JP2624229B2 - 空調ダクト用紙およびこれを使用した空調ダクト - Google Patents

空調ダクト用紙およびこれを使用した空調ダクト

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JP2624229B2
JP2624229B2 JP4120293A JP12029392A JP2624229B2 JP 2624229 B2 JP2624229 B2 JP 2624229B2 JP 4120293 A JP4120293 A JP 4120293A JP 12029392 A JP12029392 A JP 12029392A JP 2624229 B2 JP2624229 B2 JP 2624229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルディング等の建築
物の空調ダクト外周面に結露する結露水の滴下を防止す
る技術に関し、さらに詳しくは、金属薄板からなる空調
ダクトの外周面に取り付けることによって、空調ダクト
に結露水の滴下防止能を付与することができる空調ダク
ト用紙、およびこの用紙を外周面に取り付けた結露水の
滴下防止能を有する金属薄板からなる空調ダクトに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ブリキやアルミニウムなどの金属板を、
断面が正方形、長方形、円形等の筒体としたダクトは建
築物の空調用の配管材として不可欠である。こうした空
調ダクトには色々な種類があるが、角形ダクト、丸ダク
ト、スパイラルダクト、フレキシブルスパイラルダクト
等がよく知られている。
【0003】角形ダクトは図1に例示したように、金属
薄板を断面正方形または長方形の筒状体1に成形したも
のであり、金属製のS型ハゼ2によって筒状体1,1が
長手方向に連結されている。
【0004】丸ダクトは、金属薄板を曲折して断面円形
の筒状体に成形し、金属薄板の端縁を甲ハゼにより連結
したものである。スパイラルダクトは、金属薄板をスパ
イラル状に巻いて断面円形の筒状体に形成し、金属薄板
の端縁を甲ハゼにより連結したものである。
【0005】フレキシブルスパイラルダクトは周知のよ
うに、一定巾の金属薄板を螺旋状に巻回しながら筒状体
として成形したものであり、図2および図3に示すよう
に、筒状体の強度向上と施工性の向上を主目的に、波型
のリブを表面に施したものである。これらの図は公平
3−17105号公報に記載されたフレキシブルスパイ
ラルダクトを示すものであって、所定幅の金属薄板の端
縁をハゼ合わせしながら螺旋状に巻回した筒状体10よ
りなるものである。この筒状体の互いに隣接するハゼ合
わせ部11,11の間には数本のコルゲート状リブ12
が形成されていて、これによりフレキシブルスパイラル
ダクトは筒状体10の軸線方向に伸縮自在となる。空調
ダクト施工時には収縮させたダクトを必要長さに伸長し
て、必要により屈曲して固定するだけでよいため、屈曲
配管もでき施工がきわめて簡単である等の利点がある。
このようなフレキシブルスパイラルダクトは、例えば図
4に示すように、平板状の金属薄板13を成形機14に
挿通して、その進行方向に沿って上記コルゲート状リブ
12を形成した後に、この進行方向に対して斜めに設け
られたロール15に螺旋状に巻き取りつつ、その端縁を
ハゼ合わせすることによって筒状体10を連続的に製造
することができる。
【0006】ところで、このような金属薄板よりなる空
調用ダクトをビルデイングの冷房用配管や、通風管の吸
入側等の空調配管等に用いた場合には、ダクト内に冷気
を通した際に、ダクト内外の温度差によって、外気に含
まれる水分がダクトの外周面に凝結し、結露水が発生す
ることが知られている。こうして発生した結露水はダク
トを腐食させ、ダクトの寿命を低下させる原因となった
り、結露水が滴下し、天井裏、壁面、床面等を汚染しシ
ミ等の原因となったり、建築物の寿命を短縮させる原因
となる。また電気配線部分に滴下すると漏電の原因とな
ったりする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】結露を防止するため
に、従来は、ロックウールやガラスウール、発泡ウレタ
ン樹脂、不織布等の断熱材を空調ダクト外周面に巻き付
け、さらにこの断熱材の外周をテープや金属板で覆って
固着する方法等がとられていた。
【0008】しかしながら、このような断熱材を空調ダ
クトに固着する方法は、施工現場において空調ダクトを
配管して固定した後に行わざるを得ず、作業が煩雑とな
