JP2612987B2 - 可倒式椅子の配置構造 - Google Patents

可倒式椅子の配置構造

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JP2612987B2
JP2612987B2 JP3516553A JP51655391A JP2612987B2 JP 2612987 B2 JP2612987 B2 JP 2612987B2 JP 3516553 A JP3516553 A JP 3516553A JP 51655391 A JP51655391 A JP 51655391A JP 2612987 B2 JP2612987 B2 JP 2612987B2
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ジエイ・イー・エコルネス・エイ/エス
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    • A47C7/46Support for the head or the back for the back with special, e.g. adjustable, lumbar region support profile; "Ackerblom" profile chairs

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、可倒式椅子における配置構造に関し、特
に、椅子座席と首支えに関して調整可能な背もたれを有
する可倒式椅子における配置構造に関する。
従来技術及びその課題 各種の可倒式椅子が今まで知られており、いろいろな
機構を用いて着席位置から横臥位置に変換される。
これらの椅子における典型的な特徴は、座席と椅子背
部の間にリンク連結を含むことであり、椅子背部が、座
席と椅子背部の間の旋回点を通る軸の回りで旋回できる
椅子もある。多数の家庭用椅子において、椅子背部は、
例えば、椅子の直立位置において着座する時使用者のひ
じレベル等、椅子背部の幾らか高位に位置する水平軸の
回りで旋回する。
EP0164367から、背部クッション自体が設けられたシ
ェルを備えた椅子背部を含む可倒式椅子が公知である。
しかし、椅子背部の多様な傾斜位置に応じてシェルと対
応クッションを変更することができるという指示は与え
られない。この公開は、弧状伸張腕を用いて、すなわ
ち、座席の下に設けられ椅子背部を通って伸張されるア
クチュエータを用いて、椅子背部に関して多様な傾斜位
置に据えられる首支えに主に関係する。
EP0240389は、3つの要素を含む椅子背部を具備する
可倒式椅子に関し、多様な要素の間のリンク機構によ
り、椅子背部は、直立着席位置から後方傾斜休息位置に
調整される時変更されるプロフィルを有する。しかし、
公知の椅子背部を構成する3つの要素は、多様な要素の
間に開口又はスリットを有する「開放」椅子背部を生
じ、設計数が限定され、付随首支えにより「全」椅子背
部を保持する原理から反する。
US4380352は、椅子の傾斜のために旋回される後方部
分を含む座席と、旋回動作のために座席にリンクされた
上方部分を有する椅子背部とを具備する可倒式椅子に関
する。この先行技術の椅子は、座席の主要領域と椅子背
部の主要領域の間に固定角度を有する。こうして、使用
者の下方背部のための支持となる領域は、椅子の全位置
において一定であり、このため、該公開は、本発明によ
る目的の椅子形式に対して指示を与えない。
US4966413は、関節式安楽椅子に関し、この場合腰部
支持部材が、椅子背部の領域において据え付けられる
が、この腰部支持部材は、椅子のひじ掛けの一つに含ま
れた制御パネルにおけるスイッチ又はボタンを用いて流
体により膨張又は膨らまされる。この以前公知の可倒式
椅子は、こうして、椅子の使用者が自身の意志により腰
部の支えを調整することができるように、手動要素を用
いて、椅子背部の形状の手動調整をすることができる。
この解決策に見られる不都合は、使用者が椅子背部の傾
斜を変更する時、腰部支えの調整が別に必要であること
である。
NO149339は、着席及び/又はベッド備品のための調整
可能な背部及び首支えにおける配置を開示し、この場合
備品に着席又は横臥する人が、首支えを前方に旋回させ
