JP2616739B2 - サーボパターン書込み装置 - Google Patents

サーボパターン書込み装置

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JP2616739B2
JP2616739B2 JP7193395A JP7193395A JP2616739B2 JP 2616739 B2 JP2616739 B2 JP 2616739B2 JP 7193395 A JP7193395 A JP 7193395A JP 7193395 A JP7193395 A JP 7193395A JP 2616739 B2 JP2616739 B2 JP 2616739B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に搭
載された磁気記録媒体に磁気ヘッドの位置決め制御に用
いる位置情報を書き込むサーボパターン書込み装置に関
し、特に高記録密度の磁気ディスク装置に適用されるサ
ーボパターン書込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置に搭載される磁
気記録媒体に、磁気ヘッドを位置決め制御をするための
位置決め情報(以下、サーボパターンという)を書き込
む、サーボパターン書込み装置(以下、Servo Truck Wr
iter:STWと記す)においては、磁気記録媒体面に隙
間なくサーボパターンを書くために重ね書きを行うが、
このとき磁気ヘッドのコアの端部から磁束が漏洩する、
いわゆる、サイドフリンジング(Side Fringing) の影響
により、書き込まれたサーボパターンの一部を、隣接ト
ラックを書き込む際にイレーズ(Erase:消去)され、記
録されたサーボパターンの中央にイレーズ部が生じるこ
とがある。このようなイレーズ部が存在すると、トラッ
ク間隔が高密度化するのに伴って、サーボ信号の信号対
雑音化(S/N比)が悪化し、高精度な位置決めが達成
できなくなるという欠点がある。
【0003】高精度な位置決めを実現するには、このよ
うにトラック間隔が高密度化してもS/N比が悪化しな
いことが必要で、サイドフリンジングによるイレーズは
防止しなくてはならない。
【0004】また、従来のSTWでは、磁気ヘッドの有
効書き込み長の変動や、位置決め制御機構におけるバッ
クラッシュなどの影響によって、磁気ヘッドの位置決め
精度、すなわち複数のトラック間隔に誤差を生じる恐れ
があった。さらには目的トラックに対するイレーズ動作
と該当トラックにおける位置情報領域へのサーボパター
ンの書き込み動作を別のタイミングで行うため、書き込
みには長時間を必要としていた。
【0005】このため、このように問題点を排除した技
術が、例えば、特開平3−29109号公報に開示され
ている。
【0006】これは、図7の磁気記録媒体上に記録され
た磁化反転とサーボトラックライト時の書き込み電流波
形との関係(図中、上部側は書き込まれた磁気記録媒体
上の磁化反転の様子を示し、下部側は磁化反転を記録す
るために磁気ヘッドに流れる電流波形を示す)に示すよ
うに、磁化反転を生じさせるために、トラック間隔の2
倍以上のコア幅を有する磁気ヘッドを用いて、IP1
IP4 で示す書き込み電流パターンにより、S1〜S4
で示す位置情報要素領域にサーボパターンを書き込むも
のであって、図中の矢印“→”は書き込まれたサーボパ
ターンを読み出す場合に、トラック中心と認識される位
置を示している。また、縦の実線は正極性の磁化反転
を、また、縦の点線は負極性の磁化反転をそれぞれ示し
ている。なお、図7は、上から下の方向へ書き進むこと
を考慮して図示したものである。また、図中、Lt はト
ラック間隔,Lc はサーボヘッドのコア幅を示す。
【0007】ここで、例えば、S1領域に着目したn〜
n+4トラックまで書き進むものと仮定すると、まず、
nラックにおいて磁化反転を生じさせ、次のn+1トラ
ックにおいては電流の印加を抑止し、さらに、n+2ト
ラックにおいては−iの直流電流により残存する磁化反
