JP2627535B2 - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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- JP2627535B2 JP2627535B2 JP16028188A JP16028188A JP2627535B2 JP 2627535 B2 JP2627535 B2 JP 2627535B2 JP 16028188 A JP16028188 A JP 16028188A JP 16028188 A JP16028188 A JP 16028188A JP 2627535 B2 JP2627535 B2 JP 2627535B2
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- Japan
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- rubber
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は改善された反ぱつ弾性を有するゴム組成物に
関するものであり、より詳しくは、高分子鎖中にOH基と
窒素原子とを有するビニルモノマーを共重合したジエン
系共重合体ゴムをゴム成分とするゴム組成物に関するも
のである。
関するものであり、より詳しくは、高分子鎖中にOH基と
窒素原子とを有するビニルモノマーを共重合したジエン
系共重合体ゴムをゴム成分とするゴム組成物に関するも
のである。
(従来の技術) 近年、自動車タイマの低燃費化の要求と走行安全性の
要求から、自動車タイヤトレッド用ゴムとして転がり摩
擦抵抗が小さく、ウェットスキッド抵抗の大きいゴム材
料が強く望まれている。転が摩擦抵抗を小さくするに
は、ゴム材料の反ぱつ弾性をより高くする必要がある。
しかし、この二つの特性は相反するものであり、この二
特性の調和をはかるために種々の重合体の改良法が提案
されている。例えば、スチレン−ブタジエン共重合体の
ビニル量とスチレン含有量を特定割合にする方法(特開
昭54−62248)、特定のスチレン連鎖分布にする方法
(特開昭56−143209)、特定のビニル結合連鎖分布にす
る方法(特開昭56−149413)、分子鎖中にジエニル−ス
ズ結合を導入する方法(特開昭57−87407)等が提案さ
れている。
要求から、自動車タイヤトレッド用ゴムとして転がり摩
擦抵抗が小さく、ウェットスキッド抵抗の大きいゴム材
料が強く望まれている。転が摩擦抵抗を小さくするに
は、ゴム材料の反ぱつ弾性をより高くする必要がある。
しかし、この二つの特性は相反するものであり、この二
特性の調和をはかるために種々の重合体の改良法が提案
されている。例えば、スチレン−ブタジエン共重合体の
ビニル量とスチレン含有量を特定割合にする方法(特開
昭54−62248)、特定のスチレン連鎖分布にする方法
(特開昭56−143209)、特定のビニル結合連鎖分布にす
る方法(特開昭56−149413)、分子鎖中にジエニル−ス
ズ結合を導入する方法(特開昭57−87407)等が提案さ
れている。
又アルカリ金属付加ジエン系重合体と分子中に 結合(式中MはO又はS)を有する化合物とを反応させ
て特定の原子団を重合体鎖中に導入したジエン系重合体
は前記の特性が改善されることが報告されている(特開
昭60−137913号公報)。
て特定の原子団を重合体鎖中に導入したジエン系重合体
は前記の特性が改善されることが報告されている(特開
昭60−137913号公報)。
本発明者等は、更に改善された高い反ぱつ弾性を有す
る共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーとの共重
合体を開発すべく、前記の特定の原子団導入方法の改良
を種々検討して来た。
る共役ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーとの共重
合体を開発すべく、前記の特定の原子団導入方法の改良
を種々検討して来た。
その結果、ジエニル−アルカリ金属結合末端を有する
該共重合体と特定の化合物とを反応させることによっ
て、転がり抵抗(反ぱつ弾性)とウェットスキッド抵抗
のバランスのより優れたジエン系共重合体ゴムが得られ
ることを見出した(特開昭60−103902号公報)。
該共重合体と特定の化合物とを反応させることによっ
て、転がり抵抗(反ぱつ弾性)とウェットスキッド抵抗
