JP2614895B2 - 真空蒸着用銅基材 - Google Patents

真空蒸着用銅基材

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JP2614895B2
JP2614895B2 JP63119634A JP11963488A JP2614895B2 JP 2614895 B2 JP2614895 B2 JP 2614895B2 JP 63119634 A JP63119634 A JP 63119634A JP 11963488 A JP11963488 A JP 11963488A JP 2614895 B2 JP2614895 B2 JP 2614895B2
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昭人 黒坂
晴夫 冨永
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、真空蒸着による銅薄膜の形成に使用する真
空蒸着用銅基材に関する。
[従来の技術] 近時、電子デバイスの電極として銅薄膜を使用する傾
向が増加しつつある。この銅薄膜は銅基材を使用して真
空蒸着により基板上に形成されることが多い。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、電子デバイスの製造プロセスにおい
て、従来、市販されている純度が99.99重量%以下の銅
基材を使用して真空蒸着により銅薄膜を形成すると、こ
の蒸着銅薄膜に種々の表面欠陥が発生する。特に、突起
状の欠陥が銅薄膜表面に多発し、銅薄膜形成工程におけ
る補修率を増加させると共に、歩留を著しく低下させて
しまうという問題点があった。
ところで、純度が99.999重量%以上の高純度銅基材を
使用して、同様に真空蒸着によって銅薄膜を形成する
と、この銅蒸着面には殆ど表面欠陥が見られず、良好な
銅薄膜が得られる。しかしながら、この高純度銅基材は
高価であるため、電子デバイスの製造コストを著しく上
昇させてしまうという問題点があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであっ
て、低廉であると共に、蒸着膜表面に欠陥を生じさせな
い真空蒸着用銅基材を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る真空蒸着用銅基材は、純度が99.99重量
%以下の銅であって、Oの含有量が20ppm以下であると
共に、N、C及びBの含有量の総計が20ppm以下である
ことを特徴とする。
[作用] 本願発明者等は、種々の銅基材について真空蒸着によ
り銅薄膜を形成し、その膜表面を観察する実験を繰り返
したところ、銅基材中の侵入型不純物元素のO(酸素)
含有量が減少するほど、蒸着膜の表面欠陥が少なくなる
という知見を得た。しかしながら、銅基材中のO含有量
を低減しても、他の侵入型不純物元素であるN、C及び
Bの含有量が多い場合は、真空蒸着によって得られる銅
蒸着膜表面に突起状の欠陥が生じやすくなる。
本発明はこのような実験結果に基いて完成されたもの
である。即ち、純度が99.99重量%以下の銅を真空蒸着
用基材として使用しても、Oの含有量と、N、C及びB
の含有量総計とを適当量以下に規制することにより、真
空蒸着によって得られる銅薄膜面上に表面欠陥が発生す
ることを防止することができる。
本発明において、銅基材中のO含有量を20ppm以下に
規制したのは、O含有量が20ppmを超えると、真空蒸着
後の銅薄膜面上に突起状の表面欠陥が生じるためであ
る。
また、Oと同様に侵入型不純物であるN、C及びBの
含有量総計を20ppm以下と限定したのは、この含有量総
計が20ppmを超えると、O含有量が20ppm以下の場合であ
っても真空蒸着後の銅蒸着面に突起状の表面欠陥が発生
してしまうためである。また、逆に、N、C及びBの含
有量総計が20ppm以下であっても、銅基材中のO含有量
が20ppmより多くなると、真空蒸着後の銅蒸着面に突起
状の表面欠陥が生じる。従って、銅基材のO含有量を20
ppm以下にすると共に、N、C及びBの含有量総計も20p
pm以下にする。
前記元素を所定範囲に規制した銅基材は、純度が99.9
9重量%以下という比較的低純度の銅を出発原料として
作製しても銅薄膜の表面欠陥を防止することができるた
め、純度が99.999重量%以上の高純度銅基材に比較して
低廉な真空蒸着用銅基材を得ることができる。
しかしながら、表面欠陥の発生を確実に回避するため
には、可及的に純度が高い銅基材を出発銅原料とした方
が良く、好ましくは、純度が99.9重量%以上の銅を出発
原料として銅基材を作製した方が所望の真空蒸着用銅基
材が得られやすい。
[実施例] 次に、本発明の実施例について説明する。純度が99.9
5重量%のタフピッチ銅を出発原料として、N2ガス雰囲
気若しくは真空雰囲気で鋳造し又は電解精製すると共
に、Bを添加したり、黒鉛るつぼを使用することによっ
て、O、N、C及びBの含有量が下記第1表に示すよう
な銅基材を各々複数個作製した。但し、比較例5は出発
原料自体である。
この各実施例及び比較例に係る銅基材を使用して、Al
2O3基板上に、到達真空度が1×10-6Torrの条件下で、
真空蒸着による銅薄膜を形成し、この薄膜表面を顕微鏡
観察して、突起状(1μm以上の凸部)の表面欠陥の有
無を調べた。この表面欠陥の有無を第1表に併せて示
す。
この第1表からわかるように、本発明の実施例1,2に
係る銅基材を使用した場合は銅蒸着面に表面欠陥は存在
しない。これに対し、比較例1乃至5の場合は表面欠陥
が発生している。
なお、上述の実施例1,2又は比較例1乃至5に係る銅
基材は、Ag、Fe、Ni等の不純物元素を数ppm乃至数十ppm
含有しているが、これらの不純物元素をこの程度含有し
ても銅蒸着面上の表面欠陥に及ぼす影響はない。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、Oの含有量を20
ppm以下とすると共に、N、C及びBの含有量総計を20p
pm以下に規制するから、純度が99.999重量%より低い場
合であっても、高純度銅基材を使用したのと同様に、真
空蒸着により形成される銅薄膜の表面欠陥を防止するこ
とができ、銅薄膜に表面欠陥が発生しない低廉な銅基材
を得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】純度が99.99重量%以下の銅であって、O
    の含有量が20ppm以下であると共に、N、C及びBの含
    有量の総計が20ppm以下であることを特徴とする真空蒸
    着用銅基材。
JP63119634A 1988-05-17 1988-05-17 真空蒸着用銅基材 Expired - Lifetime JP2614895B2 (ja)

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JPS6294969A (ja) * 1985-10-22 1987-05-01 Mitsubishi Metal Corp 半導体装置用ボンデイングワイヤ

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