JP2619235B2 - 情報記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、情報記録装置に関する。

［従来の技術］ 情報記録装置における情報記録媒体としては、磁気デ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスクがある。これらの
情報記録媒体は、情報を記録する情報記録領域と、管理
情報を記録する管理領域とに分かれている。上記管理情
報は、記録された情報を管理するデータまたは、情報記
録媒体の属性を示す情報である。

第６図は、情報記録媒体の一例としての光ディスクを
示す図である。

光ディスク１は、管理領域２と、情報記録領域３とを
有する。

光ディスクに情報を記録する場合、記録する情報を管
理する管理情報を管理領域２に記録する。管理情報は、
記録する情報の属性、種類、記録した日付け、情報を記
録したディスク上の位置等の情報である。

ディスク１上に記録した情報を再生する場合、管理領
域２の管理情報に基づいて、求める情報を検索し再生す
る。したがって、管理情報が、光ディスク１の媒体破損
や欠陥等によって、再生不能になると、情報記録領域３
の情報再生が不可能になる。

ところで、従来装置においては、情報記録領域３の記
録周波数と、管理領域２の記録周波数とが同一である。
そして、媒体破損や欠陥に対するエラーレートを下げる
ために、両記録周波数を下げる手段が考えられるが、こ
のようにすると、記録密度が下がるという問題が生じ
る。一方、記録密度を上げるためには、両記録周波数を
上げる手段があるが、このようにすると管理領域２を含
む全エラーレートが上がるという問題がある。

［発明の目的］ 本発明は、上記従来例の問題点に着目してなされたも
ので、情報記録媒体において、媒体破損や欠陥に対する
エラーレートを下げるとともに、記録密度を上げること
ができる情報記録再生装置を提供することを目的とする
ものである。

［発明の実施例］ 第１図は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。

バッファ２は、インタフェース１を通じて外部から入
力した情報を、一時蓄えるものであり、ECC回路３は、
誤り訂正符号化を行なう回路である。符号化された情報
は、変調回路４で変調され、レーザ駆動回路５でレーザ
出力になり、光学ヘッド６を介して、光ディスクＤ上に
記録される。

なお、ヘッドアンプ７と、復調回路８と、スピンドル
モータ９と、CPU10と、転送クロック切換え回路11を有
する。

また、変調回路４は、バッファに記憶された情報が情
報記録領域に記録される情報であるかまたは管理領域に
記録される情報であるかにかかわらず、バッファに記憶
された情報を、周波数設定手段によって設定された周波
数に基づいて、記録のために同じ変調処理を行う変調処
理回路の例である。

次に、上記実施例の動作について説明する。

変調回路４のサンプリング周波数を常に一定とした場
合、記録周波数は、バッファ２からECC3へデータが転送
されるときの基本クロック周波数によって変化する。こ
の状態を第２図に示してある。たとえば、基本クロック
周波数をｆとし、記録周波数をｆ′とすると、基本クロ
ック周波数が1/2fになると、記録周波数は1/2f′にな
る。

そこで、バッファ２からECC3へデータ転送する場合、
情報記録領域D2へ記録する場合の基本クロック周波数を
ｆとする。そして、転送基本クロック切換回路11を用い
て、管理領域D1へ記録する場合の基本クロック周波数
を、ｆより低い値にする。これによって、管理領域D1の
記録周波数は、情報記録領域D2の記録周波数よりも低く
なる。

次に、再生エラーと、記録周波数との関係について説
明する。

同一信号を、記録周波数ｆと1/3fとで記録した場合、
再生する場合のサンプリング周波数もｆ′と1/3f′とに
なる。この場合、ウインド幅はＴと3Tとになる。この例
を、第３図に示してある。

