JP2614083B2 - 車載用地図表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、CD−ROM等の記憶手段に記憶された地図をC
RT等のディスプレイに表示するとともに、算出された自
動車の現在地を画面に表示させることができる車載用の
地図表示装置に関するものである。

従来技術 従来の車載用地図表示装置は一定の地図を記憶したCD
−ROMから所定の縮尺で所要部がCRTディスプレイに表示
されるとともに、方向センサおよびスピードセンサ等か
らの検出信号をもとに演算を行い自動車の現在位置を地
図上の座標として算出し、CRTディスプレイに表示され
た地図上の相当地点を表示するようになっている。

その他に、画面選択手段により必要とされる画面を設
定された縮尺でCRTディスプレイに表示することもでき
る。

解決しようとする課題 走行中に、目的地付近の道路状況を定期的に確認した
い場合や、高速道路のインターチェンジにおけるランプ
閉鎖等を確認したい場合等が生ずるが、かかる場合に目
的地付近またはインターチェンジの道路状況を示す画面
をCRTディスプレイに表示させるため、画面選択操作を
行なって通常の走行モードから所要の画面へ変更しなけ
ればならない。

しかし画面選択操作は画面の縮尺操作も伴って必ずし
も簡単ではなく時間も要するので、運転中にかかる操作
を行うのは極めて面倒である。

一度ならず数度にわたって確認作業を必要とするとき
には、その度毎に画面の選択操作を行うのは煩雑であ
る。

するための手段および作用 本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的
とする処は、必要とされる画面を簡単に表示させること
ができる車載用地図表示装置を供する点にある。

すなわち本発明は、地図記憶手段と、現在地検出手段
と、前記現在地検出手段によって検出された地点の地図
を前記記憶手段から読み出して画面に表示する地図表示
手段と、からなる車載用地図表示装置において、運転者
によって操作される操作手段を有し、前記操作手段の操
作に応じて運転者が要求する所要の地図画面を前記地図
表示手段に表示し、前記操作手段の操作に応じて前記表
示された所望の地図画面を記憶する画面一時記憶手段
と、前記操作手段の操作に応じて前記画面一時記憶手段
によって記憶された画面を呼び出す画面呼出手段とを備
えた車載用地図表示装置である。

操作手段の操作に応じて運転者が要求する所望の地図
画面を表示手段に表示し、この表示された所要の地図画
面を画面一時記憶手段が操作手段の操作に応じて記憶す
るので、運転者が必要とする領域の最も適切で見やすい
拡大または縮小された地図画面を画面一時記憶手段が記
憶しておくことができ、必要な時に操作手段の操作によ
り該画面一時記憶手段から必要な画面を画面呼出手段が
呼び出すことができる。

すなわち本願発明は、運転に専念する走行中であって
も、地図のスクロール（上下左右移動）、拡大・縮小と
いった複雑な操作をすることなく、読み出し操作をする
だけで、目的地周辺やインターチェンジ付近といった運
転者が要求する所定領域の地図を表示することができ
る。

選択および縮尺作業による所要画面の設定は予めなさ
れているので、作業者は画面の呼出だけを行えばよく、
走行中でも容易に短時間に道路状況の確認をすることが
できる。

前記画面一時記憶手段は、前記操作手段が所定時間継
続して操作された時、表示された画面を記憶すること
で、誤操作を防止することができる。

前記画面一時記憶手段は複数の画面を記憶でき、前記
画面呼出手段は前記操作手段が操作される毎に記憶され
た複数の画面を順次切り換えて呼び出すことで、複数の
記憶画面を順次切換えて所要画面を選択表示させること
ができる。

また前記画面一時記録手段は複数の画面を記憶でき、
前記操作手段は前記画面一時記憶手段の記憶する複数の
画面に対応して複数設けられることで、複数の記憶画面
のうちから所要画面を瞬時に表示させることができる。