ることは免れない。また狭い場所での施工が多い、手間
が掛かり危険も伴う、費用が掛かる等の問題点もあっ
た。特に、空調ダクトとして前述したようなフレキシブ
ルスパイラルダクトを用いた場合には、当該ダクトによ
る施工の簡便性と言う特長が失われてしまうこととな
る。
【0009】また、このような断熱材を巻き付けた場合
でも、結露の発生を完全に防ぐことはきわめて困難であ
る。このため、ダクト内に冷気を通した際に、わずかな
がらダクト外面に結露水が凝結することが避けられず、
結露水は断熱材に吸収されてしまうこととなる。
【0010】ところが、これらの断熱材は一般に水分の
放散性が良好でないためと、また断熱材の外周は前述の
ようにテープや金属板でほぼ全面を被覆されているた
め、ダクトへの冷気の供給を停止した後も、吸収された
水分は放散されずに断熱材に保持されたままとなる。こ
れが原因となりダクトが腐食してしまう問題が起こる。
また、結露水は徐々に断熱材の中に蓄積されるためその
断熱効果を低下させ、さらには断熱材から結露水が滴下
し、天井裏、壁面、床面等を汚染しシミ等の原因となっ
たり、建築物の寿命を短縮させる原因となる。また電気
配線部分に滴下すると漏電の原因となったりする。
【0011】また、前記フレキシブルスパイラルダクト
に断熱材を巻き付けた場合には、断熱材と筒状体に形成
されたコルゲート状リブとの間に隙間ができてしまうこ
とは避けられない。そして、このような隙間に上記断熱
材に吸収された水分が滞留してダクトの腐食を促進して
しまうおそれがあった。
【0012】本発明は、これら従来の方法の欠点を解消
し、空調ダクトの外周面に結露する結露水の滴下を防止
することができる簡便かつ効果的な手段を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、金属
薄板からなる空調ダクトの外周面に取り付けることによ
って空調ダクトに結露水の滴下防止能を付与するための
空調ダクト用紙を提供するものであって、製紙用パルプ
から抄造され、耐水強度が0.3kgf/15mm以
上、水滴落下限界能力値が45g/m2 以上、および坪
量が40〜5000g/m2 であることを特徴とするも
のである。さらに本発明は、上記したダクト用紙を外周
面に取り付けて結露水の滴下防止能を付与せしめた金属
薄板からなる空調ダクトを提供するものである。本明細
書中で“取り付け”とは、後で詳しく述べるように貼合
その他の方法でダクト外周にダクト用紙を取り付けるこ
とを意味する。
【0014】本発明者らは結露が起こる状況を詳細に観
察し、全く新たな視点から検討し直すことにより、本発
明の用紙を金属薄板からなる空調ダクトの外周面に単に
取り付けるだけで結露の弊害を防止することができるこ
とを見いだした。結露による弊害は、結露水が滴下して
天井裏等を汚染すること等により起こることは前述の通
りである。すなわち結露が生じても結露水が滴下しなけ
ればこれらの弊害は起こらないこととなる。本発明者ら
は、結露水を何等かの方法で吸収してしまえば滴下は起
こらなくなるとの発想のもとで、先ず種々の水吸収材を
ダクトに取り付けて実験を行った。その結果、空調機を
稼働後、3時間以内に結露水の滴下が無ければそれ以降
も結露水の滴下は起こらず、結露の弊害も出ないという
知見を得た。この理由は、空調機稼働後、通常3時間以
内で、空調ダクトを付設した場所が結露を起こさない湿
度と温度の雰囲気に達するためと考えられる。
【0015】さらに本発明者らは、水吸収材の素材とし
ては、施工の容易さ、生産性、製造価格等を考慮して、
製紙用パルプから抄造した紙素材が最適であるとの判断
から、各種の紙素材についてその水吸収特性を検討した
結果、“水滴落下限界能力値”という新たな尺度によっ
て、結露水の滴下防止能を効果的に判定できることを見
いだした。この水滴落下限界能力値は、W(g/
2 )の絶乾した紙の試験片を水に浸漬し、4時間後に
引き上げてこれを垂直に吊し、試験片表面に付着した過
剰水の滴下が終了した後秤量してこの重量をW(g/
2 )とし、絶乾紙単位面積当りの飽和吸収水量を計算
する。即ち、水滴落下限界能力値は[W−W](g
/m2 )により定義される。そしてこの水滴落下限界能
力値が45g/m2 以上の用紙であれば、空調ダクト外
周面に結露を生じても、用紙の毛管現象により結露水を
吸収して、空調機稼働後3時間程度までは水滴を落下さ
せることなく紙層中に保持しておくことができることが
判明した。こうした理由から、本発明の空調ダクト用紙
は45g/m2 以上の水滴落下限界能力値を有すること
が必要となる。
【0016】また、結露水を吸収したときに用紙に耐水
