JP2627241B2 - 刈払機用線条カッタ - Google Patents

刈払機用線条カッタ

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JP2627241B2
JP2627241B2 JP5135355A JP13535593A JP2627241B2 JP 2627241 B2 JP2627241 B2 JP 2627241B2 JP 5135355 A JP5135355 A JP 5135355A JP 13535593 A JP13535593 A JP 13535593A JP 2627241 B2 JP2627241 B2 JP 2627241B2
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重久 坂元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈払機用線条カッタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高速回転する丸鋸や円形刃で田畑
や山林の雑草、かん木類を刈取る刈払機は、作業性に優
れ、軽くて携帯に便利であるため農林業に従事する多く
の作業者に利用されている。しかし、丸鋸や円形刃は、
草木やかん木類の刈払い中に小石や石垣等に接触して刃
先が摩滅し易いもので、刃先が摩滅して切れ味が低下し
てきたら作業を中断して小形のグラインダやヤスリで刃
先を研削しなければならず、手数を要するものである。
【0003】そこで、近年小石の多い場所や石垣の周囲
等における草木類の刈払いには、丸鋸や円形刃に代え
て、基盤にナイロン線条を巻着してナイロン線条の端部
側を基盤より引出し、刈払機の回転軸に基盤を固定して
高速回転するナイロン線条で草木をカットする線条カッ
タが、刃先を研削する必要がなく、単に線条カッタを基
盤より引出すだけで作業を継続できるために多用されつ
つある。そして、出願人は、軽くて、線条の巻付け、引
出しが容易で、線条は地面に近接した状態で回転して草
木類に刈り残しがなく、刈取り作業の頻度も少なくて作
業者の負担も軽減できることを目的とし、円形の上面板
と下面板との内部に巻胴を設けた基盤から形成され、こ
の基盤内の巻胴に周回状に巻込まれた線条と、この線条
の端部寄り位置を受着して基盤の外部へと延設すべく下
面板の周縁部の上面に立設した複数のフックと、このフ
ックと対向して上面板の周縁に切欠された円弧溝を備え
た刈払機用線条カッタを開発し、実開平5−4833号
公報に提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
実開平5−4833号公報に開示した刈払機用線条カッ
タは、その上面板と下面板との周縁は、回転中心に対す
る曲率半径が均一な円形に形成されているため、刈払作
業中に高速回転している上面板と下面板の間隙から上面
板の周縁に接触した草木や小石は、そのまま上面板と下
面板の間隙に引き込まれてフックに直接接触し、この接
触によりフックが摩耗、破損し、線条カッタを長期にわ
たり使用できないという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、基盤の上面板と下面板の
間隙から上面板の周縁に草木や小石類が接触しても、上
面板の周縁に、回転方向へ斜め下がりに設けた稜辺の接
線方向となる外部へ草木や小石類を跳ね出してフックに
接触するのを防止でき、フックの摩耗、破損を防止し、
線条カッタを長期にわたり使用できることを特徴とした
刈払機用線条カッタを提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、平行な平面に配置され、
中心部に回転軸が取り付けられる略円状で略同じ大きさ
の上面板20と、下面板18とを有し、これら上面板2
0と下面板18との間であって内部中央位置にこれら上
面板20、下面板18より小さな半径であり、これらの
間に挟装された状態で固定された円筒状の巻胴24とを
備えた基盤12からなり、前記巻胴24には周回状に線
条14が巻き込まれ、前記上面板20には、その円周面
から半径方向内部側に凹陥した複数の凹陥部40が周方
向に離隔した位置に設けられ、前記下面板18であって
前記上面板20の凹陥部40に対応する位置には、前記
上面板20の面に略直交する方向に複数のフック部16
が立設され、前記線条14の端部寄り位置は前記フック
部16に係脱自在に係着して基盤12の外部に延設さ
れ、前記上面板20の各凹陥部40の周方向間隔部分4
2には、該上面板20の円軌跡と異なる接線を有し、か
つ、基盤12の回転方向前方ほど回転軸方向へと傾斜し
