JP2625240B2 - 石炭・水スラリの製造方法 - Google Patents
石炭・水スラリの製造方法Info
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- JP2625240B2 JP2625240B2 JP15401490A JP15401490A JP2625240B2 JP 2625240 B2 JP2625240 B2 JP 2625240B2 JP 15401490 A JP15401490 A JP 15401490A JP 15401490 A JP15401490 A JP 15401490A JP 2625240 B2 JP2625240 B2 JP 2625240B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に加圧流動床ボイラ燃焼炉に用いるのに
適した石炭・水スラリの製造方法に関する。
適した石炭・水スラリの製造方法に関する。
加圧流動床ボイラ燃焼炉へ燃料としての石炭および石
灰石（脱硫剤）を供給する場合には、ロックホッパタイ
プの乾式供給方法を用いるのが一般的である。
灰石（脱硫剤）を供給する場合には、ロックホッパタイ
プの乾式供給方法を用いるのが一般的である。
第３図に従来の石炭、石灰石供給装置を示す。この装
置では、石炭供給管１から石炭供給装置２へ供給された
石炭は、ロックホッパ３を経て供給ホッパ４へ供給さ
れ、同供給ホッパ４のフィーダ５によって分配混合器９
へ送られる。一方、石灰石供給管６から供給ホッパ７へ
供給され、同供給ホッパ７のフィーダ８によって前記分
配混合器９へ送られる。分配混合器９内で混合された石
炭と石灰石は、加圧流動床燃焼炉11内へ送られ、同燃焼
炉11の流動床層において石炭が燃焼し、発生した灰は同
燃焼炉11の下部より炉底灰として灰貯蔵タンク12へ排出
される。灰の１部を同伴する燃焼ガスは燃焼炉11よりサ
イクロン14へ入り、ここでガスと灰が分離され、分離さ
れた灰は灰貯蔵タンク15へ排出される。サイクロン14を
出る微粒灰を含むガスは、更に高温脱じん装置16へ導入
され、ここでガスと微粒灰が分離され、分離された微粒
灰は灰貯蔵タンク17へ排出される。なお、13は、前記灰
貯蔵タンク12から排出される灰（炉底灰）を示す。
置では、石炭供給管１から石炭供給装置２へ供給された
石炭は、ロックホッパ３を経て供給ホッパ４へ供給さ
れ、同供給ホッパ４のフィーダ５によって分配混合器９
へ送られる。一方、石灰石供給管６から供給ホッパ７へ
供給され、同供給ホッパ７のフィーダ８によって前記分
配混合器９へ送られる。分配混合器９内で混合された石
炭と石灰石は、加圧流動床燃焼炉11内へ送られ、同燃焼
炉11の流動床層において石炭が燃焼し、発生した灰は同
燃焼炉11の下部より炉底灰として灰貯蔵タンク12へ排出
される。灰の１部を同伴する燃焼ガスは燃焼炉11よりサ
イクロン14へ入り、ここでガスと灰が分離され、分離さ
れた灰は灰貯蔵タンク15へ排出される。サイクロン14を
出る微粒灰を含むガスは、更に高温脱じん装置16へ導入
され、ここでガスと微粒灰が分離され、分離された微粒
灰は灰貯蔵タンク17へ排出される。なお、13は、前記灰
貯蔵タンク12から排出される灰（炉底灰）を示す。
第３図に示す従来のロックホッパタイプの乾式供給装
置においては、ホッパの加圧動力が大きく、かつ、バル
ブの切換操作での摩耗の問題があるためコスト高となる
欠点があった。
置においては、ホッパの加圧動力が大きく、かつ、バル
ブの切換操作での摩耗の問題があるためコスト高となる
欠点があった。
本発明は、従来の乾式供給方法に代えて石炭をスラリ
化して供給することにより、前記の従来方法の欠点を解
消することができ、加圧流動床ボイラ燃焼炉等に好適な
石炭・水スラリを製造する方法を提供することを目的と
するものである。
化して供給することにより、前記の従来方法の欠点を解
消することができ、加圧流動床ボイラ燃焼炉等に好適な
石炭・水スラリを製造する方法を提供することを目的と
するものである。
本発明の石炭・水スラリの製造方法は、平均粒径１〜
3mmの粗粒炭70〜80重量％と平均粒径10〜30μに粉砕さ
れた加圧流動床ボイラ燃焼炉から排出された炉底灰30〜
20重量％とを、水を添加して撹拌混合する。
3mmの粗粒炭70〜80重量％と平均粒径10〜30μに粉砕さ
れた加圧流動床ボイラ燃焼炉から排出された炉底灰30〜
20重量％とを、水を添加して撹拌混合する。
加圧流動床ボイラ燃焼炉等への石炭供給に当って要求
される石炭・水スラリの性状は、より高濃度の石炭を含
有し、かつ沈降しない安定なスラリであることである。
される石炭・水スラリの性状は、より高濃度の石炭を含
有し、かつ沈降しない安定なスラリであることである。
石炭の高濃度化をはかり、かつ安定なスラリをつくる
には、粗い粒子と細かい粒子を適当に混合することが必
要である。
には、粗い粒子と細かい粒子を適当に混合することが必
要である。
本発明においては、平均粒径１〜3mmの粗粒炭70〜80
