JP2614809B2 - 耐熱性低比重繊維質成形体の製造法 - Google Patents

耐熱性低比重繊維質成形体の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性低比重繊維質成
形体、特にセラミックスを製造するに当たり焼結工程で
使用する焼成補助具として有用な耐熱性成形体を、押出
成形法により製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種セラミックス製品たとえばセラミッ
クス系電子部品、セラミックス系摺動材料、一般用陶磁
器等を製造するに当り焼成工程で被焼成物を支持させる
ために使用する匣鉢、敷台等の焼成補助具や、各種窯炉
における遮熱板、発熱体支持具等に適した耐熱性低比重
繊維質成形体は、特開昭59−88378号公報、特開
平1−148764号公報、特開平1−148765号
等に記載されている。たとえば、特開平1−14876
4号公報記載のものは、長さ2000μ以下のアルミナ
質短繊維、長さ1〜40mmのアルミナ質連続繊維、およ
び耐火性無機質粉末(アルミナ等)がムライトにより相
互に結合されてなるものである。
【0003】従来、この種の耐熱性繊維質成形体を製造
する場合は、原料のセラミック繊維と耐火性粉末との混
合物に無機質結合剤と水を加えて混合し、得られたスラ
リー状混合物をプレス法により厚板状に脱水成形し、そ
れを焼成して得られた焼結体を所望の形状に切削加工す
る方法が採用されてきた。しかしながら、この方法は加
工にともなうロスが多く、歩留まりが悪いという問題点
があった。
【0004】特公平2−32121号公報には、繊維質
成形体を製造するに当たり押出成形法を採用することが
記載されているが、そこでは特に高密度の成形体を得る
目的で押出成形法が採用されており、事実、押出成形法
による成形体は高密度化しやすいから、押出成形法によ
り耐熱性のよい低比重成形体を製造することは従来行わ
れていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
困難視されてきた押出成形法による低比重繊維質成形体
の製造を可能にし、低比重繊維質成形体を製造する場合
の歩留まり向上と生産性向上を可能にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、短繊維状セ
ラミック繊維、耐火性無機質粉末、前記短繊維状セラミ
ック繊維と耐火性無機質粉末の合計量に対して10〜6
0重量%の水不溶性合成樹脂粉末、無機結合剤および増
粘剤を水と混合し、得られた可塑性混合物を押出成形し
たのち焼成して前記合成樹脂粉末を焼失させそれにより
成形体中に微細な空洞を形成させることを特徴とする本
発明により達成された。
【0007】以下、本発明の製造法につき詳述する。原
料の短繊維状セラミック繊維としては、アルミナ繊維、
ムライト繊維、アルミノ・シリケート繊維等を用いるこ
とができ、特に好ましいのはアルミナ繊維である。適量
のセラミック繊維を配合することにより、焼成工程にお
けるクラック発生を少なくし、また、製品の軽量化と耐
スポーリング性向上が可能になる。用いるセラミック繊
維は、繊維長が約100μm〜数mmのものであることが
望ましい。このような極短小セラミック繊維は、通常の
長さのセラミック繊維を湿式または乾式の適当な粉砕機
等を用いて処理すれば得られる。このように短いものに
すると、繊維は全体としては粉体に近い性質を示し、他
の粉体原料とよく混じり合うようになり、また、押出成
形を困難にすることもない。
【0008】耐火性無機質粉末としては、アルミナ粉
末、ムライト粉末、アルミナムライト粉末など高純度結
晶質のものが好ましいが、ほかに、耐火性粉末全体の約
5重量%までならば、コージライト、シャモット、耐火
粘土、カオリン等を併用してもよい。
【0009】セラミック繊維と耐火性無機質粉末は、7
0:30ないし30:70の重量比で用いることが望ま
しい。これ以外の比率でも押出成形は可能であるが、製
品の軽量化が困難になったり焼成工程におけるクラック
発生が増えたりするほか、製品の耐スポーリング性が悪
くなることがある。
【0010】合成樹脂粉末としては、粒径が1〜100
μmの微細なものが適当である。中でも好ましいのは、
その形が実質的に球状のものであって、不整形の樹脂粉
砕物よりも後述する押出成形性向上作用に優れている。
樹脂素材は可燃性のものであればよいが、特に好ましい
のは、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ビニル樹脂等である。本発明の製造法において使用可能
な合成樹脂粉末で市販されているものの具体例として
は、マツモトマイクロスフェアーMシリーズ(松本油脂
製薬株式会社)、フロービーズ(住友精化学株式会社)
UBEポリプロ・粉末(宇部興業産業株式会社)等があ
る。
【0011】合成樹脂粉末の配合比率は、セラミック繊
