JP2620326B2 - 金属化層を有する窒化アルミニウム焼結体の製造方法 - Google Patents

金属化層を有する窒化アルミニウム焼結体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はIC絶縁基板をはじめ多くの分野で注目されて
いる窒化アルミニウム焼結体特に金属化層を有する窒化
アルミニウム焼結体の製造方法に関する。
[従来の技術] 最近のICにおける集積度の向上は目覚ましい。集積度
の向上に伴い発熱量が増大するため、その放熱性が重要
視されるようになってきた。
アルミナは電気絶縁性、化学的・熱的安定性に優れて
いるため、従来ICの絶縁基板材料に広く使用されてきた
が、このアルミナは熱伝導率が低く、IC絶縁基板材料と
して要求される放熱性が十分に満足できなくなりつつあ
る。このためIC基板材料として、熱電導率が高いベリリ
アが検討されているが、ベリリアは毒性が高く、その取
扱いが困難であるという欠点がある。
窒化アルミニウム(AlN)は、熱伝導性、電気絶縁
性、化学的・熱的安定性に優れており、毒性もないた
め、アルミナに代るIC絶縁基板材料として注目を集めて
いる。AlN焼結体をIC絶縁基板材料として用いるには、
通常その表面に金属化層を形成せしめることが不可欠と
なっている。その金属化層を形成せしめる方法は、厚膜
焼成法、DBC(Direct Bond Copper)法、薄膜法等が行
われ、その成功例も数多く報告されている。
その他、AlN未焼結体に金属化用組成物からなるペー
ストを塗布し、非酸化性雰囲気中にて焼成する同時焼結
法についても成功例があり、数例報告されている。
その一例として、非酸化物系セラミック体の金属化用
組成物および金属化方法(特公昭62-27037号)がある。
これには、メッキ、ろう付け可能な強固な接着を得るこ
とができる組成物並びにそれを用いた金属化方法につい
て開示されており、AlNセラミッスク体では、金属化用
組成物としてW、Moのほかに非酸化物系セラミックスの
構成要素物質、つまりAlNと金属あるいは金属酸化物を
含有せしめてなる金属化用組成物並びにAlN未焼結成形
体にそのペーストを塗布して非酸化性雰囲気中で焼成す
る同時焼成法について説明されている。
この他にも若干例の報告があるが、WもしくはMoのペ
ーストにAlNの添加もしくはその他に金属、金属酸化物
も添加することにより、密着強度が高い良好なAlN焼結
体が得られるものと判断され、その密着機構としては、
AlN焼結体側より焼結助剤成分を含む融液が毛細管現象
により金属化層中に浸出し、固化して金属化層とAlN焼
結体とを機械的強度により、強固に密着するものと考え
られる。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明者らは、上記と同様の成分を含有する
金属化層を具備したAlN基板の熱伝導率の測定を行った
ところ、60〜140W/m.Kと予想外にその値が低いレベルに
止り、鋭意検討を行ったところ、焼結助剤成分を含む融
液が固化して生じたガラス相の熱伝導性が極めて悪いこ
とがその原因であるという結論に達した。すなわち、金
属化層とAlN焼結体との界面領域に数μm厚のガラス層
が形成され、これが絶縁性セラミックスの熱伝導の主体
をなすフォノン伝導の障壁となっている。ゆえに、高熱
伝導性を有するAlN焼結体を用いても、ガラス相が熱伝
導を阻害し、AlN本来の高熱伝導性という優れた特性を
十分に発揮することができなかった。
本発明は、AlN焼結体におけるかかる課題を解決せん
とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、アルミニウム化合物を添加剤とするタング
ステンの金属化層を有する窒化アルミニウム焼結体中の
酸化イットリウムまたは酸化ガドリニウムよりなる焼結
助剤の含有率が母材に対して0.65重量%以下であり、
又、焼結体中に含まれる酸素の含有率が0.3重量%以下
であり、相対密度が98%以上、熱伝導率が160W/m.K以上
であることを特徴とする金属化層を有する窒化アルミニ
