JP2614911B2 - 創傷において生物学的複覆を誘導する方法 - Google Patents

創傷において生物学的複覆を誘導する方法

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JP2614911B2 JP63504785A JP50478588A JP2614911B2 JP 2614911 B2 JP2614911 B2 JP 2614911B2 JP 63504785 A JP63504785 A JP 63504785A JP 50478588 A JP50478588 A JP 50478588A JP 2614911 B2 JP2614911 B2 JP 2614911B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、一般に創傷治癒組成物に関し、そしてさら
に詳しくは創傷と関連する生物学的被覆を増強するため
の方法におけるグリシル−L−ヒスチジル−L−リジ
ン:銅(II)(GHL−Cu)及びその誘導体の使用に関す
る。
背景技術 ヒト及びその他の哺乳類における創傷治癒組織修復の
機構はしばしば不適切でありそして不完全である。治癒
の遅れは入院費用を著しく増加せしめ、そしてしばし
ば、創傷は感染及び組織の懐死を抑制するための医療的
養生及び広範な注意を必要とする慢性瘡として続く。こ
のような創傷が最終的に治癒する場合でさえ、“創傷領
域”が触覚刺激に対する応答能力を喪失し、そしてしば
しばコラーゲンの過剰の沈着のより満たされ、これが永
久瘢痕を導く。改良された損傷治癒組成物の必要性は外
科的過程により生じた創傷にも拡張される。例えば、美
容外科は最も急速に発達した医学の特殊分野の1つであ
るが、この様な方法の成功は典型的に成熟した患者にお
ける治癒の適切さにより制限される。さらに、髪の移植
はしばしば移植体周辺の不適切な血液の供給により失敗
に終る。増強された治癒及び移植体の血管新生は移植の
定着(establishment)を増強するであろう。
創傷表面上の生物学的被覆の再定着(reestablishmen
t)の速さが治癒予後の必須要素である。自然開放創傷
はまず、乾燥して創傷を覆う最初の「痂皮」(scab)を
形成する血液及び血漿滲出物により覆われる。この痂皮
層が外部要因からの短時間の保護皮覆を形成し、この間
にこの層の下で治癒過程が進行する。
広範な創傷のさらに長時間の皮覆のため、外科医はし
ばしば移植に頼り、この場合表皮の薄片〔スプリット・
シックネス(split−thickness)皮膚移植片と呼ばれ
る〕を創傷上に移植することによりより表面上を成長す
ることができる皮膚細胞の島を形成せしめる。より深い
皮膚創傷はしばしばより広範な皮膚植移〔フル−シック
ネス(full−thickness)皮膚フラップ〕を必要とし、
この場合筋肉層までの全皮膚が創傷を覆うために動かさ
れる。スプリット−シックネスフラップは低度の外科的
「テイク(take)」により妨害される。典型的には、移
植された皮膚の約20%〜40%のみがその新たな部位に好
結果に再定義する。フル−シックネスフラップは新しい
部位に再定着するのがむしろ困難である。外科医は通常
フラップの一端を血液供給に付着したままにしておくこ
とが余儀なくされ、他方、他端は縫い付けられるべき新
しい部位に引き伸ばされる。
フラップの移植された末端が新たな血液供給を再定着
した後にのみフラップの他端が新たな部位に移され、移
植が完了する。この様な方法は、組織の広範な喪失をも
たらしそして患者はさらなる痛みを感じる。
発明の開示 要約すれば、本発明は主として血清蛋白質から成る自
然の生物学的被覆の形成を増強するための方法を提供す
る。この方法は一般に、グリシル−L−ヒスチジル−L
−リジン:銅(II)を含んで成る組成物、又は次の一般
式: (式中、Rは1〜18個の炭素原子を含有するアルキル成
分、6〜12個の炭素原子を含有するアリール成分、1〜
12個の炭素原子を含有するアルコキシ成分、及び6〜12
個の炭素原子を含有するアリールオキシ成分から成る群
から選択されたものであるか、あるいはRはL−プロリ
ル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリン又
はL−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンであ
る)で表わされるGHL−Cuの誘導体を含んで成る組成物
の療法的有効量を創傷に適用することを含んで成る。
この発明の他の観点において、温血動物における遊離
のフル−シックネス皮膚移植片の再定着を増強する方法
が開示される。この方法は一般に、次の式: (式中、Rは1〜18個の炭素原子を含有するアルキル成
分、6〜12個の炭素原子を含有するアリール成分、1〜
12個の炭素原子を含有するアルコキシ成分、及び6〜12
個の炭素原子を含有するアリールオキシ成分から成る群
から選択されたものであるか、あるいはRはL−プロリ
ル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリン又
はL−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンであ
る)で表わされるGHL−Cuの誘導体を含んで成る組成物
の療法的有効量を皮膚移植片に適用することを含んで成
る。
この発明は第三の観点において、温血動物におけるス
プリット−シックネス皮膚移植片の定着の方法が開示さ
れる。この方法は一般に、次の一般式: (式中、Rは1〜18個の炭素原子を含有するアルキル成
分、6〜12個の炭素原子を含有するアリール成分、1〜
