JPH0562359A - 光デイスク及び光デイスクの記録方法 - Google Patents

光デイスク及び光デイスクの記録方法

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JPH0562359A
JPH0562359A JP24478691A JP24478691A JPH0562359A JP H0562359 A JPH0562359 A JP H0562359A JP 24478691 A JP24478691 A JP 24478691A JP 24478691 A JP24478691 A JP 24478691A JP H0562359 A JPH0562359 A JP H0562359A
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JP
Japan
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recording
optical disk
optical disc
track
tracks
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Withdrawn
Application number
JP24478691A
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English (en)
Inventor
Choji Yamazaki
兆司 山崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to KR1019920015651A priority patent/KR930004955A/ko
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たな物理的な記録フォーマットに応じて光
ディスクのアクセス速度を落とさずに容易に一面当りの
記録容量を増加させることを目的とする。 【構成】 光ディスクに記録形成される記録トラックの
ピッチを1.6μmより狭くし、周方向の記録トラック
の線記録密度の逆数を1.0〜0.6μm/ビットと
し、記録領域を複数のトラック毎に分割する記録ゾーン
の数を2〜10にして記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶容量が大きく、現
行の光ディスクと互換性を有する光ディスク及び光ディ
スクの記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、データ記憶用の光ディスクの国際
標準化機構(International Organization for Stannda
rdization)の規格として、3.5インチの光ディスクで
は、ISO/IEC DIS 10090-CCS 方式がある。この規格方式
において、光ディスクの記録容量は、1セクタ当り51
2バイト記録により片面当り128Mバイトの記録容量
を有している。この光ディスクは、コンピュータ等の記
録媒体として磁気ディスクに比して大容量を扱うことが
できる。この方式の各パラメータは、トラックピッチが
1.6μm、周方向の記録密度の逆数が1.0μm/ビ
ットになっている。
【0003】また、コンピュータ等の記録媒体として用
いる場合、データの記録/再生に要するアクセスタイム
は、短く、すなわち高速に行う必要性がある。このた
め、コンピュータ等に用いる光ディスクは、高速アクセ
スが可能なCAV方式を用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、コン
ピュータは、高速且つ大量のデータを扱うことができる
ようになってきている。このコンピュータの情報処理能
力を有効に用いて例えば、コンピュータによって計算さ
れた大量のシミュレーション結果をリアルタイムで表示
画面に表示させたりしながら、上記結果のデータを記録
媒体に記録すること等が行われている。上記したような
処理を行う上でこのコンピュータの能力を如何なく発揮
させるためにも光ディスクの記録容量は、さらに大容量
の記録媒体が望まれている。
【0005】ところが、この光ディスクに用いられてい
る高速アクセスが可能なCAV方式は、従来の光ディス
クの最内周では最大の記録密度を実現しているが、CA
V方式によって全トラックとも同一記録容量になるよう
設定されていることにより、内周側の記録密度に対して
外周側の記録密度は低くなってしまう。このため、全記
憶容量は、線速一定のCLV(Constant LinearVelocit
y) 方式の記憶容量に比べて少なくなってしまう。