転を消去(直流消去)し、n+3トラックにおいてはn
+4トラックで生じる磁化反転に乱れが生じないよう
に、磁気記録媒体上を−iの電流を通じて直流消去す
る。そして、n+4トラックにおいて再び磁化反転を生
じさせる。
【0008】この繰り返しを行うことにより、サイドフ
リンジングによるイレーズが生じることはない。また、
電流0から−iまで、もしくは−iから電流0までの時
間間隔が、600〔ns〕以上を要するときには、この
書き込み電流パターンは、既存の読み出し・書き込み(R
ead/Write)専用の集積回路(以下、R/W・ICと記
す)を用いて十分に実現可能であり、有効なイレーズ防
止手段となる。
【0009】なお、前記電流0から−iまで、もしくは
−iから電流0までの時間間隔は、R/W・IC(商品
名:SSI社製IC 32R2020R)のデータシー
トの記載された規格値によるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のSTW
においては、将来に求められる超高記録密度の磁気ディ
スク装置を実現するために必要なサーボ情報を記録する
場合には、磁化反転間隔がさらに短くなる。すなわち、
書き込み電流0から−iまで、もしくは−iから電流0
までの時間時間も短くなる。
【0011】ここで、ライトゲート信号により磁気ヘッ
ドに印加する書き込み電流を0にするような制御を行う
と、書き込み電流の電流値を切り換え時間が間に合わ
ず、誤ったサーボパターンを磁気記録媒体上に書き込む
という危険性がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は磁気ディスク装
置に搭載された磁気記録媒体に磁気ヘッドの位置決め制
御に用いる位置情報を書き込む際に書き込み電流の電流
値を切り換え制御を、前記位置情報の書き込み・読み出
し用集積回路のライトゲートによる制御で行うサーボパ
ターン書込み装置において、前記位置情報を書き込む際
のタイミングを決定するクロック回路と、そのクロック
に同期したタイミングで書き込み電流の電流値を切り換
える切換え回路とを備えることを特徴とする。
【0013】また、書き込み電流の電流値の制御に先立
って前記ライトゲートをオンにし、かつ書き込み終了後
に前記ライトゲートをオフにする開閉回路を備えてもよ
く、前記ライトゲートによる制御が、電流源の電流を制
御するようにしてもよい。
【0014】さらに、前記磁気記録媒体の回転数切り換
え手段を備え、前記位置情報の書き込み時には通常使用
時よりも回転数を下げ、かつ前記位置情報の書き込み結
果の確認時には前記書き込み時よりも回転数を上げて読
み出すようにしてもよく、また、前記位置情報を書き込
む第1の磁気ヘッドと、書き込まれた前記位置情報を確
認する第2の磁気ヘッドと、前記第1および第2の磁気
ヘッドを同一のトラック位置に位置決めする位置決め手
段とを備えてもよい。
【0015】
【実施例】次に、本発明のについて図面を参照して説明
する。
【0016】図1は、本発明の一実施例の構成要素を示
す図である。本実施例によるSTWは、図1に示すよう
に、筐体15内にスピンドルモータ(以下、SPMと記
す)23によって回転駆動される磁気記録媒体14が組
み込まれ、また、磁気記録媒体14面に対向してサーボ
パターンを書き込む磁気ヘッド、すなわちサーボヘッド
10がヘッドアーム9に支持されている。
【0017】そして、ヘッドアーム9を位置決め駆動す
る位置決め機構8と、この位置決め機構8の動作を検出
する位置センサ7と、位置決め機構8を位置決め駆動す
る位置決め機構駆動回路5と、SPM23を回転駆動す
るSPM駆動回路13と、このSPM駆動回路13を制
御するSPM回転数制御回路12と、サーボヘッド10
によるサーボ信号の書き込み・読み出しを行うサーボ信
号R/W回路4と、リファレンスヘッド11によるリフ
ァレンス信号の書き込み・読み出しを行うリファレンス
信号R/W回路6と、サーボ信号R/W回路4に対する
R/W電流を制御するR/W電流制御回路3と、サーボ
