JP2627503B2 - 新規なペプチド誘導体 - Google Patents

新規なペプチド誘導体

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JP2627503B2
JP2627503B2 JP62079212A JP7921287A JP2627503B2 JP 2627503 B2 JP2627503 B2 JP 2627503B2 JP 62079212 A JP62079212 A JP 62079212A JP 7921287 A JP7921287 A JP 7921287A JP 2627503 B2 JP2627503 B2 JP 2627503B2
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徳治 池中
友弘 妻鹿
康樹 濱詰
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    • C07KPEPTIDES
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    • Y10S530/802Chromogenic or luminescent peptides

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、生理活性物質測定用の基質として有用な新
規なペプチド誘導体に関する。 [発明の背景] ペプチド、タンパク質などの、主としてアミノ酸で構
成されている物質は、生体内に於て、種々の重要な生理
的役割を果している。この生理的機能を発現するにあた
り、ペプチド結合の特異的な分解、特異的な修飾、糖,
リン酸基,スルホン基,硫酸基等のペプチドへの特異的
な付加及び特異的な脱離反応等が生体内で起こることが
知られている。例えば、ペプチド性ホルモンの特異的加
水分解による活性化、タンパク質のリン酸化による活性
調節、ペプチド,タンパク質の生体膜通過時の特異的切
断、タンパク質に対する糖鎖の付加又は脱離等多くの具
体例が知られている。このような反応の解明は、医学
的、生理学的に非常に重要なことであり、このような反
応を行う生理活性物質について、これまで種々の研究が
なされている。 従来より、ペプチド、タンパク質等に作用する生理活
性物質の活性を測定するにあたり、ペプチド或はタンパ
ク質を測定基質として用い、これに対して生理活性物質
が修飾、脱離、分解等の種々の作用を行った結果を測定
する方法が最も一般的である。 例えば、プロテアーゼやペプチターゼ活性を測定する
場合、ペプチド或はアミノ酸に発色基を導入した人工基
質を用いる方法が知られている。この方法は発色基とし
て、クマリン、ナフチルアミン、ニトロアニリン、馬尿
酸等の誘導体を用い、これらの発色基とアミノ酸との結
合が加水分解されることにより遊離する発色基の蛍光強
度、吸光度(吸収曲線)等の変化を測定することによ
り、或は遊離する発色基を更にカップラー等と呈色反応
させて生じた色素の吸光度を測定することによりこれを
測定する方法である。このように、目的とする生理活性
物質により直接この結合を加水分解し、測定する方法は
簡便ではあるが、この方法に用いられる基質はペプチド
と発色基との結合が切断されて初めて発色或は蛍光性を
有する基を生成するため、加水分解される箇所はアミノ
酸と発色基との結合部位ではなくてはならず、特異性の
高い生理活性物質の測定法としては適当ではない。ま
た、ペプチドと発色基とを結合させた基質のペプチド部
分を、目的の生理活性物質で加水分解させ、更にエクソ
ペプチターゼ等を共役させて発色基を遊離させる方法
は、直接、加水分解物を測定していないため、混入する
他の生理活性物質の影響が避けられない。 またJournal of Biochemistry,98,1293〜1299(198
5)には、ペプチドを基質に用い、加水分解によって生
じたアミノ基にフルオレサミンを作用させ、生じた螢光
を測定する方法が開示されている。この方法は、感度の
良い方法ではあるが、生成したアミノ基を特定できず、
混入する他の生理活性物質によって他の部分のペプチド
が加水分解され、その影響が生じるという欠点を有す
る。この方法と同様に、新たに生じるアミノ基又はカル
ボキシル基を測定する方法は、反応部分を特定できない
ため、大きな誤差を与える恐れがある。 また、上記文献では、反応物を高速液体クロマトグラ
フィーで分離定量することにより、加水分解部分の特定
と定量が可能であることが開示されているが、この場
合、ペプチド結合による220nm前後の吸収を測定してい
るため、感度が低いという欠点を有している。 更に、Bichemistry,15,1958〜1967(1976)には特定
の官能基の付加或は脱離を行う作用を有する酵素の測定
方法としてラジオアイソトープを用いる方法が開示され
ている。この方法は、ヒストン、カゼイン等のタンパク
質と32Pでアイソトープラベルしたアデノシン三リン酸
を用いてタンパク質のリン酸化を行う酵素の測定を行お
うと云うものである。この方法は感度の高い方法ではあ
るが、タンパク質のどの部分がリン酸化したか特定でき
ないし、アイソトープ使用のため特殊な機器類を必要と
し、また操作が煩雑であるという欠点を有している。従
って、この様な酵素の測定方法として、より特異性が高
く、反応機構の解明が可能で、操作の簡便な方法の開発
が強く望まれていた。 [発明の目的] 本発明は、上記した如き状況に鑑みなされたもので、
ペプチド、タンパク質等に作用する生理活性物質の活性
を特異的に、且つ感度良く、簡便に測定するための基質
として有用な新規なペプチド誘導体を提供することを目
的とする。 [発明の構成] 本発明は、アミノ酸が2〜15個からなる下記構造式
[I]又は[II]を有するペプチド誘導体の発明であ
る。 R1−A1−A−A2−R2 [I] 又はR1−A1−A2−R2 [II] [但し、Aはアミノ酸残基又はアミノ酸が2〜13個から
なるペプチド残基を表わし、A1はN末端のアミノ酸残基
を、A2はC末端のアミノ酸残基を夫々表わし、且つ「−
A1−A−A2−」及び「−A1−A2−」のアミノ酸配列は生
