JP2615041B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

Info

Publication number
JP2615041B2
JP2615041B2 JP10103987A JP10103987A JP2615041B2 JP 2615041 B2 JP2615041 B2 JP 2615041B2 JP 10103987 A JP10103987 A JP 10103987A JP 10103987 A JP10103987 A JP 10103987A JP 2615041 B2 JP2615041 B2 JP 2615041B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
silicone
paper
coating
polyvinyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10103987A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63265968A (ja
Inventor
清 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Starch Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Starch Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Starch Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Starch Chemical Co Ltd
Priority to JP10103987A priority Critical patent/JP2615041B2/ja
Publication of JPS63265968A publication Critical patent/JPS63265968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2615041B2 publication Critical patent/JP2615041B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、シリコーンコーティング剥離紙のアンダー
コーティング剤に関するものである。
(従来の技術) シリコーンコーティング剥離紙の製造には、溶剤型シ
リコーンを用いる方法がある。溶剤型シリコーンに用い
られる溶剤は、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタ
ン等が挙げられ、他の有機溶剤では、溶剤中に含まれて
いる不純物のためにシリコーンのキュアー性、シリコー
ンと基材との密着性が不良となる。よって、シリコーン
コーティングのアンダーコーティング剤には、耐溶剤性
として上記トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン等
の浸透性の高い溶剤に対するバリアー性が求められる。
また、シリコーン塗工量が一般に基材1m2当り0.3〜1g
と極めて少量のため、基材に平滑性も欠くとシリコーン
の皮膜に均一性がなく、均一な皮膜を作るために多量の
シリコーンを必要とする。
これまで、耐溶剤性をもった紙の製造法としては、例
えばグラシン紙の様にパルプを高度に水和するまで叩解
した後に抄紙する方法、また、一般紙に耐溶剤性をもっ
た天然または合成の糊剤をコーターを用いて塗工する方
法が一般的である。
また、特公昭46−13166号公報に、スチレン、無水マ
レイン酸共重合物を用いて耐溶剤性をもたすことが開示
されている。
さらに、特開昭55−26256号公報に、ポリビニルアル
コールとスチレン−無水マレイン酸共重合物を用いて耐
溶剤性をもたすことが開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) グラシン紙の様にパルプを高度に水和する方法は、抄