た稜辺44を備えてなる刈払機用線条カッタ10から構
成される。
【0007】また、請求項2に係る発明では、前記稜辺
44の一部あるいは全部には、少なくともその上端部が
前記フック部16の上端より上部位置となる様に折曲さ
れた折曲部50が設けられてなることとしてもよい。
【0008】また、請求項3に係る発明では、前記下面
板18の周縁には、その端部が同下面板18の下面側の
内方へと曲成された曲成縁52が設けられてなることと
してもよい。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に係る刈払機用線条カッタ
は、平行な平面に配置され、中心部に回転軸が取り付け
られる略円状で略同じ大きさの上面板と、下面板とを有
し、これら上面板と下面板との間であって内部中央位置
にこれら上面板、下面板より小さな半径であり、これら
の間に挟装された状態で固定された円筒状の巻胴と、を
備えた基盤からなり、前記巻胴には周回状に線条が巻き
込まれ、前記上面板には、その円周面から半径方向内部
側に凹陥した複数の凹陥部が周方向に離隔した位置に設
けられ、前記下面板であって前記上面板の凹陥部に対応
する位置には、前記上面板の面に略直交する方向に複数
のフック部が立設され、前記線条の端部寄り位置は前記
フック部に係脱自在に係着して基盤の外部に延設され、
前記上面板の各凹陥部の周方向間隔部分には、該上面板
の円軌跡と異なる接線を有し、かつ、基盤の回転方向前
方ほど回転軸方向へと傾斜した稜辺を備えている。刈払
機の端部の軸受内の回転軸に基盤を固定し、この基盤に
周回状に巻込んだ線条の端部を基盤の周縁部に設けたフ
ック部に受着して外部へと引出すものである。基盤が高
速回転すると外部へ引出されている線条は、遠心力をう
けて基盤に対して直線状に突出された状態で高速回転し
つつ線条の回転範囲内の地面の草木類を線条で打撃しな
がらカットする。基盤の上面板の周縁には複数の凹陥部
を設け、この凹陥部と対応したフック部が下面板に立設
されているため、フック部を迂回しながら凹陥部を利用
して線条の巻胴への巻込みを容易にでき、巻込まれた線
条は基盤から離脱しない様になっている。下面板と上面
板との周縁間隙から上面板の周縁に接触する切屑や小石
類は、上面板の周縁に回転方向前方ほど回転軸方向へと
傾斜した稜辺と接触しながら基盤の外方へと跳出され、
フック部に切屑や小石類が接触することなく、フック部
の摩耗、破損を防止しつつ線条カッタの耐用年数を長く
させることができる。
【0010】また、請求項2によれば、前記稜辺の一部
あるいは全部には、少なくともその上端部が前記フック
部の上端より上部位置となる様に折曲された折曲部が設
けられている。基盤の上面板の周縁に上方側から落下す
る切屑や小石類は、稜辺の折曲部の外面と接摺しながら
基盤の外方へ跳ね飛ばされ、フック部の上端側に接触す
ることなく、フック部の上端側の摩耗、破損を防止でき
る。
【0011】また、請求項3によれば、前記下面板の周
縁には、その端部が同下面板の下面側の内方へと曲成さ
れた曲成縁が設けられている。基盤の下面板の下面より
前記フック部の軸を固定するために螺着したボルトの頭
部が地面に直接接触して摩滅するのを防止し、フック部
の下面板からの脱落を防止できる。
【00012】
【実施例】以下添付図面に基づき、本発明の好適な実施
例を説明する。図1ないし図4には、本発明の実施例に
係る刈払機用線条カッタ(以下、線条カッタと略す)1
0が示されている。図から明らかな様に、前記線条カッ
タ10は、金属、硬質合成樹脂等を素材とした基盤12
から形成されている。この基盤12は、平行な平面に配
置され、中心部に回転軸が取り付けられる略円状で略同
じ大きさの上面板20と、下面板18とを有している。
更に、これら上面板20と下面板18との間であって内
部中央位置にこれら上面板20、下面板18より小さな
半径であり、これらの間に挟装された状態で固定された
円筒状の巻胴24とを備え、前記巻胴24には周回状に
線条14が巻き込まれている。
【00013】図4に示す様に、前記下面板18の中央
部には孔22が開孔され、この孔22の周縁上面に巻胴
24が固定されて同巻胴24の上端に上面板20が固定
されている。更に、前記巻胴24の胴側部には、線条1
4を通係するための一対の孔26、26が開孔され、前
記上面板20の中心位置には、刈払機の回転軸に固定す
るための軸孔28が開孔されている。
【00014】これにより、前記基盤12は、全体重量
を軽量に形成できる。また、この基盤12は扁平な形状
で前記上面板20の軸孔26を刈払機の回転軸の端部に
嵌着させると共に中空の巻胴24内で回転軸にナットを
