JP2613666B2 - エレクトロクロミック素子 - Google Patents

エレクトロクロミック素子

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JP2613666B2
JP2613666B2 JP2212186A JP21218690A JP2613666B2 JP 2613666 B2 JP2613666 B2 JP 2613666B2 JP 2212186 A JP2212186 A JP 2212186A JP 21218690 A JP21218690 A JP 21218690A JP 2613666 B2 JP2613666 B2 JP 2613666B2
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dye solution
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本発明は、特定の物質を電圧の印加によって色変化さ
せるエレクトロクロミック素子に関する。
【従来の技術】
従来、エレクトロクロミック素子として、酸化タング
ステン(WO3)やビオロゲン化合物 を用いたものが知られている。前者は、負極となる透明
電極表面のWO3膜が、正極との間に封入された電解液中
の金属イオンM+で還元されてMxWO3となることにより、
無色から青色に変化する。また後者は、ビオロゲンを含
む電解液に電圧を印加すると、負極の電極表面でビオロ
ゲンが還元されてビオロゲンラジカルが生じ、このラジ
カルにより無色から青色に変化するものである。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のエレクトロクロミック素子は、
WO3等のエレクトロクロミック物質の酸化・還元反応に
よる色変化を利用したものであるため、使用に伴う酸化
・還元の繰り返しで素子材料たるエレクトロクロミック
物質が劣化しやすいという欠点がある。また色変化も、
エレクトロクロミック物質の酸化物と還元物の2種の色
に限定され、多色表示ができないという欠点がある。 そこで、本発明の目的は、酸化・還元反応を用いない
新規な色変化手法により、素子寿命を延ばし、多色表示
を可能ならしめるエレクトロクロミック素子を提供する
ことにある。
【課題を解決するための手段】
発明者は、ある種の有機化合物色素をクロロホルム,
アセトン,イソプロピルアルコール,エチルアルコール
等を含む溶媒に溶解すると、溶液の色が溶媒の組成(例
えば、溶媒中の水分量)に応じて緑から青や赤に変色す
ることに着目し、このようなソルバトクロミック現象を
エレクトロクロミック素子に応用すべく鋭意研究を重ね
た。その結果、上記溶液に接触させたイオン性水性ゲル
に電圧を印加することにより、この溶液中の水分量を制
御できることを見い出し、上記有機化合物色素の溶液と
イオン性水性ゲルを一体化することにより、本発明を構
成するに至った。 即ち、本発明のエレクトロクロミック素子は、一対の
透明導電性電極が形成された絶縁性基板と、この基板上
を被覆するイオン性の水性ゲル膜と、この水性ゲル膜に
対向して配設された透明板と、この透明板と上記水性ゲ
ル膜の間に封入された次の化学構造式を有する色素の溶
液を備えて、上記透明導電性電極への電圧の印加によ
り、上記水性ゲル膜が上記溶液の組成を変化させるよう
にしたことを特徴とする。 (但し、nは12から22までの整数である。) 上記色素の化学構造式中のアルキル基のnを、12から
22までに限定したのは、nが12未満では、色素が溶液中
の水やイオン性の水性ゲルに溶解して、劣化する虞れが
あるからであり、nが22を超えると、長い疎水性アルキ
ル鎖により色素溶液の取り扱いが難しくなるからであ
る。
【作用】
絶縁性基板の一対の透明導電性電極に電圧を印加しな
い場合、基板上を被覆するイオン性の水性ゲル膜は、こ
れに接する色素溶液の組成を変化させず、封入された当
初の色素溶液の色(例えば赤)が透明板を通して表示さ
れる。次に、一対の透明導電性電極に電圧を印加する
と、上記水性ゲル膜は、例えばその含有水を色素溶液に
対して電圧値に応じて放出あるいは吸収して色素溶液の
組成を変化させ、色素溶液の色が組成に応じて多色(例
えば、水分量が増えると赤から青、緑)に変化し、これ
が透明板を通して表示される。 このようにして、従来のエレクトロクロミック物質の
酸化・還元反応による2色変化と異なり、色素溶液の組
成変化により多色変化を行なわせるので、表示色の安定
性に優れ、エレクトロクロミック素子の耐用寿命が向上
する。。
【実施例】
以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。 第1図は本発明のエレクトロクロミック素子の一実施
例の断面図である。同図においては、1は一対の透明導
