JP2622605B2 - ボイラ運転台数制御装置 - Google Patents

ボイラ運転台数制御装置

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JP2622605B2
JP2622605B2 JP1064769A JP6476989A JP2622605B2 JP 2622605 B2 JP2622605 B2 JP 2622605B2 JP 1064769 A JP1064769 A JP 1064769A JP 6476989 A JP6476989 A JP 6476989A JP 2622605 B2 JP2622605 B2 JP 2622605B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、蒸気ヘッダに並列接続された複数台のボ
イラを蒸気ヘッダ内の蒸気圧に応じて既定の運転順序に
従って各別に燃焼制御することで、上記複数台のボイラ
の運転台数を増減させながら、蒸気ヘッダからの蒸気負
荷の変動に由来する蒸気ヘッダ内の圧力の変動を所定の
制御範囲内に維持するように作動するボイラ運転台数制
御装置に関するものである。
〈従来の技術〉 この種のボイラ運転台数制御装置の従来例の構成を示
すのが第6図である。
蒸気ヘッダ1には、複数台のボイラ、例えば、第1ボ
イラB1〜第4ボイラB4が各出力蒸気管P1〜P4経由で共通
接続されて、並列運転可能になっており、各出力蒸気管
P1〜P4中には、逆止弁V1〜V4が各別に設けられている。
蒸気ヘッダ1には、蒸気圧力検出手段2として、例え
ば、圧力調節計が接続され、該調節計には、燃焼台数制
御手段3が接続され、該台数制御手段3からは、例え
ば、燃焼指令信号S2・1〜S2・4と燃焼状態信号S3・1
〜S3・4とから成る燃焼制御信号を各ボイラB1〜B4に対
して分配供給するための燃焼制御信号線L1〜L4が各別に
第1ボイラB1〜第4ボイラB4に結線されている。Qは負
荷蒸気管で蒸気負荷に向って延びる。
燃焼台数制御手段3は第7図に示すような回路構成を
含んでおり、蒸気圧検出手段2としての圧力調節計中の
出力抵抗器2aがステップコントローラ3aの入力端子に接
続され、該ステップコントローラの出力端子3o・1、3o
・3、3o・5、3o・7は、それぞれ、リレードライバ3b
・1、2b・2、2b・3、3b・4経由で燃焼指令リレー3D
・1、3D・2、3D・3、3D・4に延び、一方、該ステッ
プコントローラの出力端子3o・2、3o・4、3o・6、3o
・8は、それぞれ、リレードライバ3c・1、3c・2、3c
・3、3c・4経由で燃焼状態リレー3E・1、3E・2、3E
・3、3E・4に延びている。
そして各リレー3D・1〜3D・4、3E・1〜3E・4のホ
ット側は電源Eに共通接続されている。
かかるステップコントローラ3a自体は公知公用のもの
であり、その動作もよく知られているところである。
即ち、第7図の回路図の近傍に各出力端子3o・1〜3o
・8に対応させて配置してある信号状態表から明らかな
ように、蒸気圧検出手段2として圧力調節計内で検出さ
れた蒸気圧に対する平衡動作で摺動する出力抵抗器2aの
抵抗値により、蒸気圧に応じた蒸気圧信号S1が生成され
て、ステップコントローラ3aに供給されるが、ここで公
知の多段コンパレータ等による信号処理が施されて、各
出力端子3o・1〜3o・8からは、第1ボイラB1〜第4ボ
イラB4に向けて、各別の燃焼指令信号S2・1〜S2・4と
各別の燃焼状態信号S3・1〜S3・4が選択的に伝達され
る。例えば、第7図の信号状態表中aで示すように、制
御範囲内の蒸気圧8.0kg/cm2に対応する蒸気圧信号S1が
入力された場合には、出力端子3o・1からの第1ボイラ
B1向け燃焼指令信号S2・1が「H」に転じ、出力端子3o
・2からの第1ボイラ向け燃焼状態信号S3・1が「L」
に留まり、その他のボイラB2〜B4向けの燃焼指令信号S2
