JP2620747B2 - 電気器具取付け用基台 - Google Patents

電気器具取付け用基台

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JP2620747B2
JP2620747B2 JP5165114A JP16511493A JP2620747B2 JP 2620747 B2 JP2620747 B2 JP 2620747B2 JP 5165114 A JP5165114 A JP 5165114A JP 16511493 A JP16511493 A JP 16511493A JP 2620747 B2 JP2620747 B2 JP 2620747B2
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修身 伊藤
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株式会社伊藤電気製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電気配線工事におい
て、電力量メータ、スイッチボックス、ヒューズボック
等電気器具を壁面等に取付けるのに使用する電気器具
取付け用基台に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力会社の電力量メータ等電気器
具を壁面へ据付ける場合、木製の基台を壁面に固定し、
それに電力量メータを直接取付けるか、電力量メータを
備えたボックスを取付けている。
【0003】積算電力計の取付盤として、合成樹脂製取
付け板の表面に多数の取付用螺溝を直線状、斜線状、格
子状に配列し、或いは多数の小円を規則的に配列し、複
数の取付用螺溝のいずれかにねじ込むようにしたものが
ある(実公昭60−27930号公報参照)。又積算電
流計の取付台の前面全体に格子状に四角形の固定孔を設
けたものがある(実開昭51−66455公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術に示した前
者の木製の基台では電力量メータ、或いは電力量メータ
のボックスの背面に設けた取付け孔に合わせて工具で穴
をあけて取着するが、孔を合わせてねじ込むのに手間が
かかり不便であった。
【0005】後者の積算電力計の取付盤の取付け板では
表面に取付用螺溝を刻設するとは言っても螺溝を近づけ
すぎると螺溝の周りが弱くなり、止めねじをねじ込むと
周りが破壊されてしまうため、螺溝間に一定の肉厚だけ
隔壁をおく必要があり、その隔壁のため電力メータ等の
取付けの際にメータ側の取付孔と取付け板の螺溝にずれ
が生じて止めねじが螺溝に入らないことがあり、不都合
であった。又取付台に四角形の貫通孔を設けるものでも
同様に貫通孔を近づけすぎると貫通孔の周りが弱くなる
ので、貫通孔間に一定の間隔をあける必要があり、その
ためメータの取付孔と取付け板の貫通孔にずれが生じて
止めねじが入らないことがあり、不都合であった
【0006】又取付用螺溝が直線状、斜線状、格子状で
あるため止めねじを締付けるとき長手方向に規制がなく
止めねじが傾いてしまうので取付けにくく、かつ長孔の
両側にねじが僅かに喰込むだけで外れ易く、さらに止め
ねじの喰込み時螺溝の周囲の樹脂の逃げ場がないために
ねじ込み部分の周縁に樹脂のもり上がりが生じて電力メ
ータ等電気器具を取付盤に密着しえないことがあり、又
円孔を多数配列したものでは円孔の周囲に広い隔壁がで
きるために電気器具の取付孔と合致しないことがある
の問題があった。
【0007】この発明は前記した問題点を解決すべく、
合成樹脂製等板体の表裏両面の全面或いは所望個所に多
数の四角錐状ねじ螺入用凹孔を凹孔間の画壁を断面山型
として近接して形成可能として多数縦横に連続して配列
でき、表裏の凹孔を背中合せに設け、電力量メータ、そ
のメータボックス等電気器具を据付ける際、電気器具を
固定する止めねじを表裏の任意の位置で多数の凹孔のい
ずれかに合わせ易く、止めねじをまっすぐに立て易く、
止めねじを表面の凹孔より薄肉部を介して裏面の凹孔に
まっすぐにねじ込みでき、かつ止めねじのねじ込み時樹
脂のもり上がりをなくして的確に表裏の凹孔にねじ込み
電気器具を的確に取着しうる電気器具取付け用基台を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の電気器具取付
け用基台は合成樹脂製等板体1の表裏の全面或いは所望
個所に多数の四角錐状ねじ螺入用凹孔2…を相隣接する
凹孔間の画壁2aがその上縁を頂点として断面山型とな
るように縦横に連続形成し、かつ表裏の前記凹孔2は薄
肉部3を存して背中合せに対向して形成したものであ
る。
【0009】
【作用】この発明の取付け用基台によれば板体1の表裏
の全面或いは所望個所に四角錐状ねじ螺入用凹孔2を断
面山型の画壁として多数縦横に連続して設け、かつ表裏
の凹孔を背中合せに設けたので、電力量メータ、そのメ
ータのボックス、スイッチボックス等電気器具を止めね
じ4で基台の表面側に固定する際に、電気器具の取付孔
に挿入した止めねじを表面の任意の位置の四角錐状凹孔
2に合わせ、四角錐の四方の傾斜面で案内されてまっす
ねじ込むと、四角錐の四方の傾斜面にねじが喰込み、薄
肉部3を突き破って裏面のねじ螺入用凹孔2の周面の傾
斜面に確実にねじ込むことができる。
【0010】
【実施例】図1乃至図5において、1は合成樹脂製板体
で、中央の板体部分を厚肉としてその表裏両面の全面に
四角形の一辺の長さLを止めねじ4の軸径Dと略同等ぐ
らい或いは軸径Dより僅かに大きくした多数の四角錐状
