JP2620692B2 - 新規物質及び制癌剤 - Google Patents

新規物質及び制癌剤

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JP2620692B2 JP62233246A JP23324687A JP2620692B2 JP 2620692 B2 JP2620692 B2 JP 2620692B2 JP 62233246 A JP62233246 A JP 62233246A JP 23324687 A JP23324687 A JP 23324687A JP 2620692 B2 JP2620692 B2 JP 2620692B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規物質及びそれを有効成分とする制癌剤
に関する。
〔発明の背景〕
従来、癌化学療法剤として、アルキル化剤(ナイトロ
ゼンマスタード類、エチレンイミン類、スルフォン酸エ
ステル類、ニトロソウレア類)、代謝拮抗物質(メトト
レキセート、フトラフール、シトシンアラビノサイド、
シクロシチジン等)、植物性抗癌剤(コルセミド、ビン
ブラスチン、ポルフイリン等)、抗生物質(ブレオマイ
シン、アドリアマイシン、マイトマイシン等)、ホルモ
ン類(副腎ステロイド、男性ホルモン、女性ホルモ
ン)、免疫賦活剤(クレスチン、ピシバニール等)及び
ポルフイリン錯塩(マーフイリン、COPP)等が用いられ
ている。しかし一般に制癌物質の作用は癌細胞だけでな
く正常細胞にも作用するために毒性が強く、重大な副作
用を呈するので、感染症に対する化学療法剤の如く大量
の薬剤を使用することによって十分な効果をあげること
は困難な現状にある。
一方、ビンロウジは東南アジア各地等に産するビンロ
ウジュ〔アレカ・カテチュ・リンネ(Areca catechu
L.)〕(ヤシ科)の果皮を除いた種子であり、収れん、
唾液分泌促進薬、条虫駆除薬などとして、また縮瞳薬臭
化水素酸アレコリンの原料として知られている。
特公昭45−20547号公報は、このビンロウジから抽出
した物質をホスファターゼ(5′−ヌクレオチダーゼ)
阻害剤として用いる発明を開示しているが、この中では
ホスファターゼ阻害作用以外の作用については言及して
いない。
〔発明の目的〕 従来の制癌剤は、前述のように毒性が強く、副作用を
有するものが多かった。そこで本発明は、種々の天然物
質より毒性が極めて低く、大量投与の可能な制癌物質を
提供することを目的とするものである。
〔発明の構成〕
本発明は下記の理化学的性質を有するNPF−86I A、NP
F−86I B、NPF−86II A及びNPF−86II Bからなる群より
選ばれる物質を提供するものである。以下、NPF−86I A
とNPF−86I Bの混合物であるNF−86I、及びNPF−86II A
とNPF−86II Bの混合物であるNF−86IIの理化学的性質
についても触れる。
(NF−86I) (i)形状:淡黄褐色粉末。
(ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。
(iii)元素分析: 炭素 56.30% 水素 4.61% 窒素 0.2%以下 灰分 0.3%以下 (iv)分子量:1,000〜10,000(透析チューブによる) (v)赤外線吸収スペクトル(第5図参照): (vi)紫外線吸収スペクトル(第7図及び第9図を参
照): 290肩(291.2)、 420肩(96.4)、 500肩(60.6) (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。
(viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。
(NF−86II) (i)形状:淡黄褐色粉末。
(ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。
(iii)元素分析: 炭素 56.64% 水素 4.59% 窒素 0.2%以下 灰分 0.3%以下 (iv)分子量:10,000以上(透析チューブによる) (v)赤外線吸収スペクトル(第6図参照): (vi)紫外線吸収スペクトル(第8図及び第10図参
照): 290肩(306.1)、 415肩(100.0)、 505肩(61.2) (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。
(viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。
(NPF−86I A) (i)形状:淡黄褐色粉末。
(ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。