・2〜S2・4と燃焼状態信号S3・2〜S3・4はすべて
「L」に留まる。
かくして、この動作状態下では、燃焼指令リレー3D・
1だけが励磁されて、第1ボイラB1だけが燃焼を開始
し、このとき、このボイラB1向けには、「L」の燃焼状
態信号S3・1が伝達されていて、燃焼状態リレー3E・1
が非励磁になっているので、結局、このボイラB1は低燃
焼状態で燃焼動作を行う。
このようにして、第1ボイラB1向け燃焼指令信号S2・
1に応動する燃焼指令リレー3D・1と同じく第1ボイラ
B1向け燃焼状態信号S3・1に応動する燃焼状態リレー3E
・1の各接点は、第1ボイラB1に付属してそこに組み込
まれており、第8図に示すような回路構成となってい
る。
電源Eには、2回路連動の切換スイッチSW1、SW2の両
可動接点が共通接続されており、切換スイッチSW1のI
側固定接点は、燃焼指令リレーSD・1のメーク接点3d・
1を介して燃焼指令リレーZ1に接続されている。さら
に、切換スイッチSW1のII側固定接点は、第1ボイラB1
内の蒸気圧が予め設定された上限圧力よりも低い状態下
で閉成する上限圧力スイッチGHを介して燃焼指令リレー
Z1に接続されているが、かかる圧力スイッチGHに関して
は、ボイラごとに区々に相違した上限圧力の設定も可能
である。
一方、切換スイッチSW2のI側固定接点は燃焼状態リ
レー3E・1のメーク接点3e・1を介して燃焼状態リレー
Z2に接続されており、該スイッチSW2のII側固定接点
は、第1ボイラB1内の蒸気圧が予め設定された下限圧力
よりも低い状態下で閉成する下限圧力スイッチGLを介し
て燃焼状態リレーZ2に接続されている。
いま、台数制御運転モードでは、切換スイッチSW1、S
W2の可動接点が連動してI側固定接点に接続されるの
で、上下限両圧力スイッチGH、GLが動作に関与すること
はなく、第7図の信号状態表中のaに示す状態に戻って
説明を続けると、燃焼指令リレー3D・1の励磁でメーク
接点3d・1が閉成して、第1ボイラB1の燃焼指令リレー
Z1を駆動することで、該ボイラは燃焼動作を開始する
が、このとき、燃焼状態リレー3E・1の非励磁でメーク
接点3e・1が開成しているので、第1ボイラB1の燃焼状
態リレーZ2を駆動することはなく、該ボイラは例えば50
%の低燃焼状態で作動する。
次いで、蒸気負荷の減少傾向を反映して制御範囲内で
蒸気圧が第7図の信号状態表中bに示すように、7.8kg/
cm2まで低下すると、出力端子3o・1からの第1ボイラB
1向け燃焼指令信号S2・1と出力端子3o・2からの第1
ボイラB1向け燃焼状態信号S3・1とが共に「H」とな
り、これに相応ずる同様の動作により第8図の燃焼指令
リレーZ1と燃焼状態リレーZ2が共に駆動されるので、第
1ボイラB1は、例えば、100%高燃焼状態で作動する。
そして、かかる断続的3位置制御での燃焼指令リレー
Z1、燃焼状態リレーZ2の駆動状態(「ON」「OFF」)と
ボイラ動作状態との対応関係を整理して示すのが第9図
である。
さらに続く、台数制御運転モードの動作において、制
御範囲内で蒸気圧が、第7図の信号状態表中cに示すよ
うに、7.6kg/cm2まで低下すると、第1ボイラB1向けの
燃焼指令信号S2・1と第1ボイラB1向けの燃焼状態信号
S3・1が共に「H」に保たれたまま、出力端子So・3か
らの第2ボイラB2向けの燃焼指令信号S2・2が「H」に
転じ、一方、出力端子3o・4からの第2ボイラB2向けの
燃焼状態信号S3・2の方は「L」に留まっていて、これ
に応動して、今度は第2ボイラB2に付属するところの、
第8図の回路構成とは別個独立に設けられた同一の回路
構成中で、燃焼指令リレー3D・2のメーク接点3d・2が
閉成し、結局、第1ボイラB1が高燃焼状態で作動したま
ま、第2ボイラB2が低燃焼状態で作動を開始する。つま
り、第1ボイラB1がフル稼動しても負荷増大に伴う蒸気
圧の低下を押し戻すことができなかったので、動作順序
において次に後続する第2ボイラB2が低燃焼状態で半分
