JP2611923B2 - パーツフィーダ - Google Patents

パーツフィーダ

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JP2611923B2
JP2611923B2 JP21252793A JP21252793A JP2611923B2 JP 2611923 B2 JP2611923 B2 JP 2611923B2 JP 21252793 A JP21252793 A JP 21252793A JP 21252793 A JP21252793 A JP 21252793A JP 2611923 B2 JP2611923 B2 JP 2611923B2
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嗣人 中関
昭浩 山中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパーツフィーダに関
し、特に、振動を与えながら部品を搬送し、判別手段に
より部品の姿勢、形状および寸法を判別し、所望の部品
を供給するパーツフィーダに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のパーツフィーダのトラック
31(移送路)の要部断面および装置構成を示すブロッ
ク図、図7は図6に示した要部断面を含む一部破断した
斜視図である。図6および図7において、部品mはトラ
ック31上をボウル32の内周壁32aに沿って搬送さ
れる。トラック31の撮像位置は透明板(または半透明
板)33で形成されており、その下方には拡散板34a
付きのランプ34が設けられ、その上方にはCCDカメ
ラ35が設けられている。ランプ34からの光は拡散板
34aを通った後透明板33を介して部品mに照射さ
れ、その影の像がCCDカメラ35によって撮像され
る。また、トラック31の撮像位置に面してボウル32
の内周壁32aには空気噴出口36が開口されており、
空気噴出口36は透明な給気管37により電磁バルブ3
8を介して圧縮空気供給装置39に接続されている。画
像処理装置40は、CCDカメラ35の撮像出力から部
品mの姿勢などを判別し、所望の部品mでないと判別し
た場合は電磁バルブ38を開閉し、空気噴出口36から
圧縮吸気をパルス的に噴出させてその部品mをボウル3
2内へと吹き飛ばす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパーツフィーダにあっては、ボウル32の内周壁3
2aと面接触する形状の部品mについては、ボウル32
内に確実には吹き飛ばせないという問題があった。
【0004】この原因は次のように説明される。すなわ
ち、そのような形状の部品mとボウル32の内周壁32
aの間の隙間は極めて小さくなる。したがって、空気噴
出口36からパルス的に噴出された圧縮空気は、図8に
示すように、部品mの中央部に当たった後その微小な隙
間を四方に高速で吹き抜ける。このとき、高速の空気流
にさらされる部品mの表面に負圧が生じ、この負圧によ
って部品mが空気噴出口36側に戻されるのである。
【0005】なお、圧縮空気を噴出した後に給気管37
内が負圧になることも考えられたので、図9に示すよう
に、空気噴出口36と給気管37の開口部の間に若干の
隙間を開けて給気管37内に外気が流入するようにした
が効果がなかった。
【0006】また、ボウル32内の内周壁32aから部
品mに向けて棒部材を突出させ、機械的に部品mを突き
飛ばす方法も考えられるが、部品mに傷を付けたり、棒
部材の先端を当てる位置に精度が必要であるという欠点
がある。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、部
品の形状によらず部品を確実に吹き飛ばすことができる
パーツフィーダを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は所定の移送路
上を側壁に沿わせて部品を搬送し、判別手段により前記
部品の姿勢、形状および寸法を判別し、前記側壁に開口
された気体噴出口から圧縮気体を噴出して不要な部品を
排除し、所望の部品を供給するパーツフィーダにおい
て、前記気体噴出口から前記部品に吹き付けられた圧縮
気体を該部品の周囲に逃がすための凹部が前記側壁に設
けられていることを特徴としている。
【0009】また、前記気体噴出口が上下方向に並べて
複数個設けられていてもよい。
【0010】
【作用】この発明に係るパーツフィーダにあっては、気
体噴出口から部品に吹き付けられた圧縮気体を凹部によ
って部品の周囲に逃がすようにしたので、部品に気体を
吹き付けたとき、部品と側壁の間を吹き抜ける気体の流
速を小さく抑えることができる。したがって、気流にさ
らされて部品の表面に生じる負圧を小さく抑えることが
でき、負圧によって部品が気体噴出口側に戻ることを防
止することができる。よって、部品の形状によらず確実
に部品を吹き飛ばすことができる。
【0011】また、上下方向に並べて複数の気体噴出口
を設ければ、高さの異なる複数種の部品も確実に吹き飛
ばすことができる。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例によるパーツフィ
ーダ1を示す一部破断した斜視図、図2は図1のX部拡
大図、図3は図2のY−Y線断面および装置構成を示す
ブロック図である。図1ないし図3において、パーツフ
ィーダ1には、ボウル2が設けられており、ボウル2の
底壁部には、図示しないが可動コアや電磁石などが配置
されている。これらの作用によってボウル2に振動が与
えられる。ボウル2の内周壁2aには螺旋状の部品移送
用のトラック3が形成されており、その排出端部は直線
的なトラック5になっていて、ここから次の工程へ部品
