JP2614393B2 - 熱収縮性フィルムで被覆されたフロートの製造方法 - Google Patents

熱収縮性フィルムで被覆されたフロートの製造方法

Info

Publication number
JP2614393B2
JP2614393B2 JP5034768A JP3476893A JP2614393B2 JP 2614393 B2 JP2614393 B2 JP 2614393B2 JP 5034768 A JP5034768 A JP 5034768A JP 3476893 A JP3476893 A JP 3476893A JP 2614393 B2 JP2614393 B2 JP 2614393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
synthetic resin
resin molded
shrinkable film
foamed synthetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5034768A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06217662A (ja
Inventor
和幸 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Kogyo KK
Original Assignee
Okura Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okura Kogyo KK filed Critical Okura Kogyo KK
Priority to JP5034768A priority Critical patent/JP2614393B2/ja
Publication of JPH06217662A publication Critical patent/JPH06217662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2614393B2 publication Critical patent/JP2614393B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱収縮性フィルムで密着
被覆した、耐久性に優れ、特に漁業用として好適なフロ
ートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡ポリスチレンを代表とする発泡合成
樹脂成形体は体積当たりの重量が軽く、任意の形状に成
形できることからあらゆる分野で使用されており、係留
用又は漁業用のフロートとしてもかなり大量に使用され
ている。これらのフロートとしては太鼓形や球形に成形
した発泡合成樹脂成形体を合成樹脂製のカバーシートで
覆ったものが通常使用されている。
【0003】しかしながら、これらのフロートの場合に
は、合成樹脂製のカバーシートで発泡合成樹脂成形体を
単に覆うだけであるため、カバーシートと該発泡成形体
との隙間から水が入りやすく、長期間のうちに水が発泡
合成樹脂成形体中に浸透して浮力が低下して、場合によ
っては沈没してしまったり、表面に凹凸が多いため水中
抵抗が高くなったり、「かき」などの水中生物が付着し
て重量や水中抵抗が増加するなどの問題があった。
【0004】このような問題を解決したものとして、フ
ロートを熱収縮性フィルムで被覆後加熱して収縮せしめ
て熱収縮性フィルムで密着被覆したフロートが特開平3
−258687号公報などに提案されている。このフロ
ートは発泡合成樹脂成形体と被覆フィルムとが密着して
いるので水の浸透が防げるとともに表面が滑らかに仕上
がるとういう利点を有している。しかしながら、発泡合
成樹脂成形体の表面にはかなり凹凸があるので、熱収縮
性フィルムを加熱収縮させて形状に合わせた被覆をして
も、まだ密着が不十分であった。また、発泡合成樹脂成
形体の一部を被覆した場合には効果を十分に発揮するこ
とができず、全面を密封被覆しようとすると熱収縮性フ
ィルムを加熱して収縮させる際の熱で、該発泡合成樹脂
成形体からガスが発生し熱収縮性フィルムと発泡合成樹
脂成形体の間にガス溜りができて結局、密着した被覆が
できないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点のない、長期にわたって使用可能で、しかも表面が
平滑で水中抵抗が少なく、また海中生物の付着も少ない
熱収縮性フィルムで密着被覆したフロートの改良された
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、発泡合
成樹脂成形体を二次発泡温度以上に加熱処理した後、チ
ューブ状及び/又は一方が開口している袋状の熱収縮性
フィルムをかぶせ、加熱収縮させて該発泡合成樹脂成形
体を被覆することを特徴とする熱収縮性フィルムで被覆
されたフロートの製造方法が提供され、さらに、前記発
泡合成樹脂成形体が発泡ポリスチレンであることを特徴
とする前記熱収縮性フィルムで被覆されたフロートの製
造方法が提供され、さらにまた、前記の熱収縮性フィル
ムを複数枚用いて発泡合成樹脂成形体の全面を密封被覆
することを特徴とする前記熱収縮性フィルムで被覆され
たフロートの製造方法が提供される。
【0007】すなわち、発泡合成樹脂成形体を前もって
二次発泡温度以上に加熱処理しておくと、再加熱時のガ
ス発生を減少させることができ、その際に表面が溶融し
て平滑となるので、発泡合成樹脂成形体自体の耐水性や
強度も向上するので、加熱処理した発泡合成樹脂成形体
に熱収縮性フィルムをかぶせ、加熱収縮させると密着し
た被覆が可能となり、得られたフロートの長寿命化、高
強度化、低水中抵抗化がはかれることを見いだし本発明
に到達した。
【0008】本発明に使用する発泡合成樹脂成形体はガ
スの圧力を利用して発泡させて得られたものであれば特
に制限なく使用でき、例えば、ポリスチレン、ポリエチ
レン、ポリプロピレンの発泡成形体などが挙げられる。
その中でも、従来からフロートとして多用されている発
泡ポリスチレンが特に好ましく使用される。また、発泡
合成樹脂成形体の形状についても特に制限はないが通
常、円柱形、球形のものが多用される。
【0009】チューブ状及び/又は一方が開口している