のバランスのより優れたジエン系共重合体ゴムが得られ
ることを見出した(特開昭60−103902号公報)。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、さらに反ぱつ弾性を改善すべく鋭意検
討した結果、分子中にOH基と窒素原子とを共に有するビ
ニルモノマーを共重合により高分子鎖中に導入すること
により、末端だけに特定の原子団を導入した場合より
も、さらに転がり抵抗(反ぱつ弾性)とウエットスキッ
ド抵抗のバランスが改善されることを見出し、本発明に
到達した。
討した結果、分子中にOH基と窒素原子とを共に有するビ
ニルモノマーを共重合により高分子鎖中に導入すること
により、末端だけに特定の原子団を導入した場合より
も、さらに転がり抵抗(反ぱつ弾性)とウエットスキッ
ド抵抗のバランスが改善されることを見出し、本発明に
到達した。
本発明の目的は転がり抵抗(反ぱつ弾性)とウエット
スキッド抵抗のバランスに優れたゴム組成物を提供する
ことにある。
スキッド抵抗のバランスに優れたゴム組成物を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) かかる本発明によれば、置換基として少なくともOH基
とビニル基を有する、窒素原子を1つ含む5員又は6員
の複素環式重合性単量体及び/又は一般式 (式中Xはビニル残基、アリル残基または共役ジエン残
基を、R1及びR2は共にアミノ基又は置換アミノ基、もし
くは一方が前記の置換基で、他方は水素を、R3及びR4は
水素又は前記以外の置換基を、m及びnは0又は整数の
それぞれ表わす。) で示される重合性単量体を0.1〜15重量%(重合体基
準)共重合させた共役ジエン系共重合体ゴムをゴム成分
として少なくとも10重量%含むゴム組成物が提供され
る。
とビニル基を有する、窒素原子を1つ含む5員又は6員
の複素環式重合性単量体及び/又は一般式 (式中Xはビニル残基、アリル残基または共役ジエン残
基を、R1及びR2は共にアミノ基又は置換アミノ基、もし
くは一方が前記の置換基で、他方は水素を、R3及びR4は
水素又は前記以外の置換基を、m及びnは0又は整数の
それぞれ表わす。) で示される重合性単量体を0.1〜15重量%(重合体基
準)共重合させた共役ジエン系共重合体ゴムをゴム成分
として少なくとも10重量%含むゴム組成物が提供され
る。
本発明の特徴は前記の特定の単量体(以下では官能性
単量体と称することがある)を共重合した共役ジエン系
共重合体ゴムを原料ゴムとして使用することにあり、ウ
ェットスキッド抵抗を低下させることなく、前記の特定
の原子団を重合体鎖の末端に導入した場合よりもさらに
反ぱつ弾性が改善されるものである。
単量体と称することがある)を共重合した共役ジエン系
共重合体ゴムを原料ゴムとして使用することにあり、ウ
ェットスキッド抵抗を低下させることなく、前記の特定
の原子団を重合体鎖の末端に導入した場合よりもさらに
反ぱつ弾性が改善されるものである。
本発明で使用する共役ジエン系共重合体ゴムは1,3−
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジ
メチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどの共
役ジエン単量体の少なくとも1種あるいは共役ジエン単
量体の少なくとも1種とスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフ
タレンなどの芳香族ビニル化合物の少なくとも1種と以
下に記す単量体との共重合体ゴムである。
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジ
メチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどの共
役ジエン単量体の少なくとも1種あるいは共役ジエン単
量体の少なくとも1種とスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルナフ
タレンなどの芳香族ビニル化合物の少なくとも1種と以
下に記す単量体との共重合体ゴムである。
共役ジエン単量体、芳香族ビニル化合物と共重合させ
る官能性単量体の1つは置換基として少なくともOH基と
ビニル基を有する、窒素原子を1つ含む5員又は6員の
複素環式単量体である。該置換基は窒素原子及び/又は
該複素環に結合しているものである。また、これら以外
