JP2617193B2 - 輸液供給装置及びその使用方法 - Google Patents

輸液供給装置及びその使用方法

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JP2617193B2 JP62247658A JP24765887A JP2617193B2 JP 2617193 B2 JP2617193 B2 JP 2617193B2 JP 62247658 A JP62247658 A JP 62247658A JP 24765887 A JP24765887 A JP 24765887A JP 2617193 B2 JP2617193 B2 JP 2617193B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は、輸液供給装置及びその使用方法に関し、特
に、医療用の輸液供給装置及び生体に輸液を投与するた
めの前記輸液供給装置の使用方法に関する。
ロ.従来技術 手術前後の栄養補給や消化器機能不全者の栄養確保の
ため、高カロリー輸液を生体に供給(投与)すること
(Total Perenteral Nutrition)や経腸輸液を生体に投
与すること(Enteral Nutrition)がなされる。特に経
腸輸液の投与は、消化器機能不全者や大手術を受けた患
者の健康回復を促進して社会復帰を速めるために必要な
処理である。
然し、輸液には、各種の成分が含まれるため、時間の
経過と共に成分間の反応や変質、活性低下が進行してそ
の価値が低下してしまう。そこで、固体、特に粉末の栄
養剤を用意し、使用直前にこれを水に溶解して輸液とす
ることが行われている。
経腸輸液投与を例に挙げると、従来は、まず、経腸栄
養剤を包装から取出してこれをボトルやボール中で水道
水を供給し、撹拌、溶解して輸液とする。次に、この輸
液を輸液ボトルや輸液バッグに入れ、点滴に近い通常の
方法で生体に輸液を投与していた。
このような方法では、上記溶解や輸液ボトル又は輸液
バッグへの輸液の移換えその他の工程が大気中で行わ
れ、本来水道水中に含まれる雑菌が輸液に混入すること
が多く、輸液を室温で使用すると、上記溶解から約8時
間程度経過した時点から雑菌の繁殖が顕著となることが
知られている。そのため、通常の施設では、上記溶解後
の輪液可使時間を8時間以内に制限しているところが多
い。更に、経腸輸液は体力が十分に回復していない患者
に用いられるため、雑菌の繁殖は、輸液の可使時間を短
くするのみならず、下痢の発生等の合併症を起こさせる
という重要な問題をもたらすことが考えられる。
ハ.発明の目的 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであっ
て、雑菌の混入を効果的に防止して雑菌の繁殖を抑える
ことにより、可使用時間の制限を緩和し、輸液を生体に
安全に供給できる輸液供給装置及びその使用方法を提供
することを目的としている。
ニ.発明の構成 本発明の第一の発明は、輸液の溶質成分を包装する溶
質包装手段と;この溶質包装手段に対して、輸液の溶媒
成分を除菌フィルタを介して無菌状態で供給する供給管
を有し、この供給管と前記溶質包装手段とを接続し、か
つ筒状本体と、この筒状本体内に配された弾性シール材
と、前記筒状本体の外面に螺合する第一の袋ナットと、
前記弾性シール材及び前記第一の袋ナットの各貫通孔に
挿入されたルアコネクタと、このルアコネクタの後端に
螺合する第二の袋ナットとからなるルアロックコネクタ
を有する溶媒供給手段と;この溶媒供給手段により前記
溶質包装手段内にて前記溶質成分及び前記溶媒成分で形
成された輸液を前記ルアロックコネクタ及び前記供給管
を介して導く輸液導出手段と;を有する輸液供給装置に
係る。
本発明の第二の発明は、前記第一の発明に係る輸液供
給装置を使用するに際し、 (a) 前記輸液供給装置を用意する工程と、 (b) この輸液供給装置において、前記除菌フィルタ
を有する前記供給管を前記ルアロックコネクタの前記第
二の袋ナット内の前記ルアコネクタに接続すると共に、
前記溶質包装手段を前記ルアロックコネクタの前記第一
の袋ナット内の前記弾性シール材の前記貫通孔に接続す
る工程と、 (c) 前記輸液供給装置から供給される前記輸液をカ
テーテルに導通させ、少なくとも滴下手段及び流量調節
手段からなる輸液導通装置を用意する工程と、 (d) 前記輸液供給装置と前記輸液導通装置とを接続