るために背もたれに対して圧力を及ぼす如く適合された
関節式背部部材が設けられ、これにより、使用者は、よ
り直立した着席位置を取ることができる。しかし、この
リンク又は関節機構は、腰部支えにおけるプロフィルは
もちろん、背もたれの角度位置の交替に係わらない。
本発明の目的は、椅子を提供することであり、特に、
椅子背部が直立着席位置にある時、使用者の下方背部の
ために突出した支えを与えるために適合され、椅子背部
が後方の横臥位置の方に傾倒される時、使用者の下方背
部のための支えが漸減する可倒式椅子を提供することで
ある。
本発明の別の目的は、椅子背部が横臥位置に傾倒され
る時、首支えが、反対方向に旋回され、使用者が読書を
する又はTVを見る時快適な位置に頭又は首部を持ち上げ
る如く、首又は頭部支えが背もたれに関して変化する可
倒式椅子を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、椅子背部の角度位置の変
動が小さくても、椅子背部の形状が交替される椅子を提
供することである。
本発明のさらに別の目的は、椅子背部が使用者の直立
着席位置を許容する完全直立位置にある時、使用者の下
方背部の支えが突出する可倒式椅子を提供することであ
り、この椅子はまた、使用者がほぼ水平位置において完
全に着席するまで、椅子背部のすべての他の角度位置に
おいて快適である。
本発明のさらに別の目的は、手動レバー又は押しボタ
ンの使用なしに、自動的に椅子背部の形状に影響を及ぼ
す手段を提供することである。
本発明の別の目的は、使用者の下方背部の支えのため
の個別の事前調整を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、首支えの位置の可能な手
動補正を許容する椅子を提供することであり、この補正
は、好ましくは、標準位置への首支えの自動復帰に加え
て可能にされる。
本発明のさらに他の目的は、使用者の下方背部のため
の支えが、より快適な可倒式椅子を提供するために、椅
子背部の角度位置の広範囲内で変化される椅子を提供す
ることである。
課題を解決するための手段 上記の目的は、序文に述べた形式の椅子において達成
され、本発明による椅子は、椅子配置が、椅子背部の傾
斜に依存して、特に、使用者の下方背部の支えを設ける
領域において、椅子背部の形状に影響する手段を具備す
ることを特徴とする。
本配置のさらに他の特徴は、椅子背部が直立着席位置
にある時、椅子背部の形状に影響する手段が、使用者が
下方背部の突出した支えを与えるために適合されるが、
該椅子背部が後方の横臥位置の方に傾倒される時、該手
段が、使用者の下方背部のための支えを漸減させること
である。
本配置のさらに他の特徴は、椅子背部の形状に影響す
る該手段が、椅子のひじ掛け又は椅子のフレームに関す
る椅子背部の傾斜に依存することである。
本配置におけるさらに他の特徴と利点は、添付の図面
に関連して取られた次の説明から明らかになるであろ
う。
実施例 本発明の一般概念を示す第1〜3図において、一般
に、椅子が参照番号1で示され、調整可能な首支え3を
含む調整可能な椅子背部2を有する。椅子背部2は、第
4図に示された如く、フレーム4に関して固定された旋
回点9の回りで適切に旋回され、多様な傾斜位置を可能
にする。椅子背部2の多様な傾斜位置は、椅子フレーム
4に関して前後にシフトされる椅子座席5の位置に影響
を与えるだけでなく、特に、それぞれ参照番号6と6aに
よって指定された、使用者の下方背部の支えである領域
において、椅子背部2の形状に影響する。
椅子1はまた、一対のひじ掛けを含み、第1図と第2
図においては単純線であるが、第3図においては実線で
参照番号7で示される。
第3図において、手動締付けホイール8Aを含む滑り機
構8が示され、本実施態様の可倒式椅子は椅子背部2と
椅子座席5の間の多様な相対位置に置くことができ、滑
り機構8は、先行技術に属するために、さらに詳細に議
論されない。
本発明は、おおよそ使用者のひじのレベル、又は第1
〜3図に示された如くひじ掛け7の後部のレベルにおい
て旋回点を有する椅子背部2を具備する可倒式椅子に関
連して特定な応用がある。しかし、本発明はまた、旋回
点又は旋回軸が、ひじ掛けのレベルの下、例えば、本実
施態様において、多様な傾斜角度が椅子背部2によって
