JP2626156B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2626156B2
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章浩 平野
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、過熱防止装置を有する電気掃除機に関する
ものである。
従来の技術 従来の電気掃除機の過熱防止装置は第5図,第6図に
示すような構成が一般的であった。以下、その構成につ
いて図面を参照しながら説明する。
第5図,第6図において、1は集塵ケース、2は電気
掃除機の本体、3は安全弁、7は電動送風機、4は電動
送風機7を支持するとともに集塵ケース1と、本体2間
の空気のタイトを行なっているサポートゴムである。5,
6は本体2より一体に形設した環状のリブでサポートゴ
ム4を支持している。8は本体の一部に設けられたバイ
パス穴Aで電動送風機7の負圧が安全弁3下部にかかる
ようにあげられている。9は大気圧力が安全弁3上部に
かかるように本体に設けられたバイパス穴Bである。安
全弁3の下部は電動送風機7の負圧のみがかかるように
完全に外周をタイトされた外壁10により囲まれており、
11は大気と負圧部との間に漏れがないように本体2に設
けられた支持部12に完全にタイトするとともに安全弁3
を支持する安全弁支持ゴムである。13は安全弁支持ゴム
11に設けられた吸気口、14は同安全弁支持ゴム11により
支持されるとともに、弁体15とバネ16とを内装する安全
弁支持ケースである。
この構成において、集塵ケース1にゴムが留まり集塵
ケース1内の負圧が高くなると安全弁3の弁体15を保持
しているバネ16の荷重に打ちかち、弁体15が開きバイパ
ス穴B9から吸気口11,バイパス穴A8を通して空気が集塵
ケース1に流れこみ、電気送風機7の過熱を防止する。
また、サポートゴム4はリブ5,6によって支持され完
全にタイトされている。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、大気圧力及び冷却空気を
得る為に本体に孔を設けなければならず、外観を損う冷
却空気をある程度の量必要とする為に孔面積を大きくし
なければならず、多くの場合複数の孔を形成するが、孔
付近の外かくがリブ形状となり、強度が低下してしま
う。又、過熱防止装置の上方に空気取入口である孔を形
成している為、塵埃等が侵入し易く過熱防止装置の誤動
作を招く恐れがある等、種々の問題点を有していた。
本発明は、このような問題点を解決するものであり、
空気取入口を従来、必要であった形状と兼用して構成す
るとともに、空気取入口を過熱防止装置の下方に構成す
ることにより、外観を損わず、強度も損わず、又、過熱
防止装置への塵埃の侵入を防止して、誤動作を防止した
電気掃除機を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決する為の本発明の技術手段は、電動
送風機等と、塵埃を集塵する集塵室を備えた本体と、こ
の本体に取り付けられ、床用吸込具、延長管等とホース
を介して連結される吸気口を有したフロントカバーと、
前記延長管を取着され、前記フロントカバーに形設した
凹部と嵌合して前記本体に取着される保持体と、前記フ
ロントカバーに前記保持体と嵌合するとともに貫通穴で
構成された凹部と、前記集塵室内の圧力が所定値以上の
場合に前記凹部より前記集塵室内へ外気を流入させる過
熱防止装置を前記本体に、かつ前記凹部よりも上方に配
設したものである。
作用 本発明は上記した構成により、過熱防止装置が動作し
て、外気が流入する際、その取入口としてフロントカバ
ーの貫通穴より外気を取り入れることとなり、外気取り
入れの為に特別の穴を配設する必要がなくなる。
又、過熱防止装置をフロントカバーの凹部よりも上方
に配設することより、凹部より侵入した塵埃は下方に落
ちる為、過熱防止装置へ侵入することがなく、誤動作を
防止するものである。
実 施 例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図〜第4図において、21は電動送風機22,集塵室2
3等を内蔵した電気掃除機本体(以下、本体と言う)で
集塵室23側に吸気口31を有するフロントカバー24を取着
している。25は弁支持体26に設けた穴27を塞ぐようにバ
ネ体28で付勢された弁体29とバネ支持体30で構成された
過熱防止装置で、本体21のフロントカバー取着部分に配
設されている。32はフロントカバー24の吸気口31に接続
され、延長管33,床用吸込具34を本体21とを連結するホ
ースである。35は前記延長管33に一端を取着し、他端が
フロントカバー24と本体21に形設した凹部A36と凹部B37
とに嵌合した延長管33を本体21に保持する保持体であ
り、前記フロントカバー24に形成した凹部A36は貫通穴
で形成されている。又、過熱防止装置25は凹部A36より
上方に配設されている。38は集塵室23に取着され、吸込
んだ塵埃を集積する紙袋であり、39,40は本体下部に配
設した移動用のローラーとキャスターである。
次に上記した構成におけるその作用について説明す
る。
掃除を行って集塵袋を38に塵埃が集積したり、床用吸
込具34が塞がれた場合、集塵室23内の圧力が高くなると
過熱防止装置25のバネ体28の付勢力に打ち勝ち、弁体29
が集塵室23側に移動し穴27が開口して、第1図に矢印で
示すようにフロントカバー24に形設した貫通穴である凹
部A36より、外気が集塵室23内に流入し、電動送風機22
の過熱を防止し、燃損等の不具合を防止する。又、凹部
A36から塵埃等が侵入しても第1図に破線の矢印で示す
ように凹部A36より下方へ落ちていく為、過熱防止装置2
5へ塵埃等の侵入がなく、誤動作を防止するものであ
る。
発明の効果 上記した説明からわかるように本発明は、外気を流入
させ電動送風機の冷却を行ない保護する過熱防止装置を
フロントカバー取着部に配設し、かつ、収納時等に付属
品を本体に取着する為の保持体とこれに嵌合する凹部を
フロントカバーに形設し、この凹部を貫通穴で構成する
ことにより、保持体を支持する凹部が過熱防止装置動作
時における外気流入のバイパスと兼用でき、フロントカ
バー外面に外気流入用の孔を形成する必要がなく、フロ
ントカバーの剛性を損わないため、フロントカバーの強
度が低下しない。また凹部は箱状で形成されているた
め、その表面積は広く、外気流入孔としての開口を大き
く形成でき、十分な風量を得ることができるとともに、
金型構造を容易となり、成形性も向上する。又、凹部付
近はフロントカバーという剛体である為、十分な強度を
持っている。
さらには、過熱防止装置をフロントカバーの凹部より
も上方に構成することにより、凹部からフロントカバー
内部に塵埃が侵入した場合にも、過熱防止装置に塵埃は
侵入することなく、誤動作を防止し、良好な動作を得る
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における要部断面図、第2図
は掃除機の正面図、第3図は掃除機の部分断面図、第4
図は掃除機の収納時の斜視図、第5図は従来例における
掃除機の部分断面図、第6図は過熱防止装置の断面図で
ある。 24……フロントカバー、25……過熱防止装置、35……保
持具、36……凹部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動送風機等と、塵埃を集塵する集塵室を
    備えた本体と、この本体に取り付けられ、床用吸込具、
    延長管等とホースを介して連結される吸気口を有したフ
    ロントカバーと、前記延長管を取着され、前記フロント
    カバーに形設した凹部と嵌合して前記本体に取着される
    保持体と、前記フロントカバーに前記保持体と嵌合する
    とともに貫通穴で構成された凹部と、前記集塵室内の圧
    力が所定値以上の場合に前記凹部より前記集塵室内へ外
    気を流入させる過熱防止装置を前記本体に、かつ前記凹
    部よりも上方に配設した電気掃除機。
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JPS6129316A (ja) * 1985-03-12 1986-02-10 株式会社日立製作所 電気掃除機

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