(iii)元素分析: 炭素 54.82% 水素 4.52% 酸素 37.93% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:5,620(ポリエチレングリコールを標準と
した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル(第1図参照): (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。
(viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。
(NPF−86I B) (i)形状:淡黄褐色粉末。
(ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。
(iii)元素分析: 炭素 57.09% 水素 4.45% 酸素 35.03% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:5,000(ポリエチレングリコールを標準と
した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル(第2図参照): (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。
(viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。
(NPF−86II A) (i)形状:淡黄褐色粉末。
(ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。
(iii)元素分析: 炭素 51.44% 水素 4.44% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:29,400(ポリエチレングリコールを標準
とした、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル(第3図参照): (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。
(viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。
(NPF−86II B) (i)形状:淡黄褐色粉末 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。
(iii)元素分析: 炭素:52.46% 水素: 4.42% 窒素: 0.1%以下 灰分: 0.2%以下 (iv)分子量:8,610(ポリエチレングリコールを標準と
した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル(第4図参照): (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。
ヘキサン、エーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不
溶。
(viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。
また本発明は、上記の、NPF−86I A、NPF−86I B、NP
F−86II A及びNPF−86II Bからなる群より選ばれる少な
くとも1種を有効成分とする制癌剤を提供するものであ
る。
(NF−86I及びNF−86IIの抽出) 以下、NF−86I及びNF−86IIの抽出法について詳細に
説明する。
(i)原 料 原料としては前記のビンロウジを使用するが、加工・
抽出しやすいように、乾燥・粗砕、粉砕などの処理をし
たものを用いることが好ましい。また市販されている生
薬の形態のものを用いることが簡便である。
(ii)抽 出 NF−86I及びNF−86IIはフェノール性物質であり、
5′−ヌクレオチダーゼ阻害活性及び制癌活性によって
特徴づけられるので、水、有機溶媒、遠心分離や濾過な
どによって、これらの阻害活性を指標として適当な精製
手段を適用して単離・精製することができる。これらの
方法は必要に応じて単独あるいは任意の順序に組合せ、
または反覆して適用できる。以下にNF−86I及びNF−86I
Iの抽出方法の1例を説明する。
(イ)ヘキサン、エーテルなどの脱脂溶媒を用いて、室
温で、又は加熱して原料を脱脂する。
(ロ)脱脂した原料を風乾又は真空乾燥して、脱脂溶媒
を除去する。
(ハ)次いでメタノールを抽出原料に加えて常法に従い
抽出処理する。通常は沸騰下で抽出するが、4℃の低温
室にて抽出を行っても、活性成分が得られる。
(ニ)得られた抽出液を濃縮乾固した後、水を加えて懸
濁液とする。これを濾紙にて濾過する。不溶物は、さら
に水を加え、よく攪拌した後濾過し、前の濾液とあわせ
る。
(ホ)この水溶液に等量の酢酸エチル又はクロロホルム
等の非親水性有機溶媒を加え、有機溶媒可溶部分を除去
する。
