JP2621685B2 - 適応型最尤系列推定装置 - Google Patents

適応型最尤系列推定装置

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JP2621685B2
JP2621685B2 JP3125753A JP12575391A JP2621685B2 JP 2621685 B2 JP2621685 B2 JP 2621685B2 JP 3125753 A JP3125753 A JP 3125753A JP 12575391 A JP12575391 A JP 12575391A JP 2621685 B2 JP2621685 B2 JP 2621685B2
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signal
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
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    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0212Channel estimation of impulse response
    • H04L25/0216Channel estimation of impulse response with estimation of channel length
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M13/00Coding, decoding or code conversion, for error detection or error correction; Coding theory basic assumptions; Coding bounds; Error probability evaluation methods; Channel models; Simulation or testing of codes
    • H03M13/37Decoding methods or techniques, not specific to the particular type of coding provided for in groups H03M13/03 - H03M13/35
    • H03M13/39Sequence estimation, i.e. using statistical methods for the reconstruction of the original codes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
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    • H04L25/03292Arrangements for operating in conjunction with other apparatus with channel estimation circuitry

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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、符号間干渉が生じる時
変通信路を介してデータ伝送を行う場合に通信路変動に
追従しかつ符号間干渉を除去してデータ伝送特性を向上
するのに用いる適応型最尤系列推定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最尤系列推定方式は、通信路において生
じる符号間干渉による歪が生じても受信データを高信頼
度で復調する方式として知られており、ビタビアルゴリ
ズムを適用することによって実現することが考えられて
いる(例えば、ヘイズ,“ザビタビ アルゴリズム ア
プライド トウ ディジタル データ トランスミッシ
ョン”,アイ・イー・イー・イー,コミュニケーション
ソサエティ,1975,No.13)。この方式を用
いて受信データを復調するためには、受信信号の他に通
信路インパルスレスポンスの情報が必要である。このた
め、通信路が時変の場合には、最尤系列推定器の出力を