理活性物質の基質となり得る配列である。また、R1は2
−ピリジル基、3−ピリジル基、水素原子又はアミノ保
護基を表わし、R2は水酸基、カルボキシ保護基又は−HN
−Y−R3(但し、R3は2−ピリジルアミノ基又は3−ピ
リジルアミノ基を表わし、Yは炭素数1〜10の直鎖状ま
たは分枝状のアルキレン基、又はフェニレン基を表わ
す。)を表わす。但し、R1が水素原子若しくはアミノ保
護基の場合はR2は−NH−Y−R3であることを要し、R2
水酸基又はカルボキシ保護基の場合はR1は2−ピリジル
基又は3−ピリジル基であることを要す。] 一般式[I]及び[II]に於けるR1としては、2−ピ
リジル基、3−ピリジル基、水素原子又はアミノ保護基
が挙げられる。アミノ保護基としては、アミノ酸のアミ
ノ基の保護基として一般に用いられているものはいずれ
にても良いが、例えば、カルボベンゾキシ基、サクシニ
ル基、炭素数2〜18個からなるアルコキシカルボニル等
の保護基が挙げられる。 一般式[I]及び[II]に於けるR2としては、水酸
基、カルボキシ保護基、−NH−Y−R3で示される基が挙
げられる。カルボキシ保護基としては、アミノ酸のカル
ボキシ基の保護基として一般に用いられているものは何
れにても良いが、例えば、ベンジルオキシ基、フェネチ
ルオキシ基等のアラルキルオキシ基等が好ましいものと
して挙げられる。また、−NH−Y−R3で示される基に於
けるR3としては、2−ピリジルアミノ基又は3−ピリジ
ルアミノ基が挙げられる。また、Yとしては炭素数1〜
10の直鎖状又は分枝状のアルキレン基、又はフェニレン
基が挙げられる。 R1,R2は夫々独立して上記した如き種々の基をとり得
るが、R1が水素原子又はアミノ保護基の場合はR2は−NH
−Y−R3でなければならず、また、R2が水酸基又はカル
ボキシ保護基の場合はR1は2−ピリジル基又は3−ピリ
ジル基でなければならない。 一般式[I]に於けるAとしては、各種アミノ酸残基
又はアミノ酸が2〜13個からなるペプチド残基が挙げら
れるが、これら、アミノ酸(ペプチドを構成しているア
ミノ酸を含む。)の種類に特に制約はなく、測定対象に
応じて、且つ、合成のし易さ等を考慮して適宜選択すれ
ば良い。 一般式[I]及び[II]に於けるA1はN末端のアミノ
酸残基であり、A2はC末端のアミノ酸残基であるが、こ
れらのアミノ酸に関しても特に制約はなく、測定対象に
応じて適宜選択される。 また、一般式[I]及び[II]に於けるR1−A1−及び
−A2−R2は、例えばα位に遊離のアミノ基及びカルボキ
シル基を有し他の部位に、2−ピリジルアミノ基又は3
−ピリジルアミノ基を有するアミノ酸残基であってもよ
い。即ち、例えばリジン,アスパラギン酸,グルタミン
酸等のようにα位以外の部位に遊離のアミノ基若しくは
カルボキシル基を有するアミノ酸のα位以外の部位のア
ミノ基若しくはカルボキシル基に2−ピリジルアミノ基
又は3−ピリジルアミノ基を導入した(但し、アミノ基
の場合は、実際には2−ピリジル基又は3−ピリジル基
を導入して2−ピリジルアミノ基又は3−ピリジルアミ
ノ基とするが、ここでは便宜上これらの場合も2−ピリ
ジルアミノ基又は3−ピリジルアミノ基の導入と表現す
る。以下同じ。)アミノ酸残基や、例えばシステイン等
のように−SH基を有するアミノ酸の−SH基の部分に2−
ピリジルアミノ基又は3−ピリジルアミノ基を導入した
アミノ酸残基、或はその他のα位以外の部位に適当な方
法によりこれらの基を導入したアミノ酸残基等であって
もよい。 更にまた、一般式[I]及び[II]に於けるR1−A1
は、遊離のカルボキシル基を少なくとも1個有し、その
他のカルボキシル基、アミノ基、或はチオール基(−SH
基)等に適当な方法により2−ピリジルアミノ基又は3
−ピリジルアミノ基を2個以上導入したアミノ酸残基で
あってもよい。即ち、例えばアスパラギン酸,グルタミ
ン酸等のようにα位以外の部位に遊離のカルボキシル基
を有するアミノ酸のα位又は他の部位のカルボキシル基
のどちらか一方を遊離のままで残し、その他のカルボキ
シル基及びアミノ基に2−ピリジルアミノ基又は3−ピ
リジルアミノ基を2個以上導入したアミノ酸残基や、例
えばシステイン等のように−SH基を有するアミノ酸の−
SH基の部分とアミノ基の部分にこれらの基を導入したア
ミノ酸残基等であってもよい。 また、一般式[I]及び[II]に於ける−A2−R2は、
遊離のアミノ基を少くとも1個有し、その他のアミノ
基、カルボキシル基或は−SH基等に適当な方法により2
−ピリジルアミノ基又は3−ピリジルアミノ基を2個以
上導入したアミノ酸残基であってもよい。即ち、例えば
リジン,アルギニン等のようにα位以外の部位に遊離の
アミノ基を有するアミノ酸のα位又は他の部位のアミノ
酸のどちらか一方を遊離のままで残し、その他のアミノ
基及びカルボキシル基に2−ピリジルアミノ基又は3−
ピリジルアミノ基を2個以上導入したアミノ酸残基や、
例えばシステイン等のように−SH基を有するアミノ酸の
−SH基の部分とカルボキシル基の部分にこれらの基を導
入したアミノ酸残基等であってもよい。 本発明のペプチド誘導体は、蛍光性及びUV吸収を有す
る基である2−ピリジルアミノ基又は3−ピリジルアミ
ノ基がペプチドのN末端側、C末端側の少なくともいず
れかに存在している必要があるが、そのいずれに存在し
ていても、また、両端に存在していても良い。これらの
基がN末端側又はC末端側のどちらか片方にのみ存在し
ている場合、他の末端はアミノ酸のままでも良く、ま
た、試料中に混入するエキソペプチダーゼの作用により
基質が加水分解を受ける恐れのある場合には、修飾を行
っても良い。修飾剤としては、試料中に混入するエキソ
ペプチダーゼの作用を低下させるものであれば良く、特
に限定されないが、N末端、C末端の夫々については通
常前述したような夫々の保護基が用いられる。また、
A1,A2又はR1,R2のいずれにも利用できるアミノ酸の性質
と保護基としての性質を併せ持つものとしてβ−アラニ
ン,β−アミノ酪酸,γ−アミノ酪酸,δ−アミノ−n
−吉草酸等のβ−,γ−,δ−,……アミノ酸が挙げら
れる。またN−末端がN−メチルアミノ酸等の如きN−
