JP2623935B2 - エキゾーストフレキシブルチューブ - Google Patents
エキゾーストフレキシブルチューブInfo
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- JP2623935B2 JP2623935B2 JP2194865A JP19486590A JP2623935B2 JP 2623935 B2 JP2623935 B2 JP 2623935B2 JP 2194865 A JP2194865 A JP 2194865A JP 19486590 A JP19486590 A JP 19486590A JP 2623935 B2 JP2623935 B2 JP 2623935B2
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- Japan
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- bellows
- height
- thickness
- flexible tube
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- Joints Allowing Movement (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関を搭載した車両等のエキゾースト
チューブの途中に挿入されるフレキシブルチューブに関
するものである。
チューブの途中に挿入されるフレキシブルチューブに関
するものである。
(従来の技術) 第7図は従来のエキゾーストフレキシブルチューブの
一例を示すものである。図中1はベローズで、2はこの
ベローズ1が排気流によって加振されて発生する異音を
低減させるためにベローズ1の内面を覆うように挿入し
た筒形の網状体であるインナーブレードであり、3はベ
ローズ1の外周部にかぶせたアウターブレードである。
一例を示すものである。図中1はベローズで、2はこの
ベローズ1が排気流によって加振されて発生する異音を
低減させるためにベローズ1の内面を覆うように挿入し
た筒形の網状体であるインナーブレードであり、3はベ
ローズ1の外周部にかぶせたアウターブレードである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上述したように、ベローズ1の内側にイ
ンナーブレード2を挿入すると、インナーブレード2は
網状であるため排気流に対する抵抗が増大して、排気管
系の重量が増加すると共に、製造コストも上昇するとい
う問題点があった。
ンナーブレード2を挿入すると、インナーブレード2は
網状であるため排気流に対する抵抗が増大して、排気管
系の重量が増加すると共に、製造コストも上昇するとい
う問題点があった。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述の問題点を解決するために上記インナ
ーブレードを用ずとも、エンジン排気系の異音を低減さ
せ得るようにしたエキゾーストフレキシブルチューブを
提案するもので、 断面形状が、U字の交互逆向き結合になる波形である
ベローズ部を有し、 該ベローズ部の山の高さおよび板厚が均一なエキゾー
ストフレキシブルチューブを基礎前提とし、 前記ベローズ部の山の高さh mmと、板厚t mmとの間に h=(6t+6.3)±0.5の関係が成立するよう、 これら山の高さおよび板厚を決定したことを特徴とす
るものである。
ーブレードを用ずとも、エンジン排気系の異音を低減さ
せ得るようにしたエキゾーストフレキシブルチューブを
提案するもので、 断面形状が、U字の交互逆向き結合になる波形である
ベローズ部を有し、 該ベローズ部の山の高さおよび板厚が均一なエキゾー
ストフレキシブルチューブを基礎前提とし、 前記ベローズ部の山の高さh mmと、板厚t mmとの間に h=(6t+6.3)±0.5の関係が成立するよう、 これら山の高さおよび板厚を決定したことを特徴とす
るものである。
(作 用) 第7図につき前述した従来の、断面形状が、U字の交
互逆向き結合になる波形で、該波形部分の山の高さおよ
び板厚を均一にしたベローズ部の共振周波数は、そのベ
ローズの山の高さ、および板厚などによって変化する
が、山の高さについては高すぎても低すぎても駄目で、
その中間において共振周波数を最大にする山の高さが存
在する。
互逆向き結合になる波形で、該波形部分の山の高さおよ
び板厚を均一にしたベローズ部の共振周波数は、そのベ
ローズの山の高さ、および板厚などによって変化する
が、山の高さについては高すぎても低すぎても駄目で、
その中間において共振周波数を最大にする山の高さが存
在する。
また共振周波数を最大にする山の高さと板厚との間に
も一定の関係がある。
も一定の関係がある。
すなわち、ベローズの山の高さをh mmとし、板厚をt
mmとしたときに、h=6t+6.3の式によって示される関
係がある。
mmとしたときに、h=6t+6.3の式によって示される関
係がある。
また、ベローズの山のピッチや、形状などによって低