(ヘ)非親水性有機溶媒可溶部分を除去した水層を分画
分子量1,000の透析チューブ(スペクトラ/ポア6;スペ
クトラムメディカルインダストリー社製)に入れ、水に
て透析し、内液と外液に分画する。
(ト)分画分子量1,000の透析チューブにて分画した透
析内液をさらに、分画分子量10,000の透析チューブ(ス
ペクトラ/ポア6;スペクトラムメディカルインダストリ
ー社製)に入れ、水にて透析し、内液と外液に分画す
る。
(チ)このように分画すると、分子量1,000〜10,000、1
0,000以上の分画部分に目的とする阻害活性が認めら
れ、凍結乾燥などの操作により、有効物質を2種類とも
淡褐色の粉末として得ることができる。
本発明者は、分子量1,000〜10,000及び10,000以上に
分画された有効物質を各々NF−86I及びNF−86IIと命名
した。
(NPF−86I A、NPF−86I B、NPF−86II A及びNPF−86II
Bの分離) このように、透析チューブにて分画してきたNF−86I
及びNF−86IIは、さらにそれぞれ2つの画分に分類でき
る。すなわちNF−86Iは、分子量5,620の画分(NPF−86I
A)と分子量5,000の画分(NPF−86I B)より、またNF
−86IIは分子量29,400の画分(NPF−86II A)と分子量
8,610の画分(NPF−86II B)より構成されている(第11
図参照)。
これら4種の物質(NPF−86I A、NPF−86I B、NPF−8
6II A及びNPF−86II B)の分離精製は、種々の公知の方
法によって行うことができるが、以下の条件で高速液体
クロマトグラフを用いて行うことが好ましい。
(i)分離カラム この際分離カラムとしては、分配・吸着型樹脂、イオ
ン交換樹脂、ゲル濾過型の分離剤等を詰めたものを用い
ることができる。また付属的に自動注入や自動分取を行
う装置を導入することも好ましい。
(ii)溶離剤 溶離剤としては、水−メタノール系の他、水、アセト
ニトリル、ジメチルホルムアミド、酢酸、ブタノール、
ヘキサンその他の各種緩衝溶液を単品で、又は任意の比
率で混合して、用いることができる。
(iii)指標 本発明の有効物質を検出するための指標としては、28
0nmの波長の吸光度及び5′−ヌクレオチダーゼ阻害活
性を用いることができる。
(iv)処理方式 処理方式としては、オープンカラム、中圧又は高圧方
式を用いることができる。
NPF−86I A、NPF−86I B、NPF−86II A及びNPF−86II
Bは、高速液体クロマトグラフでそれぞれ単一のピーク
を示し、5′−ヌクレオチダーゼ阻害活性が一致する。
また、本物質の分子量を測定するために行なったゲル
浸透クロマトグラフにても単一ピークを示す。
各種ポリエチレングリコールの標準分子量にて検討し
たところNPF−86I Aの分子量は5,620、NPF−86I Bは5,0
00、NPF−86II Aは29,400そしてNPF−86II Bは8,610と
決定した。
以上述べてきたようにNF−86Iは、NPF−86I AとNPF−
86I Bの混合物で、一方NF−86IIはNPF−86II AとNPF−8
6II Bの混合物であった。高速液体クロマトグラムの解
析により、NF−86Iは、NPF−86I AとNPF−86I Bの約1
対3の混合物であることが、一方NF−86IIは、NPF−86I
I AとNPF−86II Bの約1対1の混合物であることが認め
られた。
後で述べるが、制癌作用に関しては、NPF−86I A、NP
F−86I B、NPF−86II A、NPF−86II BさらにはNF−86
I、NF−86IIはほぼ同程度の効果が認められる。
以上の抽出操作は、原植物特有の香、色を除去し、目
的とする制癌性物質を得る方法として最適である。尚、
有効物質は、メタノール、水に可溶であるため、前述の
抽出方法は、原料のメタノール抽出物より出発している
が、高価な有機溶媒を節約するためにはまず大量の水ま
たは熱湯にて抽出した後、同様の操作を行ってもよい。
また前記の紫外線吸収スペクトルでもあきらかなよう
に、アルカリ性にすると、本発明の新規物質はいずれも
黄褐色から赤褐色に着色するので、抽出過程全体を鉱酸
や有機酸を用いて弱酸性下で行うことも有効な抽出手段
である。
阻害活性は、メタノール抽出物など粗抽出物でも効果
がある。しかし、前述の抽出方法は原植物特有の香、色
を除去し、より制癌作用の強い物質を得る方法として最
適である。さらに非親水性有機溶媒可溶部分を除く操作
を行っているため、水溶液としても均一に透明に溶解さ
せることができるのでなお好ましい。
(制癌剤) 本発明者は、NF−86I、NF−86II、NPF−86I A、NPF−
86I B、NPF−86II A及びNPF−86II Bの種々の薬理的効
果を研究し、これらの物質が制癌作用を有することを発
見し、本発明の制癌剤を完成した。本発明において、制