締着して固締できる。そして、基盤12の下面に締着用
の治具が突出することなく、巻胴24に巻込まれた線条
14の延長端は、基盤12の回転時に地面に沿って回動
しながら草木類を根元からカットできる。
【0015】前記線条14は、ナイロンの様な合成樹脂
を素材とし、直径2mm程度で3ないし5m程度の長さ
の紐より成り、前記巻胴24の一対の孔26、26に通
係して中央位置を係止させた後の2本の線条14a、1
4bが巻胴22に平面視時計式方向に巻込まれている。
【0016】図1、図4に示す様に、前記上面板20に
は、その円周面から半径方向内部側に凹陥した複数の凹
陥部40が周方向に離隔した位置に設けられ、前記下面
板18であって前記上面板20の凹陥部40に対応する
位置には、前記上面板20の面に略直交する方向に複数
のフック部16が立設され、前記線条14の端部寄り位
置は前記フック部16に係脱自在に係着して基盤12の
外部に延設されている。実施例において、上面板20の
円周面には4個の凹陥部40が放射対称に設けられ、こ
れらの各凹陥部40と対応した下面板18の外縁部の上
面位置に各々フック部16が立設されている。各フック
部16は、下面板18から上面板20の高さ近傍位置へ
突出された軸30と、この軸30上端に固定されて先端
が前記上面板20の凹陥部40の上方へ向け突出された
爪32とを備えている。そして、軸30は、下面板18
の下面より螺着されたボルト34で下面板18に固定さ
れ、また、爪32は軸30の上端に突出された係止ボル
ト36に係嵌され、同係止ボルト36に螺着したナット
38で固定されている。前記巻胴24に巻込まれた2本
の線条14a、14bは、上面板20の中心に対して略
対称な一対のフック部16、16の軸30、30に各々
脱着自在に受着されて外部へと10ないし15cm程度
延設される。
【0017】これにより、刈払い作業の時に基盤12が
平面視反時計式方向に回転するため、時計式方向に巻込
まれた線条14a、14bは、フック部16、16の軸
30、30に対する圧接力が高まり、この軸30、30
より延長された線条14a、14bはフック部16、1
6に仮止めされた状態で直線状に回転しながら草木をカ
ットする。なお、実施例において、下面板18の周縁部
に4個のフック部16が設けられているが、これに限る
ことなく、3個或は2個、その他任意の個数のフック部
16を設置してもよい。また、フック部16として逆L
形に折曲されたフック軸を下面板18に固定してもよ
い。
【0018】本発明において特徴的なことは、前記上面
板20の各凹陥部40の周方向間隔部分42には、該上
面板20の円軌跡と異なる接線を有し、かつ、基盤12
の回転方向前方ほど回転軸方向へと傾斜した稜辺44を
備えていることである。これにより、下面板18と上面
板20との周縁間隙から上面板20の周縁に接触する切
屑や小石類は、稜辺44と接触して基盤12の外方へと
跳出され、各フック部16に切屑や小石類が接触するこ
となく、フック部16の摩耗、破損を防止できることに
なる。
【0019】図1及び図2において、前記凹陥部40
は、上面板20の周縁部に切欠された円弧溝46と、こ
の円弧溝46の内周縁側に、対応するフック部16の軸
30の略中間高さまで凹設された円弧凹面48とを備え
ている。この円弧凹面48の上方に前記フック部16の
爪32の先端部が配置され、この爪32の先端部は、上
面板20の上面よりやや突出されている。
【0020】これにより、前記巻胴22に線条14a、
14bを巻込むとき凹陥部40方向に迂回しながら上面
板20の下面側へスムーズに挿入して巻込ができる。こ
のように、円滑に巻胴22への巻込み動作ができる反
面、フック軸30の上端の爪32が凹陥部40の方向へ
突出されているため、円弧凹面48と爪32との間隙が
ジグザグ状に形成され、その結果、いったん巻込まれて
しまった場合には、線条14はこの基盤12から容易に
離脱できない様になっている。
【0021】図1に示す様に、上面板20の各凹陥部4
0で区画された各周方向間隔部分42は、その両端が基
盤12の回転方向に対し位相差をおいて配置された凹陥
部40、40の円弧溝46、46の端部側に連続されて
いる。この周方向間隔部分42の周縁には、基盤12の
回転方向に対して遅れ位相となる円弧溝46寄り位置
に、基盤12の中心からの曲率半径の長さが最大となる
様に頭頂45が突出され、この頭頂45から基盤12の
回転方向に対して進み位相となる円弧溝46へ回転方向
に向け斜め下がり状の稜辺44が設けられている。
【0022】これにより、刈払作業中に高速回転してい
る基盤12の上面板20と下面板18との周縁間隙から
上面板20の周縁に接触した切屑や小石類は、上面板2