取られる時、椅子フレーム4に関して移動する純連結リ
ンク9Aである椅子背部2と椅子座席5の間の連結リンク
9Aのレベルにある、椅子背部を有する可倒式椅子に関連
して応用があることが注目される。
さらに詳細には、第1図において、使用者の下方背部
の支え6が、椅子背部3が正立位置を取る時に実線で示
され、そして腰部支え6は、直立位置において着席して
いる時の使用者の下方背部のための突出した支えを与え
るために前方に押される。この腰部支え6の外側に、こ
れらの形式の可倒式椅子のために有益な軟材料のクッシ
ョン10が設けられる。第1図に示された正立位置におい
て、首支え3は、椅子背部2の主要部分の自然伸長部を
構成する。
第2図において、椅子背部2が半傾斜位置において示
され、腰部支え6においていわゆる交替はないが、実線
において示された首支え3Aは、反対方向において旋回さ
れ、快適な読書位置又はTVを見るために快適な位置を有
するために、使用者のための突出した支えを使用者の頭
又は首部に与える。
しかし、第3図において、使用者の横臥位置を可能に
する全傾倒位置において椅子背部2が示され、腰部支え
6Aは、実線で示された如く回収され、使用者の下方背部
の支えを縮小しており、先行技術の示唆による破線で示
された腰部支え6と対比される。さらに、首支え3Aは、
椅子背部2の傾倒方向と反対方向にさらに旋回され、横
臥位置において使用者の頭又は首部のための急しゅんな
支えを構成し、その結果、使用者は快適に読書き又はTV
を見ることができる。
単純化のために、第1〜3図は、発明のさらに他の特
徴、すなわち、首支え3を第1図に示された位置すなわ
ち解除位置に戻すために、首支え3の旋回機構を解除す
る可能性を含まない。さらに、第1〜3図において、付
随椅子背部2に関して首支えの事前調整を可能にする本
発明のさらに他の特徴は示されない。
しかし、発明の広い見地が第4図に示され、この場合
実線で、それぞれ、4つの異なる可倒位置1A、1B、1Cと
1Dが示され、そして各位置の破線が、任意の位置におけ
る手動事前調整により、又は最適の快適さを獲得するた
めに使用者によって必要とされた時に事後調整として、
首支え3を調整する付加的な可能性を示す。
次に、本発明による可倒式椅子の実施態様の詳細な説
明が与えられ、そしてこの実施態様は、そのような椅子
の重要な特性、すなわち、良好な着席の快適さと使用者
のための多様な休息位置を見付ける可能性を提供する。
そのような可倒式椅子は、再調整が容易であり、そして
多くの可倒式椅子は、椅子が特定位置においてロックさ
れていない時、使用者の重量のみによって再調整される
ために、使用者は、直立着席位置と傾斜休息位置の間で
しばしば位置をシフトすることになる。この関連におい
て、使用者の下方背部が、これらの着席又は休息位置の
いずれかにおいて「正しい」支えを有することが、使用
者の快適さのために非常に重要である。
垂直位置において、脊柱は、腰部を支持するための突
出部又は首を支持する突出部を要求する「S」の自然な
形状を取る。反対に、使用者の腎部の領域と肩領域にお
いて凹部が必要とされる。
使用者が仰向けに横臥している時、脊柱のための快適
な位置は、ほぼ直線位置である。先行技術の可倒式椅子
において腰部支えのための多様な必要条件を補償するた
めに、椅子背部が中間傾斜位置にある、すなわち、最も
共通に使用される位置である幾らか後方に傾斜した位置
にある時、理想的なクッション形状を提供することが通
常である。
可変腰部支えを提供するための別の先行技術の解決策
は、使用中のクッション材料の圧縮により腰部が、着席
位置ではなく横臥位置において直線形状を取る如く、軟
らかいクッション材料を使用することである。しかし、
そのような実施態様の使用者は、しばしば、腰部支え
が、直立位置において椅子を使用する時軟らか又は弱す
ぎ、そして完全傾斜位置において椅子を使用する時突出
しすぎることを訴える。使用者はまた、首支え又は首枕
のサイズについて、椅子の直立位置において大きすぎか
つ前進しすぎていると感じ、そして特に、使用者がTVを
見る又は読書する時の完全傾倒位置においては小さすぎ
ると感ずることを訴える。
上記「先行技術」で指摘された如く、使用者が多様な
制御手段を用いて自身の意志により首支え又は腰部支え
の位置を変更することができる手動システムを含む、格