置換アミノ酸の場合には、当然のことながら、これを更
に修飾する必要はない。 ペプチド鎖の合成方法は、ステップ法、フラグメント
法或は固相法、液相法等の通常用いられる方法で良く、
末端への導入方法も特に限定されない。 本発明のペプチド誘導体は、例えば次の様にして合成
される。 即ち、例えば、N末端側にピリジルアミノ基を導入す
る場合を例にとると、公知文献、Bull.Chem.Soc.Japan,
33,1392〜1394(1960)に従い、以下の操作を行う。即
ち、ホルムアミデヒドと重亜硫酸ナトリウム水溶液を数
十分乃至数時間還流後、2−アミノピリジンを加えて、
更に1時間程度還流する。これに青酸ナトリウムを加
え、90℃近辺で数時間反応後、反応液を濾過し、濾液を
クロロホルム等で抽出し、濃縮すると2−ピリジルアミ
ノアセトニトリルの結晶が析出する。2−ピリジルアミ
ノアセトニトリルを塩酸で加水分解し、濃縮すると2−
ピリジルグリシン塩酸塩の結晶が析出する。 次に、例えば、これとグリシンとのペプチド結合反応
について述べると、N−2−ピリジルグリシンにジクロ
ルメタン、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド及
びグリシンエチルエステルを加え、室温で数時間撹拌後
濾過し、濾液を高速液体クロマトグラフィー等で精製す
れば、Pyr−Gly−Gly−OEt(Pyrはピリジル基をGlyはグ
リシン残基を夫々示す。)が得られる。 また、C末端側にピリジルアミノ基を導入する場合に
ついて述べると、例えば、2−クロルピリジンとエチレ
ンジアミンを油浴上で数時間還流し、冷却後、減圧濃縮
し、塩酸を加えると、N−(2−ピリジル)エタンジア
ミン塩酸塩の結晶が析出するのでこれを単離する、次い
で、これにジメチルホルムアミド、トリエチルアミン及
びカルボベンゾキシアラニル−p−ニトロフェニルエス
テルを加え、室温で10〜30時間撹拌後濾過し、濾液を高
速液体クロマトグラフィー等で精製すれば、Z−Ala−C
H2CH2−NH−Pyr(Zはカルボベンソキシ基を、Alaはア
ラニン残基を、Pyrはピリジル基を夫々示す。)が得ら
れる。 本発明のペプチド誘導体はこれを基質として用いた場
合、水に対して溶解度が高く、安定性にも優れている。 本発明のペプチド誘導体を基質として用いれば、ペプ
チド、タンパク質等に対して修飾、脱離、分解等の種々
の作用を行う生理活性物質の活性を特異的に且つ感度良
く測定することができる。 即ち、本発明のペプチド誘導体をペプチド、タンパク
質に作用する生理活性物質の基質として用い、生理活性
物質の作用を受けて生ずる生成物を分別測定することに
より、生理活性物質の活性を効果的に測定することがで
きる。 ペプチド、タンパク質等に作用する生理活性物質とし
ては、例えば、ペプチド結合の加水分解を行うペプチタ
ーゼ類或はプロテアーゼ、ペプチド或はアミノ酸の転移
反応を行うトランスフェラーゼ類(例えば、ペプチド或
はタンパク質中のセリン残基,チロシン残基,トレオニ
ン残基のリン酸化を行うプロティンキナーゼ類)、タン
パク質或はペプチドに含まれているリン酸基の脱離を行
なうフォスファターゼ類、タンパク質或はペプチド中の
アスパラギン残基等に糖鎖を付加する酵素類、タンパク
質或はペプチドに付加している糖鎖に作用し、糖鎖の減
少、増加を促進する酵素類、タンパク質或はペプチドに
スルホン基,硫酸基,メチル基,アシル基等の修飾又は
脱修飾を行う酵素類等が挙げられる。 このような酵素類の測定に基質として用い得る本発明
のペプチド誘導体の具体例を挙げると下記の如くなる。 尚、アミノ酸残基及び修飾基に関しては下記の略語を
使用した。 Pyr:ピリジル基,Ala:アラニン残基,Arg:アルギニン残
基,Asn:アスパラギン残基,Asp:アスパラギン酸残基,Cy
s:システイン残基,Cys−Cys:シスチン残基,Gln:グルタ
ミン残基,Glu:グルタミン酸残基,Gly:グリシン残基,Hi
s:ヒスチジン残基,Hyl:ヒドロキシリジン残基,Hyp:ヒポ
キシプロリン残基,Ile:イソロイシン残基,Leu:ロイシン
残基,Lys:リジン残基,Met:メチオニン残基,Phe:フェニ
ルアラニン残基,Pro:プロリン残基,Ser:セリン残基,Th
r:トレオニン残基,Trp:トリプトファン残基,Tyr:チロシ
ン残基,Val:バリン残基。 (i)プロテアーゼの測定 エラスターゼの測定 Pyr−Gly(又はAla)−Gly−Glu−Lys−Lys−Leu
−Leu−Lys−Phe−Glu−β−Ala アミノ酸シークェンス中の◇印はエラスターゼによる
切断部位を示す。 即ち、上記基質にエラスターゼが作用すると◇印の部
位でペプチドが切断され、ピリジルアミノ基を末端に有
するペプチドが新たに二種類生成する。従って、これを
分別測定すればエラスターゼ活性を測定することができ
るわけである。 (ii)プロティンキナーゼ類の測定 (1)Pyr−Gly(又はAla)−Glu−Asp−Ala−Glu−T
yr−Ala−Ala−Arg−NH−(CH2−NH−Pyr (2)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Lys−Glu−Ser−T
hr−Ser−Val−NH(CH2−NH−Pyr (3)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Lys−Arg−Ser−A
rg−Lys−NH(CH2−NH−Pyr (4)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Lys−Asp−Thr−P
ro−Ala−Leu−NH−(CH2−NH−Pyr (5)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Lys−Val−Ser−S
er−Ala−Glu−NH−(CH2−NH−Pyr (6)Pyr−Gly(又はAla)−Gly−Pro−Arg−Thr−T
hr−Arg−Ala−Gln−NH−(CH2−NH−Pyr (7)Pyr−Gly(又はAla)−Gly−Glu−Ser−Ser