適応型通信路インパルスレスポンス推定フィルタに入力
し、得られた通信路インパルスレスポンスに基づいて最
尤系列推定器を適応動作させる方式が知られている(例
えば、プロアキス著,“ディジタル コミュニケーショ
ンズ”,マグロウヒル,1983)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプロアキス著,“ディジタル コミュニケーション
ズ”に示される方式では、時変の通信路インパルスレス
ポンスを1次のLMSアルゴリズムを用いて推定してお
り、変動に対する適応速度が遅い。このため、通信路変
動が高速である場合、通信路インパルスレスポンスの推
定が十分に行えなくなり、特性が大きく劣化してしまう
という欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の適応型最尤系列
推定装置は、受信信号をサンプルするタイミングパルス
信号を発生するクロックパルス発生回路と、前記受信信
号と前記クロックパルス発生回路からの前記タイミング
パルス信号とを入力としてこのタイミングパルス信号が
入力する毎に前記受信信号をサンプルしてAD変換する
AD変換回路と、前記AD変換回路の出力と通信路イン
パルスレスポンス推定信号とを入力として判定結果を出
力する最尤系列推定回路と、前記タイミングパルス信号
を計数して出力するとともにカウンタリセット信号によ
ってリセットされる計数器と、前記計数器の出力、前記
最尤系列推定回路の判定結果、前記受信信号とレプリカ
信号との間の誤差信号、周期リセット信号及び通信路イ
ンパルスレスポンスリセット値を入力として時変する通
信路インパルスレスポンスを時間のm次(mは自然数)
多項式に展開したときのj次(jはm≧j≧0の整数)
係数である、時変する通信路インパルスレスポンスのj
次変動成分とj次のレプリカ成分とを出力するm+1個
の通信路インパルスレスポンス推定器と、前記計数器の
出力を入力として入力した信号があらかじめ定めた数に
達したときに前記カウンタリセット信号を出力するカウ
ンタリセット回路と、前記計数器の出力、前記カウンタ
リセット信号及び前記時変する通信路インパルスレスポ
ンスのj次変動成分を入力として前記時変する通信路イ
ンパルスレスポンスのj次変動成分を前記m次多項式に
従って合成して通信路インパルスレスポンス推定信号を
出力するとともに前記カウンタリセット信号が入力され
た場合には前記周期リセット信号及び前記通信路インパ
ルスレスポンスリセット値を前記m+1個の通信路イン
パルスレスポンス推定器に出力する通信路インパルスレ
スポンス合成回路と、前記j次のレプリカ成分を入力と
して前記レプリカ信号を合成して出力するレプリカ信号
合成回路と、前記AD変換回路の出力を入力として入力
した信号を前記最尤系列推定回路において生じる復調遅
延分だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路の出力と
前記レプリカ信号とを入力としてこれら入力した信号の
間の前記誤差信号を出力する減算器とを有している。
【0005】前記通信路インパルスレスポンス合成回路
は、前記計数器の出力を入力してj乗するm+1個のj
乗回路と、前記j乗回路の出力と前記時変する通信路イ
ンパルスレスポンスのj次変動成分とを乗算するm+1
個の乗算器と、前記m+1個の乗算器の出力を加算する
加算器と、前記m+1個の時変する通信路インパルスレ
スポンスのj次変動成分のうち0次以外の時変する通信
路インパルスレスポンスの変動成分と前記加算器の出力
と前記カウンタリセット信号とを入力として前記カウン
タリセット信号が入力されたときには前記m+1個の
変する通信路インパルスレスポンスのj次変動成分のう
ち0次以外の時変する通信路インパルスレスポンスの変
動成分、前記加算器の出力及び前記カウンタリセット信
号を出力するゲート回路とを含んで構成されていてもよ
く、また、あらかじめ定めた値を記憶して出力する記憶
回路と、前記記憶回路の出力と前記計数器の出力とを加
算する第1の加算回路と、前記第1の加算回路の出力を
入力してj乗するm+1個の第1のj乗回路と、前記第
1のj乗回路の出力と前記時変する通信路インパルスレ
スポンスのj次変動成分とを乗算するm+1個の第1の
乗算器と、前記m+1個の第1の乗算器の出力を加算す
る第2の加算器と、前記計数器の出力を入力してj乗す
るm+1個の第2のj乗回路と、前記第2のj乗回路の