減可能な音のレベルは約5dBとされているが、これを周
波数に直すと700Hzとなり、ベローズの山の高さにする
と約0.5mmとなる。
減可能な音のレベルは約5dBとされているが、これを周
波数に直すと700Hzとなり、ベローズの山の高さにする
と約0.5mmとなる。
したがって、h=(6t+6.3)±0.5の領域がインナー
ブレードを設けないフレキシブルチューブにおいて、最
も効果的な消音効果を有するベローズの山の高さと板厚
の組み合わせになる。
ブレードを設けないフレキシブルチューブにおいて、最
も効果的な消音効果を有するベローズの山の高さと板厚
の組み合わせになる。
上述の通りであるから、本発明によれば、エキゾース
トフレキシブルチューブ内にインナーブレードを設けな
いから、その分排気抵抗を減少できる上に、重量の増加
や、コストの上昇を招くことなく、最も効果的な消音効
果を得ることができる。
トフレキシブルチューブ内にインナーブレードを設けな
いから、その分排気抵抗を減少できる上に、重量の増加
や、コストの上昇を招くことなく、最も効果的な消音効
果を得ることができる。
(実施例) 以下、図面について本発明の実施例を説明する。第1
図において、1はエキゾーストフレキシブルチューブ中
に挿入するベローズであり、hはそのベローズの山の高
さ(単位:mm)、pはピッチ、tはベローズの板厚(単
位:mm)である。
図において、1はエキゾーストフレキシブルチューブ中
に挿入するベローズであり、hはそのベローズの山の高
さ(単位:mm)、pはピッチ、tはベローズの板厚(単
位:mm)である。
ベローズ内の異音の発生は、ベローズ内部の共振に起
因しており、その共振周波数と異音のレベルとの関係は
第2図に示す通りであり、これより共振周波数が大きく
なると、異音レベルが低減することがわかる。
因しており、その共振周波数と異音のレベルとの関係は
第2図に示す通りであり、これより共振周波数が大きく
なると、異音レベルが低減することがわかる。
共振周波数を増大させる方法としては、次の三つの方
法が考えられる。
法が考えられる。
(1) ベローズ1の板厚tを大きくする。
この方法は第3図に示すように、板厚tを大きくせれ
ば共振周波数も増加するから、効果はあるが、その反面
で、板厚を大きくすると、排気系の重量が増大すると共
に、製造コストも増加するという難点がある。
ば共振周波数も増加するから、効果はあるが、その反面
で、板厚を大きくすると、排気系の重量が増大すると共
に、製造コストも増加するという難点がある。
(2) ベローズ1のピッチpを小さくする。
この方法は第4図に示すように効果は小さい。
(3) ベローズ1の山の高さhを選定する。
この方法は第5図に示す通りで、ベローズの共振周波
数はA点で極大値となる。すなわちこの場合の山の高さ
が最適値であり、この山の高さhの選定による効果は大
きい。
数はA点で極大値となる。すなわちこの場合の山の高さ
が最適値であり、この山の高さhの選定による効果は大
きい。
したがって最も有効な手段は、(3)の方法というこ
とになる。
とになる。
また第6図は、最適な山の高さhと、板厚tの関係を
示したもので、これを式で表わすと次のようになる。
示したもので、これを式で表わすと次のようになる。
h=6t+6.3 … ところで、第2図に示すように、ベローズのピッチ、
山の形状などで低減可能な異音のレベルは約5dBとされ
ているが、これを周波数に直すと700Hzとなり、第5図
の軸方向共振モードを基に山の高さにすると約0.5mmと
なる。
山の形状などで低減可能な異音のレベルは約5dBとされ
ているが、これを周波数に直すと700Hzとなり、第5図
の軸方向共振モードを基に山の高さにすると約0.5mmと
なる。
ゆえに前記の式より、 h=(6t+6.3)±0.5 … 上式が、ベローズの山の高さh、板厚tの対策以外で
低減可能なレベル分の余裕を含んだ領域となる。したが
って式がエキゾーストフレキシブルチューブ設計上、
異音に対して最も効果的な山の高さhと、板厚tの組み
合わせになる。
低減可能なレベル分の余裕を含んだ領域となる。したが
って式がエキゾーストフレキシブルチューブ設計上、
異音に対して最も効果的な山の高さhと、板厚tの組み
合わせになる。
第6図中のB点、C点は他社のエキゾーストフレキシ
ブルチューブの仕様を示すもので、いずれも本発明の領
域より外れている。
ブルチューブの仕様を示すもので、いずれも本発明の領
域より外れている。
(発明の効果) 上述のように、ベローズの共振周波数は、そのベロー
ズの山の高さ、および板厚などによって変化するが、山
の高さについては高すぎても低すぎても駄目で、その中
間において共振周波数を増大にする山の高さが存在する
(第5図のA点参照)。
ズの山の高さ、および板厚などによって変化するが、山
の高さについては高すぎても低すぎても駄目で、その中
間において共振周波数を増大にする山の高さが存在する
(第5図のA点参照)。
また共振周波数を増大にする山の高さと板厚との間に
も一定の関係がある。
も一定の関係がある。
すなわち、ベローズの山の高さをh mmとし、板厚をt
