JP2627848B2 - 永久磁石ディスク - Google Patents

永久磁石ディスク

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、永久磁石ディスクに
関し、さらに詳しくは、磁気式トルクリミッタ等に用い
られる永久磁石ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の永久磁石ディスク50
3の磁極の配置図である。N極N1J〜N5Jと,S極
S1J〜S5Jとが、交互に放射状に並んでおり、円周
方向にN極およびS極が合せて10極形成されている。
この永久磁石ディスク503の材料は、フェライト系プ
ラスチックマグネットである。
【0003】図11は、永久磁石ディスク503の着磁
状態の説明図である。中心近傍の未着磁部分を除いて、
円周上の角度位置に応じてN極およびS極が交互に形成
されている。各磁極N1J〜S5J面内には磁力の弱部
は見られない。図12は、永久磁石ディスク503を着
磁するための着磁用ヨーク50N1の要部斜視図であ
る。この着磁用ヨーク50N1および同様の9個の着磁
用ヨークをディスク状に並べ、着磁前の永久磁石ディス
ク503に対向させ、着磁用ヨーク50N1および同様
の9個の着磁用ヨークに巻回したコイルに電流Iを流し
(隣接する着磁用ヨークに流す電流方向は逆にする)、
磁束Fを着磁前の永久磁石ディスク503に加えて、永
久磁石ディスク503に磁極N1J〜S5Jを形成す
る。
【0004】図13は、上記永久磁石ディスク503を
用いた従来の磁気式トルクリミッタの一例の端面図であ
る。この磁気式トルクリミッタ500において、第1回
転軸501には、永久磁石ディスク503と,ディスク
状のヨーク板506とが、永久磁石ディスク503の磁
力により吸着されている。ヨーク板506は、磁性ステ
ンレス製である。
【0005】第2回転軸502は、エンジニアリングプ
ラスチック製ギアである。第2回転軸502の内周に
は、ディスク状の半硬質磁石504が嵌合されている。
この嵌合は、第2回転軸502で半硬質磁石504を両
側から挟むように行われている。半硬質磁石504は、
Mn鋼系磁性材料製またはCr−Co鋼系磁性材料製で
ある。
【0006】永久磁石ディスク503と半硬質磁石50
4とは、ワッシャ505を介した当接により所定の間隙
を空けて対向している。
【0007】上記磁気式トルクリミッタ500は、8ミ
リビディオテープレコーダー(8mmVTR),ディジタ
ルオーディオテープレコーダー(DAT),カセットテ
ープレコーダー等のリール台装置等に用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】磁気式トルクリミッタ
におけるトルクの強さは、永久磁石ディスクの磁極数を
多くすれば大きくなる。しかし、一定の磁極面積内で磁
極数を多くすれば、漏れ磁束が減少してしまい、漏れ磁
束により回転数を検知するセンサが正常に作動しなくな
るから、単純に磁極数を増やすことが出来ない問題点が
ある(例えば8mmVTRに使用される直径18mmの永久
磁石ディスクの場合、6極〜10極が限界とされてい
る)。
【0009】そこで、この発明は、磁極数を増やさずに
トルクを増大可能とした永久磁石ディスクを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、ディスク状
に形成した永久磁石であって、該永久磁石は、N極およ
びS極を交互に放射状に形成したものであり、且つ、各
磁極面内に少なくとも1箇所の磁力の弱部を設けたこと
を特徴とする永久磁石ディスクを提供する。
【0011】
【作用】この発明の永久磁石ディスクでは、N極および
S極を交互に放射状に形成した各磁極面内に少なくとも
1箇所の磁力の弱部を設けた。
【0012】この磁力の弱部のため、各磁極面内で磁力
の強さの凹凸を生じ、これが実質的に磁極数を増加させ
た作用を生じさせ、トルクを増大させる。一方、N極,
