JP2625182B2 - 接続閉鎖体 - Google Patents

接続閉鎖体

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JP2625182B2
JP2625182B2 JP63310262A JP31026288A JP2625182B2 JP 2625182 B2 JP2625182 B2 JP 2625182B2 JP 63310262 A JP63310262 A JP 63310262A JP 31026288 A JP31026288 A JP 31026288A JP 2625182 B2 JP2625182 B2 JP 2625182B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はケーブル接続部閉鎖体、特に二重壁構造のケ
ーブル接続部閉鎖体に関する。本発明は特に、架空閉鎖
体として送電および通信産業において用いるようなケー
ブル接続部閉鎖体に関する。
(従来の技術) 例えば通信ケーブルのようなケーブルは弾性のシール
ドあるいはチユーブ状外装内に密閉された何百対、時に
は何千対もの絶縁された電線を支持する。ケーブルを延
ばしたりあるいは延ばしたケーブルに接続する場合のよ
うに2本以上のケーブルの端を相互に接続する場合、接
続部即ち接続領域が作られる。接続領域は周囲の環境か
ら保護するよう密閉すべきである。例えば閉鎖体が空中
に懸架したケーブルと共に用いられる架空閉鎖体である
ならば、気象要素、動物、植物等と干渉して損傷しない
よう保護が必要である。
ケーブルの前記接続部分を密閉する構造ないし装置は
度々「接続部閉鎖体」と称せられている。そのような閉
鎖体は典型的には少なくとも2個、ときにはそれ以上の
「ケーブル端」を密閉するようにされている。「ケーブ
ル端」および本明細書で使用するそ変形体とは絶縁され
た導体、即ち電線の露出された部分や、その他いずれか
の付加的な巻き物あるいはカバーの露出部分を言及す
る。
接続部閉鎖体は一般的に、第1と第2の反対側の端を
有する細長く典型的には円筒形の外側ケーシングからな
る。接続領域において接合すべきケーブルはケーシング
の端部を介して全体的にケーシング中へ導かれる。ケー
シングの各端において、ケーブルの周りで、即ちケーブ
ルとケーブル閉鎖体との間で周囲とのシールを確実にす
るようシール手段が設けられる。
特に重要な閉鎖体の一つの型式は一般的に「架空閉鎖
体」と称されている。架空閉鎖体は、空中で典型的には
支持ケーブル等から懸吊される際に使用するようにされ
ている。そのような閉鎖体を用いることにより、懸吊さ
れたケーブルのケーブル接続部が収容される。典型的に
は、閉鎖体で接続されたケーブルの外装間での導電性、
したがつて接地接触を保証する手段が設けられている。
ケーブル閉鎖体が指向することが一般的に望ましい問
題や特徴が多数ある。それらの中の主要なものは以下の
通りである。
ケーブルをケーブル閉鎖体中へ延びるようにしたシー
ル装置を設ける必要がある。ある装置においては、この
シールは密閉体に永久的に取り付けた構造部材により提
供しうる。別の装置においては、閉鎖体と関連して分離
可能の端キヤツプやワツシヤを用いればよい。後者の型
式の装置が用いられた場合、閉鎖体は、端キヤツプある
いはワツシヤを取り付けたり、位置づけしやすくする手
段を含むことが必要で、かつ望ましい。
閉鎖体は架空ケーブル接続部等の周りで容易に取り付
けうるものでなければならない。この取り付けは支持ケ
ーブルに付属した適当なハンガ手段と、また関連のケー
ブル接続具ならびに既存のケーブルに嵌合する端キヤツ
プ装置の周りで閉鎖体を選択的に開閉しうるようにする
適当な手段とにより促進される。
多数の部材からなる装置は排除することが好ましい。
従来のそのような多部材装置は、特にはしごとか、バケ
ツト装置等によつて支えられた作業者が行うため組立て
が困難となりうる。この問題は、もし作業者が例えば強
風とかその他悪天候のような悪条件下で作業する場合は
倍加される。
密閉したケーブルの接続領域に時折、近接する必要が
ありうる。ケーブル接続閉鎖体はその内部や、いずれか
のケーブル接続装置へ近接しうるように簡単に扱いうる
ことが好ましい。そして偶発的に開くことが全体的にな
いような装置であることが好ましい。一方急速開放装置
を便宜上設けることが好ましい。最も好ましくは、本装
置が、それを関連の支持ケーブルから外すことなく開放