【0006】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、新た
な物理的な記録フォーマットに応じて光ディスクにおけ
るアクセス速度を落とさずに容易に一面当たりの記録容
量を増加させることができる光ディスク及び光ディスク
の記録方法の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における光ディス
クは、光ディスクに記録形成される記録トラックのピッ
チを1.6μmより狭くし、周方向の記録トラックの線
記録密度の逆数を1.0〜0.6μm/ビットとし、上
記光ディスクの記録領域を複数のトラック毎に分割する
記録ゾーンを設けて上記記録領域における上記記録ゾー
ンの数を2から10にしてエッジ記録方式により記録さ
れることにより、上述した課題を解決する。
【0008】次に、本発明に係る光ディスクのデータの
記録方法は、複数本の記録トラックが形成される光ディ
スクの記録方法において、光ディスクに記録形成される
記録トラックのピッチを1.6μmより狭くし、周方向
の記録トラックの線記録密度の逆数を1.0〜0.6μ
m/ビットとし、上記光ディスクの記録領域を複数のト
ラック毎に分割する記録ゾーンを設けて上記記録領域に
おける上記記録ゾーンの数を2から10にしてエッジ記
録方式により記録することにより、上述した課題を解決
する。
【0009】
【作用】本発明に係る光ディスク及び光ディスクの記録
方法は、分割した際内周の記録ゾーンと最外周の記録ゾ
ーンのトラックにおける各線記録密度を互いに略々等し
くすると共に、容易に高速のアクセスを行うことができ
る。
【0010】
【実施例】本発明に係る光ディスクを3.5インチに適
用した一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0011】従来、3.5インチの光ディスクの物理フ
ォーマットにおいて、この方式の各パラメータは、トラ
ックピッチが1.6μm、周方向の記録密度の逆数が
1.0μm/ビットに設定されている。本発明に係る光
ディスクは、3.5インチの光ディスクの物理フォーマ
ットにおいて、従来の国際標準化機構のISO/IEC 10090
規格の3.5インチの光ディスクのトラックピッチであ
る1.6μmより狭くし、周方向の記録トラックの線記
録密度の逆数を1.0〜0.6μm/ビットとし、上記
光ディスクの記録領域を複数のトラック毎に分割する記
録ゾーンを設けて上記記録領域における上記記録ゾーン
の数を2から10にしてエッジ記録方式により記録され
ることから、各記録ゾーンの記録トラックの記録密度を
互いに略々等しくすることができる。このように構成し
記録することにより、光ディスクは、同一の記録ゾーン
内で1トラック当りの記録容量が互いに等しく、互いに
異なる記録ゾーンで1トラック当りの記録容量を異なら
せ、各記録ゾーン毎の線記録密度を互いに略々等しくす
ることがでる。CAV方式の光ディスクの記録容量は、
大幅に増加させることができる(図1を参照)。
【0012】本発明の3.5インチの光ディスクにおい
ては、従来の国際標準化機構のISO/IEC 10090 規格の
3.5インチの光ディスクとの互換性を高くするため上
記パラメータに関連して変更せざるを得ないパラメータ
以外のパラメータを略々同じにしている。
【0013】この具体的な例として数値を提示しなが
ら、ISO/IEC 10090 規格の連続サーボ・トラッキング方
式(CCS)の各パラメータの設定について説明する。ISO/
IEC 10090 規格の光ディスク10のセクタ・フォーマッ
トは、アドレス部52バイト、フラグ部14バイト、デ
ータ部639バイト及びバッファ部20バイト、合計7
25バイトで構成されている。上記セクタ・フォーマッ
ト構成の中で52バイトを有するアドレス部においてア
ドレス情報を記録する領域IDは、3バイトで構成して
いる。さらに、上記領域IDを細分してみると、上記領
域IDは、それぞれトラック番号として2バイト、セク
タ番号として1バイトで構成し、2−7変調により記録
されている。
【0014】国際標準化機構のISO/IEC 10089 規格によ
る現行の3.5インチの光ディスクには、片面当り12
8Mバイトの光ディスクがある。本発明の光ディスクの
最内周以外の各記録ゾーンにおける1記録トラック当り
のセクタ数は、後述するように記録密度を略々等しくな
るように、光ディスクの中心から各記録ゾーンの内側の
半径と外側の半径の比に元のセクタ数をかけた積で表す
ことができる。
【0015】上記領域IDは、上記ID部誤り検出用コ
ードを記録する領域CRCと共に、上記アドレス部内に
3回書き込んでいる。この領域IDには、現行の2種類
