JP2624446B2 - コンクリートブロックの吊り下げ移動方法 - Google Patents

コンクリートブロックの吊り下げ移動方法

Info

Publication number
JP2624446B2
JP2624446B2 JP23963193A JP23963193A JP2624446B2 JP 2624446 B2 JP2624446 B2 JP 2624446B2 JP 23963193 A JP23963193 A JP 23963193A JP 23963193 A JP23963193 A JP 23963193A JP 2624446 B2 JP2624446 B2 JP 2624446B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete block
shaft
hole
wire
sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23963193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0791069A (ja
Inventor
正信 高木
周策 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP23963193A priority Critical patent/JP2624446B2/ja
Publication of JPH0791069A publication Critical patent/JPH0791069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2624446B2 publication Critical patent/JP2624446B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリートブロッ
クの吊り下げ移動方法に関し、特に、切断されたコンク
リートブロックの吊り下げ移動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、鉄筋コンクリート製の橋や建造物
などの解体工法として、ワイヤソー工法が注目されてい
る。この種のワイヤソー工法では、粒状ダイヤモンドが
電着あるいは焼結されたビーズを、スペーサと共にワイ
ヤに装着したワイヤソーが使用され、そのような構造の
ワイヤソーを鉄筋コンクリート構造物に捲回して切断す
る工法であり、例えば、特公平1−53426号公報,
特公平1ー53427号公報などにその施工方法が開示
されており、高能率の切断が可能で、周辺環境に与える
影響が少ないという利点がある。
【0003】ところで、このようなワイヤソー工法で鉄
筋コンクリート構造物を切断する際には、その後の運搬
作業などを考慮して、通常、ブロック状に分断すること
が多い。ブロック状に分断されたものは、その後トラッ
ク等に載せられて施工現場から撤去されることになる。
このような撤去作業は、通常、以下のような手順で行わ
れていた。
【0004】ワイヤソーにより分断された鉄筋コンクリ
ートブロックには、玉掛けワイヤを係止する部分がない
ので、まず、ブロックに孔を穿設し、その孔内にボルト
を挿入し、ボルトをケミカルアンカーなどで固定し、こ
のボルトを吊り金具として、ボルトに玉掛けワイヤを取
り付けて、クレーンなどにより吊り下げて、運搬用トラ
ックに搭載していた。
【0005】ところが、このような従来の吊り下げ移動
方法には、以下に説明する技術的課題が指摘されてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前述したコ
ンクリートブロックの吊り下げ移動方法では、玉掛けワ
イヤーが係止されるボルトを鉄筋コンクリートブロック
にケミカルアンカーなどで固定する構成なので、吊り金
具は、1回しか使用することができず、コストが高くな
る原因となっていた。
【0007】また、ボルトをケミカルアンカーで固定す
ると、その除去が難しく、そのまま放置しておくと、コ
ンクリートブロックからボルトが突出しているので、そ
の後の取扱の際に邪魔になるという問題があった。本発
明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、着脱が簡単にでき、
しかも、構成部材の複数回の再使用が可能になる経済的
なコンクリートブロックの吊り下げ移動方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、コンクリートブロックの対向する部分
に、水平よりも上向きに傾斜した孔部を穿設する工程
と、前記孔部内に両端が開口し、先細状のテーパ孔が設
けられた中空筒状のスリーブを装着し、前記開口を介し
て前記スリーブ内に、先細状のテーパ面を有し、後部側
にネジ部が設けられた軸体を打設する工程と、前記軸体
に玉掛け用のワイヤーを挿通し、前記軸体の前記ネジ部
にナットを螺着して前記玉掛け用のワイヤーを前記軸体
に固定する工程と、前記玉掛け用ワイヤーを介して、前
記コンクリートブロックをクレーンなどの揚重装置によ