紙時の濾水性が悪く、抄造速度が遅い。また、フォード
リニヤの長い抄き網を用いねばならず、さらにワイヤ
ー、毛布等の汚れが著しいためにこれらの寿命が短くな
るという問題点がある。また、この方法により製造され
た紙は一般紙に比べて引裂強度が極端に低下する。さら
に湿度変化に対する寸法変化が大きい等の問題点があ
る。
耐溶剤性をもった天然または合成の糊剤をコーターを
用いて塗工する方法は、製造工程が多く生産性およびコ
ストが高く、さらに片面塗工の場合にカール等のトラブ
ルを起こしやすいという問題点がある。
特公昭46−13166号公報に開示されているスチレン−
無水マレイン酸共重合物を用いる方法は、浸透性の高い
トルエン、ヘキサン、酢酸エチルといった溶剤に対して
は耐溶剤性が劣り、また、シリコーンは皮膜形成性が良
好でないために原紙表面が溶剤により表面アンダーコー
ト層の軟化膨潤溶解が起こると、シリコーン皮膜が不連
続となるという問題点がある。
特開昭55−26256号公報に開示されているポリビニル
アルコールとスチレン−無水マレイン酸共重合物を用い
る方法は、コーティングの際の糊液の固形分の濃度が低
いために乾燥時のコストが高いという問題点がある。ま
た、ポリビニルアルコールは、サイズプレスコーティン
グにて塗工した時にカス、クズ等を生じやすく作業性が
悪いという問題点がある。
上記の問題点より、耐溶剤性、耐水性、平滑性および
作業性に優れたシリコーンコーティング剥離紙のアンダ
ーコーティング剤がないのが現状である。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題点を解決するため鋭意研究した結果、メチ
ロールエーテル化澱粉およびポリビニルアルコールを主
剤としてなる、コーティング剤を用いて塗工すれば澱粉
を用いるため糊液中の固形分濃度が高く、作業性が良好
であり、また、メチロールエーテル化澱粉は自己架橋性
があるので、耐溶媒性、耐水性に優れていることを見出
し、本発明を完成するに至った。
本発明に使用されるメチロールエーテル化澱粉の製造
方法は、アルカリ触媒下、澱粉にアクリルアミドを反応
させた後、ホルムアルデヒドでメチロール化する方法、
アルカリ触媒下、澱粉にN−メチロールアクリルアミド
を反応させる方法および澱粉をホルムアルデヒドでヘミ
アセタール化し次にアルカリ触媒下にヘミアセタール部
分にN−メチロールアクリルアミドまたはアクリルアミ
ドを付加結合させる方法等が挙げられる。
本発明に使用されるメチロールエーテル化澱粉の置換
度は、0.005〜0.3好ましくは0.001〜0.1である。置換度
が0.005より小さい場合は耐溶剤性および耐水性が悪
く、また、0.3より大きい場合は、自己架橋が起こりす
ぎるためシリコーン塗工時におけるシリコーン密着性が
悪くなる。
本発明に使用されるメチロールエーテル化澱粉の原料
澱粉としては、例えば、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、トウモ
ロコシ澱粉、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米澱
粉、モチトウモロコシ澱粉、高アミロース含有トウモロ
コシ澱粉などの未処理澱粉、もしくは小麦粉、タピオカ
粉末、コーンフラワー、米粉などの澱粉含有物である
が、特に、酸化、酸処理、酵素変性、デキストリン化等
により低粘度化したものを用いるのが好ましい。また、
メチロールエーテル化後に酸化、酸処理、酵素変性、デ
キストリン化により低粘度化してもよい。
本発明に使用されるメチロールエーテル化澱粉は、塗
工後の乾燥により加熱され、メチロール基が縮合架橋し
三次元網目構造をとり耐水性を有する皮膜を形成する。
また、乾燥時に架橋促進剤である塩酸、硫酸、燐酸等の
無機酸、修酸、酢酸、無水マレイン酸、パラトルエンス
ルホン酸等の有機酸、塩化アンモニウム、塩化マグネシ
ウム、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸マグネシウム、硫酸ア
ンモニウム、硫酸アルミニウム等の塩類のうち1種また
は2種以上の混合物を添加してもさしつかえない。
本発明に使用されるポリビニルアルコールの重合度は
