JP2620017B2 - 包装袋のヒートシール方法およびそれに用いるヒートシールロール - Google Patents

包装袋のヒートシール方法およびそれに用いるヒートシールロール

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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Closing Of Containers (AREA)
  • Package Closures (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、包装用フィルムの熱
溶融樹脂層の厚みを有効に低減させてなお、所要のヒー
トシール強度を十分に確保することができる包装袋の
ヒートシール方法およびそれに用いるヒートシールロー
ルを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】紙層、アルミニウム層などを含むことの
ある積層プラスチックフィルムにより構成される包装用
フィルムの各層の材質および厚みは、多くは、被包装物
の性質、取扱方法などによって決定されており、なかで
もその熱溶融樹脂層の厚みは、所要のヒートシール強度
との関連において決定され、一般的には、熱溶融樹脂層
が厚いほどヒートシール強度が高いとされている。
【0003】図4はこのことを示すグラフであり、この
グラフによれば、二軸延伸ナイロンフィルム(15μ) を
ベースフィルム層とし、それに積層した熱溶融樹脂層と
してのエチレンビニルアセテート共重合体層の厚みを40
μ〜60μの範囲で変化させた場合には、その熱溶融樹脂
層の厚みが厚くなるほど高いヒートシール強度 (T型剥
離強度) をもたらすことができ、この現象は周囲温度が
低くなるほど顕著であることが解かる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の包装
用フィルムでは、所要のヒートシール強度を得ることを
目的として熱溶融樹脂層の厚みを選択し、包装用フィル
ムの全体にわたって熱溶融樹脂層の厚みをその選択され
た厚みとしていることから、包装用フィルムの、ヒート
シールを施されない部分においては、熱溶融樹脂層の厚
みが必要厚みをはるかに越えることになるという、材料
歩止りの上での問題があった他、過剰包装という観点か
らの問題もあった。
【0005】この発明は、従来技術の有するかかる問題
点を解決することを課題として検討した結果なされたも
のであり、この発明の目的は、熱溶融樹脂層の厚みを必
要にして最小のものとしてなお、十分なヒートシール強
度をもたらすことができ、従って、材料歩止りを大きく
向上させて、併せて、過剰包装の問題を十分に解決する
ことができる、包装袋のヒートシール方法およびそれに
用いるヒートシールロールを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のヒートシール
方法は、プラスチックフィルム層とすることはもちろ
ん、紙層、アルミニウム層などとすることもできるベー
スフィルム層に、熱溶融樹脂層を直接的もしくは間接的
に積層してなる包装用フィルムのたとえば二枚を、熱溶
融樹脂層相互の対向状態の下で、ヒートシールロールの
ヒートシール刃により縦方向および横方向にヒートシー
ルして包装袋を製造するに当って、縦横それぞれの方向
ヒートシールを施される全ての部分、包装スペース
から離れて位置する熱溶融樹脂層の一部を、それの溶融
状態の下でヒートシール刃の作用によって、包装スペ
ースに隣接して位置する部分側へ移動させることによ
り、包装スペースに隣接し、包装袋に所要のヒートシー
ル強度をもたらすヒートシール部分での熱溶融樹脂層の
トータル厚みを、二枚の包装用フィルムの熱溶融樹脂層
の元のトータル厚みより厚くする一方、包装スペースか
ら離隔して位置するヒートシール部分での熱溶融樹脂層
のトータル厚みを、包装用フィルムの熱溶融樹脂層の元
のトータル厚みより薄くするものである。
【0007】なおここで、熱溶融樹脂層というときは、
熱溶融性の層が二層以上隣接して存在する場合には、そ
れらの熱溶融性の層の全てを含めるものとする。従っ
て、たとえば、ポリエチレン層とエチレンビニルアセテ
ート共重合体層とが隣接して位置する場合は、それらの
両層を合わせて熱溶融樹脂層と呼ぶ。
【0008】そして、この発明のヒートシールロール、
なかでも横シールロールは二本で一対をなし、相互に逆
方向に回転駆動されるそれぞれの回転ロールと、各回転
ロールに内蔵したヒータと、各回転ロールの半径方向外
方へ突出させて設けられて、その軸線方向へ延在すると
ともに、周方向に弧状をなすヒートシール刃とを具える
ものであって、少なくとも、いずれか一方の回転ロール
に設けたヒートシール刃の表面の、回転方向の前方側部
分および後方側部分のそれぞれの曲率半径をともに同一
とするとともに、そのヒートシール刃の、周方向の中央
部分の曲率半径を他の部分のそれより幾分大きくしたも
のである。
【0009】また、この発明の縦シールロールは、とく
に、各回転ロールの半径方向外方へ突出させて設けたヒ
ートシール刃を、周方向に連続するフランジ状としたと
ころにおいて、少なくとも、いずれか一方の回転ロール
に設けたヒートシール刃の、包装スペースを区画する側
の側端部分の曲率半径を、他方の側端部分の曲率半径よ
り幾分小さくしたものである。
【0010】
【作用】この発明のヒートシール方法では、包装スペー
スに隣接して、包装袋に所要のヒートシール強度をもた
らすヒートシール部分での熱溶融樹脂層のトータル厚
みを、二枚の包装用フィルムの熱溶融樹脂層の元のトー
タル厚みより厚くすることにより、これをいいかえれ
ば、二枚の包装用フィルムのそれぞれの熱溶融樹脂層の
トータル厚みをたとえば80μとした場合に、包装スペー
スに隣接するヒートシール部分での熱溶融樹脂層のトー
タル厚みを120 μ、そして、包装スペースから離れたヒ
ートシール部分でのトータル厚みを60μとすることによ
り、トータル厚みが120 μのヒートシール部分によっ
て、必要にして十分なヒートシール強度をもたらすこと
ができる。
【0011】なおここで、包装スペースに隣接するヒー
トシール部分、上述した例ではトータル厚みを120 μと
した部分の幅は、約3mmもしくはそれより幾分広い幅と
することが好ましく、それを3mmとしたときには、37 N
/cm という十分な大きさの引張破壊強度を付与すること
ができる。
【0012】従って、この方法によれば、ヒートシール
を施される部分の、包装スペースから離れて位置する熱
溶融樹脂層の一部を、包装スペースに隣接して位置する
部分側へ寄せ集めて、その包装スペース隣接部分での熱
溶融樹脂層のトータル厚みを、所要のヒートシール強度
をもたらすに十分なものとすることによって、包装フィ
ルムそれ自身の熱溶融樹脂層の全体的な厚みを、ヒート
シール強度を除いた、本来的な包装適性だけを考慮して
決定することが可能となり、この結果として、その熱溶
融樹脂の厚みを、従来技術に比して大きく低減させるこ
とができる。なおこの場合には、包装スペースから離れ
て位置するヒートシール部分での熱溶融樹脂層のトータ
ル厚みが、二枚の包装用フィルムの熱溶融樹脂層のトー
タル厚みより薄くなることから、そのヒートシール部分
にては高いヒートシール強度をもたらすことはできない
が、上述したように、包装スペースに隣接して位置する
ヒートシール部分が十分なヒートシール強度を発揮する
ことから、この部分のヒートシール強度の低さが、包装
袋全体としての破袋強度に特別の影響を及ぼすことはな
い。
【0013】また、この発明の、たとえば自動充填製袋
機に用いて好適な横シールロールでは、上下方向に連続
する包装用フィルムに、その長さ方向に所定の間隔をお
いて、横方向、すなわち、フィルム幅方向にヒートシー
ルを施すに際し、ヒートシール刃の周方向の中央部分、
いいかえれば、区画される包装スペースから最も離れた
位置で包装用フィルムにヒートシールを施すシール刃部
分の曲率半径をとくに大きくして、その中央部分をもっ
て、溶融状態の熱溶融樹脂層の一部を、ヒートシール刃
の回転方向前方側および後方側のそれぞれの側へ移動さ
せることによって、包装用フィルムそれ自身の熱溶融樹
脂層の厚みは薄くても、包装スペースに隣接するヒート
シール部分での熱溶融樹脂層のトータル厚みを所要に応
じて厚くして十分なヒートシール強度を付与することが
できる。なお、このようにして横シールを施された包装
用フィルムは、それと直交する方向の縦シールと相俟っ
て、包装用フィルムの長さ方向に連続する包装袋とさ
れ、その後、横シール部の幅方向の中央部、いいかえれ
ば、上述した、ヒートシー ル刃の周方向の中央部分にて
ヒートシールされた部分の幅方向中央位置にて一袋づつ
の包装袋に切断される。
【0014】このことは、この発明の縦シールロールに
おいてもまたほぼ同様であり、ヒートシール刃の幅方向
での曲率半径の差に基づいて、包装用フィルムのヒート
シールを施される部分において、包装スペースから離れ
た部分からその包装スペースに隣接する部分側へ、溶融
状態の熱溶融樹脂層の一部を移動させることによって、
包装スペースに隣接するヒートシール部分のシール強度
を、包装用フィルムの熱溶融樹脂層の厚みのいかんにか
かわらず、所期した通りに高めることができる。
【0015】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明の方法に従って製造した包装
袋を例示する平面図および断面図である。
【0016】図中1は包装袋の全体を示し、この例の包
装袋1は、一枚の包装用フィルムに、それの熱溶融樹脂
層の対向姿勢の下で、ヒートシールロールのヒートシー
ル刃によって、縦方向および横方向のいわゆる三方シー
ルを施すことによって製袋したものである。このような
包装袋1は、たとえば、自動充填製袋機における連続的
な縦シールおよび間欠的な横シールによって形成され
て、図の上下方向に連続する包装袋に対し、横シール部
分の幅方向、図では上下方向の中央部で各包装袋を一袋
づつ切断分離することで構成することができる。
【0017】ここで、包装用フィルム2は、たとえば、
15μの厚さの二伸延伸ナイロンフィルム層をベースフィ
ルム層3とし、このベースフィルム層3に順次に積層し
た、ポリエチレン層およびエチレンビニルアセテート共
重体層の合計40μの熱溶融性層を熱溶融樹脂層4とする
積層フィルムによって形成することができ、この発明に
よれば、かかる包装用フィルム2に各方向のヒートシー
ルを施すに際し、図1(b) の拡大断面図に誇張して示す
ように、ヒートシールを施される部分のうち、包装スペ
ース5から離れて位置する熱溶融樹脂層4の一部を、そ
れの溶融状態の下で、図示しないヒートシール刃の作用
により、包装スペース5に隣接して位置する部分側へ移
動させ、これによって、包装スペース5に隣接して位置
し、包装袋1に所要のヒートシール強度をもたらすヒー
トシール部分6での熱溶融樹脂層4のトータル厚みをた
とえば120 μとし、その包装スペース5から離隔して位
置するヒートシール部分7での熱溶融樹脂層4のトータ
ル厚みをこれもたとえば60μとする。
【0018】このように、この方法によれば、ヒートシ
ール部分6の熱溶融樹脂層4の厚みを、包装用フィルム
それ自身の熱溶融樹脂層4の厚みのいかんにかかわら
ず、ヒートシール部分7でのそれの厚みの減少をもっ
て、所期した通りに増加させることができ、この結果と
して、包装用フィルム全体の熱溶融樹脂層4の厚みを必
要にして最小のものとしてなお十分なヒートシール強度
をもたらすことができる。
【0019】ところで、ヒートシール部分6の幅は、上
述したようなフィルム構成の下では、約3mmもしくはそ
れより幾分広い幅とすることにより、一般的な寸法、た
とえば、40×50〜 100×120 mmの寸法の液体包装袋にお
いて必要なヒートシール強度を確保し得ることが実験に
より確認されている。
【0020】以上、この発明の方法を、縦シール部分を
例にとって説明したが、これらのことは横シール部分に
おいてもまた同様である。図2は、上述した発明方法の
実施に用いることができるこの発明の横シールロールを
例示する縦断面図である。
【0021】この横シールロール11は、二本で一対をな
して相互に平行に延びるとともに、互いに逆方向に回転
駆動されるそれぞれの回転ロール12にヒータ13を内蔵さ
せるとともに、それらの各回転ロール12に、その半径方
向外方へ突出して軸線方向へ延在するとともに、表面が
周方向に弧状をなす少なくとも一本、図では三本のヒー
トシール刃14を設けたところにおいて、一方の回転ロー
ル12に設けたヒートシール刃14の、周方向の中央部分14
a の曲率半径R、その中央部分14aに対する回転方向
前方側部分14bおよび回転方向後方側部分14cの曲率半
径R0 より大きくしたものである。
【0022】このような横シールロール11によれば、そ
れによって包装用フィルム2にその幅方向に延びるヒー
トシールを施すに際し、各個の包装袋1への分離状態の
下では区画される包装スペースから最も離れて位置し
て、ヒートシール刃表面の曲率半径が最も大きいヒート
シール刃中央部分14a によって、包装用フィルム2の、
溶融された熱溶融樹脂層4をとくに強く押圧することに
より、その樹脂層4の一部を、回転方向の前方側部分14
b および後方側部分14c のそれぞれの側へ移動させるこ
とができ、これがため、ヒートシール刃中央部分14a に
よってヒートシールを施される部分の熱溶融樹脂層4の
トータル厚みを、包装用フィルムそれ自身の熱溶融樹脂
層4のトータル厚みより薄くする一方、回転方向前方側
部分14b および後方側部分14c のそれぞれによってヒー
トシールを施される部分のトータル厚みを、フィルムそ
れ自身のトータル厚みより十分厚くすることができる。
【0023】従って、横シールロール11によってヒート
シールを施されて、包装用フィルムの長さ方向である図
上下方向に連続するそれぞれの包装袋を、横シール部
の幅方向の中央部、すなわち、ヒートシール刃14の周方
向の中央部位置と対応する位置で切断して各個の包装袋
に分離することにより、前述したように、各包装袋の、
包装スペースに隣接するヒートシール部分では、熱溶融
樹脂層4が所要のヒートシール強度をもたらすに十分な
トータル厚みを有することになる。
【0024】なおこの例では、対をなす二本の横シール
ロール11のうち、一方の横シールロール11のヒートシー
ル刃14だけに曲率半径の差をつけているが、二本の横シ
ールロール11のそれぞれのヒートシール刃14に、ともに
曲率半径の差をつけることもでき、この場合には、包装
スペースに隣接するヒートシール部分の熱溶融樹脂層4
のトータル厚みをより一層厚くすることができる。
【0025】また、図に示すところでは、それぞれのヒ
ートシール刃14を回転ロール12に一体に形成している
が、それらの各ヒートシール刃14を回転ロール12とは別
体に構成することも可能である。
【0026】図3は、この発明方法の実施に用いること
ができる縦シールロールを例示する要部平面図である。
【0027】ここにおける縦シールロール21は、二本で
一対をなして相互に逆方向に回転駆動されるそれぞれの
回転ロール22に、図示しないヒータを内蔵させるととも
に、各回転ロール22に、その半径方向外方突出して周
方向に連続するフランジ状のヒートシール刃23を、一体
形成して、または、別体にて構成して設けたところにお
いて、それぞれの回転ロール22に設けたヒートシール刃
23の、包装スペースを区画する側の側端部分23a の曲率
半径、いいかえれば直径D0 を、ヒートシール刃23の他
方の側端部分23b の曲率半径、これもいいかえれば直径
Dより幾分小さくしたものである。
【0028】かかる縦シールロール21によれば、両ヒー
トシール刃間の隙間に包装用フィルム2を通過させるこ
とにより、それの熱溶融樹脂層4の一部を、直径の大き
い側端部分23b によって強く押圧して、直径の小さい側
端部分側へ移動させることができ、これにより、包装ス
ペースに隣接するヒートシール部分の熱溶融樹脂層4の
トータル厚みを、包装用フィルムそれ自身の熱溶融樹脂
層4の厚みが薄くても、所要のヒートシール強度をもた
らすに十分な厚みとすることができる。
【0029】なお図示例では、二本の縦シールロール21
のそれぞれにつき、ヒートシール刃23に大径部分および