しうるようなものであることである。
また、一旦閉鎖体が開放すると、作業者は内側のエレ
メントを扱う必要がある。前記閉鎖体は一旦開放する
と、ケーブル接続部の色々な部分が見え、かつ保守作業
のため容易に近接しうるものであることが好ましい。
ケーブル接続具には色々な型式のものがあり、可成り
簡単な2本ケーブル用から極めて複雑な多本ケーブル用
まである。ある装置は横方向あるいは長手方向に極めて
大きかつたり、一方他の装置は極めて小さいことがあ
る。ケーブル密閉装置は、大容積のケーブル接続具も収
容しうるよう長さが選択的に調整可能即ち延びうること
が好ましい。
ケーブル密閉体は環境に対する保護性が良好であるべ
きである。例えば雨水からの水が閉鎖体の内側へ漏れな
いよう制限する手段を設けることが好ましい。また、漏
洩が発生したとしても、ケーブル閉鎖体の内部から排水
させる手段を設けることが好ましい。
また、ケーブル閉鎖体は温度の急激な変化からケーブ
ル接続具を遮断する手段を含むことが好ましい。このこ
とは比較的低コストで、かつ製作の複雑さを著しく増す
ことなく達成されることが好ましい。
また、閉鎖体は比較的安く、かつ大量生産技術により
容易に製作されることが好ましい。
前述の問題の少なくともあるものを指向した特徴を含
む、広範囲のケーブル閉鎖装置が開発されてきた。しか
しながら、全体的には前述の問題の全てに容易かつ満足
に対応できるか、あるいは選択したある問題を従来の要
領で対応しうる、実質的に万能といえる従来技術による
閉鎖体は何ら開発されなかつた。しかしながら例えば通
信産業のような産業において多くの閉鎖体が使用されて
いるため、前述のような万能の閉鎖体が要求されてき
た。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的はケーブル接続部を密閉し、かつ保護す
るために使用する独特の閉鎖装置を提供することであ
る。
本発明の目的は密閉された接続部を環境から遮断する
手段と、使用時必要に応じて延びるようにする手段と、
端キヤツプを取り付けやすくする手段と、中から水を排
水する手段と、架空支持ケーブル等と関連して取り付け
やすくする手段と、構造材料の使用が比較的少ないにも
かかわらず比較的堅牢な構造を提供しやすくする手段
と、使用時必要に応じて開閉をしやすくする手段と、お
よび閉鎖体を取り付けた後密閉されたケーブル接続部に
近接しやすくする手段とを含む閉鎖体を提供することで
ある。
また、本発明の目的は吹込み成形により製作可能の装
置において前述の特徴を選択的に提供することである。
本発明の別の目的は二重壁構造の前述のような好適ケ
ーブル閉鎖体を提供することである。
本発明のその他の目的および利点は、本発明の一実施
例が例示として示されている添付図面と関連した以下の
説明から明らかとなる。
(課題を解決するための手段) 本発明はケーブル接続部等を環境から保護するために
使用するケーブル閉鎖体に関する。本発明によるケーブ
ル閉鎖体は架空閉鎖体としての使用即ち支持ケーブル等
から懸吊されて使用するのに特に適合している。
好適ケーブル閉鎖体は、長手方向のヒンジを閉鎖体の
側壁に完全に沿つて延びるようにした単一部材として形
成された全体的に円筒形のケーシングからなる。ヒンジ
によつて、例えばケーブル接続部の周りで取り付けた
り、および(または)密閉ケーブル接続部へ近接する
間、必要に応じて対向する開放用継目に沿つて閉鎖体が
開放できるようにする。ヒンジは圧縮成形されたヒンジ
であることが好ましい。本明細書で使用する「圧縮成形
されたヒンジ」という用語は、例えば成形の間に閉鎖体
のケーシングの一体部分として形成されたヒンジを意味
するものとする。
好適閉鎖体はまた、架空支持ケーブルへの取り付けを
容易にする手段を含む。前記手段は、閉鎖体が取り付け
られ、かつヒンジの線に沿つて開放されると密閉された
ケーブル接続部がよく見えるように、かつ都合よく近接
しうるよう方向づけられるものであることが好ましい。
このことは、好適実施例においては、ヒンジが円形のケ
ーシングの概ね中央に位置するとケーシング上の取付け
部材が該ケーシングの周りで前記ヒンジから約125−145
度、好ましくは約135度、即ち開放可能の継目から約180
度回転方向に位置することによつて達成されることが理
解される。一般に、このことはケーシングをヒンジに沿
つて分離した第1と第2の半体即ち部材で提供し、かつ
ケーシングの第1の半体の周りでヒンジから約125−145