強度がないと、形状を保持できなくなり、空調ダクトか
ら剥がれ落ちる。本発明者らが検討した結果、本発明の
空調ダクト用紙は、JIS P 8113に規定する紙
の湿潤強度測定方法によって得られる湿潤引張り強度
で、0.3kgf/15mm以上の耐水強度が必要なこ
とが判明した。耐水強度は後述するように、用紙の抄造
時に湿潤紙力増強剤等を添加することによって得られ
る。
【0017】さらにまた、本発明の空調ダクト用紙は、
空調ダクトの施工時に破損や変形を起こさない程度の強
度を有することが必要となる。かような基本的な強度
は、用紙の坪量が40g/m2 以上あればよい。また、
坪量が大きいほど断熱性が向上し、水滴落下限界能力値
も向上するが、坪量が40g/m2 以上の用紙であれ
ば、適度の断熱性を備えており、さらには水滴落下限界
能力値についても45g/m2 以上を達成させることが
可能となる。一方、坪量があまり大きくなると用紙の製
造が困難となりコストが高くなるだけでなく、重量が重
くなって施工時の作業性も悪くなる。かような観点か
ら、坪量の上限は5000g/m2 とする。
【0018】本発明の空調ダクト用紙は、金属薄板に用
紙を予め貼合したのち、これをフレキシブルスパイラル
ダクト等に成形することもできる。用紙を貼合した金属
薄板を空調ダクトに成形する場合には、ダクト用紙につ
いても成形性が良いことが要求されるため、用紙の坪量
を500g/m2 以下にすることが望ましい。坪量が5
00g/m2 を越えると、波型加工時に紙厚による曲率
が大きくなり、シャープな成形ができないだけでなく、
得られたダクトは圧縮抵抗が大きい硬いダクトとなって
しまう傾向がある。
【0019】さらに空調ダクト用紙には、一旦吸収した
結露水を、空調機稼働中および停止後に速やかに放散す
る性質も要求される。本発明の用紙は、素材が紙である
ので吸収した結露水を用紙外周面から速やかに放散する
ことができる。
【0020】本発明のダクト用紙は、製紙用パルプと湿
潤紙力増強剤を必須材料として抄造される。製紙用パル
プとしては、通常、NUKP、NBKP,LBKP,N
BSPなどの木材パルプが使用され、これを主体にして
必要により、麻、木綿、ワラパルプ、靭皮繊維、合成繊
維、PVA系繊維状バインダー、さらにはガラス繊維,
ロックウール,シリカ・アルミナシリケート繊維,アル
ミナ繊維,ジルコニア繊維,チタン酸カルシウム繊維等
の無機繊維等を適宜混合することもできる。
【0021】湿潤紙力増強剤としては、メラミン樹脂、
尿素樹脂、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、ポリ
アクリルアミド系樹脂等の公知の湿潤紙力増強剤がいず
れも使用でき、0.3kgf/15mm以上の耐水強度
を出すために必要な量が添加される。通常、パルプ絶乾
重量に対して0.05〜2.0重量%、好ましくは0.
5〜1.0重量%の範囲で湿潤紙力増強剤を添加する。
【0022】抄紙するに際しては、製紙用パルプに湿潤
紙力増強剤、定着剤、さらに必要に応じて乾燥紙力増強
剤、サイズ剤、着色剤等を適宜添加し、通常フリーネス
300〜620ml C.S.F.で円網抄紙機、長網
抄紙機等を使用して常法により抄紙する。
【0023】かくして抄造された用紙は、本発明の空調
ダクト用紙として要求される水滴落下限界能力値、耐水
性、強度、成形性、結露水の放散性、断熱性等を具備し
たものとなる。しかしながら、用紙の断熱性、水滴落下
防止性、結露水の放散性、成形性等をさらに促進、向上
する目的で、無機粉体を製紙用パルプに添加して抄造し
たり、あるいは無機粉体とバインダーを主材とする塗工
液を原紙の片面または両面に塗工することが望ましい。
また、使用する無機粉体の種類により用紙の難燃性、吸
放湿性、カビや細菌の繁殖防止能を高めることもでき
る。
【0024】使用する無機粉体の種類としては、従来か
ら製紙産業で大量に使用されているカオリン,クレー,
炭酸カルシウム,二酸化チタン,タルク等の他に、自己
消火性のある無機粉体、吸放湿性のある無機粉体、抗菌
性のある無機粉体等を単独で、あるいはこれらの混合物
として使用することができる。
【0025】自己消火性のある無機粉体としては、例え
ば水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウム,カルシウ
ムアルミネート,水酸化カルシウム,アルミン酸カルシ
ウム,ホウ酸亜鉛,ホウ酸カルシウム,メタホウ酸バリ
ウム,ホウ砂,ホウ酸等が挙げられ、これらは加熱され
ることにより吸熱反応で水分を多量に放出し、燃焼を防