−Glu−Glu−Asp−β−Ala (8)Pyr−Gly(又はAla)−Gly−Asp−Arg−Val−T
yr−Ile−His−Pro−NH−(CH2−NH−Pyr (9)Pyr−Gly(又はAla)−Alg−Lys−Ala−Ser−G
ly−Pro−NH−(CH2−NH−Pyr (10)Pyr−Gly(又はAla)−Ser−Gly−Ser−Phe−L
ys−Leu−NH−(CH2−NH−Pyr (11)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−(又はLys)−Lys−
Ser−Pro−Lys−NH−(CH2−NH−Pyr (12)N−Acetyl−Ser−Gly−Arg−Gry−NH−(C
H2−NH−Pyr (13)Pyr−Gly(又はAla)−Thr−Arg−Ser−Ser−A
rg−Ala (14)Pyr−Gly(又はAla)−Lys−Lys−Gly−Ser−L
ys−Ala (15)Pyr−Gly(又はAla)−Pro−Ala−Lys(Ac)−
Ser−Ala−Pro−Lys−Lys(Ac) (16)N−Acetyl−Ser−Gly−Arg−Gly−Lys−NH−
(CH2−NH−Pyr (17)Pyr−Gly(又はAla)−Lys(又はAyg)−Gln−Il
e−Ser−Val(又はIle)−Arg−Gly−NH−(CH2
−NH−Pyr (18)Pyr−Gly(又はAla)−Arg(又はLys)−Glu−Il
e−Ser−Val−Arg−NH−(CH2−NH−Pyr (19)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−His−Gly−Ser−L
ys−Tyr−Leu−NH−(CH2−NH−Pyr (20)Pyr−Gly−Arg−Gly−Leu−Ser−Leu−Ser−Ar
g−NH−(CH2−NH−Pyr (21)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Gly−Ser−Gly−L
ys−Asp−Gly−NH−(CH2−NH−Pyr (22)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Leu−Ser−Ile−S
er−Thr−Glu−NH−(CH2−NH−Pyr (23)Pyr−Gly(又はAla)−Gln−Ser−Gly−Ser−V
al(又はIle)−Tyr−Pro−NH−(CH2−NH−Pyr (24)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Ala−Ile−Thr−A
la−Arg−Arg−NH−(CH2−NH−Pyr (25)Pyr−Gly(又はAla)−Val−Lys−SerSer−Lys
−Glu−NH−(CH2−NH−Pyr (26)Pyr−Gly(又はAla)−Val−Arg−Met−Ser−A
la−Asx−NH−(CH2−NH−Pyr (27)Pyr−Gly(又はAla)−Leu−Arg−Arg−Ala−S
er−Leu−NH−(CH2−NH−Pyr (28)Pyr−Gly(又はAla)−(Arg)−Arg−Ser−
Ser−Ser−Arg−(Pro)−NH−(CH2−NH−Pyr (29)Pyr−Gly(又はAla)−(Arg)−Val−Ser−Ar
g−(Arg)−NH−(CH2−NH−Pyr (30)Pyr−Gly(又はAla)−(Arg)−Ala−Ser−Ar
g−(Arg)−NH−(CH2−NH−Pyr (31)Pyr−Gly(又はAla)−(Arg)−Arg−Ser−
Ser−Arg−(Arg)−NH−(CH2−NH−Pyr アミノ酸シークェンス中の*印はプロティンキナーゼ
によりリン酸基が付加される部位を示す。 即ち、上記基質にプロティンキナーゼが作用すると*
印の部位にリン酸基が付加され、基質とは異なる化合物
が新たに生成する。従って、この生成物を分別測定すれ
ばプロティンキナーゼ活性を測定することができるわけ
である。 (iii)フォスファターゼ類の測定 (ii)の基質の*印の部位にリン酸基が付加したもの
が全てフォスファターゼ類の基質となる。 フォスファターゼはプロティンキナーゼと全く逆の働
きをする酵素で、タンパク質或はペプチドに含まれてい
るリン酸基の脱離を行う。従って、この場合はリン酸基
のついているペプチドが基質で、リン酸基が外れた形の
ペプチドが生理活性物質の作用を受けて生ずる生成物と
いうことになる。 (iv)レニン又はアンジオテンシン転換酵素(ACE−
I)の測定 (1)Pyr−Gly(又はAla)−Asp−Arg−Val−Tyr−Ile
−His−Pro−Phe−His−Leu−Leu−Val−Tyr−Ser−N
H−(CH2−NH−Pyr (2)Pyr−Gly(又はAla)−His−Pro−Phe−His−Leu
Leu−Val−Tyr−NH−(CH2−NH−Pyr (3)Pyr−Gly(又はAla)−His−Pro−Phe−His−L
eu (4)Pyr−Gly(又はAla)−His−Pro−Phe−His−L
eu−NH−(CH2−NH−Pyr アミノ酸シークェンス中の☆印はレニンによる切断部
位を、また、★印はACE−Iによる切断部位を夫々示
す。 即ち、上記基質に夫々の酵素が作用すると☆印又は★
印の部位でペプチドが切断され二種のペプチドが新たに
生成する。従ってこれらの生成物を分別測定すれば各々
の酵素活性を測定することができる。 (v)各種ホルモン調節酵素の測定 (V−1)Post−proline Cleaving enzymeの測定 (1)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Pro−Pro−Gly−P
he−Ser−NH−(CH2−NH−Pyr(ブラジキニンの水
解) (2)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Pro−Gly−NH−
(CH2−NH−Pyr(黄体形成ホルモン放出ホルモンの
水解) (V−2)ピログルタミン酸ペプチダーゼの測定 (1)ピログルタミン酸−Gly−Pro−NH−(CH2
