JP2611404B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JP2611404B2
JP2611404B2 JP31714488A JP31714488A JP2611404B2 JP 2611404 B2 JP2611404 B2 JP 2611404B2 JP 31714488 A JP31714488 A JP 31714488A JP 31714488 A JP31714488 A JP 31714488A JP 2611404 B2 JP2611404 B2 JP 2611404B2
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剛 丸山
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住友化学工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は射出成形,押出成形,中空成形等により成形
品,シート等として利用できる樹脂組成物に関するもの
である。
更に詳しくは,ポリフェニレンエーテル系樹脂および
ポリオレフィン系樹脂からなる,機械的強度のバランス
および耐薬品性などに優れた樹脂組成物に関するもので
ある。
<従来の技術> ポリオレフィンは成形加工性,強靭性,耐水性,耐有
機溶媒性,耐薬品性などに優れ,低比重で安価であるこ
とから,各種成形品やフィルム,シート等に従来から広
く利用されている。
しかし,一般にポリオレフィンは,耐熱性,剛性がそ
れ程高くなく,新規な用途開拓をはかるためには,これ
らを更に改良することが望ましい。
一方,ポリフェニレンエーテル樹脂は,優れた耐熱
性,剛性を有するが,成形加工性,耐溶剤性に難点があ
るためその利用範囲が限定されている。これの成形加工
性,衝撃強度等を改良する目的でスチレン系樹脂とブレ
ンドされ,利用されているが,耐溶剤性に難点があり,
その利用範囲にも限界があり,例えば,ガソリン容器等
の油性溶剤に対する耐性の要求される分野には適してい
ない。
これらポリオレフィンとポリフェニレンエーテルのそ
れぞれの長所を兼ね備え,欠点を補う目的で,種々のブ
レンド組成物が提案されており,例えば加工性や抗張力
の改良を目的とした組成物(特公昭42−7069号公報)が
あるが,工業分野で要求される比較的高い機械的強度レ
ベルを必ずしも満足し得ない。また,更にポリオレフィ
ンとポリフェニレンエーテル樹脂の相溶性を改善し,機
械的強度の向上を図ることを目的として,例えば,スチ
レンとブタジエンのブロック共重合体ないしは,これら
の水素添加物を配合して成る組成物(特開昭53−71158
号,特開昭54−88950号,特開昭59−100159号各公報
等),更にこれらの成分に無機フィラーを加えてなる組
成物(特開昭58−103556号公報)等が提案されている。
これらによると成形加工性と機械的強度は改善され得る
が,ポリオレフィンの配合量が少ない,もしくは,マト
リックス(連続相)がポリフェニレンエーテル樹脂ない
しはこれとスチレン系樹脂との組み合わせよりなるとい
う理由から,ポリオレフィンの持つ耐有機溶剤性が充分
発揮されない。また,ポリフェニレンエーテル樹脂に20
重量%を超える多量のポリオレフィンを配合し,更に相
溶化作用を持つものとしてアルケニル芳香族化合物と共
役ジエンよりなるジブロック共重合体ないしはラジアル
テレブロック共重合体およびこれらの水素添加重合体を
加えてなる組成物(特開昭58−103557号,特開昭60−76
547号公報)や,特公昭56−22544号公報には,スチレン
系化合物をポリオレフィンにグラフトした後,ポリフェ
ニレンエーテルに配合する技術が,また,特開昭57−10
8153号および同58−225150号公報には,グリシジルメタ
クリレート等が共重合されたポリオレフィンをポリフェ
ニレンエーテルに配合する技術が,それぞれ開示されて
いる。さらには,特開昭60−260449号公報には,ポリフ
ェニレンエーテルにグリシジル基を有する重合体とグリ
シジル基と反応し得る基を有するポリオレフィンの両者
を配合する技術が,特開昭61−47745号公報には,ポリ
フェニレンエーテルにグリシジル(メタ)アクリレート
とオレフィンとの共重合体にスチレン系化合物を重合さ
せて得られる変性共重合体を配合する技術が,特開昭63
−128056号公報には,変性ポリフェニレンエーテルと変
性ポリオレフィンに特定の構造の結合剤を配合する技術
が開示されている。
しかしながら,これらの従来技術は,ポリフェニレン
エーテルとポリオレフィンとの相溶性は,必ずしも充分
満足できるものではなく,その結果,耐溶剤性および機
械的強度の改良は不充分であり,実用上満足しうる材料
が得られていないのが現状である。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は前述のような現状に鑑み,新規な配合剤を開
発することにより,充分な耐有機溶剤性と高い機械的物
性バランス,成形加工性を兼ね備えたポリオレフィンと
ポリフェニレンエーテル樹脂を含む樹脂組成物を得よう
とするものである。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは,従来のポリオレフィン−ポリフェニレ
ンエーテル配合物に関する機械的物性面の不充分な点を
補い改良すべく,各種のポリオレフィン,ポリフェニレ
ンエーテル樹脂および各種の配合成分について検討を行
った結果,メラミン,グアナミンおよび尿素から選ばれ
た1種以上の化合物とホルムアルデヒドとの付加反応生
成物をアルコール変性したアミノ樹脂を配合することに
より,ポリオレフィンとポリフェニレンエーテルとの相
溶性が改良され,衝撃強度を中心とした機械的物性バラ
ンスおよび耐溶剤性に優れた樹脂組成物が得られること
を見出し,本発明に到達した。
すなわち,本発明は, ポリフェニレンエーテル系樹脂(A)5〜95wt%およ
びポリオレフィン系樹脂(B)95〜5wt%からなる樹脂1
00重量部に対して,ゴム質重合体(C)を0〜100重量
部およびメラミン,グアナミンおよび尿素から選ばれた
1種以上の化合物とホルムアルデヒドとの付加反応生成
物をアルコール変性したアミノ樹脂(D)を0.01〜10重
量部配合してなることを特徴とする樹脂組成物に関する
ものである。
さらに,該樹脂組成物に対し,芳香族ビニル重合体又
は芳香族ビニル化合物と他の単量体との共重合体(M)
を配合してなることを特徴とする樹脂組成物に関するも
のである。
本発明におけるポリフェニレン系樹脂(A)とは,ポ
リフェニレンエーテルおよび/又は各種の変性ポリフェ
ニレンエーテルおよび/又はポリフェニレンエーテルを
含む組成物等である。
本発明における(A)ポリフェニレンエーテルとは,
一般式, (式中,Q1,Q2,Q3,Q4,Q5は水素,ハロゲン原子,炭化水
素基もしくは置換炭化水素基から選ばれたものであり,
そのうち必らず1個は水素原子である。) で示されるフェノール化合物を酸化カップリング触媒を
用い酸素又は酸素含有ガスで酸化重合せしめて得られる
重合体である。
上記一般式におけるQ1,Q2,Q3,Q4,Q5の具体例として
は,水素,塩素,フッ素,臭素,ヨウ素,メチル,エチ
ル,プロピル,ブチル,クロロエチル,ヒドロキシエチ
ル,フェニルエチル,ベンジル,ヒドロキシメチル,カ
ルボキシエチル,メトキシカルボニルエチル,シアノエ
チル,フェニル,クロロフェニル,メチルフェニル,ジ
メチルフェニル,エチルフェニルなどが挙げられる。
上記一般式の好ましい具体例としては,フェノール,
o,m又はp−クレゾール,2,6−,2,5−,2,4−又は3,5−ジ
メチルフェノール,2−メチル−6−フェニル−フェノー
ル,2,6−ジフェニルフェノール,2,6−ジエチルフェノー
ル,2−メチル−6−エチルフェノール,2,3,5−,2,3,6−
および2,4,6−トリメチルフェノールなどが挙げられ
る。これらのフェノール化合物は2種以上用いることも
よい。
又,上記一般式以外のフェノール化合物,たとえばビ
スフェノールA,テトラブロモビスフェノールA,レゾルシ
ン,ハイドロキノンなどのような,二価フェノール類と
上記一般式のフェノール化合物との共重合もよい。これ
らのうちで,特に好ましいものとして,2,6−ジメチルフ
ェノール,および2,3,6−トリメチルフェノールからの
単独重合体および共重合体があげられる。
フェノール化合物を酸化重合せしめる際に用いられる
酸化カップリング触媒は,特に限定されるものではな
く,重合能を有するいかなる触媒でも使用し得る。たと
えば,その代表的なものとしては,塩化第1銅−トリメ
チルアミン,酢酸第1銅−トリエチルアミン,塩化第1
銅−ピリジンなど,第1銅塩と第3級アミン類より成る
触媒,塩化第2銅−ピリジン−水酸化カリウムなどの第
2銅塩−第3級アミンおよびアルカリ金属水酸化物より
成る触媒,塩化マンガン−エタノールアミン,酢酸マン
ガン−エチレンジアミンなどのマンガン塩類と第1級ア
ミン類よりなる触媒,塩化マンガン−ナトリウムメチラ
ート,塩化マンガン−ナトリウムフェノラートなどのマ
ンガン塩類とアルコラートあるいはフェノーラートから
なる触媒,塩化マンガン−NaOH−ジエタノールアミン−
ジブチルアミン,塩化マンガン−NaOH−トリエタノール
アミン−ジブチルアミン,塩化マンガン−NaOH−モノエ
タノールアミン−ジブチルアミンなどのようなマンガン
塩と水酸化アルカリとアミン類からなる触媒,コバルト
塩類と第3級アミン類との組合せよりなる触媒などがあ
げられる。
本発明で使用するポリフェニレンエーテルの極限粘度
(クロロホルム中30℃で測定)は,とくに限定されない
が,好ましくは0.2〜1.0dl/g,さらに好ましくは0.25〜
0.6dl/gであり,状況に応じて最適の極限粘度を選ぶこ
とができる。
本発明において,ポリフェニレンエーテル系樹脂
(A)は,好ましくはポリフェニレンエーテルを各種の
化合物で変性した変性ポリフェニレンエーテルが用いら
れる。好ましい化合物としては,多官能性化合物,オル
ガノシラン化合物等があげられる。
多官能性化合物とは,分子内にカルボン酸基,酸無水
物基,酸アミド基,イミド基,カルボン酸エステル基,
エポキシ基,アミノ基又は水酸基を1種以上有する化合
物(E)である。好ましくは,分子内に(a)炭素−炭
素二重結合又は炭素−炭素三重結合および(b)カルボ
ン酸基,酸無水物基,酸アミド基,イミド基,カルボン
酸エステル基,エポキシ基,アミノ基又は水酸基を一種
以上同時に有する化合物(F)があげられる。
該化合物(F)の具体例としては,無水マレイン酸,
マレイン酸,フマール酸,マレイミド,マレイン酸ヒド
ラジド,無水マレイン酸とジアミンとの反応物たとえば (但し,Rは脂肪族,芳香族基を示す。) などで示される構造を有するもの,無水メチルナジック
酸,無水ジクロロマレイン酸,マレイン酸アミド,大豆
油,キリ油,ヒマシ油,アマニ油,麻実油,綿実油,ゴ
マ油,菜種油,落花性油,椿油,オリーブ油,ヤシ油,
イワシ油などの天然油脂類,エポキシ化大豆油などのエ
ポキシ化天然油脂類,アクリル酸,ブテン酸,クロトン
酸,ビニル酢酸,メタクリル酸,ペンテン酸,アンゲリ
カ酸,チブリン酸,2−ペンテン酸,3−ペンテン酸,α−
エチルアクリル酸,β−メチルクロトン酸,4−ペンテン
酸,2−ヘキセン酸,2−メチル−2−ペンテン酸,3−メチ
ル−2−ペンテン酸,α−エチルクロトン酸,2,2−ジメ
チル−3−ブテン酸,2−ヘプテン酸,2−オクテン酸,4−
デセン酸,9−ウンデセン酸,10−ウンデセン酸,4−ドデ
セン酸,5−ドデセン酸,4−テトラデセン酸,9−テトラデ
セン酸,9−ヘキサデセン酸,2−オクタデセン酸,9−オク
タデセン酸,アイコセン酸,ドコセン酸,エルカ酸,テ
トラコセン酸,マイコリペン酸,2,4−ペンタジエン酸,
2,4−ヘキサジエン酸,ジアリル酢酸,ゲラニウム酸,2,
4−デカジエン酸,2,4−ドデカジエン酸,9,12−ヘキサデ
カジエン酸,9,12−オクタデカジエン酸,ヘキサデカト
リエン酸,リノール酸,リノレン酸,オクタデカトリエ
ン酸,アイコサジエン酸,アイコサトリエン酸,アイコ
サテトラエン酸,リシノール酸,エレオステアリン酸,
オレイン酸,アイコサペンタエン酸,エルシン酸,ドコ
サジエン酸,ドコサトリエン酸,ドコサテトラエン酸,
ドコサペンタエン酸,テトラコセン酸,ヘキサコセン
酸,ヘキサコジエン酸,オクタコセン酸,トラアコンテ
ン酸などの不飽和カルボン酸,あるいはこれら不飽和カ
ルボン酸のエステル,酸アミド,無水物,あるいはアリ
ルアルコール,クロチルアルコール,メチルビニルカル
ビノール,アリルカルビノール,メチルプロペニルカル
ビノール,4−ペンテン−1−オール,10−ウンデセン−
1−オール,プロパルギルアルコール,1,4−ペンタジエ
ン−3−オール,1,4−ヘキサジエン−3−オール,3,5−
ヘキサジエン−2−オール,2,4−ヘキサジエン−1−オ
ール,一般式 CnH2n-5OH,CnH2n-7OH,CnH2n-9OH (但し,nは正の整数)で示されるアルコール,3−ブテン
−1,2−ジオール,2,5−ジメチル−3ヘキセン−2,5−ジ
オール,1,5−ヘキサジエン−3,4−ジオール,2,6−オク
タジエン−4,5−ジオールなどの不飽和アルコール,あ
るいはこのような不飽和アルコールのOH基が,−NH2
に置き換った不飽和アミン,あるいはブタジエン,イソ
プレンなどの低重合体(たとえば平均分子量が500から1
0000ぐらいのもの)あるいは高分子量体(たとえば平均
分子量が10000以上のもの)に無水マレイン酸,フェノ
ール類を付加したもの,あるいはアミノ基,カルボン酸
基,水酸基,エポキシ基などを導入したものなどが挙げ
られる。
多官能性化合物の他の好ましいものは一般式, (RIO)mR(COORII(CONRIIIRIV によって表わされる脂肪族カルボン酸,酸エステルおよ
び酸アミド(但し,Rは2〜20個の炭素原子を有する直鎖
状または枝分れ鎖状の脂肪族飽和炭化水素基であり,RI
