JPH11299372A - 苗木保護具及びそれを用いた苗木育成方法 - Google Patents

苗木保護具及びそれを用いた苗木育成方法

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JPH11299372A
JPH11299372A JP11080698A JP11080698A JPH11299372A JP H11299372 A JPH11299372 A JP H11299372A JP 11080698 A JP11080698 A JP 11080698A JP 11080698 A JP11080698 A JP 11080698A JP H11299372 A JPH11299372 A JP H11299372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗木保護カバーにより仕切られた空間内に雑
草等が繁殖するのを防止し、当該空間内を苗木のみを育
成させるのに適した環境下とすることが可能な苗木保護
カバー及びそれを用いた苗木育成方法を提供すること。 【解決手段】 苗木保護具を、苗木に被せて使用する透
明又は半透明の筒状の苗木保護カバーと、苗木の根元に
載置して使用する光遮蔽性の可撓性シート体により構成
された苗木保護カバー内表面輪郭と略同じ大きさ・形状
の雑草等の繁殖抑止シート体とにより構成する。上記の
雑草等の繁殖抑止シート体は、苗木を挿通させるための
孔と当該孔を中心に放射状に伸びる三本以上の切り込み
(一本は、雑草等の繁殖抑止シート体端部にまで達す
る)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山林等に植えた苗
木の育成を促進させるための保護具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、山林等に植えた苗木が鹿、
兎、鼠等の動物に食べられたりすること(獣害)を防止
するため、植えた苗木がある程度生長するまで、両端面
が開口した透明或いは半透明の筒状体により構成された
苗木保護カバーを被せて育成させるという方法が採用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した、苗木がある
程度生長するまでの間、苗木保護カバーを被せて育成さ
せるという方法は、獣害を防止するという面では、極め
て良好な結果が得られたが、反面、苗木保護カバーによ
って仕切られた空間内に生えた雑草等も獣害から保護さ
れるため、苗木保護カバーによって仕切られた空間内に
は雑草等が繁殖するという結果を招いていた。このよう
に苗木保護カバーによって仕切られた空間内に雑草等が
繁殖すると、雑草等は苗木よりも早く生長するため、最
悪の場合、苗木よりも高く生長した雑草等によって苗木
に当たる筈の光が遮蔽されることになって、肝心の苗木
が、光不足のために枯れてしまうということも懸念され
る。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、苗木保護カバーにより仕切られた空
間内に雑草等が繁殖するのを防止し、当該空間内を苗木
のみを育成させるのに適した環境下とすることが可能な
苗木保護カバー及びそれを用いた苗木育成方法を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明の苗木保護カバーは、苗木に被せて使
用する透明或いは半透明の筒状の苗木保護カバーと、苗
木の根元に載置して使用する光遮蔽性の可撓性シート状
体により構成された苗木保護カバー内表面側輪郭と略同
じ大きさ・形状の雑草等の繁殖抑止シート体とにより構
成され、当該雑草等の繁殖抑止シート体は、その略中央
部に設けられた苗木を挿通させるための孔と、当該孔を
中心にして放射状に略等間隔を空けて設けられた三本以
上の切り込みを有し、かつ、前記切り込みの中の一本