−NH−Pyr (2)ピログルタミン酸−Gly−Lys−NH−(CH2
−NH−Pyr (3)ピログルタミン酸−His−Pro−NH−(CH2
−NH−Pyr (4)ピログルタミン酸−His−Trp−NH−(CH2
−NH−Pyr (V−3)その他 (1)Pyr−Gly(又はAla)−Arg−Pro−Lys−Pro−Gln
−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH−(CH2
−NH−Pyr (サブスタンスP) (2)Pyr−Gly(又はAla)−Glu−Glu−Glu−Ala−T
yr−Gly−Trp−NH−(CH2−NH−Pyr(ガストリン) (3)Pyr−Gly(又はAla)−Asp−Arg−Asp−Tyr−M
et−Gly−Trp−NH−(CH2−NH−Pyr(コレシストキ
ニン) アミノ酸シークェンス中の◇印は測定対象酵素による
切断部位を示し、#印は測定対象酵素によりスルホン酸
基が付加される部位を示す。 前者に於ては、切断されて新たに生じるペプチド又は
アミノ酸を分別測定することにより、また、後者に於て
はスルホン酸基が付加されたペプチドを分別測定するこ
とにより夫々の酵素活性を測定することができる。 本発明のペプチド誘導体を基質として用いた生理活性
物質の測定法に於ける測定条件としては、反応温度は特
に限定されないが、好ましくは約20〜40℃であり、反応
時間は目的により適宜選択すれば良く、また反応時のpH
も、目的により適宜選択すれば良い。反応pHを維持する
緩衝剤は特に制約はないが、例えば、リン酸塩、トリス
ハイドロキシメチルアミン−塩酸、グリシン−水酸化ナ
トリウム、グッドの緩衝剤、酢酸塩などが挙げられる。 生理活性物質の作用による付加脱離反応、加水分解反
応、転移反応などにより生成する物質の分解別測定法と
しては自体公知の分別測定法が種々あり、特に限定され
るものではないが、例えば、親水性や疎水性の変化の度
合により分別する場合には順相或は逆相の高速液体クロ
マトグラフィーにより、分子量が大きく変化する場合に
はゲル濾過クロマトグラフィーにより、イオン性基の修
飾或は脱修飾が起こる場合にはイオン交換クロマトグラ
フィーにより、また、糖鎖の付加脱離或は特定のペプチ
ド構造が変化する場合にはアフィニティクロマトグラフ
ィー等の原理を応用してこれを行えばよい。なかでも高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)を利用した測定法
は、短時間のうちに結果が得られるため特に有利であ
る。HPLCの条件の一例を示せば、逆相クロマトグラフィ
ーに於ては、オクタデシルシラン、オクチルシラン、ト
リメチルシラン基等の基を導入した化学結合型シリカゲ
ルが好ましく用いられる。溶離液としては、アセトニト
リルに酢酸アンモニウム緩衝液、トリフルオロ酢酸緩衝
液等を添加し、pH2.0〜6.0にしたものが分離能が良く、
イソクラティック、グラジェントのいずれでも使用でき
るが、特にこれらに限定されるものではない。流速はカ
ラムサイズ、分離能により自由に選択できるが、例えば
0.5〜2.0ml/minが好ましい例である。検出は通常、蛍光
法かUV法で行われる。例えば、先に述べた合成例に於
て、検出に利用するために導入した2−ピリジルアミノ
基は、蛍光性及びUV吸収の両方を有し、蛍光の場合は、
通常、励起及び蛍光を夫々300〜330nm、350〜410nmの波
長を用い、UVの場合は、通常300〜310nmの波長を用いて
測定する。 本発明のペプチド誘導体を基質として用いて生理活性
物質の測定を行えば、ペプチド、タンパク質等に作用す
る生理活性物質の活性を、特異的に且つ極めて高い感度
で(数ピコモルの反応生成物が検出できる)、しかも、
生理活性物質の反応部位の選択性をも測定することがで
きる。 本発明のペプチド誘導体を基質として用いて測定し得
る生理活性物質は、生体中に存在するものであるため、
その測定時には様々な物質が共存する可能性が大きい。
即ち、例えば測定対象酵素以外にプロテアーゼ、ペプチ
ダーゼ、ホスファターゼ或はエステラーゼ等の酵素(以
下妨害酵素と略称する。)が共存する場合にはその影響
を受ける可能性も皆無ではない。しかしながら、本発明
のペプチド誘導体は様々なものが合成可能であることか
ら、ペプチドを構成するアミノ酸の種類を妨害酵素によ
る作用を受けにくいものに限定して合成すればこの問題
を全く回避することができる。尚、測定対象によって
は、このような条件に好適のアミノ酸を有するペプチド
誘導体の使用が難しい場合も考えられるが、このような
場合には共存する妨害酵素のインヒビターを測定試薬中
に共存させることによってこの問題を解決すれば良い。
この場合選択されるインヒビターは測定対象の酵素活性
を阻害しないもので、共存する妨害酵素には有効に作用
するものを適宜選択して用いれば良い。そのようなイン
ヒビターの具体例としては、たとえばプロテアーゼに対
してはペプスタチン,ホスホラミン,ロイペプチン,ア
ンチパイン,キモスタチン,エラスタチナール,ジイソ
プロピルフルオロホスフェイト(DFP),N−トシル−L
−フェニルアラニンクロロメチルケトン(TPCK),N−α
−p−トシル−L−リジンクロロメチルケトン(TLC
K),酵素蛋白質に対する抗体,大豆トリプシンインヒ
ビター,カリクレインインヒビター,α−マクログロ
ブリン等が、ペプチダーゼに対してはベスタチン,アマ
スタチン等が、ホスファターゼに対しては、ホルフェニ
シン等が、エステラーゼに対してはエステラスチン等が
挙げられる。 以下に実施例及び参考例を挙げて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例、参考例により何等
限定されるものではない。 尚、実施例に於ては下記に示す略語を用いた。 Pyr:ピリジル基,Gly:グリシン残基,Ala:アラニン残
基,Leu:ロイシン残基,Glu:グルタミン酸残基,Lys:リジ
ン残基,Phe:フェニルアラニン残基,Boc:t−ブトキシカ
ルボニル基,Bzl:ベンジル基,Cl−Z:塩化カルボベンゾキ
シ基,DCC:N,N′−ジシクロヘキシカルボジイミド,DCHA:
ジシクロヘキシルアミン,TBA−t−ブチルアミン。 [実施例] 実施例1.2−ピリジルグリシンの合成 37%のホルムアルデヒド溶液8.2gを重亜硫酸ソーダ水
溶液10.8g/16mlH2Oに加え、30分間還流した。次いで、
2−アミノピリジン9.7gを加え、更に1時間還流した
後、これに、青酸ソーダ水溶液10g/50mlH2Oを加え、90
℃で4時間撹拌反応させた。反応液を濾過し、濾液をク
ロロホルム約50mlで6回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮して結晶を析出させ、結晶を濾取してエーテル
で結晶を洗浄した(収量約7.2g)。クロロホルムより再
結晶を行い、2−ピリジルアミノアセトニトリル5.9g
(収率44%)を得た。これを100mlの6N HCl中で3時間
還流して加水分解を行い、濃縮して結晶を析出させた。
結晶を濾取し、エタノールで洗浄した後、水より再結晶
を行い、本発明化合物合成時の重要な中間体の一つであ
る2−ピリジルグリシン塩酸塩7.5g(収率90.1%)を得
た。 1H−NMR(100MHz,D2O):δ4.3(s,2H,−CH2−),6.8
〜7.0(m,2H,pyridine H),7.7〜8.0ppm(m,2H,pyridin
e H)。 元素分析値[塩酸塩](C7H9O2N2Clとして) 実測値(%)C:44.40,H:4.83,N:14.70,Ci:18.56 計算値(%)C:44.58,H:4.81,N:14.85,Cl:8.80。 UV極大吸収波長:λmax=238,310nm。 励起波長:Ex.max=318nm。 蛍光極大波長:Em.max=360nm。 実施例2.2−ピリジル DL−アラニンの合成 重亜硫酸ナトリウムの水溶液10.5g/20ml H2Oに44%ア
セトアルデヒド溶液10gを加え、1時間加熱還流した
後、2−アミノピリジン9.4gを加え、更に2時間加熱還
流を続けた。これに青酸ソーダ水溶液7g/10mlH2Oを加
え、90℃で2時間反応させた後、油層を分取し、冷却し
て結晶化した(収量11.6g)。これを酢酸エチルで再結
晶して、α−(2−ピリジルアミノ)プロピオニトリル
9g(収率67%)を得た。 得られたα−(2−ピリジルアミノ)プロピオニトリ
ル3gを50mlの6N HCl中で5時間還流して加水分解後、濃
縮し、析出してくる結晶(NH4Cl)を除いた後、イオン
交換樹脂[吸着剤:Dowex50H+,カラム:1.6×12cm]に吸
着させた。水でよく洗浄した後、0.2M酢酸アンモニウム
溶液で溶出し、黄色の画分を集めて濃縮乾固した。酢酸
アンモニウムを除くため、これに水を加え、再度濃縮乾
固した後濃塩酸を加え、水−エタノールより結晶化さ
せ、本発明化合物合成時における重要な中間体の一つで
ある2−ピリジル DL−アラニン塩酸塩の結晶約2g(収
率60%)を得た。1 H−NMR(100MHz,D2O):δ1.44,1.52(d,3H,−CH3),
4.0〜4.2(q,1H,=CH−),6.8〜7.0(m,2H,pyridine
H),7.7〜8.0ppm(m,2H,pyridine H)。 元素分析値[塩酸塩](C8H11O2N2Clとして) 実測値(%)C:47.29,H:5.46,N:13.69,Cl:17.48。 計算値(%)C:47.42,H:5.47,N:13.83,Cl:17.50。 UV極大吸収波長:λmax=238,310nm。 励起波長:Ex.max=290nm。 蛍光極大波長:Em.max=370nm。 実施例3.Pyr−Gly−Gly−OEtの合成 実施例1で得られた2−ピリジルグリシン塩酸塩9.4m
g(50μmol)に、ジクロルメタン1ml、DCC50μmol、H2N
−CH2−CO−OC2H570μmol/200μl CHCl3を加え、室温で
3時間反応させた。反応液は黄色から濃青色に変化し
た。反応液を濾過後、逆相の高速液体クロマトグラフィ
ーで、目的とする生成物を分取した(収率38%)。 HPLC[カラム:充填剤ODS−120T(東洋曹達工業
(株)商品名),7×250mm,溶出液:25%CH3CN−0.01M NH
4OAc(pH5.6).流速:3ml/min] 溶出時間:23min1 H−NMR(100MHz,CDCl3):δ1.20〜1.34(t,3H,−C
H3),2.9(broad s,1H,−CO−NH−C),4.0〜4.3(m,6
H,−CH2−),5.25(broad s,1H,Pyr−N−C−),6.4
〜6.8(m,2H,Pyridine H),7.4〜7.6ppm(m,2H,pyridin
e H)。 本実施例により、実施例1で得られた2−ピリジルグ
リシンが他のアミノ酸と容易に結合し得ることが確認さ
れた。 実施例4.Leu−NH−CH2CH2−NH−Pyrの合成 2−クロルピリジン12g(10ml)とエチレンジアミン1
00mlを混ぜ、5時間還流し、次に減圧下、未反応のエチ
レンジアミンを留去した。残渣を1N NaOHに溶かした
後、クロロホルムで数回抽出し、クロロホルム層を濃縮
した。濃塩酸を加え、塩酸塩とした後、メタノールを加
え結晶化し、N−(2−ピリジル)−1,2−エタンジア
ミン・塩酸塩11g(収率91%)を得た。1 H−NMR(100MHz,D2O):δ3.4〜3.5(t,2H,−CH2−CH
2 −NH−Pyr),3.8〜3.9(t,2H,NH2−CH2 −CH2),7.0〜
7.3(m,2H,pyridine H),7.9〜8.2ppm(m,2H,pyridine
H)。 次に、Boc−LeuOH・H2O250mgにベンゼンを加え、エバ
ポレーターで結晶水を除去した後、クロロホルム5mlに
溶かし、DCC206mgを加えて撹拌した。20分後、これに先
に合成したN−(2−ピリジル)エタンジアミンのクロ
ロホルム溶液206mg/5mlを加え、一夜反応させた。反応
液を濾過し、沈殿を除いた後、溶媒を留去した。残渣を
クロロホルムに溶かし、2.5%Na2CO3水溶液、水の順に
洗浄し、クロロホルム層を硫酸マグネシウムで脱水後、
濃縮すると、Boc−Leu−NH−CH2CH2−NH−Pyrが得られ
た。 これにアニソール0.1ml、TFA(トリフルオロ酢酸)0.