mが供給される。
【0013】トラック3の所定の位置には透明板(また
は半透明板)4が設けられており、この透明板4の上方
にはCCDカメラ6が設けられている。透明板4を挟ん
でCCDカメラ6の下方には拡散板7a付きのランプ7
が設けられ、このランプからの光が拡散板7aを介して
部品mに照射され、その影がCCDカメラ6によって撮
像される。また、部品mがCCDカメラ6によって撮像
される位置に面して、ボウル2の内周壁2aには排除さ
れる部品mよりも長い溝8(凹部)が部品の進行方向と
略並行に設けられている。溝8の中央部の底には空気噴
出口9が開口されており、空気噴出口9は透明な給気管
10により電磁バルブ11を介して圧縮空気供給装置1
2に接続されている。CCDカメラ6の撮像出力は画像
処理装置13に与えられ、画像処理装置13はそれに基
づいて部品mの姿勢等を判別し、判別結果に応じて電磁
バルブ11を開閉する。
【0014】しかして、ボウル2の底に多数の部品mを
投入し、ボウル2を回転および上下方向に振動させる
と、部品mは振動によりボウル2の内周壁2aに沿って
トラック3を上昇し、透明板4に到達する。
【0015】画像処理装置13は、このときのCCDカ
メラ6の撮像出力から部品mの姿勢などを判別し、部品
mが所望の部品でないときは、電磁バルブ11に部品排
除信号Pを出力する。電磁バルブ11は部品排除信号P
に応答して開閉し、空気噴出口9から圧縮空気を噴出さ
せる。圧縮空気は、部品mの側面の中央部に吹き付けら
れて部品mに運動エネルギを与えた後、主に溝8の部品
mによって蓋をされていない両端部から外部に発散す
る。このとき部品mの側面に沿って流れる空気の流速は
溝8がない従来例に比べ十分に小さくなっており、この
空気流によって部品mの側面に生じる負圧は十分に小さ
くなっている。したがって、従来のように負圧によって
部品mが空気噴出口9側に戻ることはなく、部品mはボ
ウル2内へ確実に吹き飛ばされる。
【0016】一方、所望の部品mは圧縮空気によって吹
き飛ばされることなく進行し、部品供給部14には所望
の部品mだけが供給される。
【0017】なお、本実施例においては、透明板4の上
下にCCDカメラ6およびランプ7を配置して上方から
部品mを撮像したが、透明板4を挟んでボウル2の外側
と内側にCCDカメラ6およびランプ7を対向させて配
置し、水平方向から部品mを撮像してもよい。
【0018】また、必ずしも部品mが撮像される位置に
おいてトラック3を透明板4で形成する必要はない。た
だし、その場合はCCDカメラ6側にランプ7を設け、
部品mからの反射光を検出する必要がある。
【0019】また、高さの異なる複数種の部品mを排除
する必要がある場合は、図4に示すように、複数組(図
では2組)の空気噴出口9および溝8aを高さを変えて
設けるとよい。これにより、高さの異なる各部品mを確
実に吹き飛ばすことができる。また、複数個の空気噴出
口9を通る縦方向の溝8bを設けると圧縮空気をよりス
ムーズに部品mの周囲へ逃がすことができ、部品mに生
じる負圧を一層減少させることができる。図5に示すよ
うに、縦方向の溝8bを複数本設ければより一層の効果
が得られる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、凹部
によって圧縮気体を部品の周囲に逃がすので、部品に気
体を吹き付けたとき、部品と側壁の間を吹き抜ける気体
の流速を小さく抑えることができる。したがって、気流
にさらされて部品の表面に生ずる負圧を小さく抑えるこ
とができ、負圧によって部品が気体噴出口側に戻ること
を防止することができる。よって、部品の形状によらず
確実に部品を吹き飛ばすことができる。
【0021】また、気体噴出口を上下方向に複数個設け
れば、高さの異なる部品も確実に吹き飛ばすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるパーツフィーダの一
部破断した斜視図である。
【図2】図1のX部拡大図である。
【図3】図2のY−Y線断面および装置構成を示すブロ
ック図である。
【図4】(a)は図3に示した部品排除部の他の構成を
示す一部破断した断面図、(b)は(a)のZ−Z線断
面図である。
【図5】図3に示した部品排除部のさらに他の構成を示
す一部破断した断面図である。
【図6】従来のパーツフィーダのトラックの要部断面お
よび装置構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示した要部断面を含む一部破断した斜視
図である。
【図8】図7に示した部品排除部の問題点を説明するた
めの図である。
【図9】図7に示した部品排除部の他の構成を示す一部
破断した斜視図である。
【符号の説明】
1 パーツフィーダ 3 トラック(移送路) 4 透明板(または半透明板) 8,8a,8b 溝(凹部) 9 空気噴出口 m 部品

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の移送路上を側壁に沿わせて部品を
    搬送し、判別手段により前記部品の姿勢、形状および寸
    法を判別し、前記側壁に開口された気体噴出口から圧縮
    気体を噴出して不要な部品を排除し、所望の部品を供給
    するパーツフィーダにおいて、 前記気体噴出口から前記部品に吹き付けられた圧縮気体
    を該部品の周囲に逃がすための凹部が前記側壁に設けら
    れていることを特徴とする、パーツフィーダ。
  2. 【請求項2】 前記気体噴出口は、上下方向に並べて複
    数個設けられていることを特徴とする、請求項1に記載
    のパーツフィーダ。
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