の置換基が結合しても構わない。具体的にはN−ビニル
−2−ヒドロキシ−ピロリジン、N−ビニル−2−ヒド
ロキシ−ピペリジン、N−ヒドロキシ−2−ビニルピリ
ジン、N−ヒドロキシ−4−ビニルピリジン、ビス−p
−ピリジル−p−ビニルフェニル−メタノール、5−ヒ
ドロキシ−2−ビニルピリジン、5−ヒドロキシメチル
−2−ビニルピリジン、3−ヒドロキシ−4−ビニルピ
リジン、3−ヒドロキシメチル−4−ビニルピリジンな
どが例示される。
る官能性単量体の1つは置換基として少なくともOH基と
ビニル基を有する、窒素原子を1つ含む5員又は6員の
複素環式単量体である。該置換基は窒素原子及び/又は
該複素環に結合しているものである。また、これら以外
の置換基が結合しても構わない。具体的にはN−ビニル
−2−ヒドロキシ−ピロリジン、N−ビニル−2−ヒド
ロキシ−ピペリジン、N−ヒドロキシ−2−ビニルピリ
ジン、N−ヒドロキシ−4−ビニルピリジン、ビス−p
−ピリジル−p−ビニルフェニル−メタノール、5−ヒ
ドロキシ−2−ビニルピリジン、5−ヒドロキシメチル
−2−ビニルピリジン、3−ヒドロキシ−4−ビニルピ
リジン、3−ヒドロキシメチル−4−ビニルピリジンな
どが例示される。
もう1種の官能性単量体は、一般式 (式中Xはビニル残基、アリル残基または共役ジエン残
基を、R1及びR2は共にアミノ基又は置換アミノ基、もし
くは一方が前記の置換基で、他方は水素を、R3及びR4は
前記以外の置換基を、m及びnは0又は整数のそれぞれ
表わす。)で示される重合性単量体である。置換アミノ
基としてはアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基が特
に好ましいがこれらに限定されるものではない。不飽和
残基Xはビニル残基、アリル残基、共役ジエン残基など
の重合性不飽和残基を示し、上記一般式で示される原子
団に直接あるいはアルキレン基、フェニレン基、ケトン
基、エステル基、エーテル基、アミド基などの基を介し
て結合しているものであってもよい。
基を、R1及びR2は共にアミノ基又は置換アミノ基、もし
くは一方が前記の置換基で、他方は水素を、R3及びR4は
前記以外の置換基を、m及びnは0又は整数のそれぞれ
表わす。)で示される重合性単量体である。置換アミノ
基としてはアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基が特
に好ましいがこれらに限定されるものではない。不飽和
残基Xはビニル残基、アリル残基、共役ジエン残基など
の重合性不飽和残基を示し、上記一般式で示される原子
団に直接あるいはアルキレン基、フェニレン基、ケトン
基、エステル基、エーテル基、アミド基などの基を介し
て結合しているものであってもよい。
また置換基R3及びR4はアミノ基、置換アミノ基以外の
置換基であり、同じでも異なってもよく特に限定はされ
ない。例えばアルキル基、シクロアルキル基、アルケニ
ル基、アルコキシ基、ハロゲン、シアノ基などである。
m及びnは0又は1〜5の整数である。この単量体の具
体例としてはビス−(p−ジメチルアミノフェニル)−
p−ビニルフェニル−メタノール、ビス−(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−p−ビニルフェニル−エタノー
ル、1−ヒドロキシ−1,1−ビス(4−アミノフェニ
ル)−2−(4−ビニルフェニル)エタン、1−ヒドロ
キシ−1,1−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)2−
(4−ビニルフェニル)エタン、1−ヒドロキシ−1,1
−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−2−(4−ビ
ニルフェニル)エタン、ヒドロキシ−ビス−(4−アミ
ノフェニル)−(4−ビニルフェニル)メタン、ビトロ
キシ−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ビ
ニルフェニル)メタン、ヒドロキシ−ビス(4−ジエチ
ルアミノフェニル)−(4−ビニルフェニル)メタン、
4−ヒドキシ−4,4−ビス(ジメチルアミノフェニル)
ブテン−1、4−ヒドロキ−4,4−ビス(ジエチルアミ
ノフェニル)ブテン−1、1−ヒドロキシ−1,1−ビス
(ジメチルアミノフェニル)ヘキサジエン−3,5、1−
ヒドロキシ−1,1−ビス(ジエチルアミノフェニル)ヘ
キサジエン−3,5、2−〔ヒドロキシ−2,2−ビス(4−