が、当該雑草等の繁殖抑止シート体の端縁にまで実質的
に達していることを特徴とするものである。
【0006】また、上記の苗木保護具を使用した本発明
の苗木育成方法は、上記した雑草等の繁殖抑止シート体
を、当該雑草等の繁殖抑止シート体に設けられた孔中に
植えた苗木を挿通させるようにして根元に載置した後、
苗木及びその根元に載置した雑草等の繁殖抑止シート体
を、透明又は半透明の苗木保護カバーにより被い、この
状態で苗木がある程度生長するまで育成することを特徴
とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の苗
木保護具及びそれを用いた苗木育成方法の具体例を説明
する。図1は、本発明苗木保護具における雑草等の繁殖
抑止シート体の一例を示す平面図であり、図3は、図1
に示す雑草等の繁殖抑止シート体と透明又は半透明の筒
状体からなる苗木保護カバーとから構成される苗木保護
具を設置した状態を示す図である。
【0008】図1に示す雑草等の繁殖抑止シート体1
は、図3に示す苗木保護カバー9のように、断面形状が
正六角形となった苗木保護カバーのためのものである。
この雑草等の繁殖抑止シート体1は、黒色に着色された
厚さ0.7mmのポリプロピレンシートを素材としたも
のであり、その略中央部には苗木を挿通させるための直
径25mmの孔12が設けられると共に、孔12を中心
にして放射状に伸びるように略等間隔に形成された六本
の切り込み13A〜13Fが設けられている。また、切
り込み13A〜13Fの中の一本である切り込み13A
は、その端部が雑草等の繁殖抑止シート体1の端縁にま
で達しているが、残りの13B〜13Fについては、苗
木を挿通させるための孔12の端縁と雑草等の繁殖抑止
シート体1の端縁の間の所定の箇所(図1に示す例で
は、雑草等の繁殖抑止シート体1の端縁から20mm程
度の位置)で止まっている。更に、雑草等の繁殖抑止シ
ート体1の周辺には、使用時に下方に(すなわち、地面
側に向けて)折り曲げ、土中に埋設するための片11a
〜11fが設けられている。
【0009】本発明において使用される雑草等の繁殖抑
止シート体の素材は、上記のポリプロピレンシートに限
らず、光遮蔽性を付与することが可能で、可撓性があ
り、長期間にわたって屋外に暴露しても劣化等が生じな
いという特性や、雨や地面から滲み出てくる水分等によ
って悪影響を受けないという特性を有するものであれ
ば、いずれのものであっても使用可能である。また、そ
の厚さについても、光遮蔽性を確保し得る範囲であれば
任意であるが、あまり厚すぎると、後記するような孔近
傍が上方への撓んだ状態となり難くなるという問題が懸
念されるので、必要以上に厚くするべきではない。
【0010】また、雑草等の繁殖抑止シート体の色は、
光遮蔽性を確保し得るものであれば特に限定されるもの
ではなく、例えば、光を反射するような性質の色(白や
銀等)に着色する等して、地面にまで到達した光を雑草
等の繁殖抑止シート体表面で反射させるようにすること
もできる。
【0011】雑草等の繁殖抑止シート体の中央部に設け
られた孔の直径は、植える苗木の太さによって選定され
るが、一般的には20〜30mm程度の範囲である。苗
木の太さに比べて、雑草等の繁殖抑止シート体の中央部
に設けられた孔の直径が大きすぎる場合には、苗木と当
該孔との間に雑草が繁殖してしまい、本発明の苗木保護
具を使用することによる効果を期待できない。一方、苗
木の太さよりも雑草等の繁殖抑止シート体の中央部に設
けられた孔の直径が小さい場合であっても、雑草等の繁
殖抑止シート体は、可撓性のある素材を用いており、か
つ、放射状に設けられた三本以上の切り込みが存在する
ことにより、上記孔の周縁近傍が上方に撓んだ状態とな
って、当該孔の直径が実質的に広げられたことになるた
め、雑草等の繁殖抑止シート体の中央部に設けられた孔
の直径よりも太い苗木であっても対応可能である。勿
論、苗木が生長し、その太さが雑草等の繁殖抑止シート