12個の炭素原子を含有するアルコキシ成分、及び6〜12
個の炭素原子を含有するアリールオキシ成分から成る群
から選択されたものであるか、あるいはRはL−プロリ
ル−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリン又
はL−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンであ
る)で表わされるGHL−Cuの誘導体を含んで成る組成物
の療法的有効量を皮膚移植片に適用することを含んで成
る。
この発明の他の観点において、温血動物における創傷
の閉鎖の速度を上昇せしめるための方法が開示される。
この方法は一般に、GHL−Cu又は前記のその誘導体を含
んで成る組成物を有効量を創傷に適用することを含んで
成る。
本発明の誘導体は米国特許出願No.040,460及び米国特
許出願No.4,665,054に詳細に記載されており、これらの
記載を引用によりこの明細書に組み入れる。
さらに、前記のすべての方法において、組成物は次の
一般式: (式中、Xはグリシル−L−アラニル、グリシル−L−
セリル、又はグリシル−L−バリルであり、そしてRは
1〜18個の炭素原子を含有するアルキル成分、及び6〜
12個の炭素原子を含有するアリール成分から成る群から
選択されたものであるか、あるいはRはL−プロリル−
L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリン又はL
−バリル−L−フェニルアラニル−L−バリンである)
で表わされるGHL−Cuの誘導体を含んで成ることができ
る。
この組成物がこの明細書に記載されるように生理的塩
溶液と共に注射又は浸潤される場合、適当な濃度はビヒ
クルml当り約0.1〜5mgのGHL−Cu又はその誘導体を含ん
で成る。
この発明の他の観点は以後の記載及び添付図面への言
及により明らかになるであろう。
図面の簡単な説明 第1A図は外科的創傷の生物学的皮覆の写真である。第
1B図は本発明の代表的組成物により処置された外科的創
傷の生物学的被覆の写真である。第1C図はマウスの対照
群におけるフル−シックネス皮膚欠損上の創傷被覆の写
真である。第1D図は本発明の代表的な組成物により処置
されたフル−シックネス皮膚欠損上の創傷被覆の写真で
ある。
第2A図及び第2B図はフル−シックネス皮膚移植片の写
真であり、第2A図は対照(皮膚移植が定義しなかった)
であり、そして2Bはこの発明の代表的な組成物により処
置された被覆移植片である。
第3A図及び第3B図は温血動物におるスプリット−シッ
クネス皮膚移植片の定着を示す写真であり、第3A図は対
照であり、そして3B図は本発明の代表的な組成物により
処置された皮膚移植片である。
第4図は創傷の閉鎖速度に対する本発明の代表的な組
成物の効果を示すグラフである。
第5図は本発明の局所用クリームにより処置されたマ
ウスにおける創傷の閉鎖の速度の上昇を示すグラフであ
る。
第6図及び第7図は本発明の局所用クリームにより処
置されたヒトにおける静脈静止潰瘍及び糖尿病性潰瘍の
治癒速度を示す。
第8図はグリシル−L−ヒスチジル−L−ロイシン:C
uを含有するクリームによる局所処置により馬において
誘導されたより厚い生物学的被覆及び創傷閉鎖を示す写
真である。
発明を実施するための最良の形態 CHL−Cu及びこの明細書に使用するその誘導体の用途
は(a)創傷上のより厚い生物学的被覆の定着、(b)
遊離したフル−シックネス皮膚フラップの再定着、
(c)スプリット−シックネス皮膚移植片の定着、及び
(d)創傷の閉鎖の速度の上昇において有用である。
GHL−Cu及びこの明細書に記載する誘導体は、治癒の
他の局面を改良することが報告されている他の因子と組
み合わせて使用することもできる。こうして、いずれの
単独の因子により得られる効力よりも良好な臨床効力を
提供する相乗効果を得ることができる。さらに、この明
細書に記載する組成物は治癒過程のスペクトルを刺激す
るが、臨床損傷がしばしばその性質及び治癒パターンに
おいてかなり異り、この明細書に記載する組成物と他の
因子との組み合わせが使用される。例えば、多くの熱傷
において神経の再生が欠損しており、そしてそれ故にCH
L−Cu又その誘導体に特異的神経生長因子を加えて熱傷
領域への神経の再生長を増強することができよう。
他の治癒性を有する因子の例には上皮生長因子、繊維
芽細胞生長因子、神経生長因子、形質転換生長因子、ヘ
パリン、フィブロネクチン、フィブリン、血小板由来生
長因子、酵素スーパオキシドディスムターゼ、血液抽出
物又は血液からの因子、及び他の類似の因子が含まれ
る。さらに、GHL−Cu及びその誘導体は、皮膚細胞の生
物学的培養の生体内定着のために使用することができよ
う。
この発明において、GHL又は誘導体と銅との比率1:1又
は2:1を用いることができる。しかしながら、好ましい
態様において、GHL分子に対する銅原子の比率0.50:0.75
で最適治癒が生ずる。遊離の銅塩は好中球のごとき炎症
細胞に好まれると信じられるから、GHLに対する銅の過
剰モル(>1.00)はやるやかに結合し、そして治癒を遅
らせるであろう。
GHL−Cu又はその誘導体により処置された損傷には、
該損傷を覆うより多くの液体(血漿状)滲出物が存在す
る。処置された損傷は“湿った”外観を有し、そして損
傷上の形成される痂皮状層は実質的に一層厚い。この現
象は局所注射の後、又は新たに生成した外科的欠損に高
濃度が局所適用された場合に起こる。理論的には、この
様な現象が創傷上の痂の形成を増加せしめることにより
熱傷の治癒を複雑化することを予想することができよ