ジメチルアミノフェニル)エチル〕ブタジエン−1,3、
2−〔2−ヒドロキシ−2,2−ビス(4−ジエチルアミ
ノフェニル)エチル〕ブタジエン−1,3、1−ヒドロキ
シ−1,1−ビス(ジメチルアミノフェニル)ペンタジエ
ン−2,4、1−ヒドロキシ−1,1−ビス(ジエチルアミノ
フェニル)ペンタジエン−2,4、2−ヒドロキシ−2,2−
ビス(ジメチルアミノフェニル)エチルビニルエーテ
ル、2−ヒドロキシ−2,2−ビス(ジエチルアミノフェ
ニル)エチルビニルエーテル、2−ヒドロキシ−2,2−
ビス(ジメチルアミノフェニル)エチルアリルエーテ
ル、2−ヒドロキシ−2,2−ビス(ジエチルアミノフェ
ニル)エチルアリルエーテル、2−ヒドロキシ−2,2−
ビス(ジメチルアミノフェニル)エチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシ−2,2−ビス(ジエチルアミノ
フェニル)エチル(メタ)アクリレート、N−〔2−ヒ
ドロキシ−2,2−ビス(ジメチルアミノフェニル)エチ
ル〕アクリルアミド、N−〔2−ヒドロキシ−2,2−ビ
ス(ジエチルアミノフェニル)エチル〕アクリルアミ
ド、ビニル−2−ヒドロキシ−2,2−ビス(ジメチルア
ミノフェニル)プロピオネート、ビニル−2−ヒドロキ
シ−2,2−ビス(ジエチルアミノフェニル)プロピオネ
ートなどが挙げられる。
置換基であり、同じでも異なってもよく特に限定はされ
ない。例えばアルキル基、シクロアルキル基、アルケニ
ル基、アルコキシ基、ハロゲン、シアノ基などである。
m及びnは0又は1〜5の整数である。この単量体の具
体例としてはビス−(p−ジメチルアミノフェニル)−
p−ビニルフェニル−メタノール、ビス−(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−p−ビニルフェニル−エタノー
ル、1−ヒドロキシ−1,1−ビス(4−アミノフェニ
ル)−2−(4−ビニルフェニル)エタン、1−ヒドロ
キシ−1,1−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)2−
(4−ビニルフェニル)エタン、1−ヒドロキシ−1,1
−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−2−(4−ビ
ニルフェニル)エタン、ヒドロキシ−ビス−(4−アミ
ノフェニル)−(4−ビニルフェニル)メタン、ビトロ
キシ−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−(4−ビ
ニルフェニル)メタン、ヒドロキシ−ビス(4−ジエチ
ルアミノフェニル)−(4−ビニルフェニル)メタン、
4−ヒドキシ−4,4−ビス(ジメチルアミノフェニル)
ブテン−1、4−ヒドロキ−4,4−ビス(ジエチルアミ
ノフェニル)ブテン−1、1−ヒドロキシ−1,1−ビス
(ジメチルアミノフェニル)ヘキサジエン−3,5、1−
ヒドロキシ−1,1−ビス(ジエチルアミノフェニル)ヘ
キサジエン−3,5、2−〔ヒドロキシ−2,2−ビス(4−
ジメチルアミノフェニル)エチル〕ブタジエン−1,3、
2−〔2−ヒドロキシ−2,2−ビス(4−ジエチルアミ
ノフェニル)エチル〕ブタジエン−1,3、1−ヒドロキ
シ−1,1−ビス(ジメチルアミノフェニル)ペンタジエ
ン−2,4、1−ヒドロキシ−1,1−ビス(ジエチルアミノ
フェニル)ペンタジエン−2,4、2−ヒドロキシ−2,2−
ビス(ジメチルアミノフェニル)エチルビニルエーテ
ル、2−ヒドロキシ−2,2−ビス(ジエチルアミノフェ
ニル)エチルビニルエーテル、2−ヒドロキシ−2,2−
ビス(ジメチルアミノフェニル)エチルアリルエーテ
ル、2−ヒドロキシ−2,2−ビス(ジエチルアミノフェ
ニル)エチルアリルエーテル、2−ヒドロキシ−2,2−
ビス(ジメチルアミノフェニル)エチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシ−2,2−ビス(ジエチルアミノ
フェニル)エチル(メタ)アクリレート、N−〔2−ヒ
ドロキシ−2,2−ビス(ジメチルアミノフェニル)エチ
ル〕アクリルアミド、N−〔2−ヒドロキシ−2,2−ビ
ス(ジエチルアミノフェニル)エチル〕アクリルアミ
ド、ビニル−2−ヒドロキシ−2,2−ビス(ジメチルア
ミノフェニル)プロピオネート、ビニル−2−ヒドロキ
シ−2,2−ビス(ジエチルアミノフェニル)プロピオネ
ートなどが挙げられる。
全単量体中の各単量体の使用割合は、官能性単量体0.
