JP2616822B2 - カルシウム製剤 - Google Patents
カルシウム製剤Info
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- JP2616822B2 JP2616822B2 JP1226216A JP22621689A JP2616822B2 JP 2616822 B2 JP2616822 B2 JP 2616822B2 JP 1226216 A JP1226216 A JP 1226216A JP 22621689 A JP22621689 A JP 22621689A JP 2616822 B2 JP2616822 B2 JP 2616822B2
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- calcium
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- acid
- calcium preparation
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、服用感の良いカルシウム製剤に関する。
国民栄養調査によると、今日、各栄養素摂取量はいず
れも平均所要量を上回っているのに、カルシウムについ
ては1日600mgの所要量に対して553mgの摂取量と、低い
値に留っている。そのためにカルシウム欠乏症(骨病
変)の危険が日本人全体にあるといってよい。特に1日
の所要量が多い妊産婦、授乳婦、成長期の子供や、カル
シウムの吸収力の弱い老人などは、カルシウム欠乏症の
予防または治療のため、カルシウム製剤の常用が必要と
なる。
れも平均所要量を上回っているのに、カルシウムについ
ては1日600mgの所要量に対して553mgの摂取量と、低い
値に留っている。そのためにカルシウム欠乏症(骨病
変)の危険が日本人全体にあるといってよい。特に1日
の所要量が多い妊産婦、授乳婦、成長期の子供や、カル
シウムの吸収力の弱い老人などは、カルシウム欠乏症の
予防または治療のため、カルシウム製剤の常用が必要と
なる。
かかるカルシウム製剤は、上記のように長期連続服用
を要するため、服用感の良い剤型であることが望まし
い。しかし、カルシウム含量の多い無機系カルシウムを
用いると、服用すべき製剤量は少なくなるが、無機系カ
ルシウムが刺激性であったり溶解性が悪いため舌ざわり
の悪い製剤となる。また、有機系カルシウムを用いる
と、舌ざわりは良くなるが、カルシウム含量が少ないた
め服用すべき製剤量が多くなり、長期連続服用は困難と
なる。そこで、無機系カルシウムと有機系カルシウムの
併用により、服用感を向上すべく努力はされているが、
満足し得る効果は得られていない。
を要するため、服用感の良い剤型であることが望まし
い。しかし、カルシウム含量の多い無機系カルシウムを
用いると、服用すべき製剤量は少なくなるが、無機系カ
ルシウムが刺激性であったり溶解性が悪いため舌ざわり
の悪い製剤となる。また、有機系カルシウムを用いる
と、舌ざわりは良くなるが、カルシウム含量が少ないた
め服用すべき製剤量が多くなり、長期連続服用は困難と
なる。そこで、無機系カルシウムと有機系カルシウムの
併用により、服用感を向上すべく努力はされているが、
満足し得る効果は得られていない。
従って、本発明は味及び服用感が良く、摂取が容易で
長期連続服用に適したカルシウム製剤を提供することを
目的とする。
長期連続服用に適したカルシウム製剤を提供することを
目的とする。
かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を行なっ
た結果、賦形剤としてキシリトールを用いた発泡性の製
剤が上記課題を解決し得るものであることを見出し、本
発明を完成した。
た結果、賦形剤としてキシリトールを用いた発泡性の製
剤が上記課題を解決し得るものであることを見出し、本
発明を完成した。
すなわち、本発明は、炭酸カルシウム30〜60重量%、
キシリトール40〜70重量%及び有機酸1〜10重量%を含
有し、かつそのまま服用する剤型からなることを特徴と
するカルシウム製剤を提供するものである。
キシリトール40〜70重量%及び有機酸1〜10重量%を含
有し、かつそのまま服用する剤型からなることを特徴と
するカルシウム製剤を提供するものである。
本発明において、キシルトールは賦形剤として使用さ
れ、その使用量は本発明カルシウム製剤の40〜70重量%
である。
れ、その使用量は本発明カルシウム製剤の40〜70重量%
である。
また、本発明において使用し得る有機酸としては、ア
スコルビン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ
酸、フマル酸、乳酸、グルコン酸等が挙げられる。これ
らは単独で、または2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。有機酸の使用量は本発明カルシウム製剤に
対して1〜10重量%である。
スコルビン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ
酸、フマル酸、乳酸、グルコン酸等が挙げられる。これ
らは単独で、または2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。有機酸の使用量は本発明カルシウム製剤に
対して1〜10重量%である。
本発明のカルシウム製剤は種々の剤型とすることがで
きるが、摂取の容易性を考慮すると、顆粒剤、細粒剤、
錠剤等の剤型とするのが好ましい。