実 施 例 以下第１図ないし第11図に図示した発明に係る一実施
例について説明する。

第１図は本発明の地図表示装置１の正面図である。

該地図表示装置１は車両の運転席前方のインストルメ
ントパネルに配設されるものである。

中央にCRTディスプレイ２が位置し、その両側に各種
スイッチ類が配置されている。

CRTディスプレイ２の左側上方に表示の有無を切換え
る表示スイッチ11が位置し、その下に上下一対の縮尺ス
イッチが位置し、その上方が縮小スイッチ12,下方が拡
大スイッチ13である。

さらにその下に移動スイッチ14があり、同移動スイッ
チ14は上下左右に分割された４個のスイッチからなり、
各々位置する方向へ画面又は表示点を移動させることが
できる。

CRTディスプレイ２の右側上方には走行モードに切換
える走行モードスイッチ15,その右側に画面記録用かつ
画面呼出し用のメモリスイッチ16が配置され、その下方
に目的地を表示する目的地スイッチ17が位置する。

これらスイッチ15,16,17の下方には目的地を記憶させ
るセットスイッチ18が設けられている。

第２図に地図表示装置１の制御系の簡略ブロック図を
示す。

制御の中枢となる地図表示ECU30によってCD−ROM31に
記憶された一定の地図のうちから所要の部分が選択さ
れ、CRTディスプレイ２に表示される。

また自動車の位置を検出する方向センサ，スピードセ
ンサ等の位置検出センサ33からの検出信号が現在地演算
ECU34に入力されて、同現在地演算ECU34によって自動車
の現在地が算出され、算出結果は地図表示ECU30に入力
される。

そして本実施例では特定画面を一時的に記憶するRAM3
2が特別に設けられている。

なおRAM32の代りにEP−ROM等を用いても良い。

以上の制御系における表示制御について一例を挙げ、
画面表示（第３図ないし第11図）を伴って説明する。

まず表示スイッチ11を押すと、任意の画面がCRTディ
スプレイ２に表示される（第３図）。

このとき、自動車の現在地が×印で表示される。

なお表示スイッチ11のON操作で表示オフ状態の画面表
示としてもよい。

そして縮小スイッチ12,拡大スイッチ13を操作し所要
の大きさの地図として画面表示させる（第４図）。

ここでセットスイッチ18を押すと、×印が目的地を表
示する◎印となる（第５図）。

そして４個の移動スイッチ14を操作して◎印を所定の
目的地まで移動させる（第６図）。

例えば上方の移動スイッチ14を押せば◎印は画面の地
図上を上方に移動し、右方の移動スイッチ14を押せば地
図上を右方へ移動する。

このとき、画面中に目的地がない場合は、縮小スイッ
チ12により地図を縮小して目的地が画面内に入るように
したのち移動スイッチ14を操作して同目的地に◎印を移
動させる（第７図）。

目的地に至るまでの間で、高速道路に入るインターチ
ェンジがあり、同インターチェンジの道路状態を定期的
に確認したい場合に、前記◎印が移動スイッチ14の操作
により同インターチェンジがあるＡ点に移動したとき
に、移動を停止し、拡大スイッチ13を押して所要の拡大
画面を表示させ（第８図参照）、メモリスイッチ16を２
秒以上押すと画面右上方にＭ表示がなされ同画面がRAM3
2に記憶されたことが示される。

そして目的地スイッチ17を押し、元の画面に戻しＡ点
に位置する◎印を移動スイッチ14を操作して目的地まで
移動させ、再度目的地スイッチ17を押すと、現在地に×
印が再表示される（第９図）。

ここでセットスイッチ18を押すと目的地が記憶され、
地図表示装置１への設定操作は完了する。

走行モードスイッチ15を押せば、現在地を含む所定の
縮尺率における画面が表示され（第10図）、自動車は で示され、走行に伴ない画面および地図上の も自動的に移動し、運転者に何処を走行しているかを示
すことができる。

走行中に、前記Ａ点付近の道路状態を確認したいとき
は、メモリスイッチ16を押せば、予めRAM32に記憶され
ていた第８図図示の画面が呼出されてCRTディスプレイ
２に瞬時に表示される。

