JP2618191B2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2618191B2
JP2618191B2 JP5301759A JP30175993A JP2618191B2 JP 2618191 B2 JP2618191 B2 JP 2618191B2 JP 5301759 A JP5301759 A JP 5301759A JP 30175993 A JP30175993 A JP 30175993A JP 2618191 B2 JP2618191 B2 JP 2618191B2
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繁明 安井
幸弘 鈴木
俊浩 柴垣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流モータを制御する
モータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータ通電回路を介して交流電源に接続
した交流モータと、交流電源の交流波形が0Vの基準線
を跨いだ時点から、均等に多段階設定した位相指示タイ
マ時間が終了する迄の間、駆動信号をオフ状態とするマ
イクロコンピュータと、駆動信号がオフ状態の間、交流
モータへの通電を停止するモータ通電回路とを備えた、
位相制御タイプのモータ制御装置が従来より知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のモータ制御
装置は、位相指示タイマ時間が均等に多段階設定してあ
る為、多段階間における電力(実効値)の変化量が異な
り、段階数と交流モータへの通電量とが比例していな
い。
【0004】この為、目標回転数が得られる様に、回転
数を検出し、フィードバック制御を行なう回転数制御方
式では、目標回転数の出力指示値を一定の補正係数又は
補正時間で制御した場合、特性の良い滑らかなファン制
御ができないという欠点がある。
【0005】又、回転数を検出しない通電制御を行なう
ものでは、一般に、目標回転数の出力指示値に対して半
固定ボリウム等で調節を行なう事ができる様になってい
るが、出力指示値に応じて調節される補正量が異なる
為、全範囲に渡って好ましい出力指示値に調節する事は
困難である。したがって、交流モータの回転数を滑らか
に制御する事はできない。
【0006】本発明の目的は、交流モータの回転数を滑
らかに制御する事ができる、位相制御タイプのモータ制
御装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、交流電源で動作する交流モータと、前記交流
電源の交流波形がゼロクロスした時点から駆動信号を非
通電指示状態にするオフ時間を多段階に設定した制御手
段と、該制御手段が送出する前記駆動信号が非通電指示
状態の間、前記モータへの通電を停止するモータ通電回
路とを備えるモータ制御装置において、前記オフ時間の
設定間隔を、前記交流電源の実効値が等しくなる様に設
定した。
【0008】
【作用及び発明の効果】交流電源の交流波形がゼロクロ
スした時点から駆動信号を非通電指示状態にするオフ時
間の設定間隔を、交流電源の実効値が等しくなる様に多
段階に設定しているので、段階数と交流モータへの通電
量とが比例し、交流モータの回転数制御を滑らかに行な
う事ができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を、図1、図2に基づいて
説明する。温風暖房機の対流ファンを制御する、モータ
制御装置Aは、交流モータ1と、モータ通電回路2と、
制御手段である制御回路3と、電源回路4とを備える。
【0010】対流ファンの羽根(図示せず)を回転駆動
する交流モータ1は、くまとりモータやコンデンサモー
タ等、AC- 100Vの交流電源10(本実施例では6
0Hzの正弦波)で動作するモータであり、一方側端子
11を交流電源10の一方端101に接続し、他方側端
子12をモータ通電回路2の一方出力端子21に接続し
ている。
【0011】トライアックとフォトトライアックカプラ
等で構成されるモータ通電回路2は、他方出力端子22
を交流電源10の他方端102に接続し、駆動信号30
がHiレベルを維持する間、一方出力端子21- 他方出
力端子22間を導通状態にして交流モータ1に交流電力
を給電し、駆動信号30がLoレベルに転じると、Lo
レベル状態の間(=位相指示タイマ時間301)、一方
出力端子21- 他方出力端子22間を非導通状態にして
交流モータ1への電力給電を遮断する。
【0012】駆動信号30による位相制御により交流モ
ータ1に、図2に示す様な交流波形が印加され、交流モ
ータ1は略目標回転数で回転する。
【0013】制御回路3は、目標回転数に対応した駆動
信号30をモータ通電回路2に送出するマイクロコンピ