維と耐火性無機質粉末の合計量に対して約10〜60重
量%が適当である。適量の水不溶性合成樹脂粉末を原料
混合物に配合すると原料混合物は流動性を増し、少ない
混水量でも押出機のダイから押出すことができるように
なる。また、押出成形物を焼成したとき、溶けずに粒子
形状を維持していた合成樹脂粉末は焼失し、後には微細
な空洞が残るので、押出成形直後には緻密な成形物も焼
成後は低比重のものとなる。過剰添加は焼成工程におけ
るクラック発生や製品の強度低下の原因となる。
【0012】増粘剤は、押出成形に必要な可塑性と形状
保持性を原料混合物に与える。用いる増粘剤として適当
なものは、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、粘土、ワックスエマルジョン等である。増粘剤の
好適配合量は用いる増粘剤によって異なるが、おおむ
ね、合成樹脂粉末を含む固形原料の合計量に対して5〜
20重量%の範囲にある。
【0013】上述の原料および助剤のほかにも、本発明
の製造法においては本発明の目的達成を妨げない限り任
意の副原料、成形助剤等を使用することができる。たと
えば、製品の強度を高めるための無機結合剤として、コ
ロイダルシリカ、アルミナゾル等を約30重量%を超え
ない範囲で使用することができる。上述の原料を適量の
水と共によく混練し、均一な可塑性混合物が得られたな
らば、それを所望の形状に押出成形する。このとき用い
る押出成形機としては、成形機内部を真空状態にできる
ものが好ましい。真空状態にしておくと成形体中に気泡
が残らず、外観不良やクラックを生じにくい。
【0014】得られた成形物は、乾燥後、望ましくは最
初約500°以下の温度で焼成して、合成樹脂粉末、増
粘剤等の有機物を燃焼させる。その後、温度を約140
0〜1600℃に上昇させて焼成し、無機結合剤による
結合構造を生じさせる。製品は、セラミック繊維と耐火
性無機質粉末が無機結合剤により結合されてなり、且
つ、合成樹脂粉末の焼失により生じた多数の微細空洞を
持つ。それにより、製品は約0.5〜2.0の嵩比重を有
し、優れた耐熱性を示す。
【0015】
【実施例】以下、実施例および比較例を示して本発明を
説明する。なお、各例において用いた原料は次のとおり
である。 セラミック繊維:Al23 95%、SiO2 5%の多結
晶アルミナ質繊維(繊維径3μm、平均繊維長約50m
m)をパルパーで開繊、切断して、約50〜500μmの
繊維長にしたもの。 耐火性無機質粉末 : 焼結アルミナ粉末(粒径4〜5μ
m) 合成樹脂粉末:マツモトマイクロスフェアー M−50
0(アクリル系球状樹脂粒子;粒径20〜60μm) 増粘剤:メチルセルロース 無機質結合剤:コロイダルシリカ(SiO2濃度:40重
量%)
【0016】以上の原料を、表1記載の比率で水と共に
混練し、得られた可塑性混合物を、押出成形機により幅
130mm、厚さ4mmの平板状に押出成形した。得られた
成形体は、熱風で乾燥後、400℃で5時間焼成して有
機物を燃焼させ、次いで1550℃で3時間焼成した。
結果を表1に示す。
【0017】
【表1】 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 原料(重量部) セラミック繊維 900 900 1500 − 900 アルミナ粉末 2100 2100 1500 3000 2100 合成樹脂粉末 600 600 600 600 − メチルセルロース 270 270 270 270 270 コロイダルシリカ − 1000 1000 1000 1000 水 850 300 300 300 500 焼成時クラック発生率 0/10 0/10 0/10 3/10 0/10 製品 嵩密度(g/cm3) 1.5 1.4 1.0 2.1 2.3 曲げ強度(kgf/cm2) 150 170 130 200 250
【0018】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば押出成形
法による低比重繊維質成形体の製造が可能になり、生産
性の向上と歩留まり改善が達成される。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短繊維状セラミック繊維、耐火性無機質
    粉末、前記短繊維状セラミック繊維と耐火性無機質粉末
    の合計量に対して10〜60重量%の水不溶性合成樹脂
    粉末、無機結合剤および増粘剤を水と混合し、得られた
    可塑性混合物を押出成形したのち焼成して前記合成樹脂
    粉末を焼失させそれにより成形体中に微細な空洞を形成
    させることを特徴とする押出成形法による耐熱性低比重
    繊維質成形体の製造法。」
  2. 【請求項2】 合成樹脂粉末として粒径1〜100μm
    の球状合成樹脂からなるものを用いる請求項1記載の耐
    熱性低比重繊維質成形体の製造法。
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