JP3657136B2 - ロータリー式据込み加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術】
本発明は、冷間鍛造加工する装置に係り、より詳しくは上型及び下型からなる金型で据込み加工する場合に下型を所定ピッチづつ移動させて、その移動した位置で、対向する上型によって所望の形状に成形するロータリー式据込み加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
線材や棒材を圧縮成形するものとして据込み加工がよく知られている。その据込み加工するものとしては、ボルトやリベットの頭部の成形を火造り(熱間)鍛造加工から、燐酸皮膜処理法を利用するようになって、冷間鍛造加工が主な生産方法となってきている。この冷間鍛造加工は、もとの素材の形とは全く異なったものとなり、塑性変形に伴う残留応力、異方性、析出硬化、材質改善ができることが大きな特徴であり、自動車部品や機械部品の多くの部品加工に利用されている。
【0003】
ところで、金型としては、「プレス型設計資料集」(昭和40年6月1日 日本工業技術振興協会発行 発売元 株式会社オーム社書店 第6章 冷間圧縮圧造プレス型の設計資料 5.製品設計に対する考慮 第198頁参照)によれば、頭付き部品加工のための工程分割の例として、三度打ち、すなわち図9で示すような線材のビレット(以下、単に素材という)Sをダイス51の孔Hに挿入し、ついでパンチ52a、52b、52cによってP方向に荒押し、中押し、仕上げ押しというように、据込み加工されることが開示されている。
【0004】
図9の図示からも理解できるが、この金型例は、一般的には玉継手として使用されるボールスタッドの球(頭)部を製作されるような場合に適用されている。この場合素材Sを孔Hに挿入する待機の工程、ついで荒押し、中押し、仕上げ押しの各工程でのダイス51の据込み部50は、仕上がり予定の臼のような半球形状になっていて、孔Hも一定の直径である。パンチ52aは荒押し、パンチ52bは中押し、パンチ52cは仕上げ押しと、その加工目的と据込み比率に準拠して形状を順次球形に、一方向(Pで示す方向)に圧縮据込み加工している。そして、その加工は、円盤状のデスク(図示せず)の外周縁に中心から等分された等ピッチで少なくとも材料挿入、荒押し、中押し、仕上げ押しのダイス51、51、51、51を固定し、それに対向するように荒押し、中押し、仕上げ押しのパンチ52a、52b、52cをダイホルダー(図示せず)側に固定し、ダイス51側デスクを前記分割された1ピッチ回転移動する毎にプレス作動して、荒押し、中押し、仕上げ押し、製品排出、素材挿入の工程が繰り返され、夫々を効率よく順次加工されている。
【0005】
この場合、プレス圧縮加工がダイス51側のP方向に押圧するため、素材Sが順次工程を経過するうちにダイス51の孔Hに対して嵌合されるように結合され、該結合は、焼入れした硬い金型を破損させるようなこともあったので、本出願人は特願平10−269281号で冷間鍛造用金型として、その改良した金型を出願している。
【0006】
以下、説明にあたって、図1ないし図9で使用する符号は特願平10−269281号と同一部品及び同一機能を有する部分は、同明細書並びに図面に記載した同一符号を用いるものとする。また、図面ではボルト、ねじ部等の固定具は図示を省略するものとする。
【0007】