S極の本来の磁極数は変えないため、磁力の及ぶ距離が
短くなってしまう副作用はない。
【0013】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に説明する。なお、これによりこの発明が限定されるも
のではない。
【0014】−実施例1− 図1は、この発明の一実施例である永久磁石ディスク1
03の磁極の配置図である。N極N1〜N5と,S極S
1〜S5とが、交互に放射状に並んでおり、全部で10
極ある。磁極N1面内は、円周方向に3つの分極N11,
N12,N13に分れている。分極N12の磁力は、分極N1
1,N13より磁力が弱くなっている。磁極S1面内およ
び他の磁極面内も同様である。
【0015】図2は、永久磁石ディスク103の着磁状
態の説明図である。各磁極N1〜S5面内の中央部分に
磁力の弱部(磁力が両サイドより約100ガウス程度弱
い)がある。
【0016】図3は、永久磁石ディスク103を着磁す
るための着磁用ヨーク10N1の要部斜視図である。こ
の着磁用ヨーク10N1および同様の9個の着磁用ヨー
クをディスク状に並べ、着磁前の永久磁石ディスク10
3に対向させ、着磁用ヨーク10N1および同様の9個
の着磁用ヨークに巻回したコイルに電流を流し(隣接す
る着磁用ヨークに流す電流方向は逆にする)、永久磁石
ディスク103に磁極N1〜S5を形成する。着磁用ヨ
ーク10N1および同様の9個の着磁用ヨークにおい
て、永久磁石ディスク103に対向させる面の中央に、
それぞれ深さ1mm程度の溝(10N12)を刻設してい
る。これにより、各磁極N1〜S5面内の中央部分に、
磁力の弱部を形成できる。
【0017】図4は、永久磁石ディスクに磁力の弱部を
設けない場合(含、従来例)と,磁極の中央に1箇所だ
け磁力の弱部を設けた場合(含、実施例1)の比較デー
タである。実施例1のものは25.2(g・cm)のトルク
が得られており、例えば8mmVTRの用途なら半硬質磁
石としてSUS420J2(マルテンサイト系ステンレ
ス鋼)が使用可能である。SUS420J2は、入手容
易であり,安価で,加工しやすい。半硬質磁石が同じも
のなら、永久磁石ディスクに磁力の弱部を設けない場合
より設けた場合の方がトルクが増大している。半硬質磁
石がMn鋼系材料の場合は10.5%の増大であり、半
硬質磁石がSUS420J2の場合は8.6%の増大で
ある。
【0018】図5は、上記永久磁石ディスク103を用
いた磁気式トルクリミッタ100の要部端面図である。
この磁気式トルクリミッタ100において、第1回転軸
101には、永久磁石ディスク103と,ディスク状の
ヨーク板106とが、永久磁石ディスク103の磁力に
より吸着されている。
【0019】永久磁石ディスク103は、フェライト系
プラスチックマグネットである。なお、Nd−Fe−B
系磁石や,Sm−Fe−N系磁石や,Sm−Co系磁石
などを使用してもよい。ヨーク板106は、磁性ステン
レス製である。
【0020】第2回転軸102は、エンジニアリングプ
ラスチック製ギアである。第2回転軸102の内周に
は、ディスク状の半硬質磁石104が固着されている。
この固着は、ツブシ加工により第2回転軸102で半硬
質磁石104を挟むように行われている。このため、図
13の従来例に比べて薄型化が可能になっている。半硬
質磁石104は、マルテンサイト系ステンレス鋼であ
る。
【0021】永久磁石ディスク103と半硬質磁石10
4とは、ワッシャ105を介した当接により所定の間隙
を空けて、対向している。
【0022】−実施例2− 図6は、この発明の他の実施例の永久磁石ディスク10
3Aの磁極の配置図である。なお、これ以外の構成は、
実施例1と同じである。永久磁石ディスク103Aで
は、N極N1A〜N5Aと,S極S1A〜S5Aとが、
交互に放射状に並んでおり、全部で10極ある。各磁極
面内は、半径方向内側は円周方向に3つの部分に分れて
おり、磁力は“強−弱−強”になっている。半径方向外
