JP2623039B2 - 防火扉 - Google Patents

防火扉

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JP2623039B2
JP2623039B2 JP3281948A JP28194891A JP2623039B2 JP 2623039 B2 JP2623039 B2 JP 2623039B2 JP 3281948 A JP3281948 A JP 3281948A JP 28194891 A JP28194891 A JP 28194891A JP 2623039 B2 JP2623039 B2 JP 2623039B2
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一郎 高橋
博 清川
光春 平澤
博 野島
達裕 嵯峨
博史 武田
功 横谷
英生 土田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防火扉に関する。
【0002】
【従来の技術】防火扉としては、例えば特開平2−14
0383号公報に示すものが知られている。すなわち合
成樹脂製本体の空洞部にH型の型鋼部材と耐火性資材を
装填して、型鋼部材によって耐熱変形特性を確保し、耐
火性資材によって耐火性を確保する防火框を方形状に枠
組し、その内部にガラスを装着した防火扉が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる防火扉であると
火災時に型鋼材が熱膨脹するために各框の型鋼材を直接
連結できず、防火扉の剛性が弱くなる。すなわち、各框
の型鋼材を直接連結すると火災時の型鋼材の熱膨脹によ
って変曲変形するので、ガラスが外れたりしてしまう。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした防火扉を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】剛性と耐熱性に優れた矩
形断面形状の上下の芯材11,11と、剛性と耐熱性に
優れた矩形断面形状で長手方向中間部で伸縮継手30で
連結された左右の芯材11,11を方形状に枠組みして
骨組体とし、この骨組体の各芯材11の面外方向両側面
と面内方向一側面に耐火板17,15をそれぞれ取付け
て面内方向他側部に内向きのガラス取付用凹部19を構
成し、前記各耐火板17,15の外側面に化粧材20を
取付けて枠組体4とし、この枠組体4の各ガラス取付用
凹部19に亘ってガラス5を装着し、前記伸縮継手30
を、一方の芯材11に固定した連結材31を他方の芯材
11に沿って摺動自在とし、この他方の芯材11の長手
方向の長孔32よりビス33を連結材31にネジ合し、
かつそのビス33の頭部33aと他方の芯材11との間
に低溶融材よりワッシャ34を介在したものとした防火
扉。
【0006】
【作 用】方形状に枠組みされた骨組体を構成する左
右の芯材11は伸縮継手30で連結され、その伸縮継手
30は通常時にはビス33で長手方向一方、両方の芯材
を連結材31で強固に連結して骨組体の剛性を大にで
き、火災時にはワッシャ34が軟化又は溶融して連結材
31と他方の芯材11が相対的に摺動可能となって芯材
11の熱膨脹を吸収する。
【0007】
【実 施 例】図1に示すように防火上框1と防火下框
2と左右の防火縦框3,3を方形状に枠組みした枠組体
4内に耐熱性に優れたガラス5が装着されて防火扉を構
成している。
【0008】前記防火上框1、防火下框2、防火縦框3
は図2と図3に示すように、一対のコ字状チャンネル材
10,10を対向して重ね合せた芯材11を備え、この
芯材11は面外方向に相対向した一対の第1壁12,1
2と面内方向に相対向した一対の第2壁13,13で矩
形断面中空長尺材となり、その一対の第1壁12には芯
材11より巾広な取付板14が固着されて一対の第2壁
13より突出し、この各取付板14の内側面14aと一
方の第2壁13に亘って面外方向外側耐火板15が添設
されてビス又は耐火接着剤で固着され、各取付板14の
外側面14bに耐火板17が重ね合せて添設されビス1
8で固着され、芯材11の面外方向と両側面と面内方向
一側面は耐火板15,17で被覆されて面内方向の内向
きのガラス取付用凹部19を構成し、前記耐火板15,
17の外表面に亘って面外方向一対の化粧材20が取り
付けられ、この化粧材20は一側片20aと他側片20
bと連結片20cで断面コ字状となり、その連結片20
cがビス21で芯材11に固着されて一対の化粧材2
0,20の一側片20a相互及び他側片20b相互は離
隔し、ガラス取付用凹部19にガラス5が燃結ガスケッ
トなどの耐火シール材22で支持されている。前記化粧
材20はビス止めせずにスナップ式に取付けても良い。
