JP2952937B2 - 漁網などの係留用浮体 - Google Patents

漁網などの係留用浮体

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JP2952937B2 JP4215290A JP4215290A JP2952937B2 JP 2952937 B2 JP2952937 B2 JP 2952937B2 JP 4215290 A JP4215290 A JP 4215290A JP 4215290 A JP4215290 A JP 4215290A JP 2952937 B2 JP2952937 B2 JP 2952937B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プラスチックの発泡材を利用した漁網な
どの係留用浮体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、漁網などの係留用浮体として熱可塑性樹脂で成
形された中空体を利用したものが用いられているが、こ
れは使用柱に障害物に衝突して破損するおそれがあり、
破損すると内部に水が侵入して浮体としての機能がなく
なるという問題がある。またこのような浮力の消失のお
それのないものとして、プラスチックの発泡材を心材と
して用い、その外表面をプラスチックのシートからなる
姿で包んで浮体を構成することも行なわれているが、こ
の構成では袋の水密の完全を期しがたく、袋の内側に浸
水すると内部に微生物が増殖して浮力が減少し、また外
表面に凹凸が生じるために浮体を移動させる際に水の抵
抗が大きくなるという問題がある。
このような欠点を解決するものとして、プラスチック
製発泡材を心材とし、その外表面をプラスチック製の熱
収縮性フィルムで覆って浮体を構成することが提案され
ている。しかしながら、この浮体はその製造に手間がか
かるという問題がある。すなわち、第7図(a)に示す
ように、プラスチックの発泡材からなる心材10を所定の
形状に成形して熱収縮性のフィルムからなる袋11中にこ
の心材10を入れ、外部から加熱することにより袋11を第
7図(b)に示すように熱収縮させる。これによって袋
11は心材10の外表面に密着するが、内部の空気が各部に
溜って、空気溜り12が生じる。ついで、第7図(c)に
示すように、この空気溜り12の部分に穴13を形成して内
部の空気を逃がす。そして第7図(d)に示すように、
この穴13をシール部材14で覆って貼付けることにより内
部を密閉する。これによって、内部が水密構造の浮体が
形成され、この構造では万一袋11が破損しても心材10が
浮力を有するために水没することはない。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記構成では、製造に非常に手間がかかり、また外表
面には不規則にシール部材14が張付けられることになる
ために外観も悪く、また浮体を移動させる際にシール部
材14による凹凸が多いために水の抵抗が大きいという問
題がある。
この発明はこのような従来の欠点を解消するためにな
されたものであり、浮体としての浮力が消失することが
なく、製造が簡単で内部の水密も良好に果され、しかも
外表面の凹凸も少ない漁網などの滞留用浮体を提供する
ことを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の係留用浮体は、プラスチック製の発泡材か
らなり、両端部が球面状の柱状の心材と、この心材の外
表面のほぼ半分を密着して覆う有底筒状の熱収縮性フィ
ルムからなる第1の外皮と、この第1の外皮の端部に端
部を互いに重ね合わせて密着するとともに上記心材の外
表面の残りのほぼ半分を密着して覆う熱収縮性フィルム
からなる有底筒状の第2の外皮と、上記心材の球面状の
両端部の外縁部分と外表面とを密着して覆う熱収縮性フ
ィルムからなる筒状の外側外皮と、この外側外皮の内側
の軸方向に配置されたワイヤとからなるものである。
〔作用〕
上記構成では、プラスチックの熱収縮性フィルムから
なる有底筒状の外皮で心材の半分づつを覆うとともに両
外皮の端部を互いに重ね合わせて熱収縮させることによ
り密着させるために、内部に空気溜りが生じることな
く、全面的に密着させることができ、水密構造で外表面
の平滑な浮体が形成される。したがって、外観がよく、
移動の際の水の抵抗も小さく、製造を容易なものであ
る。
特に、両外皮の端部を互いに重ね合わせて熱収縮させ
ることにより密着させるために水密性が良好になる。ま
た、外側外皮は、心材の球面状の両端部の外縁部分も密
着して覆うので、外側外皮が軸方向に抜け外れにくくな
るとともに、心材の両端部が球面状であるので、外側外
皮を心材の球面状の両端部の外縁部分に密着させやす
い。さらに、外側外皮の内側にワイヤを配置したので、
一定期間使用後に外側外皮を剥がすときに、ワイヤを引
っ張れば外側外皮に切り目が入るので、外側外皮が剥が
しやすくなり、その後に外側外皮を張り替えることで浮
体を長期間使用することができる。
〔実施例〕
第1図に示すように、プラスチックの発泡材からなる
円柱状の心材1の外表面のほぼ半分を、熱収縮性のフィ
ルムからなり、有底筒状に形成された第1の外皮2で覆
い、これを図示しない加熱炉中で加熱することにより第
2図に示すように第1の外皮2を熱収縮させて心材1の
外表面1aに密着させる。この熱収縮の際には、第1の外
皮2は一方が開口しているために心材1と外皮2との間