癌剤の有効成分は、NPF−86I A、NPF−86I B、NPF−86I
I A及びNPF−86II Bの単品または任意の混合物である。
本発明の制癌剤は、癌細胞に直接作用してその増殖を
抑制すると共に、癌細胞に対抗するマクロファージを活
性化して制癌作用を発揮する。
i)投与方法 本発明の制癌剤は、経口及び非経口投与のいずれも使
用可能であり、経口投与する場合は、軟・硬カプセル剤
又は錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤として投与され、非経
口投与する場合は、注射剤、点滴剤及び固体状又は懸濁
粘稠液状として持続的な粘膜吸収が維持できるように坐
薬のような剤型で投与され得るが、癌の原発部位、手術
後の癌摘出部位等の局所組織内投与、皮内、皮下、筋肉
内、静脈内注射、局所への塗布、噴霧、坐剤、膀胱内注
射などの外用的投与法等も用いることができる。
ii)投与量 投与量は、投与法と癌の悪性度、患者の年令、病状や
一般状態、癌の進行度等によって一定したものではない
が、大人では通常、1日当り有効成分として0.5〜5,000
mg、小人では通常、0.5〜3,000mgである。
iii)製剤化の方法 本発明の制癌剤組成物の有効成分の割合は、剤型によ
って変更し得るが、通常、経口又は粘膜吸収に投与され
るとき、ほぼ0.3〜15.0重量%が適当であり、非経口投
与されるときは、ほぼ0.01〜10重量%が適当である。
また、本発明の有効成分を製剤化するに当っては、常
法に従い、水溶液、油性製剤などにして皮下或いは静脈
注射用製剤とすることができる他、カプセル剤、錠剤、
細粒剤等の剤型に製剤化して経口用に供することができ
る。
また、有効成分に長時間の保存に耐える安定性及び耐
酸性を付与して薬効を完全に持続させるために、更に医
薬的に許容し得る皮膜を施して製剤化すれば、すぐれた
安定性を有する制癌剤組成物とすることができる。
本発明の有効成分の製剤化に用いられる界面活性剤、
賦形剤、滑沢剤、佐剤及び医薬的に許容し得る皮膜形成
物質等を挙げれば、次のとおりである。
本発明の組成物の崩壊、溶出を良好ならしめるため
に、界面活性剤、例えばアルコール、エステル類、ポリ
エチレングリコール誘導体、ソルビダンの脂肪酸エステ
ル類、硫酸化脂肪アルコール類等の1種又は2種以上を
添加することができる。
また、賦形剤として、例えば庶糖、乳糖、デンプン、
結晶セルロース、マンニット、軽質無水珪酸、アルミン
酸マグネシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、合
成珪酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリ
ウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム等の1種又は2種以上を組合せて添加す
ることができる。
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、
タルク、硬化油等を1種又は2種以上添加することがで
き、また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サッカリン、
糖、マンニット、オレンジ油、カンゾウエキス、クエン
酸、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リンゴ酸等の
甘味剤、香料、着色剤、保存料等を含有させてもよい。
懸濁剤、湿潤剤の如き佐剤としては、例えばココナッ
ツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸カルシウ
ム、ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させることがで
きる。
また皮膜形成物質としては、セルロース・糖類等の炭
水化物誘導体として酢酸フタル酸セルロース(CAP)、
またアクリル酸系共重合体、二塩基酸モノエステル類等
のポリビニル誘導体としてアクリル酸メチル・メタアク
リル酸共重合体、メタアクリル酸メチル・ルタアクリル
酸共重合体が挙げられる。
また、上記皮膜形成物質をコーティングするに際し、
通常使用されるコーティング助剤、例えば可塑剤の他、
コーティング操作時の薬剤相互の付着防止のための各種
添加剤を添加することによって皮膜形成剤の性質を改良
したり、コーティング操作をより容易ならしめることが
できる。
iv)制癌活性の検定 次に、有効成分の制癌活性を確認した制癌性試験法に
ついて述べる。
生体内試験 (A)制癌効果 1群10匹のICR雄マウスに1×105個のエーリッヒ(Eh
rlich)腹水細胞を腹腔内移植し、注射剤として腹腔内
へ24、72時間後に各1回又は24時間後より1日1回10日
間連続投与したところ、第12〜17図に示す如く、優れた
制癌作用を示した。