信号R/W回路4に対するR/Wゲートを制御するR/
Wゲート制御回路2と、このR/Wゲート制御回路2,
リファレンス信号R/W回路6およびSPM回転数制御
回路12を制御するSTW制御回路1とを備えている。
【0018】R/Wゲート制御回路2は、R/W・IC
のモード切り換えを行う切換え回路であって、サーボト
ラックの書き込み中は、常にライトゲートを開いた状態
にし、それ以外のときは、常にライトゲートを閉じた状
態にする。
【0019】R/W電流制御回路3は、ライトゲートが
開いた状態において、R/W・ICに対して正負の一定
電流および微小電流をサーボ信号R/W回路4に流す回
路である。また、サーボ信号R/W回路4は、サーボヘ
ッド10に電流を流す回路であり、R/Wゲート制御回
路2およびR/W電流制御回路3からの制御により、サ
ーボヘッド10へ所定の電流を送出する。
【0020】位置決め機構駆動回路5は、位置センサ7
からの検出信号によりヘッドアーム9と一体となってい
るサーボヘッド10の位置決めを行い、サーボヘッド1
0を所定位置に位置決めする。位置センサ7は、サーボ
ヘッド10の現在位置を検出し、位置決め機構8は、サ
ーボヘッド10を移動させる機能を有する。
【0021】なお、リファレンスヘッド11は、ヘッド
アーム9と一体構造ではなく、位置決め機構駆動回路5
では作動せず、別の位置決め機構(図示せず)によって
ロード/アンロード(磁気記録媒体14面に対して、垂
直方向)方向にのみ移動する。
【0022】SPM回転数制御回路12は、STW制御
回路1から送出される制御信号に基づき、SPM駆動回
路13に対してSPM23の回転数を切り換える信号を
送出する。これにより、SPM23の回転数の制御が可
能になり、書き込み時には通常の回転時よりもSPM2
3の回転数を下げることで、高密度の磁気ディスク装置
においても電流制御に十分な時間が確保される。また、
書き込み時における主としてSPMに起因する機械的振
動も低減でき、さらには、書き込みの確認(以下、Veri
fy:ベリファイと記す)の際には、反対にSPM23の
回転数を上げることで、信号出力の増加がはかれるとと
もにベリファイの所要時間を短縮できる。
【0023】図2は、第1の発明の実施例による磁気記
録媒体(特にサーボ情報が記録されているサーボ媒体)
上に記録された磁化反転とサーボトラックライト時の書
き込み電流波形との関係を示す図であって、図中の上部
側は書き込まれた磁気記録媒体14上の磁化反転の様子
を示し、下部側は磁化反転を記録するためにサーボヘッ
ド10に流れる電流波形を示している。また、Lt はト
ラック間隔,Lc はサーボヘッドのコア幅である。
【0024】図2を参照すると、本実施例の書き込み電
流パターンが、従来例の書き込み電流パターン(図7参
照)と異なる点は、従来例では書き込み電流を抑止して
いるのを、本実施例では微小電流を流していることであ
る。すなわち、図7では書き込み電流が“0”になって
いる個所が、図2では“0+Δi”となり、微小電流
“Δi”が流れている。
【0025】また、本実施例では、S1〜S4で示す位
置情報要素領域中にそれぞれ6回の磁化反転があり、こ
れらの磁化反転を毎分3600回転で回転させた磁気記
録媒体に、各位置情報要素領域として1トラック当り6
000回書く込むものと仮定した場合には、電流制御の
ための許容時間は約230〔ns〕となる。
【0026】ここで、IP1 の電流波形を有する書き込
み電流を用いて、n番目にサーボパターンが書き込まれ
るトラックに着目すると、トラックnにおいては、トラ
ックn−2において、磁化反転を生じない微小電流“Δ
i”を流すことにより、サーボヘッドの直流消去動作を
抑止した位置情報要素領域S2に対応する領域では、書
き込み電流−iを印加することによって直流消去動作を
行い、これにより、次のトラックn+1におけるサーボ
パターンの書き込みに備え、同じくトラックn−2にお
いて、既にサーボパターンが書き込まれている位置情報
要素領域S3においても、直流消去を継続することによ