子背部の形状を変更する解決策が以前公知である。その
ような解決策に関連して、そのような椅子の使用者は、
椅子背部の傾斜の交替により、腰部支えの別の調整のた
めの必要が生ずるという不都合に直面する。
さらに、先行技術はまた、椅子背部の傾斜に依存して
椅子背部の形状の自動変更を与える複数の解決策を開示
するが、そのような自動手段は、椅子背部の傾斜の変更
が行われる時、椅子座席が水平移動しない椅子に関連し
ている。通常、そのような形式の椅子において椅子背部
のための旋回軸は、椅子座席の後部に位置付けられる。
該先行技術の解決策は、ひじ掛けのない椅子において
適切であるが、ひじ掛けを具備する椅子において、使用
者は、完全傾倒位置における椅子背部が、ひじ掛けに関
して非常に不利な位置を与えるという不都合に直面す
る。
発明による可倒式椅子の次の実施態様において、椅子
背部の形状は、特に、使用者の下方背部のための支えを
設ける領域において、椅子が正立位置にある時、使用者
の腰部のための突出した支えを与える如く、椅子背部の
傾斜に依存して可動調整され、この腰部支えは、椅子背
部が水平位置の方に傾斜されるほど、漸減する。
第5A図と第5B図に見られる如く、椅子背部2の各側に
おいて、該椅子背部2に関して、すなわち、フレーム4
(第3図参照)に関して、該椅子背部2の旋回軸9の近
傍において、固定して取付けた要素12が設けてある。
要素12は、こうして、椅子1の組立中、椅子1のひじ
掛け7に関して中央領域を定置して取付ける。しかし、
旋回軸9又は椅子背部2のフレームに関する要素12の角
度位置は、取付け中決定され、そしてこの角度位置は、
特に、椅子背部2が直立位置にある時、使用者の下方背
部のための支えがどれほど突出すべきかを決定する。さ
らに、本発明による配置の特定の実施態様において、該
要素12の該角度位置の適切な調整のための調整手段14が
包含される。
結果的に、該要素12の角度位置の選択は、腰部支え6
が突出するか否かを決定し、そして本実施態様におい
て、要素2の角度位置はまた、首支え3が椅子背部2の
多様な位置において突出するか、引込むかに関して決定
する。本実施態様において、使用者の下方背部の支え6
を調整する要素12の角度位置はまた、次に詳細に開示さ
れる機構を通して、首支え3の傾斜に影響を及ぼす。
第5B図に特に示された如く、要素12は、椅子背部2の
旋回点9又は椅子背部フレーム2から下方かつ内側に延
びている端部分16を具備し、この端部分16は、要素12の
旋回軸9の下に位置し、椅子背部2の傾斜に依存して腰
部支え6を構成するバネ15又は他の適切な要素と接触又
は当接する。こうして、バネ15は、椅子背部2が直立位
置にある時、使用者の下方背部のための突出した支えを
構成するために非常に前方に押圧又は偏向されるが、該
バネ15は、椅子背部2がより後方傾斜位置を取る時、該
要素12から除去され、これにより、突出していない腰支
えを構成する。本実施態様において、腰部支え6として
バネ15が選ばれるが、他の場合において、他の適切な剛
性要素も使用されることが理解される。
第5A図と第6図に見られる如く、要素12はまた、該椅
子背部2の旋回軸9の上に位置し、適切なリンクを通し
て引っ張り棒18に連結された第2反部分17を具備する。
引っ張り棒18は、その上方端部において、首支え3と3A
の下方端部に取付けたリンク連結部19を備える。
引っ張り棒18の長さと下方リンク17と上方リンク19の
位置は、首支え3が、該椅子背部2の直立及び傾倒位置
において、ほぼ「標準位置」を表現する椅子背部2に関
する角度位置を取るように選ばれる。
第6図に示され、特に第7図と第8図に示された如
く、引っ張り棒18は、該引っ張り棒の長さ偏向を可能に
する手段とともに、そのような付加手段に含められた制
限範囲内で適切な長さの係止を設けられる。
調整可能な引っ張り棒18は、該リンク19において旋回
可能に取付けたパイプ18aを具備する。プロフィル鉄で
できた該パイプ18aの拡張部分18bは、バネ22のためのブ
ラケットを構成し、そして端部において、該引っ張り棒
18の最大長を物理的に制限するために要素23に対する止
め具として形状付けられる。
引っ張り棒18はまた、該要素12の上端部分17を通って
旋回可能に取付けられ、シャフト21と該バネ12の螺旋部
分22bが共通中心線を有する如くバネ22を通って延びて
いるシャフト21を具備し、該シャフト21はまた、案内手
段を構成するためにバネ22とともに該パイプ18aを通過
する。該バネ22は、該シャフト22の直径よりもずっと小
さい直径を与えられており、該バネ22の螺旋部分22bは
該シャフト21に取付けられるために必要な保持力を及ぼ
すことを意味する。
ねじれの可能性を縮小するために、本実施態様におい
て、鋼線から作製された二重バネが選ばれるが、単純バ
ネもまた、原理的に同一機能を与える。適切なことに、
該バネの螺旋部分22aは、各巻線の間に空所を有する。
この形式のバネ22、22aは、次の特性を有する。シャ
フト21の中心線を横断して、該バネ22の自由端部22aに
圧力を及ぼすことにより、該シャフト21から離れる方向
における圧力は、該シャフトに対する把持力を縮小し、
そして該バネ22は結果的に緩められる。反対に、圧力が
該シャフト21に向かう方向に及ぼされるならば、該バネ
22の把持力は増大される。相応して、該バネ22、22bに
向かって軸方向に圧力を及ぼすことにより、螺旋部分22
bの巻線の間の空所は減少し、そして締結グリップは緩
むが、バネの巻線の間の該空所で開いた方向においてバ
ネ22における圧力は、把持機能を増大させる。
示された実施態様において、螺旋バネ22aの自由端部2
2cは、パイプ18aの拡張部分18bにおける穴に通され、こ
れにより、パイプ18a及び拡張部分18bとのいわゆる装着
連結を構成するが、いくらかのすき間がある。
バネ22の該自由端部22aは、この実施態様において、
クッションと椅子背部2のカバーを通過される如く形状
及び位置付けられ、これにより、引っ張り棒18の長さと
首支え3の角度位置を変更するために、使用者によって
動作される作動手段を構成する。首支え3の個々の位置
決めは、例えば、ひじを用いて、バネ22を後方に押すこ
とにより椅子1の使用者によって選ばれ、これにより、
該バネ22の把持機能が解放され、そして首支え3は、所
望の位置にシフトされる。首支え3の最外側位置は、機
械的端部止め具により決定される。該首支え3が端部止
め具にシフトされるが、椅子背部2が端部止め位置から
離れている時、該バネ22の螺旋部分22bは、座席背部2
が直立又は傾倒位置の方にシフトされるかにより、該パ
イプ18aの端部分18c又は該前述の要素23の端部に対して
当接する。螺旋バネ22bの次の圧縮は、シャフト21から
該バネを解放し、そして椅子背部2は、最端位置の方に
シフトされ、同時に、首レスト又は首支え3は、対応す
る最外側位置を取る。本実施態様において、首支え3
は、使用者が以前首支えをどのようにセットしたかとは
独立に、椅子背部2が最外側位置に到着する毎に「標準
位置」に戻る。
第9図において、椅子フレーム2が、椅子背部2が旋
回される軸受け手段27を設けられる様子を示される。軸
受け手段27は、ボルト24を具備し、この場合第1反部
は、例えば、方形座金を通して、該腰部支持要素12との
固定連結部を構成する。該ボルト24の第2端部は、ねじ
山を設けた軸ボア24aと、スリーブ34の端部と嵌合うね
じ付き端面とを具備する。スリーブ34は、ボルト24に対
応する軸ボアを有し、すなわち、該ボルト24の非ねじ部
分に嵌合う直径を有する。
スリーブ34とボルト24をねじ35と結合して組み立てる
ことにより、ひじ掛け7と該スリーブ34の間に方向決定
された固定連結が設けられ、該ボルト24と該腰後部位が
要素12を支持する。この組立体は、椅子背部の位置を変
更するための必要力を伝達するように設計される。
腰部支えの所望の調整を可能にする第2の実施態様に
おいて、スリーブ34は、適切な調整装置を用いて該ひじ
掛け7に関してその縦軸の回りで転回される如く、ひじ
掛け7に取付けられることが注目される。
ねじ部分を有する該スリーブ34の端部は、椅子背部の
組立てが単純化される如く、椅子のクッションとカバー
を通って延びている。
さらに、椅子背部のすべての要素は、すべての機能を
含む完全な椅子背部フレームが泡クッションに成形され
るような方法で設計かつ前取付けされることが注目され
る。
第9図において、ひじ掛け7のクッションカバーのた
めの取付け穴36が示される。
第10図と第11図は、同一傾斜位置を有する椅子背部2
を示すが、首支え3は、それぞれ、2つの極端位置にあ
る。第10図において、首支え3のための止め用合口が、
該要素23とパイプ18の該拡張部分18bの間に移動される
ことが示される。
第11図において、首レスト3の移動の制限が、パイプ
18aの端部分18cに当接する要素23によって設けられる
が、バネ22bは、中間要素として位置付けされる。
要素23の端面は、シャフト23が自由に貫通しているボ
アを設けてある。これは、止め具が正しい位置に保たれ
ることを保証する。
第12図は、完全傾倒位置において椅子背部2を示し、
首支え3は、第11図に示されたと同一位置にあり、そし
て腰部支え6は完全引込み位置にある。
上記の如く、本配置は、椅子背部の形状に影響する手
段が、椅子背部が直立着席位置にある時、使用者の下方
背部のための突出した支えを与えるために適合される
が、該手段は、該椅子背部が後方の横臥位置の方に傾倒
される時、使用者の下方背部のための支えを漸減させる
可倒式椅子を設ける。
そのような可倒式椅子のための3つの特定応用分野
は、椅子背部の傾斜に関する首支えの調整に関して、い
ろいろな必要条件を提起することがわかった。TVを見る
ことは、最大の移動を必要とする。読書と通常着席椅子
としての椅子の使用は、関連椅子背部位置に関して首レ
ストの角度位置のわずかな調整を含む「標準位置」と呼
ばれる中間位置を必要とする。休息位置又は横臥位置
は、椅子の正立位置とほとんど同一の首レストの角度位
置を必要とする。
本椅子配置は、標準位置の自動再確立を含む、TVを見
る、読書する又は休息するために適合するための首レス
トの調整の手動変更を可能にする。
上記の実施態様は、椅子背部が該椅子背部を通って水
平に延びている軸、又は使用者のひじの高さの少し下の
軸の回りで旋回する椅子に関連して開示された。椅子の
椅子背部が後方に傾斜された時、座席の後部5Aは、椅子
背部2の旋回軸9において中心を有する円形経路に沿っ
て移動される。
関連した利点は、ひじ掛け7が常に快適位置にあるこ
とである。
高い椅子背部を有する椅子において、背部の上方部分
は、首レストとして形状付けられ、そして設計要求に椅
子背部と首支えの間に仕切りが含まれない時、首レスト
の位置を椅子背部に関して変更する際にカバーの緩みと
張りの問題に直面する。
しかし、本配置において、クッションとカバーを設計
する時、当然の注意が為される。
椅子背部の後部側において、しわとひだのない平面を
有することが、しばしば望ましく、そして椅子背部と首
レストの間の連結に関連して通常の螺番が選ばれる時、
これは、フレームがカバーによって隠された際に、首支
えの旋回軸が後カバーからある距離において位置付けら
れ、この距離は、事実、弧状後方椅子背部が望まれる時
増大されるような大きな値であることに関与する。
カバーの通常の張りと緩みを回避するために、本発明
により、螺番の代わりに、円形案内が使用される。これ
は、椅子背部と首レストの間の連結において理論的旋回
軸を与え、椅子背部フレームのずっと背後に位置付けら
れるために、カバーの張りと緩みが最小される。
要するに、本発明は、椅子背部がひじ掛けに接近して
位置付けられた軸の回りで旋回される可倒式椅子に関連
して特定の応用があると言える。
これにより、調整機構は、ひじ掛けの移動に関連す
る。
さらに、本配置は、椅子背部と椅子背部の懸架装置の
間、すなわち、スリープ34と取付ボルト24の間に指向性
連結を設ける。
本発明はまた、使用者の下方背部のための突出した支
えと、椅子背部が傾倒される時漸減する支えとを設ける
ためにひじ掛けに関連した調整装置である。
椅子フレームと首レストの間の引っ張り棒の長さは、
変化され、そして首レストの個別の調整を提供する。
引っ張り棒の長さに対する調節機構はまた、手動調節
の後、首レストの自動復帰を提供する。
首支えと椅子フレームの間の連結を設ける弧状案内
は、椅子背部の外側に理論的中心を有する旋回点の可能
性を与える。
図面の簡単な説明 第1〜3図は、通常の可倒式椅子と本発明による調整
可能な椅子背部を含む本発明による椅子の間の差異を概
略的に示す。
第4図は、首支えを調整する付加的機能を破線で示
し、単純な実施態様の椅子を実線で示す。
第5A図は、直立位置において示された、本発明による
椅子の実施態様の主要な機能の概略側面図である。
