JP2622722B2 - 圧力検出装置 - Google Patents

圧力検出装置

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JP2622722B2 JP63158885A JP15888588A JP2622722B2 JP 2622722 B2 JP2622722 B2 JP 2622722B2 JP 63158885 A JP63158885 A JP 63158885A JP 15888588 A JP15888588 A JP 15888588A JP 2622722 B2 JP2622722 B2 JP 2622722B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧力検出装置の構造に関するものである。
従来、流体圧力の検出、測定をする圧力検出装置、例
えば、半導体圧力センサについて、流体圧力の装置内へ
の導入方式は被測定圧力値に応じて、各種のものの内か
ら、選択して使用される。それらの方式の従来構造を第
1図、第2図、及び第3図に夫々、示す。第1図は直接
裏面導入型の圧力検出装置の断面構造図であり、1はセ
ンサ部、2は台座、3はステム、4は圧力導入パイプ、
5は流体導入口、6はセンサ部1の裏側、A、Bは接合
面である。第1図において、流体導入口5から被測定流
体を導入し、センサ部1の裏側に直接、圧力を作用せし
める。センサ部1は本実施例ではシリコン等の半導体材
料に裏側6となる凹所を設けてダイアフラムを形成し、
表側にピエゾ抵抗等を設ける。第1図のように、高圧の
流体を直接、裏側6に導入する方式ではセンサ部1と台
座2の接合面Aや、台座2とステム3の接合面Bに引張
り応力が強く作用し、はく離による損傷を生ずるため、
通常50kg/cm2以下の圧力の検出、測定に用いられる。第
2図は直接表面導入型の圧力検出装置の断面構造図であ
り、第1図と同一符号は同一部分を示す。
第2図においては、図の上部を高圧側の流体導入口5
とし、センサ部1の表側から流体を導入し、歪を与える
ようにするため、接合面A、及びBを加圧する方向にな
し、はく離の恐れがない。しかしながら、導入する流体
が直接、ピエゾ抵抗等の要部を設けたセンサ部1の表側
に接触するため、流体を非腐食性、電気的絶縁性のもの
に限定する必要がある。なお、7は外装ケースである。
第3図は間接導入型の圧力検出装置の断面構造図であ
り、第2図と同一符号は同一部分を示す。第3図におい
ては8のシールダイアフラムと外装ケース7で形成する
空間に、センサ部1を9の封入液で包囲するため、流体
がセンサ部1に直接接触しないので、流体の性質の限定
を生じない。しかしながら、シールダイアフラム8の溶
接、封入液9の封入の工程が必要となり、作業が厄介
で、高価となる。
本発明は前記せる従来装置の欠点を解消し、比較的、
高圧の圧力検出装置を構造簡単で安価に提供することを
目的とする。
以下、本発明を第4図の実施例を示す断面構造図によ
り説明する。前記の各図と同一符号は同一部分を示す。
センサ部1の裏側6下方部分において、接合面Aに段状
部Cを沿在させる。又、ステム3の流体導入路に段状部
Dを設ける。段状部Cは、接合面Aを下方に加圧する。
段状部Dは接合面Bを上方に加圧する。従って、第1図
の従来構造のような、流体導入による接合面A、Bに働
く引張応力によるはく離を改善する。
第5図に、第1図、及び第4図の夫々の接合面Aに作
用する応力比較曲線図を示す。横軸は図示するように接
合面Aの内側端部からの距離xを表す。又、装置の下方
から導入する高圧側圧力は70kg/cm2、装置の上方の低圧
側圧力は0kg/cm2の場合を示している。即ち、接合面A
の内側端部に作用する引張り力は、第1図の従来構造で
約3.5kg/mm2になっており、第4図の本発明構造では約
1.3kg/mm2となり、約1/3の引張り力に低減でき、構造設
計上、より高い圧力の測定が可能となる。第4図の台座
2の流体に接する部分に接合面A、Bを加圧するよう
に、段状部を必要に応じて設けることができる。
第6図は本発明の他の実施例を示す断面構造図であ
る。第6図はセンサ部1については本発明の要部である
段状部をもたず、台座2に段状部E及びFを設けた構造
である。
第4図、及び第6図の構成部品の流体と接する部分の
いずれか、又は全部に接合面を加圧するごとく、段状部
を設けることが本発明の要旨であり、段状部の設置数を
限定するものではない。
要部である段状部の設置位置や形状は図示のものに限
定されず、例えば、接合面への遠近の程度は任意に選択
でき、なおかつ一様である必要はない。又、接合面に平
行した直線状に形成する必要はなく、必要に応じ、斜線
状、曲線状に形状を選択することができ、なおかつ非対
称でも良い。
更に、センサ部−台座−ステムの三層構造は、必ずし
も必要でなく、例えば、ガラスによる台座を省略し、ス
テムをセンサ部の台座部分にして、センサ部−ステムの
二層構造に設計してもよい。
又、外装ケースや、電気的リード線など圧力検出装置
として、具備すべき付加はなし得るものである。なお、
高圧側、及び低圧側の表現は相対的関係を示すものであ
る。
以上のごとく、本発明によって圧力検出装置の構成部
品間の接合手段の選択を容易とし、従って、高圧流体の
圧力検出装置に適用して、特に効果があり、更に被測定
流体の性質に制限されない。構造簡単で、安価に製造し
得るもので、産業上の利用効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は従来装置の断面構造図、第
4図及び第6図は本発明の実施例を示す断面構造図、第
5図は応力比較曲線図であり、1はセンサ部、2は台
座、3はステム、4は圧力導入パイプ、5は流体導入
口、6は1の裏側、7は外装ケース、8はシールダイア
フラム、9は封入液、A、Bは接合面、C、D、E、F
は段状部、xは距離である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センサ部の裏側に流体を導入し、該流体の
    圧力を作用せしめるようにした圧力検出装置において、
    裏側に凹所を設けたセンサ部を該凹所を下向きにして台
    座との間に接合面を形成し、該センサ部及び台座の一方
    又は両方に該接合面を沿在する段状部を設けて、該接合
    面を加圧するようにしたことを特徴とする圧力検出装
    置。
  2. 【請求項2】台座及びステム間に接合面を形成し、台座
    及びステムの一方又は両方に該接合面に沿在する段状部
    を設けたことを特徴とする特許請求の範囲(1)項記載
    の圧力検出装置。
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