は水素原子並びに炭素原子数1〜10,のアルキル基,ア
リール基,アシル基およびカルボニルジオキシ基から成
る群より選ばれた基であり,RIIの各々は水素原子並びに
炭素原子数1〜20のアルキル基およびアリール基から成
る群より独立に選ばれた基であり,RIIIおよびRIVの各々
は水素原子並びに炭素原子数1〜10のアルキル基および
アリール基から成る群より独立に選ばれた基であり,m,
n,および,sは,0以上の整数であり,m+n+s≧2であ
る。) およびこれらの誘導体から選ばれる化合物(G)があ
げられる。
該化合物(G)の具体例としては,オキシ酢酸,乳
酸,α−オキシ−n−酪酸,α−オキシイソ酪酸,α−
オキシ−n−吉草酸,α−オキシイソ吉草酸,2−オキシ
−2−メチルブタン酸,α−オキシ−n−カプロン酸,
α−オキシイソカプロン酸,2−エチル−2−オキシブタ
ン酸,2−オキシ−3,3−ジメチルブタン酸,2−オキシ−
2−メチルペンタン酸,2−オキシ−5−メチルヘキサン
酸,2−オキシ−2,4−ジメチルペンタン酸,3−オキシプ
ロピオン酸,β−オキシ酪酸,β−オキシイソ酪酸,β
−オキシ−n−吉草酸,β−オキシイソ吉草酸,2−オキ
シメチルブタン酸,オキシピバル酸,3−オキシ−2−メ
チルペンタン酸,11−オキシテトラデカン酸,ヤラピノ
ール酸,14−オキシヘキサデカン酸,サビニン酸,ユニ
ペリン酸,オキシマロン酸,メチルタルトロン酸,エチ
ルタルトロン酸,n−プロピルタルトロン酸,イソプロピ
ルタルトロン酸,オキシメチルマロン酸,オキシイソプ
ロピルマロン酸,エチル−オキシメチル−マロン酸,リ
ンゴ酸,α−メチルリンゴ酸,α−オキシ−α′−メチ
ルコハク酸,α−オキシ−α′,α′−ジメチルコハク
酸,α−オキシ−α,α′−ジエチルコハク酸,α−オ
キシ−α′−エチルコハク酸,α−オキシ−α′−メチ
ル−α−エチルコハク酸,トリメチルリンゴ酸,α−オ
キシグルタル酸,β−オキシグルタル酸,β−オキシ−
β−メチルグルタル酸,α−オキシアジピン酸,クエン
酸,イソクエン酸,ノルカペラート酸,アガリチン酸,
グリセリン酸,α,β−ジオキシ酪酸,α,β−ジオキ
シイソ酪酸,β,β′−ジオキシイソ酪酸,β,γ,−
ジオキシ酪酸,α,γ−ジオキシ−β,β−ジメチル酪
酸,α,β−ジオキシ−α−イソプロピル酪酸,イプロ
ール酸,ウスチル酸−A,9,10−ジオキシオクタデカン
酸,酒石酸(光学活性体又は,ラセミ体),メソ酒石
酸,メチル酒石酸,α,β−ジオキシグルタル酸,α,
γ−ジオキシグルタル酸,α,γ−ジオキシ−β−メチ
ルグルタル酸,α,γ−ジオキシ−β−メチル−β−エ
チルグルタル酸,α,γ−ジオキシ−α,γ−ジメチル
グルタル酸,α,δ−ジオキシアジピン酸,β−γ−ジ
オキシアジピン酸,6,7−ジオキシドデカン二酸,7,8−ジ
オキシヘキサデカン二酸,フロイオン酸,トリオキシ酪
酸,トリオキシイソ酪酸,トリオキシグルタル酸,コハ
ク酸,グルタル酸,アジピン酸,α−メチルグルタル
酸,ドデカン二酸などが挙げられる。
又,上述の一般式の誘導体とは,ラクトン,酸無水
物,アルカリ金属塩,アルカリ土類金属塩,アミン類と
の塩などであり,その具体例としては,β−プロピオラ
クトン,グリコリド,ラクチド,β−メチルプロピオラ
クトン,β,β−ジメチルプロピオラクトン,β−n−
プロピルプロピオラクトン,β−イソプロピルプロピオ
ラクトン,β−メチル−β−エチルプロピオラクトン,
γ−ブチロラクトン,γ−バレロラクトン,δ−バレロ
ラクトン,δ−カプロラクトン,ε−カプロラクトン,1
5−オキシペンタデカン酸ラクトン,γ−ブチロラクト
ン−α−カルボン酸,パラコン酸,α−メチルパラコン
酸,β−メチルパラコン酸,α−エチルパラコン酸,α
−イソプロピルパラコン酸,γ−メチルパラコン酸,γ
−エチルパラコン酸,α,γ−ジメチルパラコン酸,
β,γ−ジメチルパラコン酸,α,α,β−トリメチル
パラコン酸,γ,γ−ジメチルパラコン酸,ネフロステ
ラン酸,γ−バレロラクトン−γ−カルボン酸,γ−イ
ソプロピル−γ−ブチロラクトン−γ−カルボン酸,
α,α−ジメチル−γ−ブチロラクトン−γ−カルボン
酸,β−メチル−γ−バレロラクトン−γ−カルボン
酸,α,β−ジメチル−γ−バレロラクトン−γ−カル
ボン酸,α,β−ジメチル−γ−ブチロラクトン−γ−
カルボン酸,ホモイソカルピン酸,α−(γ−オキシカ
ルボニルプロピル)−γ−ブチロラクトン,β−オキシ
アジピン酸γ−ラクトン,α,δ−ジメチル−β−オキ
シアジピン酸−γ−ラクトン,β−オキシ−β−メチル
アジピン酸−γ−ラクトン,α−(δ′−カルボキシ−
n−ブチル)−γ−ブチロラクトン,α−メチルイソク
エン酸ラクトン,シンコン酸,α−オキシ−γ−ブチロ
ラクトン,β−オキシ−γ−ブチロラクトン,δ−オキ
シ−γ−バレロラクトン,パントラクトン,メバロン
酸,リンゴ酸無水物,酒石酸無水物,オキシグルタル酸
無水物,α,β,γ−トリオキシ吉草酸ラクトン,α−
オキシ−α−オキシメチル−γ−ブチロラクトン,無水
コハク酸,無水グルタル酸,などが挙げられる。これら
は,1種又は2種以上用いられる。
これらのうちで,特に,好ましいものとしては,酒石
酸,リンゴ酸,クエン酸および,これらの誘導体があげ
られる。その中にはかかる酸の各種の市販形態(たとえ
ば,無水状態や水和状態の酸)も含まれる。有用な誘導
体の実例としては,クエン酸アセチル,クエン酸モノス
テアリルおよび(または)ジステアリル,N,N′−ジエチ
ルクエン酸アミド,N,N′−ジプロピルクエン酸アミド,N
−フェニルクエン酸アミド,N−ドデシルクエン酸アミ
ド,N,N′−ジドデシルクエン酸アミドおよびN−ドデシ
ルクエン酸アミド,リンゴ酸カルシウム,クエン酸カル
シウム,リンゴ酸カリウムおよびクエン酸カリウムが挙
げられる。
他の好ましい多官能性化合物としては,(a)酸ハロ
ゲン化物基,最も好ましくは酸塩化物基と,(b)少な
くとも1個のカルボン酸基,カルボン酸無水物基,酸エ
ステル基または酸アミド基,好ましくはカルボン酸基ま
たはカルボン酸無水物基とを分子中に有することを特徴
とする化合物(H)が挙げられる。
該化合物(H)の具体例としては,アンヒドロトリメ
リト酸塩化物,クロロホルミルコハク酸無水物,クロロ
ホルミルコハク酸,クロロホルミルグルタル酸無水物,
クロロホルミルグルタル酸,クロロアセチルコハク酸無
水物,クロロアセチルコハク酸,トリメリト酸塩化物お
よびクロロアセチルグルタル酸が挙げられる。中でも,
アンヒドロトリメリト酸塩化物が好適である。
これらの化合物(F),(G),(H)については,
米国特許第4315086および4642358号に詳しく述べられて
いる。(これらは,引用によって本明細書中の一部とす
る。) 本発明における他の好ましい多官能性化合物として
は,分子内にオキシラン基を有する化合物および/又
は,二価フェノールとエピクロロヒドリンとの縮合高分
子化合物(J)であり,該化合物(J)の具体例として
は,エチレンオキシド,プロピレンオキシド,シクロヘ
キセンオキシド,などのオレフィンあるいはシクロアル
ケンのエポキシ化物等が挙げられる。また,二価フェノ
ール類とエピクロルヒドリンとを各種の割合で縮合させ
たもので,その代表例としては,たとえば,ビスフェノ
ールAとエピクロロヒドリンとの縮合物(商品として
は,たとえば,住友化学工業(株)のスミエポキシELA
−115,ELA−127,ELA−128,ELA−134,ESA−011,ESA−01
4,ESA−017,ESA−019など),レゾルシンとエピクロロ
ヒドリンとの縮合物,ハイドロキノンとエピクロロヒド
リンとの縮合物,テトラブロモビスフェノールAとエピ
クロロヒドリンとの縮合物,フェノールノボラック又は
クレゾールノボラックをグリシジルエーテル化したもの
(例えば,住友化学工業(株)のスミエポキシESCN−22
0シリーズなど)などが挙げられる。
多価アルコールとエピクロロヒドリンとの縮合物,そ
の多価アルコールの代表例としては,エチレングリコー
ル,プロピレングリコール,ブチレングリコール,ポリ
エチレングリコール,ポリプロピレングリコール,グリ
セリン,トリメチロールエタン,トリメチロールプロパ
ン,ベンタエリスリトールなどが挙げられる。
一価フェノール又は一価アルコールのグリシジルエー
テル化物,たとえば,フェニルグリシジルエーテル,ブ
チルグリシジルエーテル,クレジルグリシジルエーテル
などが挙げられる。
アミン化合物のグリシジル化物(商品としては,たと
えば,住友化学工業(株)より市販されているアニリン
のジグリシジル化物であるスミエポキシELN−125),な
どが挙げられる。
更には,エポキシ含有不飽和化合物(たとえば,グリ
シジルアクリレート,グリシジルメタクリレート,アリ
ルグリシジルエーテル)の高分子量体,あるいは,エポ
キシ含有不飽和化合物と他の単量体(たとえば,エチレ
ン,プロピレン,ブテン,スチレン,α−メチルスチレ
ン,4−メチル−ペンテン,クロロスチレン,ブロモスチ
レン,アクリル酸,アクリル酸エステル,アクリロニト
リル,塩化ビニル,メタクリル酸,メタクリル酸エステ
ル,無水マレイン酸,酢酸ビニルなど)を1種又は2種
以上用いた共重合体も使用できる。これらの高分子量体
のうちで,特に,スチレン−グリシジル(メタ)アクリ
レート共重合体,エチレン−グリシジル(メタ)アクリ
レート共重合体が好ましい。
本発明において使用されるオルガノシラン化合物と
は,分子内に(a)酸素原子を介して炭素原子に結合し
た少なくとも1個のケイ素原子,(b)炭素−炭素二重
結合もしくは炭素−炭素三重結合,および(c)アミノ
基,メルカプト基,カルボン酸基,酸無水物基,酸アミ
ド基,カルボン酸エステル基,イミド基および水酸基か
ら選ばれた官能基の一種以上を同時に有する化合物
(K)である。
かかる化合物(K)においては,C−O−Si成分はケイ
素原子に直接に結合したアルコキシ基またはアセトキシ
基として存在するものが通例である。このようなアルコ
キシ基またはアセトキシ基は一般に15個未満の炭素原子
を有し,また異種原子(たとえば酸素)を含有していて
もよい。更にまた,かかる化合物中には2個以上のケイ
素原子が存在していてもよい。このように複数のケイ素
原子が存在する場合,それらは酸素結合(たとえば,シ
ロキサンの場合),ケイ素−ケイ素結合,あるいは二官
能性有機基(たとえば,メチレン基またはフェニレン
基)を介して結合される。
適当な該化合物(K)の実例としては,γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン,2−(3−シクロヘキセニ
ル)エチルトリメトキシシラン,1,3−ジビニルテトラエ
トキシシラン,ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)
シラン,5−ビシクロヘプテニルトリエトキシシランおよ
びγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランが挙げら
れる。
本発明において,化合物(E)〜(K)の使用量は,
目的に応じて種々に選ばれるが,一般には,ポリフェニ
レンエーテル100重量部に対して,200重量部以下,好ま
しくは80重量部以下,更に好ましくは20重量部以下,最
も好ましくは0.01〜10重量部である。
以上,述べた各種の化合物(E),(F),(G),
(H),(J),(K)により,ポリフェニレンエーテ
ルを変性させる際に,場合によっては,ラジカル発生剤
を用いることもできる。用いられるラジカル発生剤とし
ては公知の有機過酸化物,ジアゾ化合物類が挙げられ,
好ましい具体例としてはベンゾイルパーオキシド,ジク
ミルパーオキシド,ジ−tert−ブチルパーオキシド,ter
t−ブチルクミルパーオキシド,tert−ブチルハイドロパ
ーオキシド,クメンハイドロパーオキシド,アゾビスイ
ソブチロニトリルなどが挙げられる。ラジカル発生剤の
使用量は,ポリフェニレンエーテル100重量部に対して
0.01〜10重量部,好ましくは0.1〜5重量部の範囲であ
る。
本発明における変性ポリフェニレンエーテルは,上記
化合物とポリフェニレンエーテルが化学的に反応してい
てもよいし,あるいは,物理的な相互作用(たとえば,
ポリフェニレンエーテルへの物理的吸着)であってもよ
い。
更に,本発明における好ましい変性ポリフェニレンエ
ーテルとして,前述した不飽和基を有する多官能性化合
物(F)以外の不飽和単量体,又は,前述の不飽和基を
有する多官能性化合物(F)と,それ以外の不飽和単量
体とを,ラジカル開始剤の存在下にポリフェニレンエー
テルにグラフト重合せしめたものがあげられる。
そのような不飽和単量体としては,好ましくはビニル
および/又はビニリデン化合物等(L)がある。該化合
物等(L)の具体例を以下に示す。α−メチルスチレ
ン,o,m,およびp−メチルスチレン,クロロスチレン,
ブロモスチレン,ジビニルベンゼン,ヒドロキシスチレ
ン,アミノスチレンなどに例示される芳香族ビニル又は
ビニリデン化合物;エチレンのようなオレフィン(メ
タ)アクリル酸メチル,(メタ)アクリル酸エチル,
(メタ)アクリル酸プロピル,(メタ)アクリル酸オク
チル等で例示される(メタ)アクリル酸エステル化合
物;アクリロニトリル,メタアクリロニトリルなどのシ
アノビニル化合物;酢酸ビニルなどのビニルエステル化
合物;メチルビニルエーテル,エチルビニルエーテル,
ブチルビニルエーテルなどのビニルエーテル化合物;塩
化ビニル,塩化ビニリデンのような不飽和ハロゲン化合
物などであり,これらは,一種又は二種以上用いてもよ
い。これらのグラフト重合せしめる好ましい不飽和単量
体は,スチレン,スチレン−グリシジルメタクリレー
ト,スチレン−グリシジルアクリレート,スチレン−無
水マレイン酸,スチレン−アクリル酸,スチレン−メタ
クリル酸である。
本発明において,化合物等(L)の使用量は,ポリフ
ェニレンエーテル100重量部に対し,200重量部以下,好
ましくは0.5〜100重量部,更に好ましくは1〜50重量部
である。
本発明における変性ポリフェニレンエーテルの製造法
に限定はなく,公知の方法が用いられる。たとえば, (1) ポリフェニレンエーテル,および上記化合物を
ペレット,粉末,細片状態などで高速撹拌機などを用い
て均一混合した後,溶融混練して配合させる方法。
(2) ポリフェニレンエーテルを溶解させたあるいは
膨潤させた溶液に上記化合物を加えて溶解あるいは膨潤
させ,撹拌しながら加熱する方法。
(3) ポリフェニレンエーテルに,上記化合物を加
え,水中に分散させ,撹拌しながら加熱する方法。
この際には,ポリビニルアルコール,ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ソーダ,リン酸カルシウムのような分散安
定剤を用いることが好ましい。又,場合によっては,ポ
リフェニレンエーテルを溶解又は膨潤させる溶剤を加え
ることもある。
(1)の方法において,溶融混練する温度,時間には
特に制限はない。温度としては化合物の種類,および量
などによっても若干変るが,一般には150〜350℃の範囲
がとられる。溶融混練する装置としては溶融粘性体を取
扱い得る方法であればいかなる方法でもよく,バッチ方
式,連続方式のいずれの方法も使用できる。その具体例
としては例えば,単軸あるいは多軸の押出機,バンバリ
ーミキサー,ロール,ニーダーなどが挙げられる。
(2)および(3)の方法において用いる溶媒として
は特に制限はなく,ポリフェニレンエーテルを溶解ある
いは膨潤させることのできるものであればよい。
その具体例としては,クロロホルム,塩化メチレン,
ベンゼン,キシレン,クロロベンゼン,シクロヘキサ
ン,スチレン,トルエン,o−クロロフェノールなどが挙
げられる。また,溶解あるいは膨潤させることができれ
ば,混合溶媒であってもかまわない。配合させる温度,
時間に関しては,特に制限はなく,温度としては,一般
に20〜250℃,時間としては1分〜10時間までの範囲が
とられる。
本発明において,変性ポリフェニレンエーテルを用い
る時は,あらかじめ変性ポリフェニレンエーテルをつく
っておき,次いで,他の成分とを混合し,本発明の樹脂
組成物を製造することが好ましいが,変性剤としての前
記化合物およびポリフェニレンエーテルおよび本発明の
他の成分を一括して混合し,樹脂組成物をつくることも
可能である。
又,本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂(A)に
おけるポリフェニレンエーテルを含む樹脂組成物とは,
ポリフェニレンエーテルおよび/又は変性ポリフェニレ
ンエーテルに他の高分子化合物を加えたものである。
他の高分子化合物の具体例については,後述する重合
体である。
本発明におけるポリオレフィン系樹脂(B)とはポリ
オレフィンおよび又は各種の変性ポリオレフィンおよび
/又はポリオレフィンを含む樹脂組成物である。
ポリオレフィンとは,結晶性または非晶性のオレフィ
ン重合体であり,具体的には,たとえば,ポリプロピレ
ン,高密度ポリエチレン,低密度ポリエチレン,直鎖状
低密度ポリエチレン,プロピレン−エチレン共重合体,
エチレン−ブテン−1−共重合体,エチレン−ペンテン
共重合体,エチレン−ヘキセン共重合体,ポリ−4−メ
チルペンテン−1等のオレフィン自身の重合体;優位量
のオレフィンとこれと共重合可能なビニル単量体(たと
えば,アクリル酸エステル類,メタクリル酸エステル
類,酢酸ビニル,スチレン,アクリロニトリル,グリシ
ジル(メタ)アクリレート等)との共重合体を挙げるこ
とができる。共重合は,ランダム共重合,ブロック共重
合,グラフト共重合,いづれも可能である。これらは単
独でも,2種以上の混合物としても用いることができる。
これらのポリオレフィンのうち,ポリエチレンおよびポ
リプロピレンが好ましく,特に好ましいものはポリプロ
ピレンおよびプロピレン−エチレンのランダム共重合体
およびブロック共重合体である。
これらのポリオレフィンは,当業者に公知の方法,た
とえば,「エンサイクロペデイア・オブ・ポリマー・サ
イエンス・アンド・テクノロジイ」(ENCYCLOPEDIA OF
POLYMER SCIENCE AND TECHNOLOGY)6巻,275頁(1967年
刊)および11巻,597頁(1969年刊)〔ジョン・ウイリ・
アンド・サンズ社(John Wilev & Sons.Inc.)〕に記
載の方法で製造される。
本発明におけるポリオレフィン系樹脂(B)は,好ま
しくは,各種の変性ポリオレフィンが用いられる。好ま
しい変性ポリオレフィンは,次のようなものがあげられ
る。
すなわち,ポリオレフィンを,ラジカル開始剤の存在
下,又は,不存在下で,分子内に(a)炭素−炭素二重
結合又は炭素−炭素三重結合および(b)カルボン酸
基,酸無水物基,酸アミド基,イミド基,カルボン酸エ
ステル基,エポキシ基,アミノ基又は水酸基の一種以上
を同時に有する化合物(F)で変性して得られる変性ポ
リオレフィンである。
また,ポリオレフィンを,ラジカル開始剤の存在下又
は,不存在下で,該化合物(F)およびビニルおよび/
又はビニリデン化合物等(L)で変性して得られる変性
ポリオレフィンである。
上記の化合物(F)の具体例は,変性ポリフェニレン
エーテルの説明の部分で述べた,各種の化合物が同様に
挙げられる。
また,ビニルおよび/又はビニリデン化合物等(L)
の具体例についても,変性ポリフェニレンエーテルの説
明の部分で述べた,各種の化合物が挙げられる。
これらは,一種又は二種以上用いることができる。こ
れらの中で好ましいものは,芳香族ビニルまたはビニリ
デン化合物と(メタ)アクリル酸エステル化合物であ
り,さらに好ましいものは,スチレン,ジビニルベンゼ
ン,アクリル酸メチルまたはメタクリル酸メチルであ
り,最も好ましいものは,スチレンである。
上記化合物(F)の使用量としては,一般に,ポリオ
レフィン100重量部に対し0.01〜30重量部,好ましくは
0.05〜20重量部,更に好ましくは0.1〜10重量部用いら
れる。又,ビニルおよび/又はビニリデン化合物等
(L)の使用量は,0.1〜200重量部,好ましくは,0.5〜1
00重量部,更に好ましくは,1〜50重量部用いられる。
変性ポリオレフィンの製造法としては,公知の方法が
用いられ,具体的には,変性ポリフェニレンエーテルの
製造法の部分で述べた方法が採用される。
又,本発明で,変性ポリオレフィンを用いる時は,あ
らかじめ変性ポリオレフィンを,つくっておき,次い
で,他の成分とを混合し,本発明の樹脂組成物を製造す
ることが好ましいが,変性剤としての化合物(F),
(L),ポリオレフィンおよび本発明の他の成分を一括
して混合して,樹脂組成物をつくることも可能である。
本発明のポリオレフィンを含む樹脂組成物とは,ポリ
オレフィンおよび/又は変性ポリオレフィンに,他の高
分子化合物を加えたものであり,その具体例については
後述する。
本発明において,ポリフェニレンエーテル系樹脂
(A)とポリオレフィン系樹脂(B)の使用比率は,耐
熱性,加工性,耐薬品性,機械的性質などのバランスを
考慮し選べばよく,一般にはポリフェニレンエーテル系
樹脂(A)5〜95重量%に対し,ポリオレフィン系樹脂
(B)95〜5重量%である。耐薬品性を非常に重視する
のであれば,ポリオレフィン系樹脂がマトリックス樹脂
相となるように,使用比率を選ぶのが好ましい。
本発明の組成物において,ポリフェニレンエーテルと
ポリオレフィンとの相溶性を改良するためのもっとも重
要な役割をはたすところの,アミノ樹脂(D)とは,メ
ラミン,グアナミン及び尿素から選ばれた1種以上の化
合物とホルムアルデヒドとの付加反応生成物をアルコー
ル変性したものである。
さらに詳しくは,メラミン,グアナミン及び尿素を変
性して得られるアミノ樹脂とは,次の一般式(I),
(II),または(III)でそれぞれ表わされるものであ
る。
(式中,R1,R2,R3,R4,R5,R6は水素原子,アルキル基,ア
リール基又は(I′)式で表わされる置換基であり,少
なくとも1つは必ず(I′)式で表わされる置換基であ
る。) CH2−OR7 ……(I′) (式中,R7は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基又
はシクロアルキル基) (I)式で表わされるメラミン樹脂の具体例として
は,メラミン(2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジ
ン)とホルムアルデヒドとの縮合により生成するモノメ
チロールメラミンからヘキサメチロールメラミンまでの
各種メチロールメラミンをメチルアルコール,エチルア
ルコール,n−プロピルアルコール,イソプロピルアルコ
ール,アリルアルコール,クロチルアルコール,n−ブチ
ルアルコール,イソブチルアルコール,sec−ブチルアル
コール,t−ブチルアルコール,n−アミルアルコール,イ
ソアミルアルコール,t−アミルアルコール,ネオペンチ
ルアルコール,シクロペンタノール,n−ヘキシルアルコ
ール,シクロヘキサノール,n−オクチルアルコール,カ
プリルアルコール,n−デシルアルコール等の一価アルコ
ールのうち1種又は2種以上のアルコールで変性したエ
ーテル化メラミン樹脂が挙げられ,中でもメチルアルコ
ールやブチルアルコール等の低級アルコールで変性した
メチル化メラミン樹脂,ブチル化メラミン樹脂及びこれ
ら2種のアルコールで変性した混合エーテル化メラミン
樹脂が好ましい。特にメラミンのトリアジン核についた
アミノ基がすべてメチロール化されたヘキサメチロール
メラミンをメチルアルコール又はn−ブチルアルコール
で変性したヘキサメトキシメチルメラミン樹脂及びヘキ
サブトキシメチルメラミンが,他の樹脂との相溶性,反
応性及び貯蔵安定性の面から好ましい。
(式中,Rはアミノ基以外の水素原子,アルキル基,アル
コキシ基又は,アリール基。R8,R9,R10,R11は水素原
子,アルキル基,アリール基又は前記(I′)式で表わ
される置換基で,少なくとも1つは必ず(I′)式で表
わされる置換基である。) (II)式で表わされるグアナミン樹脂の具体例として
は,グアナミン(6−置換−2,4−ジアミノトリアジン
−1,3,5)とホルムアルデヒドとの縮合により生成する
モノメチロールグアナミンからテトラメチロールグアナ
ミンまでの各種メチロールグアナミンをメチルアルコー
ル,エチルアルコール,n−プロピルアルコール,イソプ
ロピルアルコール,アリルアルコール,クロチルアルコ
ール,n−ブチルアルコール,イソブチルアルコール,sec
−ブチルアルコール,t−ブチルアルコール,n−アミノア
ルコール,イソアミルアルコール,t−アミルアルコー
ル,ネオペンチルアルコール,シクロペンタノール,n−
ヘキシルアルコール,シクロヘキサノール,n−オクチル
アルコール,カプリルアルコール,n−デシルアルコール
等の一価アルコールのうち,1種又は2種以上のアルコー
ルで変性したエーテル化グアナミン樹脂が挙げられる。
グアナミンの中では,ベンゾグアナミン(2,4−ジアミ
ノ−6−フェニルトリアジン−1,3,5)が好ましい。
上記エーテル化グアナミン樹脂の中では,メチルアル
コールやブチルアルコール等の低級アルコールで変性し
たメチル化グアナミン樹脂,ブチル化グアナミン樹脂及
びこれら2種のアルコールで変性した混合エーテル化グ
アナミン樹脂が好ましい。特にベンゾグアナミンのトリ
アジン核についたアミノ基がすべてメチロール化された
テトラメチロールベンゾグアナミンをメチルアルコール
又はn−ブチルアルコールで変性したテトラメトキシメ
チルベンゾグアナミン樹脂及びテトラブトキシメチルベ
ンゾグアナミン樹脂が他の樹脂との相溶性反応性及び貯
蔵安定性の面から好ましい。
(式中、R12,R13,R14,R15は水素原子,アルキル基,ア
リール基又は前記(I′)式で表わされる置換基であ
り,少なくとも1つは(I′)式で表わされる置換基で
ある。) (III)式で表わされる尿素樹脂の具体例としては,
尿素とホルムアルデヒドとの縮合により生成するモノメ
チロール尿素からテトラメチロール尿素までの各種メチ
ロール尿素を,メチルアルコール,エチルアルコール,n
−プロピルアルコール,イソプロピルアルコール,アリ
ルアルコール,クロチルアルコール,n−ブチルアルコー
ル,イソブチルアルコール,sec−ブチルアルコール,t−
ブチルアルコール,n−アミルアルコール,イソアミルア
ルコール,t−アミルアルコール,ネオペンチルアルコー
ル,シクロペンタノール,n−ヘキシルアルコール,シク
ロヘキサノール,n−オクチルアルコール,カプリルアル
コール,n−デシルアルコール等の一価アルコールのう
ち,1種又は,2種以上のアルコールで変性したエーテル化
尿素樹脂が挙げられ,中でもメチルアルコールやブチル
アルコール等の低級アルコールで変性したメチル化尿素
樹脂,ブチル化尿素樹脂及びこれら2種のアルコールで
変性した混合エーテル化尿素樹脂が好ましい。特に尿素
のアミノ基がすべてメチロール化されたテトラメチロー
ル尿素をメチルアルコール又はn−ブチルアルコールで
変性したテトラメトキシメチル尿素樹脂及びテトラブト
キシメチル尿素樹脂が他の樹脂との相溶性,反応性及び
貯蔵安定性の面から好ましい。
これらのアミノ樹脂は,種々の方法でつくることがで
きる。例えば,メチル化メラミン樹脂においては (1),メラミンとホルマリンを弱アルカリ性で反応さ
せ,生成したメチロールメラミンを遊離,乾燥しアルコ
ール中で酸性でエーテル化し反応水をアルコールととも
に留出除去する方法や, (2),(1)と同様の方法でメチロールメラミンを生
成させ,反応器の中で減圧で部分脱水し,次いでアルコ
ールを加えて酸性で反応させ(1)と同様にして反応水
を除去する方法等が挙げられる。
本発明におけるアミノ樹脂(D)の添加量としては,
ポリフェニレンエーテル系樹脂(A)およびポリオレフ
ィン系樹脂(B)100重量部に対して,0.01〜10重量部,
好ましくは0.1〜5重量部であり,0.01重量部未満では,
本発明の目的とする改良効果が小さくなる傾向を示し,1
0重量部を越えると軟化点の低下傾向を示すので好まし
くない。
更に,本発明において,衝撃強度を著しく高める時に
は,他衝撃改良剤としてのゴム質重合体(C)の添加が
好ましい。
本発明におけるゴム質重合体(C)とは,室温,たと
えば20〜25℃で弾性体である天然および合成の重合体を
意味する。その具体例としては,天然ゴム,ジエンゴム
(たとえばポリブタジエン,ポリイソプレン,ポリクロ
ロプレン)およびジエンとビニル単量体との共重合体
(たとえばスチレン−ブタジエンランダム共重合体,ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体,スチレン−ブタ
ジエン−スチレンブロック共重合体,スチレン−イソプ
レンランダム共重合体,スチレン−イソプレンブロック
共重合体,スチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体,ポリブタジエンにスチレンをグラフト共重合せ
しめたもの,ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体),ポリイソブチレンおよびイソブチレンとブタジエ
ン又はイソプレンとの共重合体,エチレン−プロピレン
共重合体およびエチレン−プロピレン−ジエン共重合
体,エチレン−ブテン−1共重合体,エチレン−アクリ
ル酸共重合体およびそのアルカリ金属塩(いわゆるアイ
オノマー),エチレン−グリシジルアクリレート共重合
体,エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体
(たとえば,エチレン−アクリル酸エチル共重合体,エ
チレン−アクリル酸ブチル共重合体),チオコールゴ
ム,多硫化ゴム,アクリルゴム,ポリウレタンゴム,ポ
リエーテルゴム,エピクロロヒドリンゴム,ポリエステ
ル系エラストマー,ポリアミド系エラストマー,などが
挙げられる。
これらのゴム状重合体は,種々の製造法例えば乳化重
合,溶液重合等,又種々の触媒,例えば過酸化物,トリ
アルキルアルミニウム,ハロゲン化リチウム,ニッケル
系触媒等を用いてつくられる。
更に各種の架橋度を有するもの,各種の割合のミクロ
構造を有するもの例えばシス構造,トランス構造等,ビ
ニル基等を有するもの,或は各種の平均ゴム粒径(樹脂
組成物中における。)を有するもの等も使われる。
又,各種の共重合体は、ランダム共重合体,ブロック
共重合体,グラフト共重合体等,いづれも本発明のゴム
状重合体物質として用いられる。
更には,これらのゴム質重合体をつくるに際し,他の
オレフィン類,ジエン類,芳香族ビニル化合物,アクリ
ル酸,アクリル酸エステル,メタクリル酸エステルなど
の単量体との共重合も可能である。
それらの共重合の方法は,ランダム共重合,ブロック
共重合,グラフト重合など,いづれの手法の可能であ
る。これらの単量体の具体例としては,エチレン,プロ
ピレン,スチレン,クロロスチレン,α−メチルスチレ
ン,ブタジエン,イソプレン,クロロブタジエン,ブテ
ン,イソブチレン,アクリル酸メチル,アクリル酸,ア
クリル酸エチル,アクリル酸ブチル,グリシジルアクリ
レート,メタアクリル酸メチル,アクリロニトリル,無
水マレイン酸,グリシジルメタクリレートなどが挙げら
れる。
更には,これらのゴムの各種変性体もあげられる。た
とえば,ヒドロキシ又は,カルボキシ末端変性ポリブタ
ジエン,部分あるいは,完全水添したスチレン−ブタジ
エン,スチレン−ブタジエン−スチレン,スチレン−イ
ソプレンおよび,スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ック共重合体,分子内にカルボキシ基,アミノ基,イミ
ノ基,エポキシ基,アミド基,ビニル基,イソシアナー
ト基,および水酸基を少なくとも1種含有する化合物又
は酸無水物,カルボン酸エステルおよびオキサゾリン環
から選ばれた1種又は2種以上の化合物で変性したゴム
質重合体で,たとえば,アクリル酸,無水ハイミック
酸,グリシジルメタクリレート,あるいは,無水マレイ
ン酸などで変性された,エチレン−プロピレン共重合
体,エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体,ス
チレン−ブタジエン共重合体(A−Bあるいは,A−B−
A′ブロック,ランダム,およびグラフト共重合体)お
よび,その水添共重合体,スチレン−イソプレン共重合
体(A−BあるいはA−B−A′ブロック,ランダム,
およびグラフト共重合体)および,その水添共重合体,
などがあげられる。そして,これらの変性方法は,グラ
フト共重合,ランダム共重合など,公知の技術が用いら
れる。これらのゴム質重合体は,一種,又は,二種以
上,用いてもよい。
又,ジエンゴムおよびジエンとビニル化合物との共重
合体では,二重結合のミクロ構造(ビニル基,sic−1,4
結合,trans1,4−結合)の種々異るものも本発明のゴム
として使用される。好ましいゴムとしては,ブタジエン
40〜100重量%とスチレン60〜0重量%からなる共重合
体,ブタジエン35〜82重量%とアクリロニトリル35〜18
重量%からなる共重合体,スチレン−ブタジエン,およ
びスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
(線状ブロック共重合体,ラジアルブロック共重合体な
どすべて含まれる。)および,その水素添加物,スチレ
ン−イソプレン,およびスチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体および,それらの水素添加物,スチ
レングラフトポリブタジエン(ポリブタジエンまたはブ
タジエン−スチレン共重合体ラテックスにスチレンを添
加し,ラジカル開始剤により乳化重合せしめたもの),
エチレン−プロピレン共重合体および,エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体および,これらの無水マレイン
酸変性,あるいはグリシジルメタクリレート変性,ある
いは,スチレン変性したものがある。
これらのゴム質重合体は,ポリフェニレンエーテル系
樹脂(A)およびポリオレフィン系樹脂(B)100重量
部に対し,100重量部以下,好ましくは50重量部以下,更
に好ましくは30重量部以下用いられる。
本発明の実施にあたって,本樹脂組成物に他の高分子
化合物や助剤を加えることも可能である。他の高分子化
合物としては,たとえば,ポリエチレン,ポリプロピレ
ン,エチレン−プロピレンブロック共重合体,ポリメチ
ルペンテン,エチレン−α−オレフィン共重合体(たと
えば,0.75〜0.97g/cm3の密度を有する,エチレン−ブテ
ン共重合体,エチレン−4−メチル−ペンテン共重合
体,エチレン−ペンテン共重合体等)などのポリオレフ
ィン,ポリ塩化ビニル,ポリメチルメタクリレート,ポ
リ酢酸ビニル,ポリビニルピリジン,ポリビニルカルバ
ゾール,ポリアクリルアミド,ポリアクリロニトリル,
エチレン−酢酸ビニル共重合体,芳香族ビニル重合体な