だけ稼動するように台数制御運転が行われたのである。
以下、同様の台数制御運転動作の全貌は逐一説明するま
でもなく、第7図の信号状態表を参照すれば明らかであ
ろう。
付言するならば、台数制御運転動作において、燃焼動
作中のボイラにより蒸気ヘッダ1内の蒸気圧が相当に上
昇しているのに対して、燃焼動作中でないボイラ内の蒸
気圧は低くなっているので蒸気ヘッダ1から燃焼動作中
でないボイラに向けて蒸気の逆流が懸念されるところで
あるが、かかる蒸気の逆流は、出力蒸気管P1〜P4中に設
けられた逆止弁V1〜V4により阻止される。
ところで、個別運転モードでは、第8図に戻って、2
連の切換スイッチSW1、SW2の可動接点が共にII側固定接
点に接続されるので、今度は、燃焼指令リレー3D・1、
3D・2…のメーク接点3d・1、3d・2…や燃焼状態リレ
ー3E・1、3E・2…のメーク接点3e・1、3e・2…が燃
焼指令リレーZ1や燃焼状態リレーZ2の駆動に関与するこ
とはなく、この場合、両リレーZ1Z2は、各ボイラに固有
的に設定された上下限圧力と蒸気圧との大小関係に従っ
て開閉する上下限圧力スイッチGH、GLに支配されて駆動
されるのであるが、ここでは、蒸気圧が上限圧力値と下
限圧力値の間を占めるときには、当該ボイラは低燃焼状
態で作動し、蒸気圧が下限圧力値以下を占めるときに
は、当該ボイラは高燃焼状態で作動するものであり、各
ボイラでの上下限圧力値を互いにずらした値に設定する
ことで複数台のボイラの並列運転をある程度相互干渉な
しに実現可能である。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上記従来のボイラ運転台数制御装置で
は、バーナ装置の構造上の制約等に由来して、各ボイラ
の低燃焼状態のターンダウン比が、顕著には低下困難
(通常的には50%負荷までであり、30%負荷以下で運転
するのは一般に困難である)であることから、軽負荷時
に発生する大幅な蒸気負荷の増加に対処する際には、運
転台数を制御することで、どうしても、新たなボイラを
追加的に運転開始する必要があるが、この場合、従来装
置では、追加的に運転開始されるべき新たなボイラが殆
ど冷缶状態になっているので、運転台数制御で燃焼が開
始されても、当該ボイラの蒸気圧が立上るまでには、相
当の期間(通常、10数分間)が必要であり、その間、蒸
気圧の急降下(ディップ)を抑制できないという問題点
があった。
この問題点を解決するための方策として、例えば、運
転台数を4台にしておいて、そのうちの3台を一斉に50
%負荷から連続的に100%負荷まで変化させることで、2
00%負荷(50%×4台)から350%負荷(100%×3台+
50%×1台)までの大幅な蒸気負荷の増加に対して瞬時
的に対処できることも知られているが、この方策では、
軽負荷時、例えば、50%負荷から200%負荷まで蒸気負
荷変動に対処するのには、どうしても1台運転まで落し
て50%負荷としなければならないので、100%負荷まで
はその運転中の1台を連続制御することで瞬時的に対処
できるものの、100%負荷から200%負荷への変動に対処
するには、冷缶状態の1台を追加的に運転開始しなけれ
ばならないから、このとき、蒸気圧の急降下を被ること
になるわけである。
〈問題点を解決するための手段〉 この発明は、上記従来技術でのボイラ追加運転時の蒸
気圧の急降下という問題点に鑑み、運転台数が制御され
る複数台のボイラのうち、予め定められた運転順序に従
って次に運転開始されるべく選定されるボイラ又はボイ
ラ群を蒸気ヘッダ内の蒸気圧値に近い圧力値のキープ圧
力に維持することにより、上記問題点を解決し、軽負荷
時の大幅な蒸気負荷の増加に対処して、新たなボイラを
追加的に運転開始するに際しても、既にキープ圧力に維
持されて待機中のボイラを燃焼動作に移行させること
で、蒸気ヘッダ内の蒸気圧を制御範囲内の目標圧力値に
向けて速効的に押し戻し可能で、負荷蒸気圧の急降下を
被ることのない優れたボイラ運転台数制御装置を提供せ