500〜2000である。重合度が500未満では耐溶剤性、耐水
性が悪くなる。また、重合度2000以上では水に対する溶
解性が悪くなり、また、粘度も高くなるので塗工適性が
悪くなる。
本発明に使用されるポリビニルアルコールのケン化度
は75モル%以上、好ましくは85〜90モル%である。75モ
ル%未満では水に対する溶解性が悪くなり、また耐溶剤
性も悪くなる。ポリビニルアルコールはケン化度が高い
ものの方がフィルムの耐溶剤性はよくなるが、フィルム
が硬くなっていき、ケン化度が高すぎると紙に塗工した
場合に割れが生じやすくなり、ピンホールが多くなる。
本発明のアンダーコーティング剤は、メチロールエー
テル化澱粉5〜8重量%好ましくは30〜60重量%、ポリ
ビニルアルコールが20〜95重量%好ましくは40〜70重量
%の配合である。この配合比のものが、耐溶剤性、耐水
性、平滑性および作業性に優れたコーティング剤とな
る。また、本発明のコーティング剤に消泡剤やスチレ
ン、無水マレイン酸共重合物等を添加してもさしつかえ
ない。
糊液の調製は澱粉、ポリビニルアルコールの糊液を別
々に調製した後、混合してもよいし、両方を粉の状態で
混合し糊液としてもよい。塗工量は0.5〜5g/m2である。
0.5g/m2未満の場合には耐溶剤性、耐水性が不充分とな
る。また5g/m2以上の場合は、耐溶剤性は良好となる
が、均一な塗工が困難となる、作業性が低下する、塗工
液がプレス機のSPロールからオーバーフローして塗工液
の損失が大きい、原紙表面に多量の塗工液が付着するた
めにアフタードライヤーが汚れる等の問題点がある。
本発明によるコーティング剤を紙に塗工する方法はオ
ンマシンサイズプレス法である。紙の一方、あるいは両
方に塗被液を用いることも可能である。塗工乾燥後はカ
レンダーなどの仕上げ工程を行う。
(実施例および発明の効果) (参考例1) 水8.8に芒硝1.88kg、水酸化ナトリウム75gを溶解
し、酸化澱粉5kgを投入した。これにアクリルアミドを
投入し、45〜50℃で16時間反応させた。反応液を30℃ま
で冷却後、アクリルアミドに対して60重量%のホルマリ
ンを入れる時間反応させた。これをPH7〜8に中和濾
過、水洗、乾燥して各種置換度のメチロールエーテル化
澱粉を得た。
(参考例2) 水8.8に芒硝1.88kg、水酸化ナトリウム75gを溶解
し、酸処理澱粉5kgを投入した。これにホルマリンを滴
下して40℃で1時間反応させた後、N−メチロールアク
リルアミドを加え40℃で16時間反応させた。これをPH7
〜8に中和、濾過、水洗、乾燥して各種置換度のメチロ
ールエーテル化澱粉を得た。
(参考例3) 水8.8に芒硝1.88kg、水酸化ナトリウム75gを溶解
し、酸化澱粉5kgを投入した。これにN−メチロールア
クリルアミドを加え40℃で24時間反応させた。これをPH
7〜8に中和、濾過、水洗、乾燥して各種置換度のメチ
ロールエーテル化澱粉を得た。
(実施例1) 参考例1〜3で得たメチロールエーテル化澱粉を用い
て下記の配合の調整液をサイズ紙にサイズプレスして1g
/m2となる様に塗工して100℃以上で乾燥した後、カレン
ダー掛けを行い、剥離剤直塗工用原紙を得た。
メチロールエーテル化澱粉 1.5 部 部分ケン化ポリビニルアルコール 1.5 部 塩化アンモニウム 0.15部 消泡剤(シリコーンオイル) 0.01部 水 96.84部 このようにして得られた紙について以下の試験を行い
結果を第1表に示した。
(比較例1) 実施例1で用いたのと同じ完全ケン化ポリビニルアル
コールを用いて下記の配合の調整液をサイズ紙にサイズ
プレスにて1g/m2となる様に塗工し乾燥後、カレンダー
掛けを行い、剥離剤直塗工用原紙を得た。
スチレン・無水マレイン酸共重合物 1部 部分ケン化ポリビニルアルコール 5部 耐水化剤(アミノ樹脂) 1部 水 93部 このようにして得られた紙について実施例1について
と同様の試験を行い結果を第1表に示した。
なお、第1表における諸測定値は次の方法によって得
られたものである。
1)置換度:ケールダール法によりメチロール基中に含
まれる窒素を定量し、これを置換度に換算した。
2)粘度:無水25%の糊液をB型粘度計、30℃、30r.p.