重量％と平均粒径10〜30μに粉砕された加圧流動床ボイ
ラ燃焼炉から排出された炉底灰30〜20重量％とを、水を
添加して撹拌混合することによって、粗粒炭粒子相互の
間隙に微粒の炉底灰が充填させるために空隙率が小さく
なり、石炭濃度が高いスラリが得られる。
重量％と平均粒径10〜30μに粉砕された加圧流動床ボイ
ラ燃焼炉から排出された炉底灰30〜20重量％とを、水を
添加して撹拌混合することによって、粗粒炭粒子相互の
間隙に微粒の炉底灰が充填させるために空隙率が小さく
なり、石炭濃度が高いスラリが得られる。
反面、微粒の炉底灰の添加率が増加するとスラリの粘
度が上昇し、ポンプ輸送に支障を来たすなどの欠点が生
ずるが、本発明では炉底灰の上限を30重量％とすること
によって、高濃度でしかも輸送が容易なスラリが製造さ
れる。
度が上昇し、ポンプ輸送に支障を来たすなどの欠点が生
ずるが、本発明では炉底灰の上限を30重量％とすること
によって、高濃度でしかも輸送が容易なスラリが製造さ
れる。
また、以上のように、粘度の観点からは、微粒の炉底
灰の添加率は低いことが望ましいが、その添加率が20重
量％を下廻ると、スラリ中の粗粒炭が沈降してスラリの
安定化を損うので、本発明における微粒の炉底灰の重量
％の下限は20％とした。
灰の添加率は低いことが望ましいが、その添加率が20重
量％を下廻ると、スラリ中の粗粒炭が沈降してスラリの
安定化を損うので、本発明における微粒の炉底灰の重量
％の下限は20％とした。
また更に、本発明で用いられる加圧流動床ボイラ燃焼
炉の炉底灰には、通常脱硫剤として燃焼炉に供給された
石灰石のうちの未反応のものが含有されており、従っ
て、このように未反応の石灰石が炉底灰に残留している
場合には、本発明に係る石炭・水スラリに新たに添加す
る脱硫剤の量を少くすることができる。
炉の炉底灰には、通常脱硫剤として燃焼炉に供給された
石灰石のうちの未反応のものが含有されており、従っ
て、このように未反応の石灰石が炉底灰に残留している
場合には、本発明に係る石炭・水スラリに新たに添加す
る脱硫剤の量を少くすることができる。
本発明の一実施例を第１図によって説明する。
石炭として海外炭のＮ炭を用い、ハンマークラッシャ
ー20で粉砕して得た平均粒径2.2mmの粗粒炭21の80重量
％、及び第３図に示される従来の加圧流動床ボイラ燃焼
炉11の炉底から排出される平均粒径1.5mmの炉底灰13を
チューブミル18で粉砕されて平均粒径20μの粒径をもち
微粒炉底灰排出管19より供給される微粒の炉底灰の20重
量％に、平均粒径0.3mmの脱硫剤としての石灰石22を若
干量加え、これらに水23を加えスラリ調製槽24で撹拌機
25によって撹拌混合することにより石炭・水スラリを製
造する。
ー20で粉砕して得た平均粒径2.2mmの粗粒炭21の80重量
％、及び第３図に示される従来の加圧流動床ボイラ燃焼
炉11の炉底から排出される平均粒径1.5mmの炉底灰13を
チューブミル18で粉砕されて平均粒径20μの粒径をもち
微粒炉底灰排出管19より供給される微粒の炉底灰の20重
量％に、平均粒径0.3mmの脱硫剤としての石灰石22を若
干量加え、これらに水23を加えスラリ調製槽24で撹拌機
25によって撹拌混合することにより石炭・水スラリを製
造する。
製造された石炭・水スラリは、例えばポンプ26により
第３図に示す石炭、石灰石供給管10を介して加圧流動床
ボイラ燃焼炉11に供給される。
第３図に示す石炭、石灰石供給管10を介して加圧流動床
ボイラ燃焼炉11に供給される。
第２図は、本実施例におけるような粒径をもつ粗粒炭
と微粒の炉底灰よりなる石炭・水スラリの石炭濃度と粘
度の関係を示す。
と微粒の炉底灰よりなる石炭・水スラリの石炭濃度と粘
度の関係を示す。
第２図から、粗粒炭：微粒（炉底灰）との混合比が8
0:20と低い本実施例の場合が、同一粘度での石炭濃度が
最も高いことが分る。従って、本実施例によって製造さ
れた石炭・水スラリは、ポンプ輸送の点からも、燃焼効
率の点からも優れていることを第２図が示している。
0:20と低い本実施例の場合が、同一粘度での石炭濃度が
最も高いことが分る。従って、本実施例によって製造さ
れた石炭・水スラリは、ポンプ輸送の点からも、燃焼効
率の点からも優れていることを第２図が示している。
また、以上のように、微粒の炉底灰の添加率を低くす
ることが、石炭・水スラリのポンプ輸送及び燃焼効率上
望ましいが、これが20重量％を下廻るとスラリ中の粗粒
炭が沈降するため、スラリの安定性上微粒の炉底灰の添
加率の下限を20重量％とする必要がある。
ることが、石炭・水スラリのポンプ輸送及び燃焼効率上
望ましいが、これが20重量％を下廻るとスラリ中の粗粒
炭が沈降するため、スラリの安定性上微粒の炉底灰の添
加率の下限を20重量％とする必要がある。
以上説明したように、本発明に係る石炭・水スラリの
製造方法は、簡単な工程によって、粘度が低くて輸送が
容易であり、かつ石炭濃度が高くて燃焼効率の高く、し
かも安定した石炭・水スラリを低コストで製造すること
ができ、産業上極めて有益な方法である。
