JP2615754B2 - セラミックグリーンシートの製造装置 - Google Patents

セラミックグリーンシートの製造装置

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JP2615754B2
JP2615754B2 JP63027719A JP2771988A JP2615754B2 JP 2615754 B2 JP2615754 B2 JP 2615754B2 JP 63027719 A JP63027719 A JP 63027719A JP 2771988 A JP2771988 A JP 2771988A JP 2615754 B2 JP2615754 B2 JP 2615754B2
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ceramic green
green sheet
heating
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drying
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大蔵 梶原
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有限会社梶原製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子機器類のプリント配線基板等の製造に
用いられるセラミックグリーンシートの製造装置に関す
る。
(従来の技術) 従来、電子機器類のプリント配線基板にアルミナセラ
ミックなどのセラミック基板が用いられているが、その
製造においてはまず、セラミックグリーンシートが作製
され、その表面に各種電気回路プリント配線が施され
る。
そしてセラミックグリーンシートの製造においては、
アルミナ、チタンジルコン酸鉛(PTZ)、ジルコニア等
のセラミック微粉末にブチラール樹脂等のバインダーを
メチルエチルケトン等の有機溶剤に溶解したものを混合
し、これを混練押出機等によりシート状にした後、加熱
乾燥する方法が採用されている。
その乾燥方法は第2図に示すごとく、セラミックグリ
ーンシート1をベルトコンベア2によって、第1次乾燥
部A、第2次乾燥部Bに導入した後、巻取りボビン8に
巻取るものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、第2図図示のごとき乾燥方法にによっ
て得られる乾燥セラミックグリーンシートは、乾燥工程
中の内部応力により歪みが生じ、また表面の平滑性が悪
く、その後更に研磨を必要とし、優良なセラミック基板
を製造し得るものとはならなかった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前記従来技術の問題点を解消できるセラミ
ックグリーンシートの製造装置を提供するもので、すな
わち、セラミックグリーンシートの乾燥工程中に、セラ
ミックグリーンシートを接触移送しつつ本乾燥するため
の加熱ローラを設けたことを特徴とするセラミックグリ
ーンシートの製造装置である。
本発明装置は、第1図にその側面図を示すごとく、第
1次乾燥部Aの後に、設置されるもので、第2次乾燥部
内に複数個の加熱ロール5を多段に設け、これに第1次
乾燥部から出たセラミックグリーンシートを接触して移
送するようにしている。
なお、第2乾燥部後端にはセラミックグリーンシート
の巻取りボビンが設けられており、この回転速度は複数
個の加熱ロール間に張架されるセラミックグリーンシー
トに若干のテンションが加わるように調整することが好
ましい。これを実現するため、加熱ロール前方にテンシ
ョンロールを設けてセラミックグリーンシートに適当な
テンションを加えるよう、巻取りボビンの回転速度を調
節する方法等がとられる。
この加熱ロール5表面に面接触させることにより、セ
ラミックグリーンシートは全接触面から加熱乾燥され、
また適当なテンションにより乾燥工程には避けられない
内部応力が緩和され、歪み、ひび割れ等の不良が発生し
なく、また同時にロールの平滑面にこすられるため、表
面が非常に平滑化されたものとなり、精密、平滑なセラ
ミック基板が得られる。
加熱ローラ5としては、表面が金属、セラミック等の
平滑面を有するものが好ましく、加熱は電熱加熱、高温
流体加熱等によって内部加熱あるいは側部よりの伝熱加
熱等で行うことができる。
(実施例) 本発明のセラミックグリーンシートの製造装置の実施