んとするものである。
〈作用〉 この発明の構成は、第1図に示すように、蒸気ヘッダ
1に対して並列運転可能に逆止弁V1〜V4経由で接続され
た複数台のボイラB1〜B4に対して、該ヘッダ内の蒸気圧
依存で運転台数制御手段3から燃焼制御信号S2、S3を選
択的に供給することで、蒸気負荷の増減に応じて、必要
台数のボイラを予め定められた運転順序に従って燃焼動
作に移行させるようにして、その燃焼動作中のボイラの
所定台数を断続的に3位置制御して、蒸気ヘッダ1内の
蒸気圧を制御範囲内に維持するが、その間、キープ圧力
維持指令手段4が燃焼動作中のボイラ以外のボイラ中
で、予め定められた運転順序に従って次に運転開始され
るべく選定されるボイラに対して選択的にキープ圧力維
持指令信号S4・1〜S4・4を各別に供給し、各ボイラ付
属のキープ圧力制御手段C1〜C4が該指令信号S4・1〜S4
・4に応答して、当該ボイラの燃焼を制御し、該ボイラ
の蒸気圧を逆止弁V1〜V4の動作圧力値よりも低く、か
つ、蒸気ヘッダ1内の蒸気圧力値に近い上限圧力値とし
て設置されたキープ圧力値に維持して、蒸気ヘッダ1に
対して、蒸気的に接続することなしに当該ボイラを待機
させるように作用するものである。
〈実施例〉 この発明の一実施例の構成と動作を第1図〜第5図に
基づいて説明すれば以下のとおりである。第1図におい
て、燃焼台数制御手段3には、キープ圧力維持指令手段
4が接続されており、その出力端子からは、キープ圧力
維持指令信号S4・1〜S4・4を各ボイラB1〜B4に対して
分配供給するためのキープ圧力維持指令信号線1〜
14が各別に第1ボイラB1〜第4ボイラB4に結線されてい
る。
キープ圧力維持指令手段4に相対するものとして、各
ボイラB1〜B4には、キープ圧力制御手段C1〜C4が付属し
ており、第2図に示す回路構成を含んでいる。この回路
構成は、切換スイッチSW1のI側固定接点とII側固定接
点間にキープ圧力維持指令リレー4D・1(4D・2〜4D・
4)のメーク接点4d・1(4d・2〜4d・4)が挿入され
ているところが特徴的であり、それ以外の箇所に関して
は、第8図に示した従来装置のそれと同じである。
一方、上記キープ圧力維持指令リレーそれ自体の方
は、燃焼台数制御手段3に接続されたキープ圧力維持指
令手段4に組み込まれており、その回路構成は第3図に
示すとおりである。燃焼台数制御手段3中のステップコ
ントローラ3aの出力端子3o・1、3o・3、3o・5、3o・
7がキープ圧力繊持指令手段4に延びて4つのアンドゲ
ート4a・1〜4a・4に接続されている。
即ち、アンドゲート4a・1に関しては、一方の入力端
子がインバータ4b・1経由で出力端子3o・1に接続さ
れ、該ゲートの他方入力端子が「H」レベル電源に接続
され、さらに該ゲートの出力端子がリレードライバ4c・
1経由で第1ボイラB1向けのキープ圧力維持指令リレー
4D・1に接続されている。
アンドゲード4a。2に関しては、一方の入力端子がイ
ンバータ4b・2経由で出力端子3o・3に接続され、該ゲ
ートの他方の入力端子が出力端子3o・1に接続され、さ
らに該ゲートの出力端子がリレードライバ4c・2経由で
第2ボイラB2向けのキープ圧力維持指令リレー4D・2に
接続されている。
アンドゲート4a・3に関しては、一方の入力端子がイ
ンバータ4b・3経由で出力端子3o・5に接続され、他方
の入力端子が出力端子3o・3に接続され、さらに該ゲー
トの出力端子がリレードライバ4c・3経由で第3ボイラ
向けのキープ圧力維持指令リレー4D・3に接続されてい
る。
アンドゲート4a・4に関しては、一方の入力端子がイ
ンバータ4b・4経由で出力端子3o・7に接続され、他方
の入力端子が出力端子3o・5に接続され、さらに該ゲー
トの出力端子がリレードライバ4c・4経由で第4ボイラ
B4向けのキープ圧力維持指令リレー4D・4に接続されて
いる。燃焼台数制御手段3の構成は第7図の従来装置の
それと同じである。
上記構成において、動作に際しては、燃焼台数制御手