のねじ螺入用凹孔2を隣接する凹孔間の画壁2aがその
上縁を頂点として断面山型となるように縦横に連続配
し、かつ板体の厚みの略中間に薄肉部3を存して背中合
せに同一軸芯に対向させて形成し、かつその板体部分の
周辺に一定巾の薄肉の縁部を設けて取付け孔5を形成し
て電気器具取付け用基台を構成する。図4で、6は止め
ねじ4をねじ込んだ後のねじ穴を示す。
【0011】図5は板体1の断面寸法の一例を示すもの
で、板体の肉厚Bが約9.5mmで、厚みの中間の薄肉
部3の肉厚bは止めねじ4でつき破り易い厚さで約1.
5mmとし、表裏のねじ螺入用凹孔2の深さbは約4
mmとし、止めねじ4表裏のねじ螺入用凹孔2にねじ
込み易くしてある。
【0012】前記実施例では四角錐状ねじ螺入用凹孔2
を板体1の表裏全面に設けてあるが、図6に示すように
板体の表裏の一部、例えば表裏の上部と下部に分ける等
所望個所に多数縦横に連続配列することもできる。
【0013】上記実施例では電力量メータ、そのメータ
ボックス等を取付ける取付け用基台を示したが、これに
限られるものではなく、スイッチボックスの内部のスイ
ッチ機器取付け用基台、電気器具を設置する取付台の表
裏全面或いは所望個所をこの考案の構造とすることがで
きる。
【0014】この発明の構造によれば、板体全面又は所
望個所に多数の四角錐状ねじ螺入用凹孔2の各辺を結合
させて凹孔間の画壁2aをその上縁を頂点として断面山
型となるように縦横に連続して設け、かつ表裏の凹孔を
薄肉部3を存して背中合せに設けてあるので、電力量メ
ータ、そのメータボックス等を取付ける場合にそれらの
取付け孔に挿入した止めねじ4をいずれかのねじ螺入用
凹孔2に合せやすく、止めねじ4をその凹孔2に立てる
とき四角錐状であるからねじがその四方の傾斜面により
まっすぐとなり、止めねじ4を表面の螺入用凹孔2より
ねじ込み、薄肉部3をつき破り裏面の螺入用凹孔2にね
じ込むことにより止めねじ4は図5に示すように表裏の
凹孔2の傾斜面、中間の薄肉部3、裏面の凹孔2の傾斜
面に喰込ませて固定する。止めねじをねじ込むとき表裏
の凹孔が薄肉部3を存して背中合せに対向した構造です
から図4、図5に示す如く裏面の凹孔が樹脂の逃げとな
り、裏面の凹孔内で膨出し、表面の凹孔の上部周囲の樹
脂が隣接の凹孔側へ若干膨出するも上方へもり上がるこ
となく、電気器具を取付け基台に密着して固定できる。
なお、実施例では止めねじを表面側の凹孔2からねじ込
む場合を説明したが、裏面側の凹孔よりねじ込むことも
できる
【0015】
【発明の効果】この発明によれば電気器具取付け用基台
の板体の表裏の全面或いは所望個所に多数の四角錐状ね
じ螺入用凹孔を凹孔間の画壁を上縁を頂点とする断面山
型となるように連続的に縦横に形成したので、電力量メ
ータ、そのメータボックス等各種電器具を固定する
際に止めねじをどの位置でも板体のいずれかの四角錐
ねじ螺入用凹孔に合わせ易く、しかもねじ螺入用凹孔
は四角錐状としたので、凹孔間の画壁は断面山型で奥に
行くに従って肉厚を厚形成できて、隣接凹孔が近接し
ているも各ねじ螺入用凹孔間が丈夫にでき、止めねじは
その四角錐状ねじ螺入用凹孔に凹孔の四方の傾斜面でま
っすぐに立てることができ、凹孔の四方の肉厚を厚くし
た傾斜面に均等かつ確実にねじ込ませることができるの
で的確に螺着できる。
【0016】かつ、板体の表裏四角錐状孔を肉厚の
中間に薄肉部を介して背中合せに同芯に対向するように
設けたので、止めねじを表面又は裏面の凹孔のいずれか
らでも薄肉部を突き破って反対側の凹孔へねじ込んで表
裏の凹孔の周りの傾斜面と中間の薄肉部に強固に喰い込
ませることができる。止めねじのねじ込みの際に、表裏
の凹孔間は薄肉であり、かつ表裏の凹孔を背中合せとし
あるため、表側の凹孔より薄肉部を介して裏側の凹孔
に真っ直ぐにねじ込み易く、又ねじ込みで押される樹脂
は裏面の凹孔内へ逃げ、表面の凹孔の口縁の樹脂のもり
上がりはなく、電気器具を基台にぴったりと取付けでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の全面に四角錐状ねじ螺入用凹孔を設
けた電気器具取付け用基台の一実施例を示す正面図であ
る。
【図2】同背面図である。
【図3】同断面図である。
【図4】要部拡大正面図である。
【図5】同拡大断面図である。
【図6】一部にねじ螺入用凹孔を設けた別の実施例の正
面図である。
【符号の説明】
1 板体 2 ねじ螺入用凹孔 3 薄肉部 4 止めねじ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製等板体(1)の表裏の全面或
    いは所望個所に多数の四角錐状ねじ螺入用凹孔(2)…
    を相隣接する凹孔間の画壁(2a)がその上縁を頂点と
    して断面山型となるように縦横に連続形成し、かつ表裏
    の前記凹孔(2)は薄肉部(3)を存して背中合せに対
    向して形成したことを特徴とする電気器具取付け用基
    台。
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JPS528600U (ja) * 1975-07-03 1977-01-21
JPS559766Y2 (ja) * 1975-07-04 1980-03-04
JPS576473Y2 (ja) * 1977-06-17 1982-02-06
JPS6027930U (ja) * 1983-08-01 1985-02-25 日下 康孝 香水ふん霧器

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