(B)予防効果 (A)の制癌効果の試験法と異なる点は、エーリッヒ
(Ehrlich)腹水癌を移植する7日、5日及び3日前に
検体を20mg/kg投与する点であり、本方法にても第18図
に示すように優れた予防効果が得られた。
生体外試験 (A)エーリッヒ−レトレ アサイテス カルシノーマ
E株(Ehrlich−Lettre Ascites Carcinoma Strain E)
細胞とヒラ(HeLa)細胞を直径5cmのシャーレに播き、3
7℃にて48時間培養した後、新しい培養液と交換し、同
時に各濃度のNF−86I、NF−86IIを添加後、再び培養し
て経時的に細胞数を測定した。
結果を第1表に示す。
同様の方法にてNPF−86I AとNPF−86I Bの各濃度につ
いてエーリッヒレトレアサイテス カルシノーマE株
(Ehrlich−Lettre Ascites Carcinoma Strain E)細
胞、ヒラ(HeLa)細胞およびHL−60細胞を用い、検体添
加後3日後の細胞数を測定した。結果を第19および20図
に示す。
(B)ICR雄マウス10匹に10mg/kgのNF−86IおよびNF−8
6IIを腹腔内に投与して4日後、腹腔から腹腔滲出細胞
を採取した。この細胞を平底6ウエル・タイタープレー
トに播き、37℃1時間培養し、軽く洗い付着性細胞(マ
クロファージ)のみとする。これをコンカナバリンA
〔シグマ(Sigma)社製〕、サイトカラシンD〔アルド
リッチ(Aldrich)社製〕各10μg/mlにて刺激し、産生
する活性酸素量をサイトクロームC(ベーリンガー・山
之内)の還元反応で検討した。
結果を第2表に示す。
(C)ICR雄マウスに2.4%ブリューワーズ・チオグリコ
レート培地(Brewer's thioglycollate medium:〔ディ
フコ(Difco)社製)を1ml腹腔内投与し、4日後腹腔よ
り腹腔滲出細胞を採取した。
この細胞を平底ウエル・タイタープレートに播き、37
℃で1時間培養し、軽く洗い付着性細胞(マクロファー
ジ)のみとした。
これに、NPF−86I A及びNPF−86I Bをそれぞれ10μg/
ml、100μg/ml、NPF−86II A及びNPF−86II Bをそれぞ
れ100μg/ml含んだ10%牛胎児血清を添加したRPMI1640
倍地を加え、15時間、37℃の炭酸ガスインキュベーター
にて培養した。
培養後、各ウェルを2mMのグルコースを含んだクレー
ブスのリンゲル液で洗い、この後、サイトカラシンE
〔アルドリッチ(Aldrich)社製〕及びホィート ジャ
ーム アグルチニン(Wheat germ agglutinin)〔ファ
ルマシア(Pharmacia)社製〕にて刺激し、産生する活
性酸素量をサイトクロームC(ベーリンガー・山之内社
製)の還元反応で検討した。
結果を第3表に示す。
(V)急性毒性 NPF−86I A、NPF−86I B、NPF−86II A、NPF−86II
B、NF−86I及びNF−86IIをマウスに3g/kg経口投与した
が、毒性を示さなかった。また腹腔内投与では30mg/kg/
dayで10日間連続投与したが毒性を示さなかった。
〔実施例〕 以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 イ)粗砕・乾燥したビンロウジ100gをヘキサン300ml中
に浸漬し24時間室温で放置した後、濾過によりヘキサン
を除去した。この操作を3回行い、脱脂した。
ロ)脱脂したビンロウジを30分間風乾した。
ハ)風乾したビンロウジをメタノール300ml中に浸漬
し、沸騰下3時間抽出した。この操作を3回行い、抽出
液を集めた。
ニ)得られた抽出液をエバポレーターにて25℃で濃縮
し、真空下で乾燥した(収量6.86g)。これに水150mlを
加え、攪拌後濾過した。不溶物はさらに水100mlを加え
て攪拌後濾過し、濾液を集めた。
ホ)この水溶液に250mlの酢酸エチルを加えて抽出し
た。この操作を3回行い、酢酸エチル可溶部分を除去し
た。不溶物は1.85g残り、酢酸エチル抽出物0.61g、水抽
出物4.01gを得た。
ヘ)非親水性有機溶媒可溶部分を除去した水抽出物を分
画分子量1,000の透析チューブ(スペクトラ/ポア6;ス
ペクトラムメディカルインダストリー社製)に入れ、水
にて4℃で透析し、内液と外液に分画した。
ト)分画分子量1,000の透析チューブにて分画した透析
内液をさらに、分画分子量10,000の透析チューブ(スペ
クトラ/ポア6;スペクトラムメディカルインダストリー
社製)に入れ、水にて4℃で透析し、内液と外液に分画
した。
チ)このように分画したところ、分子量1,000〜10,000
及び10,000以上の分画部分に目的とする制癌活性及び
5′−ヌクレオチダーゼ阻害活性を認め、凍結乾燥によ
り、有効物質を2種とも淡褐色の粉末として得ることが
できた。分子量1,000〜10,000の画分(NF−86I)は、0.