すなわち、図7ではプレスが拡開状態の上死点、図8ではプレスが下降した下死点における金型の状態を図示している。上型1はパンチ3を固着したパンチケース4とピストン6とを油圧室7を介して上ホルダー8と連結し、該上ホルダーの中心にパンチガイド13を先端側に形成したピン受12を固定し、該先端にはパンチピン5を前記パンチ3の孔3hに臨むように組み立ている。下型2では、上ガイド22,下ガイド23のテーパー角度と同一とした截頭円錐形状のダイス21を四つ割型とし、その切断面を押し広げるようにばねを挿入し、該ばねによる拡開によって割ダイス21が上昇し、前記上型1が下降するとパンチケース4及びパンチ3が割ダイス21の上面と接触して押し下げ、前記ガイド22,23によって該割ダイスは縮小して素材Sを把持面21uで狭持して、ついで、パンチケース4からピストン6を通じて油圧室7の作動油を戻し、上型1と下型2との接触状態を保持(ロック)して、その間(プレス下死点に達するまで)にパンチ3が素材Sの端部を押圧して据込み部Aに圧縮据込み加工するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような改良によって、下型2のダイス21には製品の食いつきがなく、それに伴う金型の破損もなくなり、固く把持され、かつ、製品との分離がされるようになったが、この分離の際に、素材Sを支持するカラー27にしっくりと嵌め込まれていないと、該素材が傾くため、上型1のパンチ3中心と一致しないのでパンチ3の孔3h内に挿入される前に素材を曲げてしまったり、製品を取り出しのときにトラブルを発生するようなことがあった。他方、小型精密プレス(電子部品加工に使用するプレス)のコネクションロッドのような機械部品ではその球(頭)部と軸部との中心が一致していることが最も重要な要件であるため、据込み加工は、中心を一致させることで切削加工ではできない該球(頭)部の形成に適した成形加工であると判断した。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、截頭円錐形状で四つ割型としたダイスに、その切断面相互をばねで連係して互いの切断面に対向して付勢され、四つ割りとしたダイスの一つの背面の中心線上で一個のガイドピンを植立し、截頭円錐形状の臼状としたガイドに前記ガイドピンを案内するガイド溝を設け、前記ばねによって連係した割ダイスを押圧して下降することにより該ガイド溝を介して下降し、かつ、該割ダイスを縮小して素材を固く把持し、該割ダイスの押圧を解放することにより該割ダイスは拡開して素材の把持を解くように構成し、据込み工程においては常時前記割ダイスと係合し、また、据込み工程終了時には強制的に係合を解除する手段を設けている。
【0010】
前記係合手段としては、割ダイス上面に押圧子の先端が突出可能に上ガイドに設け、その押圧子の後方に連結片と該連結片の端にローラーを回動可能に設けるとともに、デスク中央に設置した柱に工程順に基づき等分割設置した上型の同一中心線上に前記ローラーと当接するブロックを固定して、該ブロックと前記ローラーが割ダイスとの確実な係合をして位置決めする係合手段とし、他方、前記柱に、前記ブロックとは反対側に円弧としたレールを固定し、該レールにローラーを案内することにより前記割ダイスと前記押圧子の係合を強制解除するようにしたものであり、さらには、前記押圧子と前記割ダイスとの係合部は互いにテーパー面接触とすることによって、係合(結合)をがたつきのない強固なものとしている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において、金型の構成では特願平10−269281号明細書に記載のものと大差はないので、図7及び図8で上型1と下型2とを該明細書の記載を引用して、図1、図2および図3で本発明に係る下型2の構成を述べ、さらには、図4、図5でその部品の要部と、図6ではロータリー式としたダイセット(金型)の組み合わせ例を詳述することとする。
【0012】