5mlを冷却下加え、0℃で2時間反応させ、Boc基をはず
した。エーテルを加え、不溶物を集めてKOH入りのゼシ
ケーターでよく乾燥させると、Leu−NH−CH2CH2−NH−P
yrが得られた(収率約70%)。本化合物を本発明化合物
合成時の重要な中間体の一つである。1 H−NMR(100MHz,D2O):δ0.85(s,6H,−C(C
H3 ),1.4〜1.6(m,3H,=CH−CH2 CH<),3.3〜3.6
(m,4H,−NH−CH2 −CH2 −NH−Pyr),3.8〜4.0(t,1H,
NH2−C−CO−),6.7〜7.0(m,2H,pyridine H),7.6
〜7.9ppm(m,2H,pyridine H)。 実施例5.Pyr−Gly−Glu−Lys−Lys−Leu−Leu−Lys−Ph
e−Glu−β−Alaの合成 公知文献J.Am.Chem.Soc.,95,1310〜1315(1973)に従
い、固相法で合成した。 クロロメチルポリスチレン樹脂[ジビニルベンゼン2
%,100〜200メッシュ,Cl:0.93mmol/g](和光純薬工業
(株)製)1gを用い、常法に従い、1/2当量のBoc−β−
アラニンを導入させた後、TFAでBoc基を脱離した。次に
各々3倍当量のBoc−アミノ酸を次の順序でDCC法により
導入させた。 即ち、Boc−Glu(OBzl),Boc−Phe・DCHA,Boc−Lys
(Cl−Z)・TBA、Boc−Leu・H2O、Boc−Lys(Cl−Z)
・TBA、Boc−Lys(Cl−Z)・TBA、Boc−Glu、Pyr−Gly
であり、このうちBoc−Phe・DCHA、Boc−Glu(OBzl)に
於ては、カップリング反応を2回行った。HF処理によ
る、樹脂からのペプチドの切断とBzl、Z、各保護基の
切断後、トヨバールHW40(東洋曹達工業(株)商品名)
を用いたゲル濾過により、Pyr−Gly−Glu−Lys−Lys−L
eu−Leu−Lys−Phe−Glu−β−Alaを得た。これを高速
液体クロマトグラフィーにより精製した(収率55%)。 HF処理後の化合物のマススペクトルにより、計算値13
29と一致した分子量にピークが確認された。 アミノ酸分析値:Glu2.1,Leu2.0,Phe1.0,Lys3.0,β−A
la1.2。 参考例1.Pyr−Gly−Glu−Lys−Lys−Leu−Leu−Lys−Ph
e−Glu−β−Alaを基質に用いたエラスターゼの測定 《試液の調整》 基質液 Pyr−Gly−Glu−Lys−Lys−Leu−Leu−Lys−Phe−Glu−
β−Ala1.2mgを0.01Mトリスヒドロキシメチルアミノメ
タン−塩酸緩衝液(pH8.0)50mlに溶解し調製した。 酵素溶液 エラスターゼ(豚膵臓由来,シグマ社製)3.6mgを0.0
1Mトリスヒドロキメチルアミノメタン−塩酸緩衝液(pH
8.0)100μlに溶解し調製した。 《測定方法》 基質液200μlに酵素溶液5μlを加え、37℃の恒温
槽中に放置した。 20分,40分,60分,120分,180分後にこの反応液を夫々10
μlずつとり、高速液体クロマトグラフィーで分析し
た。 《分析条件》 カラム:充填剤[オクタデシルシリル基結合逆相型,ODS
−120T(東洋曹達工業(株)),4×150mm] 溶離条件: A液:0.05%トリフルオロ酢酸を含む6%アセトニトリ
ル水溶液 B液:0.05%トリフルオロ酢酸を含む24%アセトニトリ
ル水溶液 0分から15分にかけて、A液とB液の直線的グラジェ
ントを、1ml/minの流速で行った。 検出:蛍光;励起波長310nm。 蛍光波長370nm。 《測定結果》 図1に高速液体クロマトグラフィーの測定結果を示
す。図1[I]はブランクのチャートを示し、図1[I
I]は反応開始2時間後のチャートを示す。 図1より明らかなように、反応により2つのピークが
生じていることがわかる。これらのピークはアミノ酸分
析の結果より(A)はPyr−Gly−Glu−Lys−Lys−Leu,
(B)はPyr−Gly−Glu−Lys−Lys−Leu−Leuと同定さ
れた。従って、エラスターゼは、この基質に対して2ケ
所で加水分解を行っていることがわかる。 また、(A)を定量し、40ピコモル以下に於て、直線
的タイムコースが得られた。このタイムコースを図2に
示す。 実施例6.Pyr−Gly−Gly−Glu−Ser−Ser−Glu−Glu−As
p−β−Alaの合成 実施例5と同様にして公知文献J.Am.Chem.Soc.,95,13
10〜1315(1973)に従い、固相法で合成した。 即ち、クロロメチルポリスチレン樹脂[ジビニルベン
ゼン2%,100〜200メッシュ,Cl:0.93mmol/g](和光純
薬工業(株)製)1gを用い、常法に従い、1/2当量のBoc
−β−アラニンを導入させた後、TFAでBoc基を脱離し
た。次に各々3倍当量のBoc−アミノ酸を次の順序でDCC
法により導入させた。即ち、Boc−Asp(OBzl),Boc−Gl
u(OBzl),Boc−Glu(OBzl),Boc−Ser(OBzl),Boc−S
er(OBzl),Boc−Glu(OBzl),Boc−Gly,Pyr−Glyであ
り、このうち、Boc−Aspに於ては、カップリング反応を
2回行った。HF処理による、樹脂からのペプチドの切断
とBzl,Z,各保護基の切断後、トヨバールHW40(東洋曹達
