JP2614933B2 - 写真プリンタ - Google Patents

写真プリンタ

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JP2614933B2
JP2614933B2 JP16627690A JP16627690A JP2614933B2 JP 2614933 B2 JP2614933 B2 JP 2614933B2 JP 16627690 A JP16627690 A JP 16627690A JP 16627690 A JP16627690 A JP 16627690A JP 2614933 B2 JP2614933 B2 JP 2614933B2
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真プリンタに関し、特に光質調節部を簡単
な構成にした写真プリンタに関するものである。
〔従来の技術〕
写真プリンタでは、ネガフイルムの各コマを測光し、
得られた全画面平均濃度(LATD)等により露光量を演算
し、この露光量に基づき色フイルタセット位置を求め、
焼付光軸内に色フイルタをセットして色バランス等を適
正にし、焼付露光を行うようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記光質調節タイプの写真プリンタで
は、3枚の色フイルタと、これらを光軸内に挿入するフ
イルタ駆動部と、更に色フイルタで光質調節された焼付
光を均一に拡散する拡散箱とが必要となる。また、色フ
イルタの可動部があるため、装置構成が複雑になる外、
耐久性や信頼性に問題がある。更に、上記拡散箱は、設
計や製造上において、ミキシング能力のコントロールが
難しいという問題がある。また、光質調節部や拡散箱の
ため、コンパクト化や低コスト化することも難しい。
このため、フイルタ駆動部の代わりに、液晶パネル等
の光強度変調手段を用い、各色毎に光透過量を制御して
焼付露光を行うことも考えられる。しかしながら、この
場合には、光強度可変量きざみ(分解能)はせいぜい5
ビット(32階調)程度である。これに対し、プリンタの
光源としては、上記分解能は9〜10ビット程度必要であ
り、液晶パネル等を用いて光透過量を制御するだけで
は、プリンタに必要な制御レベルが得られない。
また、プリント用の光源をモニター用の光源として使
用する場合には、光強度可変量きざみは5ビット程度で
十分であるが、撮像や測光用のセンサのダイナミックレ
ンジを確保するために、光強度は変えなけばならない。
本発明は上記課題を解決するためのものであり、その
目的は、機械的可動部分をなくして、耐久性及び信頼性
を向上させ、更に装置構成を簡単かつコンパクトにする
ことができる写真プリンタを提供することを目的とす
る。
また、他の目的は、細かいレベルで露光制御が行え、
しかもモニターのための撮像や測光用のセンサのダイナ
ミックレンジを簡単な構成で確保することができる写真
プリンタを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、光源と写真フ
イルムとの間に設けられ、光透過量が変化する微小な電
気光学的光弁をマトリクス状に配置するとともに、各光
弁に対応させて三原色の色フイルタをマトリクス状に配
置した光強度変調手段と、プリント時に、光強度変調手
段の各光弁をシャッタとして用い、露光量に応じて各光
弁のシャッタ開時間を制御する手段と、モニター時に、
シミュレート系の受光センサのダイナミックレンジに合
わせて、光強度変調手段の各光弁の光透過量を制御する
手段とを備えたものである。
〔作用〕
プリント対象コマのモニター時及び測光時には、撮像
または測光用センサのダイナミックレンジに合わせて、
光強度変調手段、例えば液晶パネルの各光弁の光透過量
が設定され、光源からの光量が絞られる。そして、測光
結果に基づき露光量が算出されると、液晶パネルの三原
色の色フイルタに対応する光弁の開時間が露光量に応じ
て調節され、焼付露光が行われる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
写真プリンタの概略を示す第2図において、ランプ10
からの光は、リフレクター11で反射された後、光源レン
ズ12で平行光にされ、液晶パネル13に入射される。リフ
レクター11と光源レンズ12との間には、防熱フイルタ14
が配置されており、光源12からの熱で液晶パネル13が温
度上昇することを防止している。
液晶パネル13は、周知のアクティブマトリクス液晶表
示体(LCD)から構成されており、各セル(光弁)がマ
トリクス状に配置されるとともに、このセルに対応させ
て、赤(R),緑(G),青(B)の色フイルタがマト
リクス状に配置されている。この液晶パネル13のセル数
は、本実施例では20×20とされているが、これに限定さ
れない。この液晶パネル13は常時開タイプのものが用い