の空気は完全に逃がされ、外皮2は空気溜りが生じるこ
とがなく、全面的に心材1の外表面1aに密着する。な
お、空気溜りの発生をより確実にするために、外皮2の
開口部側と反対側から徐々に温度上昇するように加熱す
ることが好ましい。
上記心材1としては、スチロールなどで比重0.02程度
に発泡成形したものを用いる。心材1の形状は円筒状に
限らず、角柱状であってもよい。
ついで第3図に示すように、この第1の外皮2の端部
と残りのほぼ半分の外表面1aとを上記同様の熱収縮性フ
ィルムからなる有底筒状の第2の外皮3で覆って外部か
ら加熱することにより熱収縮させて、第4図に示すよう
に心材1の外表面1aに密着させるとともに、接続部4も
密着させて第2の外皮3を第1の外皮2上に接着させ
る。この第2の外皮3も第1の外皮2と同様に心材1の
外表面に完全に密着する。これによって、心材1はその
外表面1aがシール構造で覆われた浮体20が形成される。
なお、第1および第2の外皮2および3としては、ポ
リエチレンなどの熱収縮性のフィルムであって、厚さ20
0μ程度のものを用い、このフィルムの筒状体の一端部
を熱融着することにより有底筒状体とすればよい。
つぎに、第5図に示すように、熱収縮性のフィルムか
らなる円筒状の外側外皮5によって、心材1の両端部を
除く外表面を覆って、上記同様に外部からの加熱によ
り、第6図に示すように外側外皮5を熱収縮させること
により外皮2,3の外表面に密着させる。この際、外側外
皮5の両端部6は、心材1の球面状の端部に外皮2,3を
介して密着することになる。これによって、両端部を除
く全外表面が外皮2および5、または外皮3および5の
二重の外皮で構成された浮体50が形成される。
上記のようにして形成された浮体20または浮体50は、
水面90に浮かべられて使用されるが、水中に没する部分
は貝などが付着するために、通常は1年ごとに反転して
使用する。したがって2年使用したものは、その外皮を
張り替えることが望ましいが、上記浮体50の場合には外
側外皮5のみを剥がすことにより、第1および第2の外
皮2,3のみでさらに2年使用することができる。
上記外側外皮5としては、第1および第2の外皮2,3
と同様の熱収縮性のフィルムであって、厚さ150μ程度
のものを用いればよい。またこの外側外皮5を容易に剥
がすことができるようにするために、第5図に仮想線で
示すように、ワイヤ51を外側外皮5の内側に配置してお
き、このワイヤ51を引張ることにより外側外皮5に軸方
向に切れ目を入れることができるようにしてもよい。ま
た外側外皮5の外面または内面に蛍光塗料入りのプラス
チックフィルムを巻付け、これによって表示を行なうよ
うにしてもよい。
さらに上記実施例では、有底筒状の第1および第2の
外皮2,3により内側外皮を形成し、円筒状の外皮5によ
って外側の外皮を形成した例を示したが、外側の外皮と
して、内側の外皮と同様のものを用いてもよい。また外
側の外皮は1層に限らず、2層以上形成してもよい。外
側を多数層形成しておけば、外側から1層ずつ順次剥が
すことにより長期間使用することが可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、プラスチッ
クの熱収縮性フィルムからなる有底筒状の外皮で心材の
半分づつを覆うとともに両外皮の端部を互いに重ね合わ
せて熱収縮させることにより密着させるために、内部に
空気溜りが生じることなく、全面的に密着させることが
でき、水密構造で外表面の平滑な浮体が形成される。し
たがって、外観がよく、移動の際の水の抵抗も小さく、
製造を容易なものである。
特に、両外皮の端部を互いに重ね合わせて熱収縮させ
ることにより密着させるために水密性が良好になる。ま
た、外側外皮は、心材の球面状の両端部の外縁部分も密
着して覆うので、外側外皮が軸方向に抜け外れにくくな
るとともに、心材の両端部が球面状であるので、外側外
皮を心材の球面状の両端部の外縁部分に密着させやす
い。さらに、外側外皮の内側にワイヤを配置したので、
一定期間使用後に外側外皮を剥がすときに、ワイヤを引
っ張れば外側外皮に切り目が入るので、外側外皮が剥が
しやすくなり、その後に外側外皮を張り替えることで浮
体を長期間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図はこの発明を実施する方法を示す各工程説明
図、第7図(a)〜(d)は従来方法を示す説明図であ
る。 1……心材、2……第1の外皮、3……第2の外皮、4
……接続部、5……外側外皮、20,50……浮体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック製の発泡材からなり、両端部
    が球面状の柱状の心材と、この心材の外表面のほぼ半分
    を密着して覆う有底筒状の熱収縮性フィルムからなる第
    1の外皮と、この第1の外皮の端部に端部を互いに重ね
    合わせて密着するとともに上記心材の外表面の残りのほ
    ぼ半分を密着して覆う熱収縮性フィルムからなる有底筒
    状の第2の外皮と、上記心材の球面状の両端部の外縁部
    分と外表面とを密着して覆う熱収縮性フィルムからなる
    筒状の外側外皮と、この外側外皮の内側の軸方向に配置
    されたワイヤとからなることを特徴とする係留用浮体。
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