50g得ることができ、5′−ヌクレオチダーゼ活性に対
する50%阻害濃度は、124ng/mlであった。分子量10,000
以上の画分(NF−86II)は、0.75g得ることができ、
5′−ヌクレオチダーゼ活性に対する50%阻害濃度は、
72ng/mlであった。分子量1,000以下の画分は2.76g得る
ことができたが、5′−ヌクレオチダーゼ阻害活性はNF
−86I及びNF−86IIに比べて非常に弱かった。
得られたNF−86I及びNF−86IIについて、5′−ヌク
レオチダーゼ阻害活性を以下のようにして検定した。
基質溶液としては、5.5mMの塩化マグネシウムを含む5
5mMのトリス塩酸緩衝液(pH8.5)に1.1mMのアデノシン
モノホスフェート−ナトリウム塩〔シグマ(Sigma)社
製、Type II〕と10mMの酒石酸ナトリウム−カリウム塩
を溶解したものを用いた。
また酵素液としてはヘビ毒由来5′−ヌクレオチダー
ゼ〔シグマ(Sigma)社製〕を使用した。
検定は次のように行った。
基質溶液0.45mlと酵素液10μ及び検定試料を40μ
加え温浴中30℃で、20分間反応させ、反応終了後、0.5m
lの10%トリクロロ酢酸を加えて反応を停止させ、生成
する沈澱物を遠心分離した。この上清0.5mlをとり、1
%トリトン25μ、蒸留水1.8ml及び2.5%(w/v)モリ
ブデン酸アンモニウムを含む5規定の硫酸水溶液0.25ml
を加え、20分後660nmの吸光度を用いて測定した。
結果を第4表に示す。
またビンロウジ抽出物の精製の各段階における抽出物
の5′−ヌクレオチダーゼ阻害活性について、検定した
ところ、第5表のような結果を得た。
〔実施例2〕 NF−86I及びNF−86IIよりNPF−86I A、NPF−86I B、N
PF−86II A及びNPF−86II Bの分離・精製を高速液体ク
ロマトグラフにて行なった。条件は次のとおりである。
分離カラム: 吸着・分配型樹脂をつめたもの(Shodex
RS−pack、DE−613:昭和電工社製) 溶 離 液: 水:メタノール=1:9 検 出 器: 紫外分光検出器(日本分光工業(株)
製) 280nm NF−86I、500mgよりNPF−86I A36.7mg、NPF−86I B24
4.2mgを得た。またNF−86II250mgより、NPF−86II A68.
8mg、NPF−86II B68.0mgを得た。
製剤例1(注射・点滴剤) NPF−86I A及びNPF−86II Aそれぞれについて500mgを
含有するように粉末ぶどう糖5gを加えてバイアルに無菌
的に分配し、密封した上、窒素、ヘリウム等の不活性ガ
スを封入して冷暗所に保存する。使用前に、0.85%生理
的食塩水500mlを添加して静脈内注射剤として、1日、1
0〜500nmを症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与す
る。
製剤例2(注射・点滴剤) NPF−86I B及びNPF−86II Bそれぞれについて50mgを
用いた他は、製剤例1と同様の方法により軽症用静脈内
注射剤とし、1日、10〜500mlを症状に応じて静脈内注
射又は点滴で投与する。
製剤例3(注射剤、カプセル剤) NPF−86I A及びNPF−86II Aそれぞれについて30mgを
精製ゴマ油1g及びステアリン酸アルミニウムゲル100mg
に溶解し密封した上、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを
封入して冷暗所に保存し、皮下注射用製剤とする。症状
に応じて1日に1回、1〜10mlを皮下注射で投与する。
また、前記製剤を0.5mlずつカプセルに分注して経口
用カプセル剤とし、1日、1〜10カプセルを症状に応じ
て経口投与する。
製剤例4(腸溶性錠剤) 以下の成分組成で腸溶性錠剤大人用(イ)及び小人用
(ロ)各々1,000個を製造した。
〔A〕の成分を各々とり、よく混合し、このものを直
接に加圧するか、またはよく練合した後、押し出し型製
粒機のスクリーンを通して顆粒成形を行い、十分によく
乾燥したものを加圧して錠剤を製造した。
次に、成形された錠剤によく溶解させた〔B〕の、基
材を被覆して腸溶性の錠剤とする。
この錠剤について日本薬局方(以下、「日局」とい
う。)崩壊試験法、腸溶性製剤の人工胃液(pH1.2)試
験を行ったところ、1時間振盪しても崩壊せず、人工腸
液(pH7.5)試験においては5〜6分で崩壊した。
製剤例5(腸溶性顆粒剤) 以下の成分で腸溶性顆粒剤1,000gを製造した。
〔A〕
主剤(NPF−86I AまたはNPF−86II A) 100(g) 乳糖 737 ヒドロキシプロピルセルロース 3 〔B〕 酢酸フタル酸セルロース 80(g) ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート 80
〔A〕の成分を各々とり、よく混合した後、常法に従
って粒状に成形し、それをよく乾燥して篩別し、ピン、
ヒートシール包装などに通した顆粒剤を製造した。次
に、この顆粒を浮遊流動させながら溶解した〔B〕の基
材を被覆し、腸溶性の顆粒剤とする。この顆粒剤は、日
局の崩壊試験器を用いて崩壊試験を行ったところ、pH1.