段3自体は第7図の従来装置の場合と同様に動作し、第
1ボイラB1〜第4ボイラB4を3位置制御することで、蒸
気ハッダ1内の蒸気圧を制御範囲内の値に維持する。こ
の間、キープ圧力維持指令手段4が燃焼台数制御手段3
と協働して、所定のボイラに対してキープ圧力維持指令
信号S4・1〜S4・4を選択的に供給する。
例えば、第1ボイラB1に対して燃焼台数制御手段3か
ら燃焼制御信号線L1経由で燃焼制御信号として「H」の
燃焼指令信号S2・1と「H」の燃焼状態信号S3・1が供
給されている場合には(第3図の信号状態表中b参
照)、第1ボイラB1が高燃焼状態で作動するが、このと
き、ステップコントローラ3aの出力端子3o・1に現われ
ている「H」の燃焼指令信号がキープ圧力維持指令手段
4のインバータ4b・1経由で「L」に反転されて、第1
ボイラB1対応のアンドゲート4a・1の一方の入力端子に
供給される。しかるところ、該アンドゲートは、「L」
入力には応答しないので、第1ボイラB1対応のキープ圧
力維持指令リレー4D・1は非励磁に留まり、キープ圧力
維持指令信号S4・1が第1ボイラB1付属のキープ圧力制
御手段C1に伝達されることはない。一方、かかる出力端
子3o・1の「H」入力は、第2ボイラB2対応のアンドゲ
ート4a・2の他方の入力端子にも供給されるが、このと
き、ステップコントローラ3aの出力端子3o・3に現われ
ている「L」の燃焼指令信号S2・2がインバータ4b・2
経由で「H」に反転されて、該アンドゲート4a・2の一
方の入力端子に供給されるので、該アンドゲートが
「1」を出力し、これに応答して、リレードライバ4c・
2がキープ圧力維持指令リレー4D・2を励磁し、キープ
圧力維持指令信号S4・2を第2ボイラB2に伝達する。す
ると、これに応答して第2ボイラB2側のキープ圧力制御
手段C2中のメーク接点4d・2が閉成して、上限圧力スイ
ッチGHによる燃焼指令リレーZ1に対する支配を有効に
し、これにより、該リレーZ1が従来装置のそれと同様に
作動し、第2ボイラB2の蒸気圧が予め設定された上限圧
力値以下に低下すると、該スイッチGHが閉成して、燃焼
指令リレーZ1を駆動することで、第2ボイラB2を燃焼状
態に移行させるのが、このとき、当該ボイラ自体は元来
非動作でこれに対応する燃焼指令信号S2・2と燃焼状態
信号S3・2とが共に「L」であるので(第3図の信号状
態表中b参照)、当該ボイラ付属のキープ圧力維持制御
手段C2中のメーク接点3d・2、3e・2は共に開成したま
まになっており、両リレーZ1、Z2の動作に関与すること
がなく、結局、第2ボイラB2は、低燃焼状態の断続運転
を繰り返して上限圧力値の蒸気圧を維持する。
そこで、かかる上限圧力スイッチGHでの上限圧力値を
当該ボイラB2の出力蒸気管P2中の逆止弁V2の動作圧力値
よりも低い値に選定することで、当該ボイラの蒸気圧を
所望のキープ圧力値に維持することができる。かくし
て、所望キープ圧力値の蒸気圧に維持された第2ボイラ
B2は、蒸気ヘッダ1に対して蒸気的には接続されていな
いので、蒸気負荷を負うことがなく、低燃焼状態の断続
運転により、低燃費でその状態に留まるが、第1ボイラ
B1の高燃焼状態で支え切れない蒸気負荷が蒸気ヘッダ1
に課せられた場合には、制御範囲内の蒸気圧が7.6kg/m2
に低下し(第3図の信号状態表中c参照)、第2ボイラ
B2向けの燃焼指令信号S2・2が出力されて、該ボイラが
低燃焼動作(燃焼状態信号S3・2は「L」である)を開
始する。この場合、当該第2ボイラB2は、すでにキープ
圧力に維持されているので、僅かの圧力上昇で逆止弁V2
を連通させて、瞬時的に蒸気ヘッダ1に並列接続可能
で、該ヘッダ1内の蒸気圧の降下を速効的に押し戻すよ
うに作動する。なお、燃焼台数制御手段3での燃焼状態
信号S3・1〜S3・4が、キープ圧力維持指令手段4に導
かれていないので、各ボイラの燃焼状態(高燃焼状態か
低燃焼状態か)はキープ圧力維持指令動作に関与しな