出力と前記時変する通信路インパルスレスポンスのj次
変動成分とを乗算するm+1個の第2の乗算器と、前記
m+1個の第2の乗算器の出力を加算する第3の加算器
と、前記m+1個の時変する通信路インパルスレスポン
スのj次変動成分のうち0次以外の時変する通信路イン
パルスレスポンスの変動成分、前記第3の加算器の出力
及び前記カウンタリセット信号を入力として前記カウン
タリセット信号が入力されたときには前記m+1個の
変する通信路インパルスレスポンスのj次変動成分のう
ち0次以外の時変する通信路インパルスレスポンスの変
動成分、前記第3の加算器の出力及び前記カウンタリセ
ット信号を出力するゲート回路とを含んで構成されてい
てもよい。
【0006】
【作用】時刻kにおける通信路インパルスレスポンスの
推定値をベクトルh(k)(系列あるいはベクトルを式
中で文字、例えばhの上に矢印をつけて表現するとき、
本明細書の文中ではベクトルh等と矢印をつけないで表
記する。)とすれば、プロアキス著,“ディジタル コ
ミュニケーションズ”に示される方式では、次式にした
がって変動に追従させている(図6参照)。
【0007】
【0008】ここで、εはレプリカ信号と受信信号との
間の誤差信号、系列i(k)は判定結果系列、Δはステ
ップサイズである。また、*は共役複素である。
【0009】これに対して本発明では、通信路インパル
スレスポンスの時間変動を時間のm次式で表現できると
仮定し、m次の通信路インパルスレスポンス推定方式を
用いて従来方式よりも高速な追従特性を実現する。すな
わち、ベクトルh(k)を
【0010】
【0011】と表現して時間(t)のm次項の係数をそ
れぞれ推定する。ここで、ベクトルh(k,j)は時刻
kにおける時間のj次項の係数であり、j次の時間的に
変化する通信路インパルスレスポンス成分(j次の通信
路インパルスレスポンス変動成分)である。このような
観点から従来方式を見ると、時間の0次項のみを用いた
ものと考えられる。
【0012】また、ベクトルh(k)の変動が一定であ
ると考えられる時間δtにおいては、j次項の通信路イ
ンパルスレスポンス変動成分を用いて、
【0013】
【0014】のように予測することも可能である。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。図において、10は入力端子、11はAD変換回
路、12はクロックパルス発生回路、13はカウンタ、
14は最尤系列推定回路、15はカウンタリセット回
路、16は通信路インパルスレスポンス合成回路、17
はレプリカ信号合成回路、18は遅延回路、19は減算
回路、20−0〜20−mはj次(0≦j≦m)の通信
路インパルスレスポンス成分推定回路、21は出力端子
である。
【0016】入力端子10から受信信号が入力され、A
D変換回路11においてクロックパルス発生回路12か
ら与えられるタイミングでサンプリングされてAD変換
される。さらに、クロックパルス発生回路12で発生さ
れるパルスはカウンタ13にも供給される。カウンタ1
3では入力されたパルス数をカウントしてカウント値を
出力するとともに、カウンタリセット回路15からカウ
ンタリセット信号が入力される毎にリセットされる。カ
ウンタリセット回路15は、通信路インパルスレスポン
ス成分推定回路20−0〜20−mの発散を防ぐため
に、あらかじめ定められたリセット周期とカウンタ13
からのカウント値とを比較し、カウンタ13からのカウ
ント値がリセット周期と等しくなったときにカウンタリ
セット信号を出力する。
【0017】AD変換回路11でサンプリング・AD変
換された信号は、最尤系列推定回路14及び遅延回路1
8に入力される。最尤系列推定回路14は、AD変換回
路11からの受信信号と通信路インパルスレスポンス合
成回路16からの通信路インパルスレスポンス推定値と
を用いて受信データを復調し、復調結果を出力端子21
及びj次(0≦j≦m)の通信路インパルスレスポンス
成分推定回路20−0〜20−mに出力する。
【0018】j次(0≦j≦m)の通信路インパルスレ
スポンス成分推定回路20―0〜20―mのそれぞれに
は、最尤系列推定回路14からの復調結果に加えて、カ
ウンタ13のカウント値、減算回路19から得られる受
信信号とレプリカ信号との間の誤差信号、ならびに、通
信路インパルスレスポンス合成回路16から出力される
周期リセット信号及び通信路インパルスレスポンスリセ
ット値が入力される。このとき、通信路インパルスレス