前記各芯材11は図4に示すように方形状に枠組みされ
て骨組体を構成し、左右の防火縦框3,3の芯材11は
上下2部材より成り、かつ上下中間部で伸縮継手30で
連結されており、この骨組体の面外方向一側面と他側面
及び面内方向一側面に耐火板を取付けるようにしてあ
る。前記芯材11と取付板14はスチール等の剛性大で
耐火性に優れた材料より成り、耐火板15,17はケイ
酸カルシューム板、ALC板、コンクリート板等の耐火
性に優れた材料より板状となり、前記化粧材20はアル
ミニウム、プラスチック、木などの加工の容易な材料よ
り成っている。このようであるから、火災時に化粧材2
0が消失しても枠組みされた芯材11と耐火板15,1
7でガラス5を保持してガラス5が脱落しないようにで
きる。
【0009】前記伸縮継手30は図5と図6に示すよう
に、上下の芯材11,11内に摺動自在に嵌合したコ字
状断面の連結材31を有し、この連結材31の一端部を
一方の芯材11にビス・溶接等で固着し、他方の芯材1
1の一方の第2壁13に形成した長手方向の長孔32よ
りビス33を連結材31に締付け、このビス33の頭部
33aと芯材11の一方の第2壁13との間にアルミニ
ウム、プラスチック、銅等の芯材11、連結材31、ビ
ス33に比べて溶融温度が低い低溶融材より成るワッシ
ャ34が介在してある。
【0010】このようであるから、通常時には他方の芯
材11と連結材31がビス33で強固に連結されて摺動
しないから上下の芯材11,11を強固に連結でき、火
災時には高温となってワッシャ34が軟化又は溶融して
ビス33の頭部33aと芯材11の一方の第2壁13と
の間に隙間が生じて連結材31と他方の芯材11は相対
的に摺動自在となるから、芯材11の熱膨脹を吸収して
変曲変形することがない。
【0011】
【発明の効果】方形状に枠組みされた骨組体を構成する
左右の芯材11は伸縮継手30で連結され、その伸縮継
手30は通常時にはビス33で長手方向一方、両方の芯
材を連結材31で強固に連結して骨組体の剛性を大にで
き、火災時にはワッシャ34が軟化又は溶融して連結材
31と他方の芯材11が相対的に摺動可能となって芯材
11の熱膨脹を吸収する。したがって、通常時には剛性
を大にできるし、火災時に芯材11が熱膨張によって変
曲変形することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】防火扉の正面図である。
【図2】防火扉の縦断面図である。
【図3】防火扉の横断面図である。
【図4】骨組体の正面図である。
【図5】伸縮継手の断面図である。
【図6】伸縮継手の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…防火上枠、2…防火下枠、3…防火縦枠、4…枠組
体、5…ガラス、11…芯材、12…第1壁、13…第
2壁、14…取付板、15…耐火板、17…耐火板、1
9…ガラス取付用凹部、20…化粧材、30伸縮継手、
31…連結材、32…長孔、33…ビス、33a…頭
部、34…ワッシャ。
フロントページの続き (72)発明者 平澤 光春 東京都渋谷区千駄ケ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 野島 博 東京都渋谷区千駄ケ谷四丁目6番15号 株式会社フジタ内 (72)発明者 嵯峨 達裕 東京都練馬区石神井3−18−5 (72)発明者 武田 博史 千葉県流山市東染井970−6 (72)発明者 横谷 功 埼玉県浦和市根岸3−8−1 (72)発明者 土田 英生 東京都足立区加平3丁目1−1

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性と耐熱性に優れた矩形断面形状の上
    下の芯材11,11と、剛性と耐熱性に優れた矩形断面
    形状で長手方向中間部で伸縮継手30で連結された左右
    の芯材11,11を方形状に枠組みして骨組体とし、こ
    の骨組体の各芯材11の面外方向両側面と面内方向一側
    面に耐火板17,15をそれぞれ取付けて面内方向他側
    部に内向きのガラス取付用凹部19を構成し、前記各耐
    火板17,15の外表面に化粧材20を取付けて枠組体
    4とし、この枠組体4の各ガラス取付用凹部19に亘っ
    てガラス5を装着し、 前記伸縮継手30を、一方の芯材11に固定した連結材
    31を他方の芯材11に沿って摺動自在とし、この他方
    の芯材11の長手方向の長孔32よりビス33を連結材
    31にネジ合し、かつそのビス33の頭部33aと他方
    の芯材11との間に低溶融材よりワッシャ34を介在し
    たものとしたことを特徴とする防火扉。
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