ウム焼結体並びに窒化アルミニウム粉末を主成分とし、
これに焼結助剤として酸化イットリウム又は酸化ガドリ
ニウムを用いたプレス成形体あるいはテープ成形体によ
り得られるグリーンシートに、タングステンを主とし、
アルミニウム化合物の添加剤を有する金属化ペーストを
スクリーン印刷により塗布し、非酸化性雰囲気下にて17
00〜2000℃で同時焼成し、その熱伝導率が160W/m.K以上
である焼結体を得ることを特徴とする金属化層を有する
窒化アルミニウム焼結体の製造方法である。
同時焼成法により熱伝導度が高い金属化層を有するAl
N焼結体を得るためには、熱伝導性の障壁となっている
ガラス相の厚みを極力小さくすることと、AlN焼結体お
よび金属化層の緻密化、AlN焼結体において不可避的に
含まれる酸素の含有率が低いことが重要である。
上記ガラス層の厚みを極力小さくするためには、焼結
助剤成分を含む融液のAlN焼結体側からの浸み出しを抑
制するのが最も効果的であるため、本発明では、焼結助
剤の添加率を0.65重量%以下と極めて低いレベルにし
た。この条件において焼結体の緻密化と、不可避的に含
まれる酸素の含有率を低減させることが必要となる。そ
のためには、焼結助剤および脱酸剤としての周期律表II
a、IIIa族から選ばれた化合物、例えばCaO、Y2O3等を添
加する方法、AlN粉末とともに炭素を添加して焼結する
ことによって脱酸し、低酸素の焼結体を得る方法、高純
度低酸素のAlN粉末を添加する方法、AlN焼結体に残留す
る焼結助剤を分解蒸発させ、高純度のAlN焼結を得る方
法、焼結体に残留する焼結助剤を長時間の還元雰囲気下
に曝し除去する方法、AlN基板つまり母材から金属化層
に浸透する助剤によってAlN粉末の焼結助剤および脱酸
剤としての効果を奏する方法などがあり、これら何れの
方法でも作用に変りはない。
また、金属化層の緻密化については、高融点金属の焼
結機構の詳細について明らかでない部分が多いが、非酸
化性雰囲気中では自己焼結性が劣るのであるが、AlN焼
結体中に含まれる焼結助剤成分を含む融液の浸み出しを
制御して焼成を行うと、金属化層の焼結性が著しく向上
し、緻密な金属化層が得られることが明らかとなった。
また、IC放熱基板材料の要求特性としては、ソリが60
μm以下、引張り強度が2.0kg/mm2以上となっている。
ソリが60μmを超えると、基板の熱抵抗が急激に増大
し、放熱性が悪化する等の問題が生じる。引張り強度が
2.0kg/mm2未満であると、IC製造工程中の熱サイクルに
より基板とメタライズ層が剥離する。通常、AlN焼結体
中に含まれる焼結助剤成分を含む融液より生じたガラス
層が引張り強度の向上に寄与するのであるが、ガラス層
は熱伝導の大きな障壁となる。従って本発明では、上記
融液の浸み出しを制御し、ガラス層を極力少なくすると
ともに、タングステンの金属化層に添加剤を用いて金属
化層の濡れ性を向上させ、引張り強度の向上を図ってい
る。
本発明について詳細に説明すると、タングステンの金
属化層に用いる添加剤のアルミニウム化合物は、AlN粉
末、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸窒化アルミニウム
(AlON)が好適に用いられる。これらをタングステン粉
末とともにエチルセルロース、アクリル樹脂、ポリビニ
ルアルコールなどの公知の粘結剤と、α−テルピネオー
ル、ブチカルビノールなどの公知の溶剤からなるバイン
ダーを添加してペーストとして用いる。
また、AlN焼結体原料としては、AlN粉末と、AlNが難
焼結性であるため添加助剤を用いている。焼結助剤成分
としては、焼成時に分解して酸化イットリウム(Y2O3
もしくは酸化ガドリニウム(Gd2O3)を生じるY、Gdの
ステアリン酸塩をはじめとする有機酸塩あるいはアルコ
キシドを用い、Y2O3もしくはGd2O3換算で母材に対して
0.65重量%以下となるように用いた。これよりプレス成
形体およびテープ成形法によりグリーンシートを得る。
このプレス成形体もしくはグリーンシートに前述のペ