体の中央部に設けられた孔の直径よりも太くなった場合
も、上記の同様に上記孔の周縁近傍が上方に撓み、当該
孔の直径が実質的に広げられた状態となるため、支障は
来さない。
【0012】本発明の雑草等の繁殖抑止シート体におい
ては、上記孔の周辺に、当該孔を中心に放射状に伸びる
三本以上の切り込みが略等間隔を空けて形成されてい
る。この切り込みを設けることにより、上記したよう
に、苗木の太さが、雑草等の繁殖抑止シート体の略中央
部に設けた孔の直径よりも太くなっても支障を来すこと
ない。この切り込みの本数については、特に制限はない
が、あまりに本数が少ないと、上記の効果が発現し難く
なる(すなわち、上記孔の周縁近傍が上方に撓んだ状態
となり難くなる)。尚、上記切り込みが伸びる方向は、
雑草等の繁殖抑止シート体の本体(下方に折り曲げて土
中に埋設させるための片を除いた部分)の形状にかかわ
らず、任意に設定することができる。すなわち、図1に
示す例では、各切り込み13A〜Fは、雑草等の繁殖抑
止シート体1の本体形状となる正六角形の頂点に向けて
伸びるように形成してあるが、必ずしもこのような方向
に伸びるようにする必要はないのである。
【0013】上記の切り込みの中の一本は、その端部が
雑草等の繁殖抑止シート体の端縁にまで実質的に達して
いる必要がある。尚、ここでいう端縁にまで実質的に達
しているという意味は、切り込み端部が完全に端縁にま
で達しているもの(すなわち、この切り込みを境にして
完全に分断された状態となっているもの)だけではな
く、例えば、雑草等の繁殖抑止シート体の端縁にまで達
してはいないが、切り込みが形成されていない部分(す
なわち、繋がった部分)が極僅かで、必要に応じて、こ
の部分を簡単に切断できる状態にあるもの、等も含むと
いう意味である。
【0014】この端部が雑草等の繁殖抑止シート体の端
縁にまで実質的に達している切り込み(完全に分断され
た部分)の存在により、苗木に雑草等の繁殖抑止シート
体を取り付ける際、もしくは、生長した苗木より雑草等
の繁殖抑止シート体を外す際に、この切り込み部分を手
で広げ、この間を通して苗木に取り付け、もしくは、苗
木から外すことが可能となる。
【0015】上記の雑草等の繁殖抑止シート体は、図1
に示す雑草等の繁殖抑止シート体1のように、その周辺
に、下方に折り曲げ、土中に埋設するための片を形成し
ておくのが望ましい。このような片を形成し、これを土
中に埋設するようにして雑草等の繁殖抑止シート体を載
置することにより、苗木保護カバーを被せずとも当該雑
草等の繁殖抑止シート体の位置が決まるため、苗木保護
カバーを被せるときの作業性が向上するといった利点
や、当該繁殖抑止シート体の載置面(地面)からの浮き
上がりが生じ難いという利点がある。尚、図1に示す雑
草等の繁殖抑止シート体1の本体となる正六角形の全て
の辺に上記の片11a〜fを設けているが、上記利点を
確保するためには、例えば、11a、11c、11eだ
けを設けるようにしたもの(すなわち、雑草等の繁殖抑
止シート体1の本体となる正六角形の辺の全てではな
く、一つおきに上記片を形成したもの)であっても差し
支えない。
【0016】図1に示す雑草等の繁殖抑止シート体1
は、ポリプロピレンに帯電防止剤や黒色の着色剤等の各
種添加剤を添加した組成物を押出機のTダイより押し出
し、厚さが0.7mmとなるようにシート化したもの
を、所定形状(すなわち、図1に示す形状)に打ち抜く
と同時に、各切り込み13A〜F及び各片11a〜fと
雑草等の繁殖抑止シート体1の本体となる正六角形の境
界部分の折り目線を形成することによって得られたもの
である。
【0017】そして、この雑草等の繁殖抑止シート体1
を苗木の根元に載置する場合には、まず、図2に示すよ
うに、各片11a〜fを下方に折り曲げてから、雑草等
の繁殖抑止シート体1の端縁にまで達する切り込み13
A部分を手で広げ、この切り込み13Aの間から苗木T
に取り付けて苗木を孔12に挿通させた後、下方に折り
曲げた各片11a〜fを土中に埋設させる。次いで、図
3に示すように、苗木T及びその根元に載置した雑草等
の繁殖抑止シート体1に、苗木保護カバー9を被せると
共に、その下端部を土中に埋設し、本発明の苗木保護具
の設置が完了する。
【0018】本発明の苗木保護具における苗木保護カバ
ーとしては、従来より苗木保護カバーとして使用されて
いるものであればいずれのものであっても使用可能であ
り、例えば、登録実用新案第3009585号公報に提
案されているようなその断面が多角形となったものの
他、断面形状が円形となった円筒状のものであっても使
用可能である。
【0019】但し、本発明の苗木保護具においては、上
記の雑草等の繁殖抑止シート体の平面形状(図1に示す
雑草等の繁殖抑止シート体1のように、下方に折り曲げ
土中に埋設するための片11a〜fを有するものの場合
は、各片を折り曲げた状態における平面形状)と苗木保
護カバーの内表面側輪郭とが略同じ大きさ・形状でなけ
ればならない。雑草等の繁殖抑止シート体の平面形状と
苗木保護カバーの内表面側輪郭の大きさ・形状が一致し
ていないと、雑草等の繁殖抑止シート体と苗木保護カバ
ーの内表面との間に隙間ができるため、その隙間部分に
雑草が繁殖してしまうことが懸念される。
【0020】図3に示す苗木保護カバー9は、ポリプロ
ピレンに帯電防止剤等の各種添加剤を添加した組成物
を、押出機のTダイより押し出して、厚さが0.7mm
となるようにシート化して得られた透明ポリプロピレン
シートを素材とし、所定の形状に打ち抜くと共に所定箇
所に折り目線を形成し、所定箇所で折り曲げ、適宜の接
着剤を用いたり、超音波溶着させる等の手段により接着
して、その内表面側輪郭が下方に折り曲げ土中に埋設す
るための片11a〜fを折り曲げた状態の雑草等の繁殖
抑止シート体1の平面形状と略同じ大きさの正六角形を
なすようにして得られた、両端部が開口した筒状体によ
り構成されるものである。尚、この苗木保護カバー9の
長さは約1400mm(図3では、苗木保護カバーを途
中省略してある)、内径(正六角形の対角線の長さ)は
約120mmであるが、本発明において使用する苗木保
護カバーの長さ及び内径については、苗木の種類等に応
じて任意に設定できる。
【0021】苗木保護カバーを構成する素材は、上記の
ポリプロピレンのように、透明もしくは半透明とするこ
とができ、長期間にわたって屋外に暴露しても劣化等が
生じないという特性や、雨や地面から滲み出てくる水分
等によって悪影響を受けないという特性を有するもので
あれば、いずれのものであっても使用可能である。
【0022】上記の苗木保護カバーは、従来から使用さ
れている苗木保護カバーと同様、苗木の生長に不可欠な
光の透過を確保するため、透明もしくは半透明とする必
要がある。また、苗木保護カバーは、苗木保護カバー内
への通気性を確保するための通気孔を穿設したり、保形
性を確保すること等を目的として、その一方の端部もし
くは両端部に折り返し部を形成したもの等であってもよ
い。
【0023】尚、上記苗木保護カバーは、その下端部が
土中に埋設するようにして苗木等に被せるが、それだけ
では、風等によって簡単に吹き飛んでしまうため、従来
の苗木保護カバーを設置するときと同様、この苗木保護
カバーに隣接するように立設された添え木に、紐や針金
等を用いて固定される(図3では、苗木保護カバー9を
固定するための添え木及び紐等の図示を省略してい
る)。
【0024】以上のような、本発明の苗木保護具を用い
ることにより、苗木には、生長するに充分な光が当たる
が、苗木の根元に載置された雑草等の繁殖抑止シート体
の下には光が当たらず、仮に、この雑草等の繁殖抑止シ
ート体の下で雑草等が芽を出したとしても、光遮蔽性の
雑草等の繁殖抑止シート体によって光が遮られるため、
芽を出した雑草等には光が当たらず、生長せずに枯れて
しまう。
【0025】また、本発明の苗木保護具において使用す
る雑草等の繁殖抑止シート体は、可撓性シート状体によ
り構成され、かつ、苗木を挿通させるための孔の周辺