止する能力がある。用紙に難燃性を与えるには、これら
の自己消火性の粉体を多量に用いることが必要であり、
例えば水酸化アルミニウムの場合には、単独で難燃性を
得るためには、セルロース繊維に対して80重量%以上
含ませることが必要となる。
【0026】吸放湿性のある無機粉体としては、例えば
粉体自体が湿気を吸放湿するものや、粉体自体は湿気を
吸放湿しないが構造上比表面積が大きく毛細管現象によ
って水分吸着するものがある。前者として、例えば、シ
リカゲル,シリカアルミナゲル,アルミナゲル,合成ゼ
オライト,天然ゼオライト,合成シリカ,酸性白土,活
性白土,α−セピオライト,β−セピオライト,パリゴ
ルスカイト(アタバルジャイト),アロフェン,イモゴ
ライト等があり、後者として、例えば、ひる石,ケイ酸
カルシウム等がある。
【0027】抗菌性のある無機粉体としては、例えば銀
イオン,銅イオン等の抗菌性のあるイオンをゼオライト
の骨格構造中に取り込んだものや、銀イオンを付加した
活性炭繊維等が挙げられる。
【0028】本発明において無機粉体を製紙用パルプに
混合して抄造する場合には、通常、パルプ15〜90重
量%に対して無機粉体を85〜10重量%添加する。無
機粉体の量が90重量%を越えると、空調ダクト用紙と
しての物理的強度が不足するので好ましくない。
【0029】無機粉体の使用方法としては、抄紙時に内
添させる方法の他に、無機粉体とバインダーを主体とす
る塗工液を原紙に塗工する方法がある。塗工液を調製す
るに際しては、前述したごとき無機粉体を単独または2
種類以上混合してこれに分散剤を加えて分散後、バイン
ダーとして、SBR,MBR等の合成ゴムラテックス、
アクリルエマルション、塩化ビニルエマルション、塩化
ビニリデンエマルション、およびこれらの共重合エマル
ション等、カゼイン、澱粉、PVA等を適宜組合わせて
添加する。この際、保水剤、流動性改良剤、防カビ剤、
防腐剤、着色剤等の副資材を必要に応じて添加する。バ
インダーとしては、発熱量が少なく難燃性のある、たと
えば塩化ビニルや塩化ビニリデンエマルション、あるい
はこれらの共重合体を主体に使用することが好ましい。
【0030】防カビ剤としては、ベンゾイミダゾール系
化合物や含窒素硫黄化合物の配合剤等の公知のものが使
用でき、塗工液に対して通常0.1〜1.2重量%添加
する。無機粉体に前述の抗菌性無機粉体を使用する場合
は、防カビ剤の添加量が少なくて済む。
【0031】無機粉体に対するバインダーの添加割合
は、余り少ないと塗工層の必要強度が出ず、多すぎても
難燃性等に悪影響を与えるので、通常は、粉体に対して
5〜30重量%添加する。こうして調製した塗工液を、
エアナイフコーター、ブレードコーター、ロールコータ
ー等の塗工機で原紙の片面若しくは両面に塗工する。
【0032】前述のように、自己消火性のある無機粉体
だけで用紙を難燃化するには無機粉体を多量に併用しな
ければならず、用紙の強度が低下する等の問題を起こす
おそれがある。この欠点を防ぐため、無機粉体の添加量
を少なくして抄造した原紙に、抄紙機上(即ちオンマシ
ン加工)のサイズプレス装置やビルブレードコーター、
ゲートロールコーター等により必要により難燃剤を含浸
させることができる。含浸させる難燃剤としては、スル
ファミン酸グアニジン、リン酸グアニジン、スルファミ
ン酸アンモニウム、縮合リン酸アルキルエステル誘導
体、硫酸グアニジン、リン酸アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム、等の水溶液もしくは水に分散が可能なものを使
用することができる。またこれに、澱粉、サイズ剤、染
料等の製紙用副資材やジシアンジアミド,メラミンのメ
チロール化物,ジシアンジアミドのメチロール化物等の
耐熱助剤を併用してもよく、これら処理剤を原紙に対し
て5〜35重量%含浸させる。さらに必要に応じて、難
燃剤等を含浸させた原紙の表面、裏面あるいは表裏両面
に無機粉体とバインダーを主体とする塗工液を塗工して
もよい。これらの加工は、原紙を抄造後(即ちオフマシ
ン加工)に行ってもよい。
【0033】本発明では、このようにして製造した空調
ダクト用紙の表面、すなわち空調ダクトに接しない面
に、更に耐久性の向上や表面にキズがつきにくくするた
めに補強用の通気性シートを貼り合わすこともできる。
補強用通気性シートは難燃性を考慮すると、ガラスクロ
ス、カーボン繊維クロス、セラミック繊維クロスのよう
な難燃性のシートが好ましい。また、貼り合わす場合は
吸放湿性を阻害させないように接着剤の量を加減した
り、部分的に接着すること等の考慮が必要である。