例を図面に基づき、説明する。
まず、バインダーとしてのメトローズ(カルボキシメ
チルセルローズ)4%、グリセリン1.5%、水17%及び
セラミックとしてのアルミナ微粉末残部の混合物を混練
押出機によりセラミックグリーンシート1(厚さ0.1m
m、幅100mm)となし、これを第1図の第1次乾燥部Aに
導入して、ベルトコンベア2上で仮乾燥する。
第1次乾燥部A内では、遠赤外線ヒータ3からの遠赤
外線によって綿製ベルトコンベア2上でセラミックグリ
ーンシート1の溶剤の多くが排除され仮乾燥される。
次いで、セラミックグリーンシート1は本発明に係る
加熱ロール5上に移送され、該ロール5面で面接触加熱
されて溶剤が完全に排除され、有機バインダーが粘結性
を増し、強靭なセラミックグリーンシート製品が得られ
る。
本例の乾燥部には、枠体9内に多段に多数の加熱ロー
ル5が配設されており、その入り口部には硬質クロムメ
ッキしたテンションロール4が、また後部にはガイドロ
ール6、7とテンションロール4からの信号により巻取
速度が制御される巻取りボビン8が設けられている。
なお、テンションロール4は、入り口部でのセラミッ
クグリーンシートの弛み具合を常に検知して巻取りボビ
ン8のグリーンシート巻取り速度を微調整しており、常
に適当なテンションがセラミックグリーンシートにかか
るように調整される。
本例では平均巻取速度は3m/minであったが、必要に応
じて1〜10mの適宜速度が選択できる。
これによって、セラミックグリーンシート面が加熱ロ
ール面に僅かにこすられ、セラミックグリーンシート1
の表面が鏡面のごとき平滑面となる。
加熱ロール5は硬質クロムメッキ鏡面仕上げされたも
ので、160mmφ、幅150mmφで、6個(必要に応じて4〜
8個の適宜数から選択できる)設けられ、95℃(対象物
に応じて95〜300℃の適宜温度を選択することができ
る)の加熱面を有している。
本実施例装置により加熱乾燥されて得られたセラミッ
クグリーンシート製品は、その表面は手指の接触感によ
る平滑性が非常に良く、また製品の両幅端にはシワの発
生が全くなく、そして中央部が盛り上がるような歪もな
い平面シートであった。
比較例: これに対して、比較例として、実施例1と同一のセラ
ミックグリーンシート1を従来のベルトコンベア法によ
り温度120℃、速度3m/minで乾燥した場合は、セラミッ
クグリーンシート製品の表面は手指の接触感による平滑
性は粗面感があって劣り、また製品の両幅端には、高さ
1〜6mm、個数3〜5個/10mm(縦方向距離)のシワが生
じていた。また、その中央には高さ4〜5mmの曲面の歪
みができていた。
(発明の効果) 以上実施例等で説明したとおり、セラミックグリーン
シートの乾燥工程にセラミックグリーンシートを面接触
移送しつつ本乾燥するための加熱ローラを設けた本発明
のセラミックグリーンシートの製造装置によれば、手指
の接触感による平滑性が非常に良い表面を有し、また両
幅端にシワが全く生じていなく、そして中央部が盛り上
がるような歪もない平面シートのセラミックグリーンシ
ート製品が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例のベルトコンベア法によるセラミックグ
リーンシートの乾燥部の側面図、第2図は本発明実施例
装置の側面図である。 1:セラミックグリーンシート, 2:ベルトコンベア,3:遠赤外線ヒータ, 4:テンションロール,5:加熱ロール, 6,7:ガイドロール,8:巻取りボビン, 9:枠体,A:第1次乾燥部,B:第2次乾燥部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックグリーンシートの乾燥工程中
    に、セラミックグリーンシートを面接触移送しつつ本乾
    燥するための加熱ローラを設けたことを特徴とするセラ
    ミックグリーンシートの製造装置。
  2. 【請求項2】加熱ロールは複数個が多段に配設され、そ
    の前方にはテンションロールが、後方には巻取りボビン
    が各々設けられていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のセラミックグリーンシートの製造装置。
JP63027719A 1988-02-10 1988-02-10 セラミックグリーンシートの製造装置 Expired - Lifetime JP2615754B2 (ja)

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