上型1には、パンチ3を一体に固着したパンチケース4はピストン6と連結され、上ホルダー8と補助ホルダー9を連結するとともに、上ホルダー8のピストン6との嵌合部16,17にOリングまたはパッキングのようなシール部材を設置して、油圧室7を形成している。その油圧室には配管11によって作動油を供給可能にしてあり、図示していないが、油圧回路にはリリーフ弁やサージタンク及びポンプなどが設置され、油圧室7に一定の作動油を供給し、一定圧以上の圧力がパンチ3またはパンチケース4に作用したときは、その作動油は戻されるように構成してある。また、パンチ3の中央は素材Sを案内する孔3hがあり、その下端側は大きく面取りしたような広くなった据込み部が形成され、パンチ3及びパンチケース4の外端面は面一に整えてある。さらに、孔3hに臨むようにパンチピン5がピン受12のパンチガイド先端でカラー14によって固着され、ピン受12は上ホルダー8の中央になるよう取付板10にボルト(図示せず)によって固定されている。図中、15はパンチケース4の摺動のためのストローク空間、41は下型2の外径40と嵌め合うための内径である。
【0013】
下型2は、下ホルダー24に上ガイド22、下ガイド23、受台25が夫々嵌め合わされて一体化組み立てられ、下部側でノックアウトピン31の一方端には、素材Sを挿入保持するカラー27を固着し、該素材を安定させるためのシムJが取り付けてある(図1)。また、26は高さを調整するためのカラーである。カラー26(26a)を別体としたのは、素材Sの長さが変わったとき、または、この部分で太さを大きくしたいときにカラー27、場合によってはカラー26(26a)も設計変更に応じることができるようにしたもので、受台25と一体に切削加工しても差し支えはない。そして、上ガイド22と下ガイド23の穴内面22a、23aは截頭円錐形状のテーパーの臼状になっていて、その一箇所に一条のガイド溝22b、23bを設けてある。また、下ガイド22の最下位置で、その穴内面23aとぴったりと内接して一致する截頭円錐形に切削されたダイス21を四等分に分割して割ダイス21(以下、割ダイスを分割する前のダイスと区別することなく、割ダイスと称する)としている。
【0014】
その割ダイス21の一個の背面側の中心線上にガイドピン29を固く打ち込み植立し、また、後述する係合部となるテーパー面Tを形成し、さらに四等分にした切断面21a、21bの対称位置に一個のブロック状とした割ダイス21の夫々に孔21h、21hを穿孔して、その相対向する孔21h、21hにばね30を合計八箇所に挿入し、前記したガイドピン29をガイド溝22bに嵌まり込むように位置合わせしながら臼状の穴内面22aに沿って、割ダイス21の上面を押えリング28で押え込み、その押えリングをボルト(図示せず)で固く締め付けて固定する。割ダイス21は、ばね30が互いに切断面21a、21bを押圧するように付勢されているから、互いに反発しあってX、X方向に押すからW方向に上昇して、押えリング28と密着した状態で上ガイド22上方に位置している。四等分した割ダイス21は縮小して切断面21aと21bとが密着することで従来例で説明した据込み部50と、その下方には把持面21uによって孔Hが形成される。
【0015】
上述上型1において、油圧室7を設け油圧を利用した理由は、油圧は回路調整によって空圧よりも設定圧力を幅広く選定できることにある。また、固定金型2におけるダイス21を四つ割りとしたのは、分割型とすることにより円筒状の孔内部応力を避けてダイス21の破損を防止したこと、そしてダイス21の拡開手段としてばね30によって相互に対向する切断面21a、21bに互いにその直角方向に付勢できるようにしたこと、及び分割数が多くなるほど把持面21uが幅狭くなるので破損や磨耗の原因になり易い、等が四つ割型とした大きな理由である。そして、ガイドピン29を割ダイス21の一箇所とし、ガイド溝22b、23bの一条としたのは、割ダイス21が互いにばね30によって釣合いを保って摺動して縮小、または、拡開するからその作動を円滑にさせるようにしたものである。
【0016】
また、図7、図8と比較して図2における下ホルダーの高さが高くなっているのは、プレス機械のダイハイトと関係するもので、高さの相違は本発明の要旨とは関係はない。従って、18、26b、26cは高さ調整用のカラーであり、26dはバッキングプレートである。20は、後述する下型2固定用のデスク(回転テーブル)である。さらには、図1ではボルスタープレートVにはノックアウトピン31と連通する孔がないが、製品を放出するステージ、例えば、図6に示す第1ステージ(1)製品排出の位置では、プレス機械の下部側に内設されたノックアウト装置(図示せず)と連結されているプレッシャーピンと、前記ノックアウトピン31とが連接できるようにボルスタープレートVの孔位置と位置合わせされている。