きるが、摂取の容易性を考慮すると、顆粒剤、細粒剤、
錠剤等の剤型とするのが好ましい。
本発明のカルシウム製剤には、更に必要に応じてその
他の栄養成分または一般に用いられる賦形剤、結合剤、
崩壊剤、滑沢剤等をその剤型により添加しても良い。賦
形剤としては、デンプン、結晶セルロース、マンニトー
ル、乳糖、白糖、ソルビトール、デキストリン、軽質無
水ケイ酸等が挙げられる。結合剤としては、セルロース
誘導体、合成高分子化学物等が挙げられ、特にヒドロキ
シプロピルセルロースが好ましい。また、本発明カルシ
ウム製剤の成分の一部または全部を該結合剤でコーティ
グすることが好ましい。崩壊剤としては、デンプン、結
晶セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム
等が挙げられる。また、錠剤とする場合の滑沢剤として
は、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウ
ム、パラフィン等が挙げられる。
他の栄養成分または一般に用いられる賦形剤、結合剤、
崩壊剤、滑沢剤等をその剤型により添加しても良い。賦
形剤としては、デンプン、結晶セルロース、マンニトー
ル、乳糖、白糖、ソルビトール、デキストリン、軽質無
水ケイ酸等が挙げられる。結合剤としては、セルロース
誘導体、合成高分子化学物等が挙げられ、特にヒドロキ
シプロピルセルロースが好ましい。また、本発明カルシ
ウム製剤の成分の一部または全部を該結合剤でコーティ
グすることが好ましい。崩壊剤としては、デンプン、結
晶セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム
等が挙げられる。また、錠剤とする場合の滑沢剤として
は、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウ
ム、パラフィン等が挙げられる。
本発明のカルシウム製剤は、例えば次のようにして製
造される。すなわち、炭酸カルシウムに、キシリトー
ル、有機酸のほか、結合剤、崩壊剤等を加え、常法によ
り造粒または整粒することにより顆粒剤または細粒剤が
得られる。また、滑沢剤を添加して常法により製錠する
ことにより錠剤が得られる。
造される。すなわち、炭酸カルシウムに、キシリトー
ル、有機酸のほか、結合剤、崩壊剤等を加え、常法によ
り造粒または整粒することにより顆粒剤または細粒剤が
得られる。また、滑沢剤を添加して常法により製錠する
ことにより錠剤が得られる。
本発明のカルシウム製剤は叙上のごとく構成されてい
るので、服用時、発泡による口中での刺激感、発生する
炭酸ガスによるカルシウムの溶解性向上及びキシリトー
ルの冷涼感により、服用感がよく、摂取が容易であり、
特に長期連用に適している。
るので、服用時、発泡による口中での刺激感、発生する
炭酸ガスによるカルシウムの溶解性向上及びキシリトー
ルの冷涼感により、服用感がよく、摂取が容易であり、
特に長期連用に適している。
以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
はこれらに限定されるものではない。
実施例1 沈降炭酸カルシウム1500g、キシリトール2863.2g及び
ヒドロキシプロピルセルロース220gを均一に混合し、エ
タノールを加えて練合した後、50℃で乾燥し篩分けし
て、12号篩通過、42号篩残のものを得た。これに、流動
相コーティング装置を用いて酒石酸192gにヒドロキシプ
ロピルセルロース20gをコーティングしたもの及び香料
4.8gを添加し、均一に混合して顆粒剤を得た。
ヒドロキシプロピルセルロース220gを均一に混合し、エ
タノールを加えて練合した後、50℃で乾燥し篩分けし
て、12号篩通過、42号篩残のものを得た。これに、流動
相コーティング装置を用いて酒石酸192gにヒドロキシプ
ロピルセルロース20gをコーティングしたもの及び香料
4.8gを添加し、均一に混合して顆粒剤を得た。
用法・用量:1回1包(1.6g)1日3回服用 実施例2 沈降炭酸カルシウム1500g、塩酸リジン125g、アミノ
エチルスルホン酸75g、エルゴカルシフェロール10mg、
キシリトール2663.2g、ヒドロキシプロピルセルロース2
40g及び酒石酸192gを均一に混合し、エタノールを加え
て練合した後、50℃で乾燥し篩分けして30号篩通過、20
0号篩残のものを得た。これに香料4.8gを添加して細粒
剤を得た。
エチルスルホン酸75g、エルゴカルシフェロール10mg、
キシリトール2663.2g、ヒドロキシプロピルセルロース2
40g及び酒石酸192gを均一に混合し、エタノールを加え
て練合した後、50℃で乾燥し篩分けして30号篩通過、20
0号篩残のものを得た。これに香料4.8gを添加して細粒
剤を得た。
用法・用量:1回1包(1.6g)1日3回服用 比較例1 沈降炭酸カルシウム1500g、精製白糖3055.2g及びヒド
ロキシプロピルセルロース240gを均一に混合し、エタノ
ールを加えて練合した後、50℃で乾燥し篩分けして12号
篩通過、42号篩残のものを得た。これに香料4.8gを添加
混合して顆粒剤を得た。
ロキシプロピルセルロース240gを均一に混合し、エタノ
ールを加えて練合した後、50℃で乾燥し篩分けして12号
篩通過、42号篩残のものを得た。これに香料4.8gを添加
混合して顆粒剤を得た。
比較例2 沈降炭酸カルシウム1500g、塩酸リジン125g、アミノ
エチルスルホン酸75g、エルゴカルシフェロール10mg、
D−マンニトール2855.2g及びヒドロキシプロピルセル
ロース240gを均一に混合し、エタノールを加えて練合し