ポンス成分推定回路20―0〜20―mの各々は、通信
路インパルスレスポンスのj次(m≧j≧0)の変動成
分を通信路インパルスレスポンス合成回路16へ、j次
(m≧j≧0)のレプリカ成分をレプリカ合成回路17
へそれぞれ出力する。
【0019】通信路インパルスレスポンス合成回路16
では、通信路インパルスレスポンス成分推定回路20−
0〜20−mから得られる通信路インパルスレスポンス
のj次(m≧j≧0)変動成分とカウンタ13からのカ
ウント値とを入力して、通信路インパルスレスポンスの
j次(m≧j≧0)変動成分を合成して通信路インパル
スレスポンス推定値を出力する。さらに、通信路インパ
ルスレスポンス合成回路16には、カウンタリセット回
路15からのカウンタリセット信号も入力される。この
信号が入力されたときには、通信路インパルスレスポン
ス成分推定回路20−0〜20−mの発散を防ぐため
に、通信路インパルスレスポンスのj次(m≧j≧0)
変動成分から通信路インパルスレスポンスリセット値を
求め、通信路インパルスレスポンス成分推定回路20−
0〜20−mに出力するとともに、通信路インパルスレ
スポンスリセット値を通信路インパルスレスポンス推定
値として最尤系列推定回路14へ出力する。
【0020】レプリカ合成回路17では、通信路インパ
ルスレスポンス成分推定回路20−0〜20−mから出
力されるj次(m≧j≧0)のレプリカ成分から受信信
号のレプリカを合成して出力する。また、遅延回路18
にはAD変換回路11の出力が入力され、最尤系列推定
回路14において生じる復調遅延分だけ遅延されて出力
される。減算回路19では、遅延回路18の出力とレプ
リカ合成回路17の出力とを入力し、両入力信号の間の
誤差信号を求めて通信路インパルスレスポンス成分推定
回路20−0〜20−mに出力する。
【0021】図2はj次の通信路インパルスレスポンス
成分推定回路20−jのブロック図、図3は通信路イン
パルスレスポンス合成回路16のブロック図、図4はレ
プリカ信号合成回路17のブロック図である。図2では
通信路インパルスレスポンスの長さが3(ベクトルh
(k,j)及びベクトルi(k)の大きさが3)の場合
について示しており、以下の説明においてはこの場合に
ついて説明するが、一般の場合についても容易に拡張す
ることができる。まず、m次の通信路インパルスレスポ
ンスの推定方式の原理について述べ、図2,図3及び図
4を参照して本実施例の動作について説明する。
【0022】通信路インパルスレスポンスを式(2)の
ように表現した場合、時刻kにおける受信信号レプリカ
r(k)(以下の式中では受信信号r(k)のレプリカ
であることを示すためにrの上に山形記号をつけている
が、本明細書の文中では山形記号を省略する)は、判定
結果列i(k)と通信路インパルスレスポンスベクトル
h(k)とを用いると、
【0023】
【0024】となる。ここで、i(k)は時刻kにおけ
る判定結果であり、
【0025】
【0026】また、
【0027】
【0028】である。
【0029】ここで、式(3)に式(4)〜式(6)を
代入すれば、
【0030】
【0031】が得られる。式(7)から、受信信号レプ
リカr(k)はkj の線形和で表現でき、各次数の係数
ベクトルh(k,j)は独立に求めることができる。
【0032】図2に示す通信路インパルスレスポンス成
分推定回路20−jは、j次の係数ベクトルh(k,
j)をLMSアルゴリズムを用いて逐次的に求める場合
の回路例である。各次数の係数ベクトルh(k,j)を
LMSアルゴリズムを用いて逐次的に求めるには、式
(1)と同様にして、
【0033】
【0034】にしたがってベクトルh(k,j)を更新
することによって達成される。ここで、εは受信信号レ
プリカr(k)と受信信号r(k)との間の誤差信号で
ある。また、Δj はステップサイズであり、あらかじめ
定めることができる。さらに、式(8)を式(5)に代
入することにより、通信路インパルスレスポンス推定値
のベクトルh(k)を更新していく。ここで、kは時刻
を示すものであり単調増加変数である。このため、長い
時間に渡って式(8)により逐次的に求めていくと、k
j が非常に大きな値になり制御系が発散してしまう。こ
のため、リセット周期を定めておき、kがリセット周期
と等しくなったときに次式にしたがってベクトルh
(k,j)をリセットする。
【0035】
【0036】ここで、Mはあらかじめ定められたリセッ