られており、ドライバ15を介し、コントローラ1により
形成される。ドライバ15は、コントローラ16からの制御
信号によりR,G,Bの各セルを各色毎に駆動する。この駆
動により液晶パネル13の各セルは、開状態から閉状態に
なり、露光量に達した色から順次焼付光をカットする。
なお、常時開タイプものに代えて、常時閉タイプのもの
を用いてもよい。
液晶パネル13の上方には、拡散板17が配置されてお
り、液晶パネル13を透過したランプ10の光を十分に拡散
してネガフイルム19のプリント対象コマを照明する。ネ
ガフイルム19は、フイルムキャリア20にセットされる。
フイルムキャリア20は、周知のように、コマ位置を検出
してプリント対象コマをプリント位置にセットする。
プリント対象コマの画像は、焼付レンズ23により、プ
リント位置にセットされたカラーペーパー24に結像され
る。焼付レンズ23とカラーペーパー24との間には、シャ
ッタ25が配置されており、シャッタ駆動部26により開閉
される。また、フイルムキャリア20と焼付レンズ23との
間の焼付光軸には、ハーフミラー28が配置されており、
焼付光を測光・モニタ系30へ分岐する。分岐された光
は、レンズ31及びハーフミラー32を介し、シミュレート
用のイメージエリアセンサ33と、測光用(スキャナー
用)のイメージエリアセンサ34に結像される。なお、ハ
ーフミラー28に代えて、ハーフプリズムを用いたり、可
動ミラーを焼付光軸に挿脱自在に設けてもよい。
シミュレート用のイメージエリアセンサ33は、プリン
ト対象コマのネガ像を撮像し、このビデオ信号をモニタ
画像処理部36へ送る。モニタ画像処理部36は、周知のよ
うに、A/D変換,ネガ−ポジ変換,階調補正,彩度補正
等を行い、仕上りプリントをシミュレートしたモニタ画
像をカラーCRT37に表示する。彩度補正は、カラーペー
パー24の分光感度と、イメージエリアセンサ33の分光感
度との違いを補正する他に、補正データ入力時にこの補
正をシミュレートする画像を表示するための色補正も行
う。補正データの入力は、コントローラ16に接続された
キーボード40を操作することにより行われ、入力された
濃度補正データ及び色補正データはディスプレイ41に表
示されるとともに、画像処理部36に送られる。
測光用イメージエリアセンサ34は、プリント対象コマ
の各点を三色分解測光する。この測光信号は、特性値算
出部45に送られる。特性値算出部45は、LATDやその他の
各種特性値を算出し、これを露光量演算部46に送る。露
光量演算部46は、周知の露光量演算式により、各色毎の
露光量を演算し、これをコントローラ16に送る。この露
光量演算の際に、必要に応じキーボード40から入力され
た補正データも用いられる。
コントローラ16は、シャッタ駆動部26を介しシャッタ
25を一定時間開閉するとともに、第1図に示すように、
露光時間変換部47により露光量を露光時間に変換し、こ
れに基づき液晶パネル13のR,G,Bの各セル48の閉タイミ
ングを決定し、これの制御信号をセレクタ49を介しドラ
イバ15に出力する。ドライバ15はこの電圧制御信号によ
り、液晶パネル13の各セル48を露光量に対応させて各色
毎に順次閉状態にする。なお、露光量と液晶パネル13の
各セルの閉タイミングとの関係は、予め実験等により求
めてあり、これの変換テーブルがコントローラ16内のメ
モリに記憶されている。
更に、コントローラ16は、測光・モニタ時には、各イ
メージエリアセンサ33,34が光量過多により飽和状態と
なり測光不能となるのを回避するために、セレクタ49を
介し、露光時間変換部47から電圧制御信号発生部50に切
り換え、ドライバ15へ測光モード時の電圧制御信号を送
る。これにより、液晶パネル13の各セル48に各色毎に所
定の電圧が印加される。したがって、各セルが所定の光
透過量とされ、ランプ10からの各色毎の光量が絞られる
ため、各イメージエリアセンサ33,34のダイナミックレ
ンジに合わせた光量とすることができる。この光強度の
制御のための各セル48への印加電圧は、予め実験等によ
り求めてあり、これがコントローラ16のメモリに記憶さ
れている。なお、イメージエリアセンサ33,34のダイナ
ミックレンジが異なる場合には、各センサ毎に印加電圧
を求めておき、先ずシミュレート用のセンサ33に合わせ
て液晶パネル13を駆動し、ネガ像を撮像する。その後、
測光用のセンサ34に合わせて液晶パネル13を駆動して、
測光する。
次に、第3図を参照して本実施例の作用を説明する。
まず、ネガフイルム19をフイルムキャリア20にセットし
て、キーボード40のコマ送りキーを操作すると、フイル
ムキャリア20はネガフイルム19を搬送してプリント対象
コマをプリント位置にセットする。このセットは、周知
のようにコマのエッジを検出することで行われる。次
に、プリント対象コマがランプ10により照明される。こ
の時、コントローラ16の電圧制御信号発生部50により制
御信号がドライバ15に送られ、液相パネル13は測光モー