電性電極2a,2bが形成された絶縁性基板、3はこの基板
1上を被覆するイオン性の水性ゲル膜、4は上記基板1
の周縁を密封するスペーサ5を介して上記水性ゲル膜3
に対向して配設された透明板、6はこの透明板4と上記
水性ゲル膜3の間に封入された次の化学構造式を有する
色素の溶液である。 (但し、nは12から22までの整数である。) 上記水性ゲル膜3は、透明導電性電極2a,2bへの電圧
の印加により、色素溶液6の組成、詳しくは色素溶液6
の含水量を変化させる。なお、上記色素の化学構造式中
のアルキル基のnを、12から22までに限定したのは、n
が12未満では、色素が溶液6中の水や水性ゲル膜3に溶
解して劣化する虞れがあるからであり、nが22を超える
と、長い疎水性のアルキル鎖により色素溶液6の取り扱
いが難しくなるからである。 上記水性ゲル膜3は、絶縁性基板1上にポリ−2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸水溶液を
スピンコートした後、室温で乾燥させて形成した。な
お、この水性ゲル膜3に、ポリアクリル酸,ポリメタク
リル酸またはポリスチレンスルホン酸を用いてもよい。
一方、上記色素溶液6は、体積比1:1の水−アセトン混
合溶液に、上記色素(但し、n=18)を5×10-3モル/
、ピペリジンを1×10-2モル/夫々添加して調製さ
れ、透明板4と水性ゲル膜3の間を満たしている。な
お、こうして作製されたエレクトロクロミック素子の厚
さは、0.5mm限度である。上記構成のエレクトロクロミ
ック素子の動作は、次のとおりである。 絶縁性基板1上の一対の透明導電性電極に電圧を印加
しない場合、基板1を被覆するイオン性の水性ゲル膜3
は、これに接する色素溶液の組成(含水量)を変化させ
ず、封入された当初の色素溶液6の色である赤色が透明
板4を通して表示される。次に、一対の透明導電性電極
2a,2bに1.0Vの電圧を印加すると、水性ゲル膜3は、そ
の含有水を放出して色素溶液6の含水量を増加させ、こ
れにより色素溶液6は青色に変化し、この青色が透明板
4を通して表示される。さらに印加電圧を1.5Vにする
と、水性ゲル膜3がその含有水をさらに放出して色素溶
液6の含有水が増え、色素溶液6は緑色に変化し、この
緑色が表示される。逆に、印加電圧を1.5Vから1.0V,0V
に順次減少させると、水性ゲル膜3が色素溶液6から水
分を吸収することによって、表示色は、緑色から青色,
赤色に順次変化する。 このように、本発明では、従来のWO3等のエレクトロ
クロミック物質の酸化・還元反応による無色−青色等の
2色変化と異なり、印加される電圧値に応じて例えば水
を放出する水性ゲル膜により色素溶液の組成(例えば含
水量)を変化させて、赤,青,緑等の多色の表示色を発
現させるので、酸化・還元の繰り返しによる素子の劣化
がなく、表示色の多様性と安定性に優れるとともに、素
子の耐用寿命が向上するのである。 なお、本発明の水性ゲル膜は、実施例のものに限ら
ず、例えば印加電圧値に応じて色素溶液中のアセトンを
吸収するような物質であってもよい。
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明のエレクトロク
ロミック素子は、一対の透明導電性電極を形成した絶縁
基板上を、イオン性の水性ゲル膜で被覆し、この水性ゲ
ル膜に対向して透明板を配設する一方、この透明板と水
性ゲル膜の間に次の化学構造式をもつ色素の溶液を封入
して、透明導電性電極への電圧の印加により水性ゲルが
色素溶液の組成を変化させて多色表示を可能ならしめて
いる。 (但し、nは12から22までの整数) 従って、本発明によれば、従来の素子のような酸化・
還元の繰り返しによる劣化がなく、表示色の多様性と安
定性に優れるとともに、素子の耐用寿命を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のエレクトロクロミック素子の一実施例
の断面図である。 1……絶縁性基板、2a,2b……透明導電性電極、 3……イオン性の水性ゲル膜、4……透明板、 5……スペーサ、6……色素溶液。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の透明導電性電極が形成された絶縁性
    基板と、この基板上を被覆するイオン性の水性ゲル膜
    と、この水性ゲル膜に対向して配設された透明板と、こ
    の透明板と上記水性ゲル膜の間に封入された次の化学構
    造式を有する色素の溶液を備えて、上記透明導電性電極
    への電圧の印加により、上記水性ゲル膜が上記溶液の組
    成を変化させるようにしたことを特徴とするエレクトロ
    クロミック素子。 (但し、nは12から22までの整数である。)
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