ト周期である。
【0037】以上に述べたm次の通信路インパルスレス
ポンスの本実施例による推定について説明する。
【0038】図2を参照すると、通信路インパルスレス
ポンス成分推定回路20―jの入力端子200に、時刻
kにおいて、最尤系列推定回路14から得られる判定結
果i(k)が入力される。また、カウンタ13のカウン
ト値は入力端子201を介してj乗回路225に入力さ
れる。j乗回路225の出力は、乗算回路211〜21
3により、現在の判定結果i(k)及びシフトレジスタ
203,204から得られる過去の判定結果i(k−
1),i(k−2)と乗算され、式(7)及び式(8)
に示されるベクトルi(k)とkj との積が得られる。
レジスタ205〜207には、式(6)で与えられるj
次の係数ベクトルh(k,j)の要素h(k,j,
0)、h(k,j,1)及びh(k,j,2)が入力さ
れている。乗算器214〜216及び加算器208によ
ってベクトルi(k)とベクトルh(k,j)とkj
の積が求められて、出力端子224に出力される。ま
た、プロセッサ210には、減算回路19から入力端子
202を介して得られる誤差信号ε,j次の係数ベクト
ルh(k,j)及びベクトルi(k)とkj との積を入
力して、式(8)に基づいてj次の係数ベクトルh
(k,j)を更新し、ベクトルh(k+1,j)をスイ
ッチ209に出力する。スイッチ209には、プロセッ
サ210から得られるベクトルh(k+1,j)、式
(9)及び式(10)で与えられる通信路インパルスレ
スポンスリセット値及びリセット周期信号が入力され、
リセット周期信号のパルスが入力された場合には通信路
インパルスレスポンスリセット値、リセット周期信号の
パルスが入力されない場合にはプロセッサ210から得
られるベクトルh(k+1,j)を出力する。ここで、
通信路インパルスレスポンスリセット値及びリセット周
期信号は、通信路インパルスレスポンス合成回路16か
ら入力端子217〜220を介して入力される。スイッ
チ209の出力は、レジスタ205〜207に入力され
るとともに、出力端子221〜223を介して通信路イ
ンパルスレスポンス合成回路16に出力する。
【0039】図3を参照すると、カウンタ13のカウン
ト値は通信路インパルスレスポンス合成回路16の入力
端子300を介してm+1個のj乗回路306j(j=
0,1,…m)に入力される。ここで、例えば、306
0は0乗回路であり、3063は3乗回路を意味する。
また、m+1個の通信路インパルスレスポンス成分推定
回路20―jから得られるベクトルh(k,j)(図2
出力端子221〜223)はm+1個の入力端子305
0〜305mに入力される。これらの入力信号に対し
て、m+1個の乗算器3070〜307m及び加算器3
08によって式(5)の演算と同様な操作が行われベク
トルh(k)が合成される。ベクトルh(k)は、出力
端子302を介して最尤系列推定回路14及びゲート3
09に出力される。また、入力端子3051〜305m
に入力された信号はゲート309にも供給される。さら
に、ゲート309には入力端子301を介してカウンタ
リセット回路15からのカウンタリセット信号も入力さ
れる。カウンタリセット信号がゲート309に入力され
るとき、ゲート309には式(9)及び式(10)で与
えられる通信路インパルスレスポンスリセット値が入力
されており、ゲートを開くことにより出力端子3040
〜304mに通信路インパルスレスポンスリセット値が
出力され、m+1個の通信路インパルスレスポンス成分
推定回路20―jに供給される(図2入力端子217〜
219)。また、カウンタリセット信号は出力端子30
3を介してm+1個の通信路インパルスレスポンス成分
推定回路20―jにも供給される(図2入力端子22
0)。
【0040】図4を参照すると、レプリカ合成回路17
のm+1個の入力端子4000〜400mには、m+1
個の通信路インパルスレスポンス成分推定回路20jよ
り(図2出力端子224)、式(7)に示されるkj
ベクトルi(k)とベクトルh(k,j)との積が入力
される。入力信号は加算器401によって加算され出力
端子402に受信信号レプリカr(k)として出力され
る。
【0041】また、通信路インパルスレスポンス合成回
路16は図5に示す16aのように構成することもでき
る。カウンタ13のカウント値は入力端子600を介し
て入力される。メモリ601には通信路インパルスレス