度のところで位置した手段によりケーシングを支持ケー
ブルに取り付けることにより達成される。
本発明による好適閉鎖体は二重壁構造である。閉鎖体
の概ね側壁部分にわたつて二重壁を設けることにより温
度の急激な変化を遮断しやすくする。さらに、二重壁構
造によりケーシング全体を軽量構造で堅牢かつ一体性を
もたせやすくする。また、二重壁構造は、例えば風、氷
あるいはひようによる損傷のような外部損傷から守る第
2の層を提供する。最後に、二重壁構造により、洩れる
可能性のある水をケーシングから外方へ、かつ密閉され
たケーブル接続部から離れる方向に導く、ケーシングの
内部の水抜きあるいは溝手段のような特徴を提供する。
本発明による好適閉鎖体は、その両端に一般的に位置
しうる端キヤツプと関連して用いられ、ケーブル接続部
に対する関連のケーブル部材とのシール装置を提供す
る。閉鎖体へ導かれたケーブルの相対的な整合状態を変
えうる端キヤツプ装置が好ましい。前述の特徴を含む閉
鎖体と関連して多様の端キヤツプ装置を用いることがで
きる。協働するタツプとくぼみからなる装置が好まし
い。特に好ましい実施例においては、閉鎖体の選択した
部分に取付けタブ手段が設けられ、閉鎖体が開いたとし
ても、端キヤツプ装置は選択された位置に固定されたま
まである。
本発明による好適閉鎖体は、一般には延長部分を関連
させることにより容易に延長可能である。好適閉鎖体は
中心線、切断線、あるいはそこを横切つて閉鎖体を容易
に切断し、例えば2個の対向し全体に円筒形の半体に分
離する部分を含む。このように、好適実施例によるいず
れか選択した閉鎖体を半分に切断し、別の未切断即ち新
しい閉鎖体に対する端部延長部分を提供しうる。新しい
閉鎖体は1/2個分長さを増すことができる。
そのような延びを許容するために、ケーシングには中
央部分と、第1および第2の端部分とが設けられてい
る。切断線が中央部分の中心に位置し、該中央部分を第
1と第2の部分に分割している。このように、ケーシン
グは、それぞれ元のケーシングの中央部分の好ましくは
約半分である部分からなり、それぞれ端部分を有する2
個の部材に容易に分割可能で、分離された部分は概ね相
互に対して対称形である。
前記中央部分の各部分は概ね切断線に隣接して、ケー
シングの端部分を受け入れる領域を含む。切断線に沿つ
て閉鎖体が分離された後、出来た各部分は新しい閉鎖体
の端部分を分離された部分の端部受け入れ領域へ受け入
れることにより新しい閉鎖体と係合し、かつ該閉鎖体を
延長させる。一般的に、前記の延長は閉鎖体の半体の部
分、即ち延長部分を開放用継目に沿つて開放し、次に前
記部分を新しい閉鎖体の閉鎖した端部分の周りで密閉す
ることにより達成される。
好適実施例においては、係合した部材間の長手方向お
よび回転方向双方の応力に対して、しつかりした、かつ
環境に対して抵抗性の係合を促進するようにインタロツ
ク手段が設けられている。協働する舌部と溝とからなる
装置を設けることが好ましい。
本発明による好適な閉鎖体は例えばポリエチレン材の
ようなプラスチツクから吹込み成形することができる。
本発明の利点は、前述した構造体を、通常の技術を用い
て、二重壁構造のものを吹込み成形しうることである。
添付図面は本明細書の一部を構成し、かつ各種の形態
で実施しうる本発明の実施例を含む。ある場合には、関
連の要素の寸法や材料の厚さは本発明を理解しやすくす
るために誇張されて示されていることを理解すべきであ
る。
(実施例) 必要に応じ、好適実施例を詳細に説明する。しかしな
がら、本発明は種々の形態で実施可能なることを理解す
べきである。したがつて、本明細書に開示の特定の構造
上ならびに機能上の詳細は限定的に解釈すべきでなく、
むしろ特許請求の範囲の基本とか、本発明を事実上いず
れかの適当に詳細な相違、構造あるいは要領で採用する
よう当該技術分野の専門家に教示する代表的な基本とし
て解すべきである。
第1図を参照すれば、参照番号1は全体的に、典型的
な使用状態で示す本発明による接続閉鎖体を示す。詳し
くは、接続閉鎖体1は、ハンガ4を含むハンガ手段によ
り支持ケーブル3から懸吊されたものとして示されてい
る。4本のケーブル5,6,7および8が、その中に密閉さ
れるケーブル接続装置に向かつて接続閉鎖体1の内部へ
延びるものとして示されている。
引続き第1図を参照すれば、接続閉鎖体1は縁部即ち
開放継目に沿つて開放可能のケーシング10を含む。一般
に、ケーシング10は、第2図に示すヒンジ線18に沿つて