2の人工胃液に1時間振盪しても崩壊しない。pH7.5の人
工腸液では5分で崩壊した。
製剤例6(腸溶性カプセル剤) 以下の成分で腸溶性カプセル剤1,000個を製造した。
上記の成分で製剤例5に記載した同様の方法でカプセ
ル用に適した腸溶性の顆粒剤を製造し、その組成物をカ
プセルに充填して腸溶性カプセルとした。
このカプセルは、日局の崩壊試験器を用いて崩壊試験
を行ったところ、pH1.2の人工胃液に1時間振盪しても
崩壊または溶出を認めず、pH7.5の人工腸液に5分で崩
壊または全量が溶出した。
【図面の簡単な説明】
第1図はNPF−86I Aの赤外線吸収スペクトルを示す。 第2図はNPF−86I Bの赤外線吸収スペクトルを示す。 第3図はNPF−86II Aの赤外線吸収スペクトルを示す。 第4図はNPF−86II Bの赤外線吸収スペクトルを示す。 第5図はNF−86Iの赤外線吸収スペクトルを示す。 第6図はNF−86IIの赤外線吸収スペクトルを示す。 第7図はNF−86Iの0.1規定塩酸及び水溶媒を用いた紫外
線吸収スペクトルを示す。 第8図はNF−86IIの0.1規定塩酸及び水溶媒を用いた紫
外線吸収スペクトルを示す。 第9図はNF−86Iの0.1N水酸化ナトリウム溶媒を用いた
紫外線吸収スペクトルを示す。 第10図はNF−86IIの0.1N水酸化ナトリウム溶媒を用いた
紫外線吸収スペクトルを示す。 第11図はNF−86I及びNF−86IIの高速液体クロマトグラ
ムを示す。 第12図は癌細胞を移植した各群10匹のマウスに3mg/kg及
び10mg/kgのNF−86Iを癌細胞移植24時間後よりそれぞれ
1日1回、10日間腹腔内投与した場合、並びに無投与の
場合のマウスの生存日数と生存率を示す。 第13図は、第12図と同様にしてNF−86IIを用いた場合を
示す。 第14図は、癌細胞を移植した各群10匹のマウスに3mg/k
g、10mg/kg、20mg/kg及び30mg/kgのNF−86Iを癌細胞移
植24時間後及び72時間後に各1回腹腔内投与した場合、
並びに無投与の場合のマウスの生存日数と生存率を示
す。 第15図は、第14図と同様にしてNF−86IIを用いた場合を
示す。 第16図は、第12図と同様にして、NPF−86I Aを用いた場
合を示す。 第17図は、第12図と同様にしてNPF−86I Bを用いた場合
を示す。 第18図は、1群10匹のマウスに20mg/kgのNPF−86I Aま
たはNPF−86I Bを癌細胞移植7日、5日、3日前に投与
した場合、並びに無投与の場合のマウスの生存日数と生
存率を示す。 第19図は、3種の癌細胞を用い、これらの細胞をシャー
レに播き、37℃、48時間培養後、各濃度でNPF−86I Aを
添加し、さらに3日培養後細胞数を測定した結果を、無
添加時の細胞数との比で示した。 第20図は、第19図と同様にして、NPF−86I Bを用いた場
合を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の理化学的性質を有するNPF−86I A、
    NPF−86I B、NPF−86II A及びNPF−86II Bからなる群よ
    り選ばれる物質。 (NPF−86I A) (i)形状:淡黄褐色粉末。 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。 (iii)元素分析: 炭素 54.82% 水素 4.52% 酸素 37.93% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:5,620(ポリエチレングリコールを標準と
    した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル: ▲νKBr max▼ cm-1;3400、2940、1610、1520、1440、1
    380、1280、1260、1210、1160、1110、1060、820、800 (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
    ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 (viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。 (NPF−86I B) (i)形状:淡黄褐色粉末。 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。 (iii)元素分析: 炭素 57.09% 水素 4.45% 酸素 35.03% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:5,000(ポリエチレングリコールを標準と
    した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル: ▲νKBr max▼ cm-1;3400、2930、1610、1520、1440、1
    360、1280、1250、1200、1160、1100、1060、800 (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
    ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 (viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。 (NPF−86II A) (i)形状:淡黄褐色粉末。 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。 (iii)元素分析: 炭素 51.44% 水素 4.44% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:29,400(ポリエチレングリコールを標準
    とした、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル: ▲νKBr max▼ cm-1;3400、2950、1610、1520、1440、1
    370、1280、1250、1210、1160、1110、1060、820、800 (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
    ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 (viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。 (NPF−86II B) (i)形状:淡黄褐色粉末。 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。 (iii)元素分析: 炭素 52.46% 水素 4.42% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:8,610(ポリエチレングリコールを標準と
    した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル: ▲νKBr max▼ cm-1;3400、2930、1610、1520、1440、1
    370、1280、1250、1200、1160、1110、1060、800 (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
    ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 (viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。
  2. 【請求項2】下記の理化学的性質を有するNPF−86I A、
    NPF−86I B、NPF−86II A及びNPF−86II Bからなる群よ
    り選ばれる少なくとも1種を有効成分とする制癌剤。 (NPF−86I A) (i)形状:淡黄褐色粉末。 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。 (iii)元素分析: 炭素 54.82% 水素 4.52% 酸素 37.93% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:5,620(ポリエチレングリコールを標準と
    した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル: ▲νKBr max▼ cm-1;3400、2940、1610、1520、1440、1
    380、1280、1260、1210、1160、1110、1060、820、800 (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
    ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 (viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。 (NPF−86I B) (i)形状:淡黄褐色粉末。 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。 (iii)元素分析: 炭素 57.09% 水素 4.45% 酸素 35.03% 窒素 0.2%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:5,000(ポリエチレングリコールを標準と
    した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル: ▲νKBr max▼ cm-1;3400、2930、1610、1520、1440、1
    360、1280、1250、1200、1160、1100、1060、800 (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
    ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 (viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。 (NPF−86II A) (i)形状:淡黄褐色粉末。 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。 (iii)元素分析: 炭素 51.44% 水素 4.44% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:29,400(ポリエチレングリコールを標準
    とした、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル: ▲νKBr max▼ cm-1;3400、2950、1610、1520、1440、1
    370、1280、1250、1210、1160、1110、1060、820、800 (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
    ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 (viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。 (NPF−86II B) (i)形状:淡黄褐色粉末。 (ii)融点:明瞭な融点、分解点を示さない。 (iii)元素分析: 炭素 52.46% 水素 4.42% 窒素 0.1%以下 灰分 0.2%以下 (iv)分子量:8,610(ポリエチレングリコールを標準と
    した、ゲル浸透クロマトグラフィーによる。) (v)赤外線吸収スペクトル: ▲νKBr max▼ cm-1;3400、2930、1610、1520、1440、1
    370、1280、1250、1200、1160、1110、1060、800 (vi)紫外線吸収スペクトル: (vii)溶解性:水、メタノールに可溶。ヘキサン、エ
    ーテル、酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 (viii)呈色反応: 塩化第2鉄反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 p−アニシジン−フタル酸反応 陰性 アニリン−ジフェニルアミン反応 陰性 ドラ−ゲンドルフ反応 陰性 (ix)安定性:粉末状態では安定。
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