【0017】
ついで、図1ないし図3で図示した割ダイス21と押圧子Mとの関係を詳述するに、下ガイド22の下方で臼状の穴内面22aに貫通する孔と座を設けて、ブラケットM2をボルトで固定する。このブラケットM2の孔及び前記貫通孔とは同一の直径とし、段付きの押圧片M1をコイルばねM4を卷装して収納され、前端はテーパー面Tを割ダイス21に設けたテーパー面Tと同一角度に形成してあり、該テーパー面Tで接触を保つようになっている。そして、細くなった押圧片M1の後端軸部端は、接合片M3とねじ固着され、ピンM9を打ち込んで回り止めされ、連接されている。その接合片3にはベアリングのような軸受を装入したローラーM6が軸8側でナットM7により固定され、該ローラーM6は回転自在に保持されている。そしてローラーM6は、平常は図3で図示したように軸M8の位置で割ダイス21と接触しない位置(図2、図3では押圧片M1の先端側で一点鎖線で示す位置)が、また、図6で示した第3ステージ(3)では押圧子Mと割ダイス21の係合、すなわち、シリンダー48を前進させて(矢印方向)ローラーM6を押し付けて押圧片M1を割ダイス21に係合(結合)させる。なお、押圧子Mとガイド溝22a、23aとの関係を確実にするためには、図1に図示しているように、キーKを設けるようにすればよい。
【0018】
すなわち、図6で示すように、中心に柱42有するデスク20に下型2がその外周縁に等分割、等ピッチで配列固定されている。柱42には、リング44を2分割して該柱を締め付けるようにボルトで固定し、該リング44にはブロック取付板43、レール取付板45が夫々固着されている。そして、レール取付板45にはレール46とシリンダー(油圧又は空気圧によってもよく、シリンダーに代わってカム機構によっても可能)48及び一個のブロック47を、さらには、ブロック取付板43には四個のブロック47が、前記シリンダー48に続いて合計五個のブロック47が下型2と柱42の中心線上に放射方向に向かって、等分割して固定されている。ちなみに、この図示例では、第1ステージ(1)は製品の排出、第2ステージ(2)は素材Sを挿入、第3ステージ(3)はシリンダー48でローラーM6を押し、割ダイス21を押し下げているプレス下死点で押圧片M1と割ダイス21とを係合(結合)させる。第4ステージ(4)から第8ステージ(8)は夫々所定の据込み加工が行われるステージであって、その定位置でブロック47と下型22備えた押圧子MのローラーM6と接触し、押圧片M1と割ダイス21との係合を固く保持させ、デスク20の停止中に上型1が下降し、素材Sをそのステージでの設定に基づき成形されるようになっている。従って、本図示例では、第4ステージ(4)ないし第8ステージ(8)の五工程が据込み加工される位置で、その第8ステージ(8)は、従来例での仕上げ押しに相当する。上型1の配列は記載していないが、プレス機械のスライド側に前記第4ステージ(4)ないし第8ステージ(8)の下型2と中心が一致するように固定されている。また、第3ステージ(3)では、割ダイス21を押込むために、上型1と同様であるがパンチ3を取り外した金型(もしくは、アクチュエーターでもよい)を取付けている。
【0019】
【実施例】