う。しかしながら、本発明において、熱傷を負った(10
0℃)組織回復に対する最良の結果の幾つかが観察され
た。これはおそらく主として、GHL−Cu及びその誘導体
が熱傷を負った領域上の増加した滲出物にもかかわらず
熱傷痂の除去を助けるマクロファージのひき寄せを誘導
することに基くであろう。さらに、損傷への白血球の遊
走は熱傷組織において遅れるので、滲出物の量に比べて
白血球の適切な流入が熱傷の治癒において一層重要であ
ろう。
前記のごとく、本発明は創傷上により厚い生物学的被
覆を確立するために有用である。新鮮な創傷を覆う第一
の被覆は、乾燥して損傷を覆う血液及び血清から形成さ
れる薄い皮覆である。創傷又は剥離を覆う厚い生物学的
被覆が生成する前に数日間を要するので、本発明は厚い
生物学的被覆の形成を介して、感染及びさらなる血液の
損失から損傷を保護するために価値がある。
局所投与により厚い保護痂の生成を増強するための本
発明の使用は、有刺鉄線による傷を有する馬の治癒にい
て有用であり、この場合、この様な創傷は非常にありふ
れており、そして馬の皮膚は薄いので縫い合わせるのが
非常に困難である。ヒトにおいては、開いた“剥離型”
の創傷へのこれらの化合物の適用は該創傷上により厚い
より保護性の痂を形成する。
さらに、本発明はまた温血動物における遊離したフル
−シックネス皮膚フラップの再定着においても有用であ
る。フル−シックネス皮膚フラップは多くの再生外科過
程において必要である。皮膚のフル−シックネス・フラ
ップを移動することは困難であるから、一般的な方法は
皮膚フラップの一端を血液供給に付着したままフラップ
の他端を覆うべき体領域に縫い付けることである。フラ
ップの移動された部分が定着した後にのみフラップの他
端を新たな位置に動かすことができる。これらの煩雑な
方法は外科的に困難であり、そして移植された皮膚フラ
ップの位置はしばしば新血管が移植され皮膚フラップに
適切に栄養を補給する前に死ぬ。本発明は皮膚フラップ
移植の効率を実質的に増加し、そしてそれ故に有意な実
際的価値を有する。
同様に、本発明はスプリット−シックネス皮膚移植片
の定義において有用である。この様な移植片は皮膚片を
患者の体の一部から、皮膚が熱傷、剥離又は傷害により
損われた領域に移すために使用される。しかしながら、
通常は移植された皮膚の小部分のみが新たな領域におい
て定着する。本発明はこのタイプの移植法における確立
される皮膚の量を実質的に増加せしめる。
スプリット−シックネス皮膚移植片及びフル−シック
ネス皮膚フラップの移植におけるこの明細書に記載する
組成物の有効性は、腎臓及び心臓のごとき他のタイプの
移植においてこれらの生成物を価値あるものとしてい
る。スーパーオキシドディスムターゼ活性を有する他の
化合物、例えば蛋白質性スーパーオキシドディスムター
ゼ、32,000の分子量の蛋白質が皮膚フラップ、心臓、腎
臓、及び他の器官の移植を改良するために使用されてい
る。蛋白質性スーパーオキシドディスムターゼは、組織
への血流の再確立後の虚血/再潅流傷害から組織を保護
することにより、移植「テイク(take)」を改良するた
めに機能する。要約すると、低酸素組織が正常血流を再
確立する場合、これらはスーパーオキサイド陰イオン
(“毒性酸素”)を過剰生産し、そしてスーパーオキシ
ドディスムターゼ活性を有する化合物は、この毒性酸素
が細胞傷害を生じさせる前にそれを解毒することができ
る。これらの結果がさらに示唆するところによれば、GH
L−Cu及びその誘導体はさらに、虚血/再潅流傷害、例
えば心筋梗塞、軟組織傷害、急性脊髄傷害、及び体の他
の器官への血流の不全による穏和なタイプの組織の傷害
に対しても保護するであろう。
前記の誘導体に加えて、本発明の誘導体の生物学的活
性を変えるために他の化学的変形を行うことができる。
例えば、グリシンを、他の種々の小形のアミノ酸、例え
ばアラニン、セリン及びバリンにより置き換えることが
できる。さらに、N−末端アミノ酸、例えばグリシンを
付加してグリシル−L−ヒスチジル−L−リジンをグリ
シル−L−グリシル−L−ヒスチジル−L−リジンに転
換することにより、分子の銅(II)結合親和性を増加せ
しめることができる。ヒスチジル残基中のイミダゾール
基の銅(II)に対する結合親和性を、ヒスチジンを3−
メチルヒスチジンで置き換えることにより、又はリジル
側鎖に追加の炭素原子を付加することにより該鎖を延長
することにより、変えることができる。
CHL:Cu及びその誘導体を含有する医薬調製物は液体、
ローション、クリーム又はゲルであることができる。調
製物の有効投与量は約0.05〜約10重量%のGHL−Cu及び
その誘導体は含んで成る。好ましい範囲は約0.1〜0.5重
量%である。
本発明の他の態様において、医薬調製物は約0.5%〜
約5%の乳化剤又は界面活性剤を含有することがてき
る。非イオン性界面活性剤が好ましい。適当な非イオン
性界面活性剤の例には、ノニルフェニルオキシポリエト
キシエタノール(ノノキシノール−9)、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル(Brij−97)、種々のポリオキ
シエチレンエーテル(トリトン)、及びエチンオキシド
とプロピレンオキシドとの種々の分子量のブロックコポ
リマー(例えば、プルロニック69)が含まれる。乳化剤
又は界面活性剤に加えて又はこれらに代えて、医薬調製
物は約1%〜約20%の浸透増強剤を含有することができ
る。浸透増強剤の例にはジメチルスルホキシド(DMSO)
及び尿素が含まれる。局所投与されるべき液体医薬調製
物の例において、ジメチルスルホキシド(DMSO)のごと
き浸透増強剤の濃度は、医薬調製物の約30%〜約80%を
