JP2621156B2 - 湿式現像用固形トナー - Google Patents

湿式現像用固形トナー

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真の湿式現像に使用される湿式現像
用トナーに関するものであり、特にその取扱い性、長期
保存性等を改善した湿式現像用固形トナーに関するもの
である。
〔発明の概要〕
本発明は、着色剤を含む固形成分と絶縁性を有する溶
剤から成る液体現像剤に対して上記溶剤により膨潤する
高分子量体を混合して全体をゲル化させることにより、 取扱いが容易で、長期保存安定性に優れ、かつ定着プ
ロセスや廃液処理を簡略化することが可能な湿式現像用
固形トナーの供給を図るものである。
〔従来の技術〕
電子写真プロセスにおいて一様に帯電させた光導電体
上に光照射により形成された静電潜像を現像する方式に
は、大別して乾式現像法と湿式現像法とがある。
乾式現像法は、原理的には静電潜像に単に着色剤の粉
末を散布し付着させるだけなので、取扱い性および現像
トナー剤の保存性に関して現行の湿式現像法にはない長
所を有している。しかし、レーザー・プリンタ等の普及
に見られるごとく、近年高まりつつある高品位画像への
要望に対応するには、湿式現像法に一歩譲らざるを得な
いのが実情である。
これに対して湿式現像法は、着色剤としての染料また
は顔料、および電荷調整剤を絶縁性溶剤中に分散させた
現像トナーを使用する方式であり、乾式現像法に比べて
一般に画像の解像度や階調性に優れているため、各方面
で開発が進められている。上記湿式現像法において使用
される湿式現像用トナーとしては、各種の液体状の市販
品が入手可能である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、湿式現像法は解像度や階調性に優れる反
面、現像トナーの保存性、取扱い性、ひいては画質の安
定性に劣るといった問題を抱えている。すなわち従来の
現像トナーには、長期保存期間中の温湿度条件によって
溶媒の蒸発による着色剤の濃度変化を招いたり、また沈
澱物を生成したりするなどの品質変化をきたすという欠
点があり、これが画質を劣化させる原因となっている。
そこで本発明は上述の従来の実情に鑑みて提案された
ものであって、乾式現像トナーに匹敵する取扱い易さと
保存性を有し、廃液処理の必要がなく、かつ湿式現像ト
ナーと同等の高画質が期待できる現像トナーを提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、取扱いが容易で長期保存性に優れ、か
つ高画質を達成し得る現像トナーを開発する目的で研究
を重ねた結果、着色剤をある種の高分子量体中に分散さ
せこれに所定の比率で溶媒を添加した混合物が、ある温
度条件下で高分子量体の膨潤により混合物全体がゲル化
した状態、およびこれらが完全に融解した液体状態を可
逆的にとり得ることを見出した。
本発明の湿式現像溶固形トナーはかかる知見にもとづ
いて提案されたものであり、着色剤を含む固形成分と絶
縁性を有する溶剤と上記溶剤により膨潤する高分子量体
とを主体とするものであり、上記高分子量体は、温度変
化によって、上記溶剤中でゲル化した状態と融解した状
態とを可逆的にとるものであることを特徴とする。
ここで、本発明の湿式現像用固形トナーに使用される
高分子量体に要求される性質として、まず第1に電気的
絶縁性に富むことが挙げられる。これが不足すると、現
像トナー中に分散する着色剤の帯電を打ち消す虞れがあ
り良好な画質が期待できない。第2に室温以上かつ室温
付近に融点を有することが必要である。かかる性質を有
する高分子量体を使用すれば、室温では上記高分子量体
が溶剤により膨潤し、現像トナー全体がゲル化される。
第3に現像トナーの溶剤に対して良好な相溶性を示すこ
とが必要である。第4に固体状態における成膜性に優れ
ることが必要である。
これらの条件を満足する物質であればいかなる高分子
量体も使用可能であり、たとえば側鎖に長いアルキル基
を有するポリ−n−アルキルアクリレート、ポリビニル
エステル、ポリ−n−アルキルアクリルアミド、ポリ−
n−オルキルメタクリルレート等は本発明の目的を良く
達成するものとして推奨される。
一方、着色剤と絶縁性溶剤については、所望の画質を
満足するために従来公知の物質を適宣選択すれば良い。
現像トナーを調製するためには上述の高分子量体、着
色剤、溶剤、および必要に応じて電荷調整剤を混合すれ
ば良い。たとえば、ポリ−n−ステアリルアクリレート
やコポリ−n−ステアリルアクリレート・エチルメタク
リレート共重合体は、トルエン中の高濃度に溶解すると
20℃以下ではゲル化し、本発明の目的を達成することが
できる。この際の高分子量体と溶剤の混合比率は比較的
自由な範囲にて調節することが可能であるが、溶剤に対
する高分子量体の濃度が高すぎると粘度が増して解像力
が低下し、また同濃度が低すぎるとゲル状態が不安定に
なる。したがって高分子量体の種類にもよるが、実用的
には上記混合比率は100:1から1:10であることが好まし
く、20:1から1:1程度であることがより望ましい。ただ
し、ここでゲル状態から液体状態へ移行する温度は溶剤
に対する高分子量体の濃度に依存し、高分子量体の濃度
が高いほど高分子量体自身の移転温度に近づくことが見