の光ディスクにおいて1トラック当りの最大のセクタ数
を25までのセクタ数を6ビット用いて表記が行われて
いる。ところが、上記フォーマットにすることにより、
セクタ数は、上記現行の光ディスクのトラック当りのセ
クタ数25より多く、さらにセクタ数表記の6ビット=
64を越えるゾーンもでてくる。そこで、上記セクタ数
表記は、例えば、上記IDフィールドの表記の2ビット
をなくし、この分の2ビットを上記セクタ数表記に用い
て計8ビット=256まで表記を可能にしている。
【0016】このように領域ID内を一部変更するもの
の、領域IDのバイト数52バイトや1セクタ当りのバ
イト数725バイトという値は変更しないように設定し
ている。この光ディスク10のセクタ・フォーマットの
変更部分が、上記セクタ数表記の部分だけに止められる
ことにより、従来の光ディスクとの互換性も容易に採る
ことができ、光ディスクの製造においても製造工程を共
存させることが可能になり、光ディスクの製造も容易に
できる。
【0017】先ず、本発明の光ディスクの光ディスクの
記録領域を2から10の記録ゾーンに分割することにつ
いて具体的な物理的なフォーマットの原理について必要
に応じて図1に示す模式図を参照しながら説明する。光
ディスクにおける1トラックの長さは、円周の長さLで
表す。従って、この光ディスクの1トラックの長さは、
式(1) L=2πR (1) が示すように光ディスクの半径Rによって異なってい
る。この1トラックの長さは例えば、光ディスクの半径
Rにおいて0番目のゼロセクタS0 からK−1番目のS
K-1 セクタとKセクタに等分に分割している。
【0018】ここで、光ディスクの半径Rにおける全記
録ビット数MR は、1セクタ当りの全記録ビット数mR
と上記1トラック内のセクタ数Kとの積mR Kで表され
る。従って、1トラックにおける記録密度(の逆数)d
は、1ビット当りの所要する長さとして d=(2πR)/MR (2) のように表される。
【0019】このため、図1に示すように光ディスク1
0において記録領域の最内周径R1 のトラックT1 に対
する記録領域の最外周径R2 のトラックT2 における記
録密度は、各トラックにおける1セクタ当りの全ビット
数が等しいならば、比R1 /R2 に低下する。上記最外
周径R2 での損失を抑えるためには、外周径内のセクタ
数K2 を K2 ≒K1 ×R2 /R1 (3) が示すように上記最内周側のセクタ数K1 に対して(R
2 /R1 )倍することで記録密度を確保することができ
る。
【0020】しかしながら、データの記録領域の分割に
よって、例えばスピンドルモータの回転数の切換制御等
の制御の複雑性が増してしまうことは明らかである。こ
の複雑性を低減させるため、記録領域(R2 −R1 )を
均等分すると都合がよい。すなわち、上記記録領域(R
2 −R1 )をゾーン数Nに(R2 −R1 )/Nずつ均等
分割する。
【0021】ここで、記録ゾーン数N=2の場合、記録
ゾーンZ0 でのセクタ数をK1 とすると、記録ゾーンZ
1 におけるセクタ数K2 は、最内周半径R1 と最外周半
径R2 の中間位置(R2 −R1 )/2に記録ゾーンの境
界を設けることになり、式(3)の関係により、 K2 ≒K1 ×(R2 +R1 )/(2×R1 ) (4) の商で表される。このようにゾーン領域に応じてセクタ
数K1 とK2 を設定することにより、2つの領域の記録
密度を略々同じ値にすることができ、限られたデータの
記録領域で従来の記録容量に比して大容量の記録容量を
確保することができるようになる。
【0022】光ディスクの分割されるゾーン数Nにおい
て、記録ゾーン数Nは、2以上の整数である。ところ
で、全トラック数を記録ゾーン数Nで割って各記録ゾー
ンでのトラック数を算出するとき、厳密には端数が出る
ことがある。この場合、端数分のトラックは、最外周の
最終記録ゾーンで調整するとよい。
【0023】本発明における光ディスクの記録容量は、
記録ゾーン数Nの増加に伴って記録容量が増加する傾向
を示す。この傾向は、従来の記録容量を1に規格化して
記録容量比の増加を図2のグラフに示している。この図
2において、光ディスクのセクタ数Kは、実際、整数値
しか採らないが、光ディスクの大きさを任意に考えてセ
クタ数Kの値を一定値を設定して用い、式(4)を用い
て記録容量比を求めている。図2のグラフから記録ゾー
ン数は、N=2〜10まで記録容量比が増加しており、
特に、記録ゾーン数N=2〜5付近までが、記録容量比
を効率よく上げていることがわかる。
【0024】さらに、上述したようにデータの領域を分
割することによる複雑さを低減するため、光ディスク1
0の記録領域を、2n 本(nは自然数)のトラック毎に
区切る。このように区切ると、光ディスクの記録領域を