占めることができる。医薬調製物の残りの部分は不活性
な生理的に許容されるキャリヤー又は稀釈剤である。こ
のキャリヤーは好ましくは活性成分と反応せず、GHL:Cu
又はその誘導体の有効性を低下せしめないものである。
適当なキャリヤーには水、生理的塩溶液、静菌塩溶液
(0.9mg/mlのベンジルアルコールを含有する塩溶液)、
及びペトロロタム性クリーム(例えば、USP親水性軟こ
う及び類似のクリーム、ユニベース、パーク−デービ
ス)が含まれるが、これらに限定されない。
次のものは、前に要約した適当な医薬調製物の代表例
である。
医薬調製物A: GHL:Cu 0.4%(w/w) DMSO 6.0% ユニベース(Unibase) 96.6% 医薬調製物B: GHL:Cu 0.4%(w/w) ノノキシノール−9 3.0% ユニベース 96.6% 医薬調製物C: GHL:Cu 0.4%(w/w) 静菌塩溶液 30.0ml 本発明の医薬調製物の局所投与は少量の組成物を創傷
及び創傷をとりまく領域に直接適用することにより行う
ことができる。創傷の領域を覆うのに十分な調製物の実
質的に任意の量が一般に有効であり、そして治癒の過程
が現われるまで反復して処置を行うことができる。
本発明の適用の他の方法は、許容される医薬調製物中
のGHL:Cu及びその誘導体の溶液の、創傷又は創傷をとり
まく領域への噴霧又は注射を含む。
下記の例を要約すると、例1はグリシル−L−ヒスチ
ジル−L−リジンベンジルエステル:銅(II)の合成を
示す。例2はグリシジル−L−シスチジル−L−リジン
・n−オクチルエステル:銅(II)の合成を示す。例3
は、(A)グリシル−L−ヒスチジル−L−リジン・n
−ステアリルエステル:銅(II)、及び(B)他の方法
によるその合成を示す。いずれの方法においても、n−
ステアリルアルコール(炭素18個)の代りにn−パルミ
チルアルコール(炭素16個)を用いてグリシル−L−ヒ
スチジル−L−リジン・n−ステアリルエステル:銅
(II)を得ることができよう。例4は、グリシル−L−
ヒスチジル−L−リジル−L−プロリル−L−バリル−
L−フェニルアラニル−L−バリン:銅(II)及びグリ
シル−L−ヒスチジル−L−リジル−L−バリル−L−
フェニルアラニル−L−バリン:銅(II)の合成を示
す。例5は、創傷を覆う厚い生物学的被覆の定着を示
す。例6は遊離したフル−シックネス皮膚移植片の再定
着を示す。第7図はスプリット−シックネス皮膚移植片
の再定着を示す。第8図は温血動物において損傷の閉鎖
の速度を上昇せしめる方法を示す。例9及び10は局所ク
リームを用いて温血動物において創傷の閉鎖を促進する
方法を示す。例11は馬の創傷の処置における本発明の代
表的な組成物の使用を示す。
次の例は例示的なものであり限定的なものではない。
例 動物において使用するためのGHL,GHL−Cuの製造 GHLを生成するためガラス蒸留水中に溶解し(50mg/m
l)、そして20,000xgにて1時間3℃で遠心した。これ
により合成法から残留していた水に溶解しにくい物質が
除去される。上清を凍結乾燥し、次に0.5%酢酸の溶剤
中3℃にてセファデックスG−10カラムを通した。溶剤
フロントの後に溶出する主ピーク(254ナノメーターで
の吸収によりモニターされる)を凍結乾燥する。精製さ
れたGHLを等モル量の酢酸第二銅及び水酸化ナトリウム
と一緒にすることによりGHL−Cuを調製し、次に公表さ
れている方法(Perkins等、Inorg.Chim.Acta 67:93−9
9,1984)により、エタノールの添加及び低温を用いて沈
澱せしめた。
あるいは、蒸留水中グリシル−L−ヒスチジル−L−
リジン又は誘導体の溶液に必要なモル量の超純塩化第二
銅(例えば、ケミカル・ダイナミックスから入手可能な
ウルトラログ99.999%)を添加することにより、任意の
モル比で精製されたグリシル−L−ヒスチジル−L−リ
ジン:銅又はその誘導体を製造することができる。塩化
第二銅を添加した後、溶液のpHをおよそ中性に調整す
る。生成した沈澱を当業界においてよく知られた手段に
より濾過及び遠心分離により除去することができる。
化学物質の由来 以下の例において使用する化学物質及びペプチド中間
体は次の供給者から購入することができる。
シグマ・ケミカル社(Sigma Chemical Co.)(セント
ルイスMo);ペニスラ・ラボラトリース(Peninsula La
boratories)(サンカルロス、カリホルニア):アルド
リッジ・ケミカルス(Aldridge Chemical Co.)(ミル
ウォーキー、ウイスコンシン);ベガバイオケミカルス
(Vega Biochemicals)(ツクソン、アリゾナ);ピー
ス・ケミカルス社(Pierce Chemical Co.)(ロックホ
ード、イリノイ):リサーチ・バイオケミカルス(Rese
arch Biochemicals)(クリーブランド・オヒオ);バ
ン・ウオーター・アンド・ロジャース(Van Waters and
Rogers)(サウス・サンフランシスコ、カリホルニ
ア);バッケム社(Bachem,Inc.)(トランス、カリホ
ルニア)。
例1(参考例) グリシル−L−ヒスチジル−L−リジン・ベンジルエス
テル:銅(II)の合成 Ne−ベンジルオキシカルボニル−L−リジンベンジル
エステルをヘキサン/酢酸エチル(1:1)に溶解し、そ
してカップリング剤としてジシクロヘキシルカルボジイ
ミドを用いてNa−t−ブチルオキシカルボニル−Nim
ベンジルオキシカルボニル−L−ヒスチジンに連結し
た。炭素水素ナトリウム(10%)を添加し、そして生成
物を有機層中に抽出した。生成物Na−t−ブチロキシカ