【0034】本発明では、空調ダクト用紙を段ボール構
造にすることもできる。段ボール構造としては、従来か
ら慣用されている片面ダンボール構造体、両面段ボール
構造体、複両面段ボール構造体、複々両面段ボール構造
体等を採用することができ、公知の段ボール製造機械を
使用して製造することができる。段ボール構造にする
と、空調ダクト用紙間に空気層が介在するようになるの
で断熱性が向上し、結露防止能をより一層高めることが
できる。また、機械的な強度、吸放湿性能、水滴落下限
界能力値も向上させることができる。段ボール構造とし
た場合も、その表面に補強用の通気性シートを貼合する
ことは一向にかまわない。補強用シートは前に述べたよ
うに難燃性を考慮すると、ガラスクロス,カーボン繊維
クロス,セラミック繊維クロスのような難燃性のシート
が好ましい。
【0035】本発明はまた、空調ダクト用紙を図5に示
すように多層の段ボール構造20にし、それを縦に数m
m〜数十mmの厚さに薄くスライスして図6に示すよう
にシート化してもよい。このシート21をアルミニウム
のような金属箔22に貼りつけ、必要に応じてその表面
(ダクトに接しない面)に前述したような補強用通気性
シートを貼合させることもできる。これをダクト外周面
に取り付ける場合は、金属箔22がダクトに接するよう
にする。このような構造にすると、空気層に起因する断
熱効果の向上、表面積の増大に起因する吸水量の向上や
吸放湿能力の向上、軽量化、施工性の向上等優れた効果
を発揮する。
【0036】予め金属薄板に用紙を貼合した後空調ダク
トに成形する場合の、金属薄板と用紙との貼合方法とし
ては、例えば下記の1)〜5)の方法が採用できる。 1)ウェットラミネーション法:澱粉糊、酢酸ビニルエ
マルション糊等の水系または溶剤系の糊を塗工したのち
貼合し、糊を乾燥させる。 2)ドライラミネーション法:ポリウレタン系接着剤等
を使用し、塗工後に溶剤を蒸発させ、ヒートロール間に
通して加圧貼合する。 3)エクストルージョン・ラミネート法:ポリエチレ
ン,ポリプロピレン等の溶融樹脂を、金属薄板と用紙と
の間にTダイから押しだして貼合する。 4)ホットメルト・ラミネーション法:エチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂等の溶融樹脂を塗工して貼合する。 5)接着フィルムを使用したラミネーション法:金属板
とダクト用紙間にアイオノマー樹脂やエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂フィルム等を挿入、加熱ロール間で加圧
して貼合する。
【0037】上記の貼合方法のうち、3)と5)の方法
を用いると、金属薄板と用紙との間の接着層がフィルム
状のバリアとなって、用紙に吸収された結露水が金属薄
板に接触するのを阻止することができ、金属薄板の腐食
を効果的に防止することができる。特にポリエチレンを
使用したエクストルージョン・ラミネーション法は、作
業のしやすさ、樹脂が安価であること、燃焼した場合の
熱量が小さいこと等から好ましく採用できる。この方法
においては、ポリエチレンの層厚が通常5〜30μmと
なるように押し出して貼合することが好ましい。
【0038】本発明の空調ダクト用紙は、その施工場所
を考えると、JIS A 1321「建築物の内装材料
および工法の難燃性試験方法」に規定する難燃1級程度
の難燃性を有することが望ましい。用紙が難燃1級とな
るためには、用紙の絶乾重量当り可燃物が10〜50重
量%であることが必要である。従って、坪量40〜50
00g/m2 の用紙においては(4〜20)〜(500
〜2500)g/m2 の可燃物が含まれることとなる。
【0039】用紙中に含まれる可燃物としては、主にセ
ルロース繊維(パルプ)、紙力増強剤、サイズ剤、定着
剤、ラテックス等の有機物がある。可燃物が50重量%
を越えると、JIS A 1321での基材試験で81
0℃を越える温度上昇が見られ、更に表面試験でも発煙
係数と排気温度が基準値を越えるため不合格となる。一
方、可燃物が10重量%より少なくなると、用紙の強度
が低下し、水滴落下限界能力の最小値である45g/m
2 を達成できなくなる。好ましくは可燃物が15〜35
重量%の範囲とするのが望ましく、無機粉体の塗工層を
用紙の片面若くは両面に設けて難燃性を高めた難燃紙が
最適である。
【0040】本発明はこのようにして空調ダクト用紙を
製造するが、製造した用紙を前述したような角形ダク
ト、丸ダクト、スパイラルダクト等の外周に取り付ける
には、用紙を所定の巾にスリットし、巻取り状にして、