まず、デスク20が1ピッチ移動すると各位置でセンサー(図示せず)が位置を確認するとともに、第1ステージ(1)及び第2ステージ(2)ではローラーM6がR方向(図3参照)にレール46内に案内されて移動し、押圧片M1は内装したばねM4を圧縮して後退し、割ダイス21との係合を解き、第1ステージ(1)では仕上げ押し加工が完了した製品が排出(排出・挿入はロボットのような自動搬入出装置で行われるが、図示していない)され、第2ステージ(2)では素材Sが挿入される。そして、第3ステージ(3)では、下型2に前記第2ステージ(2)で挿入された素材Sが、第4ステージ(4)では素材Sが割ダイス21に把持された状態で、以下、第5ステージ(5)ないし第8ステージ(8)では前ステージの据込み加工された素材Sが、夫々の割ダイス21を押圧片M1で押圧して把持している。この把持状態を保持できるのは、押圧片M1を案内する孔と該押圧片M1先端と割ダイス21に設けたテーパー面Tによって、楔状にしっかりと係合して押し込むため、割ダイス21の相互に挿入したばね30の弾性力で割ダイス21を拡開力が上方向W(図4参照)に作用し、該楔効果をより高めて係合を強固にさせているからである。そして、ローラーM6がブロック47と接触しているから、該係合はプレス加工中も緩むことはない。
【0020】
ついで、プレス下降すると、第4ステージ(4)ないし第8ステージ(8)では、夫々下型2と中心を一致させた上型1のパンチ3の孔3hに直立状に把持された素材Sが挿入され、パンチ3及びパンチケース4が割ダイス21と接触し、かつ、上ガイド22の外径40と補助ホルダー9の内径41とが噛み合うように嵌め合わされて、ダイセット(金型)の中心が保持され、前記パンチ3及びパンチケース4が割ダイス21の上面と当接して、直ちにピストン側に負荷が伝達され、油圧室7の設定圧力以上の圧力が伝達されるから作動油は戻され(逃す)、当接状態を保持して割ダイス21、パンチ3及びパンチケース4とをロック状態にし、さらに、プレス下死点に達するからピン受12がパンチガイド13を押圧してパンチピン5に伝達するので、大きなプレス圧力を素材Sに加え据込み部Aに圧縮成形する。他方、この据え込み加工中は、前記油圧室7はダイクッション装置として作用し、該据込み加工における衝撃を緩衝する働きも有している。
【0021】
この第4ステージ(4)ないし第8ステージ(8)での据込み加工中に、第3ステージ(3)では上型1と同様な金型構成でパンチ3のない状態の金型(もしくは、単なるアクチュエーターでもよい)で割ダイス21を押し下げ、図3で示すシリンダー48を矢印方向Lに前進させて、押圧子Mを前進させ押圧片M1を割ダイス21のテーパー面Tと係合させる。この係合によって、シリンダー48の後退後も、前述したように楔効果と同様な効果が得られ、素材Sを固く保持させる。
【0022】
デスク20は、プレス機械の1ストローク毎に下型2を固定した1ピッチづつ図6の図示例では右方向に回転移動しながら、第1ステージ(1)ではローラーM6がレール46に誘導されて割ダイス21と押圧片M1との係合を解き、割ダイス21が拡開状態になって上昇して、押え板28と接触して停止し、その停止時に、夫々第1ステージ(1)、第2ステージ(2)での製品排出と素材Sの挿入、第3ステージ(3)では素材Sの把持、第4ステージ(4)ないし第8ステージ(8)ではブロック47とローラM6との当接による素材Sを確実に保持させ、プレス下降すると第3ステージ(3)では素材Sを把持し、第4ステージ(4)ないし第8ステージ(8)では据込み加工するように構成している。従って、第3ステージ(3)で素材Sを押圧子Mと割ダイス21との係合手段によって把持された後は、第8ステージ(8)が終了して、ローラM6がレール46に誘導されるまでは同一下型2に、その素材Sは所望の製品に加工されるまで保持されており、素材Sの中心は第4ステージ(4)から第8ステージ(8)へ移動しても同一である。
【0023】
なお、本発明では据込み加工を五工程としたが、例えば、従来例で説明したように三工程による据込み加工であるときは、上記の第5ステージ(5)、第7ステージ(7)を省略した構成とすれば対応できる。
【0024】
【発明の効果】