り吊り下げることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成のコンクリートブロックの吊り下げ移
動方法によれば、コンクリートブロックを玉掛けワイヤ
を介してつり下げて所定位置まで移動した後に、ブロッ
クとの間にスペーサを介在させてナットをねじ込むと、
軸体がスリーブから分離し、スリーブも孔部から取り出
せる。
【0010】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明にかかるコ
ンクリートブロックの吊り下げ移動方法の一実施例を示
している。図2から図4は、同吊り下げ移動方法で使用
される吊り金具の一例を示しており、同図に示す吊り金
具は、図2に示す中空筒状のスリーブ10と、図3に示
すロッド状の軸体12と、ナット14およびワッシャ1
6とから構成されている。
【0011】スリーブ10は、両端が開口した中空円筒
状のものであって、その内周面は、一端から他端に向け
て先細状に形成されたテーパ孔10aとなっている。軸
体12は、スリーブ10の全長よりも長く形成され、一
端(頭部)側の外周面に所定の長さだけネジ12aが周
設されている。また、軸体12の外周面は、ネジ12a
が設けられた一端(頭部)側から他端側に向かって先細
状になるテーパ面12bに形成されていて、このテーパ
面12bの角度は、スリーブ10の内周面に設けられた
テーパ孔10aの傾斜角度とほぼ同一に設定されてい
る。
【0012】ナット14は、ワッシャ16を軸体12に
挿通して、軸体12のネジ12aに螺着される。次に、
このように構成された吊り金具を使用してコンクリート
ブロック18を吊り下げ移動する方法について説明す
る。コンクリートブロック18は、例えば、前述したよ
うなワイヤソー工法により切断されたものであって、玉
掛け用ワイヤーを係止する部分がない。そこで、まず、
本発明の吊り下げ移動方法では、図1(A)に示すよう
に、吊り下げ移動の対象であるコンクリートブロック1
8に吊り金具を装着するための孔部20が穿設される。
【0013】孔部20は、コンクリートブロック18の
対向する面に少なくとも一対設けられ、この実施例で
は、ブロック18がほぼ長方体状に切断されているの
で、短辺側の2側面に設けられてる。このとき、孔部2
0は、その直径がスリーブ10の直径よりも若干大き
く、かつ、スリーブ10の長さとほぼ同じ長さに設定さ
れ、水平よりも上向きに傾斜した状態に穿設される。
【0014】この場合の傾斜角度は、コンクリートブロ
ック18の重量などによっても異なるが、例えば、5°
以上傾斜している方が望ましい。このような孔部20が
穿設されると、図1(B)に示すように、各孔部20内
にスリーブ10が装着される。この場合のスリーブ10
の装着方向は、そのテーパ孔10aが孔部20の奥側に
向かって先細状になるようにセットする。スリーブ10
の装着が完了すると、図1(C)に示すように、各スリ
ーブ10内に軸体12が打設される。そして、次に、図
1(D)に示すように、軸体12に玉掛け用ワイヤ22
が挿通され、ワッシャ16を軸体12に挿通して、ネジ
12aにナット14を螺着することにより、ワイヤ22
を軸体12に固定する(図1(E)参照)。
【0015】以上の作業によりコンクリートブロック1
8の吊り下げ移動準備が完了し、この状態で玉掛けワイ
ヤ22をクレーンなどの揚重装置に結合することによ
り、コンクリートブロック18の吊り下げ移動が行われ
る。そして、コンクリートブロック18が所定の場所、
例えば、運搬用トラックの荷台上に載置されると、ナッ
ト14を緩めて、玉掛けワイヤ22が軸体12から取り
外され、その後、軸体12にワッシャ16を複数枚挿通
した状態でネジ12aにナット14を螺着し、ナット1
4をねじ込むと、軸体12がスリーブ10から離脱し、
スリーブ10も孔部20内から取り出せる。
【0016】なお、この場合、軸体12に設けるネジ1
2aの長さを比較的長くしておけば、ワッシャ16は、
必ずしも複数枚挿通する必要はない。以上のようにし
て、コンクリートブロック18から取り外された軸体1
2,ナット14,ワッシャ16は、その後他のコンクリ
ートブロックの吊り金具として再使用することができ
る。
【0017】また、スリーブ10は、孔部20に対し
て、必ずしも固定する必要はないが、例えば、その外周
面に軸方向に沿ったスリット孔を設けておけば、スリー
ブ10に軸体12を打設した際に拡径し、この拡径によ
って孔部20に係止することもできる。
【0018】
【発明の効果】以上、実施例により詳細に説明したよう
に、本発明にかかるコンクリートブロックの吊り下げ移
動方法によれば、吊り下げ金具の着脱作業が簡単に行え
るとともに、吊り下げ金具の複数回の再使用が可能にな
り、経済的な面でも非常に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンクリートブロックの吊り下
げ移動方法の一実施例を工程順に示した説明図である。
【図2】同吊り下げ移動方法で用いる吊り金具のスリー
ブの断面図である。
【図3】同吊り下げ移動方法で用いる吊り金具の軸体の
斜視図である。
【図4】同吊り下げ移動方法で用いる吊り金具の組付け
状態の斜視図である。
【符号の説明】