したがって走行中に画面の選択操作を行うといった煩
しい作業をしなくてすみ、ボタンを押す簡単な操作で所
要の画面を呼出すことができるので極めて便利である。

そして再度メモリスイッチ16を押せば、元の走行モー
ドに復帰する。

また走行モードで目的地スイッチ17を押せば、目的地
付近の地図を表示することができるので、目的地付近の
道路状態の確認も簡単にできる。

さらに走行モードにおいて、現在地から目的地までの
全体の地図を見たいときは、縮小スイッチ12を押せば第
11図に図示するように広範囲をしめす地図上で現在地が
どのあたりにあるかを確認することができる。

以上のように本実施例における地図表示装置１は、出
発地から目的地までの間の主要な分岐地点あるいは高速
道路のインターチェンジ等の道路状態を確認したいと思
われる地点付近の画面を予め所要縮尺率でRAM32に記憶
させておくことで、走行中に必要な時にメモリスイッチ
16を押す簡単な操作で同画面をCRTディスプレイ２に瞬
時に表示して確認できるので、操作性の向上、情報取得
時間の短縮が図られ、運転中に地図表示装置の煩わしい
操作をすることを回避できる。

本実施例ではＡ点付近の画面のみをRAM32に記憶させ
たが２点以上を指定してその付近の画面を記憶させるこ
ともできる。

このときはメモリスイッチ16を押す度に記憶画面が順
次切換えられ、元の画面への復帰を含め、画面切換えが
繰り返され、所要画面を選択するようになっている。

また画面呼出スイッチを複数設け、スイッチ毎に対応
する記憶画面が呼出されるようしてもよく、こうするこ
とで呼出スイッチを選択して押すことで瞬時に所要画面
を表示することができる。

なお本実施例では一時記憶手段としてRAMを用いたがE
P−ROM等を利用してもよい。

発明の効果 本実施例は予め所望画面を特別に記憶させておくこと
により、必要な時に簡単な操作で所要画面を瞬時に呼出
し表示することができるので、操作性に優れ、情報取得
時間の短縮を図ることできる。

また走行中でも簡単に所要の画面を表示できるので運
転中に地図表示装置の煩しい操作をすることを回避でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の地図表示装置の正面
図、第２図は同装置の制御系の簡略ブロック図、第３図
ないし第11図は同装置のCRTディスプレイに表示される
画面の例を示す図である。 １……地図表示装置、２……CRTディスプレイ、11……
表示スイッチ、12……縮小スイッチ、13……拡大スイッ
チ、14……移動スイッチ、15……走行モードスイッチ、
16……メモリスイッチ、17……目的地スイッチ、18……
セットスイッチ、30……地図表示ECU、31……CD−ROM、
32……RAM、33……位置検出センサ、34……現在地演算E
CU。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−9500（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−93613（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−93612（ＪＰ，Ａ)

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】地図記憶手段と、 現在地検出手段と、 前記現在地検出手段によって検出された地点の地図を前
   記記憶手段から読み出して画面に表示する地図表示手段
   と、 からなる車載用地図表示装置において、 運転者によって操作される操作手段を有し、 前記操作手段の操作に応じて運転者が要求する所要の地
   図画面を前記地図表示手段に表示し、前記操作手段の操
   作に応じて前記表示された所望の地図画面を記憶する画
   面一時記憶手段と、 前記操作手段の操作に応じて前記画面一時記憶手段によ
   って記憶された画面を呼び出す画面呼出手段と、 を備えたことを特徴とする車載用地図表示装置。
2. 【請求項２】前記画面一時記憶手段は、前記操作手段が
   所定時間継続して操作された時、表示された画面を記録
   することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の車載
   用地図表示装置。
3. 【請求項３】前記画面一時記憶手段は複数の画面を記憶
   でき、前記画面呼出手段は前記操作手段が操作される毎
   に記憶された複数の画面を順次切り換えて呼び出すこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の車載用地図表
   示装置。
4. 【請求項４】前記画面一時記憶手段は複数の画面を記憶
   でき、前記操作手段は前記画面一時記憶手段の記憶する
   複数の画面に対応して複数設けられることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の車載用地図表示装置。