ここで、ディスクＤに、長さＴ分の媒体欠損があった
とする。この場合、第３図（ａ）に示すように、ウイン
ド幅をＴとして書込んでいると、再生エラーまたは再生
不能となる。ところが、上記の場合、第３図（ｂ）に示
すように、ウインド幅を3Tで記録している場合には、再
生エラーにはならない。ここで、ウインド幅を3Tにした
場合の記録周波数は、ウインド幅をＴにした場合の記録
周波数よりも低い。したがって、低い記録周波数によっ
て管理領域D1を記録する程、媒体欠損等による再生エラ
ーを防止し易くなる。

管理領域D1における記録周波数と、情報記録領域D2に
おける記録周波数とを異ならした場合、両領域D1,D2に
おいて、１セクタに含まれる情報量を等しくさせるに
は、物理セクタ長について工夫を加えなければならな
い。ここで、物理セクタ長とは、１セクタの長さであ
る。

第４図、第５図に、その一例を示す。

第４図、第５図ともに、情報記録領域D22、D32の周波
数をｆとし、管理領域D21、D31の記録周波数を1/2fとし
てある。

第４図に示す例は、CAV方式で、ディスクD20には、管
理領域D21と、情報記録領域D22とが設けられ、それぞれ
に、管理領域のセクタD23、情報記録領域のセクタD24が
設けられている。ここで、情報記録領域D22の物理セク
タ長をＬとしたときに、管理領域D21の物理セクタ長を2
Lとする。これによって、記録周波数が異なっても、１
セクタ当りのセクタ長が変わならい。

第５図は、CLV方式を採用した場合の説明図であり、
その原理は、第４図に説明したとほぼ同様である。

第５図において、ディスクD30は、管理領域D31と、情
報記録領域D32とを有し、これらのそれぞれは、管理領
域のセクタ、情報記録領域のセクタを有する。なお、符
号D35、D36は、それぞれ、１セクタの長さを示すもので
ある。

なお、記録周波数を変化させる場合、変調回路４の基
本周波数を変化させてもよい。この場合、バッファ２か
らECC3に向かうデータ転送において、基本クロック周波
数が一定になる。

［発明の効果］ 本発明によれば、管理情報によって管理される被管理
情報（情報記録領域に記録される情報）の記録周波数よ
りも、管理情報の記録周波数を低く設定するので、管理
情報を記録する場合に、媒体破損、欠陥に基づくエラー
レートを低く保つことができるという効果を奏し、ま
た、管理情報と被管理情報とを共通の変調回路によって
変調するので、管理情報と被管理情報とを変調する場
合、変調回路を１つ設ければ足り、したがって、記録の
ために制御を行う構成が簡素であり、しかもその制御が
容易であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すブロック図である。 第２図は、基本クロック周波数と、記録周波数との関係
を示す図である。 第３図は、ウインド幅と媒体エラーとの関係を示す図で
ある。 第４図は、物理セクタ長に工夫を加える説明図である。 第５図は、物理セクタ長に工夫を加える他の例を示す図
である。 第６図は、ディスクの記録状態を示す図である。 ２……バッファ、 ３……ECC（誤り訂正回路）、 ４……変調回路、 11……転送クロック切換回路。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所望の情報を記録する情報記録領域と、こ
   の情報記録領域の内周側に設けられ、上記情報記録領域
   に記録される情報を管理する管理情報を記録する管理領
   域とを有するディスク状の記録媒体に、情報を記録する
   情報記録装置において、 上記情報記録領域または上記管理領域に記録すべき情報
   を一時的に記憶するバッファと； 上記記録媒体の上記管理領域に上記管理情報を記録する
   場合の記録周波数を、上記情報記録領域に所望の情報を
   記録する場合の記録周波数よりも低く設定する周波数設
   定手段と； 上記バッファに記憶された情報が上記情報記録領域に記
   録される情報であるかまたは上記管理領域に記録される
   情報であるかにかかわらず、上記周波数設定手段によっ
   て設定された周波数に基づいて、上記バッファに記憶さ
   れた情報に対して、記録のための変調処理を行う共通の
   変調処理回路と； この変調処理回路で変調処理された情報を、上記記録媒
   体に記録する記録ヘッドと； を有することを特徴とする情報記録装置。