1〜15重量%、共役ジエン単量体45〜99.1重量%、及び
芳香族ビニル化合物0〜45重量%の範囲が好ましい。官
能性単量体の使用量が0.1重量%未満では反ぱつ弾性の
改善は少なく、15重量%を越えるとゲル含量が増加し、
耐摩耗性が低下する。より好ましくは0.5〜12重量%の
範囲である。
1〜15重量%、共役ジエン単量体45〜99.1重量%、及び
芳香族ビニル化合物0〜45重量%の範囲が好ましい。官
能性単量体の使用量が0.1重量%未満では反ぱつ弾性の
改善は少なく、15重量%を越えるとゲル含量が増加し、
耐摩耗性が低下する。より好ましくは0.5〜12重量%の
範囲である。
共役ジエン単量体の使用量が45重量%以下では耐摩耗
性が低下する。より好ましくは55〜99.5重量%の範囲で
ある。芳香族ビニル化合物の使用量からは反ぱつ弾性及
び耐摩耗性の点から35重量%以下の使用が望ましい。
性が低下する。より好ましくは55〜99.5重量%の範囲で
ある。芳香族ビニル化合物の使用量からは反ぱつ弾性及
び耐摩耗性の点から35重量%以下の使用が望ましい。
本発明の共役ジエン系重合体ゴムは上記の単量体を通
常の乳化重合、溶液重合の処方によって共重合すること
によって製造することができる。得られる共役ジエン系
共重合体ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100℃)は通常20
〜150の範囲である。
常の乳化重合、溶液重合の処方によって共重合すること
によって製造することができる。得られる共役ジエン系
共重合体ゴムのムーニー粘度(ML1+4,100℃)は通常20
〜150の範囲である。
本発明のゴム組成物は、ゴム成分として本発明の共役
ジエン系共重合体ゴム単独、あるいはこれと他のジエン
系ゴム、例えば天然ゴム、シス1,4−ポリイソプレン、
ポリブタジエン(低ビニル〜高ビニル)、スチレン−ブ
タジエン共重合ゴムなどの少なくとも1種との混合ゴム
が使用される。混合する場合には全ゴム成分中の本発明
の共役ジエン系共重合体ゴムの割合は少なくとも10重量
%であり、10重量%未満では本発明の効果は達せられな
い。
ジエン系共重合体ゴム単独、あるいはこれと他のジエン
系ゴム、例えば天然ゴム、シス1,4−ポリイソプレン、
ポリブタジエン(低ビニル〜高ビニル)、スチレン−ブ
タジエン共重合ゴムなどの少なくとも1種との混合ゴム
が使用される。混合する場合には全ゴム成分中の本発明
の共役ジエン系共重合体ゴムの割合は少なくとも10重量
%であり、10重量%未満では本発明の効果は達せられな
い。
ゴム成分は通常ゴム工業で使用される加硫剤、加硫促
進剤、老化防止剤、軟化剤、各種グレードのカーボンブ
ラック等と混合して使用される。
進剤、老化防止剤、軟化剤、各種グレードのカーボンブ
ラック等と混合して使用される。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。
る。
実施例1〜6、比較例1〜3 (1) 内容積1.7のステンレス製重合反応器を洗
浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後に、第1表に示す重
合処方により溶液重合を行ない共重合体ゴムを得た。
(A〜G) (2) (1)と同様の反応器を用い、第2表に示す重
合処方により乳化重合を行ない共重合体ゴムを得た。
(H,I) 得られた共重合体のブタジエン部のビニル結合含有率
及びステンレス含有率は、赤外分光分析法(Hampton,An
al.Chem,21,923 1949)により求めた。測定結果を共重
合体のムーニー粘度と共に第1表,第2表にそれぞれ併
記した。
浄、乾燥し、乾燥窒素で置換した後に、第1表に示す重
合処方により溶液重合を行ない共重合体ゴムを得た。
(A〜G) (2) (1)と同様の反応器を用い、第2表に示す重
合処方により乳化重合を行ない共重合体ゴムを得た。
