JP2624624B2 - 鍛造・圧造用組み工具 - Google Patents

鍛造・圧造用組み工具

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JP2624624B2
JP2624624B2 JP6024304A JP2430494A JP2624624B2 JP 2624624 B2 JP2624624 B2 JP 2624624B2 JP 6024304 A JP6024304 A JP 6024304A JP 2430494 A JP2430494 A JP 2430494A JP 2624624 B2 JP2624624 B2 JP 2624624B2
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憲一 赤松
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アカマツフォーシス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト、ナットその他
の機械部品を鍛造・圧造成形するために使用するダイ
ス、パンチ等の組み工具に関するものである。
【0002】
【従来技術】出願人は以前に、図1、図2に示す如く、
金型(3)を補強ケース(2)に収容し、金型の寿命に応じ
て、金型(3)のみを交換し、補強ケースは繰り返して使
用できる組み工具を提案した(実公昭55−19644
号公報)。それは図2に示す如く、ダイブロック(6)と
呼ばれる取付け台に開設された収容穴(61)に組み工具
(1)を嵌めて、クランプボルト(7)によって押圧固定さ
れる。該組み工具(1)は、補強ケース(2)の中心に貫通
孔(21)を開設し、貫通孔(21)の先部には外方に向って小
径化するテーパ孔(22)を形成し、該補強ケース(2)のテ
ーパ孔(22)に、先部が小径化するテーパ周面を有する金
型(3)を嵌め、貫通孔(21)には台型(4)を摺動可能に嵌
めて金型(3)を支持せしめると共に、貫通孔(21)内面に
形成されたネジ面(23)に押上台(5)を螺合し、該押上台
(5)が台型(4)を支持している。補強ケース(2)に金型
(3)をセットするには、予め補強ケース(2)に各型(3)
(4)を緩く嵌め、押上台(5)を螺合して押上台(5)の軸
心に開設した貫通孔(51)から台型(4)から延びた軸部(4
1)を突出させる。補強ケース(2)のテーパ孔開口を下向
きにして定盤の上へ置き、プレス機によって台型(4)の
軸部(41)を金型(3)側へ加圧して、金型(3)をテーパ孔
(22)中へ圧入し、台型(4)の加圧を持続しながら押上台
(5)を捩じ上げるのである。
【0003】金型(3)は、鍛造、圧造の衝撃を受ける毎
に弾性変形し、数万〜数10万回の加工によって摩耗す
る。金型の交換時期が来れば、組み工具(1)をダイブロ
ック(6)から外し、金型(3)のみを補強ケース(2)から
取り出し、交換して、再びダイブロツク(6)に固定す
る。金型(3)は高価であり、しかも金型交換の際には、
製造作業を中断せねばならないから、作業能率の面から
も金型の耐久性を向上する強い要求がある。
【0004】そこで、消耗品である金型(3)自体の鍛造
表面に化学蒸着法或いは物理蒸着法によりTiC、Ti
CN、TiN等の層を形成して耐摩耗性を向上させ、金
型の寿命を延長することが行なわれている。また、製作
すべき製品の形状が変わる都度、組み工具(1)はロボッ
トによって自動交換される。工具(1)の自動交換の際、
クランプボルト(7)が緩められ、工具が交換された後、
クランプボルト(7)が締められる。
【0005】
【解決しようとする問題点】金型の寿命は、鍛造・圧造
の加圧が繰り返して作用するときの弾性変形に大きい影
響を受けるから、鍛造・圧造時の加圧に耐える様に、金
型を補強ケースのテーパ孔へ締まり嵌め状態に圧入し
て、高い予圧を加えることが行なわれている。予圧が作
用することによって、鍛造・圧造時の大なる加圧を打ち
消して金型の寿命を延長することが出来るのである。従
って、金型の予圧は大きければ、大きい程、寿命を延ば
すことが出来るのであるが、そのためにはテーパ孔の締
め代を大きく設計し、テーパ孔へ金型を圧入するときの
圧入寸法を増加させねばならない。しかし金型をテーパ
孔(22)へ初期の挿入状態から、最終の図2の状態まで圧
入すると、圧入に伴なって金型周面とテーパ孔内面とは
烈しい摩擦状態となって、焼付きを起す問題があった。
【0006】従来の工具は、テーパ孔を旋盤によって切
削して形成したものであるが、金型圧入時の焼付きは大
きな問題になっている。金型の寿命延長を狙って金型の
予圧を高めるには、テーパ孔の締め代を大きくせねばな
らないが、しかし締め代が大きければ、金型の圧入時に
焼付きを発生する問題がある。この制約があるため、金
型の締め代は大きく出来ず、予圧は上昇できないから、
金型の十分な寿命延長が出来なかった。又、金型を無理
に外して、テーパ面を研磨しても、研磨分だけテーパ孔
が拡大するため、金型の寸法と対応しなくなり、結局補
強ケースは再使用できないのである。本発明では、補強
ケースと金型との間で焼き付きはないため、補強ケース
は何度も再使用でき、コストを低減できる。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、補強ケー
スのテーパ孔へ金型を圧入する際、焼付きが生じる原因
は、テーパ孔内面の耐焼付き性が劣るためであることに
気付いた。そこで上記知見に基づいて、本発明は補強ケ
ース(2)のテーパ孔(22)内面に耐焼付性の表面改質層
(8)を形成し、テーパ孔(22)と金型(3)との締め代を十
分に大きく設定して、台型(4)は金型(3)を押し上げ
て、金型(3)のテーパ周面を補強ケース(2)のテーパ孔
(22)に焼付く寸前の限度一杯まで圧入したものである。
【0008】
【作用効果】補強ケース(2)のテーパ孔(22)内面は、表
面改質層によって耐焼付性を著しく向上しているから、
従来は到底試みることの出来なかった大きな締め代によ
って、金型(3)をテーパ孔(22)へ圧入することが出来、
しかも金型圧入に伴なう焼付きは起らない。金型(3)に
は従来に比してより大きな予圧を作用させることが可能
となり、金型(3)の寿命を延長できる。又、補強ケース
(2)のテーパ孔(22)に、表面改質層(8)を形成したた
め、交換する金型(3)の1個1個に表面改質層(8)を形
成する必要はなく、表面改質層(8)を形成する手間と、
コストを小さくできる。
【0009】
【実施例】本発明は、金型(3)を補強ケース(2)から外
して交換できるタイプの組み工具の全てに実施出来る。
発明の特徴とする補強ケース(2)のテーパ孔(22)表面及
び補強ケース(2)外周面のTiC、TiCN、TiN等
の表面改質層(8)(81)は、金属組織中に浸透して一部結
合しており、その厚さは、5〜10μmであって、肉眼
では寸法は判らないが、説明のために誇張して図示して
いる。
【0010】組み工具(1)は、金型(3)、該金型を嵌着
した補強ケース(2)、補強ケース(2)に収容された台型
(4)、補強ケース(2)に螺合し台型(4)を介して金型
(3)の下面を支持する押上台(5)とによって構成され
る。
【0011】金型(3)は、テーパ状スリーブ(33)に上型
(31)及び下型(32)を圧入或いは焼嵌めして構成され、交
換の際は、スリーブ(33)ごと一括して交換する。
【0012】補強ケース(2)は、引張り強度が大なる焼
入れ鋼にて形成されている。
【0013】又、補強ケース(2)の外周には、ブロック
(6)に組み工具(1)を固定するためのクランプボルト
(7)が当る傾斜当り面(24)が形成されている。
【0014】補強ケース(2)の軸芯に貫通孔(21)が開設
され、該孔の上部は、外方に向って縮小したテーパ孔(2
2)となり、下部はネジ孔(23)となっている。
【0015】組み工具(1)の組立は、補強ケース(2)の
テーパ孔(22)に前記金型(3)を嵌め、加圧装置(図示せ
ず)により台型(4)の下端を加圧して金型(3)をテーパ
孔(22)に圧入し、加圧状態を保った状態で押上台(5)を
螺合し、押上台(5)を締切った時点で、加圧装置による
台型(4)への加圧を開放する。金型(3)及び台型(4)
は、中心にノックアウトピン(9)が通る孔を有してい
る。
【0016】上記組み工具(1)の補強ケース(2)のテー
パ孔(22)表面及び外周表面に、化学蒸着(CVD)による
TiC又はTiCNの層或いは物理蒸着(PVD)による
TiNの層等の表面改質層(8)(81)を形成し、テーパ孔
(22)表面及び補強ケース(2)の外周面を被覆した。
【0017】TiC、TiCN或いはTiNの層は、優
れた耐焼付け性及び耐摩耗性を発揮するから、補強ケー
ス(2)のテーパ孔(22)と金型(3)との間の締め代を、従
来であれば当然焼付きを起こす程度に大きくして、金型
(3)を安定して保持しても、金型圧入時の補強ケース
(2)と金型(3)との間の焼付きは効果的に防止できる。
又、クランプボルト(7)によって工具を収容穴(61)へ強
く押し付けても、補強ケース(2)とダイブロック(6)の
工具収容穴(61)内面との焼付きは起らず、ロボットによ
る工具交換もトラブルなく円滑に行なうことができる。
【0018】表面改質層(8)(81)は、析出させようとす
る金属を含んだ蒸気の充満する反応室中に補強ケース
(2)を静置することによって行なわれるから、テーパ孔
(22)及び外周表面のみでなく、貫通孔(21)表面及び補強
ケース(2)の上下面にも付着するが、それらは本発明の
実施には支障はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み工具の斜面図である。
【図2】組み工具の断面図である。
【符号の説明】
(1) 組み工具 (2) 補強ケース (3) 金型 (4) 台型 (5) 押上台 (6) ダイブロック (8) 表面改質層 (81) 表面改質層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強ケース(2)の中心に貫通孔(21)を開
    設し、貫通孔(21)の先部には外方に向って小径化するテ
    ーパ孔(22)を形成し、該補強ケース(2)のテーパ孔(22)
    に、先部が小径化するテーパ周面を有する金型(3)を嵌
    め、貫通孔(21)には台型(4)を摺動可能に嵌めて金型
    (3)を支持せしめると共に、貫通孔(21)内面に形成され
    たネジ面(23)に押上台(5)を螺合し、押上台(5)の軸心
    に開設した貫通孔(51)から台型(4)に突設した軸部(41)
    先端を臨出させ、押上台(5)の捩じ上によって軸部(41)
    を金型(3)側に加圧し、押上台(5)が台型(4)を介して
    金型(3)を支持している組み工具に於て、補強ケース
    (2)のテーパ孔(22)内面を耐焼付性の表面改質層(8)に
    よって被覆し、補強ケース(2)と金型(3)との大きな締
    め代によって、金型(3)のテーパ周面を補強ケースのテ
    ーパ孔(22)に焼付かない範囲で強く圧入して金型(3)に
    大きな予圧を付与することを特徴とする鍛造・圧造用組
    み工具。
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