り、トラックn−2において、トラックn−1の領域か
ら外れているサーボパターンを消去する。
【0027】次に、引き続く位置情報要素領域S4で
は、直前のトラックn−1においてサーボパターンが書
き込まれているので、このサーボパターンが消去されな
いように、磁化反転を生じない程度の微小電流“Δi”
を流すことによりサーボヘッドの直流消去動作を抑止す
る。さらに、直前のトラックn−1において、既に直流
消去されているS4に続く位置情報要素領域S1では、
直流消去電流が電流−iから+iに変化し、さらに−i
に戻るという繰り替えし電流波形でサーボパターンの書
き込みを行う。そして、次の位置情報要素領域S2で
は、電流−iを保持して直流消去を行う。
【0028】これにより、サーボパターンの書き込み領
域の終端部では、次のサーボパターン書き込み領域と同
一の電流値−iとなるため、磁気記録媒体に記録される
サーボパターンは、サーボヘッドのコア幅の“寸法バラ
ツキ”やサイドフリンジングの影響を受けることなく、
高品質なサーボパターンを書き込むことができる。
【0029】図5は、図1のサーボ信号R/W回路4に
おけるライト電流切り換え回路部の一例を示す回路図で
ある。
【0030】図5を参照すると、この書き込み電流切り
換え回路部は、端子から切り換え信号を入力し、R/
W・ICの書き込み電流制御端子への電流の制御を行
う。この回路により、抵抗器R4 の抵抗値によって定ま
る電流(微小電流“Δi”)をサーボヘッド10に流
す。また、端子は書き込みデータの入力端子である。
【0031】なお、図5の回路に使用した回路素子は、
R/W・IC(商品名:SSI社製IC 32R202
1R/4SV),トランジスタTr1(商品名:NEC社
製トランジスタ 2SC639),コンデンサC1 :1
20〔pF〕,抵抗器R1 ,R2 :1〔kΩ〕,R3
50〔Ω〕,R4 :1〔MΩ〕である。
【0032】このようにして、サーボトラックライトの
動作がすべて終了した磁気記録媒体の表面における磁化
反転の状態を示したものが、前述の図2(図中、上部
側)である。また、図中の矢印“→”は、書き込まれた
サーボパターンを読み出す場合に、トラック中心と認識
される位置を示している。さらに、図中、縦方向の実線
は正極性の磁化反転を示し、縦方向の点線は負極性の磁
化反転を示している。
【0033】次に、本実施例におけるサーボパターンの
書き込み動作について説明する。
【0034】図3は、第1の発明の実施例における書き
込み動作の手順を示す流れ図である。
【0035】ここで、図3および図1を参照すると、ま
ず、STW制御回路1は、サーボトラックライト準備開
始命令を位置決め機構駆動回路5に出し(S10)、ヘ
ッドアーム9に支持されたサーボヘッド10は、位置セ
ンサ7および位置決め機構8を介して書き込み開始位置
に位置決めされる。また、リファレンスヘッド11は、
別の位置決め機構(図示せず)により所定の位置に位置
決めされる(S11)。
【0036】次に、STW制御回路1は、SPM回転数
制御回路12にSPM23の回転命令を送出する。そこ
でSPM回転数制御回路12はSPM駆動回路13に命
令を送出し、筺体15内に備えるSPM23により磁気
記録媒体14を回転させる(S12)。そして、STW
制御回路1は、SPM23が所定の回転数に達すると
と、サーボトラックライトの準備が完了したものと判断
する(S13)。
【0037】サーボトラックライトの準備完了により、
STW制御回路1は、リファレンスクロックライト命令
をR/Wゲート制御回路2,位置決め機構駆動回路5お
よびリファレンス信号R/W回路6に送出する(S1
4)。
【0038】これにより、R/Wゲート制御回路2によ
りライトゲートが開かれ、R/W電流制御回路3の制御
のもとサーボ信号R/W回路4から出力される電流によ
り、サーボヘッド10で磁気記録媒体14にクロック情
報が書き込まれる。そして、リファレンスヘッド11は
書き込まれたクロック情報を基にしてリファレンスクロ
ックを磁気記録媒体14に書き込む。書き込み後にライ