mmとしたときに、h=6t+6.3の式によって示される関
係がある。
mmとしたときに、h=6t+6.3の式によって示される関
係がある。
また、ベローズの山のピッチや、形状などによって低
減可能な音のレベルは約5dBとされているが、これを周
波数に直すと700Hzとなり、ベローズの山の高さにする
と約0.5mmとなる。
減可能な音のレベルは約5dBとされているが、これを周
波数に直すと700Hzとなり、ベローズの山の高さにする
と約0.5mmとなる。
したがって、h=(6t+6.3)±0.5の領域がインナー
ブレードを設けないフレキシブルチューブにおいて、最
も効果的な消音効果を有するベローズの山の高さと板厚
の組み合わせになる。
ブレードを設けないフレキシブルチューブにおいて、最
も効果的な消音効果を有するベローズの山の高さと板厚
の組み合わせになる。
上述の通りであるから、本発明によれば、エキゾース
トフレキシブルチューブ内にインナーブレードを設けな
いから、その分排気抵抗を減少できる上に、重量の増加
や、コストの上昇を招くことなく、最も効果的な消音効
果を得ることができるというすぐれた効果が得られる。
トフレキシブルチューブ内にインナーブレードを設けな
いから、その分排気抵抗を減少できる上に、重量の増加
や、コストの上昇を招くことなく、最も効果的な消音効
果を得ることができるというすぐれた効果が得られる。
第1図は本発明に係るベローズの縦断面図、 第2図は共振周波数と異音レベルとの関係図、 第3図はベローズの板厚と共振周波数との関係図、 第4図はベローズのピッチと共振周波数との関係図、 第5図はベローズの山の高さと共振周波数との関係図、 第6図はベローズの板厚と山の高さとによって本発明の
領域を示す特性図、 第7図は従来のベローズの一例を示す縦断面図である。 1……ベローズ、2……インナーブレード 3……アウターブレード、h……山の高さ t……板厚、p……ピッチ
領域を示す特性図、 第7図は従来のベローズの一例を示す縦断面図である。 1……ベローズ、2……インナーブレード 3……アウターブレード、h……山の高さ t……板厚、p……ピッチ
Claims (1)
- 【請求項1】断面形状が、U字の交互逆向き結合になる
波形であるベローズ部を有し、 該ベローズ部の山の高さおよび板厚が均一なエキゾース
トフレキシブルチューブにおいて、 前記ベローズ部の山の高さh mmと、板厚t mmとの間に h=(6t+6.3)±0.5の関係が成立するよう、 これら山の高さおよび板厚を決定したことを特徴とする
エキゾーストフレキシブルチューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2194865A JP2623935B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | エキゾーストフレキシブルチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2194865A JP2623935B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | エキゾーストフレキシブルチューブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0481512A JPH0481512A (ja) | 1992-03-16 |
JP2623935B2 true JP2623935B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=16331588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2194865A Expired - Fee Related JP2623935B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | エキゾーストフレキシブルチューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2623935B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60101283U (ja) * | 1983-12-15 | 1985-07-10 | 三恵技研工業株式会社 | フレキシプルチユ−ブ |
US4867269A (en) * | 1987-06-30 | 1989-09-19 | Titeflex Corporation | Tuned self-damping convoluted conduit |
-
1990
- 1990-07-25 JP JP2194865A patent/JP2623935B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0481512A (ja) | 1992-03-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |