JP2003319725A - 養殖用支柱 - Google Patents

養殖用支柱

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JP2003319725A
JP2003319725A JP2002131723A JP2002131723A JP2003319725A JP 2003319725 A JP2003319725 A JP 2003319725A JP 2002131723 A JP2002131723 A JP 2002131723A JP 2002131723 A JP2002131723 A JP 2002131723A JP 2003319725 A JP2003319725 A JP 2003319725A
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Toshiyuki Iwamoto
俊幸 岩本
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Cultivation Of Seaweed (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】竹製としていても、虫等から保護することがで
きて、耐久性を向上させることができる養殖用支柱を提
供すること。 【解決手段】養殖用支柱10は、竹製として、養殖用部
材5を保持するために、海底1に差し込まれて使用され
る。支柱10は、竹製の本体11と、少なくとも、海底
1に差し込まれた際の海底1と海水2との境界部位3付
近における竹製本体11の外周面の全周を覆うように配
設された保護被覆層15と、を備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海苔養殖用の網や
牡蠣の養殖いかだ等の養殖用部材を保持するために、海
底に差し込まれて使用される竹製の養殖用支柱に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、例えば、海苔養殖用の
網の支柱としては、竹製、グラスファイバー等の合成樹
脂製、金属製の種々のものがあり、海底に差し込んで、
海面付近に、海苔養殖用網の縁を保持させていた。そし
て、海苔養殖用網の支柱としては、海苔の養殖における
ランニングコストが安く、かつ、適度の「しなり」があ
って、海苔養殖用網の支持に適していることから、竹製
のものが、好まれて使用されていた。
【0003】しかし、従来の竹製の支柱では、海底に差
し込んだ際の海底と海水との境界部位付近が、海底と海
水との境界付近に生息する虫によってかじられて、破損
する場合があった。特に、海底と海水との境界付近に、
竹の節が配置されている場合には、その節付近がかじら
れ易く、甚だしい場合には、その節付近の全周がかじら
れていた。また、節以外でも、差し込まれた海底と海水
との境界付近から海水側の10cm程度までのエリアで
は、虫によるかじりが生じ易かった。
【0004】そして、このような破損があると、海苔の
養殖時期(通常、九月の中・下旬から四月上旬)を終え
て、支柱を抜き取る際、かじられた部位で折れたり、あ
るいは、抜いて回収しても、翌年の使用時までに、その
部位の腐敗等が進行して、翌シーズンに使用できなくな
る場合があった。ちなみに、竹製の養殖用支柱では、少
なくとも3シーズンは、使用することとなっていた。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、竹製としていても、虫等から保護することができ
て、耐久性を向上させることができる養殖用支柱を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る養殖用支柱
は、養殖用部材を保持するために、海底に差し込まれて
使用される竹製の養殖用支柱であって、竹製の本体と、
少なくとも、海底に差し込まれた際の海底と海水との境
界部位付近における本体の外周面の全周を覆うように配
設された保護被覆層と、を備えて構成されていることを
特徴とする。
【0007】本発明に係る養殖用支柱では、竹製本体に
おける海底に差し込まれた際の海底と海水との境界部位
付近に、その外周面の全周を覆うように、保護被覆層が
配設されていることから、虫が竹製本体をかじることを
防止でき、竹製本体の耐久性が向上する。
【0008】また、海底と海水との境界部位付近の竹製
本体の外周面に、保護被覆層が配設されていることか
ら、支柱が、大きくゆれて、境界部位付近の海底の砂や
砂利等と干渉しても、竹製本体の破損を防止できる。
【0009】したがって、本発明に係る養殖用支柱で
は、虫等から保護することができて、耐久性を向上させ
ることができる。
【0010】なお、保護被覆層は、竹製本体の全長にわ
たって、配設させてもよいが、海底に差し込まれた際の
海底と海水との境界部位付近に、部分的に設けて、省資
源的に、配設することが望ましい。
【0011】そして、請求項2に記載したように、保護
被覆層が、合成樹脂製のシート状素材からなる保護カバ
ーによって、構成されて、保護カバーが、海底に差し込
まれた際の海底と海水との境界部位付近における節を含
んだ本体外周面を覆うように、本体に対して、部分的に
巻き付けられていれば、虫のかじり易い節を含めて、竹
製本体を、効率的に、保護カバーによって保護すること
ができる。
【0012】さらに、保護被覆層が、合成樹脂製のシー
ト状素材からなる保護カバーによって、構成されている
ことから、剥がれ易い塗装等からなる保護被覆層に比べ
て、耐久性が向上し、さらに、貝が付着しても、容易に
剥がすことができる。勿論、合成樹脂製のシート状素材
は、入手し易いことから、コストの上昇を抑えることも
できる。
【0013】そしてまた、請求項3のように、保護カバ
ーが、所定長さの筒状の熱収縮シート状素材から形成さ
れて、そのシート状素材を竹製本体の所定部位に外装し
て加熱することにより、竹製本体に密着するように巻き
付けられている構成とすれば、接着剤等を利用すること
なく、容易に、保護カバーを密着させて竹製本体に巻き
付けることができるため、竹製本体に保護カバーを設け
ることとしても、コスト・工数を抑えて、養殖用支柱を
製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明すると、実施形態の養殖用支柱10は、
図1に示すように、下端10a側を海底1に差し込み、
養殖用部材としての海苔養殖用網5の縁5aに連結され
た円環状の浮き輪6を、上端10bから嵌めて使用す
る。
【0015】そして、この支柱10は、竹製の本体11
と、本体11の外周面の全周を覆うように、本体11に
巻き付けられた保護カバー15と、から構成されてい
る。支柱下端10aの本体11の部位には、海底1に差
し込み易いように、先細り状に切りかかれたテーパ部1
2が、形成されている。
【0016】なお、竹製本体11は、全長L0を約3.
5〜7m、下端10aの外径Daを約50〜85mm、
上端10bの外径Dbを、作業者が持ちやすいように、
約25〜35mmとして、適度な「しなり」を有したモ
ウソウダケやマダケ等が使用され、海苔養殖する海面下
の深さに応じた長さのものが、適宜、使用される。ま
た、竹製本体11の節13・13間の長さ寸法B(図2
参照)は、30〜60cmとしている。
【0017】さらに、支柱10は、海底1に差し込む標
準長さ(深さ)L1を約1.5m、保護カバー15は、
全長Xを約1.5mとして、実施形態の場合、カバー下
端15aの支柱下端10aからの長さL2を約1mとし
ている。
【0018】そして、この保護カバー15は、実施形態
の場合、図2に示すように、ポリエステル等の所定長さ
(約1.5m)の筒状の熱収縮シート状素材Sを、竹製
本体11に被せ、ついで、熱風等を吹き付けて、収縮さ
せることにより、竹製本体11の外周面に対して、密着
させて巻き付けている。なお、巻き付けられた保護カバ
ー15の厚さ寸法tは、0.5〜1.0mm程度として
いる(図3参照)。
【0019】この養殖用支柱10では、使用時、海水を
吐出する水中ポンプを使用して、海底1に海水を吹き付
けて穴を掘り、掘ると同時に、掘った穴に支柱10の下
端10a側を差し込んで、敷設する。なお、掘った穴へ
の海水の吹き付けをやめれば、周囲の海底1の砂等が穴
を塞ぐことから、支柱10は、容易に、海底1に固定さ
れる。そして、適数本、支柱10を敷設した後、海苔養
殖用網5の浮き輪6を、所定の支柱10に嵌めれば、海
苔養殖用網5によって、海苔の養殖を行なえる。
【0020】そして、実施形態の養殖用支柱10では、
竹製本体11における海底1に差し込まれた際の海底1
と海水2との境界部位3付近に、その外周面の全周を覆
うように、保護被覆層としての保護カバー15が巻き付
けられていることから、境界部位3付近に生息する虫が
竹製本体11をかじることを防止でき、竹製本体11の
耐久性が向上する。
【0021】また、海底1と海水2との境界部位3付近
の竹製本体11の外周面に、保護カバー15が巻き付け
られていることから、支柱10が、大きくゆれて、境界
部位3付近の海底1aの砂や砂利等と干渉しても、竹製
本体11の破損を防止できる。
【0022】したがって、実施形態の養殖用支柱10で
は、虫等から保護することができて、耐久性を向上させ
ることができる。
【0023】なお、保護カバー15は、竹製本体11の
全長にわたって、巻き付けてもよいが、実施形態のよう
に、海底1に差し込まれた際の海底1と海水2との境界
部位3付近に、部分的に設けて、省資源的に、配設する
ことが望ましい。
【0024】また、実施形態では、保護被覆層が、合成
樹脂製のシート状素材からなる保護カバー15によっ
て、構成されて、保護カバー15が、海底1に差し込ま
れた際の海底1と海水2との境界部位3付近における節
13を含んだ竹製本体11の外周面を覆うように、本体
11に対して、部分的に巻き付けられている。そのた
め、虫のかじり易い節13を含めて、竹製本体11を、
効率的に、保護カバー15によって保護することができ
る。
【0025】さらに、保護被覆層が、合成樹脂製のシー
ト(フィルム)状素材からなる保護カバー15によっ
て、構成されていることから、剥がれ易い塗装等からな
る保護被覆層に比べて、耐久性が向上し、さらに、貝が
付着しても、容易に剥がすことができる。勿論、合成樹
脂製のシート状素材は、入手し易いことから、コストの
上昇を抑えることもできる。
【0026】ちなみに、上記の観点を考慮しなければ、
塗装等によって、保護被覆層を設けてもよい。
【0027】また、保護被覆層15の長さXは、支柱1
0を海底1に差し込む際のばらつきを考慮して、0.5
〜2.5m程度とすることが望ましい。なぜなら、支柱
10の海底1への差し込み時の海底1と海水2との境界
部位3から海水2側へ10cm程度のエリア(虫のかじ
り易いエリア)を中心に保護し、かつ、そのエリアの上
下10cm程度を余裕を持って、竹製本体11を覆うよ
うにすると、保護被覆層15の長さXは、少なくとも3
0cm程度となる。そして、支柱10の差し込み深さL
1に、±10cm程度の誤差が生じても、保護被覆層1
5の長さ寸法Xが、50cm以上あれば、支柱10の差
し込み時に誤差が生じても、余裕を持って、境界部位3
付近の竹製本体11を保護することができるからであ
る。また、保護被覆層15の長さXが2.5mを越えれ
ば、被覆層15の長さ寸法Xが長すぎて、被覆層15の
材料使用量が増え、好ましくない。
【0028】さらに、保護被覆層15の長さXは、望ま
しくは、1〜2mの範囲内、さらに好ましくは、1.5
m前後がよい。すなわち、竹製本体11の節13・13
間の長さXは、約30〜60cm程度としており、保護
被覆層15の長さが1〜2mの範囲内であれば、節間距
離Bが長い竹製本体11でも、差し込んだ際の海底1と
海水2との境界部位3付近の最も近接した一つの節1
3、あるいは、節間距離Bが短い竹製本体11でも、境
界部位3付近の2個程度以上の節13を、容易に、保護
被覆層15が覆えることから、種々の竹製本体11の境
界部位3付近の節13を、確実に、覆うことができる。
勿論、この場合、支柱10の差し込み深さL1が一層ば
らついても、差し込んだ竹製本体11における海底1と
海水2との境界部位3付近の節13を、保護被覆層15
が、的確に保護することができる。
【0029】さらに、保護被覆層を実施形態のような筒
状のシート状素材Sから形成した保護カバー15から構
成する場合には、その長さ寸法Xを1.5m程度として
いれば、節間距離Bが0.6mとした竹製本体11で
も、保護カバー15によって、差し込んだ際の境界部位
3付近の少なくとも2個以上の節13をカバーでき、ま
た、当然に、節間距離Bの短い竹製本体11にも使用で
きる。すなわち、長さ寸法L0や節間距離Bの相違する
竹製本体11に対して、一種類の素材Sを使用するだけ
で、養殖用支柱10を製造することができて、長さ寸法
L0や節間距離Bの相違する複数種類の竹製本体11に
対して、支障なく、シート状素材Sを共用でき、長さの
相違する各種類の養殖用支柱10を、一層、コストを抑
えて、製造することができる。
【0030】そして勿論、実施形態では、保護カバー1
5が、所定長さの筒状の熱収縮シート状素材Sから形成
されて、竹製本体11の所定部位に外装され、加熱され
ることにより、竹製本体11に密着するように巻き付け
られて、支柱10が製造されている。そのため、カバー
15を、接着剤等を利用することなく、容易に、密着さ
せて竹製本体11に巻き付けることができて、竹製本体
11に保護カバー15を設けることとしても、コスト・
工数を抑えて、養殖用支柱10を製造することができ
る。
【0031】なお、上記の観点を考慮しなければ、塩化
ビニル等の合成樹脂製の、テープ材を含んだシート状素
材を、接着剤を利用して、本体11の所定部位に、巻き
付けて、保護カバー15を形成してもよい。
【0032】また、実施形態では、支柱が保持する養殖
用部材として、海苔養殖用の網5を例示したが、本発明
の養殖用支柱は、海苔養殖用網に限らず、牡蠣・真珠貝
等の貝類等の養殖いかだ等の養殖用部材を保持する場合
にも、適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の養殖用支柱の使用状態を
示す斜視図である。
【図2】同実施形態の養殖用支柱の製造工程を説明する
図である。
【図3】同実施形態の養殖用支柱の部分断面図である。
【符号の説明】
1…海底、 2…海水、 3…境界部位、 5…(養殖用部材)海苔養殖用網、 10…養殖用支柱、 11…竹製本体、 15…(保護被覆層)保護カバー、 S…熱収縮シート状素材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 養殖用部材を保持するために、海底に差
    し込まれて使用される竹製の養殖用支柱であって、 竹製の本体と、少なくとも、海底に差し込まれた際の海
    底と海水との境界部位付近における前記竹製本体の外周
    面の全周を覆うように配設された保護被覆層と、を備え
    て構成されていることを特徴とする養殖用支柱。
  2. 【請求項2】 前記保護被覆層が、合成樹脂製のシート
    状素材からなる保護カバーによって、構成されて、 前記保護カバーが、海底に差し込まれた際の海底と海水
    との境界部位付近における節を含んだ前記竹製本体の外
    周面を覆うように、前記竹製本体に対して、部分的に巻
    き付けられていることを特徴とする請求項1に記載の養
    殖用支柱。
  3. 【請求項3】 前記保護カバーが、所定長さの筒状の熱
    収縮シート状素材から形成されて、前記素材を前記竹製
    本体の所定部位に外装して加熱することにより、前記竹
    製本体に密着するように巻き付けられていることを特徴
    とする請求項2に記載の養殖用支柱。
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