する工程と、 (e) 前記カテーテルをその先端部が生体の所定位置
に位置するようにこの生体に挿通し、前記カテーテルを
前記輸液導通装置に第二のルアロックコネクタを介して
接続する工程と、 (f) 前記輸液供給装置において、前記供給管及び前
記ルアロックコネクタを介して前記溶質包装手段に前記
溶媒を無菌状態で供給し、前記輸液を形成する工程と、 (g) 前記輸液供給装置からの前記輸液を前記輸液導
通装置に通し、更に、前記第二のルアロックコネクタ及
び前記カテーテルを介して前記生体の所定位置に供給す
る工程と を有する、輸液供給装置の使用方法に係る。
ホ.実施例 以下、本発明の実施例を説明する。
第5図(a)及び(b)は、患者に輸液を投与する要
領の一例を図解的に示す概略図である。
低下している患者の体力を短時間で或る程度回復させ
るには、心臓に直結している中心静脈に輸液を導入する
のが効果的である。そこで、第5図(a)に示すよう
に、カテーテル37を例えば鎖骨下静脈33から挿通し、カ
テーテル37の先端部37aを心臓31に直結している中心静
脈32に達するようにして高カロリー輸液TPNLを供給す
る。
上記のように中心静脈に高カロリー輸液を供給するこ
とは、栄養補給に極めて有効である、この方法は、本
来、生理的な方法ではなく、できればより生理的な経腸
栄養を摂取させる方が患者の体力回復が早まると言われ
ている。
そこで、前述の中心静脈への高カロリー輸液導入によ
って患者の体力が或る程度回復した(例えば患者の意識
が回復した)後は、中心静脈への高カロリー輸液導入を
停止し、第5図(b)に示すように、例えば鼻44から経
鼻カテーテル27を食道43、胃42を経由して先端部27aが
小腸41に達するように挿通し、小腸41へ経腸輸液ENLを
導入する。ENLは小腸41によって体内に吸収され、栄養
が補給されると共に小腸を働かせてその機能の低下を防
止する。
次に、本発明の具体的な実施例を説明する。
第1図は輸液供給装置1と輸液導通装置21とを結合し
た状態を示す概略図である。
輸液剤バッグ2内には栄養剤(経腸輸液の溶質成分)
ENMが密封されていて、バッグ2の輸液導部は管状突出
部2aからなり、管状突出部2aは、後述するように、その
先端部を切断することによりバッグ2内が外部が導通可
能になるようにしてある。
バッグ2は、ポリエチレン、ポリエステル、エチレン
酢酸ビニル、エチレン−プロピレン共重合体のフィルム
若しくはこれらのラミネートフィルム又はこれらフィル
ムと金属箔とのラミネートフィルム等、輸液に通常用い
られるフィルムからなっている。
バッグ2は、管状突出部2aがルアロックコネクタ(詳
細は後述する)3を介して第一の輸液導管10に接続し、
第一の輸液導管10は、逆止弁11、除菌フィルタ13、導管
14、コネクタ15を介してシリンジ(注射器)16に接続し
ている。逆止弁11と除菌フィルタ13との間には、これら
の接続を容易ならしめるよう、仮想線で示すコネクタ12
を設けて良い。除菌フィルタ13には、孔径0.22μm〜0.
8μmのフィルタ(商品名アイベックス−II)が好まし
く使用できる。第一の輸液導管10には、これより分岐す
る分岐管10aが設けてある。以上の構成部分によって輸
液供給装置1が構成される。
輸液供給装置1から供給される経腸輸液ENLは、輸液
導通装置21、カテーテル27を経由して図示しない小腸に
投与される。輸液導通装置21は、滴下筒22、流量調節器
(クレンメ)24、第二の輸液導管25が順次接続してなっ
ていて、第二の輸液導管25の先端にはルアロックコネク
タ23取付けてある。
輸液供給装置1のセットは次のようにしてなされる。
シリンジ16、コネクタ15、導管14、除菌フィルタ13、
(好ましくはコネクタ12、)逆止弁11、第一の輸液導管
10を順次接続し、第一の輸液導管10とバッグ2とをルア
ロックコネクタ3によって接続する。第2図及び第2図
のIII−III線矢視断面図である第3図(a)に示すよう
に、バッグ2内には輸液の溶質成分である栄養剤ENMが
収容され、管状突出部2aの先端部2bは閉塞されていて、
栄養剤ENMが密封されている。栄養剤ENMは、アミノ酸及
びポリペスタイト等のアミノ酸源、糖類並びにビタミン
類等からなっている。
バッグ2の管状突出部2aの先端部2bを切断除去してバ
ッグ内外の気密を解除し、直ちに管状突出部2aと第一の
輸液導管10とをルアロックコネクタ3によって接続す
る。この接続は次のようにしてなされる。第4図はルア