工業(株)商品名)を用いたゲル濾過により、Pyr−Gly
−Gly−Glu−Ser−Ser−Glu−Glu−Asp−β−Alaを得
た。これを高速液体クロマトグラフィーにより精製した
(収率58%)。 アミノ酸分析値:Glu3.0,Ser1.8,Asp1.1,β−Ala1.2,Gly
1.0。 参考例2.Pyr−Gly−Gly−Glu−Ser−Ser−Glu−Glu−As
p−β−Alaを基質に用いたプロティンキナーゼ活性の測
定 《試液の調製》 緩衝液 272mgイミダゾール,142mg塩化マグネシウム,1.1g塩化
カリウム,76mgグリコールエーテルジアミン−N,N,N′−
N′−四酢酸,12mgアデノシンリン酸・2Naを水80mlで溶
解し、塩酸を加えてpH7.5したのち全量を100mlとして緩
衝液とした。 基質液 Pyr−Gly−Gly−Glu−Ser−Ser−Glu−Glu−Asp−β
−Ala2.7mgに水3mlを加えて溶解して基質液とした。 試料 公知文献B.B.R.C.,89巻(1),7〜16頁,1979年,Bolvi
nらに従いヒト赤血球から精製したプロティンキサーゼ
を上記緩衝液に適当量溶解したものを試料原液とし、そ
れを更に緩衝液を用いて1/4,2/4,3/4に希釈し、夫々試
料とした。 《測定方法》 緩衝液20μlに基質液10μlを加えた後、試料を各々
10μl加えて30℃で1時間反応後、夫々4μlずつとり
高速液体クロマトグラフィーで分析した。 《分析条件》 カラム:充填剤[オクタデシルシリル基結合逆相型,OD
S,S−5(山村化学(株)),4×150mm]。 溶離条件: 溶離液:10%アセトニトリルを含む0.05%トリフルオロ
酢酸水溶液。 流速:1.0ml/min 検出:蛍光;励起波長320nm。 蛍光波長410nm。 《測定結果》 図3に高速液体クロマトグラフィーの測定結果を示
す。図3[I]はブランクのチャートを示し、図3[I
I]は2/4希釈試料を用いた反応液により得られた反応開
始1時間後のチャートを示す。図3から明らかなように
反応により1つのピーク(A)が生じ、リンの定量によ
り、生じたピーク(A)は基質がリン酸化されたもので
あることがわかった。またこの生じたピーク(A)を測
定し直線的検量関係が得られた。この検量関係を第4図
に示す。
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明はこれまでにない全く新規な
ペプチド誘導体を提供するものであり、本発明のペプチ
ド誘導体を基質として使用すれば、ペプチド、タンパク
質等に作用する生理活性物質の活性を特異的に且つ極め
て高い感度で(数ピコモルの反応生成物が検出でき
る)、しかも生理活性物質の反応部位を選択して測定で
きる点に顕著な効果を奏するものであり、斯業に貢献す
るところ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、参考例1に於ける高速液体クロマトグラフィー
の測定結果を示し、図1[I]はブランクのチャート
を、図1[II]は反応開始2時間後のチャートを示す。
【図2】 図2は、参考例1に於けるタイムコースを表わし、横軸
の反応時間(時間)に於けるピーク(A)物質の生成量
(ピコモル)を縦軸に対しプロットした点を結んだもの
である。
【図3】 図3は、参考例2に於ける高速液体クロマトグラフィー
の測定結果を示し、図3[I]はブランクのチャート
を、図3[II]は2/4希釈試料を用いた反応液により得
られた反応開始1時間後のチャートを示す。
【図4】 図4は、参考例2に於て得られた検量線を表わし、横軸
の各試料の希釈率について得られたピーク(A)物質の
生成量(ピコモル)を縦軸に沿ってプロットした点を結
んだものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12Q 1/52 7823−4B C12Q 1/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノ酸が2〜15個からなる下記構造式
    [I]又は[II]を有するペプチド誘導体。 R1−A1−A−A2−R2 [I] 又はR1−A1−A2−R2 [II] [但し、Aはアミノ酸残基又はアミノ酸が2〜13個から
    なるペプチド残基を表わし、A1はN末端のアミノ酸残基
    を、A2はC末端のアミノ酸残基を夫々表わし、且つ「−
    A1−A−A2−」及び「−A1−A2−」のアミノ酸配列は生
    理活性物質の基質となり得る配列である。また、R1は2
    −ピリジル基、3−ピリジル基、水素原子又はアミノ保
    護基を表わし、R2は水酸基、カルボキシ保護基又は−HN
    −Y−R3(但し、R3は2−ピリジルアミノ基又は3−ピ
    リジルアミノ基を表わし、Yは炭素数1〜10の直鎖状ま
    たは分枝状のアルキレン基、又はフェニレン基を表わ
    す。)を表わす。但し、R1が水素原子若しくはアミノ保
    護基の場合はR2は−NH−Y−R3であることを要し、R2
    水酸基又はカルボキシ保護基の場合はR1は2−ピリジル
    基又は3−ピリジル基であることを要す。]
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