トゲートを閉じ、書き込み後のタイミングを測定する
(S16)。
【0039】STW制御回路1は、リファレンスクロッ
クのタイミングに異状がなければ、リファレンスクロッ
クライトの完了と判断する(S16)。
【0040】リファレンスクロックライト完了により、
STW制御回路1は、サーボトラックライト命令をR/
Wゲート制御回路2に送出する(S17)。
【0041】このとき、書き込み電流制御は微小電流状
態に初期化されている。これにより、ライトゲートが開
かれ、サーボヘッド10によってサーボトラックライト
を実行する(S18)。
【0042】このサーボトラックライト(S18)に関
しては、以下に詳細に説明する。
【0043】S18において、R/Wゲート制御回路2
は、STW制御回路1からサーボトラックライト命令を
受け取ると、R/W電流制御回路3にライトゲートが開
かれたことを伝え、また、STW制御回路1はR/W電
流制御回路3に書き込み電流制御信号および書き込みデ
ータを送る。
【0044】図4は、第1の発明の実施例によるサーボ
トラックライト時の書き込み電流制御信号と書き込みデ
ータとの関係を示す図である。
【0045】図4を参照すると、書き込み電流制御信号
が“H”レベルの時は、書き込みが可能であり(通常電
流が流れる)、書き込み電流制御信号が“L”レベルの
時は、書き込みが不可能となる(微小電流Δiが流れ
る)。また、図4に示す書き込み電流制御信号および
書き込みデータは、図5に示す端子および端子と
それぞれ対応しており、図4の書き込み電流制御信号
は図5の端子から入力され、また、図4の書き込みデ
ータは図5の端子から入力される。
【0046】再び、図3および図1を参照すると、R/
W電流制御回路3は、書き込み電流制御信号および書き
込みデータを受け取ると、サーボ信号R/W回路4にリ
ファレンスヘッド11より読み取られた信号に同期した
制御信号を送出し、サーボ信号R/W回路4は、サーボ
ヘッド10にリファレンスクロックに同期したタイミン
グで書き込み電流を流し、磁気記録媒体14上に磁化反
転を生じさせる。
【0047】そして、サーボトラックを1周分書くと、
電流制御の状態はリファレンスクロックに同期したタイ
ミングで微小電流状態に戻される。その後、STW制御
回路1は、1トラックのサーボトラックライトが終了し
たものと判断すると、R/Wゲート制御回路2にライト
ゲートを閉じる命令を送出する。
【0048】これにより、ライトゲートは閉じられ、サ
ーボヘッド10でサーボトラックライトが実行できなく
なる。この際、1周分の書き込みの途中ではライトゲー
トを開閉せずに、書き込み電流の電流値を制御し、より
速い書き込み制御を可能にしている。このように、本実
施例では電流制御によって書き込みを制御するため、ゲ
ート制御の際に生じるノイズによる悪影響もなく、サー
ボトラックライトを行うことができる。そして、このサ
ーボトラックライトを所定トラックについて繰り返す。
【0049】以上が、サーボトラックライト(S18)
における処理の詳細である。
【0050】次に、S18以降の処理として、STW制
御回路1は、所定トラックについてのサーボトラックラ
イトの実行によって、サーボトラックライトが終了した
ものと判断する(S19)。
【0051】続いて、STW制御回路1は、SPM回転
数制御回路12にサーボトラックライト後処理の開始命
令、すなわちSPM23回転停止の命令を送出する(S
20)。そこで、SPM回転数御回路12は、SPM駆
動回路13介してSPM23を停止させ、磁気記録媒体
14の回転を停止させる(S21)。
【0052】STW制御回路1は、SPM23の回転が
停止すると、サーボトラックライト後処理完了と判断す
る。そして、位置決め機構駆動回路5は、位置センサ
7,位置決め機構8によりヘッドアーム9を駆動し、サ
ーボヘッド10は初期退避(ロード/アンロード)位置
(図示せず)に位置決めされる。また、リファレンスヘ
ッド11は、別の位置決め機構(図示せず)により初期
退避(ロード/アンロード)位置(図示せず)に位置決
めされる(S22)。
【0053】以上により、サーボトラックライト後処理
が終ると、一連の動作がすべて完了する(S23)。
【0054】次に、本実施例の電流源の電流制御による
モード切り換え時間と、従来例のライトゲートの制御に
よるモード切り換え時間との具体的な実験データを表1
に示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1によれば、本実施例は従来例に比較し
て各モードにおける切り換え時間がいずれも短く、本実
施例による電流源の電流制御を用いることによって、よ
り高記録密度のサーボパターン書き込みが可能になるこ
とがわかる。
【0057】次に、第2の発明の一実施例について説明
する。
【0058】図6は、第2の発明の一実施例の概略を示
す構成図である。
【0059】本実施例は、書き込み時には通常使用時よ
りも回転数を下げて磁気記録媒体にサーボパターンを書
き込み、ベリファイ時には通常使用時よりも磁気記録媒
体の回転数を上げることで、ベリファイ時における磁気
記録媒体からの信号出力を増大させるものであって、図
1に示す構成に図6に示すサーボトラックライト用およ
びベリファイ用の磁気ヘッドを交換する手段を付加した
構成となっている。
【0060】この磁気ヘッドを交換する手段は、図6に
示すように、ベリファイ用サーボヘッド21と、ヘッド
アーム9にサーボヘッド10もしくはベリファイ用サー
ボヘッド21を取り付け・取り外しを可能にする着脱可
能ブロック18と、この着脱可能ブロック18を用いて
ヘッドアーム9にサーボヘッド10もしくはベリファイ
用サーボヘッド21を着脱するサーボヘッド交換手段2
0と、取り外した磁気ヘッドを収納するヘッド収納位置
22と、取り外した磁気ヘッドをサーボヘッド交換手段
20もしくはヘッド収納位置22に運ぶヘッド移動機構
19とを備えている。
【0061】ここで、図1および図6を参照すると、本
実施例では、まず、STW制御回路1aが位置決め機構
駆動回路5に対してベリファイ開始命令を出すと、ヘッ
ドアーム9に支持されたサーボヘッド10は、位置決め
機構駆動回路5により位置センサ7,位置決め機構8を
介して読み出し開始位置に位置決めされる。このとき、
磁気ヘッドの移動に先立って、サーボヘッド交換手段2
0によりサーボヘッド10をベリファイ用サーボヘッド
21に交換しておく。
【0062】次に、STW制御回路1aは、SPM回転
数制御回路12に対してSPM23を回転させる命令を
送出する。SPM回転数制御回路12は、SPM駆動回
路13を介して筺体15内のSPM23を駆動し磁気記
録媒体14を回転させる。STW制御回路1aは、SP
M23が所定の回転数(サーボトラックライト時よりも
高速回転)に達したと判断すると、ベリファイ準備完了
を認識する。
【0063】次に、STW制御回路1aは、ベリファイ
命令をR/Wゲート制御回路2へ送出する。これによ
り、サーボヘッド10によるベリファイが可能となり、
磁気記録媒体14上の通常動作位置16に書き込まれて
いる磁化情報(サーボ情報)を読み取る。そして、ST
W制御回路1aは、読み取られた結果に基づいて、図2
の下部側に示す書き込み電流パターンとサーボヘッド1
0より読み取られたサーボパターンとを比較し、正しい
サーボパターンが磁気記録媒体14上に書き込まれてい
るか否かを確認(ベリファイ)する。
【0064】そして、上述した処理を所定トラックにつ
いて繰り返す。また、その際に前記矢印”→”部を中心
としてサーボヘッド10を位置決めした時のトラック間
隔も測定し、磁気ヘッドの移動間隔が正確であるか否か
を確認する。
【0065】ここで、STW制御回路1aは、所定トラ
ックのすべてについてベリファイが終了したものと判断
すると、ベリファイ終了を認識し、SPM回転数制御回
路12に対してSPM回転停止の命令を送出する。これ
により、SPM回転数制御回路12は、SPM駆動回路
13を介して筺体15内のSPM23の駆動を停止さ
せ、磁気記録媒体14の回転を止める。
【0066】STW制御回路1aは、SPM23の回転