mで測定した。ただし、ポリビニルアルコールは無水10
%で測定。
3)透気度:ガーレー透気度試験機にて測定。
4)耐油性:30℃、ヒマシ油浸透時間を測定。
5)耐水性:ステキヒトサイズ度。
6)平滑度:ベック試験器。
7)比引裂強度:テンシロン引張試験機。
8)寸法安定性:大気中(25℃、30〜75%RH)の伸縮
率。
(実施例2) 実施例1で得た原紙のうち参考例1のものおよび比較
例1のものについてトルエンで希釈したシリコーン溶液
(シリコーン濃度2.5%)を、ロールコーターでシリコ
ーン塗工量が1.0g/m2になるように塗工した。塗工条件
は、塗工速度2,000m/min乾燥温度120℃であった。その
際のトルエンの浸透、シリコーンの浸透および塗工紙の
1ヶ月後のシリコーンの脱落について第2表に示した。
続いて、このシリコーン塗工紙にゴム系粘着剤および
アクリル系粘着剤をアプリケーターを用いて各々100μ
塗工し、100℃で2分間乾燥後、上質紙(米坪60g/m2
を貼り合わせ、剥離抵抗を測定し、結果を第2表に示し
た。
なお、剥離抵抗測定条件は、剥離抵抗測定紙巾100m
m、剥離角度180℃、剥離速度0.3m/min、1m/minであっ
た。
第1表、第2表より、本発明のシリコーンコーティン
グ剥離紙のアンダーコーティング剤は、耐溶剤性、耐水
性、平滑性および作業性に優れていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/20 D21H 1/34 F

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メチロールエーテル化澱粉およびポリビニ
    ルアルコールを主剤としてなるシリコーン塗工剥離紙用
    アンダーコーティング剤。
  2. 【請求項2】メチロールエーテル化澱粉5〜80重量%、
    ポリビニルアルコール20〜95重量%である特許請求の範
    囲第1項記載のシリコーン塗工剥離紙用アンダーコーテ
    ィング剤。
JP10103987A 1987-04-23 1987-04-23 接着剤組成物 Expired - Lifetime JP2615041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10103987A JP2615041B2 (ja) 1987-04-23 1987-04-23 接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10103987A JP2615041B2 (ja) 1987-04-23 1987-04-23 接着剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63265968A JPS63265968A (ja) 1988-11-02
JP2615041B2 true JP2615041B2 (ja) 1997-05-28

Family

ID=14290014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10103987A Expired - Lifetime JP2615041B2 (ja) 1987-04-23 1987-04-23 接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2615041B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2561137B1 (en) * 2010-04-21 2018-05-23 Cargill, Incorporated Binders

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63265968A (ja) 1988-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6130879B2 (ja) 改質pva層を含有するセルロース繊維ベースの支持体、並びに、その製造及び使用の方法
US5187219A (en) Water soluble polyols in combination with glyoxlated acrylamide/diallyldimethyl ammonium chloride polymers as Yankee dryer adhesive compositions
CA1045260A (en) Corrugating adhesive compositions
US5374334A (en) Class of polymeric adhesives for yankee dryer applications
CN106715627B (zh) 基于纤维素纤维的基材、其制造方法以及用作遮蔽胶带的用途
US7678187B2 (en) Compositions comprising a (poly)amine and a carboxylated carbohydrate
CN107075326B (zh) 基于纤维素纤维的基材,其制备方法和其作为粘性胶带的基材的用途
JP2615041B2 (ja) 接着剤組成物
US3481764A (en) Method for producing coated papers
US3690938A (en) Remoistenable adhesive composition for prepasted wall coverings
JPS62257498A (ja) 層間強度の優れる抄き合わせ紙の製造方法
JPH0778205B2 (ja) 改良されたでんぷんベース段ボール用接着剤
JPS60144301A (ja) 有機溶媒に可溶なセルロ−ス製品
JPS612783A (ja) 感熱デイレ−ドタツク用基紙
JP2516751B2 (ja) 紙用塗工組成物
JP2001105537A (ja) 剥離紙及びその製造方法
JP3055286B2 (ja) 粘着シート
US3050486A (en) Coating composition for paper comprising a mineral pigment and an acrylic acid-acrylamide-acrylonitrile copolymer as principal coating component
JP3921096B2 (ja) 低粘度両性澱粉を用いた表面サイズプレス紙
JPS60110999A (ja) 剥離紙用原紙の製造法
JPH06287891A (ja) 紙及び板紙の製造方法
US3298853A (en) Water-insolubilizing starch-clay paper coatings with a reaction product of dialdehyde starch and a dicyandiamide formaldehyde condensation product
JPH042900A (ja) バリヤー紙の製造方法
JPH09208786A (ja) ポリビニルアルコール系樹脂組成物およびそれを用いた紙コート剤
KR850000159B1 (ko) 전분을 함유하는 접착제