ポンスを予測する時間Δが記憶されており、入力端子6
00からの信号に加算され、m+1個のj乗回路601
0〜601mに入力される。一方、入力端子600から
の信号は、メモリ601の内容と加算されずにm+1個
のj乗回路6030〜603mにも入力される。入力端
子6040〜604mにはm+1個の通信路インパルス
レスポンス成分推定回路20jから得られるベクトルh
(k,j)(図2出力端子221〜223)が供給され
る。入力端子6040〜604mに入力された信号は、
乗算器群6020〜602mによりj乗回路6010〜
601mの出力と乗算されたのち、加算器605によっ
て加算されて、メモリ601に記憶された時間分だけ未
来の通信路インパルスレスポンスの合成値ベクトルh
(k+Δ)が得られる。この合成値を通信路インパルス
レスポンス推定値として出力端子606を介して最尤系
列推定回路14に供給する。さらに、m+1個のj乗回
路6030〜603mの出力からm+1個の乗算回路6
080〜608m及び加算器609により、式(9)及
び式(10)で与えられる通信路インパルスレスポンス
リセット値を求めて、ゲート610に出力する。ゲート
610には入力端子607を介してカウンタリセット回
路15からのカウンタリセット信号も入力される。カウ
ンタリセット信号が入力された場合、ゲート610は、
ゲートを開けて、入力された通信路インパルスレスポン
スリセット値及びカウンタリセット信号をそれぞれ出力
端子6110〜611m及び出力端子612へ出力す
る。このとき、出力端子611jに出力されるj次の通
信路インパルスレスポンスリセット値は通信路インパル
スレスポンス成分推定回路20jに供給され(図2入力
端子217〜219)、出力端子612のカウンタリセ
ット信号はm+1個の通信路インパルスレスポンス成分
推定回路20jに供給される(図2入力端子220)。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明により、符号
間干渉が生じ、かつ高速に変動する時変通信路を介して
データ伝送を行う場合であっても、通信路変動に追従し
かつ符号間干渉を除去してデータ伝送特性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】通信路インパルスレスポンス長が3の場合にお
ける図1の通信路インパルスレスポンス成分推定回路2
0jを示すブロック図である。
【図3】図1の通信路インパルスレスポンス合成回路1
6の一例を示すブロック図である。
【図4】図1のレプリカ合成回路17の一例を示すブロ
ック図である。
【図5】図1の通信路インパルスレスポンス合成回路1
6の他の例を示すブロック図である。
【図6】通信路インパルスレスポンスの長さが3である
場合における従来の適応型最尤系列推定装置を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
11 AD変換回路 12 クロックパルス発生回路 13 カウンタ 14 最尤系列推定回路 15 カウンタリセット回路 16 通信路インパルスレスポンス合成回路 17 レプリカ信号合成回路 18 遅延回路 19 減算回路 20−0〜20−m j次(0≦j≦m)の通信路イ
ンパルスレスポンス成分推定回路 3060〜306m j乗回路(0≦j≦m) 3070〜307m 乗算回路 308 加算器 309 ゲート 601 メモリ 605,609,613 加算器 6010〜601m,6030〜603m j乗回路 6020〜602m,6080〜608m 乗算器 610 ゲート

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号をサンプルするタイミングパル
    ス信号を発生するクロックパルス発生回路と、前記受信
    信号と前記クロックパルス発生回路からの前記タイミン
    グパルス信号とを入力としてこのタイミングパルス信号
    が入力する毎に前記受信信号をサンプルしてAD変換す
    るAD変換回路と、前記AD変換回路の出力と通信路イ
    ンパルスレスポンス推定信号とを入力として判定結果を
    出力する最尤系列推定回路と、前記タイミングパルス信
    号を計数して出力するとともにカウンタリセット信号に
    よってリセットされる計数器と、前記計数器の出力、前
    記最尤系列推定回路の判定結果、前記受信信号とレプリ