相互にヒンジで接続された第1と第2の部分15,16を含
む。好適実施例では、ヒンジ線18は圧縮成形されたヒン
ジ19により形成される。即ち、ヒンジ19はケーシング部
分15および16と一体である。ケーシング10はポリエチレ
ン等の耐久性のあるプラスチツクから成形されることが
好ましい。このように、ヒンジ19は、成形されるとケー
シングの部分15および16と容易に一体成形しうる。本発
明による好適ケーシング10は吹込み成形しうるし、事実
選択したケーシングの構成が比較的安価に、かつ迅速に
吹込み成形技術により製作しやすいことは本発明の利点
である。前記の各部分15および16はケーシング10の概ね
半体であることが好ましい。即ち、前記部分15および16
の各々は形状が概ね半円筒形である。
再び第1図を参照すれば、好適実施例に対しては、ケ
ーシング10は、中央部分23に取り付けられ、あるいは固
定され、あるいは一体の第1と第2の端部分21と22とを
備えた細長く、概ね円筒形である。ケーシング10は一体
構造であることが好ましい。円筒形のケーシング10はラ
ツチ手段25により、第1図に示す閉鎖状態で選択的に固
定状態にされる。ラツチ装置25は各種の従来の装置のい
ずれかでよく、それにより前記部分16は継目11に沿つて
前記部分15に選択的に固定したままとしうる。図示実施
例に対しては、各ラツチ装置25は、第13図と第14図に示
す作動ハンドル28と固定ラツチ29を含む。固定ラツチ29
は、前記部分15の延長部分31が容易に係合しうるように
構成する。作動ハンドル28は従来の要領で、固定ラツチ
29にてこ作用を与え、延長部分31を前記部分16に向かつ
て引き寄せるか、あるいはその逆に引き戻すよう作動し
うる。このように、ケーシング10は希望に応じて簡単に
開閉しうる。さらに、ラツチ装置25は必要時、ケーシン
グ即ちキヤニスタ10の内側へ近接しうるように容易に作
動しうる。ラツチ装置25に関する詳細を第13図と第14図
とに関して以下説明する。
第2図においては、ケーシング10は継目11に沿つて開
放したものとして示してあり、即ち、ケーシング部分16
は旋回してヒンジ19の周りでケーシング部分15に対して
開放されている。その結果、ケーシング10の内側が見え
る。ケーブル5と7は接続領域35において相互に接続さ
れたものとして示され、ケーブル6および8は接続領域
36において相互に接続されたものとして示されている。
ケーシング10の主な機能と目的は接続領域35と36を保護
することであることは勿論である。接続領域35と36は例
示であつて、各種のタイプものが使用しうることを理解
すべきである。
各ケーブル5,6,7および8は外部環境からケーシング1
0の内部37まで延びている。一般的に、シール装置が環
境に対するシールを提供すべく各ケーブル5,6,7および
8とケーシング10との間で必要であり、かつ望ましい。
シール手段として、あるいはケーシング10の端シールと
して各種の手段を用いることができる。図に示す実施例
においては、端シールはケーシング10のそれぞれ端部分
21,22に位置した第1と第2の端キヤツプ装置40および4
1を含む。前述した特定の端キヤツプ装置40と41は、端
キヤツプ装置40に対して2本のケーブル例えば5および
6をシールして受け入れるための一対の開口を有する円
形のシール部材からなる。
各端キヤツプ装置40と41は、一対の両側の取付け耳、
例えば端キヤツプ装置40(第2図)に対しては耳44およ
び45を関連して含む。前記取付け耳はゴムあるいは熱可
塑性ゴム材の弾力的な延長部分であることが好ましく、
ケーシングの部分15に形成されたタブ装置からなる固定
即ち保持手段へスナツプ嵌合あるいは摩擦嵌合しうる。
取付け耳44および45を受け入れるための取付けタブはケ
ーシング10のその他の特徴に関して以下に更に詳細に説
明する。ケーシング10はその部分15、即ちケーシングの
上半分において取付けタブを含むようにされているの
で、ケーシング10が開放すると(第2図)、端キヤツプ
装置40と41はケーシングの部分15に取り付けられたまま
で、懸架されており、接続領域35と36を適所に固定状態
に保つ。このことは修理や取替え作業をしやすくするの
で有利である。
本発明による接続部閉鎖装置は数多くの有利な特徴を
含む。これら特徴の中のあるものは以下のものである。
保全や修理のために、例えば35や36の領域のような密閉