ダクト外周面にスパイラル状に順次巻き付ける方法、所
定の大きさに切断した用紙をダクト外周面に当て、平
網,亀の子網,建築用ラス網等の網で止める方法、針金
で止める方法、テープで止める方法、金属バンドで締め
止めする方法、ビス止めや、リベット止めによる方法、
接着剤や粘着剤で貼合する方法等の任意の方法を採用す
ることができる。この際用紙はダクト外周に1層取り付
けても、多層に取り付けてもよい。
【0041】本発明では、用紙の裏面に、さらに粘着加
工を施すことができる。これによって、空調ダクトの施
工性をさらに高めることができる。粘着加工は、公知の
粘着剤や必要に応じて難燃性を有する粘着剤を用紙の裏
面に塗工し、離型シートを貼合する。なお、用紙の裏面
に直接粘着剤を塗工した場合には、粘着剤が用紙に浸透
してしまい、空調ダクトに貼合する際の粘着性が低下す
ることがある。これを防止するために、図7に示したよ
うに、用紙30の裏面に合成樹脂フィルムや金属箔32
を接着剤31を用いて接着した後、この表面に粘着剤3
3を塗工して離型シート34を貼合したり、あるいは図
8に示したように、用紙30の裏面にポリエチレンやポ
リプロピレン等の溶融樹脂をエクストルージョン塗工し
て塗工層35を形成した後、この塗工層35表面に粘着
剤33を塗工して離型シート34を貼合することが好ま
しい。
【0042】図7あるいは図8のようにして粘着加工す
ることによって、用紙強度が向上し、粘着剤33の塗工
がしやすくなると共に、ダクトに貼合した場合に用紙と
ダクトとの間に合成樹脂フィルム層や金属箔層32(図
7)あるいは塗工層35(図8)が介在することになる
ため、これらの介在層がバリアとなって用紙に吸収され
た結露水がダクトに接触することがなく、ダクトの腐食
を防止できる。このようにして粘着加工を施した用紙を
空調ダクトに貼合するに際しては、裏面に粘着加工を施
した用紙を適当な大きさに切断し、離型シートを剥離し
て空調ダクト外周面に貼合すればよい。また、裏面に粘
着加工した用紙を所定の巾にスリットしロール状に巻き
とり、円筒状のダクト表面に貼合しやすいようにするこ
ともできる。
【0043】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
詳細に説明する。なお、重量部はいずれも乾燥重量部を
示し、歩留りはいずれも100%に換算して示してあ
る。実施例1 NBKP10重量部およびLBKP10重量部を叩解
し、フリーネス400ml C.S.Fに調整した。こ
れに水酸化アルミニウム(商品名「B−153」、日本
軽金属(株)製)70重量部および抗菌性無機粉体(商
品名「抗菌性ゼオミック」、品川燃料(株)製)10重
量部を混合し、カチオン澱粉(商品名「ネオタックL−
1」、日本食品化工(株)製)1重量部、湿潤紙力増強
剤剤(商品名「エピノックスP−130」、ディックハ
ーキュレス(株)製)1重量部、サイズ剤(商品名「サ
イズパインK−903」、荒川化学(株)製)0.5重
量部、定着剤(商品名「ハイホルダー351」、栗田工
業(株)製)0.05重量部を加え、長網抄紙機を使用
して常法により130g/m2 の原紙を抄造した。
【0044】この原紙に水酸化アルミニウム(同上)9
5重量部、塩化ビニリデンエマルション(商品名「サラ
ンX−106」、旭化成(株)製)3重量部、ポリビニ
ルアルコール(商品名「PVA205」、クラレ(株)
製)2重量部、防カビ剤(商品名「コートサイド5
5」、武田薬品工業(株)製)0.3重量部を混合した
塗工液を、表裏両面に合計50g/m2 塗工し、坪量1
80g/m2 の空調ダクト用紙を得た。得られた用紙の
諸物性を表1に示す。
【0045】さらに、ドライラミネーション法によりポ
リウレタン系接着剤を5g/m2 使用して、この用紙を
厚さ120μmのアルミニウム薄板に貼合し、用紙を貼
合したアルミニウム薄板について、JIS A 132
2に基づく防炎性能およびJIS A 1321に基づ
く難燃性を評価した。
【0046】さらに、この用紙貼合アルミニウム薄板に
よりフレキシブルスパイラルダクトを成形して成形性を
評価するとともに、このダクトについて結露テストを行
った。成形性の評価は、図4に示すフレキシブルスパイ
ラルダクト製造機を用い、筒の直径160mm、コルゲ
ート状リブの間隔7mm、リブの山の高さ3mmに成形
することにより行った。また、結露テストは、温度22
〜30℃、湿度50〜70%に変化させた可変空調室
で、ダクト内に温度14℃の冷気を連続的に流し、表面
に結露する結露水の状態を観察した。観察時間は最大3
時間である。成形性および結露テストともに、極めて良