た後、50℃で乾燥し篩分けして30号篩通過、200号篩残
のものを得た。これに香料4.8gを添加して細粒剤を得
た。
エチルスルホン酸75g、エルゴカルシフェロール10mg、
D−マンニトール2855.2g及びヒドロキシプロピルセル
ロース240gを均一に混合し、エタノールを加えて練合し
た後、50℃で乾燥し篩分けして30号篩通過、200号篩残
のものを得た。これに香料4.8gを添加して細粒剤を得
た。
試験例1 実施例1、2及び比較例1、2で得たカルシウム製剤
の服用感を6名のパネラーにより比較した。実施例1及
び2の本発明カルシウム製剤はいずれも味が良く、粉っ
ぽくなく、口当たりが良かったのに対し、比較例1及び
2のカルシウム製剤はいずれも粉っぽく、服用感が悪か
った。
の服用感を6名のパネラーにより比較した。実施例1及
び2の本発明カルシウム製剤はいずれも味が良く、粉っ
ぽくなく、口当たりが良かったのに対し、比較例1及び
2のカルシウム製剤はいずれも粉っぽく、服用感が悪か
った。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−89616(JP,A) 特開 昭61−207322(JP,A) 特開 昭63−48210(JP,A) 特開 昭61−183219(JP,A) 特表 昭63−501503(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】炭酸カルシウム30〜60重量%、キシリトー
ル40〜70重量%及び有機酸1〜10重量%を含有し、かつ
そのまま服用する剤型からなることを特徴とするカルシ
ウム製剤。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1226216A JP2616822B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | カルシウム製剤 |
CA002023493A CA2023493C (en) | 1989-08-31 | 1990-08-17 | Composition for foaming preparation |
KR1019900013153A KR100187951B1 (ko) | 1989-08-31 | 1990-08-24 | 발포성 제제 조성물 |
DE69012932T DE69012932T2 (de) | 1989-08-31 | 1990-08-27 | Zubereitung für schäumendes Präparat. |
EP90116398A EP0415326B1 (en) | 1989-08-31 | 1990-08-27 | Composition for foaming preparation |
US07/806,791 US5204087A (en) | 1989-08-31 | 1991-12-12 | Composition for foaming preparation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1226216A JP2616822B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | カルシウム製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0390030A JPH0390030A (ja) | 1991-04-16 |
JP2616822B2 true JP2616822B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=16841716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1226216A Expired - Lifetime JP2616822B2 (ja) | 1989-08-31 | 1989-08-31 | カルシウム製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2616822B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2441436A1 (de) * | 2010-10-13 | 2012-04-18 | Fresenius Medical Care Deutschland GmbH | Phosphatbinderformulierung zur einfachen Einnahme |
JP2015073611A (ja) * | 2013-10-07 | 2015-04-20 | アース製薬株式会社 | 芳香剤 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61207322A (ja) * | 1985-03-11 | 1986-09-13 | Sunstar Inc | アスコルビン酸含有発泡性固形組成物 |
JPH0747532B2 (ja) * | 1985-10-16 | 1995-05-24 | 花王株式会社 | 錠剤の製造方法 |
-
1989
- 1989-08-31 JP JP1226216A patent/JP2616822B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0390030A (ja) | 1991-04-16 |
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