ーストをスクリーン印刷により塗布し、非酸化性雰囲気
中にて1700〜2000℃で焼成して、金属化層を有するAlN
焼結体を得る。
以上のようにガラス相の形成を制御するために焼結助
剤の含有量を抑えつつ、金属化層を有する窒化アルミニ
ウム焼結体の相対密度を98%以上と緻密化し、又、AlN
焼結体中に不可避的に含まれる酸素の含有率を抑制する
ことにより、金属化層を有するAlN焼結体の熱伝導率を1
60W/m.K以上とすることができる。
[実施例] 焼結助剤として、YまたはGdの有機酸塩もしくはアル
コキシドをY2O3またはGd2O3換算で0.65重量%以下含有
したAlNの未焼結体に、Al2O3、AlNまたはAlONを各種割
合で添加したWのペーストをスクリーン印刷により所定
のパターンを印刷した後、窒素雰囲気中にて1700〜2000
℃で1〜5時間保持して焼成を行った。各実施例の条件
を表1に示す。
上記例で得られた焼結体の密度、酸素含有量を第2表
に示すとともに、レーザーフラッシュ法で測定した熱伝
導率並びにソリの測定結果も併せて第2表に示す。
また、表面にNiメッキを施した後、Pb-Snメッキした
軟銅線を半田付した後、引張試験を行った。その結果も
第2に示す。
熱伝導性は焼結温度が1800℃以上であると特に優れて
おり、またいずれの場合においても、ソリ、引張強度が
それぞれ60μm未満、2kg/mm2以上と実用上全く問題は
なかった。
[比較例] 各比較例の条件を第3表に示し、この各例により得ら
れた焼結体の試験結果を表4に示す。
上記表に示す結果から明らかなように、焼結温度が15
00〜1650℃の場合、相対密度が70〜95%にとどまり、熱
伝導率も110〜140W/m.Kと低かった。これは、焼結助剤
添加量、酸素含有率、相対密度のいずれかが、本発明の
範囲外となるためである。
[発明の効果] 発明によるAlN焼結体は優れた熱伝導率、引張強度を
有し、ソリも少ないことから半導体工業において基板材
料もしくはパッケージ材料、特に放熱特性の要求される
多層配線基板材料として極めて有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 雅也 兵庫県伊丹市昆陽北1丁目1番1号 住 友電気工業株式会社伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−218585(JP,A) 特公 昭62−27037(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム化合物を添加剤とするタング
    ステンの金属化層を有する窒化アルミニウム焼結体中の
    酸化イットリウムまたは酸化ガドリニウムよりなる焼結
    助剤の含有率が母材に対して0.65重量%以下であり、
    又、焼結体中に含まれる酸素の含有率が0.3重量%以下
    であり、相対密度が98%以上、熱伝導率が160W/m.K以上
    であることを特徴とする金属化層を有する窒化アルミニ
    ウム焼結体。
  2. 【請求項2】窒化アルミニウム粉末を主成分とし、これ
    に焼結助剤として酸化イットリウム又は酸化ガドリニウ
    ムを用いたプレス成形体あるいはテープ成形体により得
    られるグリーンシートに、タングステンを主とし、アル
    ミニウム化合物の添加剤を有する金属化ペーストをスク
    リーン印刷により塗布し、非酸化性雰囲気下にて1700〜
    2000℃で同時焼成し、その熱伝導率が160W/m.K以上であ
    る焼結体を得ることを特徴とする金属化層を有する窒化
    アルミニウム焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】窒化アルミニウム焼結体中に含まれる焼結
    助剤成分を含む融液の浸み出しを制御することにより、
    金属化層を緻密化する請求項(2)記載の金属化層を有
    する窒化アルミニウム焼結体の製造方法。
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