ロックコネクタ3を示し、同図(a)は接続前の拡大断
面図、同図(b)は接続後の拡大断面図である。
ルアロックコネクタ3は、雄ねじ4aが螺刻された本体
4と、雄ねじ4aに螺合する雌ねじ7aが螺刻された第一の
袋ナット7と、第二の袋ナット9とを有する。本体4は
筒状を呈し、その先端側内周面に先端に向かって内径が
縮小するテーパ面4bを設けてある。本体4内にはその内
周形状に対応する形状のゴム製ガスケット5が挿入さ
れ、第4図(a)の状態ではガスケット5の後端側は本
体4の後端面からl1の寸法だけ突出するようにしてあ
る。袋ナット7の底部7bの貫通孔7cには、テーパを付し
た管状のルアコネクタ8が袋ナット7に対して相対的に
回動可能に挿通される。
バッグの突出部2aと第一の輸液導管10との接続は、次
のようにして行う。
ガスケット5の貫通孔5aに先端側からバッグの突出部
2aを挿入してから雄ねじ4aに雌ねじ7aを螺合させ、本体
4に第一の袋ナット7を締付ける。かくして、本体4と
第一の袋ナット7とは互いに螺着して一体となる。
次に、第二の袋ナット9をルアコネクタ8に取付け
る。第二の袋ナット9は、内周面に角雌ねじ9aが螺刻さ
れており、底部9bに設けられた貫通孔9cに硬質のテーパ
管9dが嵌入している。貫通孔9cはテーパ管9dの外周テー
パ面9eと傾斜角を同じにしてあり、テーパ管9dは底部9b
に密着し、かつ底部9bに対して回動可能になっている。
テーパ管9dの後端側から第一の輸液導管10を押し込む。
第一の輸液導管10は、軟質のポリウレタン製としてある
ので、テーパ管9dの内周面に容易に密着してこれに接続
される。
ルアコネクタ8の後端には、角雌ねじ9aに螺合する捩
れた板状体8aが一体に設けてあって、円板8aに角雌ねじ
9aを螺合させて締付けると、第二の袋ナット9とルアコ
ネクタ8とが螺着し、第一の輸液導管10はテーパ管9dを
介してルアコネクタ8に接続する。この締付け時に、第
二の袋ナット9が回転してもテーパ管9dは回転せず、第
一の輸液導管10が捩れることはない。
かくして、第4図(b)に示すように、バッグ2の突
出部2と第一の輸液導管10とは、ルアロックコネクタ3
によってワンタッチで接続される。
接続状態では、第4図(b)に示すように、第一の袋
ナット7の底部7bはガスケット5に当接してこれを図に
於いて左方に圧縮する。ガスケット5は、左方への圧縮
によってその先端側が本体4のテーパ面に沿って左方に
移動しようとするため、半径方向に圧縮されたバッグの
突出部2aを圧縮し、ガスケット5とバッグの突出部2aと
が互いに密着し、これらの間のシールがなされる。ま
た、ガスケット5は、袋ナット7の底部7bによって左方
へ圧縮され、前述の突出寸法l1がl2に縮小される結果、
貫通孔5aの内径が縮小し、ガスケット5とルアコネクタ
8とが互いに密着してこれらの間のシールがなされる。
以上のように、バッグの突出部2aと第一の輸液導管10
とがルアコネクタ3によって簡単な操作で迅速に接続さ
れ、シールも確実である。
上記のようにして輸液供給装置1が容易にセットされ
る。
次に、第一の輸液導管10の分岐管10aを滴下筒22にコ
ネクタ26を使用して接続する。次いで、予め先端部が患
者の小腸に達するように挿通しておいた経鼻カテーテル
27に第二の輸液導管25を通常のルアロックコネクタ23に
よって接続する。かくして、輸液供給装置1、輸液導通
装置21、経鼻カテーテル27が接続される。
輸液投与の手順は次の通りである。
シリンジ16から溶媒としての水Wをバッグ2内に供給
する。水Wは除菌フィルタ13によって雑菌が除去され、
清浄になって第一の輸液導管10を経由してバッグ2内に
供給される。バッグ2内に水Wが供給されると、第3図
(b)に示すように、バッグ2内に供給された水Wは栄
養剤ENMを溶解し、第3図(c)のようにバッグ2内の
栄養剤ENMは経腸輸液ENLとなる。この経腸輸液ENLは消
化態又は半消化態であって、その侭小腸から体内に吸収
可能な状態である。
溶解された輸液剤は経腸輸液ENLとなって、第一の輸
液導管10とその分岐管10aとを経由して滴下筒22内に供
給され、滴下筒22内に所定量溜められると流量調節器2
4、第二の輸液導管25、経鼻カテーテル27を経由して図
示しない小腸に導入される。経腸輸液ENLは逆止弁11に
よって除菌フィルタ13への逆流が防止される。
以上のようにして経腸輸液ENLが患者に投与されるの
であるが、栄養剤ENMは、バッグ2内に密封されて保管