(H,I) 得られた共重合体のブタジエン部のビニル結合含有率
及びステンレス含有率は、赤外分光分析法(Hampton,An
al.Chem,21,923 1949)により求めた。測定結果を共重
合体のムーニー粘度と共に第1表,第2表にそれぞれ併
記した。
これらの共重合体ゴムを第3表の配合処方に従い混練
混合して配合ゴム組成物を得、これらを160℃×25分の
加硫条件で加硫して物性測定用の試験片を作成した。
混合して配合ゴム組成物を得、これらを160℃×25分の
加硫条件で加硫して物性測定用の試験片を作成した。
JIS K 6301に従って引張試験を行った。またポータブ
ルスキッドテスター(英国スタンレー社製)でウェット
スキッド抵抗を測定した。以上の結果を第4表に示し
た。
ルスキッドテスター(英国スタンレー社製)でウェット
スキッド抵抗を測定した。以上の結果を第4表に示し
た。
第4表より、実施例1〜6に見られるように、本発明
に従う共重合体ゴムの加硫物は、改善された反ぱつ弾性
を有し、さらに反ぱつ弾性とウェットスキッド抵抗のバ
ランスにも優れ、低燃費用タイヤのスレッドゴム組成物
として好適であることがわかる。
に従う共重合体ゴムの加硫物は、改善された反ぱつ弾性
を有し、さらに反ぱつ弾性とウェットスキッド抵抗のバ
ランスにも優れ、低燃費用タイヤのスレッドゴム組成物
として好適であることがわかる。
これに対して比較例1〜3は、反ぱつ弾性とウェット
スキッド抵抗のバランスに劣り、前記のようなタイヤレ
ッドゴム組成物として適当でないことがわかる。
スキッド抵抗のバランスに劣り、前記のようなタイヤレ
ッドゴム組成物として適当でないことがわかる。
(発明の効果) この発明によるジエン系共重合体ゴムは従来技術によ
って得られるものと比較して、反ぱつ弾性とウェットス
キッド抵抗のバラスが非常に優れた低燃費用タイヤトレ
ッドゴム材料として有用である。
って得られるものと比較して、反ぱつ弾性とウェットス
キッド抵抗のバラスが非常に優れた低燃費用タイヤトレ
ッドゴム材料として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋田 修一 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目2番1 号 日本ゼオン株式会社研究開発センタ ー内 (72)発明者 渡辺 浩志 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目2番1 号 日本ゼオン株式会社研究開発センタ ー内 審査官 鐘尾 みや子
Claims (1)
- 【請求項1】置換基として少なくともOH基とビニル基を
有する、窒素原子を1つ含む5員または6員の複素環式
重合性単量体及び/又は一般式 (式中Xはビニル残基、アリル残基または共役ジエン残
基を、R1及びR2は共にアミノ基又は置換アミノ基、もし
くは一方が前記の置換基で、他方は水素を、R3及びR4は
水素又は前記以外の置換基を、m及びnは0又は整数を
それぞれ表わす。) で示される重合性単量体を0.1〜15重量%(重合体基
準)共重合させた共役ジエン系共重合体ゴムをゴム成分
として少なくとも10重量%含むゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16028188A JP2627535B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16028188A JP2627535B2 (ja) | 1988-06-28 | 1988-06-28 | ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH028233A JPH028233A (ja) | 1990-01-11 |
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