JP2001131076A - カルシウム塩含有チュアブル錠 - Google Patents

カルシウム塩含有チュアブル錠

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JP2001131076A
JP2001131076A JP31330399A JP31330399A JP2001131076A JP 2001131076 A JP2001131076 A JP 2001131076A JP 31330399 A JP31330399 A JP 31330399A JP 31330399 A JP31330399 A JP 31330399A JP 2001131076 A JP2001131076 A JP 2001131076A
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calcium
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Yasuyuki Yoshida
保之 吉田
Hiroaki Hashizume
浩昭 橋爪
Keiji Masui
啓二 増井
Kenichi Nakane
憲一 中根
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WADA CALCIUM PHARMACEUTICAL CO
WADA CALCIUM PHARMACEUTICAL CO Ltd
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WADA CALCIUM PHARMACEUTICAL CO
WADA CALCIUM PHARMACEUTICAL CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経口投与によりカルシウムを補給するチュア
ブル錠を服用し易くし、長期服用した場合の倦厭感を回
避する。 【解決手段】 経口投与によるカルシウム補給に適した
カルシウム塩を、賦形剤としてトレハロース、結合剤と
してポビドン又はコポリビドンを用いてチュアブル錠に
製剤加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカルシウム塩、ポビドン
又はコポリビドン及びトレハロースを含有することを特
徴とするチュアブル錠に関する。
【0002】
【従来の技術】カルシウム不足を補うための医薬品とし
て、経口投与によるカルシウム補給に適したカルシウム
塩を含有する種々の内服固形製剤ないし粉剤が市販され
ている。
【0003】市販の既存製剤として、服用錠数並びに服
用回数を減らし、しかも水無しで手軽に服用できるチュ
アブル錠がいくつか知られている。しかしながら、これ
らはカルシウム塩本来の口腔内違和感(粉っぽさ)から
来る感触の悪さが問題となっている。かかる欠点を解決
するために、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシアルキ
ルセルロースないしはヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースを結合剤とし、マンニトール、マルチトール、エリ
スリトール、キシリトール、ソルビトールのような糖ア
ルコールにブドウ糖、果糖、白糖、乳糖等の糖類を単独
又は組み合わせて製剤化し、滑らかさと甘味の加わった
感触の良好さを図っている。
【0004】一方、口腔内違和感を出来るだけ回避する
ためにチュアブル錠の硬度をあまり高くすることが出来
ず、その結果、打錠工程後の検査工程及び充填工程並び
に流通過程でのチュアブル錠の品質保証に影響する機械
的強度を十分に保ち難い問題が残されている。
【0005】また、カルシウムの補給そのものが薬効面
で長期服用すべきものであるので、先に述べた滑らかさ
と甘味のある感触の良好性だけでは長期服用に際して倦
厭感(飽きる)を解決させたことにはならない。
【0006】従って、水無しで服用でき、口腔内違和感
を除き、崩壊性を損なうことのない十分な硬度を有し、
かつ長期服用に対しての倦厭感を回避できるチュアブル
錠を開発する要望がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水無しで容
易に服用できるチュアブル錠で、崩壊性も良好で、口腔
内違和感(粉っぽさ)を除き、適切且つ必要な機械的強
度(硬度)を有し、しかも倦厭感を回避して長期服用に
供し得るチュアブル錠を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、カルシウ
ムを補給する成分に結合剤としてポビドン又はコポリビ
ドン及びこれらの組み合わせと、賦形剤としてトレハロ
ースを処方することによって、適切な硬度を有しながら
口腔内違和感を除くと共に長期服用に対する倦厭感を回