出されているので、目的に応じて調整すれば良い。この
混合物を加温溶解により均一化した後室温まで冷却する
とゲルを形成して固体と同様に取扱えるようになるの
で、この形態で保存し、必要時に融解して湿式現像トナ
ーとして従来と同様に使用する。
また、この現像トナーを適当なリボン状のフィルム・
ベースに塗布した後固化することによりテープとして取
扱えるようにするなど、従来の湿式現像法の常識を覆す
ような応用も可能である。
〔作用〕
本発明の湿式現像用固形トナーは、通常は固形状態で
保存できるため乾式現像トナーと同様に長期保存性に優
れ、かつ使用時に必要量を融解すれば良いので取扱いが
非常に簡便である。
湿式現像用固形トナーを構成する高分子量体を液体状
現像トナーに添加して加温した後冷却すると、高分子量
体は3次元的骨格中に溶剤分子その他を取込んだまま現
像トナー全体をゲル化させる。この溶液を再び加温する
と上記骨格は速やかに崩壊し、融解状態となる。以上の
変化は可逆的に何回でも現出する。
また、上記高分子量体は一定温度以下で固化するた
め、静電潜像の現像時に着色剤と同時に記録媒体上に塗
布されると乾燥後には保護コーティングの役目も兼ねる
ようになる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は
これら実施例に限定されるものはない。
実施例1 黒色顔料とイソパラフィン計絶縁性溶剤(商品名アイ
ソパー)を主体とする市販の静電プリンタ用の液体現像
トナー100gに対し、高分子量体としてポリ−n−ステア
リルアクリレート10gを添加し、約50℃で加温溶解し
た。この溶液を室温(20℃)に放置したところ、高分子
量体が膨潤して液体現像トナーはゲル状に固化した。固
化した現像トナーは、容器を傾斜あるいは転倒させても
流出しないが、強い衝撃を与えたり機械的に掻出したり
すれば加温しなくとも容器から取出せる程度の固さを示
した。固化した現像トナーを再び30℃に加温したとこ
ろ、現像トナーは元の液体状態を回復した。以上の変化
は冷却(20℃)と加温(30℃)を繰返すことにより何回
でも可逆的に現出した。
この現像トナーを使用して現像を試みた。市販の静電
記録紙上にマルチスタイラスヘッドにより書込まれた格
子パターンの潜像を、現像器内で30℃に保持された上記
現像トナーを用いて現像した。現像された画像は、従来
の市販の現像トナーを使用した場合の画像と全く同等に
良好であり、十分な黒濃度を有し、またトナーの流れも
発生していなかった。
実施例2 スライド原稿作成装置(松下電気製パナコピーKV−51
00)用の感光体とカラー液体現像トナー(イエロー、マ
ゼンタ、シアン)を使用して、電子写真方式による現像
を試みた。
すなわち、上記3色のカラー液体現像トナーを所定の
体積に希釈し、これらに対して高分子量体としてそれぞ
れ重量比にして1/10ずつのコポリ−n−ステアリルアク
リレート・エチルメタクリレート共重合体10gを添加し
た。これら混合物は、30℃に加温することにより均一に
融解し、15℃に冷却することにより固化した。この変化
は何回でも可逆的に現出した。
これらのカラー液体現像トナーを使用する現像におい
て、イエローに対しては青フィルター、マゼンタに対し
ては緑フィルター、シアンに対しては赤フィルターをそ
れぞれ通して露光を行い、上記感光体上に画像を形成さ
せた。その結果、感光体上には従来の市販の現像トナー
を使用した場合とまったく同等の良好な画像が形成され
た。またこの時、顔料と同時に高分子量体も感光体上に
同時に塗布されるため、画像の定着性が向上し、上記ス
ライド作成装置用の定着器による定着工程を省略しても
実用上差し支えない耐摩擦性をもつ画像が得られた。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明の湿式現像
用固形トナーは、絶縁性溶剤に対して易溶な高分子量体
を含有しており、この高分子量体の融点および含有量に
より決まる温度において可逆的にゲル状態と液体状態を
とり得る。したがって本発明のトナーは通常は固体状態
で保存でき、また使用時に必要量を融解すれば良いの
で、長期保存性と取扱い性に優れるものとなるととも
に、画像形成時には保護コーティングとしての効果も合
わせて期待できる。さらに、本発明のトナーが不要とな
った時には固体状態で廃棄することができるので廃液処
理プロセスが大幅に軽減される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤を含む固形成分と絶縁性を有する溶
    剤と上記溶剤により膨潤する高分子量体とを主体とする
    ものであり、 上記高分子量体は、温度変化によって、上記溶剤中でゲ
    ル化した状態と融解した状態とを可逆的にとるものであ
    ることを特徴とする湿式現像用固形トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6013171B2 (ja) * 1976-12-24 1985-04-05 株式会社リコー 静電写真用現像剤
JPH0629993B2 (ja) * 1985-01-10 1994-04-20 富士写真フイルム株式会社 電子写真用液体現像剤

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