第5B図は、使用者の下方背部の支えの領域の拡大スケ
ールにおける上からの略図である。
第6図は、椅子が傾倒位置にあり、対応する調整機構
の詳細を拡大スケールで示す、第5A図に類似する概略側
面図である。
第7図は、側面図において見た時、第6図に示された
調整機構の詳細を示す。
第8図は、前面図において第7図による機構を示す。
第9図は、特に、使用者の下方背部の支えのための事
前調整に関する調整機構の詳細を示す。
第10図と第11図は、首支えの異なる極端位置に関し
て、椅子背部が同一傾斜を取る時の機構を示す。
第12図は、首支えが直立位置にあり、使用者の下方背
部のための支えが完全引込み位置にある、完全傾倒位置
における椅子背部を示す。
2……椅子背部、3……首支え 4……椅子フレーム、5……椅子座席 6……腰部支え、8……滑り機構 9……旋回軸、12……要素(影響手段) 15……弾性手段、16……下方端部 17……上方端部、22……バネ

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】椅子座席(5)に対して調整可能な椅子背
    部(2)と、首支え(3)とを具備し、 該椅子背部(2)が、椅子フレーム(4)に対して水平
    定置旋回軸(9)の回りで旋回するように取り付けら
    れ、且つ該椅子背部(2)の下方端部において、連結リ
    ンク(9A)によって椅子座席(5)に旋回可能に連結さ
    れていて、 上記旋回軸(9)の回りの椅子背部(2)の種々の傾斜
    位置が、椅子座席(5)を、椅子座席滑り機構(8)に
    よって椅子フレーム(4)に対して前後に移動させ、 該椅子背部(2)が、椅子背部(2)のクッションの背
    後に取り付けた、腰部支え(6)を構成する弾性要素
    (15)を適切に具備する可倒式椅子の配置構造におい
    て、 該旋回軸(9)の領域において、該椅子背部(2)のク
    ッションの内側に固定的に配置された影響手段(12)を
    具備し、 該影響手段(12)が、椅子背部(2)の上記旋回軸
    (9)から下方内側に延びている下方端部(16)を備え
    ていて、椅子背部(2)の傾斜に依存して、椅子背部
    (2)の腰部支え(6)を構成する該弾性要素(15)に
    接触し、 該椅子背部(2)が直立位置にあり、椅子座席(5)が
    上記旋回軸(9)に近接する引っ込むとき、該弾性要素
    (15)が、使用者の下方背部のための突出した支えを構
    成するように、該下方端部(16)によって前方に押圧さ
    れ、 該椅子背部(2)がより後方に傾斜した位置にあり、該
    椅子座席(5)が該旋回軸(9)から離れるように変位
    されるとき、該弾性要素(15)が、該端部分又は該影響
    手段(12)から移動し、これにより、突出しの少ない腰
    部支えを構成する ことを特徴とする可倒式椅子の配置構造。
  2. 【請求項2】該影響手段(12)が、該軸(9)の回りに
    おいて予め調整されて、該椅子背部(2)の正立位置に
    おいて最も突出した腰部支えを提供するようになってい
    る請求の範囲1の配置構造。
  3. 【請求項3】該弾性要素(15)が、該椅子背部(2)の
    側部フレームの間に横向きに配置されており、懸架点に
    よって該側部フレームに取り付けられていて、懸架点
    が、椅子背部(2)の角度位置により、影響手段(12)
    の定置端部(16)によって影響され、 該弾性要素(15)の該懸架点が、該影響手段によって前
    方に押圧され、これにより、椅子背部(2)が直立位置
    にあるとき、使用者の下方背部のための突出した弾性支
    え(6)を与え、 弾性要素(15)は、該椅子背部が、該影響手段(12)の
    偏向範囲から外され、これによりその前方に押圧する影
    響を解消することにより、後方の横臥位置の方に傾倒さ
    れるとき、使用者の下方背部のための漸減する弾性支え
    (6)を与える請求の範囲1又は2の配置構造。
  4. 【請求項4】椅子背部(2)の弾性支え(6)の形状に
    影響する影響手段(12)が、椅子(1)の定置ひじ掛け
    (7)に対する椅子背部(2)の傾斜に依存する請求の
    範囲3の配置構造。