が停止するとベリファイの完了を認識し、位置決め機構
駆動回路5に対し位置センサ7および位置決め機構8を
通じてヘッドアーム9を駆動し、サーボヘッド10は初
期退避(ロード/アンロード)位置(図示せず)に位置
決めされる。また、リファレンスヘッド11は、別の位
置決め機構(図示せず)により初期退避(ロード/アン
ロード)位置(図示せず)へ退避させる。
【0067】次に、サーボヘッド交換手段20を用いて
ベリファイ用サーボヘッド21をサーボヘッド10に交
換する。
【0068】まず、サーボヘッドの交換命令が出される
と、STW制御回路1aは、初期退避(ロード/アンロ
ード)位置(図示せず)から退避位置17にサーボヘッ
ド10を移動させる。サーボヘッド交換手段20は、サ
ーボヘッド10に付随している着脱可能ブロック18を
用いてヘッドアーム9からサーボヘッド10を取り外
す。
【0069】続いて、ヘッド移動機構19によりサーボ
ヘッド10をヘッド収納位置22まで移動させ、その
後、再びヘッド移動機構19によりベリファイ用サーボ
ヘッド21をサーボヘッド交換手段20の動作位置まで
移動させ、ヘッドアーム9に着脱可能ブロック18を用
いて取り付ける。
【0070】また、ベリファイ用サーボヘッド21をサ
ーボヘッド10に交換する場合には、上述の方法とは反
対に、サーボヘッド交換手段20は、ベリファイ用サー
ボヘッド21に付随している着脱可能ブロック18を用
いて、ヘッドアーム9からベリファイ用サーボヘッド2
1を取り外す。
【0071】次に、ヘッド移動機構19によりベリファ
イ用サーボヘッド21をヘッド収納位置22まで移動さ
せ、その後、再びヘッド移動機構19によりサーボヘッ
ド10をサーボヘッド交換手段20の動作位置まで移動
させ、ヘッドアーム9に着脱可能ブロック18を用いて
取り付ける。そして最後に、退避位置17から初期退避
位置にサーボヘッド10を移動させる。
【0072】さらに、上述した方法により、ベリファイ
時に、サーボトラックライト時よりも高速回転でSPM
(スピンドルモータ)を駆動させる方式を用いる場合に
は、回転数に対して最適な浮上量を有する磁気ヘッドを
使用することにより、磁気記録媒体から精度のよい信号
を出力させることができる。また、ベリファイを精度よ
く行うことにより、磁気ディスク装置の性能の向上がは
かれる。
【0073】なお、磁気記録媒体の回転数の切り換え比
率が1対2程度であれば、1つの磁気ヘッドを書き込み
用およびベリファイ用として共用することも可能であ
る。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明のSTW(サ
ーボパターン書込み装置)によれば、磁気ヘッドに流れ
る電流を高速に切り換えることで、磁気ヘッドのサイド
フリンジングの影響によるイレーズを生じることなく、
従来よりも高記録密度のサーボパターンを書き込むこと
ができる。
【0075】また、これでも切り換えが間に合わないさ
らに高い記録密度のサーボパターンを書き込むには、書
き込み時には磁気記録媒体の回転数を下げ、かつベリフ
ァイ時には磁気記録媒体の回転数を上げることにより切
り換えが可能になる。
【0076】さらに、本発明のSTWによれば、サーボ
パターンの書き込み時は、通常回転時よりも回転数を下
げることにより、高密度の磁気ディスク装置においても
電流制御に十分な時間が確保できるとともに、書き込み
時における、主としてSPM(スピンドルモータ)に起
因する機械的振動も低減でき、サーボ信号のS/N比が
改善され、より精度の高い位置決めが可能となる。
【0077】また、ベリファイ時には磁気記録媒体の回
転数を上げることにより、ベリファイ時間の短縮および
信号出力の増加を可能にし、併せて磁気ヘッドの交換を
行うことにより、磁気記録媒体の回転数に対する最適な
浮上量が得られるとともに、出力信号の精度を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例の概略を示す構成図であ
る。