した接続領域に近接しやすくさせる手段を提供するこ
と、周囲の環境から断絶しやすくする手段を提供するこ
と、堅牢な構造を提供する手段を提供すること、内部37
で集まりうる雨水等を排出しやすくする手段を提供する
こと、およびより大きな接続領域を覆うのに必要な場合
ケーシング10を延長させやすくする手段を提供すること
である。好適実施例においては、これらの特徴は以下の
構造と要素とにより提供される。
まず第2図と第3図を検討すれば明らかなように、接
続領域35および36のような密閉した接続領域への近接
は、接続領域35および36に対してケーシング10の(上)
半分15を回転させることにより容易にされる。特に、ケ
ーシングの部分15は、(底)部分16が開放されると、接
続領域35および36を概ね邪魔がなく見えるように接続領
域35および36に対して回転方向に向けられることが好ま
しい。このことは、閉鎖体10に対する取付け領域に対し
ヒンジ線18あるいはハンガ手段、即ちハンガ部材4を回
転方向に好ましく位置づけることにより達成される。詳
しくは、ヒンジ線18は約125度から145度の間、好ましく
は約135度、ハンガ部材4がケーシング10に取り付けら
れ、ケーシングをケーブル3に取り付ける領域50の取付
け個所から回転方向に位置される。その結果、ケーシン
グ部分15のカバー51が僅かに張り出す領域が出来る。し
かしながら前記領域51は接続領域35および36の視界ある
いはそれらへの近接を著しく阻害しない。このことは第
3図を検討すれば容易に理解される。第3図において
は、接続領域を矢印52の方向から簡単に視ることが可能
なことが示されている。
第4図においては、ケーシング10自体が示されてい
る。第4図はヒンジ線18に沿つて開放されたケーシング
10を示す。第4図はケーシング10の内側37、即ちケーシ
ングの各部分15および16の内側に向かつて視たものであ
る。第5図においては、第4図に示す装置の側面が示さ
れている。第6図から第11図までは第4図に示す線に沿
つて視た各種の端面図と断面図である。第4図に示すケ
ーシング10は、第4図がその環境を示していないことを
除いて第1図から第3図までに示すものと概ね同じであ
る。
第6図、第7図、第9図、第10図および第11図に示す
ケーシングの断面図から理解されるように、ケーシング
10の多くの側壁部分は二重壁構造である。即ち内壁54と
外壁55を有し、その間に凹所即ち断絶用の空間56を備え
ている。前記凹所56は周囲温度の急激な変化に対処して
閉鎖体の内部37を遮断し、接続部分の温度の急激な変化
を起因する天候に対して保護する。二重壁は内側および
外側の温度が均衡するまでの時間を長びかせる。また二
重壁はその絶縁性により接続部での凝固の形成を阻止す
る。
典型的な実施例においては、絶縁用の凹所56は単なる
空気を充てんした絶縁空間であつて、その他の絶縁材料
を充てんしたものではない。しかしながら、希望に応じ
て、図示していないが前記絶縁用の凹所を何らかの他の
形態の絶縁材で充てんしうる部分を外側壁55に設けるこ
とができる。二重壁はまた、衝撃に対する著しい保護を
提供することが注目される。
全ての図面を検討すれば、ケーシング10の全ての部分
が二重壁構造ではないが、著しい部分が二重壁構造であ
ることが容易に理解される。ハンガ部分とヒンジ線18の
領域におけるケーシング10の部分57および58(第6図)
はそれぞれ隔置された内壁と外壁から形成されていない
がハンガ取付け領域50においては壁は余分の強度を付与
するため圧縮された二重壁から形成されている。また、
以下説明する排出手段と関連したある部分は二重壁でな
く一重壁にされている。さらに、以下説明する切断線即
ち破断線のある中央の変移部分と関連したある部分は、
隔置された内壁および外壁から形成されていない。
二重壁構造は単なる絶縁性以外の利点も提供する。ま
ず、ケーシング10が予期しない故障になつたときの領域
35および36のような接続領域の損傷に対する保護が提供
される。例えば、外壁55が割れたり、あるいはひようや
風により損傷したとしても、内壁54が修理あるいは取替
えまで接続領域35および36を実質的に保護する。
また、二重壁構造は強力で堅牢しかも軽量の装置を提
供する。さらに、二重壁は従来の成形技術、特に従来の
吹込み成形技術を利用して容易に構成しうる。
接続閉鎖体1に導入されている別の利点は、雨等の間
に接続閉鎖体1へ漏洩する場合のような内部の水を接続
領域35および36から、かつケーシング10の内側37から外
へ排出する排出手段である。好適実施例の排出手段は、
二重壁構造の利点を利用する要領で構成される。
第4図を参照すれば、ケーシング10の(底)部分16
は、ケーシング10の内側と接続閉鎖体1全体の外部との
間で連通する複数のスリツト63を含む第1と第2の両側
の排出ポート領域60と61を含む。水はケーシング10の内
側37からスリツト63を介して外方へ漏出しうることが理
解される。排出領域60と61は、ケーシング10が閉鎖する
と(第1図)、排出領域が懸吊された閉鎖体1の最低部
分65の周りで中心に来るよう位置される。
排出領域の一方61が第6図において断面で示されてい
る。第6図を検討すれば、スリツト63は、二重壁にされ
ていないケーシング10の部分66を通つて延びていること
が明らかである。このように、壁54と55との間の凹所56
へ水が洩れることはありえない。
好適実施例においては、排出手段は内部37の水の流れ
を両側の排出ポート領域60と61に向かつて導く手段を含
む。第4図に示す実施例において、前記の流れを導く手
段は、それぞれ排出領域に向いた溝70,71からなる。前
記溝70および71の各々は関連の排出ポート領域60および
61においてより深くされており、そのため各溝は水を排
出ポート領域60および61に向かつて導く漏斗即ちチヤン
ネルとして作用する。好適実施例においては、前記溝70
および71は内壁54に形成されていることが注目される。
このように二重構造により、比較的少量の構造材料を使
い、かつ外壁55に好ましくない表面欠陥を発生させるこ
となく、溝70および71を含む排出手段を形成しやすくす
る。
再び第2図を参照すれば、単キヤツプ装置40および41
はケーシング10の上半分15内に固定され、前述のように
取付け用耳44および45によりケーシングに対して回転運
動しないよう阻止されている。
第8図にはケーシング10の端面図が示されている。第
8図は全体的に第4図の線8−8に沿つて視たものであ
つて、端部分22の端面図である。関連の端キヤツプ装置
41の取付け用耳と係合する取付け用タブ75が示されてい
る。前記取付け用タブ75は全体的に受入れ用くぼみ即ち
スロツト76を形成し、該スロツトへ弾性の取付け耳等を
嵌め込むことができる。前記タブ75は、関連の端キヤツ
プ装置41(第2図)の取付け用耳と係合すると、全体的
にケーシング10に対する端キヤツプ装置41の回転運動を
阻止する。さらに、タブ75は第2図に示すように開放す
ると端キヤツプ装置41がケーシング10から落ちないよう
阻止する。また、リツプ80が端キヤツプ装置41を部分的
に囲んで保護する。
一般に、端キヤツプ装置40と41は第4図に示すよう
に、くぼみ81,82内に受け入れられる。このような構造
によつて端キヤツプ装置40と41は長手方向に運動しない
ようにされ、しつかりした良好なシールが得られる。
前記くぼみ81と82はケーシング10の各端部分21および
22に設けられていることが注目される。
第1図を参照すれば、前記端部分21と22は外径がケー
シングの中央部分90より著しく小さいことも注目され
る。好適実施例においては、端部分21と22は、それぞれ
ケーシングの部分91と92に設けられた受入れ領域の内径
より小さい方法にされている。この結果、以下説明し、
かつ第12図に示すように、ケーシング10の延長に関して
利点をもたらす。
第4図を参照すれば、ケーシング10は、中心線95に沿
つて相互に係合する第1の(半)部分93と第2の(半)
部分94を含む。中心線95は破断線あるいは切断線であつ
て、それに沿つてケーシング10を簡単に半分に切断、即
ち分離できることが好ましい。最も好ましいのは、中心
線95の領域において、強度上から圧縮された二重壁装置
が設けられることである。一旦ケーシング10が中心線95
に沿つて破断されると、いずれかの半体を、別の概ね同
一であるが新しいケーシング10を延すために使用しう
る。例えば、端部分21に取り付けることにより、図示し
た装置を延長させるよう第1図において前記部分93を用
いることができる。さらに、前記部分94を第1図に示す
装置と共に用いて、第12図に示すように端部分22を延す
ことができる。このことは一般に、端部分21および22を
囲み、かつ密閉するに十分大きい直径をケーシングの部
分97および98(第4図および第5図)に設ることにより
可能にされることが理解される。特に、前記の各部分97
