JP2625075C - - Google Patents

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JP2625075C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明はディスク装置に関し、詳しくは記録媒体としてのディスクを収納した
ディスクカセットを挿脱可能に装着して可動なヘッドによりディスクに対し、情
報の記録、再生を行なうディスク装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 この種の装置として、磁気記録媒体の磁気ディスクを収納した磁気ディスクカ
セットを挿脱可能に装着して磁気ヘッドにより情報の記録、再生を行なう磁気デ
ィスク装置がある。 【0003】 従来の磁気ディスク装置では、ディスク装着動作に伴うディスクカセットの下
降の際に、別に設けたヘッドロード機構を作用させ、磁気ヘッドを弾発的にディ
スク表面に当接させるようにしていた。このような装置だとカセット降下中に磁
気ヘッドがディスク表面に衝突してディスク表面や磁気ヘッドを傷つけることを
防止できる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上述したような装置では、カセットを保持するカセットガイド
の移動範囲を避けてヘッドロード機構を配置しなければならず、装置の小型化を
図ることができなかった。 【0005】 そこで、本発明は、ディスクやヘッドの損傷を防止するとともに、小型化を達
成できるディスク装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明では、 回転自在に収納したディスクを外部に臨ませるヘッドウインドを開閉するシャ
ッタを有するディスクカセットを用い、ディスク装置内で前記ヘッドウインドを
開閉すべく前記シャッタを移動させるディスク装置であって、 前記ディスクカセットを保持し、このディスクカセットを挿脱し得る第1の位
置と前記ディスクカセット内のディスクに対して記録あるいは再生し得る第2の
位置との間で移送されるカセットガイドと、 このカセットガイド上に形設され、前記カセットガイドの第1の位置から第2
の位置への移動に際して前記カセットガイドとの相対位置が変化しない係合部と
このカセットガイドが前記第1の位置に位置する際に、このカセットガイドへ
の前記ディスクカセットの挿入動作に伴って前記ヘッドウインドを開放するよう
前記シャッタを移動させる開放部材と、 移動可能に設けられたキャリッジと、 このキャリッジに取り付けられた第1のヘッドと、 前記ディスクの表面方向に付勢されて前記キャリッジに取り付けられたヘッド
アームと、 前記第1のヘッドの配置位置に対応するように前記ヘッドアームに取り付けら
れ、このヘッドアームが前記カセットガイド上に形設された係合部(後述する実
施例では、ヘッドロードアーム66の内方端が相当する)に係合することにより
、前記カセットガイドの第2の位置への移動(後述する実施例では、下降動作が
相当する)に連動する第2のヘッドと、 を備えた構成を採用した。 【0007】 【作用】 このような構成によれば、カセットガイドの第1の位置から第2の位置への移
送動作に連動して第2のヘッドがディスクの表面方向に移動するので、カセット
ガイドの移動範囲を避けてヘッドロード機構を配置する必要がない。 【0008】 また、第2のヘッドはカセットガイドの第1の位置から第2の位置への移送に
よるディスクの移動に追従するため、記録あるいは再生可能位置にディスクが到
達する前に第2のヘッドがディスクに当接することはない。 【0009】 【実施例】 以下図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細を説明する。 【0010】 図1は本発明の実施例の装置に装着される磁気ディスクカセットを示すもので
、カセット1内には磁気ディスク12が収容されている。この磁気ディスク12
の中央部には、クランプ用のセンターハブ2が突設されており、センターハブ2
の中心部には芯出し用のセンターホール3が形成され、その近傍には、磁気ディ
スクを回転させるためのピンが嵌合される駆動孔4が設けられている。 【0011】 又、矢印Bで示すカセットの装着方向側に寄った位置には、ヘッドウィンド5
が形成されており、このヘッドウィンド5の内側には、防塵用のシャッタ6が設
けられている。 【0012】 ヘッドウィンド5を挟んで左右にはカセット位置決め用の小孔8,8が形成さ