0の各周方向間隔部分42の稜辺44に接触し、この稜
辺44の接線方向となる基盤12の外方へと跳出され
る。従って、切屑や小石類が上面板20と下面板18と
の周縁間隙へ巻き込まれることなく、切屑や小石類でフ
ック部16が摩耗、破損されるのを防止できる。実施例
において、前記周方向間隔部分42の周縁の頭頂45
は、回転方向に対して遅れ位相となる凹陥部40の円弧
溝46寄り位置に設けられているが、これに限ることな
く、前記凹陥部40、40の円弧溝46、46の中間位
置に設けてもよく、また、頭頂45は許容できる範囲内
において下面板18の外縁上方より更に突出させたり、
形状も三角形や台形等に形成してもよい。
【0023】次に、図1、図4に示す様に、前記稜辺4
4の一部あるいは全部には、少なくともその上端部が前
記フック部16の上端より上部位置となる様に折曲され
た折曲部50が設けられている。この折曲部50は、フ
ック部16の上端の爪32やこの爪32を固定したナッ
ト38より上部位置となる様に、前記上面板20の拡径
方向へ向け、略30度程度の角度でそり上り状に折曲さ
れている。これにより、上面板20の周縁に上方側から
落下する切屑や小石類を、稜辺44の折曲部50で基盤
12の外方へ跳ね飛ばしながらフック部16の上端側に
切屑や小石類が接触することなく、フック部16の上端
側の爪32や爪32を固定したナット38等の摩耗、破
損を防止できる。また、前記折曲部50は弾力性を有し
て稜辺44に小石類が接触したときの衝撃を緩衝して端
面が変形するのを防止できる。なお、折曲部50は、前
記稜辺44に限ることなく、頭頂45から回転方向の遅
れ位相となる凹陥部40までの稜辺に沿って設けてもよ
い。
【0024】また、前記そり上り状に折曲された折曲部
50が高速回転することにより、上面板20にわずかな
がら浮揚力が発生し、これにより基盤12は、より軽量
となり、刈払機を両手で支持しながら左右方向へ反復作
動させるときの作業者の手首の負担を軽減できることと
なる。
【0025】次に、図4に示す様に、前記下面板18の
周縁には、その端部が同下面板18の下面側の内方へと
円弧状に曲成された曲成縁52が設けられている。この
曲成縁52の下端は、前記各フック部16の軸30を固
定するため、下面板18の周縁寄りの下面より軸30へ
螺着されたボルト34の頭部下面より下方に位置してい
る。これにより、刈払作業中に高速回転中の基盤12を
地面等に近接させたとき、下面板18の周縁の曲成縁5
2の下端が地面に接摺して下面板18の下面が直接地面
に接摺することなく、ボルト34の頭部の地面による摩
耗を防止でき、フック部16の下面板18からの脱落を
防止できる。
【0026】また、前記円板状の下面板18は、周縁部
に曲成縁52を設けたことにより、下面板18の周縁部
の強度が向上し、小石等に接触したときに下面板18の
周縁端の変形がなく、前記フック部16にガタ等が発生
するのを防止できる。前記曲成縁52は、フック部16
を固定したボルト34の頭部を保護できるように、下面
板18を地面等に一定高さに保持できるればよく、円弧
状に曲成する代わりに、断面コ字状に曲成したり、或は
曲成しないで下面板18の周縁下面に棒体を溶接固定し
たり、或は、下面板18の周縁の一部の放射位置に曲成
縁52を設けてもよい。
【0027】う本発明の刈払機用線条カッタ10は、図
5に示す様に、長尺の筒体54の端部に例えば2サイク
ルエンジン56を連結し、筒体54の他端に斜め交差状
に軸受58が固定された刈払機60において、軸受58
内に軸支された回転軸に基盤12の上面板20の軸孔2
8を嵌合させてナット等で固定する。そして、巻胴24
に巻込んだ線条14a、14bを一対のフック部16、
16に受着させて引出した状態で、エンジン34と連動
して基盤12を平面視反時計式に高速回転させ、遠心力
で基盤12に対して直線状に突設した線条14a、14
bの回動範囲内の草木類をカットして行くものである。
【0028】前記基盤12の上面板20の周縁の複数箇
所に凹陥部40を設け、この凹陥部40と対応して下面
板18にフック部16を立設し、各凹陥部40で区画さ
れた上面版20の各周方向間隔部分42に、基盤12の
回転方向に対して斜め下がりの稜辺44を備えたことに
より、高速回転中の基盤12に周縁に接触した切屑や小
石類は、前記稜辺44で外方へと跳出されてフック部1
6に切屑や小石類が接触することなく、フック部の摩
耗、破損を防止しつつ線条カッタ10の耐用年数を長く
することができる。
【0029】また、前記上面板20の周縁の稜辺44に
設けた折曲部50が、基盤12と共に高速回転して上方
から基盤12の周縁に落下する切屑や小石類を跳ね飛ば
してフック部16上端側の爪32やナット38の摩耗、