  5. 【請求項5】椅子背部(2)が、椅子背部(2)の相対
    傾斜位置に対して調整できる上首支え(3)を有し、 該首支え(3)が、椅子背部(2)の後方部分に位置す
    る弧状案内(29)を具備して、該首支え(3)の領域に
    おける椅子カバーの張りと緩みを縮小する請求の範囲1
    の配置構造。
  6. 【請求項6】影響手段(12)が、首支え(3)に連結さ
    れ、突出した腰部支えのために影響手段(12)を予め調
    整することによって、首支え(3)は、より後方に向け
    られた位置を取り、 影響手段(12)によって予め設定された突出していない
    腰部支えにより、首支え(3)のより傾斜した位置が許
    容される請求の範囲5の配置構造。
  7. 【請求項7】影響手段(12)と首支え(3)の間に、棒
    (18)が設けられ、その長さと該首支え(3)への上方
    取付け点(19)と下方取付け点(17)の位置が、首支え
    (3)が椅子背部(2)の起き上がり及び傾倒位置にお
    いて適切な「標準位置」を取るようになっている請求の
    範囲5の配置構造。
  8. 【請求項8】棒(18)が、該棒(18)の長さと、これに
    より、椅子背部(2)に関する首支え(3)の傾斜位置
    とを調整するために、調節手段(18a、18b、21)ととも
    に係止手段(22、22a、22b)を備えている請求の範囲7
    の配置構造。
  9. 【請求項9】棒(18)が、パイプ(18a)において案内
    されるシャフト(21)を具備し、パイプ(18a)とシャ
    フト(21)の間の遷移において、動作可能な係止手段
    (22、22a、22b)が設けられ、非影響状態において、シ
    ャフト(21)とパイプ(18a)を相互に関して係止さ
    せ、これにより、棒(18)に所定長を与えるが、作動に
    より、係止効果が解除させ、棒(18)の長さと、これに
    より、椅子背部(2)に関する首支え(3)の傾斜位置
    の交替を可能にする請求の範囲8の装置。
  10. 【請求項10】係止手段(22、22a、22b)が、椅子背部
    (2)の直立位置の程度に独立に、端部止め具(18c、2
    3)の間に首支え(3)の係止を可能にするようになっ
    ている請求の範囲8の配置構造。
  11. 【請求項11】係止手段(22、22a、22b)が、対応する
    最端位置における首支え(3)なしに最端位置の方への
    椅子背部(2)のシフトにより、椅子背部(2)の移動
    が、対応する端部止め具(18c、23)による係止手段(2
    2、22a、22b)に影響を及ぼし、椅子背部(2)と首支
    え(3)がそれぞれの対応する最端位置の方に同時に移
    動する如く、係止手段(22、22b、22b)を解除する請求
    の範囲8の配置構造。
  12. 【請求項12】椅子背部(2)が旋回する軸受け(27)
    を具備し、該軸受け(27)が、一方の端部において、影
    響手段(12)に固定連結されるボルト手段(24)を保持
    するが、該ボルト手段(24)の反対の端部において、ね
    じ山とねじ付き端面(24a)を備えた軸ボアとともに、
    該ボルト(24)のねじ付き端面(24a)に適合され、ボ
    ルト(35)によりねじ結合された調節手段(34)とを具
    備する請求の範囲11の配置構造。
  13. 【請求項13】該椅子背部(2)の腰部支え(6)の形
    状に影響する該影響手段(12)が、該椅子(1)の定置
    ひじ掛け(7)に対する該椅子背部(2)の傾斜に依存
    する請求の範囲1の配置構造。
  14. 【請求項14】該椅子背部(2)が旋回する軸受け(2
    7)を具備し、 該軸受けが、一方の端で該影響手段(12)に固定された
    ボルト手段(24)を保持し、 該軸受けの他方の端が、ねじを設けた軸ボアと、タップ
    端表面(24a)と、該タップ端表面(24a)に合致し該ボ
    ルト(35)によって螺合せしめられる調整手段(34)と
    を備えている請求の範囲1の配置構造。
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