    カ信号との間の誤差信号、周期リセット信号及び通信路
    インパルスレスポンスリセット値を入力として時変する
    通信路インパルスレスポンスを時間のm次(mは自然
    数)多項式に展開したときのj次(jはm≧j≧0の整
    数)係数である、時変する通信路インパルスレスポンス
    のj次変動成分とj次のレプリカ成分とを出力するm+
    1個の通信路インパルスレスポンス推定器と、前記計数
    器の出力を入力として入力した信号があらかじめ定めた
    数に達したときに前記カウンタリセット信号を出力する
    カウンタリセット回路と、前記計数器の出力、前記カウ
    ンタリセット信号及び前記時変する通信路インパルスレ
    スポンスのj次変動成分を入力として前記時変する通信
    路インパルスレスポンスのj次変動成分を前記m次多項
    式に従って合成して通信路インパルスレスポンス推定信
    号を出力するとともに前記カウンタリセット信号が入力
    された場合には前記周期リセット信号及び前記通信路イ
    ンパルスレスポンスリセット値を前記m+1個の通信路
    インパルスレスポンス推定器に出力する通信路インパル
    スレスポンス合成回路と、前記j次のレプリカ成分を入
    力として前記レプリカ信号を合成して出力するレプリカ
    信号合成回路と、前記AD変換回路の出力を入力として
    入力した信号を前記最尤系列推定回路において生じる復
    調遅延分だけ遅延させる遅延回路と、前記遅延回路の出
    力と前記レプリカ信号とを入力としてこれら入力した信
    号の間の前記誤差信号を出力する減算器とを有すること
    を特徴とする適応型最尤系列推定装置。
  2. 【請求項2】 前記通信路インパルスレスポンス合成回
    路は、前記計数器の出力を入力してj乗するm+1個の
    j乗回路と、前記j乗回路の出力と前記時変 する通信路
    インパルスレスポンスのj次変動成分とを乗算するm+
    1個の乗算器と、前記m+1個の乗算器の出力を加算す
    る加算器と、前記m+1個の時変する通信路インパルス
    レスポンスのj次変動成分のうち0次以外の時変する通
    信路インパルスレスポンスの変動成分と前記加算器の出
    力と前記カウンタリセット信号とを入力として前記カウ
    ンタリセット信号が入力されたときには前記m+1個の
    時変する通信路インパルスレスポンスのj次変動成分
    うち0次以外の時変する通信路インパルスレスポンスの
    変動成分、前記加算器の出力及び前記カウンタリセット
    信号を出力するゲート回路とを含むことを特徴とする請
    求項1記載の適応型最尤系列推定装置。
  3. 【請求項3】 前記通信路インパルスレスポンス合成回
    路は、あらかじめ定めた値を記憶して出力する記憶回路
    と、前記記憶回路の出力と前記計数器の出力とを加算す
    る第1の加算回路と、前記第1の加算回路の出力を入力
    してj乗するm+1個の第1のj乗回路と、前記第1の
    j乗回路の出力と前記時変する通信路インパルスレスポ
    ンスのj次変動成分とを乗算するm+1個の第1の乗算
    器と、前記m+1個の第1の乗算器の出力を加算する第
    2の加算器と、前記計数器の出力を入力してj乗するm
    +1個の第2のj乗回路と、前記第2のj乗回路の出力
    前記時変する通信路インパルスレスポンスのj次変動
    成分とを乗算するm+1個の第2の乗算器と、前記m+
    1個の第2の乗算器の出力を加算する第3の加算器と、
    前記m+1個の時変する通信路インパルスレスポンスの
    j次変動成分のうち0次以外の時変する通信路インパル
    スレスポンスの変動成分、前記第3の加算器の出力及び
    前記カウンタリセット信号を入力として前記カウンタリ
    セット信号が入力されたときには前記m+1個の時変す
    る通信路インパルスレスポンスのj次変動成分のうち0
    次以外の時変する通信路インパルスレスポンスの変動成
    、前記第3の加算器の出力及び前記カウンタリセット
    信号を出力するゲート回路とを含むことを特徴とする請
    求項1記載の適応型最尤系列推定装置。
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