ドとされ、イメージエリアセンサ33,34のダイナミック
レンジに合わせて、各セル48が色毎に所定の光透過量と
なるように駆動される。
そして、撮像用イメージエリアセンサ33によりプリン
ト対象コマのネガ像が撮像され、このビデオ信号がモニ
タ画像処理部36で、A/D変換、ネガポジ変換、階調補
正、彩度補正され、仕上りプリントをシミュレートした
モニタ画像がカラーCRT37に表示される。このモニタ画
像を観察して濃度や色補正が必要であると判断される場
合には、キーボード40により各補正データが入力され
る。この入力された各補正データはコントローラ16から
モニタ画像処理部36に送られ、ここで各補正データによ
り補正処理が行われ、補正後のモニタ画像がカラーCRT3
7に表示される。モニタ画像を観察して、彩度補正が必
要な場合には同様にして補正データを入力する。また、
これで良い場合にはプリントキーの操作によりプリント
が開始される。
まず、プリントキーの操作により各補正データが確定
され、この補正データ及び各種特性値に基づき周知の露
光量演算式により各色毎の焼付露光量が演算され、これ
がコントローラ16に送られる。コントローラ16は、各色
毎の焼付露光量から液晶パネル13の各セル48の閉タイミ
ングを決定し、この制御信号をドライバ15に送るととも
に、シャッタ駆動部26を介しシャッタ25を一定時間開
く。これにより、ネガ像がカラーペーパー24に結像され
焼付露光が開始される。そして、ドライバ15は各セルを
所定のタイミングで駆動して順次閉状態にするので、露
光量に達した色毎に焼付光がカットされ、所定の露光量
で焼付露光される。以下、同様にして各コマが焼付露光
される。
なお、上記実施例では、光強度変調手段を液晶パネル
13により構成したが、この他にPIZTを用いてもよい。
また、上記実施例は、各コマ毎にプリント前にネガ検
定を行う小ラボ用のプリンタであるが、この他に、ネガ
検定は予めプリント前に一括して行い、このネガ検定デ
ータに基づきプリントする大ラボ方式のプリンタにも本
発明を実施することもできる。
また、上記実施例では、露光時間制御により焼付露光
を行うようにしたが、この露光時間制御に光透過量の制
御も併せて行うことで、より一層細かいレベルで露光量
制御を行うようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、液晶パネル等
の光強度変調手段を設け、露光量に応じて各色毎にその
シャッタ開時間を変えるようにしたので、従来のよう
に、可動タイプの色フイルタや、これを焼付光軸内にセ
ットするフイルタ駆動部、拡散箱等を設ける必要がな
く、構成を簡単にしかもコンパクトにすることができ
る。更に、機械的な可動部分がないため、耐久性及び信
頼性を向上させることができる。しかも、光強度変調手
段の光弁のシャッタ開時間を各色毎に変えて露光量を制
御するため、各セルの光透過量を変えて露光制御するも
のと異なり、細かいレベルで焼付露光量を制御すること
ができる。
また、モニター時には、光強度変調手段の各光弁を色
毎に制御して、各受光センサのダイナミックレンジに合
わせてその光透過量を制限するから、光量過多による測
光不能を回避することができる。これにより、焼付露光
用光源をモニタ用の光源として使用することができ、装
置構成の簡素化及びコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の写真プリンタの要部を示す機能ブロ
ック図である。 第2図は、写真プリンタの構成を示す概略図である。 第3図は、写真プリンタの制御手順を示すフローチャー
トである。 10……ランプ 13……液晶パネル 15……ドライバ 16……コントローラ 19……ネガフイルム 33,34……イメージエリアセンサ 48……セル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの光源を焼付露光系とシミュレート系
    とで共用し、写真フイルムに記録された画像を撮像して
    シミュレート画像をモニター表示するとともに、写真フ
    イルムに記録された画像を感光材料に焼付露光する写真
    プリンタにおいて、 前記光源と写真フイルムとの間に設けられ、光透過量が
    変化する微小な電気光学的光弁をマトリクス状に配置す
    るとともに、各光弁に対応させて三原色の色フイルタを
    マトリクス状に配置した光強度変調手段と、プリント時
    に、光強度変調手段の各光弁をシャッタとして用い、露
    光量に応じて各光弁のシャッタ開時間を制御する手段
    と、モニター時に、シミュレート系の受光センサのダイ
    ナミックレンジに合わせて、光強度変調手段の各光弁の
    光透過量を制御する手段とを有することを特徴とする写
    真プリンタ。
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