および98は、別の閉鎖体の端部分を受け入れるように適
当な寸法にされた端部分受入れ領域である。
また、前記各部分は、延長された全体構造(第12図)
に対して溝や排出領域を持つて来ることが注目される。
勿論、新しいケーシングと関連して1個以上の延長分を
設けてもよい。さらに、半部分を相互に取り付けること
も可能である。
延長された装置、例えばケーシングの部分93および94
を関連の端部分、例えば端部分21および22としつかりと
係合させるためのインタロツク手段を設けることが好ま
しい。好適実施例においては、これは舌部と溝からなる
インタロツク装置により提供される。各種のそのような
装置が可能であつて、図示したものは例示であるが便利
で、かつ効率的である。第1図と第5図を参照すれば、
各端部分は一対の平行の溝を含む。例えば、端部分21は
溝110と111を含み、端部分22は溝115と116を含む。97お
よび98の部分(第4図)は、必要に応じて溝110および1
11、あるいは115および116と係合即ち協働する寸法にさ
れ、かつ隔置された舌部即ち隆起部を含む。例えば、98
の部分は溝115および116内で受け入れられる寸法にさ
れ、かつ隔置された舌部120を含み、97の部分の方は溝1
10および111内で受け入れられる寸法にされ、かつ隔置
された舌部121を含む。前記の配備により類似のケーシ
ングからの分離した部分を追加して用い新しいケーシン
グを繋ぐことにより延長しやすくなることが容易に理解
される。
また、インタロツクによる相互作用により関連のケー
シング10に対する延長分の回転運動も阻止される。第7
図を参照すれば、各溝は少なくとも1個、好ましくは少
なくとも2個の舌部、ブロツクあるいはポスト125を有
している。また、各ケーシング部分97および98は舌部間
で関連のくぼみ、例えば第9図に示すくぼみ130を含む
ことが好ましい。第9図に示すくぼみ130は、ケーシン
グ10を延している間ブロツク125とインタロツクする回
転方向に向いている。このため、対応するケーシング部
分間の相対回転運動は阻止される。第9図において、内
壁は2個のブロツク125と係合する対向配置の2個のく
ぼみ130を含むことが注目される。また、舌部/溝の装
置は二重壁構造により提供されやすくなつていることも
注目される。
前述し、かつ図示してきた装置はその他の重要な特徴
を含む。例えば、第8図を参照すれば、ケーシングの外
壁55はリブ/溝からなる装置135を含む。この装置135は
全体にハンガ4またはハンガ取付け領域50(第3図と第
1図)に整合している。即ち、リブ/溝からなる装置13
5はケーシング10の最上部分136の周りで中心に来る。リ
ブ/溝からなる装置135はケーシング10を取り付ける代
替的な方法を提供する。詳しくは、ハンガ部材4を排除
し、バンド装置(図示せず)を用いてケーシング10をケ
ーブル3に取り付けることができる(第3図)。詳しく
は、ケーブル3をリブ/溝からなる装置の溝に載置させ
てケーシング10を適正に方向づけることができる。リブ
/溝からなる装置135はまた、延長した閉鎖体の各ケー
シング部分93および94を支持ケーブル3に対して適正に
位置づけるようにする。
ある実施例においては、細長いハンガバー140(第2
図)がケーシング10の内部37にわたつてハンガ部材4の
間で延びるようにすればよい。そのようなハンガバーを
用いてケーシング10の内部でハンガ部材4の部分の間の
導電性を保証することができる。また、前記ハンガバー
は本装置を強化し、かつケーブルと接続領域とを固定す
る場所を提供することができる。特に、ケーブル5,6,7
および8をハンガバーに結んでしつかり固定することが
できる。
バンドにより前述のように固定しやすくする手段がケ
ーシング10に設けられている。特に第4図においては、
空間部分141が関連のハンガバー(図示せず)の周りで
取付け用バンドを延しすくする。前記部分141は第11図
では断面で示されている。
ラツチ装置25は第13図と第14図を参照すれば理解され
る。ケーシングの部分16を延長部分31に向かつて引き寄
せることにより閉鎖した装置を固定するためのハンドル
28とラツチ29の作動については容易に理解される。詳し
くは、ノツチ領域145がラツチ装置25の取付け個所と、
てこ支点の双方を提供する。ハンドル28とラツチ29に対
して選択した形状は作業性を高める。
本発明のある実施例を示し、かつ説明してきたが、本