小径部分のそれぞれを設けているが、いずれか一方の縦
シールロール21についてはヒートシール刃23を均一直径
のものとすることもできる。
【0030】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明の方法およびヒートシールロールによれ
は、包装用フィルムそれ自身の熱溶融樹脂層の厚みを必
要最小限のものとしてなお、ヒートシール部分に所期し
た通りのヒートシール強度をもたらすことができ、従っ
て、材料歩止りを十分に向上させることができるととも
に、過剰包装の問題をほぼ完全に解決することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法に従って製造した包装袋を例示
する図である。
【図2】この発明の横シールロールを例示する縦断面図
である。
【図3】この発明の縦シールロールを例示する要部平面
図である。
【図4】熱溶融樹脂層の厚みとヒートシール強度との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 包装袋 2 包装用フィルム 3 ベースフィルム 4 熱溶融樹脂層 5 包装スペース 6,7 ヒートシール部分 11 横シールロール 12 回転ロール 13 ヒータ 14 ヒートシール刃 14a 中央部分 14b 回転方向前方側部分 14c 回転方向後方側部分 21 縦シールロール 22 回転ロール 23 ヒートシール刃 23a, 23b 側端部分 R,R0 曲率半径 D,D0 直径

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルム層に熱溶融樹脂層を積層
    してなる包装用フィルムを、熱溶融樹脂層の対向状態
    で、ヒートシールロールのヒートシール刃により縦方向
    および横方向にヒートシールして包装袋を製造するに当
    り、縦横それぞれの方向の ヒートシールを施される全ての
    、包装スペースから離れて位置する熱溶融樹脂層の
    一部を、前記ヒートシール刃により、ヒートシールを施
    される部分の、包装スペースに隣接して位置する部分側
    へ移動させて、包装スペースに隣接し、包装袋に所要の
    ヒートシール強度をもたらすヒートシール部分での熱溶
    融樹脂層のトータル厚みを、包装用フィルムの熱溶融樹
    脂層のトータル厚みより厚くする一方、包装スペースか
    ら離隔して位置するヒートシール部分での熱溶融樹脂層
    のトータル厚みを、包装用フィルムの熱溶融樹脂層のト
    ータル厚みより薄くすることを特徴とする包装袋のヒー
    トシール方法。
  2. 【請求項2】 二本で一対をなし、相互に逆方向に回転
    駆動されるそれぞれの回転ロールと、各回転ロールに内
    蔵したヒータと、各回転ロールの半径方向外方へ突出さ
    せて設けられ、その軸線方向へ延在するとともに、周方
    向に弧状をなすヒートシール刃とを具えるヒートシール
    ロールであって、 少なくとも、いずれか一方の回転ロールに設けたヒート
    シール刃の表面の回転方向前方側部分および回転方向後
    方側部分のそれぞれの曲率半径をともに同一とするとと
    もに、そのヒートシール刃の、周方向の中央部分の曲率
    半径を前記曲率半径より幾分大きくしてなるヒートシー
    ルロール。
  3. 【請求項3】 二本で一対をなし、相互に逆方向に回転
    駆動されるそれぞれの回転ロールと、各回転ロールに内
    蔵したヒータと、各回転ロールの半径方向外方へ突出さ
    せて設けられて、周方向に連続するフランジ状をなすヒ
    ートシール刃とを具えるヒートシールロールであって、 少なくとも、いずれか一方の回転ロールに設けたヒート
    シール刃の、一方の側端部分の曲率半径を、他方の側端
    部分の曲率半径より幾分大きくしてなるヒートシールロ
    ール。
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