に、当該孔を中心に放射状に伸びる三本以上の切り込み
が、略均等間隔を空けて設けられているので、苗木が生
長して当該孔の直径よりも太くなった場合であっても、
当該孔の周縁近傍が上方に撓み、当該孔の直径が実質的
に広げられた状態となるため、支障は来さない。
【0026】更に、本発明の苗木保護具において使用す
る雑草等の繁殖抑止シート体に設けられた上記切り込み
の中の一本は、当該雑草等の繁殖抑止シート体の端縁に
まで実質的に達しているので、苗木に雑草等の繁殖抑止
シート体を取り付ける際、もしくは、生長した苗木より
雑草等の繁殖抑止シート体を外す際の作業性も、極めて
良好である。
【0027】次に、本発明の苗木保護具の他の実施例を
説明する。図4に示す雑草等の繁殖抑止シート体2は、
素材や、全体的な形状及び大きさは、図1に示す雑草等
の繁殖抑止シート体1と同じであるが、雑草等の繁殖抑
止シート体2に設けられた六本の切り込み23A〜Fに
より分割されて形成された各三角形状片に、当該三角形
状片の辺を形成する二本の切り込み同志を連結するよう
に設けられた折り目線を24a及び24bが形成されて
いるものである。このような折り目線を形成しておくこ
とによって、図5に示すように、苗木Tが生長して、雑
草等の繁殖抑止シート体2の中央部に設けられた孔22
の直径よりも太くなったときに、この折り目線24aの
部分で折れ曲がり、その結果、雑草等の繁殖抑止シート
体2の中央部に設けられた孔22の直径が実質的に広げ
られた状態となる。勿論、上記したように、折り目線を
24a及び24bを形成せずとも、苗木が生長して、雑
草等の繁殖抑止シート体の略中央部に設けられた孔の直
径よりも太くなったときには、当該孔近傍が上方に撓む
ため、当該孔の直径が実質的に広げられた状態となる
が、図4に示すような折り目線を設けておいた方が、苗
木表面にかかる力(上方に撓んだ雑草等の繁殖抑止シー
ト体の略中央部に設けられた孔の近傍が元に戻ろうとす
る力)が小さい等、苗木に与える影響が少ないといった
利点がある。
【0028】尚、上記の折り目線は、切り込みによって
形成された三角形状片の辺を形成する二本の切り込み同
志を連結するように設けられていれば、その機能を果た
すことができるが、見栄えが良く、また、上記の苗木表
面にかかる力に偏りが生じない等の理由により、図4に
示すように、折り目線がn本の切り込み上に頂点を有す
る正n角形を描くように形成するのが望ましい(図4に
示す例では、六本の切り込み23A〜F上に頂点を有す
る正六角形を描くように折り目線を24a及び24bが
形成されている)。また、図4に示す例では、各三角形
状片に二本ずつの折り目線24a及び24bを設けてい
るが、折り目線の本数は一本であってもよいし、三本以
上とすることも可能である。
【0029】図6に示す、雑草等の繁殖抑止シート状体
3は、円筒上の苗木保護カバーに使用するためのもので
ある。この雑草等の繁殖抑止シート状体3にも、その中
央部には苗木を挿通させるための孔32が設けられると
共に、その周辺部には、当該孔32を中心に放射状に伸
びる切り込み33A〜33Fが設けられ、かつ、切り込
み33Aは、繁殖抑止シート状体3の端縁にまで達して
いる。また、図6に示す雑草等の繁殖抑止シート状体3
は、その周辺に下方に折り曲げ、土中に埋設するための
片が形成されていないが、本発明において使用する雑草
等の繁殖抑止シート状体は、このような片が形成されて
いなくても差し支えないものである。但し、上記したよ
うに、設置面からの浮き上がりの発生防止や苗木保護カ
バーを被せるときの作業性等を考慮すると、図1や図4
に示す雑草等の繁殖抑止シート状体1、2のように、土
中に埋設するための片を形成したものの方がより好まし
い。
【0030】以上、本発明の苗木保護具の具体的な実施
例を挙げて説明してきたが、本発明の苗木保護具は、以
上に挙げた実施例に限定されるものではないことは言う