ルボニル−Nim−ベンジルオキシカルボニル−L−ヒス
チジル−Ne−ベンジルオキシカルボニル−L−リジン・
ベンジルエステルを溶液から結晶化した。ブロックされ
たジペプチドのN−末端基を、ジクロロメタン中50%ト
リフルオロ酢酸中での30分間の攪拌により除去し、そし
て真空蒸発せしめた。生成物Nim−ベンジルオキシカル
ボニル−L−ヒスチジル−Ne−ベンジルオキシカルボニ
ル−L−リジン・ベンジルエステルを、カップリング剤
としてジシクロヘキシルカルボジイミドを用いてベンジ
ルオキシカルボニル−クリシンに連結した。氷酢酸中で
炭素上10%パラジウムを用いる触媒的水素化によりブロ
ック基を除去した。凍結乾燥の後、生成物グリシル−L
−ヒスチジル−L−リジン・ベンジルエステルを水中に
溶解し、そしてグウエックス(Dowex)50 X−4イオン
交換樹脂上でのイオン交換クロマトグラフィー及び0.1M
水酸化アンモニウムにより溶出によって精製し、溶出液
を酢酸により直接中和した。中性pHにて陰イオン交換カ
ラムビオレックス(BioRex)63をさらに通過せしめるこ
とにより遊離カルボン酸基を有する分解生成をさらに除
去した。
グリシル−L−ヒスチジル−L−リジン・ベンジルエ
ステルを、等モル量の酢酸銅を添加した水中に溶解し
た。水酸化ナトリウムによりpHを中性に上昇せしめた。
この溶液を20,000xgにて1時間3℃にして遠心分離して
水に難溶性の物質を除去した。上清を凍結乾燥してグリ
シル−L−ヒスチジル−L−リジン・ベンジルエステ
ル:銅(II)を得た。
例2(参考例) グリシル−L−ヒスチジル−L−リジン・n−オクチル
エステル:銅(II)の合成 Ne−ベンジルオキシカルボニル−L−リジン、n−オ
クタノール、ベンゼン及びトルエンスルホン酸−水和物
の混合物を、ディーン−スターク(Dean−Stark)トラ
ップを用いて還流することにより水を除去した。冷却の
後乾燥エチルエーテルを添加した。次に、この溶液を0
℃にて一夜沈澱せしめた。沈澱した固体の一部を50mlの
炭酸カリウム溶液及び50mlのジクロロメタンに加えた。
抽出の後、層を分離し、そして有機相を水及び塩水で洗
浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、
蒸発及びフラッシュクロマトグラフィーによる精製によ
ってn−オクチル・Ne−ベンジルオキシカルボニル−L
−リジネートを得た。この生成物をテトラヒドロフラン
中に溶解し、そしてNa−t−ブチルオキシカルボニル−
L−Nim−ベンジルオキシカルボニル−L−ヒスチジ
ン、イソブチルクロロホルメート及びN−メチルモルホ
リンと混合した。蒸発の後、水及び酢酸エチルを添加し
た。生成物を有機相に抽出し、これを無水硫酸マグネシ
ウムにより乾燥した。濾過、蒸発、及びフラッシュ・カ
ラムクロマトグラフィーによる精製により、n−オクチ
ル・Na−t−ブチルオキシカルボニル−Nim−ベンジル
オキシカルボニル−L−ヒスチジル−Ne−ベンジルオキ
シカルボニル−L−リジネートを得た。
生成物をジクロロメタン中50%トリフルオロ酢酸に30
分間にわたり溶解せしめ、次に蒸発せしめて、n−オク
チル・Nim−ベンジルオキシカルボニル−L−ヒスチジ
ル−Ne−ベンジルオキシカルボニル−L−リジネートを
生成せしめた。これをテトラヒドロフランに溶解し、そ
してイソブチルクロロホルメート、N−メチルモルホリ
ン及びベンジルオキシカルボニルグリシンを添加してn
−オクチル・ベンジルオキシカルボニルグリシル−Nim
−ベンジルオキシカルボニル−L−ヒスチジル−Ne−ベ
ンジルオキシカルボニル−L−リジネートを生成せしめ
た。これを氷酢酸に溶解し、そして一夜水素添加した。
生ずるグリシル−N−ヒスチジル−L−リジンのn−
オクチルエステルを、等モル量の二酢酸第二銅の添加に
より銅錯体に転換した。pHを水酸化ナトリウムにより中
性に上昇せしめた。溶液を20,000xgにて1時間3℃で遠
心して水に難溶性の物質を除去した。上清を凍結乾燥し
てグリシル−L−ヒスチジル−L−リジン・n−オクチ
ルエステル:銅(II)を得た。
例3(参考例) A.グリシル−L−ヒスチジル−L−リジン・n−ステア
リルエステル:銅(II) Ne−ベンジルオキシカルボニル−L−リジン、n−ス
テアリルアルコール、ベンゼン及びp−トルエンスルホ
ン酸−水和物の混合物をディーン・スターク・トラップ
を用いて一夜還流して水を除去した。冷却後、乾燥プロ
ピルエーテルを添加して全量を6倍に増加した。生成物
を0℃にて一夜沈澱せしめそして濾過した。この濾液の
部分を50mlの炭酸カリウム及び50mlのジクロロメタンに
添加した。抽出の後、層を分離し、そして有機相を水及
び塩水で洗浄し、次に無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過、蒸発、及びフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによる精製がn−ステアリル・Ne−ベンジルオキシ
カルボニル−L−リジネートをもたらした。この生成物
をテトラヒドロフラン中に溶解し、そしてNa−t−ブチ
ルオキシカルボニル−Nim−ベンジルオキシカルボニル
−L−ヒスチジン、イソブチルクロロホルメート及びN
−メチルモルホリンと混合した。蒸発の後、水及び酢酸
プロピルを添加し、そして生成物を有機相中に抽出し、
そして無水硫酸マグネシウムにより乾燥した。濾過、蒸
発、及びフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精
製がn−ステアリル・Na−t−ブチルオキシカルボニル