発明は本明細書で説明し、かつ図示した特定の形態や部
材の配置に限定されるものでないことを理解すべきであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、4本のケーブルを含み、支持ケーブルから懸
吊されたケーブル接続装置を密閉する使用状態を示す本
発明による閉鎖体の部分的な斜視図でかつ周囲の環境を
示す図、 第2図は第1図に示す環境の拡大した、部分的な正面図
であるが、密閉されたケーブルの接続領域を調べたり、
かつ近接するために閉鎖体を開放位置で示す図、 第3図は第2図の線3−3に沿つて視た、第2図に示す
装置の端面図、 第4図は本発明による閉鎖体の正面図であるが、閉鎖体
の内部を示し、ヒンジに沿つて開放した閉鎖体を全体的
に示す図、 第5図は第4図の線5−5に沿つて全体的に視た側面
図、 第6図は第4図の線6−6に沿つて全体的に視た、拡大
した破断断面図、 第7図は第4図の線7−7に沿つて全体的に視た、拡大
した破断断面図、 第8図は第4図の線8−8の点から全体的に視た、拡大
した破断端面図、 第9図は第4図の線9−9に沿つて全体的に視た、拡大
した破断断面図、 第10図は第4図の線10−10に沿つて全体的に視た、拡大
した破断断面図、 第11図は第4図の線11−11に沿つて全体的に視た、拡大
した破断断面図、 第12図は、本発明による第2の閉鎖体から得た半分の部
分によつて延した、本発明による閉鎖体の拡大した側面
図、 第13図は本発明による閉鎖体の拡大した概略端面図であ
つて、好ましいラツチ装置を示す図、および 第14図は本発明による閉鎖体の拡大した概略端面図で、
第13図に示す好適ラツチ装置の作動を示す図である。 図において、 1……閉鎖体 10……ケーシング 11……継目 15,16……ケーシングの部分 18……ヒンジ線、19……ヒンジ 21,22……端部分 23……中央部分 25……ラツチ装置 28……作動ハンドル 54……内壁、55……外壁 56……凹所 93……ケーシングの第1の半部分 94……ケーシングの第2の半部分 95……切断線 97,98……ケーシング端部分受入れ部分

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架空接続部分をその環境から保護する接続
    閉鎖体であつて、2個の適合する部分から形成され、前
    記部分を接合するための長手方向のヒンジ手段と、対応
    する全体的に該ヒンジ手段とは対向配置の開放用継目と
    を有する細長い中空のケーシングと、前記ケージングを
    前記開放用継目に沿つて閉鎖位置で選択的に保持するよ
    う構成し、かつ配置したラツチ手段とを含む閉鎖体にお
    いて、前記ケーシングの各部分が内壁部分と外壁部分と
    およびその間で少なくとも1個の凹所とを形成する二重
    壁構造の側壁部分を有し、第1と第2の両端の端壁が前
    記内壁部分と外壁部分との間を延び前記凹所を閉じるこ
    とを特徴とする接続閉鎖体。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の閉鎖体にお
    いて、前記のケーシングが全体的に円筒形で、中央部分
    と、第1と第2の端部分とを有し、前記の円筒形のケー
    シングの中央部分が中央の円周方向の切断線部分により
    分離される第1と第2の中央部端部分を有し、前記ケー
    シングは前記切断線部分に沿つて容易に分離可能で2個
    の分離可能部分を形成し、前記ケーシングの第1の端部
    分は前記第1の中央部端部分にあり、前記ケーシングの
    第2の端部分は前記第2の中央部端部分にあり、そして
    前記円筒形のケーシングの第1の中央部端部分は前記切
    断線部分に概ね隣接し、かつ前記円筒形のケーシングが
    前記切断線部分に沿つて分離された後、新しいケーシン
    グの第1または第2の端部分を受け入れる寸法にされた
    端部分受入れ領域を有し、それにより前記切断線に沿つ
    て第2の接続部ケーシングを分離することによつて得ら
    れるケーシングの中央部端部分を新しいケーシングの第
    1または第2の端部分に取り付けることにより新しい第
    1の接続部閉鎖体を選択的に延長しうることを特徴とす
    る接続部閉鎖体。
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