上述のようにダイスは四つ割りとしているから、孔が円筒状のダイスのように加工物が押込まれて外側方向に応力が作用して割れるようなことがなく、しかも截頭円錐形状の臼状のガイドに割ダイスを縮小して素材を把持するから、素材の中心は金型の中心と一致している。そして、その把持において、割ダイスを押圧片の係合によって行い、かつ、その係合はデスクの移動中も保持され、据込み加工する各ステージではブロックとローラーが接触して割ダイスと押圧片との係合を保持しているから、レールがローラーを強制的に誘導するまでは、加工中の素材中心を維持するから、安定した据込み加工ができる。さらには、押圧片と割ダイスはテーパー面接触しているから、押圧子は割ダイスに対して楔効果と同様な固い結合をさせ、把持した素材の中心を据込み加工の終了まで維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型(下型)の要部を示す。
【図2】本発明の要部を示す断面図。
【図3】図2における一部断面図とした上面図。
【図4】本発明の割ダイスの説明図。
【図5】割ダイスの上面図。
【図6】本発明の下型を配置した全体図。
【図7】本発明における他の実施例における金型(上型・下型)の断面図。
【図8】図7におけるプレス下死点での断面図。
【図9】従来例における金型とその工程図。
【符号の説明】
1 上型
2 下型
3 パンチ
5 パンチピン
6 ピストン
7 油圧室
8 上ホルダー
10 取付板
12 ピン受
13 パンチガイド
20 デスク
21 (割)ダイス
21a、21b 切断面
21u 把持面
22 (上)ガイド
22b ガイド溝
23 (下)ガイド
23b ガイド溝
28 押えリング
29 ガイドピン
30 ばね
42 柱
46 レール
47 ブロック
S 素材
A 据込み部
M 押圧子
M1 押圧片
M6 ローラー
Claims (3)
- 円盤状のデスクの外周縁で等分割された一定ピッチの位置にダイスを有する下型を複数固定し、他方、該下型に対向する位置で工程順に基づくパンチとパンチピンとを具備した上型を上ホルダーに固定して、前記下型を固定したデスクを一定ピッチ移動して停止毎にプレス作動し、前記下型に上型が圧接するプレス下死点近傍で前記パンチ及びダイスの夫々の端部で形成される据込み部に素材を押し込み、順次据込み加工するようにしたロータリー式据込み加工装置において、
前記下型におけるダイスを截頭円錐形状として四つ割型に形成し、その切断面をばねで連係して互いに切断面に対向して付勢され、四つ割りとしたダイスの背面の中心線上で一個のガイドピンを植立するとともに、
截頭円錐形状の臼形としたガイドに前記ガイドピンを案内するガイド溝を設けて、前記ばねによって連係した割ダイスを押圧して下降させ、該ガイド溝にガイドピンは案内されて該割ダイスを縮小して素材を固く把持し、
前記割ダイスの押圧を開放することにより該割ダイスは拡開して素材の把持を解くように構成し、
据込み工程においては常時前記割ダイスと係合する手段を備えて素材を把持し、かつ、
該据込み工程終了時には強制的に係合を解除する手段とを具備したこと、を特徴とする、
ロータリー式据込み加工装置。 - プレス作動によって前記割ダイスが押込まれ、かつ、縮小して素材を把持する位置で、該割ダイスの上面に突出する押圧子を上ガイドに設け、
該押圧子の後端にはローラーを回転自在に設けるとともに、前記デスク中央に設けた柱に前記工程順に等分割した上型及び下型の同一中心線上に前記ローラーと当接するブロックを固定して、該ブロックと前記ローラーが当接することで割ダイスと押圧片のテーパー面とが係合して位置決めする手段とし、
他方、前記柱に前記ブロックとは反対側で円弧としたレールを固定して、さらに該レールはローラーを強制的に案内させるような位置に臨ませ、前記割ダイスと前記押圧子の係合を強制的に解除する手段としたこと、を特徴とする、
請求項1記載のロータリー式据込み加工装置。 - 前記押圧片と割ダイスとの係合部は、互いにテーパー面接触としたこと、を特徴とする、
請求項1及び2記載のロータリー式据込み加工装置。
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