−Nim−ベンジルオキシカルボニル−L−ヒスチジル−N
e−ベンジルオキシカルボニル−L−リジネートをもた
らした。
生成物を、ジクロロメタン中50%トリフルオロ酢酸に
30分間にわたって溶解し、次に蒸発せしめてn−ステア
リル・Nim−ベンジルオキシカルボニル−L−ヒスチジ
ル−Ne−ベンジルオキシカルボニル−L−リジネートを
生成せしめ、これをテトラヒドロフラン、イソブチルク
ロロホルメート、N−メチルモルホリン及びベンジルオ
キシカルボニルグリシンに溶解してn−ステアリル・ベ
ンジルオキシカルボニルグリシル−Nim−ベンジルオキ
シカルボニル−L−ヒスチジル−Ne−ベンジルオキシカ
ルボニル−L−リジネートを生成せしめた。生成物を、
ジクロロメタン中50%トリフルオロ酢酸に30分間にわた
り溶解し、次に蒸発せしめることによりn−ステアリル
・グリシル−L−ヒスチジル−L−リジンエステルを生
成せしめた。
生ずる分子、グリジル−L−ヒスチジル−L−リジン
・n−ステアリルエステルを、等モル量の二酢酸銅の添
加により銅錯体に転換せしめた。水酸化ナトリウムによ
りpHを中性に上昇せしめて、動物研究のために有用な生
成物を得た。
n−ステアリルアルコールをn−パルミチルアルコー
ルで置き換えることにより、同様にしてグリシル−L−
ヒスチジル−L−リジン・n−パルミチルエステルを合
成することができる。
B.グリシル−L−ヒスチジル−L−リジンn・ステアリ
ルエステル:銅(II)の他の合成法 N(ε)−ベンジルオキシカルボニル−L−リジン、
n−ステアリルアルコール、p−トルエンスルホン酸−
水和物及びベンゼンをディーン・スターク・トラップを
用いて還流することにより、生じた水を共沸除去した。
室温に冷却しそして次に乾燥エチルエーテルを添加した
後、n−ステアリル・N(ε)−ベンジルオキシカルボ
ニル−L−リジネート・p−トルエンスルホン酸塩を濾
過により集め、2M炭酸水素カリウム水溶液で処理し、そ
してジクロロメタン中に抽出した。蒸発により遊離アミ
ンを得、これを乾燥テトラヒドロフラン(THF)に再溶
解し、そして乾燥THF中N(α)−t−ブチルオキシカ
ルボニル−N(im)−ベンジルオキシカルボニル−L−
ヒスチジン、N−メチルモルホリン及びイソブチルクロ
ロホルメートの攪拌中の溶液に−15℃にて添加した。生
ずる十分に保護されたジペプチドエステルをトリフルオ
ロ酢酸/ジクロロメタン(1:1)により室温で処理し、
炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液により中和し、そして
酢酸エチル中に抽出した。蒸発により部分的に脱ブロッ
クされたジペプチドを得、これを乾燥THFに溶解し、そ
して乾燥THF中ベンジルオキシカルボニルグリシン、N
−メチルモルホリン及びイソブチルクロロホルメートの
攪拌中の溶液に−15℃にて添加した。生成した完全に保
護されたトリペプチドエステルを、Pd−C触媒の存在下
室温にて氷酢酸中水素ガスにより室温にて処理すること
により全体的に脱ブロックする。濾過、蒸発及びミクロ
クリスタリンセルロースカラム上での精製及びこれに続
く凍結乾燥が、目的のトリペプチドエステルをその三酢
酸塩として与える。
生ずる分子、グリシル−L−ヒスチジル−L−リジン
・n−ステアリルエステルを、等モル量の二酢酸銅の添
加により銅錯体に乾燥した。pHを水酸化ナトリウムの添
加により中性に上昇せしめることにより動物研究のため
に有用な生成物を得た。
n−ステアリルアルコールをn−パルミチルアルコー
ルで置き換えることにより同様にしてグリシル−L−ヒ
スチジル−L−リジン・n−パルミチルエステルを合成
することができる。
例4 グリシル−L−ヒスチジル−L−リジル−L−プロリル
−L−バリル−L−フェニルアラニル−L−バンリン:
銅(II)及びグリシル−L−ヒスチジル−L−リジル−
L−バリル−L−フェニルアラニル−L−パリン:銅
(II)の合成 これらのペプチドは、ペプチドの分野において共通な
標準的固相法(J.Stewart及びJ.Young,Solid Phase Pep
tide Synthesis、ピース・ケミカル社、1984)により合
成される。要約すれば、Boc−Val−0−樹脂を、反応試
薬としてジシクロヘキシルカルボジイミドを用いて、他
のブロークされたアミノ酸と逐次連結した。保護された
アミノ酸、固相合成のための樹脂及びカップリング剤は
ペニンスラ・ラボラトリーズ、サンフランシスコ、カリ
ホルニアから得た。ブロックされたアミノ酸を次々と付
加して目的のペプチドを得る。最終ペプチドを弗化水素
を用いて脱ブロックする。最終ペプチドを0.5%酢酸に
溶解し、そしてセファデックスG−15カラム(ファルマ
シア)を通すことにより精製する。等モル量の酢酸第二
銅及びこれに続く凍結乾燥が活性分子を生じさせる。
例5 創傷上の厚い生物学的被覆の定着 A.背から直径1.5cmの皮膚片を除去することによりマウ
スに創傷を誘導した。GHL−Cu及びその誘導体を新しい
創傷上にぬりつけた。第1A図(対照)に示されるよう
に、薄い生物学的被覆12が存在し、首の皮膚はまだ現わ
れない。さらに、筋肉18の近傍の脂肪細胞16は十分に置
き換えられていない。しかしながら、第1B図に示される
ように、GHL−Cu及びその誘導体の適用が創傷上の血清
様滲出物の量及び創傷上の生物学的皮覆12の厚さを顕著
に増加せしめた。再び第1B図にもどって、この組成物は
より厚い新しい皮膚14及びより多くの脂肪細胞16の存在
を誘導した。最も効果的な濃度は水又は生理的塩溶液ml
当り4〜20mgのGHL−Cu又はその誘導体の範囲である。
B.フル−シックネス欠損上のより厚い生物学的被覆もま