n トラック毎に複数の記録ゾーンに分割し、同一の記
録ゾーン内では、トラック当りの記憶容量が互いに等し
く、互いに異なる記録ゾーンでは1トラック当りの記録
容量を異ならせ、各記録ゾーン毎の線記録密度を互いに
略々等しくすることができる。また、光ディスク10の
判別信号IDは、2進単位で扱われるディジタル信号に
用いているので都合がよい。
【0025】具体的な例を挙げると、光ディスク上の全
トラック数が例えば32768トラック=215程度の場
合に1つの記録ゾーン内のトラック数として213(=8
192)トラックで区分すると、トラックアドレス15
ビットの上位2ビットをゾーンアドレスとしてそのまま
使うことができる。この上位2ビットのゾーンアドレス
で4分割時の各データの記録領域が常にチェックするこ
とができ、制御が容易になる。ただし、全トラック数
は、通常2n トラックでないため、端数トラックが生じ
る。この端数トラックは、最後の記録ゾーンに含めて調
整することで対応している。
【0026】光ディスク10の分割されるゾーン数N
は、前述したように2以上でトラックピッチTP及びデ
ータ記録領域幅RDBに応じて種々の値による分割が可能
である。ここで、この関係について説明する。データ記
録領域における総トラック数TNは、 TN=RDB/TP (5) となる。上述したように各記録ゾーンの幅RB が、2n
トラック毎に分割するように設定すると、記録ゾーン数
N(N=0,1,2,・・・,N−1)は、総トラック
数TNを1ゾーン内に含む2n トラックのトラック数で
割った商、あるいはRDB/RB で表される。
【0027】また、最外周の最終ゾーンZN-1 のトラッ
ク数は、2n トラックと総トラック数TNを2n トラッ
クで割ったときの剰余分との和で表される。
【0028】ここで、最内周の記録密度(の逆数)d1
は、最内周半径R1 の円周、すなわち2πR1 を1セク
タ当りの全ビット数とトラック当りのセクタ数K1 の積
で割った値で示される。また、光ディスクのm番目(m
=1,2,・・・,N−1,N)の記録ゾーンZm-1
前の記録ゾーンとの境界位置の半径Rm は、最内周半径
1 に1記録ゾーン内に含む2n トラックとトラックピ
ッチTP及び記録ゾーン数(m−1)の積を加算した値
で示される。
【0029】このようにデータ記録領域をゾーン数Nに
分割した光ディスクのm番目の記録ゾーンZm-1 におけ
る最内周の記録密度(の逆数)d1 より大きい値、換言
すれば最内周の記録密度を越えない最大セクタ数K
m は、半径Rm の記録トラックの記録密度と1セクタ当
りの全ビット数の積で割った商で表される。この関係を
整理すると、 Km =K1 ×(Rm /R1 ) (6) となる。
【0030】上述した記号を用いて、記録ゾーン数Nの
増大(トラック数を示すnビット数の減小)により、全
記録容量は徐々に増加する。従って、記録可能な総容量
は、上記m番目の記録ゾーンZm-1 の最大セクタ数Km
と1セクタ内の記録容量及び記録ゾーン内のトラック数
n の積をm=1からNまでの総和値と、最終記録ゾー
ンZN-1 の最大セクタ数KN と1セクタ内の記録容量及
び総トラック数TNを2n 毎のトラック数で割ったとき
の剰余分のトラック数の積を加算して得られる。
【0031】この光ディスク10において、トラックピ
ッチTPを1.6μmに設定している。このトラックピ
ッチTPに対する相対的なトラッキング信号量の関係
は、レーザの波長λ=780nmで図3に示す関係にあ
る。ここで、上記相対的なトラッキング信号量0.5程
度以上を光ディスクに採用する目安とすると、上記トラ
ックピッチTPは1.3μm以上が一般的な使用に適し
た範囲になることがわかる。
【0032】また、記録密度とエラーレートの関係を図
4に示す。この図4に示す記録密度とエラーレートの関
係は、現行のレーザ波長λ=780nm、データを2−
7変調する条件の場合を示している。この条件において
0.7μm以上のビット長がエラーレート10-5を維持
することができることから、妥当な記録密度として設定
される。
【0033】上述した原理を用いてより具体的な一実施
例を上げて図5に示す記録媒体としての光ディスク及び
記録方法を説明する。前記したISO規格のISO/IEC DI
S 10090 の5.25インチの光ディスクは、半径R=2
4〜40mmを記録領域としてトラックピッチを1.4μ
mで構成している。従って、上記記録領域幅16mmの総
トラック数は、11428トラックになる。
【0034】この実施例において光ディスク20は、記
録ゾーン数N=5として1記録ゾーン当りのトラック数
を2048(=211)トラック毎に分割している。最初
のゾーンZ0 と第2のゾーンZ1 との境界半径R2 は、
半径R1 =24mmであるから、 R2 =24+211×1.4μm=26.867mm に最初の境界が算出される。
【0035】また、分割した光ディスク20は、最内周
の記録ゾーンZ0 において最大記録密度の逆数を0.7
43μm/ビットにして周方向の刻みに相当する1トラ
ック当りのセクタ数K1 =35セクタに設定している。
また、次の外周の記録ゾーンZ1 において1トラック当
りのセクタ数K2 は、式(6)より、 K2 =35×(26.8/24)=39 セクタになることがわかる。
【0036】各記録ゾーンの境界を示すディスク径の範
囲、トラック数及びセクタ数は、表1に示す値になる。
表1に示す最外周の記録ゾーンZ4 のトラック数は、2
048トラック毎に等分割した際のトラックの剰余分が
加算されて表されている。
【0037】
【表1】
【0038】セクタ数は26 =64を越えてしまう場合
を考慮して、セクタ数表記を8ビット=256に設定し
て対応させている。
【0039】記録方式は、高密度記録ができる2−7変
調のマーク長(エッジ)記録で行っている。1セクタ当
りの全記録ビット数mR は、512バイトに設定した場
合、現行の光ディスクの記録容量128Mバイトに対し
て257Mバイトになり、現行の記録容量の略々2倍に
増大させることができる。
【0040】なお、本発明に係る光ディスクは、上述し
た場合に限定されるものでなく、トラックピッチ、周方
向の線記録密度、ゾーン数の値及びエッジ記録の各パラ
メータを採用して数多くの変形例を考え設定することが
できる。例えば、上記エッジ記録ではなく、ピットポジ
ション記録を採用してもよい。ここで、上述したトラッ
クピッチTP=1.4μmを1.3μmとして他のパラ
メータは、前述の実施例と同じにして最内周側の記録ゾ
ーンZ0 〜Z4 のセクタ数をそれぞれ順にK1 =35、
2 =39、K3 =43、K4 =47及びK5 =51と
すると、1セクタ当り512バイトの容量では、この記
録媒体の全記録容量を略々280Mバイトにすることが
できる。このときの最大記録密度の逆数は、0.743
μm/ビットである。
【0041】さらに、トラックピッチTPを1.3μ
m、且つ記録容量を上述した場合と同様の257Mバイ
トにした場合は、最大記録密度の逆数が0.81μm/
ビットになる。この場合のセクタ数は、それぞれ順にK
1 =32、K2 =36、K3 =40、K4 =44及びK
5 =48になる。このようにゾーン数Nを増やすことに
よって、記録容量の増加を可能にすることができる。こ
の最大記録密度を有する1セクタにおけるビット数は、
725×8ビットである。
【0042】前述した条件のもとに記録ゾーン数N=5
からN=10に増加させた場合、1024トラック毎に
区切ると、各記録ゾーンの1トラック当りのセクタ数
は、それぞれK1 =35、K2 =37、K3 =39、K
4 =41、K5 =43、K6 =46、K7 =47、K8
=49、K9 =51及びK10=54となる。このように
区切ることにより、記録容量は257Mバイトから26
4Mバイトに増加させることができる。
【0043】このように光ディスクを記録ゾーン毎に分
割することによって、1セクタに1Kバイト記録可能と
すると、データの記録容量は、従来のISO/IEC DIS 1009
0 規格におけるデータ量128Mバイトに対して257
Mバイトと増加させることができる。上述した方法によ
り、2n トラック毎に分割するゾーン数もビット数nが
任意に選択が可能になり、さらに、分割された各記録ゾ
ーンの切換点が上記トラック数の2の巾乗で切り換える
ことによって、ディジタルの判別信号を用いる場合、例
えば上位の数ビットで切換可能になる。このように容易
な技術で大容量の記録を可能にすることができる。
【0044】さらに、光ディスクにデータを記録する記
録方式について図6及び図7を参照しながら説明する。
図7は光変調方式とマーク長記録方式を用いて記録する
場合を示し、記録時のレーザパワー、または外部磁界の
大きさが変動することによって、記録データ読み取り波
形に対するゼロクロス点間の幅tが変化することによ
り、例えば通常の強さより大きいパワーをかけた場合、
立ち上がりから立ち下がりまでのゼロクロス点間の幅が
S がtより大きく(t<tS )なり、これがジッタと
なって表れる虞れがある。
【0045】これに対して、磁界変調方式とマーク長
(またはエッジ)記録を用いることによってジッタを抑
えることができる。これについて説明すると、図6Aに
示す記録データの“0”から“1”のレベル変化に応じ
て図6Bに示す記録波形は以前のレベルと反転して生成
している(マーク長記録)。磁界変調は、磁気の強さに
応じて波形の立ち上がり及び立ち下がりのタイミングを
変化させる方式である。従って、この磁界変調において
は、磁界の強さが変化した際に位相のズレを生じるがゼ
ロクロスの幅tS は、記録データに応じたマーク長(エ
ッジ間の幅)tと同じ一定の幅で記録させることができ
る。
【0046】このように記録することにより、図6Cに
示す読み取り時の記録データの読み取り波形の立ち上が
り及び立ち下がりのエッジに着目すると、記録時のレー
ザパワーまたは外部磁界の大きさに依存して変動するゼ
ロクロス点間の幅tS を記録データに応じたマーク長
(エッジ間の幅)tと同じ幅(t=tS )に出力でき、
ジッタの発生を解決することができる。
【0047】また、この磁界変調方式とマーク長(また
はエッジ)記録は、高密度で記録する際に、すなわち高
周波の信号を用いた記録に有効な手法である。
【0048】本発明の光ディスクを介して記録及び/ま
たは再生する駆動装置に関する概略的なブロック図を図
8に示す。入力端子10を介して例えばユーザによって
指定されたセクタ切換信号がシンセサイザ11に供給さ
れる。上記セクタ切換信号は、各記録ゾーンを表すID
信号や光ディスク14が本発明の物理フォーマットで構
成された光ディスクか、現行の物理フォーマットで構成
された光ディスクかを示す信号である。この光ディスク
の種類を判別するデータは、例えば光ディスクのセクタ
フォーマット部(SFP)にいわゆるバーコード的にデ
ィスクの種類に関する情報が書き込まれている。このデ
ータを用いてセクタ切換信号は生成している。後述する
記録切換信号も上記セクタフォーマット部からの情報を
基に信号を生成する。
【0049】また、上記セクタ切換信号に応じた参照ク
ロックが入力端子12を介してシンセサイザ部11に供
給されている。上記シンセサイザ部11は、上記セクタ
切換信号と上記参照クロックにより生成される制御信号
をそれぞれレーザ光の駆動制御を行うレーザ・ドライバ
部13、光ディスク14へ供給する記録データを変調し
たり、光ディスク14からの再生データを復調する変復
調回路部15、光ディスク14からの光信号を光学系1
6でRF信号に変換された上記信号を処理するRF信号
処理回路17及び位相をロックするための位相ロックル
ープ(PLL)回路18に供給している。
【0050】また、上記レーザ・ドライバ部13及び上
記RF信号処理回路17には、ディスクの物理的なフォ
ーマットの違いに応じた切換制御を行うための記録切換
信号が入力端子22を介してそれぞれ供給されている。
この記録切換信号は、例えばセクタ数K=25、通常の
記録方法であるピットポジション記録、高記録密度に適
したエッジ記録であるかを順に上記セクタフォーマット
部からの情報でデータの判別等を行って動作制御させ
る。
【0051】また、上記変復調回路部15には、入力端
子19を介してコントローラ部(図示せず)から供給さ
れるデータ及び制御信号に応じたデータ変調をしてレー
ザ・ドライバ部13に供給する。上記レーザ・ドライバ
部13は、レーザ光を出射し、光学系16を介して光デ
ィスク14にデータを書き込む。この際、光ディスク1
4の面で反射した戻り光に応じて出射するレーザ強度を
調整すると共に、上記戻り光をサーボ回路20に供給し
て光学系16の位置等をサーボ制御している。
【0052】データの再生時において上記光ディスクで
反射したレーザ光は光学系16でRF信号に変換してい
る。この出力信号が上記RF信号処理回路17に供給さ
れる。上記シンセサイザ11から供給される制御信号に
応じて上記RF信号は例えば2値化して波形等化処理が
行われて上記PLL回路18に送っている。このPLL
回路18も上記シンセサイザ11から供給される制御信
号に応じて制御されている。PLL回路18から出力さ
れるこの2値化された再生信号は、上記変復調部15に
送る。上記上記変復調部15では、この再生信号を復調
して出力端子21からコントローラ部(図示せず)に出
力する。
【0053】このように光ディスク14のセクタ数に対
応した制御信号をシンセサイザ部11で生成して各部に
供給し、記録切換信号に応じた切換制御を行うことによ
り、本発明の物理的なフォーマットが施された光ディス
クと現行の物理的なフォーマットが施された光ディスク
の両方に互換性を有する駆動装置が容易にできる。この
駆動装置によって、光ディスクの物理的なフォーマット
の違いによるユーザの混乱を少なくすることができるこ
とから、より大きな光ディスクドライブの市場が育つこ
とになる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の光ディスク及び記録方法によれば、光ディスクに記
録形成される記録トラックのピッチを1.6μmより狭
くし、周方向の記録トラックの線記録密度の逆数を1.