側は円周方向に5つの部分に分れており、磁力は“強−
弱−強−弱−強”になっている。
【0023】図7は、永久磁石ディスク103Aの着磁
状態の説明図である。各磁極面内の2箇所に磁力の弱部
(磁力が両サイドより約100ガウス程度だけ弱い)が
ある。
【0024】図8は、永久磁石ディスク103Aを着磁
するための着磁用ヨーク20N1の要部斜視図である。
この着磁用ヨーク20N1および同様の9個の着磁用ヨ
ークをディスク状に並べ、着磁前の永久磁石ディスク1
03Aに対向させ、着磁用ヨーク20N1および同様の
9個の着磁用ヨークに巻回したコイルに電流を流し(隣
接する着磁用ヨークに流す電流方向は逆にする)、永久
磁石ディスク103Aに、磁極N1A〜S5Aを形成す
る。着磁用ヨーク20N1および同様の9個の着磁用ヨ
ークにおいて、永久磁石ディスク103Aに対向させる
面の半径方向内側の中央に、それぞれ深さ1mm程度の溝
(20N12)を刻設すると共に、半径方向外側の2箇所
に、それぞれ深さ1mm程度の溝(20N14,20N16)
を刻設することで、各磁極N1A〜S5A面内に上述の
磁力の弱部を形成できる。
【0025】図9は、永久磁石ディスクに磁力の弱部を
設けない場合(含、従来例)と,半径方向内側中央に1
箇所、同外側に2箇所磁力の弱部を設けた場合(含、実
施例2)との比較データである。実施例2のものは2
7.6(g・cm)のトルクが得られており、例えば8mmV
TRの用途なら半硬質磁石としてSUS420J2が使
用可能である。SUS420J2は、入手容易であり,
安価で,加工しやすい。半硬質磁石が同じものなら、永
久磁石ディスクに磁力の弱部を設けない場合より設けた
場合の方がトルクが増大している。半硬質磁石がMn鋼
系材料の場合は23.6%の増大であり、半硬質磁石が
SUS420J2の場合は19.0%の増大である。
【0026】
【発明の効果】この発明の永久磁石ディスクによれば、
磁極を上記した構成としているので、磁極数を増やすこ
となくトルクを増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の永久磁石ディスクの磁極
の配置図である。
【図2】図1の永久磁石ディスクの着磁状態を示す波形
図である。
【図3】図1の永久磁石ディスクを着磁するのに用いる
着磁用ヨークの要部斜視図である。
【図4】永久磁石ディスクに磁力の弱部を設けない場合
と設けた場合の比較図表である。
【図5】図1の永久磁石ディスクを用いた磁気式トルク
リミッタの要部端面図である。
【図6】この発明の他の実施例の永久磁石ディスクの磁
極の配置図である。
【図7】図6の永久磁石ディスクの着磁状態を示す波形
図である。
【図8】図6の永久磁石ディスクを着磁するのに用いる
着磁用ヨークの要部斜視図である。
【図9】永久磁石ディスクに磁力の弱部を設けない場合
と設けた場合の比較図表である。
【図10】従来の永久磁石ディスクの一例の磁極の配置
図である。
【図11】図10の永久磁石ディスクの着磁状態の説明
図である。
【図12】図10の永久磁石ディスクを着磁するための
着磁用ヨークの要部斜視図である。
【図13】図10の永久磁石ディスクを用いた磁気式ト
ルクリミッタの一例の端面図である。
【符号の説明】
100 磁気式トルクリミッタ 101 第1回転軸 102 第2回転軸 103,103A 永久磁石ディスク 104 半硬質磁石 N1〜S5 磁極 N1A〜S5A 磁極 10N1 着磁用ヨーク 20N1 着磁用ヨーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状に形成した永久磁石であっ
    て、該永久磁石は、N極およびS極を交互に放射状に形
    成したものであり、且つ、各磁極面内に少なくとも1箇
    所の磁力の弱部を設けたことを特徴とする永久磁石ディ
    スク。
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