10 スリーブ 12 軸体 12a ネジ部 14 ナット 16 ワッシャ 18 コンクリートブロック 20 孔部 22 玉掛け用ワイヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートブロックの対向する部分
    に、水平よりも上向きに傾斜した孔部を穿設する工程
    と、 前記孔部内に両端が開口し、先細状のテーパ孔が設けら
    れた中空筒状のスリーブを装着し、前記開口を介して前
    記スリーブ内に、先細状のテーパ面を有し、後部側にネ
    ジ部が設けられた軸体を打設する工程と、 前記軸体に玉掛け用のワイヤーを挿通し、前記軸体の前
    記ネジ部にナットを螺着して前記玉掛け用のワイヤーを
    前記軸体に固定する工程と、 前記玉掛け用ワイヤーを介して、前記コンクリートブロ
    ックをクレーンなどの揚重装置により吊り下げることを
    特徴とするコンクリートブロックの吊り下げ移動方法。
JP23963193A 1993-09-27 1993-09-27 コンクリートブロックの吊り下げ移動方法 Expired - Lifetime JP2624446B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23963193A JP2624446B2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 コンクリートブロックの吊り下げ移動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23963193A JP2624446B2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 コンクリートブロックの吊り下げ移動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0791069A JPH0791069A (ja) 1995-04-04
JP2624446B2 true JP2624446B2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=17047592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23963193A Expired - Lifetime JP2624446B2 (ja) 1993-09-27 1993-09-27 コンクリートブロックの吊り下げ移動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2624446B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179380A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Takagi Shoji Kk ブロックの移動方法とその装置及びブロック
KR101469118B1 (ko) * 2014-03-27 2014-12-12 이자윤 선박 접안시설 블록

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0791069A (ja) 1995-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3716316B2 (ja) アーチ橋の解体撤去工法
JP2624446B2 (ja) コンクリートブロックの吊り下げ移動方法
JP2577046Y2 (ja) コンクリートブロック用吊り金具
JP2005272116A (ja) タワークレーンの支持装置及びその構築方法
JP3171729B2 (ja) パネル吊り下げ具
JPH09278352A (ja) 吊り治具
JP2005290786A (ja) 吊り治具
JP3717911B2 (ja) ヘリコプタによる鉄塔解体方法及び作業用治具
JP4695475B2 (ja) 鉄塔解体用作業用治具
JPH1160147A (ja) 吊金具
JP3047196B2 (ja) 把持金具と大径鉄筋の吊り治具及び縦継ぎ鉄筋の建込み方法
JP2006322208A (ja) 軽量気泡コンクリートパネルの固定方法
JP6322057B2 (ja) 回転圧入鋼管杭の接続金具
JP2000191267A (ja) 吊り具
JPH0341559Y2 (ja)
JP4755479B2 (ja) ヘリコプタによる鉄塔解体方法
JPH0551996A (ja) コンクリートパネルの吊上げ・取付兼用アンカー装置及び吊上げ・取付方法
JPH10280430A (ja) 基礎の施工方法
JP2008068973A (ja) 吊り治具
JP4218891B2 (ja) Alcパネル取付金具及び該取付金具を用いたalcパネル取付構造
JPH08301574A (ja) 吊りプレート
JPH0619085B2 (ja) 大型建造物の壁部材取付方法
JPH0656352U (ja) Pc部材用吊治具
JPH11210936A (ja) 設備用配管吊り金具
JP2564065Y2 (ja) コンクリート部材に対するねじ孔形成装置