【図2】第1の発明の実施例による磁気記録媒体上に記
録された磁化反転とサーボトラックライト時の書き込み
電流波形との関係を示す図である。
【図3】第1の発明の実施例におけるサーボトラックラ
イト時の手順を示す流れ図である。
【図4】第1の発明の実施例によるサーボトラックライ
ト時の書き込み電流制御信号と書き込みデータとの関係
を示す図である。
【図5】図1のサーボ信号R/W回路4のライト電流切
り換え回路部の一例を示す回路図である。
【図6】第2の発明の一実施例の概略を示す構成図であ
る。
【図7】従来例による磁気記録媒体上に記録された磁化
反転とサーボトラックライト時の書き込み電流波形との
関係を示す図である。
【符号の説明】
1,1a STW制御回路 2 R/Wゲート制御回路 3 R/W電流制御回路 4 サーボ信号R/W回路 5 位置決め機構駆動回路 6 リファレンス信号R/W回路 7 位置センサ 8 位置決め機構 9 ヘッドアーム 10 サーボヘッド 11 リファレンスヘッド 12 SPM回転数制御回路 13 SPM駆動回路 14 磁気記録媒体 15 筺体 16 通常動作位置 17 退避位置 18 着脱可能ブロック 19 ヘッド移動機構 20 サーボヘッド交換手段 21 ベリファイ用サーボヘッド 22 ヘッド収納位置 23 SPM(スピンドルモータ)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク装置に搭載された磁気記録
    媒体に磁気ヘッドの位置決め制御に用いる位置情報を書
    き込む際に書き込み電流の電流値を切り換え制御を、前
    記位置情報の書き込み・読み出し用集積回路のライトゲ
    ートによる制御で行うサーボパターン書込み装置におい
    て、前記位置情報を書き込む際のタイミングを決定する
    クロック回路と、そのクロックに同期したタイミングで
    書き込み電流の電流値を切り換える切換え回路とを備え
    ることを特徴とするサーボパターン書込み装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサーボパターン書込み装
    置において、書き込み電流の電流値の制御に先立って前
    記ライトゲートをオンにし、かつ書き込み終了後に前記
    ライトゲートをオフにする開閉回路を備えることを特徴
    とするサーボパターン書込み装置。
  3. 【請求項3】 前記ライトゲートによる制御が、電流源
    の電流を制御するようにしたことを特徴とする請求項2
    記載のサーボパターン書込み装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項記載のサ
    ーボパターン書込み装置において、前記磁気記録媒体の
    回転数切り換え手段を備え、前記位置情報の書き込み時
    には通常使用時よりも回転数を下げ、かつ前記位置情報
    の書き込み結果の確認時には前記書き込み時よりも回転
    数を上げて読み出すようにしたことを特徴とするサーボ
    パターン書込み装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載のサ
    ーボパターン書込み装置において、前記位置情報を書き
    込む第1の磁気ヘッドと、書き込まれた前記位置情報を
    確認する第2の磁気ヘッドと、前記第1および第2の磁
    気ヘッドを同一のトラック位置に位置決めする位置決め
    手段とを備えることを特徴とするサーボパターン書込み
    装置。
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JP2004334931A (ja) 2003-04-30 2004-11-25 Hitachi Global Storage Technologies Inc サーボパターン書き込み方式及びこの方式を用いた磁気ディスク装置
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