JP2612273B2 - 高密度磁気記録媒体 - Google Patents
高密度磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP2612273B2 JP2612273B2 JP62164380A JP16438087A JP2612273B2 JP 2612273 B2 JP2612273 B2 JP 2612273B2 JP 62164380 A JP62164380 A JP 62164380A JP 16438087 A JP16438087 A JP 16438087A JP 2612273 B2 JP2612273 B2 JP 2612273B2
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- magnetic recording
- magnetic
- ferromagnetic
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は垂直磁気記録方法に用いられる強磁性金属〜
非磁性金属合金系高密度垂直磁気記録媒体に関する。
非磁性金属合金系高密度垂直磁気記録媒体に関する。
従来技術 従来、高密度の磁気記録を行なう方法としてCr,Co等
の強磁性金属蒸着膜のよう垂直磁気異方性強磁性薄膜を
有する垂直磁気記録媒体に磁気ヘッドから垂直磁界を印
加して行なういわゆる垂直磁気記録方法が知られてい
る。この方法で記録密度は磁気ヘッドのヘッド間隙によ
って決定されるが、このサイズは現状では0.1μm以下
にすることは困難である。
の強磁性金属蒸着膜のよう垂直磁気異方性強磁性薄膜を
有する垂直磁気記録媒体に磁気ヘッドから垂直磁界を印
加して行なういわゆる垂直磁気記録方法が知られてい
る。この方法で記録密度は磁気ヘッドのヘッド間隙によ
って決定されるが、このサイズは現状では0.1μm以下
にすることは困難である。
目的 本発明の目的は垂直磁気異方性強磁性薄膜の改良によ
り0.1μm以下の超高密度記録を可能にした高密度垂直
磁気記録媒体を提供することである。
り0.1μm以下の超高密度記録を可能にした高密度垂直
磁気記録媒体を提供することである。
構成 本発明の高密度磁気記録媒体は非磁性金属相(以下α
A相という)内に直径0.1μm以下の断面円形の垂直磁
気異方性強磁性金属相(以下αF相という)を網点状に
配列した2相構造の結晶質垂直磁気異方性強磁性薄膜を
有することを特徴とするものである。
A相という)内に直径0.1μm以下の断面円形の垂直磁
気異方性強磁性金属相(以下αF相という)を網点状に
配列した2相構造の結晶質垂直磁気異方性強磁性薄膜を
有することを特徴とするものである。
本発明の高密度磁気記録媒体を図面によって説明する
と、第1図に示すように基板1上に、αA相内に断面円
形のαF相を網点状に配列した2相構造の結晶質垂直磁
気異方性強磁性薄膜2を設けてなるものである。なおα
F相の直径は0.1μm以内である。
と、第1図に示すように基板1上に、αA相内に断面円
形のαF相を網点状に配列した2相構造の結晶質垂直磁
気異方性強磁性薄膜2を設けてなるものである。なおα
F相の直径は0.1μm以内である。
このような2相構造を有する垂直磁気記録媒体を作る
にはまず基板を加熱しながら、その上に強磁性金属〜非
磁性金属系合金からなる強磁性体をスパッタリング又は
蒸着して単結晶状態の薄膜を作り、次にこの膜を電気炉
等で熱処理して該生成・成長型2相分離状態又はスピノ
ーダル分解2相分離状態にする。但しこの2相分離状態
は単結晶薄膜、従って使用合金中の非磁性金属の含有量
と前記薄膜の加熱温度との関係が第2図の斜線で示され
るような領域でのみ生じるので、このような生成条件に
なるように使用合金中の非磁性金属の含有量及び薄膜の
加熱温度を決定する必要がある。こうして第2図の2相
分離曲線に基づいてαA相からαF相を析出させる。こ
の時αF相は平面上で円形状に析出するという特徴があ
る。この特徴を利用して円形サイズ(直径)が0.1μm
以下になるように熱処理時間を調節する。更にαF相を
αA相内に網目状に規則正しく配列すると共に垂直に配
向させるために、熱処理と同時に膜面に対し数百〜数千
エルステッドの垂直磁界を印加する。なおこの規則的な
配列はαF相を構成する元素、即ち強磁性金属が磁場中
熱処理により膜内を拡散する過程でその弾性異方性によ
り平面上の縦及び横方向に分散移動することにより達成
される。
にはまず基板を加熱しながら、その上に強磁性金属〜非
磁性金属系合金からなる強磁性体をスパッタリング又は
蒸着して単結晶状態の薄膜を作り、次にこの膜を電気炉