までもないことである。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の苗木保護
具を使用して苗木を育成すれば、獣害を防止し得ること
は勿論のこと、苗木保護カバーにより仕切られた空間内
に雑草等が繁殖して、苗木の生長を妨げるようなことも
ない。
【0032】また、本発明の苗木保護具において使用す
る雑草等の繁殖抑止シート体に設けられた上記切り込み
の中の一本は、当該雑草等の繁殖抑止シート体の端縁に
まで実質的に達しているので、苗木に雑草等の繁殖抑止
シート体を取り付ける際、もしくは、生長した苗木より
雑草等の繁殖抑止シート体を外す際の作業性も、極めて
良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における雑草等の繁殖抑止シート体の一
例を示す平面図である。
【図2】図1に示す雑草等の繁殖抑止シート体の周辺に
設けられた片を下方に折り曲げ状態を示す図である。
【図3】図1に示す雑草等の繁殖抑止シート体及びそれ
に対応した苗木保護カバーを設置した状態を示す図であ
る。
【図4】本発明における雑草等の繁殖抑止シート体の他
の一例を示す平面図である。
【図5】図4に示す雑草等の繁殖抑止シート体を用いて
苗木を育成したときの、苗木が生長して雑草等の繁殖抑
止シート体に設けられた孔よりも太くなった状態を示す
図である。
【図6】本発明における雑草等の繁殖抑止シート体の他
の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1、2、3・・・雑草等の繁殖抑止シート体 12、22、32・・・苗木を挿通させるための孔 9・・・苗木保護カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗木に被せて使用する筒状の苗木保護カ
    バーと、苗木の根元に載置して使用する雑草等の繁殖抑
    止シート体とにより構成される苗木保護具であって、 苗木保護カバーは、両端面が開口した透明又は半透明の
    筒状体であり、 雑草等の繁殖抑止シート体は、光遮蔽性の可撓性シート
    状体により構成され、苗木保護カバー内表面側輪郭と略
    同じ大きさ・形状であり、その略中央部には苗木を挿通
    させるための孔を備え、 雑草等の繁殖抑止シート体の略中央部に設けられた苗木
    を挿通させるための孔の周辺には、当該孔を中心にして
    放射状に伸びる三本以上の切り込みが略等間隔を空けて
    形成され、かつ、前記切り込みの中の一本が当該雑草等
    の繁殖抑止シート体の端縁にまで実質的に達している、
    ことを特徴とする苗木保護具。
  2. 【請求項2】 雑草等の繁殖抑止シート体の周辺部に、
    下方に折り曲げた状態で土中に埋設して雑草等の繁殖抑
    止シート体を固定するための片が設けられている請求項
    1記載の苗木保護具。
  3. 【請求項3】 雑草等の繁殖抑止シート体に設けられた
    三本以上の切り込みにより分割されて形成された各三角
    形状片には、当該三角形状片の辺を形成する二本の切り
    込み同志を連結するように設けられた折り目線を形成し
    てなる請求項1又は2記載の苗木保護具。
  4. 【請求項4】 植えられた苗木の根元に、請求項1〜3
    いずれか1項に記載の雑草等の繁殖抑止シート体を、そ
    の略中央部に設けられた孔中に苗木が挿通するようにし
    て載置すると共に、苗木及び雑草等の繁殖抑止シート体
    に筒状の苗木保護カバーを被せた状態で、苗木がある程
    度生長するまで育成することを特徴とする請求項1〜3
    いずれか1項に記載の苗木保護具を用いた苗木育成方
    法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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