い。
以下同様にして、第1ボイラB1、第2ボイラB2までが
燃焼動作中の場合には、第2ボイラB2向けの「H」の燃
焼指令信号S2・2が第3ボイラB3対応のアンドゲート4a
・3の他方の入力端子に供給されるので、該ボイラB3に
対してキープ圧力維持指令信号S4・3が伝達され、さら
に第1ボイラB1から第3ボイラB3までが燃焼動作中の場
合には、第3ボイラB3向けの「H」の燃焼指令信号S2・
3が第4ボイラB4対応のアンドゲート4a・4の他方の入
力端子に供給されるので、該ボイラB4に対してキープ圧
力維持指令信号S4・4が伝達される。
かくして、燃焼台数制御手段3において予め定められ
た運転順序に従って燃焼状態に移行するボイラ群のう
ち、次に燃焼状態に移行すべきボイラに対応するキープ
圧力制御手段C1〜C4に対してキープ圧力維持指令手段4
からキープ圧力維持指令信号S4・1〜S4・4が選択的に
供給されて、これにより、所定のボイラがキープ圧力に
維持されるものである。
第4図はキープ圧力維持指令手段4の変形実施例の構
成を示す回路図である。
アンドゲート4a・2に後続して、オアゲート4d・2が
設けられており、該ゲート4d・2の一方の入力端子は該
アンドゲート4a・2の出力端子に接続され、該ゲート4d
・2の他方の入力端子はアンドゲート4a・1の出力端子
に接続されている。全く同様の結線で、アンドゲート4a
・3に後続して、オアゲート4d・3が設けられ、アンド
ゲート4a・4に後続して、オアゲート4d・4が設けられ
ている。その他の構成要素に関しては、第3図において
同一の符号の付されている構成要素とそれぞれ同一であ
る。
動作に際しては、いま、第1ボイラB1が燃焼動作中で
ある場合には、第1ボイラ向け燃焼指令信号S2・1が第
2ボイラB2対応のアンドゲート4a・2の他方の入力端子
に供給されて、該ゲート4a・2からの「1」がオアゲー
ト4d・2経由で第2ボイラB2向けキープ圧力維持指令信
号S4・2として出力されるが、第2ボイラB2対応のアン
ドゲート4a・2からの「1」は第3ボイラB3対応のオア
ゲート4d・3にも入力されているので、この「1」が第
3ボイラ向けキープ圧力維持指令信号S4・3としても出
力される。
かくして、この実施例では、運転順序に従って次に燃
焼状態に移行すべきボイラとさらにその次に燃焼状態に
移行すべきボイラとがキープ圧力に維持される。
同様の類型的結線を単に拡張することで第5図の回路
構成に至るのは自明であり、この変形例では、第1ボイ
ラB1が燃焼動作中に他のすべてのボイラB2〜B4がキープ
圧力に維持される。
〈効果〉 以上のようにこの発明によれば、予め定められた運転
順序に従って、次に、さらにその次にというように、後
続して運転開始されるべく選定される1台又は複数台の
所定のボイラに対して選択的にキープ圧力維持指令信号
を供給するキープ圧力維持指令手段4と、これに協働し
て、キープ圧力維持指令信号の供給された1台又は複数
台の所定のボイラに関し、キープ圧力を維持するように
当該ボイラの燃焼を制御するキープ圧力制御手段C1〜C4
とを付設する構成としたことにより、複数台のボイラの
運転台数制御に関連して、予め定められた運転順序に従
って後続して運転開始されるべき1台又は複数台のボイ
ラが運転開始以前に蒸気ヘッダ1内の蒸気圧力値に近
く、逆止弁の動作圧力値よりも低力値のキープ圧力に維
持されて待機しているので、軽負荷時の大幅な蒸気負荷
の増加に対処して、新たなボイラを追加的に運動開始す
るに際しても、既にキープ圧力に維持されて待機中のボ
イラを燃焼動作に移行させることで、蒸気ヘッダ内の蒸
気圧を制御範囲内の目標圧力値に向けて速効的に押し戻
し可能で、負荷蒸気圧の急降下を伴うことがないという
優れた効果が奏される。
そして、この場合、キープ圧力に維持されて待機して
いるボイラーの台数は、必ずしも運転中のボイラを除い
た残余のボイラのすべての台数ではなく、運転順序に従
って予め設定されている必要台数で足りるので、キープ