されており、使用直前に、除菌フィルタ13によって除菌
された水に溶解して経腸輸液ENLとなって投与に供され
るので、大気に接触することが実質的になく、投与され
る経腸輸液ENLは実質的に無菌状態が維持され、その結
果、従来法のような雑菌の混入による問題が生ずる虞が
ない上に栄養剤の変質が起こらず、可使時間も長くな
る。而も、輸液供給装置1のセットは前述したように簡
単かつ迅速に遂行でき、栄養補給の上で頗る好都合であ
る。また、この方法は、大量の経腸輸液を投与する際、
バッグを交換してバッグ中の栄養剤を水で溶かすという
操作だけで投与を続行できるので、オペレータ(通常は
看護婦)が一々粉末の栄養剤をボトルやボール中で水に
溶かすような従来法に於ける面倒な操作から解放され、
経腸輸液の大量投与に好都合である。
なお、上記のルアロックコネクタ3及び導管10はバッ
グ2への溶媒の供給だけでなく、この供給によつて形成
された輸液ENLを輸液導通装置21へ導く輸液導出手段と
しての機能も有しているので、液の供給及び導出の機構
が簡略な構造で実現されることになる。
更に、輸液供給装置1からの輸液ENLをカテーテル27
に導く輸液導通装置21も第二のルアロックコネクタ23に
よってカテーテル27と接続しているので、この接続も迅
速かつ確実に行えることになる。
中心静脈への高カロリー輸液投与によって患者の意識
が回復した時点で高カロリー輸液投与を停止し、小腸へ
の経腸輸液投与を開始する。栄養剤の溶解後8時間を経
過した時点から、従来法では前述したように経腸輸液中
での雑菌の繁殖が顕著になる。これに対して本例では、
経腸輸液への菌の混入がないので、菌が増加することは
本質的になく、従って、雑菌によるトラブル発生の虞が
ないことが理解できよう。
なお、高カロリー輸液の投与と経腸輸液の投与との切
換えは、高カロリー輸液の供給量を次第に減少させなが
ら経腸輸液の供給量を次第に増加するようにすることが
できるが、この方法によるときも、上記と同様の効果が
奏せられることは言う迄もない。
上記の例は、経鼻カテーテルを経由して小腸に経腸輸
液を投与する例であるが、開腹手術によって経皮的にカ
テーテル先端部を小腸壁を貫通させて小腸内に導き、経
腸輸液を投与することもできる。また、溶媒としての水
は、シリンジによって供給するほか、水道の給水栓から
除菌フィルタを通して供給することもできる。
そのほか、本発明の技術思想に基づいて種々の変形が
可能である。例えば、輸液供給装置や輸液導通装置の輸
液導管、コネクタ等の管継手類、バッグ等は適宜の構
造、サイズ、材料とすることができ、輸液は経腸輸液の
ほか他の輸液を小腸以外の臓器に投与することも可能で
ある。また、本発明は人以外の生体に対しても適用でき
る。
ヘ.発明の効果 以上説明したように、本発明に基づく輸液供給装置
は、輸液の溶質成分を包装する溶質包装手段に輸液の溶
媒成分を無菌状態で供給して輸液を形成せしめるように
しているので、形成させる輸液には雑菌が混入すること
が防止される。その結果、雑菌が混入して生体に悪影響
を及ぼす虞がなく、極めて安全に使用できる。
そして、この輸液供給装置は、溶質包装手段に対し
て、輸液の溶媒成分を除菌フィルタを介して無菌状態で
供給する供給管と前記溶質包装手段とを接続する手段と
して、筒状本体と、この筒状本体内に配された弾性シー
ル材と、前記筒状本体の外面に螺合する第一の袋ナット
と、前記弾性シール材及び前記第一の袋ナットの各貫通
孔に挿入されたルアコネクタと、このルアコネクタの後
端に螺合する第二の袋ナットとからなるルアロックコネ
クタを有しているので、供給管をルアコネクタに、溶質
包装手段を弾性シール材に取付け、第一の袋ナット及び
第二の袋ナットを締め付けるだけで弾性シール材の弾性
力を利用して、供給管と溶質包装手段とをワンタッチで
接続でき、かつ、簡単な操作で迅速に接続でき、シール
も確実である。このため、輸液供給装置を容易にセット
できることになる。また、ルアロックコネクタ及び供給
管は溶質包装手段への溶媒の供給だけでなく、この供給
によって形成された輸液を輸液導通装置へ導く輸液導出
手段としての機能も有しているので、液の供給及び導出
の機構が簡略な構造で実現されることになる。
更に、この輸液供給装置からの輸液をカテーテルに導
く輸液導通装置も第二のルアロックコネクタによってカ
テーテルと接続しているので、この接続も迅速かつ確実