好は◎、良好は○、不可は×で表示した。これらの評価
結果を表1に示す。
【0047】実施例2 実施例1と同様な原紙成分を用いて、坪量40g/m2
の原紙を抄造した。この原紙に塗工液を塗工することな
く、原紙をそのまま用い、実施例1と同様にして諸物性
を測定し、諸性能を評価した。結果を表1に併記する。
【0048】実施例3 水酸化アルミニウムを25重量部とし、シリカゲル(富
士デビソン(株)製)45重量部をさらに加えたほか
は、実施例1と同様な原紙成分を用いて原紙を抄造し、
これにさらに難燃剤のスルファミン酸グアニジン(チッ
ソ(株)製)を10g/m2 含浸させて、坪量130g
/m2 の難燃剤含浸原紙を得た。この難燃剤含浸原紙の
表裏面に実施例1と同様の塗工液を同様の塗工量で塗工
し、坪量180g/m2 の空調ダクト用紙を得た。この
用紙を用いて、実施例1と同様にして諸物性を測定し、
諸性能を評価した。結果を表1に併記する。
【0049】実施例4 NBKPとLBKPの合計量を40重量部、水酸化アル
ミニウムを50重量部とし、抗菌性無機粉体を加えなか
ったほかは、実施例1と同様な原紙成分を用いて原紙を
抄造し、これに実施例3と同様に難燃剤を含浸させて、
坪量245g/m2 の難燃剤含浸紙を得た。この難燃剤
含浸原紙の表裏面に実施例1と同様の塗工液を同様の塗
工量で塗工し、坪量295g/m2 の空調ダクト用紙を
得た。この用紙を用いて、ついで実施例1と同様にして
諸物性を測定し、諸性能を評価した。結果を表1に併記
する。
【0050】実施例5 実施例1と同様な原紙成分を用いて、坪量5000g/
2 のダクト用紙を抄造した。この原紙に塗工液を塗工
せずに諸物性を測定した。ついで厚み1mmの鋼板で製
造した図1に示す角形ダクト(縦500mm×横400
mm)の外面全体に、この原紙を所定の大きさに切断し
てから建築用ラス網を用いて取り付け、諸性能を評価し
た。結果を表1に併記する。
【0051】比較例1 実施例1と同様な原紙成分を用いて、坪量36g/m2
の原紙を抄造した。この原紙に塗工液を塗工することな
く、原紙をそのまま用い、実施例1と同様にして諸物性
を測定し、諸性能を評価した。結果を表2に示す。
【0052】比較例2 水酸化アルミニウムを80重量部とし、抗菌性無機粉体
を加えなかったほかは、実施例1と同様な原紙成分を用
いて坪量510g/m2 の原紙を抄造した。この原紙に
塗工液を塗工することなく、実施例1と同様にして諸物
性を測定し、諸性能を評価した。結果を表2に併記す
る。
【0053】比較例3 厚み120μmのアルミニウム薄板製のフレキシブルス
パイラルダクトそのままについて、その諸性能を実施例
1と同様にして評価した。結果を表2に併記する。
【0054】比較例4 実施例5で使用した、厚み1mmの鋼板で製造した図1
に示す角形ダクト(縦500mm×横400mm)その
ままについて、その諸性能を実施例1と同様にして評価
した。結果を表2に併記する。
【0055】
【0056】
【0057】表1および表2からからわかるように、本
発明の実施例1〜4の用紙はいずれも結露テストおよび
成形性ともに良好であったのに対し、坪量が40g/m
2 よりも小さい比較例1においては水滴落下限界能力値
も45g/m2 に達せず、そのため結露テストの結果も
悪かった。また、坪量が500g/m2 を越えている比
較例2においては、成形性が悪いためフレキシブルスパ
イラルダクトに成形することができず、そのため結露テ
ストも行うことができなかった。さらに、本発明のダク
ト用紙を外周面に取り付けた実施例5のダクトは、結露
を効果的に防止することができたが、ダクト外周面に断
熱材や本発明の用紙を取り付けていない比較例3および
比較例4においては、当然のことながら結露水の滴下が
起こり結露テストの結果は悪かった。
【0058】
【発明の効果】以上明したように本発明によれば、金属
薄板からなる空調ダクトの外周面に取り付けるだけで空
調ダクトからの結露水の滴下を効果的に防止することが
できる空調ダクト用紙を提供ることができる。かような
本発明の空調ダクト用紙を使用することによって、下記
に述べるような利点がある。
【0059】1)空調ダクト用紙を予め金属薄板に貼合
しておく取り付け方法を採用すれば、これをダクトに成
形する場合には、空調ダクトを配管してその外周面に断
熱材を後から巻くような煩雑な施工を全く行わずに済
み、大きな経済的効果、工期短縮効果を期待できる。 2)空調ダクト用紙は、通常の製紙技術を用いて製造で
きるので、品質の揃った製品を効率よく量産することが
可能である。 3)空調ダクト用紙の裏面に粘着加工を施したものは、