ュータ31、及び交流電源10の交流波形のゼロクロス
点100を検出するゼロクロス検出回路32を有する。
【0014】本実施例では、最大回転数の時、制御回路
3が送出する駆動信号30の位相指示タイマ時間301
(オフ時間)を0mSとし、最小回転数の時の駆動信号
30の位相指示タイマ時間301(オフ時間)を5.8
53mSに設定し、この間を表1に示す算出式に基づ
き、交流電源10の電力の実効値が分割区画毎に全て等
しくなる様に256分割している。
【0015】具体的には、位相指示タイマ時間301が
0mSの時(最大回転数)のマイクロコンピュータ31
の指示値をFFとし、以下表2に示す様に割りつけ、位
相指示タイマ時間301が5.853mSの時(最小回
転数)の指示値を00としている。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】尚、駆動信号30をLoレベルにする時期
は、ゼロクロス検出回路32が送出する検出パルス32
0に基づいて成される。
【0019】ゼロクロス検出回路32は、電源トランス
41の二次巻線412の交流出力に基づき、交流電源1
0の交流波形が0Vの基準線Kを跨ぐ時点(ゼロクロス
点100)を検出し、検出パルス320をマイクロコン
ピュータ31に送出する。
【0020】電源回路4は、一次巻線411を交流電源
10に接続した電源トランス41と、二次巻線412に
接続されるシリコンブリッジダイオード42と、平滑用
のコンデンサ43と、整流出力を安定化(+15V、+
5V)する安定化電源回路44とを有する。
【0021】本実施例のモータ制御装置Aは、以下の利
点を有する。 〔ア〕制御回路3は、マイクロコンピュータ31がゼロ
クロス点100を検知した時点から駆動信号30をLo
レベルにするが、この、Loレベル時間(=位相指示タ
イマ時間301)の設定間隔を、交流電源10の実効値
が等しくなる様に多段階(本実施例では256段階)に
設定しているので、段階数と交流モータ1への通電量
(=回転数)とが比例関係になり、交流モータ1の回転
数制御を滑らかに行なう事ができる。
【0022】この為、対流ファンの羽根の回転数が滑ら
かに変化するので、温風の吹出量も滑らかに変化し、使
用者に不快感を感じさせない。
【0023】〔イ〕ゼロクロス検出回路32の部品定数
のバラツキにより検出パルス320の送出時期が多少ず
れても、最大回転数側の位相指示タイマ時間301の設
定間隔(例えばFF〜FE)が、交流波形の最大値近傍
に比べて長くなっているので、最大回転数近傍で発生し
易い、機種毎のバラツキを緩和する事ができる。
【0024】〔ウ〕60Hzの交流電源10の場合、半
周期は8.332mSであるが、位相指示タイマ時間3
01の最大値をこれより短い5.853mSにとどめて
いる。この為、最小回転数近傍における交流モータ1の
回転数を安定させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る、モータ制御装置の
電気回路図である。
【図2】そのモータ制御装置において、交流波形が位相
制御される状態を示す波形図である。
【符号の説明】
A モータ制御装置 1 交流モータ 2 モータ通電回路 3 制御回路(制御手段) 10 交流電源 30 駆動信号 100 ゼロクロス点(ゼロクロス) 301 位相指示タイマ時間(オフ時間)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源で動作する交流モータと、 前記交流電源の交流波形がゼロクロスした時点から駆動
    信号を非通電指示状態にするオフ時間を多段階に設定し
    た制御手段と、 該制御手段が送出する前記駆動信号が非通電指示状態の
    間、前記モータへの通電を停止するモータ通電回路とを
    備えるモータ制御装置において、 前記オフ時間の設定間隔を、前記交流電源の実効値が等
    しくなる様に設定した事を特徴とするモータ制御装置。
JP5301759A 1993-12-01 1993-12-01 モータ制御装置 Expired - Lifetime JP2618191B2 (ja)

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JP5301759A JP2618191B2 (ja) 1993-12-01 1993-12-01 モータ制御装置

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Publication Number Publication Date
JPH07163186A JPH07163186A (ja) 1995-06-23
JP2618191B2 true JP2618191B2 (ja) 1997-06-11

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