に行えることになる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施例を示すものであって、 第1図は輸液供給装置と輸液導通装置とを接続した状態
でのこれらの構成を示す概略図、 第2図は輸液剤バッグの平面図、 第3図は第2図のIII−III線断面図であって、同図
(a)は輸液剤が密封された状態を、同図(b)はバッ
グ内に水を供給している状態を、同図(c)はバッグ内
に輸液が形成された状態を夫々示す断面図、 第4図はルアロックコネクタを示し、同図(a)は接続
前の断面図(分解断面図)、同図(b)は接続後の断面
図(組立て断面図)、 第5図は輸液投与の要領を示し、同図(a)は中心静脈
への高カロリー輸液投与の概略図、同図(b)は小腸へ
の経腸輸液投与の概略図 である。 なお、図面に示された符号に於いて、 1……輸液供給装置 2……輸液剤バッグ 3、23……ルアロックコネクタ 10、25……輸液導管 13……除菌フィルタ 16……シリンジ 21……輸液導通装置 22……滴下筒 24……流量調節器 27……カテーテル ENM……輸液剤(栄養剤) W……水 ENL……経腸輸液 である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輸液の溶質成分を包装する溶質包装手段
    と;この溶質包装手段に対して、輸液の溶媒成分を除菌
    フィルタを介して無菌状態で供給する供給管を有し、こ
    の供給管と前記溶質包装手段とを接続し、かつ筒状本体
    と、この筒状本体内に配された弾性シール材と、前記筒
    状本体の外面に螺合する第一の袋ナットと、前記弾性シ
    ール材及び前記第一の袋ナットの各貫通孔に挿入された
    ルアコネクタと、このルアコネクタの後端に螺合する第
    二の袋ナットとからなるルアロックコネクタを有する溶
    媒供給手段と;この溶媒供給手段により前記溶質包装手
    段内にて前記溶質成分及び前記溶媒成分で形成された輸
    液を前記ルアロックコネクタ及び前記供給管を介して導
    く輸液導出手段と;を有する輸液供給装置。
  2. 【請求項2】輸液の溶質成分を包装する溶質包装手段
    と;この溶質包装手段に対して、輸液の溶媒成分を除菌
    フィルタを介して無菌状態で供給する供給管を有し、こ
    の供給管と前記溶質包装手段とを接続し、かつ筒状本体
    と、この筒状本体内に配された弾性シール材と、前記筒
    状本体の外面に螺合する第一の袋ナットと、前記弾性シ
    ール材及び前記第一の袋ナットの各貫通孔に挿入された
    ルアコネクタと、このルアコネクタの後端に螺合する第
    二の袋ナットとからなるルアロックコネクタを有する溶
    媒供給手段と;この溶媒供給手段により前記溶質包装手
    段内にて前記溶質成分及び前記溶媒成分で形成された輸
    液を前記ルアロックコネクタ及び前記供給管を介して導
    く輸液導出手段と;を有する輸液供給装置を使用するに
    際し、 (a)前記輸液供給装置を用意する工程と、 (b)この輸液供給装置において、前記除菌フィルタを
    有する前記供給管を前記ルアロックコネクタの前記第二
    の袋ナット内の前記ルアコネクタに接続すると共に、前
    記溶質包装手段を前記ルアロックコネクタの前記第一の
    袋ナット内の前記弾性シール材の前記貫通孔に接続する
    工程と、 (c)前記輸液供給装置から供給される前記輸液をカテ
    ーテルに導通させ、少なくとも滴下手段及び流量調節手
    段からなる輸液導通装置を用意する工程と、 (d)前記輸液供給装置と前記輸液導通装置とを接続す
    る工程と、 (e)前記カテーテルをその先端部が生体の所定位置に
    位置するようにこの生体に挿通し、前記カテーテルを前
    記輸液導通装置に第二のルアロックコネクタを介して接
    続する工程と、 (f)前記輸液供給装置において、前記供給管及び前記
    ルアロックコネクタを介して前記溶質包装手段に前記溶
    媒を無菌状態で供給し、前記輸液を形成する工程と、 (g)前記輸液供給装置からの前記輸液を前記輸液導通
    装置に通し、更に、前記第二のルアロックコネクタ及び
    前記カテーテルを介して前記生体の所定位置に供給する
    工程と を有する、輸液供給装置の使用方法。
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