避し得る性質をチュアブル錠に付与し得ることを見出し
た。
【0009】本発明では、無水リン酸水素カルシウム、
リン酸水素カルシウム2水塩、リン酸2水素カルシウム
1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸
カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、クエン酸カル
シウム、L−アスパラギン酸カルシウム又はこれらいず
れか二種以上をカルシウムを補給するカルシウム塩とし
て用いるのが好ましい。
【0010】カルシウム塩の配合量は、1錠あたりのカ
ルシウム摂取量を同等にするために要する、特定のカル
シウム塩のカルシウム含量によって大幅に変動し得る。
例えば分子量が小さい(カルシウム含量が多い)炭酸カ
ルシウム等の配合量は少なくてすみ、反対に分子量の大
きい(カルシウム含量の少ない)グルコン酸カルシウム
の場合は比較的多くする必要がある。また、カルシウム
塩の配合量は、造粒から打錠までの製剤化工程、および
その後の検査や包装工程で求められる適切な機械的強
度、具体的には硬度にも影響するので、特定のカルシウ
ム塩の製剤硬度への寄与度も考慮して決定する必要があ
る。これらのファクターに配慮し、カルシウム塩の配合
量は製剤全重量の一般に5〜80%、好ましくは50〜
80%である。
【0011】ポビドンおよびコポリビドンは、それぞれ
1−ビニル−2−ピロリドンのホモポリマーおよび酢酸
ビニルとのコポリマーであり、共に結合剤として医薬品
の製剤化に使用されている。ポビドン又はコポリビドン
の配合量は、製剤全重量の一般に1〜15重量%、好ま
しくは2〜8重量%である。
【0012】本発明は、カルシウム塩のチュアブル錠の
賦形剤としてトレハロースを使用することを特徴として
いる。トレハロースは非還元性二糖類の一種である。本
発明で使用するトレハロースとは、医薬品添加物グレー
ドの2分子の結晶水を持ったものを指す。
【0013】トレハロースの使用は、カルシウム塩独特
の口腔内違和感(粉っぽさ)をなくし、長期服用におい
て倦厭感を与えない。本発明により、トレハロースを製
剤全重量の一般に1〜15重量%、好ましくは2〜8重
量%配合することにより、適切な硬度を持った服用し易
いチュアブル錠が得られる。
【0014】本発明のチュアブル錠は、所望によりコレ
カルシフェロール、ビタミンC、ビタミンB群、ビタミ
ンE類、鉄塩およびマグネシウム塩のようなビタミン類
およびミネラルを含むことができる。さらに本発明の製
剤は、酸味剤、人工甘味料、香料、着色剤、滑沢剤など
のチュアブル錠に用いられる慣用の添加剤を含むことが
できる。
【0015】本発明のチュアブル錠の寸法および重量は
1日の用法、用量を基準にして決めることができるが、
チュアブル錠は1回に1錠ずつ服用するのが常であるこ
とを考慮すれば、直径12〜15mmで、重量1200
〜1500mgとするのが適当であろう。
【0016】またチュアブル錠は口中で噛み砕いて服用
するからあまり硬くてはならない。反対に硬度があまり
低いと検査や包装工程およびその後の輸送を含む取扱い
において摩損率が高くなる。さらに打錠後経時的に硬度
の戻り現象(硬度の低下)も見られるので、10〜16
kg/cm2 の範囲の初期硬度を持つのが好ましい。
【0017】
【実施例】以下の実施例および比較例により本発明を具
体的に説明する。
【0018】実施例1 下記の処方に従って本発明のカルシウム塩含有チュアブ
ル錠(Rp−T)を製造した。 配合成分 重量% ────────────────────── ───────── リン酸水素カルシウム 74.62 コレカルシフェロールプレミックス製剤(注) 2.86 フマル酸第一鉄 1.09 トレハロース 18.25 コポリビドン 2.32 香料 0.06 ステアリン酸マグネシウム 0.80 ────────────────────── ───────── 計 100.00 注:1g中コレカルシフェロール0.125mg=5000国際単位含有
【0019】製造方法 リン酸水素カルシウム、フマル酸第一鉄およびトレハロ
ースの混合物に、コポリビドンの15%水溶液を加え
て、攪拌造粒機(深江パウテック製ハイスピードミキサ
ーFS−GS−50型)を用いて4分間(アジテーター
190min-11分間、同200min-13分間、チョ
ッパー1500min-14分間)で造粒する。
【0020】造粒物は流動層乾燥機(フロイント産業製
フロードライヤーNFOD−120型)を用い、排気温
度63℃、乾燥時間40分の条件で規格水分2.0%以
下に乾燥し、整粒機(クアドロ・コーミルを使用、スク
リーン813μm、900min-1)で整粒する。
【0021】整粒物にコレカルシフェロール、香料およ
びステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠機(菊水製
作所製PEGASUS1030SS2HZ型)により、