空調ダクト施工後に単に剥離紙を剥離してダクト外周面
に貼合することができるから、断熱材を巻き付ける方法
と比べるとはるかに簡便かつ迅速な施工ができ、経済的
効果、工期短縮効果が期待できる。 4)空調ダクト用紙は難燃性を有することが望まれる
が、本発明の用紙には難燃性を容易に付与することがで
きる。 5)段ボール構造にすることにより、用紙間に空気層が
介在するようになるので、断熱効果の向上が期待でき結
露防止能を高めることができる。また、軽量化できる、
機械的な強度が向上する、吸放湿性能も向上できる効果
もある。 6)要すれば、用紙表面にオフセット印刷等を利用し
て、容易に多色印刷を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 断面長方形の角ダクトの連結部分を示す一部
破断斜視図である。
【図2】 軸線方向に圧縮した状態のフレキシブルスパ
イラルダクトの側面図である。
【図3】 図2のフレキシブルスパイラルダクトの一部
を拡大して示す断面斜視図である。
【図4】 図2のフレキシブルスパイラルダクトの製造
装置の一例を示す説明図である。
【図5】 多層の段ボール構造の例を示す斜視図であ
る。
【図6】 図5の多層段ボール構造を縦に薄くスライス
してシート化したシートの斜視図である。
【図7】 本発明の空調ダクト用貼合用紙の裏面に施し
た粘着加工の実施例を示す断面図である。
【図8】 本発明の空調ダクト用貼合用紙の裏面に施し
た粘着加工の別な実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…角ダクトの筒状体 2…S型ハゼ 10…螺旋状に巻回した筒状体 11…ハゼ合わせ部 12…コルゲート状リブ 20…多層段ボール構造 21…多層段ボール構造をスライスしたシート 30…用紙 31…接着剤 32…合成樹脂フィルムまたは金属箔 33…粘着剤 34…離型シート 35…塗工層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 徹 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種 製紙株式会社内 (72)発明者 高木 明信 静岡県沼津市御幸町8ー10 (56)参考文献 実開 平1−73597(JP,U)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙用パルプから抄造され、耐水強度が
    0.3kgf/15mm以上、水滴落下限界能力値が4
    5g/m2 以上、および坪量が40〜5000g/m2
    であることを特徴とする、金属薄板からなる空調ダクト
    に結露水の滴下防止能を付与するために空調ダクト外周
    面に取り付ける空調ダクト用紙。
  2. 【請求項2】 前記用紙は製紙用パルプ15〜90重量
    %と無機粉体を85〜10重量%とから抄造されたもの
    である請求項1記載の空調ダクト用紙。
  3. 【請求項3】 前記用紙はその片面または両面に無機粉
    体とバインダーとを主材とする塗工液を塗工したもので
    ある請求項1記載の空調ダクト用紙。
  4. 【請求項4】 前記無機粉体が自己消火性を有する無機
    粉体である請求項2または3記載の空調ダクト用紙。
  5. 【請求項5】 前記無機粉体が吸放湿性を有する無機粉
    体である請求項2または3記載の空調ダクト用紙。
  6. 【請求項6】 前記用紙はその裏面に粘着加工を施し
    て、空調ダクト外周面に貼合できるようにしたものであ
    る請求項1、2または3記載の空調ダクト用紙。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5記載の空調ダクト用紙を用
    いて段ボール構造としたことを特徴とする空調ダクト用
    紙。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5記載の空調ダクト用紙を用
    いて多層の段ボール構造とし、それを縦に薄くスライス
    してシート化したことを特徴とする空調ダクト用紙。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8に記載の空調ダクト用紙を
    外周面に取り付けたことを特徴とする結露水の滴下防止
    能を有する金属薄板からなる空調ダクト。
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