JP2625004B2 - 軟弱地盤の水路施工方法及びそれに用いる水路ブロック - Google Patents

軟弱地盤の水路施工方法及びそれに用いる水路ブロック

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JP2625004B2 JP16556388A JP16556388A JP2625004B2 JP 2625004 B2 JP2625004 B2 JP 2625004B2 JP 16556388 A JP16556388 A JP 16556388A JP 16556388 A JP16556388 A JP 16556388A JP 2625004 B2 JP2625004 B2 JP 2625004B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は地耐力の低い軟弱な地盤に安定した用排水路
を設けるための水路施工方法及びそれに用いる水路ブロ
ックに関するものである。
〈従来の技術〉 圧密されていない沖積層、干拓地、埋土等の非常に軟
弱な地盤に開水路を設けようとして柵渠を施工しても、
地滑りや沈下のため水路維持が困難な場合、従来より一
般に第11図に示したように、両岸に矢板(21)(21)を
打込んで、その上部には笠石(22)を置き内部の泥等を
取除いて水路(23)を形成する、いわゆる矢板工法を施
工している。この例はタイロッド及び腹起しを設けても
殆ど効果がないため自立式とし、そのために長寸の矢板
(21)(21)を両側に打込んでいる。
〈発明が解決しようとする課題〉 このような施工法には高強度で長大な矢板が必要で施
工も容易でなく、しかも、工事終了後も地盤の自然沈下
及び過載荷重による工作物の偏位変形が見られる場合が
多く、不安定であるばかりでなく維持管理上の支障が多
かった。
本発明は、上記矢板による施工に代って新工法を開発
し、資材の減少と施工の簡易化をはかり、工事竣工後の
安定性に対する不安と維持管理上の障害を除去しようと
するものである。
〈課題を解決するための手段〉 そこで、本発明においては、従来の柵渠や矢板工法の
改良ではなく、全く新規な発想に基づいて、左右両岸を
土質に応じて必要な場合は砂の置き替えを行う等して、
緩い勾配で中央最深部に向って掘削して略逆三角形状ま
たは逆台形状の水路断面を形成し、ついで、速やかにこ
の両岸法面上にそれぞれ本発明のコンクリート製の水路
ブロック、又は現場打ちにより側板を敷設し、その頭部
を前記両岸からのコンクリート側板と一体化して順次連
設した水路とすることとしたのである。
この緩勾配の断面逆三角形状の水路に適用するコンク
リートブロックは、所定長さの左右側板(1)(1)が
逆三角状又は逆台形状に形成され、底部に鉛直打込み材
(5a)の打込用の穴(2)が穿設された構造である。
更に、この水路ブロックは側板(1)(1)が底部で
分離されて分割縁(3)を形成して、そして、その分割
縁(3)に締結手段(4)を設けた構造のものとか、こ
の分割縁(3)を下方に突出させてアンカー縁(5b)と
した水路ブロックが本発明の目的を達成することができ
る。
〈作用〉 本発明の水路ブロックにより、両岸の法面上へ略逆三
角形状の水路断面を形成することによって、全体が一体
化された軽量水路となり、三角船底形であるから泥土の
上へ浮べたような構造となる。この水路は外力による破
損に対して抵抗性を示し、更に、周辺の泥土による偏
位、変形を起こさない安定なものとなる。
用いられる鉛直打込み材(5a)は、本発明の水路ブロ
ックによって形成された水路の沈下方向を規制する作用
を有する。
〈実施例〉 以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明は、軟弱地盤の水路施工幅を逆三角形に掘削
し、中央最深部に向って左右両岸から傾斜するコンクリ
ート側板を設け、その両下端中央部に鉛直打込み材を軟
弱地盤中へほぼ垂直に打込み、その頭部を前記両岸から
のコンクリート側板と一体化して順次連設した水路とす
るのである。
第1図及び第2図はその第1実施例を示しており、第
1図は施工状態を示す縦断面図であり、第2図はその平
面図である。この例は小水路の場合で、所定長さの左右
の側板(1)(1)が底部で合体して逆三角形状をな
し、その底部に穴(2)が穿設されている。この穴
(2)に鉛直打込み材(5a)を打込んで安定化させるの
である。
第3図及び第4図は本発明の第2実施例を示してお
り、第3図は施工状態を示す縦断面図であり、第4図は
その平面図である。この水路は、両岸法面を緩い勾配で
掘削し、これにたてリブ(6a)とよこリブ(6b)が裏面
に設けられた左右のコンクリート製側板(1)(1)を
速やかに布設し、その両下端すなわち分割縁(3)
(3)を填材を挟んで仮締めし、順次これを外して鉛直
打込み材(5a)を打込み、その頭部の挿通口を通じて両
側板下端部の埋込み金具(7)を連結鉄筋(8)で連結
固定し、この部分にコンクリート(9)を充填して表面
を水平に仕上げたものである。
第5図は両岸法面勾配をやや急勾配に形成した場合で
あって、側面板(1)の下端部に返し縁部(10)を設け
てボルト穴を形成し、連結ボルト(11)によって両側の
側板を鉛直打込み材と共に連結する構造である。施工方
法は前記実施例と同様である。
第6図は両岸法面が更に急となり、しかも、左右両岸
の高さが異なるケースであって、側面板(1)は縦横の
リブ(6a)(6b)によって補強強化され、鉛直打込み材
(5a)も頭部を大きくし、更に、上方には切り梁(12)
を入れて補強している。
第7図には分割縁(3)の下方を突出させてアンカー
縁(5b)として、これまでの例に用いた鉛直打込み材
(5a)を用いないで、単に合せるだけで下部に鉛直打込
み材(5a)と同様な作用をする部分が形成される例であ
る。
第8図〜第10図には前記実施例に示した側板(1)の
水路延長方向の断面図を示しており、隣接する側板の接
合方法を示している。連結方法はこれらの図にみられる
ように、側板(1)を水路延長方向へ単に突合せ、側板
リブ連結ボルト(13)によって連結するとか(第8
図)、重ね継ぎをして差筋(14)によって強固に連結す
るとか(第9図)、第10図に示した例では両縁部に切欠
を形成しておき、コ字状連結金具(15)を打込んだ後、
継目地モルタル(16)を流込んで平坦にしている。
これまでに示した例以外に側板(1)の分割縁(3)
同士を結合する方法、及び、隣り合う側板(1)同士の
連結方法等は種々考えられ、また、鉛直打込み材(5a)
についても、矢板のように密接して打込む場合、間隔を
あけて打込む場合、木材または鋼管のような円形のもの
を使用する等は任意に実施でき、更に、流速、流量等に
支障がなければ、側板のリブを流路内側に設けることも
任意であって、本発明に含まれる。
実施例において、最初の水路掘削については簡単に触
れたに過ぎないが、本発明の水路施工法においては、資
材の特徴を生かした構造の専用機による同時施工が考え
られ本発明を一層有用なものとすることが期待される。
犬走り(17)の載荷重量の増減による沈下工法、側壁お
よび底面の吸出し孔よりの泥土排出等も考えられる。
〈発明の効果〉 本発明は以上詳述したような軟弱地盤の水路施工方法
とそれに用いる水路ブロックであるから、施工に使用さ
れる資材の大幅な節約と、施工の簡易化による工事費の
低減、工期の短縮、水路と周辺の安定、維持管理を容易
にする等の効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1実施例の縦断面図であり、第2図は
同平面図である。第3図は本発明第2実施例の縦断面図
であり、第4図は同平面図である。第5図〜第7図は他
の実施例の縦断面図である。第8図〜第10図は側板の水
路延長方向の断面図である。第11図は従来の矢板施工法
の場合の縦断面図である。 (1)……側板、(2)……穴 (3)……分割縁、(5a)……鉛直打込み材 (5b)……アンカー縁、(6a)……たてリブ (6b)……よこリブ、(7)……埋込み金具 (8)……連結鉄筋、(9)……コンクリート (10)……返し縁部、(11)……連結ボルト (13)……側板リブ連結ボルト、(14)……差筋 (15)……コ字状連結金具、(16)……継目地モルタル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟弱地盤の水路施工幅を断面逆三角形状に
    掘削し、中央最深部に向って左右両岸から傾斜するコン
    クリート側板を設け、その両下端中央部に鉛直打込み材
    を軟弱地盤中へほぼ垂直に打込み、その頭部を前記両岸
    からのコンクリート側板と一体化して順次連設した水路
    とすることを特徴とする軟弱地盤の水路施工方法。
  2. 【請求項2】緩勾配の断面逆三角形状の水路に適用する
    コンクリートブロックであって、所定長さの左右側板
    (1)(1)が逆三角形状又は逆台形状に形成され、底
    部に鉛直打込み材(5)の打込用の穴(2)が穿設され
    てなる水路ブロック。
  3. 【請求項3】請求項2記載の側板(1)(1)が底部で
    分離されて分割縁(3)を有し、かつ、該分割縁(3)
    に締結手段(4)を設けてなる水路ブロック。
  4. 【請求項4】請求項3記載の分割縁(3)を下方に突出
    させてアンカー縁(5b)としてなる水路ブロック。
JP16556388A 1988-07-02 1988-07-02 軟弱地盤の水路施工方法及びそれに用いる水路ブロック Expired - Lifetime JP2625004B2 (ja)

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