製造方法は、簡単な工程によって、粘度が低くて輸送が
容易であり、かつ石炭濃度が高くて燃焼効率の高く、し
かも安定した石炭・水スラリを低コストで製造すること
ができ、産業上極めて有益な方法である。
第１図は本発明の一実施例の系統図、第２図は同実施例
等による石炭・水スラリの石炭濃度とスラリ粘度の関係
を示すグラフ、第３図は従来の加圧流動床ボイラ燃焼炉
の石炭・石灰石供給装置の側面図である。 １……石炭供給管、２……石炭供給装置 ３……ロックホッパ、４……供給ホッパ、 ５……フィーダ、６……石灰石供給管、 ７……供給ホッパ、８……フィーダ、 ９……分配混合器、10……石炭、石灰石供給管、 11……加圧流動床ボイラ燃焼炉、 12……灰貯蔵タンク、13……炉底灰、 14……サイクロン、15……灰貯蔵タンク、 16……高温脱じん装置、17……灰貯蔵タンク、 18……チューブミル、19……微粒炉底灰排出管、 20……ハンマークラッシャー、21……粗粒炭、 23……水、24……スラリ調製槽、 25……撹拌機、26……ポンプ。
等による石炭・水スラリの石炭濃度とスラリ粘度の関係
を示すグラフ、第３図は従来の加圧流動床ボイラ燃焼炉
の石炭・石灰石供給装置の側面図である。 １……石炭供給管、２……石炭供給装置 ３……ロックホッパ、４……供給ホッパ、 ５……フィーダ、６……石灰石供給管、 ７……供給ホッパ、８……フィーダ、 ９……分配混合器、10……石炭、石灰石供給管、 11……加圧流動床ボイラ燃焼炉、 12……灰貯蔵タンク、13……炉底灰、 14……サイクロン、15……灰貯蔵タンク、 16……高温脱じん装置、17……灰貯蔵タンク、 18……チューブミル、19……微粒炉底灰排出管、 20……ハンマークラッシャー、21……粗粒炭、 23……水、24……スラリ調製槽、 25……撹拌機、26……ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植松 良茂 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重 工業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 秋山 寛 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重 工業株式会社長崎造船所内
Claims (1)
- 【請求項１】平均粒径１〜3mmの粗粒炭70〜80重量％と
平均粒径10〜30μに粉砕された加圧流動床ボイラ燃焼炉
から排出された炉底灰30〜20重量％とを、水を添加して
撹拌混合することを特徴とする石炭・水スラリの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15401490A JP2625240B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 石炭・水スラリの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15401490A JP2625240B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 石炭・水スラリの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0446996A JPH0446996A (ja) | 1992-02-17 |
| JP2625240B2 true JP2625240B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=15575025
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15401490A Expired - Fee Related JP2625240B2 (ja) | 1990-06-14 | 1990-06-14 | 石炭・水スラリの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2625240B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4644635B2 (ja) * | 2006-06-16 | 2011-03-02 | 中国電力株式会社 | クリンカアッシュ生成促進方法及びクリンカアッシュ生成促進剤 |
| CN112980538A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-06-18 | 杨建民 | 一种高温炉灰回收再利用方法及装置 |
-
1990
- 1990-06-14 JP JP15401490A patent/JP2625240B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0446996A (ja) | 1992-02-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |