JP2627910B2 - 液状芳香剤組成物 - Google Patents
液状芳香剤組成物Info
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- JP2627910B2 JP2627910B2 JP63027242A JP2724288A JP2627910B2 JP 2627910 B2 JP2627910 B2 JP 2627910B2 JP 63027242 A JP63027242 A JP 63027242A JP 2724288 A JP2724288 A JP 2724288A JP 2627910 B2 JP2627910 B2 JP 2627910B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液状芳香剤組成物に関する。
従来の技術とその問題点 従来液状芳香剤組成物としては、香料を界面活性剤に
よって水に可溶化させたもの(水ベース)、香料をアル
コールに溶解させたもの(アルコールベース)、両者の
中間のもの等が使用されている。これらのものは、何れ
も一層であり、使用開始時は充分な香気を放散し得る
が、数日程度の使用によって香気の強さ(香気力価)が
弱くなるという問題点を有している。また、香気に対す
る慣れから、香気が弱まったと錯覚するという問題点も
ある。
よって水に可溶化させたもの(水ベース)、香料をアル
コールに溶解させたもの(アルコールベース)、両者の
中間のもの等が使用されている。これらのものは、何れ
も一層であり、使用開始時は充分な香気を放散し得る
が、数日程度の使用によって香気の強さ(香気力価)が
弱くなるという問題点を有している。また、香気に対す
る慣れから、香気が弱まったと錯覚するという問題点も
ある。
上記の問題点を解消するため、香料含有率の異なる複
数のゲル層からなる芳香剤組成物が提案されている。し
かしながら、該組成物では、濃度差によってゲル中で香
料が移動するので使用開始後わずか1週間程度で各ゲル
の香料濃度が均一になるため、経時的に香気力価が弱く
なるという問題点及び香気が弱くなったと錯覚する問題
点は解消されていない。
数のゲル層からなる芳香剤組成物が提案されている。し
かしながら、該組成物では、濃度差によってゲル中で香
料が移動するので使用開始後わずか1週間程度で各ゲル
の香料濃度が均一になるため、経時的に香気力価が弱く
なるという問題点及び香気が弱くなったと錯覚する問題
点は解消されていない。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究
を重ねた結果、時間が経過しても香気力価が弱くなら
ず、使用終了時まで充分な香気を放散し得る新規な液状
芳香剤組成物の開発に成功し、本発明を完成した。
を重ねた結果、時間が経過しても香気力価が弱くなら
ず、使用終了時まで充分な香気を放散し得る新規な液状
芳香剤組成物の開発に成功し、本発明を完成した。
即ち本発明は、水層と油層とが交互に2層以上重層さ
れた液状芳香剤組成物であって、夫々の層の香料の含有
率若しくは種類が異なることを特徴とする液状芳香剤組
成物に係る。
れた液状芳香剤組成物であって、夫々の層の香料の含有
率若しくは種類が異なることを特徴とする液状芳香剤組
成物に係る。
本発明組成物によれば、水層と油層とが交互に重層さ
れているので、濃度差によって香料が他層で移動するこ
とが殆んどなく、全組成物中の香料濃度が均一になるこ
とはない。従って、香気力価の度合を自由にコントロー
ルでき、1か月以上に亘って香気を充分に放散し得る。
また、各層の香気含有率を放散してゆく順に高めるか或
いは各層の香料の種類を変えることにより、慣れによっ
て香気が弱まったと錯覚する問題点も解消される。
れているので、濃度差によって香料が他層で移動するこ
とが殆んどなく、全組成物中の香料濃度が均一になるこ
とはない。従って、香気力価の度合を自由にコントロー
ルでき、1か月以上に亘って香気を充分に放散し得る。
また、各層の香気含有率を放散してゆく順に高めるか或
いは各層の香料の種類を変えることにより、慣れによっ
て香気が弱まったと錯覚する問題点も解消される。
本発明組成物においては、水層部及び油層部に含まれ
る香料は同種類のものを使用してもよく、或いは2種以
上の異なるものを使用してもよい。同種類の香料を使用
する場合には、各層毎にその含有率を変化させて使用す
る。勿論、異なる種類の香料を使用する場合にも、その
含有率を各層毎に適宜変化させてもかまわない。
る香料は同種類のものを使用してもよく、或いは2種以
上の異なるものを使用してもよい。同種類の香料を使用
する場合には、各層毎にその含有率を変化させて使用す
る。勿論、異なる種類の香料を使用する場合にも、その
含有率を各層毎に適宜変化させてもかまわない。
本発明組成物の水層部は、水、界面活性剤及び香料か
らなる。界面活性剤としては公知のものが何れも使用で
き、例えば、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活
性剤等を挙げることができる。香料としては公知のもの
が何れも使用できる。香料濃度は特に制限されず、適宜
選択すればよい。
らなる。界面活性剤としては公知のものが何れも使用で
き、例えば、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活
性剤等を挙げることができる。香料としては公知のもの
が何れも使用できる。香料濃度は特に制限されず、適宜
選択すればよい。
また油層部は、溶剤及び香料からなる。溶剤として
は、水に不溶で無臭或いは微臭の溶剤であれば特に制限
されず、例えば、シリコンオイル、ハロゲン化炭化水素
類、テルペン系炭化水素類、非テルペン系炭化水素類、
エーテル類、エステル類等を挙げることができる。香料
としては公知のものが何れも使用できる。香料濃度も特
に制限されず、適宜選択すればよい。
は、水に不溶で無臭或いは微臭の溶剤であれば特に制限
されず、例えば、シリコンオイル、ハロゲン化炭化水素
類、テルペン系炭化水素類、非テルペン系炭化水素類、
エーテル類、エステル類等を挙げることができる。香料
としては公知のものが何れも使用できる。香料濃度も特
に制限されず、適宜選択すればよい。
水層部及び油層部には、上記必須成分の他に、芳香剤
組成物に使用される公知の添加剤が含まれていてもよ
い。その具体例としては、例えば、色素、消泡剤、酸化
防止剤等を挙げることができる。
組成物に使用される公知の添加剤が含まれていてもよ
い。その具体例としては、例えば、色素、消泡剤、酸化
防止剤等を挙げることができる。
本発明組成物は、例えば、公知の方法に従って調製し
た水層部及び油層部を交互に2層以上重層させることに
より製造できる。
た水層部及び油層部を交互に2層以上重層させることに
より製造できる。
本発明組成物は、通常は香料賦香率が最も高い水層或
いは油層を最下層とし、次いで香料濃度の高い順に水層
或いは油層を重層して構成されるが、それに限定される
ものではなく、従来より知られている種々の芳香剤組成
物の形態が適用できる。例えば、重層する水層及び油層
の香料の種類を変えることによって、経時的に異なった
香気を放散する芳香剤とすることもできる。またセロフ
ァン巻き芯剤及び紙(コースター)を用いる場合に
は、上の層へゆく程香料含有率を高めた芳香剤とするこ
ともできる。
いは油層を最下層とし、次いで香料濃度の高い順に水層
或いは油層を重層して構成されるが、それに限定される
ものではなく、従来より知られている種々の芳香剤組成
物の形態が適用できる。例えば、重層する水層及び油層
の香料の種類を変えることによって、経時的に異なった
香気を放散する芳香剤とすることもできる。またセロフ
ァン巻き芯剤及び紙(コースター)を用いる場合に
は、上の層へゆく程香料含有率を高めた芳香剤とするこ
ともできる。
発明の効果 本発明組成物によれば、水層と油層とが交互に重層さ
れているので、濃度差によって香料が他層へ移動するこ
とが殆どなく、全組成物中の香料濃度が均一になること
はない。従って、香気力価の度合を自由にコントロール
でき、1か月以上に亘って香気を充分に放散し得る。ま
た、各層の香料含有率を放散してゆく順に高めるか或い
は各層の香料の種類を変えることにより、慣れによって
香気が弱まったと錯覚する問題点も解消される。
れているので、濃度差によって香料が他層へ移動するこ
とが殆どなく、全組成物中の香料濃度が均一になること
はない。従って、香気力価の度合を自由にコントロール
でき、1か月以上に亘って香気を充分に放散し得る。ま
た、各層の香料含有率を放散してゆく順に高めるか或い
は各層の香料の種類を変えることにより、慣れによって
香気が弱まったと錯覚する問題点も解消される。
実 施 例 以下実施例及び比較例を挙げ、本発明をより一層明瞭
なものとする。
なものとする。
実施例1〜6比較例1及び2 第1表に示す組成(重量%)の水層及び油層を重層し
た本発明液状芳香剤組成物(実施例1〜6)及び従来の
液状芳香剤組成物(比較例1及び2)を製造し、香気力
価を評価した。
た本発明液状芳香剤組成物(実施例1〜6)及び従来の
液状芳香剤組成物(比較例1及び2)を製造し、香気力
価を評価した。
各液状芳香剤組成物100gを、内容積140mlのマヨネー
ズビンに入れ、開封したまま25℃で一定期間(1〜4週
間)放置し、香気力価を無臭室(2m3)にて以下の基準
に従って官能評価した。結果を第1図に示す。
ズビンに入れ、開封したまま25℃で一定期間(1〜4週
間)放置し、香気力価を無臭室(2m3)にて以下の基準
に従って官能評価した。結果を第1図に示す。
5点……強い 4点……やや強い 3点……どちらでもない 2点……やや弱い 1点……弱い 第1図において、○…実施例1、△…実施例2、□…
実施例3、◇…実施例4、☆…実施例5、◎…実施例
6、●…比較例1、▲…比較例2とする。
実施例3、◇…実施例4、☆…実施例5、◎…実施例
6、●…比較例1、▲…比較例2とする。
尚第1表において、界面活性剤Aとはポリオキシエチ
レンノニルフェニルエーテルを、界面活性剤Bとはポリ
オキシエチレンヘキシルエーテルを、フッ素化炭化水素
Aとはs−テトラクロリジフルオロエタンを夫々示す。
レンノニルフェニルエーテルを、界面活性剤Bとはポリ
オキシエチレンヘキシルエーテルを、フッ素化炭化水素
Aとはs−テトラクロリジフルオロエタンを夫々示す。
第1図から、本発明組成物の香気が長期間に亘って持
続することが判る。
続することが判る。
実施例1の組成物を密封したまま40℃で保管し、下層
の香料の量をガスクロマトグラフィーにて経時的に定量
した。結果を下記第2表に示す。
の香料の量をガスクロマトグラフィーにて経時的に定量
した。結果を下記第2表に示す。
以上の結果から、本発明組成物においては、濃度差に
よる香料の移動が殆ど起らないことが判る。
よる香料の移動が殆ど起らないことが判る。
第1図は、本発明液状芳香剤組成物と従来の液状芳香剤
組成物の香気力価を経時的に評価した結果を示すグラフ
である。
組成物の香気力価を経時的に評価した結果を示すグラフ
である。
Claims (1)
- 【請求項1】水層と油層とが交互に2層以上重層された
液状芳香剤組成物であって、夫々の層に含まれる香料の
含有率若しくは種類が異なることを特徴とする液状芳香
剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63027242A JP2627910B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 液状芳香剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63027242A JP2627910B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 液状芳香剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01201261A JPH01201261A (ja) | 1989-08-14 |
JP2627910B2 true JP2627910B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=12215610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63027242A Expired - Fee Related JP2627910B2 (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | 液状芳香剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2627910B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19949418A1 (de) * | 1999-10-08 | 2001-05-03 | Coty Bv | Parfüm mit Möglichkeiten zur Änderung der Duftnote |
JP4959890B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2012-06-27 | 小林製薬株式会社 | 液分離型液体芳香消臭剤 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6344051U (ja) * | 1986-09-02 | 1988-03-24 |
-
1988
- 1988-02-08 JP JP63027242A patent/JP2627910B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6344051U (ja) * | 1986-09-02 | 1988-03-24 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01201261A (ja) | 1989-08-14 |
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Legal Events
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