圧力の無駄な印加を省いて、エネルギ損失を最小に留め
うるという実益をも伴う。
各ボイラB1〜B4が、各別の逆止弁V1〜V4経由で蒸気ヘ
ッダ1に共通接続される構成としたことにより、キープ
圧力に維持されて待機中のボイラ群に関しては、各逆止
弁V1〜V4の動作圧力値よりも低い圧力値のキープ圧力が
設定されているので、当該待機中のボイラ群には蒸気負
荷が課せられることがなく、低燃費でキープ圧力に維持
可能であるという優れた効果も奏される。
しかも、かかる逆止弁V1〜V4に関しては、運転停止中
で燃焼動作していないボイラ群に対して、蒸気ヘッダ1
内の蒸気が逆流するのを防止するのに元来不可欠の構成
要素であるところ、これをそのまま利用する構成である
ので、構成簡潔で経済的であるという利点もある。
なお、本発明の一実施例では、キープ圧力制御手段C1
〜C4が上限スイッチGHを含む構成となっていて、かかる
圧力スイッチGH自体も従来装置での個別運転モードでの
動作を確保するうえで不可欠の構成要素であるところ、
これをそのまま利用する構成であるので、構成簡潔で経
済的であるという実益を伴う。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、この発明の一実施例に関するもので
あり、第1図は、その全体的構成を示すブロック図、第
2図は、キープ圧力制御手段C1(C2〜C4)の構成を示す
回路図、第3図は、燃焼台数制御手段3とキープ圧力維
持指令手段4の構成を示す回路図、第4図は、キープ圧
力維持指令手段4の変形例を示す回路図、第5図は、キ
ープ圧力維持指令手段4の別の変形例を示す回路図であ
る。 第6図〜第9図は、従来例に関するものであり、第6図
は、その全体的構成を示すブロック図、第7図は、燃焼
台数制御手段3の構成を示す回路図、第8図は燃焼台数
制御手段3のボイラ側付属部分の構成を示す回路図、第
9図はリレーZ1、Z2とボイラ燃焼の状態図である。 B1〜B4……ボイラ、P1〜P4……出力蒸気管 V1〜V4……逆止弁、1……蒸気ヘッダ 2……蒸気圧検出手段 3……燃焼台数制御手段 4……キープ圧力維持指令手段 S4……キープ圧力維持指令信号 C1〜C4……キープ圧力制御手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼制御信号S2、S3に応答して、燃焼が各
    別に制御される複数台のボイラB1〜B4と、 各ボイラからの出力蒸気管P1〜P4に各別に設けられた逆
    止弁V1〜V4と、 各ボイラB1〜B4からの各出力蒸気管P1〜P4が共通接続さ
    れた蒸気ヘッダ1と、 蒸気ヘッダ1内の蒸気圧を検出して、該蒸気圧に応じた
    蒸気圧信号S1を出力する蒸気圧検出手段2と、 蒸気圧検出手段2からの蒸気圧信号S1に基づいて、予め
    定められた運転順序に従って選定される1台又は複数台
    の所定のボイラB1〜B4に対して選択的に燃焼制御信号S
    2、S3を供給して、蒸気ヘッダ1内の蒸気圧を所定の制
    御範囲内に維持する燃焼台数制御手段3と、 を有するボイラ運転台数制御装置において、 蒸気圧信号S1に基づいて、複数台のボイラB1〜B4のう
    ち、燃焼制御信号S2、S3が供給されているボイラ以外の
    ボイラ中で予め定められた運転順序に従って後続して運
    転開始されるべく選定される1台又は複数台の所定のボ
    イラB1〜B4に対して選択的にキープ圧力維持指令信号S4
    を供給するキープ圧力維持指令手段4と、 キープ圧力維持指令信号S4に基づいて、逆止弁の動作圧
    力よりも低く設定された所定のキープ圧力を維持するよ
    うに上記所定のボイラB1〜B4の燃焼を制御するキープ圧
    力制御手段C1〜C4とが付設されていることを特徴とする
    ボイラ運転台数制御装置。
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