等で熱処理して該生成・成長型2相分離状態又はスピノ
ーダル分解2相分離状態にする。但しこの2相分離状態
は単結晶薄膜、従って使用合金中の非磁性金属の含有量
と前記薄膜の加熱温度との関係が第2図の斜線で示され
るような領域でのみ生じるので、このような生成条件に
なるように使用合金中の非磁性金属の含有量及び薄膜の
加熱温度を決定する必要がある。こうして第2図の2相
分離曲線に基づいてαA相からαF相を析出させる。こ
の時αF相は平面上で円形状に析出するという特徴があ
る。この特徴を利用して円形サイズ(直径)が0.1μm
以下になるように熱処理時間を調節する。更にαF相を
αA相内に網目状に規則正しく配列すると共に垂直に配
向させるために、熱処理と同時に膜面に対し数百〜数千
エルステッドの垂直磁界を印加する。なおこの規則的な
配列はαF相を構成する元素、即ち強磁性金属が磁場中
熱処理により膜内を拡散する過程でその弾性異方性によ
り平面上の縦及び横方向に分散移動することにより達成
される。
以上のような高密度磁気記録媒体に使用される強磁性
体としてはFe,Co,Ni,Cr等の強磁性遷移金属とAl,Cu,Ti,
Pt等の非磁性金属との合金(但し非磁性金属の含有量は
20〜50wt%)が挙げられる。基板の材料としてはガラ
ス、プラスチック、非磁性金属等が使用できる。なお薄
膜の厚さは6〜10μm程度が適当である。
体としてはFe,Co,Ni,Cr等の強磁性遷移金属とAl,Cu,Ti,
Pt等の非磁性金属との合金(但し非磁性金属の含有量は
20〜50wt%)が挙げられる。基板の材料としてはガラ
ス、プラスチック、非磁性金属等が使用できる。なお薄
膜の厚さは6〜10μm程度が適当である。
次にこの高密度磁気記録媒体に磁気記録を行なう方法
について説明する。一般に記録媒体の薄膜におけるαF
相の保磁力が1000エルステッド以下と低い場合は通常の
垂直磁気記録棒式が採用される。ここで低保磁力相とす
るにはαF相の磁化を大きくし、且つ異方性(この場
合、形状異方性が効果的)を小さくすればよい。いずれ
にしても垂直磁気記録方式においては記録媒体の膜面に
通常の高密度記録用ヘッド(但しヘッド間隙はαF相の
網点間距離未満とする)から情報信号に応じた垂直磁界
を印加することにより磁気記録が行なわれる。このよう
な垂直磁気記録方式で用いられる磁気ヘッドとしては第
3図に示すように通常の高密度用磁気ヘッド3の先端に
針状ヨーク4を付けたものでもよい。この場合ヨーク先
端の直径は0.1μm程度とする。この針状ヨーク3によ
り垂直磁界5はヨーク先端に集められる。なおこのよう
な針状ヨーク4を付けた磁気ヘッドを用いれば一般の垂
直磁気記録媒体6でも本発明のような超高密度記録(7
は記録部分)が可能である。
について説明する。一般に記録媒体の薄膜におけるαF
相の保磁力が1000エルステッド以下と低い場合は通常の
垂直磁気記録棒式が採用される。ここで低保磁力相とす
るにはαF相の磁化を大きくし、且つ異方性(この場
合、形状異方性が効果的)を小さくすればよい。いずれ
にしても垂直磁気記録方式においては記録媒体の膜面に
通常の高密度記録用ヘッド(但しヘッド間隙はαF相の
網点間距離未満とする)から情報信号に応じた垂直磁界
を印加することにより磁気記録が行なわれる。このよう
な垂直磁気記録方式で用いられる磁気ヘッドとしては第
3図に示すように通常の高密度用磁気ヘッド3の先端に
針状ヨーク4を付けたものでもよい。この場合ヨーク先
端の直径は0.1μm程度とする。この針状ヨーク3によ
り垂直磁界5はヨーク先端に集められる。なおこのよう
な針状ヨーク4を付けた磁気ヘッドを用いれば一般の垂
直磁気記録媒体6でも本発明のような超高密度記録(7
は記録部分)が可能である。
以下に本発明を実施例によって説明する。
実施例 ガラス基板上に基板温度800℃でFe〜Co〜Cu系合金(C
u含有量25wt%)をスパッタリングして単結晶状態の薄
膜を形成した。次にこれを電気炉中、1000エルステッド
の垂直磁界を印加しながら、550℃で約2時間恒温熱処
理後、急冷することによりFe−Co系のαF相をCu系αA
相から網点状に析出させた。この時のαF相の相間隔
(中心間で)は約0.2μm、またαF相の直径は約0.05
μmであった。
u含有量25wt%)をスパッタリングして単結晶状態の薄
膜を形成した。次にこれを電気炉中、1000エルステッド
の垂直磁界を印加しながら、550℃で約2時間恒温熱処
理後、急冷することによりFe−Co系のαF相をCu系αA
相から網点状に析出させた。この時のαF相の相間隔
(中心間で)は約0.2μm、またαF相の直径は約0.05
μmであった。
次にこうして得られた高密度垂直磁気記録媒体(保磁
力は約500エルステッド)の膜面にヘッド間隔1.5μmの
磁気ヘッドから情報信号に応じて垂直磁界を印加したと
ころ、約0.05μmの超高密度記録が行なわれた。
力は約500エルステッド)の膜面にヘッド間隔1.5μmの
磁気ヘッドから情報信号に応じて垂直磁界を印加したと
ころ、約0.05μmの超高密度記録が行なわれた。
効果 以上の如く本発明の2相構造の高密度垂直磁気記録媒
体を垂直磁気記録方式に用いれば、通常の高密度記録ヘ
ッドでも0.1μm以下の超高密度記録を行なうことがで
きる。
体を垂直磁気記録方式に用いれば、通常の高密度記録ヘ
ッドでも0.1μm以下の超高密度記録を行なうことがで
きる。
第1図は本発明の2相構造の垂直磁気記録媒体の斜視モ
デル図、第2図はこの記録媒体を作るための核生成・成
長型2相分離曲線及びスピノール分離型2相分離曲線
図、第3図は針状ヨーク付き磁気ヘッドによる垂直磁気
記録の説明図である。 1……基板 2……垂直磁気異方性強磁性薄膜 αA相……非磁性金属相 αF相……強磁性金属相 3……磁気ヘッド 4……針状ヨーク 5……垂直ヘッド 6……通常の垂直磁気記録媒体
デル図、第2図はこの記録媒体を作るための核生成・成
長型2相分離曲線及びスピノール分離型2相分離曲線
図、第3図は針状ヨーク付き磁気ヘッドによる垂直磁気
記録の説明図である。 1……基板 2……垂直磁気異方性強磁性薄膜 αA相……非磁性金属相 αF相……強磁性金属相 3……磁気ヘッド 4……針状ヨーク 5……垂直ヘッド 6……通常の垂直磁気記録媒体
Claims (1)
- 【請求項1】基板上に形成された、強磁性金属及び非磁
性金属からなる強磁性体合金を熱処理して、核生成・成
長型2相分離状態又はスピノーダル分解2相分離状態に
誘導して作成した高密度磁気記録媒体であって、非磁性
金属相内に直径0.1μm以下の断面円形の垂直磁気異方
性強磁性金属相を網点状に配列した2相構造の結晶質垂
直磁気異方性強磁性薄膜を有する高密度磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62164380A JP2612273B2 (ja) | 1987-07-01 | 1987-07-01 | 高密度磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62164380A JP2612273B2 (ja) | 1987-07-01 | 1987-07-01 | 高密度磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6410415A JPS6410415A (en) | 1989-01-13 |
JP2612273B2 true JP2612273B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=15792026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62164380A Expired - Lifetime JP2612273B2 (ja) | 1987-07-01 | 1987-07-01 | 高密度磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2612273B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4712412B2 (ja) * | 2005-03-11 | 2011-06-29 | 古河電気工業株式会社 | ナノ構造体及びそれを用いた磁気記憶材料、配線基板、アンテナ基材 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60167111A (ja) * | 1984-02-09 | 1985-08-30 | Nippon Light Metal Co Ltd | 垂直磁気記録用媒体 |
JPS61113121A (ja) * | 1984-11-07 | 1986-05-31 | Hitachi Ltd | 垂直磁気記録用媒体 |
-
1987
- 1987-07-01 JP JP62164380A patent/JP2612273B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6410415A (en) | 1989-01-13 |
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