たGHL−Cu又はその誘導体を含有する局所投与クリーム
を用いる処理により形成される得る。マウスの群にフル
−シックネス皮膚欠損を生じさせた。1つの群は0.4%
のGHL−Cuを含有するクリームにより処置し、他方は対
照として役立ち、そしてクリームのみで処置した。第1C
図は対照(クリームで処置された)マウスの群における
創傷被覆を示す。第1D図はGHL−Cuを含有するクリーム
で処置されたマウスの群において得られた被覆を示す。
すべての写真はクリームの3回の適用により処置の後7
日目に写された。第1C図(対照)と第1D図(GHL−Cuに
よる処理)との比較が、GHL−Cuの使用により生成され
た生物学的被覆が厚いことを示す。
例6 遊離したフル−シックネス皮膚フラップの再定着 遊離のフル−シックネス皮膚移植片もまた、広範な壊
死を伴わないで定着するのが非常に困難であるが、本発
明の誘導は確実性を顕著に改良した。このような移植片
のテイク(take)速度を後でさらに詳しく記載する。
マウスをペントバルビタールにより麻酔し、毛を剃
り、背の中央に1.5cm×1.5cmの円を描いた。フルーシッ
クネス皮膚の円形片を動物から注意深く除去し、そして
次に4つの同じ長さの縫い目により縫いもどした。30μ
gGHL−Cu又はその誘導体を手術後及び24時間目に遊離の
フラップの中心に浸潤させた。
対照フラップ(第2A図)は急速に妨害され、そして4
〜6日以内に除去され、他方処置されたフラップ(第2B
図)はそのまま留まり、定着し、そして毛を成長させ
た。再生されたフラップにおいて、再生は12日までに組
織的に現われ、しかしなお低い速度で進行した。幾つか
のフラップにおいて、完全なフラップが回復し、他方他
のフラップにおいてはフラップの領域の有意な部分のみ
が回復した。これに関して2回の処置が必要でないこと
が当業者に明らかであろう。この使用において、表面積
cm2当り5〜30μgの浸潤が適当である。
再定着したマウスのフラップの組織学的染色及び写真
分析の結果が示すところによれば、フラップはよく血管
形成し、そして壊死の証拠はなかった。外科手術の後12
日までに、粒状組織の存在により特徴付けられる。フラ
ップは損傷された皮膚及び小さい繊維状の跡と関連する
正常な治癒過程を示す。皮膚フラップは、反応性過程と
は別に、隣接するもとの組織に付着しそしてもとの組織
によく接着する。生存を示す要素中には深部における骨
格筋、生存上膚及び生存皮膚付属器が含まれる。移植片
ともとの組織との間の領域には、治癒中の皮膚上に通常
見出される物質を示す多くの滲出物を伴う連続する開始
破片か存在した。フラップの限定された数の縁部を除き
コラーゲン及び痂皮形成はほとんど観察されなかった。
例7 スプリット−シックネス皮膚移植片 GHL−Cuがリポゾームに導入されそして移植後1回適
用される場合、スプリット−シックネス皮膚移植片の
“テイク(take)”が改良される。ヨークシャー・ブタ
において、創傷を形成するため2.5cm平方から皮膚及び
下層脂肪を除去した。動物の他の部分からスプリット−
シックネス皮膚移植片を調製し、そして創傷領域に縫い
付けた。ホスファチジルコリン/コレートを0.625のモ
ル比で用いて標準的方法によりGHL−Cuをリポゾール泡
に配合した。GHL−Cuを含有するリポゾール(0.1mlのリ
ポゾームが50μのGHL−Cuを含有する)を移植片下の
組織に浸潤せしめ、他方対照移植片(第3A図)にはGHL
−Cuを含まないリポゾームを与えた。移植後15日目に、
GHL−Cuを含有するリポゾームにより処置された皮膚移
植片群(第3B図)は創傷領域を滑らかに覆い、そして隣
接する皮膚に滑らかに融合した。これに対して、GHL−C
uを用いない場合、付着された皮膚移植片の中央のみが
定着し、そして創傷周辺の縁はなお痂組織により覆われ
ていた。新しく定着した皮膚の平均面積は対照動物にお
いては1.2(±0.3)cm2であり、これに対してGHL−Cuで
処置された動物においては4.3(±0.7cm)であった。
(差のp値<0.001)。
例8 創傷閉鎖の促進 この例は、マウスの背からの皮膚の円形片の除去を用
い、創傷の上皮形成及び閉鎖の速度によって治癒を測定
する。
外科的切開の創傷の治癒の速度に対するGHL−Cu及び
の誘導体の効果の定量化は、代表的組織サンプルの調製
を伴う、創傷の周囲の減少及び未治療領域の減少の両方
による。創傷の閉鎖及び再上皮形成の速度は比較的簡単
でありそして治癒の直接的測定となり、そして損傷され
た組織への血液供給及び栄養流の再定着の適切さに依存
する。
ここに記載する実験は、Swiss−Websterマウス(25
g)を用いた。実験の2日目に、創傷を形成するために
深く且つ長く持続する麻酔をもたらすのに十分なバルビ
ツレートの腹腔内投与により処置した。前肢の直後の背
の上部表面から除去されるべき皮膚の境界を印すために
円形プレート(直径1.5cm)を用いた。印された円内の
皮膚及び皮下組織を腰背膜(lumbo dorsal fascia)に
するどく切り込み、そして円内の皮膚を除去して開放創
傷の領域を形成した。
マウスの1つの群において、円形創傷を囲む皮膚の周
辺に0.03mlの緩衝化塩、液中GHL−Cu又はその誘導体を
皮内浸潤せしめた。対照マウスには緩衝化塩溶液のみを
与えた。25日間にわたり5日ごとに、創傷をシャープな
創傷周辺に辺塩切除し(debride)、そしてスケールバ
ーと共に写真に写した。各創傷の周囲及び面積を、コン
ピューター化されたデジタル化機(computerized digit
izer)により測定した。この結果を第4図に示す。
例9 GHL−Cu又はその誘導体を含有する局所用クリームによ
