JP2613620B2 - 耐震型ボイラ構造 - Google Patents

耐震型ボイラ構造

Info

Publication number
JP2613620B2
JP2613620B2 JP10136388A JP10136388A JP2613620B2 JP 2613620 B2 JP2613620 B2 JP 2613620B2 JP 10136388 A JP10136388 A JP 10136388A JP 10136388 A JP10136388 A JP 10136388A JP 2613620 B2 JP2613620 B2 JP 2613620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boiler
seismic
main body
base mat
frame member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10136388A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01273902A (ja
Inventor
英一 西田
Original Assignee
バブコツク日立株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バブコツク日立株式会社 filed Critical バブコツク日立株式会社
Priority to JP10136388A priority Critical patent/JP2613620B2/ja
Publication of JPH01273902A publication Critical patent/JPH01273902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2613620B2 publication Critical patent/JP2613620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、大型ボイラの支持構造に係り、特に地震に
よる強度対策に好適な耐震型ボイラ構造に関する。
(従来の技術) 従来の大型ボイラの支持構造は第6図に示すように、
ボイラ本体2はベースマット3上に構築した支持鉄構1
に、鉛直方向は吊りボルト6により、また水平方向はサ
イスミックタイ5によって支持鉄構1に支持固定され、
サイスミックタイ5とボイラ本体2との支持部分の詳細
は、第7図に示すように振れ止め部材10を固着した横材
8がボイラ本体2に固定されており、捩れ止め部材10が
主柱9を両側から挟んで支持し、ボイラ本体2と主柱9
とは上下方向に相対的な変位が可能のように構成されて
いる。従ってボイラ本体2に対する地震による横揺れ荷
重は全て支持鉄構1に負荷される構造となっていた。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来装置は技術鉄構1下部への地震荷重の集中に
対する構造上の配慮が十分でなかった。すなわち第8図
は重油焚1000MW級のボイラにおいて、Aは従来技術によ
るサイスミックタイ5のエレベーションとサイスミック
タイ5に負荷されるボイラ本体2からの地震荷重分布を
示す図で、エレベーション10〜15mにおいてサイスミッ
クタイ5に大荷重が集中している。また第9図はボイラ
本体2からの地震荷重の分布と荷重の流れを示す模式図
であるが、従来技術Aでは特に支持鉄構1の下部に大き
な剪断荷重が集中している。従って、上記剪断荷重に耐
えるように支持鉄構1の部材寸法を増加するか、プレス
の設置数を多くする等の強度対策が必要になるという問
題点があった。本発明は、上記の課題を解決するための
もので、支持鉄構1下部に負荷される荷重の低減が可能
な耐震型ボイラ構造を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記の目的は、ボイラ本体下端部のボイラ壁とベース
マットとの間に水平方向の荷重変位を拘束する振れ止め
部を設けることによって達成される。
(作用) 上記の構成により、振れ止め部はボイラ本体からの地
震荷重を支持鉄構を介することなく、直接ベースマット
に伝達負荷させることができ、支持鉄構下部に大きな荷
重が集中することが回避される。
(実施例) 本発明の一実施例を図面と共に説明する。第1図は本
発明に係る耐震型ボイラ構造の一実施例の概要を示す図
であって、ベースマット3及び下方の地盤4にピット11
を穿設し、ピット11内にボイラ本体2の下端部が収容さ
れるように配置し、ボイラ本体2とベースマット3との
間に振れ止め部12を設けている。振れ止め部12の詳細は
第2、3図に示されている。第2図は第1図A−A矢視
断面を示す図、第3図は第2図B−B矢視断面を示す図
である。第2、3図のように、振れ止め部12は、方形の
ピット11の側壁11aに内接して固定した枠形材b14の内側
に、ボイラ壁7に外接して固定した枠形材a13が暖く嵌
装されるように構成している。枠形材b14は第3図に示
すように上下2列に並設し側壁11aの面にアンカボルト1
6を用いて固定され、枠形材a13はボイラ壁7に溶接され
ており、枠形材b14と枠形材a13とは遊隙15を隔てて対向
している。本実施例で1000MW級の石炭焚ボイラの場合に
は、ボイラ下端部のエレベーションは6m内外、ベースマ
ット3の厚さは5m内外、ピット11の深さは7m内外、遊隙
15は10mm内外である。上記構成によりボイラ本体2下部
に掛る地震荷重は振れ止め部12を介してピット11の側壁
11aに直接負荷されるから、支持鉄構1下部が受け持つ
地震荷重は、第9図にBに示すように従来技術Aに比べ
て概ね30%内外低減することになる。またピット11を設
けたことにより支持鉄構1の高さが低くなり、サスミッ
クタイ5のエレベーションも低くなるが、対応するサイ
スミックタイ5又は振れ止め部12の地震荷重は第8図B
に示すように殆ど変化しないことがわかる。従ってベー
スマット3に作用する地震荷重も従来構造と殆ど変らな
いから特に基礎を補強する必要は生じない。枠形材b14
はピット11の側壁11aに沿って枠形に構成することによ
り、ピット11に対する補強機能を兼ねている。前記のよ
うに、枠形材b14は上下2列に側壁11aの面に固定され、
枠形材a13との間に遊隙15を設けることにより、ボイラ
本体2の熱膨張に伴う鉛直方向の移動が生じても、枠形
材a13と枠形材b14とが常時対向しているように配慮され
ている。1000MW級のボイラにおける熱膨張に伴う上記移
動量は、50〜60cm程度である。本実施例の枠形材a13、
枠形材b14はH形鋼を使用することにより、水平方向の
荷重を広い面積で支持するようにしている。本発明の他
の実施例を第4、5図に示す。第4図はベースマット3
上にボイラ本体2を囲んで支持架台17を設け、ボイラ本
体2と支持架台17との間にサイスミックタイ5を設けた
ものであって、ベースマット3の一部を切り欠くことは
しないが、支持架台17の高さは7m内外必要である。第5
図は第1図と第4図との折衷案であり、ピット11はベー
スマット3の厚さの範囲内の深さに穿設し、支持架台17
の高さを低めに抑えたものである。
(発明の効果) 本発明の実施により、支持鉄構の下部に集中する荷重
の低減が図られ、大型ボイラの地震に対する安全性が飛
躍的に向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る耐震型ボイラ構造の一実施例の概
要図、第2、3図は第1図中の振れ止め部の詳細図、第
4、5図は本発明の他の実施例の概要図、第6図は従来
の耐震型ボイラ構造の概要図、第7図は従来のサイスミ
ックタイとボイラ本体との支持部分の詳細図、第8図は
ボイラ本体からの地震荷重分布を示す図、第9図はボイ
ラ本体からの地震荷重の分布と荷重の流れを示す模式図
である。 11……ピット、12……振れ止め部 13……枠形材a、14……枠形材b 15……遊隙、16……アンカボルト 17……支持架台

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースマット上に構築した支持鉄構に係設
    した吊りボルトにより吊り下げ支持されたボイラ本体
    を、該ボイラ本体と前記支持鉄構との間に設けたサイス
    ミックタイにより支持する耐震型ボイラ構造において、
    前記ボイラ本体の下部には前記ベースマットとの間で水
    平方向の変位を拘束する振れ止め部を設けたことを特徴
    とする耐震型ボイラ構造。
  2. 【請求項2】前記ボイラ本体の下部に設けた振れ止め部
    は、前記ボイラ本体のボイラ壁面に外接固定する枠形材
    aと、前記ベースマットに設けた方形ピットに内接し、
    前記枠形材aとの間に水平方向に遊隙を隔てて対向固定
    した枠形材bとからなることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の耐震型ボイラ構造。
  3. 【請求項3】前記ボイラ本体の下部に設けた振れ止め部
    は、前記ベースマット上に固定した支持架台と、該支持
    架台と前記ボイラ本体との間に設けたサイスミックタイ
    とからなり、該サイスミックタイと前記支持架台とを介
    して前記ベースマットとの間で水平方向の変位を拘束す
    る構成としたことを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の耐震型ボイラ構造。
JP10136388A 1988-04-26 1988-04-26 耐震型ボイラ構造 Expired - Lifetime JP2613620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10136388A JP2613620B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 耐震型ボイラ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10136388A JP2613620B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 耐震型ボイラ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01273902A JPH01273902A (ja) 1989-11-01
JP2613620B2 true JP2613620B2 (ja) 1997-05-28

Family

ID=14298749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10136388A Expired - Lifetime JP2613620B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 耐震型ボイラ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2613620B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01273902A (ja) 1989-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4124777B2 (ja) 制振構造
JP2645899B2 (ja) 固化工法を用いた高水平耐力基礎工法
JP2613620B2 (ja) 耐震型ボイラ構造
TWM641541U (zh) 養殖池搭建結構
JP3240438B2 (ja) 免震建物および既存建物の免震化工法
CN216616975U (zh) 一种具有空间钢构架约束既有钢筋混凝土柱的加固结构
JP4167624B2 (ja) 制振構造および制振システム
JP3741975B2 (ja) 支持杭とフーチングとの接合構造
CN213418233U (zh) 一种劲性柱结构
JP3067565B2 (ja) 斜梁の座屈防止構造
JPH01203541A (ja) 建物の免震支持方法及び免震支持装置
JP3227959B2 (ja) アンカフレーム
JP3367894B2 (ja) 桟 橋
JPS63171924A (ja) 杭基礎構造物の耐震補強工法
CN216641043U (zh) 钢结构承重墙
CN218713048U (zh) 桩锚支护型基坑用装配式阴角支撑结构
JP3074686U (ja) 定置式タワークレーンのクレーン基礎
CN209891553U (zh) 钢结构竖向构件底部抗剪加劲键
JP2004278002A (ja) 免震装置付きユニット式建物
JP3378932B2 (ja) 地下階以下の内部柱を省略した建物の地下構造及びその構法
JPH11269847A (ja) 桟 橋
JP2567435Y2 (ja) 柱脚金物
JP2006037530A (ja) 建築構造骨組みおよびそれを用いた建築構造物
JP3367893B2 (ja) 桟 橋
JPH048760B2 (ja)