破損を防止し、更に、前記下面板18の周縁に設けた曲
成縁52で、下面板18の下面より前記フック部16の
軸30を固定するために螺着したボルト34の頭部が地
面に直接接触するのを防止し、フック部16の下面板1
8からの脱落を防止できることとなる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る刈
払機用線条カッタによれば、平行な平面に配置され、中
心部に回転軸が取り付けられる略円状で略同じ大きさの
上面板と、下面板とを有し、これら上面板と下面板との
間であって内部中央位置にこれら上面板、下面板より小
さな半径であり、これらの間に挟装された状態で固定さ
れた円筒状の巻胴と、を備えた基盤からなり、前記巻胴
には周回状に線条が巻き込まれ、前記上面板には、その
円周面から半径方向内部側に凹陥した複数の凹陥部が周
方向に離隔した位置に設けられ、前記下面板であって前
記上面板の凹陥部に対応する位置には、前記上面板の面
に略直交する方向に複数のフック部が立設され、前記線
条の端部寄り位置は前記フック部に係脱自在に係着して
基盤の外部に延設され、前記上面板の各凹陥部の周方向
間隔部分には、該上面板の円軌跡と異なる接線を有し、
かつ、基盤の回転方向前方ほど回転軸方向へと傾斜した
稜辺を備えてなることにより、刈払機の回転軸に基盤を
固定して高速回転させながら地面の草木類の刈払作業中
に、下面板と上面板との周縁間隙から上面板の周縁に接
触する切屑や小石類は基盤の外方へと跳出され、フック
部に切屑や小石類が接触することなく、フック部の摩
耗、破損が防止され、線条カッタの耐用年数を長くする
ことができる。
【0031】また、請求項2によれば、前記稜辺の一部
あるいは全部には、少なくともその上端部が前記フック
部の上端より上部位置となる様に折曲された折曲部が設
けられてなることにより、上面板の周縁に上方側から落
下する切屑や小石類を、稜辺の折曲部で基盤の外方へ跳
ね飛ばしながらフック部の上端の摩耗、破損を防止でき
る。
【0032】また、請求項3によれば、前記下面板の周
縁には、その端部が同下面板の下面側の内方へと曲成さ
れた曲成縁が設けられてなることにより、下面板の下面
より前記フック部の軸を固定するために螺着したボルト
の頭部が地面に直接接触するのを防止し、フック部の下
面板からの脱落を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る刈払機用線条カッタの平面図であ
る。
【図2】刈払機用線条カッタの正面図である。
【図3】刈払機用線条カッタの底面図である。
【図4】図1に示す刈払機用線条カッタのA−A線一部
拡大断面図である。
【図5】本発明に係る線条カッタを装着した刈払機の斜
視図である。
【符号の説明】
10 刈払機用線条カッタ 12 基盤 14 線条 16 フック部 18 下面板 20 上面板 40 凹陥部 42 周方向間隔部分 44 稜辺 50 折曲部 52 曲成縁 60 刈払機

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行な平面に配置され、中心部に回転軸
    が取り付けられる略円状で略同じ大きさの上面板と、下
    面板とを有し、 これら上面板と下面板との間であって内部中央位置にこ
    れら上面板、下面板より小さな半径であり、これらの間
    に挟装された状態で固定された円筒状の巻胴と、を備え
    た基盤からなり、 前記巻胴には周回状に線条が巻き込まれ、 前記上面板には、その円周面から半径方向内部側に凹陥
    した複数の凹陥部が周方向に離隔した位置に設けられ、 前記下面板であって前記上面板の凹陥部に対応する位置
    には、前記上面板の面に略直交する方向に複数のフック
    部が立設され、 前記線条の端部寄り位置は前記フック部に係脱自在に係
    着して基盤の外部に延設され、 前記上面板の各凹陥部の周方向間隔部分には、該上面板
    の円軌跡と異なる接線を有し、かつ、基盤の回転方向前
    方ほど回転軸方向へと傾斜した稜辺を備えてなる刈払機
    用線条カッタ。
  2. 【請求項2】 前記稜辺の一部あるいは全部には、少な
    くともその上端部が前記フック部の上端より上部位置と
    なる様に折曲された折曲部が設けられてなる請求項1記
    載の刈払機用線条カッタ。
  3. 【請求項3】 前記下面板の周縁には、その端部が同下
    面板の下面側の内方へと曲成された曲成縁が設けられて
    なる請求項1記載の刈払機用線条カッタ。
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