るマウスにおける創傷閉鎖の促進 この例は例8において記載したそれと類似の実験系を
用いる。この例においては、、マウスの群におけるフル
ーシックネス欠損を、0.4%のグルシル−L−ヒスチジ
ル−L−リジン:銅(II)又はグリシル−L−ヒスチジ
ル−L−リジン・オクチルエステル:銅(II)を含有す
るペトロロタム性クリームにより処置した。。各例にお
いて、ペプチド又はペプチド誘導体と銅とのモル比は2:
1であった。マウスの1日1回、3日間処置し、そして
創傷のサイズを14日目に測定した。対照動物はクリーム
のみで処置した。第5図は一連の実験から得られた平均
の結果を示す。各実験群における動物の合計数は50であ
った。このデーターは、グリシル−L−ヒスチジル−L
−リジン:Cu又はその誘導体を含有するクリームによる
処理は創傷の閉鎖を非常に促進することを示している。
例10 GHL−Cuを含有する局所クリームにより処置されたヒト
における創傷の閉鎖の促進 ヒトにおける「非−治癒」創傷の閉鎖も、グリシル−
L−ヒスチジル−L−リジン:Cuを含有するクリームに
よる局所治療による促進される。下記の創傷を有する患
者を処置した。
A.足の静脈閉止潰瘍を有する7人の患者の群 B.糖尿病性潰瘍を有する5人の患者の群 0.4%(w/w)のグリシル−L−ヒスチジル−L−リジ
ン:Cu(モル比2:1)を含有するペトロロタム性クリーム
により創傷を処置した。静脈潰瘍は1日1回5日間、次
に2日に1回30日間処置した。糖尿病性潰瘍は、1,2,3,
5,7,及び9日目にクリームを適用することを含む短縮さ
れたプロトコールのもとに処置した。創傷を30日間の処
置の間定期的に写真にとったが、幾つかは全期間にわた
っては追跡しなかった。創傷閉鎖の速度は、時間の関数
として再上皮形成の変化を比較することにより決定し
た。患者のスライドを写真にとり、次に光学的複写し
た。創傷領域の輪郭を描きそして拡大光学複写を行っ
た。拡大コピー上の輪郭部を切り取り、そして秤量して
相体面積を決定した。データーを標準化するため、もと
の写真に対する拡大の差を補償するために面積を補正し
た。糖尿病性潰瘍の面積は写真をとった時点で関与した
外科医により測定された。
静脈閉止潰瘍により得られたデーターはもとの創傷面
積に対する%として示され、として第6図に示す。これ
からわかるように、すべての創傷は30日以内に、そして
幾つかは2週間以内に有意な創傷閉止を示した。25〜30
日目に残っているもとの創傷面積の平均%は30±17%で
あった(n=6、25日以内にこの%に縮小した創傷は含
まれない)。
糖尿病性潰瘍により得られたデーターを第7図に示
す。すべての患者が処置プロトコールの9日以内に測定
可能な創傷の閉鎖を示し、5人の患者の内4人におい
て、処置の第一週内で有意な縮小が存在した。これは、
グリシル−L−ヒスチジル−L−グリシン:Cuを含有す
るクリームのわずか4回の適用に相当する。
例11 この例は、馬での創傷の治療における本発明の組成物
の使用を示す。不測の傷害による慢性創傷を有する多数
の馬を、グリシル−1−ヒスチジル−L−リジン:Cu
(モル比2:1)を含む局所クリームにより処置した。す
べての場合において、創傷上の生物学的被覆(痂皮)及
び創傷の閉鎖により測定される治癒は、常用の処置に比
べて、本発明のクリームによる処置により促進された。
第8図は、0.4%のグリシル−L−ヒスチジル−L−
リジン:Cuを含有するクリームによる処置の前及び12日
間後の足の代表的な潰瘍化した深い創傷の写真を示す。
ここに本発明の特定の具体例を記載したが本発明の本
質及び範囲を逸脱することなく種々の変更を行うことが
できることが、前記のことから明らかであろう。従っ
て、本発明は添付される請求の範囲による以外限定され
るべきではない。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式: (式中、RはL−プロリル−L−バリル−L−フェニル
    アラニル−L−バリン、又はL−バリル−L−フェニル
    アラニル−L−バリンである)で表わされるGHL:Cuの誘
    導体。
  2. 【請求項2】遊離したフル−シックネス皮膚フラップの
    再定着を増強するために使用するための、請求項1に記
    載のGHL−Cuの誘導体を含有する組成物。
  3. 【請求項3】スプリット−シックネス皮膚移植片の定着
    を増強するために使用するための、請求項1に記載のGL
    U−Cuの誘導体を含有する組成物。
  4. 【請求項4】創傷の閉鎖の速度を上昇せしめるために使
    用するための、請求項1に記載のGHL−Cuの誘導体を含
    有する組成物。
  5. 【請求項5】主として血清蛋白質から構成される自然の
    生物学的被覆の形成を増強するために使用するための、
    請求項1に記載のGHL−Cuの誘導体を含有する組成物。
  6. 【請求項6】浸透剤を含有する請求項2〜5のいずれか
    1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】医薬として許容されるキャリヤー又は稀釈
    剤を含有する請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成
    物。
JP63504785A 1987-05-11 1988-05-11 創傷において生物学的複覆を誘導する方法 Expired - Lifetime JP2614911B2 (ja)

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