打錠圧力約2000kg/cm2 、回転数30min-1
において1錠1400mgのチュアブル錠に打錠する。
【0022】比較例1 実施例1において、トレハロース全量をD−マンニトー
ルに置き換えることを除いて、同様にして比較例1のチ
ュアブル錠(Rp−M)を製造した。
【0023】比較例2 実施例1において、トレハロース全量を乳糖に置き換え
ることを除いて、同様にして比較例2のチュアブル錠
(Rp−L)を製造した。
【0024】以上により製造したチュアブル錠について
官能試験、打錠硬度および摩損度によって評価した。
【0025】1.官能試験 上記のRp−T、Rp−MおよびRp−Lにつき、年齢
24〜54歳の女性20名の服用者に水無しで官能試験
を実施した。評価方法は、三種類の優劣比較として、一
番粉っぽさを感じないものをA、次いでB、一番劣って
いるものをCとランク付けし、長期服用に対する倦厭感
についてはコメントを求めた(〇・・・飽きない、△・
・・普通、×・・・飽きるようである)。また、口中で
噛んだ場合の硬度に対する意見のコメントも求めた。結
果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】A評価の人数は、Rp−T=13名、Rp
−L=3名、Rp−M=2名と圧倒的にRp−Tに多
く、倦厭感のコメントと対応していることが解った。す
なわち、トレハロースを賦形剤とした本発明のチュアブ
ル錠は口腔内違和感の緩和効果が優れ、適切な硬度を有
し、倦厭感の回避の程度も良好であることが判明した。
【0028】2.実施例1と比較例1並びに2との打錠
硬度の比較 賦形剤の違いが打錠硬度にどのような影響を及ぼしてい
るのかを製造条件を一定にして比較検討した。
【0029】その結果を表2に示した。
【0030】
【表2】
【0031】表2より、トレハロースを賦形剤に使用し
たチュアブル錠(Rp−T)の場合が明らかに高い硬度
を得ることができる。
【0032】3.摩損度 試料検体(Rp−M、Rp−LおよびRp−T)を20
錠ずつ摩損機に入れ、回転数を一定にして時間ごとの摩
損率(%)=(摩損錠数/20)×100を測定する。
【0033】このように操作して得た摩損度(%)を表
3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】表3より、トレハロースを賦形剤に使用し
たチュアブル錠(Rp−T)の場合がマンニトールない
し乳糖を賦形剤にしたものより摩損度が低く、それだけ
機械的強度を保有していることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/32 A61K 47/32 Fターム(参考) 4C076 AA49 BB02 BB22 CC21 DD59T DD61T DD67 EE16 FF52 4C086 AA01 AA02 HA04 HA16 HA19 HA20 MA03 MA05 MA07 MA35 MA52 NA09 ZC21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)経口投与によるカルシウム補給に適
    したカルシウム塩、(b)ポビドンまたはコポリビド
    ン、及び(c)トレハロースを含有することを特徴とす
    るチュアブル錠。
  2. 【請求項2】製剤の全重量を基準にして、前記(a)成
    分5〜80%、(b)成分1〜15%、及び(c)成分
    8〜30%を含有する請求項1のチュアブル錠。
  3. 【請求項3】前記(a)成分は、無水リン酸水素カルシ
    ウム、リン酸水素カルシウム2水塩、リン酸2水素カル
    シウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グル
    コン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、クエン
    酸カルシウム、L−アスパラギン酸カルシウムからなる
    群から選ばれる請求項1または2のチュアブル錠。
  4. 【請求項4】コレカルシフェロール、ビタミンC、ビタ
    ミンB群、ビタミンE類、鉄塩およびマグネシウム塩か
    らなる群から選ばれた少なくとも一種の他の成分をさら
    に含有する請求項1ないし3のいずれかのチュアブル
    錠。
JP31330399A 1999-11-04 1999-11-04 カルシウム塩含有チュアブル錠 Withdrawn JP2001131076A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106954778A (zh) * 2017-03-31 2017-07-18 广州市健鸣春生物科技有限公司 一种适宜孕期补充无糖型钙咀嚼片及其制备方法

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