0〜0.6μm/ビットとし、上記光ディスクの記録領
域を複数のトラック毎に分割する記録ゾーンを設けて上
記記録領域における上記記録ゾーンの数を2から10に
してエッジ記録方式により記録されることにより、現行
の記録媒体に比して大容量の光ディスクを可能にする。
【0055】また、光ディスクの製造においても変更点
が少なく、製造工程の共存を図ることができ、製造が容
易に行うことができる。このように互換性を保つことに
よって、現行の光ディスクのユーザへの混乱を少なくで
き、且つ大容量の記録媒体を駆動する駆動装置を市場に
供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク及び光ディスクの記録
方法の原理を示す模式図である。
【図2】図1における光ディスクの分割される記録ゾー
ン数と記録容量比の関係を示すグラフである。
【図3】光ディスクのトラックピッチと相対的なトラッ
キング信号量の関係を示すグラフである。
【図4】光ディスクの記録密度とエラーレートの関係を
示すグラフである。
【図5】本発明に係る光ディスクを3.5インチの光デ
ィスクに適用した一実施例を示す模式図である。
【図6】光ディスクへ磁気変調方式とマーク長(または
エッジ)記録を利用して記録する記録方式を説明する図
である。
【図7】従来の光ディスクへ光変調とマーク長記録とを
利用して記録する記録方式を説明する図である。
【図8】本発明の光ディスクと現行の光ディスクの両方
を駆動する駆動装置の概略的なブロック図である。
【符号の説明】
N・・・・・・・・・・・・・記録ゾーン数 2n ・・・・・・・・・・・・1記録ゾーン当りに含む
トラック数 R1 ・・・・・・・・・・・・記録領域の最内周の半径 R2 ・・・・・・・・・・・・記録領域の最外周の半径 K・・・・・・・・・・・・・セクタ数 TP・・・・・・・・・・・・トラックピッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに記録形成される記録トラッ
    クのピッチを1.6μmより狭くし、 周方向の記録トラックの線記録密度の逆数を1.0〜
    0.6μm/ビットとし、 上記光ディスクの記録領域を複数のトラック毎に分割す
    る記録ゾーンを設けて上記記録領域における上記記録ゾ
    ーンの数を2から10にしてエッジ記録方式により記録
    されることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 複数本の記録トラックが形成される光デ
    ィスクの記録方法において、 光ディスクに記録形成される記録トラックのピッチを
    1.6μmより狭くし、 周方向の記録トラックの線記録密度の逆数を1.0〜
    0.6μm/ビットとし、 上記光ディスクの記録領域を複数のトラック毎に分割す
    る記録ゾーンを設けて上記記録領域における上記記録ゾ
    ーンの数を2から10にしてエッジ記録方式により記録
    する光ディスクの記録方法。
JP24478691A 1991-08-30 1991-08-30 光デイスク及び光デイスクの記録方法 Withdrawn JPH0562359A (ja)

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EP19920114770 EP0529662A3 (en) 1991-08-30 1992-08-28 Optical disc and method for recording on optical disk
KR1019920015651A KR930004955A (ko) 1991-08-30 1992-08-29 광학 디스크 및 광학 디스크 상에 레코딩하는 방법

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100545800B1 (ko) * 2002-10-01 2006-01-24 엘지전자 주식회사 이중 트랙 구조를 갖는 광디스크와, 광디스크 장치에서의데이터 기록 및 재생방법

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KR100545800B1 (ko) * 2002-10-01 2006-01-24 엘지전자 주식회사 이중 트랙 구조를 갖는 광디스크와, 광디스크 장치에서의데이터 기록 및 재생방법

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