れ、更にライトプロテクトホール9,9及びカセットの 表裏検出用の切欠部10が形成されている。 【0013】 符号11で示すものはインデックスホール、符号7で示すものはシャッタ6の
開閉用のスライドレバーである。スライドレバー7はカセットを装置に装着する
時、装置内に設けられた爪に引っかかり、シャッタ6を開く方向に移動する。 【0014】 このような構造を有する磁気ディスクカセットは、図2以下に示す磁気ディス
ク装置に装着される。 【0015】 本発明の実施例の磁気ディスク装置15は、左右一対の側板16,17を有し
、両側板の先端間には、前面パネル18が設けられており、このパネル18には
カセット挿入用の開口部18a(挿入口)が形成されている。 【0016】 前面パネル18の内側には、図9及び図10に示すように、上下一対の防塵ド
ア19,20がそれぞれその上下端を軸21,22を介して回動自在に軸承され
ており、軸21,22に巻装されたねじりコイルばね23により、常時閉じる方
向への回動力が与えられている。 【0017】 ここで図13(a)に示した片開き方式では防塵ドア19を軸21aを中心と
して回動させた場合に距離Rだけの奥行きを必要とする。そこで図13(b)に
示した両開き方式にすると防塵ドア19,20はそれぞれ軸21,22を中心と
して回動し、距離r(但しrは約R/2)となって奥行きが短くて済み、それだ
け装置を小型化することができる。しかし、軸21,22間の距離lと防塵ドア
1 9,20の寸法が適合しなかった場合には、防塵ドア19,20の先端がぶつか
りあったり、または防塵ドア19,20の先端に隙間ができたりして防塵ドアの
機能を果さなくなる。しかも、このような寸法の不適合は部品寸法のバラツキに
よってしばしば生じている。 【0018】 そこで図9及び図10に示すような構成にする。 【0019】 即ち図9、図10において、上側の防塵ドア19は下側の防塵ドア20の手前
側に位置するようにし、図10に示すように下側の防塵ドア20側の上端部には
、一定角度α度だけ屈曲された折曲部20aが形成されており、この折曲部20
aと上側の防塵ドア19の下端縁が接触し、観音開き式のドアを構成し、カセッ
トが装着されていない状態においては隙間がないように閉じている。 【0020】 このような位置関係を保つためには、図10に符号11,12で示すように、
それぞれのドア19,20の回転半径がほぼ等しいことが必要である。 【0021】 前面パネル18の内側で装置の内側には、図4に示すように下方が開放された
扁平なコ字状をしたカセットガイド24が配置されている。カセットガイド24
はカセットが装着されていない場合には、前面パネルに形成されたカセットの挿
入口18aと対向している。従って、カセット1が装着されると、カセットガイ
ド24の先端に嵌合され、カセットガイド24に案内されて直進するが、この時
、図示していない突起がカセットの側面に設けられたスライドレバー7に当たり
、カセットが奥に進むにつれて徐々にシャッタ6が開き、カセットが最奥部に到
達すると、シャッタ6は完全に開いた状態と なり、ヘッドと磁気ディスクとが接触し得る状態となる。 【0022】 カセットガイド24の上方にはカセット排出レバー25が設けられている。こ
の排出レバー25は長孔25a,25bを有し、各長孔中にはガイドピン26,
27が摺動自在に嵌合されており、カセットガイド24から切り起こされた突起
24aとカセット排出レバー25の一端25cとの間にはスプリング28が張架
されており、常時前面パネル18への移動習性を与えられている。 【0023】 カセット排出レバー25の先端には下方に向って折曲部25dが形成されてお
り、この折曲部25dはカセットガイド24に形成された開口部24bから下側
に嵌入され、カセットガイド内に挿入されたカセットと接触する。 【0024】 排出レバー25の端部には、側板16側において突片25eが設けられており
、この突片25eと係合し得る位置において、ロックアーム29が軸30を中心
として回動自在に設けられている。ロックアーム29は、側板16の端部の突起
16aとの間に張架されたスプリング31により図5中、常時反時計方向への回
動習性が与えられており、上方及び前方へ向う2つの腕32,33を有する。腕
32は排出レバー25の突片25eと係合し得る位置にある。 【0025】 一方、側板16の外側にはイジェクトレバー34が配置されている。イジェク
トレバー34は長手方向の離れた位置に、水平な状態で長孔34a,34bを有
し、これら長孔中には、側板16から突設されたピン35が摺動自在に嵌合され
ている。 【0026】 また長孔34a,34b間において、細長い開口部34cがイジェクトレバー
34のほぼ中央部に形成されている。この開口部34cの近傍で前記ロックアー
ム29側には穴36が設けられており、この穴36と反対側に位置する側板に設
けられた穴37との間にはスプリング38が張架されており、イジェクトレバー
34に対し、常時前面パネル18側への移動習性を与えている。 【0027】 また、イジェクトレバー34のロックアーム29側の端部の外側面には、ピン
39が突設されており、このピン39はロックアーム29の腕33の先端部に形
成されたフック33aと係合しうる位置にある。 【0028】 前面パネル18の内側には側板16,17間に軸40が横架されており、この
軸40には回動板41の一端が回動自在に軸承されている。 【0029】 回動板41の自由端側において、内側に向かって突設されたピン42は、カセ
ットガイド24の両側縁から突設された突片43に回動自在に軸承されており、
回動板41とカセットガイド24とは連動関係にある。 【0030】 また、回動板41の途中には側板16方向に向ってピン44が突設されており
、このピン44はイジェクトレバー34の上端部近傍に形成された「へ」の字状
のカム穴45中に摺動自在に嵌合されている。 【0031】 ところで、前記カセット排出レバー25の近傍で、側板16に寄 った位置においてカセットガイド24上にはロックレバー46がピン47を介し
て回動自在に取付けられている。ロックレバー46はピン47側即ちロックアー
ム29側において、外方に向かう突片46aを有し、この突片46aはイジェク
トレバー34のロックアーム29側の端縁34dと係合し得る位置にある。 【0032】 ロックレバー46のピン47と反対側の端縁にはピン48が突設されており、
このピン48と前記ピン26、27間には「V」字状に屈曲されたスプリング4
9が張架されており、ロックレバー46に対して常時ピン47を中心として図2
中時計方向への回動習性を与えている。 【0033】 ロックレバー46はピン48側の端部で、かつ、カセット排出レバー25側の
端縁において突片46bが突設されており、この突片46bはカセット排出レバ
ー25の前面パネル18側の端部25d(折曲部)と係合しうる位置にある。 【0034】 前記回動板41の上面の中央部には板ばね50の一端がピン51によって固定
されている。 【0035】 板ばね50の自由端側の下面にはベアリング52を介して、ハブ押さえ53が
取付けられている。 【0036】 そして、ハブ押さえ53と対向した状態で下方にはスピンドル54が取付けら
れている。スピンドル54は図11に拡大して示すように装置の基板54aに回
転自在に軸承されており、その上面には円板55が固定されている。円板55の
中央部には、スピンドル5 4内に摺動自在に設けられたスピンドル軸56が突出する透孔が形成されている
。スピンドル軸56はスプリング57によって常時突出する方向への移動習性が
与えられている。また、円板55の一部には磁気ディスクのハブ2に形成された
駆動孔4に嵌合する駆動ピン58が昇降自在に嵌合されており、板ばね59によ
り常時上方への移動習性が与えられている。 【0037】 スピンドル54の下端にはプーリ60が固定されている。このプーリ60とモ
ータ61の出力軸に固定されたプーリ62との間には図8に示すようにベルト6
3が張架されており、回転力を伝達している。 【0038】 一方、図2に示すようにカセットガイド24の上面にはカセット排出レバー2
5と反対側においてカセット挿入方向前後に突片64,64が対向して突設され
ており、両者間には軸65が横架されている。この軸65にはヘッドロードアー
ム66の中央部が回動自在に軸承されている。 【0039】 ヘッドロードアーム66の外方端には側板17の外側へ突出する突片66aが
突設されており、この突片66aの下方において側板17の外側にはピン67を
介して、プッシュアーム68が回動自在に軸承されている。回動アーム68の水
平部の先端は前記突片66aの下方に臨まされており、プッシュアーム68の垂
直部はピン69を介してロードアーム70の一端に回動自在に連結されている。 【0040】 ロードアーム70の他端は前面パネル18と反対側において、装置に固定され
たソレノイド71のロッド71aに連結されている。 【0041】 ヘッドロードアーム66の突片66aとピン67及び側板17に突設されたピ
ン73との間にはスプリング72が張架されており、ヘッドロードアーム66に
対し、図4中常時時計方向への回動習性を与えている。 【0042】 カセットガイド24の上側には、前記板ばね50と対応した状態でヘッドアー
ム74が臨まされている。ヘッドアーム74の基端がピン75を介して後述する
シークアーム側に回動自在に軸承されたブロック76にねじ77を介して連結さ
れている。ブロック76はねじりコイルばね78により図6中、反時計方向への
回動習性が与えられており、ヘッドアーム74の先端の下面には移動側の磁気ヘ
ッド79が固定されている。 【0043】 ヘッドアーム74は例えば板ばねなどから形成されており、その先端部の前記
ヘッドロードアーム66側の端部には突片74aが形成されており、突片74a
の下側にヘッドロードアーム66の内方端が係合しており、前記スプリング72
の力により押しあげられたヘッドロードアーム66の内方端によりヘッドアーム
74が常時押し上げられている。ヘッド79と対応して開口部24cがカセット
ガイド24に形成されており、また移動側のヘッド79と対応して下側には後述
するキャリッジ上において固定側のヘッド80が配置されている。 【0044】 一方、図2(平面図)、図15(斜視図)、図16(側断面図)に示すように、ス
テッパーモータ81が取付けられており、その出力軸に固定されたジョイント金
具82のダボ82a,82bにジンバ ルばね83の穴83a、83bが嵌合している。そしてジンバルばね83の中央
穴83cにリードスクリュー84の一端が連結されている。リードスクリュー8
4の他端はベアリング85によって回転自在に軸承されている。 【0045】 リードスクリュー84とステッパーモータ81の出力軸との間は図17(平面
図)に示したジンバルばね83で連結して図16に示す変位量6だけ相反する方
向に押圧されている。このためにベアリング85及びステッパーモータ81の出
力軸のスラスト方向のガタを除去することができる。 【0046】 図2においてリードスクリュー84にはシークアーム86の一端が螺合されて
おり、シークアーム86を介して固定されたリードバー87を前後に移動させる
。 【0047】 シークアーム86はキャリッジ88の外方に取付けられており、キャリッジ8
8のシークアーム86と反対側の部分はリードスクリュー84と平行なガイドバ
ー89によって案内されている。このキャリッジ88上に突設された一組の突片
88a,88a間に前記ブロック76を軸承するピン75が横架されている。 【0048】 カセットガイド24の先端部の下方において装置の基板54a上には左右一対
のリーフスイッチ90,90が配置されている。これらリーフスイッチ90はカ
セットの有無及びカセットの表裏を検出するためのもので、磁気ディスクカセッ
ト1に形成された表裏検出用の切欠部10と対応しており、しかも装置の左右対
称な位置に取付けられている。 【0049】 ここで図14(a)に示したフォトカプラを用いる方式では、発光部90aと
受光部90bがカセット1の両側で切欠部10に対応する必要があるので機構が
複雑になりやすい。また発光部90aには発光のための電流を常時流しておく必
要があるから電力の消費量が増大する。 【0050】 そこで、図14(b)に示したマイクロスイッチを用いる方式にするとマイク
ロスイッチ90cはピン90dを介して切欠部10の有無を知ることができるの
でカセット1の片側で切欠部10に対応すればよく、機構が簡単になる。また、
発光させる部材を必要としないので電力の消費量も少なくて良い。 【0051】 しかし、マイクロスイッチ90cは長さ寸法mが大きいので、装着の厚み寸法
をそれだけ厚くしなければならない。そこで、前述したようなリーフスイッチ9
0を用いると寸法mが小さくなり装置を薄型化することができる。 【0052】 次に以上のように構成された本発明実施例の装置の動作につき説明する。 【0053】 磁気ディスクカセット1を装着する以前にあっては、上下の防塵ドア19,2
0はねじりコイルばね23の力により図9に示すように上側の防塵ドア19の下
端が下側の防塵ドア20の上端の折曲部20aの外側に接触した状態で閉じてお
り、隙間はあいていない。 【0054】 この状態で磁気ディスクカセット1が装着されると、防塵ドア1 9,20が上下に押し開かれる。この時には上下の防塵ドア19,20はオーバ
ーラップしており、その分だけドアの幅が大きく、図10に示すように軸21と
カセット挿入口18aの上側に位置する磁気ディスクカセット1の上面との間の
距離13を大きくすることができる。 【0055】 従って、モーメントの腕が長くなったことになり、ドアは違和感の少ない状態
で開かれ、磁気ディスクカセットを極めて容易に装着できる。 【0056】 カセット挿入口18aから挿入されたカセットは、カセットガイド24に案内
され進むが、この時図示していない突起がカセット1のスライドレバー7に当り
、カセットが奥に進むにつれて徐々にシャッター6が開かれる。 【0057】 磁気ディスクカセット1は、やがてカセット排出レバー25の内方端の折曲部
25dに接し、これをコイルばね(スプリング)28の引張力に抗して前進させ
る。 【0058】 やがて、カセット排出レバー25の突片25eがロックアーム29の上方へ延
びた腕32に接触し、コイルばね31の引張力に抗してロックアーム29を図5
中時計方向へ回動させる。 【0059】 すると、ロックアーム29の回動に伴い前面パネル18側に延びる腕33のフ
ック33aがピン39から離れる。このためイジェクトレバー34はスプリング
38の引張力によりピン35に案内されて前面パネル18側へと移動する。 【0060】 イジェクトレバー34の移動に伴いピン44は「へ」の字状に形成されたカム
穴45によって下方へ押される。ピン44が下方へ押されると、これが取付けら
れている回動板41が、これに従い、回動板41は軸40を中心として、図6中
時計方向に回動される。この結果、カセットガイド24がカセット1と共に下降
する。この時のカセットガイド24の下降量は図12に示すように軸40とピン
44間の距離15と、軸40とピン42との間の16との比に応じて増幅される
。 【0061】 カセットガイド24の下降に伴い板ばね50は回動板41と共に下降し、ハブ
押さえ53が下降し、スピンドル54との間で磁気ディスクカセットに収容され
た磁気ディスク12のハブ2を押さえる。この時にはハブ押さえ53の下端は、
センターホール3中に嵌合され、スピンドル54のスピンドル軸56も下側から
センターホール3中に嵌合され、磁気ディスクのセンタリングが行なわれる。そ
して、駆動孔4と駆動ピン58が同一軸線上にあれば両者は直ちに嵌合されるが
、通常はハブ2の下面に接し、板ばね59を弾性変形させ、下方へ移動した状態
にある。 【0062】 この時のカセットガイド24の下方への移動は回動板41の下方への移動量に
対し、前記15の距離と、軸40からハブ押さえ53までの17との比に相当す
る分だけ増幅されて行なわれる。 【0063】 磁気ディスクカセット1がこのようにして装着基準位置にまで達すると、装置
の基板54a側に突設された位置決めピンPがカセットの位置決め孔8中に嵌合
される。 【0064】 一方、上記の動作中に生じるカセット排出レバー25の前進に伴い、ロックレ
バー46の突片46bがカセット排出レバー25の端縁25dと接触することに
なり、ロックレバー46は図2中、時計方向に回動され、カセット排出レバー2
5の後退を阻止し、これをロックした状態となる。 【0065】 カセットガイド24の下降に伴い、ヘッドロードアーム66も下降するが、こ
れに伴って下降するヘッドアーム74の下降量はそれ程大きくはなく、移動側の
ヘッド79は磁気ディスクカセット1内の磁気ディスク12とやや隙間を保った
状態で固定側の磁気ヘッド80とにより磁気ディスクを挟み込んだ状態となる。 【0066】 上述した動作によって、磁気ディスクカセット1が装置内にセットされたこと
になる。 【0067】 一方、磁気ディスクカセットが上述したように下降し、装着基準面に位置する
と、磁気ディスクカセット1が装着されたことをリーフスイッチ90が検出し、
2つあるうちのいずれかのリーフスイッチがオン状態となる。そして、同時に磁
気ディスクカセット1の表裏の検出が行なわれる。磁気ディスクカセットの装着
状態が確認されると、モータ61がオンとなり、ベルト63を介してプーリ60
が回転され、スピンドル54の回転が始まる。スピンドル54の回転に伴ない、
駆動ピン58はスピンドルが最大1回転する間にハブ2の駆動孔4中に嵌合され
、磁気ディスク12が回転を開始する。 【0068】 一方、リーフスイッチによって磁気ディスクカセットが装着状態 にあることが検出されると、ソレノイド71が励磁されロッド71aが引込むた
め、ロードアーム70がソレノイド71側へ引かれ、この結果、プッシュアーム
68がピン67を中心として図7中、時計方向へ回動され、ヘッドロードアーム
66の突片66aをスプリング72の力に抗して上方へ押し上げる。この結果、
ヘッドロードアーム66は図4中、時計方向へ回動され、その内方端66bが下
降し、突片74aを介して係止されていたヘッドアーム74が自由に下降しうる
状態となり、ねじりコイルばね78の力によってヘッドアーム74に従って移動
側の磁気ヘッド79が下降し、わずかな隙間をもって磁気ディスク12と対向し
ていた磁気ヘッド80は磁気ディスク12と接触する状態となる。 【0069】 ところで、ヘッドロードアーム66はその中心部をピン65によって回動自在
に軸承されているため、磁気ヘッド79の移動量はカセットガイド24の移動量
の約2倍となり、確実に磁気ディスク12に接触する状態となる。 【0070】 また、上述した動作と並行して、磁気ディスクカセット1がセットされると、
ステッパモータ81が回転され、リードスクリュー84が回転され、シークアー
ム86を介してキャリッジ88が移動を開始し、目的とする情報の書き込み、読
み出しが行なわれる。 【0071】 一方、磁気ディスクカセット1を取り出したい場合には、イジェクトレバー3
4の前面パネル18側に延びる折曲部34eの先端に固定されたボタンBを押す
と、イジェクトレバー34はコイルばね38の引張力に抗して前進し、図5中カ
セット排出レバー25の突片25eによって腕32を押されて時計方向に回動し
た状態にある ロックアーム29の腕33の下側に至り、腕33の下降に伴って再びフック33
aよりロックされる。 【0072】 一方、ロックレバー46の突片46aはイジェクトレバー34の前進に伴って
押され、このためロックレバー46は図2中ピン47を中心として反時計方向へ
回動され、突片46bがカセット排出レバー25の端縁25dから離れる。 【0073】 また、イジェクトレバー34が前進すると、今までカム穴45の最下方の位置
にあったピン44は図5に示すようにカム穴45の最上方へと移動し、このため
回動板41は水平状態に復帰する。 【0074】 回動板41が水平状態となると、ピン42を介して連結されているカセットガ
イド24も上方に引き上げられ、磁気ディスクカセット1は装着開始時と同一の
レベルに達する。 【0075】 この状態で、前述したようにロックレバー46の突片46bによるカセット排
出レバー25の端縁25dの係止が解かれているため、カセット排出レバー25
はコイルばね28の引張力によって、急激に前面パネル18側へ引きつけられ、
折曲部25dによって磁気ディスクカセット1がカセット挿入口18aから前方
に押し出される。そして、すべての可動部材は前述した動作と逆の動作をたどり
、磁気ディスクカセットが装着されるのを待機する状態となる。 【0076】 ところで、磁気ディスクカセット1が取り出されると、防塵ドア19,20は
ねじりコイルばね23の力により図9に示すように閉じた状態となり、カセット
挿入口18aは完全に閉じられる。 【0077】 本実施例は、以上のように構成されているため、上下の防塵ドア19,20は
その一部が重なり合っているため、合わさり目に隙間が無く、十分な防塵効果が
果せる。 【0078】 又、磁気ディスクカセットの装着状態の検出は、フォトスイッチやマイクロス
イッチ等によって行なっていたが、本実施例においてはリーフスイッチによって
検出しているため、装置全体を薄型化することができる。 【0079】 また、磁気ディスクのセンターハブのクランプはカセットの装着動作に連動し
て行なわれるため、従来のように別個のボタンやレバー等を設けてこれらを操作
する必要がなく、極めて容易に確実なクランプを行なうことができる。 【0080】 また、移動側磁気ヘッドの移動は、ヘッドロードアーム66の構造を工夫する
ことによって、増幅して行なわせることができるため、装置の薄型化が実現でき
る。 【0081】 又、キャリッジを移動させる機構としてリードスクリューを用い、リードスク
リューとステッパモータとの間をジンバルばね83を介して連結することにより
、スラスト方向のガタを無くし、確実な動作と装置のコンパクト化を実現するこ
とができる。 【0082】 さらに本実施例によれば、磁気ディスクカセット1の装着時にカセットガイド
24に連動して下降する磁気ヘッド79が磁気ディスク12に当接する直前に、
磁気ヘッド79が取り付けられたヘッド アーム74の下降がヘッドロードアーム66以下の機構により規制され、磁気ヘ
ッド79が一度停止された後にソレノイド71の励磁に応じて磁気ディスク12
に当接する。これにより磁気ヘッド79は磁気ディスク12に対して極めて緩や
かに当接するので、その当接の衝撃による磁気ヘッド79、80ないしディスク
12の損傷を防止できる。 【0083】 【発明の効果】 以上の説明から明らかなように、本発明のディスク装置によれば、キャリッジ
に取り付けられた第1のヘッドの配置位置に対応するように第2のヘッドを取り
付けたヘッドアームがカセットガイド上に形設された係合部に係合することによ
り、ディスクカセットを挿脱し得る第1の位置からディスクカセット内のディス
クに対して記録あるいは再生し得る第2の位置へのカセットガイドの移送動作
この際に前記係合部のカセットガイドとの相対位置は変化しない)に連動して第
2のヘッドがディスク表面方向に移動するので、カセットガイドの移動範囲を避
けてヘッドロード機構を配置しなければならないということはなく、装置の小型
化が図れる。 【0084】 また、第2のヘッドの移動開始のタイミングを特に制御しなくとも、第2のヘ
ッドは第1の位置から第2の位置へのカセットガイドの移送によるディスクの移
動に追従するため、記録あるいは再生可能位置にディスクが到達する前に第2の
ヘッドがディスクに当接することはない。したがって、ヘッド移動動作に伴って
ヘッドあるいはディスクが損傷することはない。さらに、カセットガイドが第1
の位置に位置する際に、このカセットガイドへのディスクカセットの挿入動作に
伴ってディスクカセットのヘッドウインドを開放する ようディスクカセットのシャッタを移動させる開放部材を有していることにより
、ディスクカセットをカセットガイドに挿入した状態で、ディスクカセットのヘ
ッドウインドを開放することができ、装置の薄型化が図れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施例の磁気ディスク装置に装着される磁気ディスクカセットの斜視
図である。 【図2】 本発明の実施例の磁気ディスク装置の平面図である。 【図3】 同装置の正面図である。 【図4】 同装置の前面パネルを取り外した状態の正面図である。 【図5】 同装置の側面図である。 【図6】 同装置の一部縦断側面図である。 【図7】 同装置の左側面図である。 【図8】 同装置の底面図である。 【図9】 同装置の防塵ドアの構造を説明する側面図である。 【図10】 同装置の防塵ドアの構造を説明する側面図である。 【図11】 同装置のスピンドルの構造を説明する一部拡大縦断側面図である。 【図12】 同装置の一部拡大平面図である。 【図13】 片開き方式及び両開き方式の防塵ドアをそれぞれ示す側面図である。 【図14】 カセットの切欠部をフォトカプラ及びマイクロスイッチで検出する構成をそれ
ぞれ示す側面図である。 【図15】 リードスクリューの連結機構を説明する分解斜視図である。 【図16】 リードスクリューの連結機構を説明する側断面図である。 【図17】 ジンバルばねの平面図である。 【符号の説明】 1 磁気ディスクカセット 2 ハブ 3 センターホール 4 駆動孔 12 磁気ディスク 16、17 側板 18 前面パネル 18a カセット挿入口 19、20 防塵ドア 23 ねじりコイルばね 24 カセットガイド 25 カセット排出レバー 29 ロックアーム 34 イジェクトレバー 41 回動板 42、44 ピン 45 カム穴 46 ロックレバー 50 板ばね 53 ハブ押さえ 54 スピンドル 61 モータ 66 ヘッドロードアーム 71 ソレノイド 79、80 磁気ヘッド 81 ステッパモータ 83 ジンバルばね 84 リードスクリュー 86 シークアーム 88 キャリッジ 90 リーフスイッチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転自在に収納したディスクを外部に臨ませるヘッドウインド
    を開閉するシャッタを有するディスクカセットを用い、ディスク装置内で前記ヘ
    ッドウインドを開閉すべく前記シャッタを移動させるディスク装置であって、 前記ディスクカセットを保持し、このディスクカセットを挿脱し得る第1の位
    置と前記ディスクカセット内のディスクに対して記録あるいは再生し得る第2の
    位置との間で移送されるカセットガイドと、 このカセットガイド上に形設され、前記カセットガイドの第1の位置から第2
    の位置への移動に際して前記カセットガイドとの相対位置が変化しない係合部と
    このカセットガイドが前記第1の位置に位置する際に、このカセットガイドへ
    の前記ディスクカセットの挿入動作に伴って前記ヘッドウインドを開放するよう
    前記シャッタを移動させる開放部材と、 移動可能に設けられたキャリッジと、 このキャリッジに取り付けられた第1のヘッドと、 前記ディスクの表面方向に付勢されて前記キャリッジに取り付けられたヘッド
    アームと、 前記第1のヘッドの配置位置に対応するように前記ヘッドアームに取り付けら
    れ、このヘッドアームが前記カセットガイド上に形設された係合部に係合するこ
    とにより、前記カセットガイドの第2の位置への移動に連動する第2のヘッドと
    、を備えたことを特徴とするディスク装置。

Family

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