袋状の熱収縮性フィルムとはポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィン系樹脂で代表される熱可塑性
樹脂を通常の方法で製膜して得られる熱収縮性を付与し
たフィルムをチューブ状や一方が開口している袋状に加
工したものを意味する。製膜方法としては、インフレー
ション押出成形法、Tダイ押出成形法などが挙げられる
が、インフレーション押出成形法で製膜した場合にはチ
ューブ状に加工するには両端をカットするだけでよく、
袋状に加工するにはチューブの一方を熱融着させるだけ
ですむので、継ぎ目に基因する表面の凹凸が少なくなる
ので好ましい。特に、前記チューブの一方の先端部だけ
を熱収縮させてフランジ部を形成し、そこに底部用の円
形フィルムを熱融着して形成した丸底円筒状袋を用いる
とシール強度が高く、表面も平滑に仕上がるので好まし
い。
【0010】本発明で使用する熱収縮性フィルムの収縮
率は製膜時の延伸倍率によって調節されるが、発泡合成
樹脂成形体に密着させ、かつ表面が平滑で仕上がりをき
れいにする必要があるので、縦・横方向ともに30%以
上有していることが好ましく、横方向の収縮率が縦方向
の収縮率よりも幾分大きい方が特に好ましい。
【0011】以下に本発明の製造方法を手順に沿って説
明する。まず、フロートの形状をした発泡合成樹脂成形
体を加熱炉中で二次発泡温度以上に加熱処理する。発泡
ポリスチレンの場合は通常80〜100℃で加熱成形さ
れており、100℃以上に達すると二次発泡が起こり内
部のガスが放出される。したがって、通常雰囲気温度が
150〜180℃程度の加熱炉で10分未満の短時間加
熱処理するのが好ましく、このとき、発泡合成樹脂成形
体の表面側の一部が溶融して緻密で平滑な表面が形成さ
れるのである。これらの条件は発泡合成樹脂成形体の種
類によっても異なるが二次発泡温度以上で加熱処理する
ことが必要である。
【0012】次いで、加熱処理した発泡合成樹脂成形体
1に上述した熱収縮性フィルム2をかぶせてから加熱収
縮させる。例えば、発泡合成樹脂成形体1が円柱状の場
合は、(1)2枚の一方が開口した袋状の熱収縮性フィ
ルム2を発泡合成樹脂成形体1の両端部側からかぶせて
中央部でオーバーラップさせ、加熱収縮させると同時に
オーバーラップ部21を熱融着させて、密封被覆する方
法(図1参照)、(2)チューブ状の熱収縮性フィルム
2に発泡合成樹脂成形体1を通した後、加熱収縮させて
密封被覆する方法(図2参照)、(3)(1)の方法で
被覆した後、(2)の方法で再度被覆する方法、(4)
(2)の方法で中央部を被覆した後、(1)の方法で全
面を密封被覆する方法などが挙げられる。また、発泡合
成樹脂成形体1が球形の場合もほぼ同様な方法で被覆で
きる。
【0013】
【作用及び効果】本発明においては、発泡合成樹脂成形
体を事前に加熱処理するので、加熱収縮時のガスの発生
量を少なくすることができ、特に、密封被覆の場合にガ
ス溜りが生じるのを防止することができる。また、その
際に発泡合成樹脂成形体の表面が溶融して平滑になるの
で密着被覆が可能となり、水の進入や、破損、水中抵抗
の増加を押さえることができるとともに発泡合成樹脂成
形体自身も耐水性と強度アップをはかることができると
いう利点を有している。
【0014】さらに、ポリオレフィン系樹脂からなる熱
収縮性フィルムは一般に表面張力が高く水をはじきやす
い上に、表面の平滑性もよいので、海中生物の付着を大
幅に減少させる効果(従来のカバーシートの場合に比べ
て1/3〜1/4に減少)があり、また仮に付着しても
容易に取り除くことができるという利点を有している。
【0015】したがって、得られたフロートは長期間使
用しても浸水や海中生物の付着による浮力の低下や破損
が少なく、しかも、水中抵抗も少ないので養殖漁業、そ
の他の分野に大きく貢献するものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】円柱状の発泡合成樹脂成形体を用いた本発明の
フロートの一例を示す、斜視図(A)、及びそのX−
X’断面図(B)である
【図2】本発明のフロートの他の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 発泡合成樹脂成形体 2 熱収縮性フィルム 21 熱収縮性フィルムのオーバーラップ部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡合成樹脂成形体を二次発泡温度以上に
    加熱処理した後、チューブ状及び/又は一方が開口して
    いる袋状の熱収縮性フィルムをかぶせ、加熱収縮させて
    該発泡合成樹脂成形体を被覆することを特徴とする熱収
    縮性フィルムで被覆されたフロートの製造方法。
  2. 【請求項2】前記発泡合成樹脂成形体が発泡ポリスチレ
    ンであることを特徴とする請求項1記載の熱収縮性フィ
    ルムで被覆されたフロートの製造方法。
  3. 【請求項3】前記の熱収縮性フィルムを複数枚用いて発
    泡合成樹脂成形体の全面を密封被覆することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の熱収縮性フィルムで被覆
    されたフロートの製造方法。
JP5034768A 1993-01-28 1993-01-28 熱収縮性フィルムで被覆されたフロートの製造方法 Expired - Lifetime JP2614393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5034768A JP2614393B2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 熱収縮性フィルムで被覆されたフロートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5034768A JP2614393B2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 熱収縮性フィルムで被覆されたフロートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06217662A JPH06217662A (ja) 1994-08-09
JP2614393B2 true JP2614393B2 (ja) 1997-05-28

Family

ID=12423492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5034768A Expired - Lifetime JP2614393B2 (ja) 1993-01-28 1993-01-28 熱収縮性フィルムで被覆されたフロートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2614393B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101599258B1 (ko) * 2014-09-24 2016-03-03 주식회사 신명 친환경 부표
KR101501696B1 (ko) * 2014-10-01 2015-03-17 주식회사 제이에스수지 가스 배출구멍을 갖는 수산양식용 부표와 그 제조방법
KR101600525B1 (ko) * 2015-10-20 2016-03-07 (주) 태광 스치로폼 부표를 감싸 성형하는 친환경 부표와 그 제조방법
KR101762315B1 (ko) * 2016-07-25 2017-07-27 한국해양과학기술원 다중 공기층 구조의 부력장치
KR101853315B1 (ko) * 2017-10-13 2018-04-30 제우피엔씨 주식회사 열수축성 합성수지부재를 이용한 해양용 부표 및 그의 제조방법
CN108391631A (zh) * 2018-04-27 2018-08-14 姚利 一种防爆防摔浮漂及其制备工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06217662A (ja) 1994-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0107854B2 (en) Heat-shrinkable composite laminate film and process for preparing the same
US3900635A (en) Multilayer shrinkable film for poultry bags
EP0084827B1 (en) Method for the manufacture of a deep-drawn object
US5001016A (en) Heat shrinkable composite film and packaging method using same
GB1580942A (en) Composite container and method of producing same
JPH02238945A (ja) 熱可塑性フイルムの容器又はケース
JPS633900B2 (ja)
US4126238A (en) Packing container
JP2614393B2 (ja) 熱収縮性フィルムで被覆されたフロートの製造方法
JPS5815382B2 (ja) 熱収縮可能な二層複合構造物および熱収縮されたスリ−ブを有する容器
JPH0899394A (ja) ポリプロピレン系熱収縮性積層フィルム
US3085683A (en) Multiple can carrier and sanitary seal
KR102437304B1 (ko) 밀폐된 부력 공간을 갖는 부표 및 제조 방법
AU613778B2 (en) Heat shrinkable composite film and packaging method using same
JPH0436855B2 (ja)
JPS58502192A (ja) 包装容器の製造方法およびこの方法を実施するための装置
JP3188175B2 (ja) 包装フィルム及びそれを用いたシュリンク包装体
JPS5935343B2 (ja) 熱収縮性多層発泡性チュ−ブ
JPS604052B2 (ja) 物品の被覆方法
JP2003112395A (ja) 包装フィルム及びシュリンク包装体
US4925687A (en) Turkey package
JP2952937B2 (ja) 漁網などの係留用浮体
JP3197131B2 (ja) 筒状のストレッチラベル
JP3093449B2 (ja) ポリオレフィン系熱収縮性多層フィルム及びこれを用いた収縮包装方法
KR102593094B1 (ko) 부표 시트용 폴리프로필렌 조성물, 상기 조성물로 제조된 부표용 시트, 및 상기 시트로 제조된 부표