どの各種ビニル化合物の単独重合体および共重合体,ポ
リカーボネート,ポリスルホン,ポリエーテルスルホ
ン,ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ
タレート,ポリアリーレンエステル(たとえば,ユニチ
カ(株)のuポリマー),ポリフェニレンスルフィド;6
−ナイロン,6,6−ナイロン,12−ナイロンなどのポリア
ミド;ポリアセタールなどの縮合系高分子化合物;更に
は,シリコーン樹脂,弗素樹脂,ポリイミド,ポリアミ
ドイミド,フェノール樹脂,アルキッド樹脂,不飽和ポ
リエステル樹脂,エポキシ樹脂,ダポン樹脂などの各種
熱硬化性樹脂も挙げられる。
上記の他の高分子化合物の中で,好ましいものは,ポ
リオレフィン,ポリエステル,ポリアミド,(M)芳香
族ビニル重合体,芳香族ビニル化合物と他の単量体との
共重合体,又はゴム変性芳香族ビニル重合体である。
本発明における芳香族ビニル重合体,芳香族ビニル化
合物と他の単量体との共重合体,又はゴム変性芳香族ビ
ニル重合体(M)とは,一般式, 〔式中,Rは水素,低級アルキル基(たとえば炭素原子数
1〜4のアルキル基)またはハロゲンを表わし,Zは水
素,ビニル基,ハロゲン,アミノ基,水酸基または低級
アルキル基を表わし,pは0または1〜5の整数を表わ
す。〕を有する単量体から誘導される重合体単位を少な
くとも25重量%有するものから選択される。
芳香族ビニル重合体および芳香族ビニル化合物と他の
単量体との共重合体の具体例としては,ポリスチレン,
ポリクロロスチレン,ポリ−α−メチルスチレンなどの
ホモポリマーおよびこれらの共重合体,スチレン含有共
重合体,たとえば,スチレン−アクリロニトリル共重合
体,スチレン−無水マレイン酸共重合体,スチレン−グ
リシジルメタクリレート共重合体,スチレン−アクリル
酸共重合体,スチレン−N−フェニルマレイミド共重合
体,スチレン−ジビニルベンゼン共重合体,スチレン−
アクリロニトリル−α−メチルスチレン共重合体などが
挙げられる。これらのうちで好ましいものはポリスチレ
ン,スチレン−α−メチルスチレン共重合体,スチレン
−アクリロニトリル共重合体,スチレン−α−クロロス
チレン共重合体,スチレン−メチルメタクリレート共重
合体,スチレン−グリシジルメタクリレート共重合体,
スチレン−無水マレイン酸共重合体,スチレン−アクリ
ル酸共重合体である。
本発明におけるゴム変性芳香族ビニル重合体とは,芳
香族ビニル重合体又は共重合体マトリックス中にゴム粒
子が分散した二相系を形成しているものを示す。この製
造法としては,前述のゴム質重合体(C)と芳香族ビニ
ル重合体又は共重合体との機械的混合,あるいはゴムを
芳香族ビニル化合物単量体に溶解せしめ,引き続き芳香
族ビニル化合物単量体を重合せしめる方法がある。後者
の方法はいわゆる耐衝撃性ポリスチレンとして,工業的
に製造されている。これらの高分子化合物は,本発明の
成分(A)または成分(B)として,あらかじめポリフ
ェニレンエーテルおよび/又は変性ポリフェニレンエー
テル,あるいはポリオレフィンおよび/又は変性ポリオ
レフィンと混合しておいてもよく,あるいはこれらの高
分子化合物を存在させ,ポリフェニレンエーテル又はポ
リオレフィンを,既述した変性剤としての化合物によ
り,変性させてもよい。又,ポリフェニレンエーテル
(A),ポリオレフィン(B),変性剤としての化合物
(E)〜(L),ゴム質重合体(C),アミノ樹脂
(D)およびこれらの高分子化合物を,一括混合又は反
応させることも可能であり,その他考えられる混合順序
が採用され得る。又,本発明による樹脂組成物に混合し
得る助剤の具体例としては,ガラス繊維,カーボン繊
維,チタン酸カリウム繊維,高弾性ポリアミド繊維など
の強化剤,カーボンブラック,シリカ,TiO2,タルク,炭
酸カルシウム,硫酸マグネシウム,ウオラストナイトな
どの無機および有機の充テン剤,トリフェニルホスフェ
ート,フタル酸エステルなどの可塑剤,滑剤,安定剤,S
b2O3,ハロゲン化合物,リン酸エステルなどの難燃剤,
染料,顔料などが挙げられる。
本発明の樹脂組成物を製造する方法に時に制限はな
く,通常の公知の方法を用いることができる。
溶液状態で混合し,溶剤を蒸発させるか,非溶剤中に
沈澱させる方法も効果的であるが,工業的見地からみて
実際には溶融状態で混練する方法がとられる。溶融混練
には一般に使用されている一軸又は二軸の押出機,各種
のニーダー等の混練装置を用いることができる。特に二
軸の高混練機が好ましい。
混練に際しては,各樹脂成分はいずれも粉末ないしは
ペレットの状態で予めタンブラーもしくはヘンシェルミ
キサーのような装置で均一に混合することが好ましい
が,必要な場合には混合を省き,混練装置にそれぞれ別
個に定量供給する方法も用いることができる。
混練された樹脂組成物は射出成形,押出成形その他各
種の成形法によって成形されるが,本発明はまた,予め
混練の過程を経ず,射出成形や押出成形時にドライブレ
ンドして溶融加工操作中に直接混練して成形加工品を得
る方法をも包含する。
本発明において混練順序に特に制限はなく各成分を一
括混練してもよく,予め成分(A)と成分(D)を混練
して組成物を得た後,次いで耐衝撃改良剤(C)及び成
分(B)を混練してもよい。又その他の混練順序もとり
得る。
<実施例> 以下実施例により本発明を説明するが,これらは単な
る例示であり,本発明はこれに限定されることはない。
尚,実施例中の荷重たわみ温度試験(H.D.T)はJIS K72
07,アイゾット衝撃強度(厚さ3.2mm)はJIS K7110に基
づいて測定した。
参考例1.〔アミノ樹脂(D)の製造〕 D−1;尿素28.3部,37%中性ホルマリン100部,n−ブタノ
ール60部を混合し,15〜25で25℃から94〜96℃まで昇温
する。10〜15分間この温度に保ち,2つぎに0.07部のギ酸
を加え,常圧下で30〜60分間還流させる。反応系が沸騰
し続けるように減圧しつつ70〜75℃に冷却し200〜400mm
Hgの減圧下でブタノールとの共沸により水分を除去す
る。こののち徐々に100〜105℃まで昇温しブチル化尿素
樹脂(D−1)を製造した。分析の結果,ブタノール結
合数は尿素1モルに対して約2モルであった。
D−2;メラミン378部と37%ホルマリン810部を水酸化ナ
トリウムでpH7〜8とし,約70℃に過熱し透明になった
らメチルアルコール1800部とシュウ酸1.9部を加え数分
間煮沸する。反応液を冷却後,濾過し,減圧で濃縮して
メチル化メラミン樹脂(D−2)を製造した。分析の結
果,メタノール結合数はメラミン1モルに対して約3モ
ルであった。
D−3;D−2と同一方法でメラミン378部と37%ホルマリ
ン1700部及びメタノール3600部からメチル化メラミン樹
脂(D−3)を製造した。分析の結果メタノール結合数
はメタミン1モルに対して約6モルであった。
D−4;ベンゾグアナミン187部と37%ホルマリン268部を
水酸化ナトリウムでpH7〜8とし,約70℃に加熱し,透
明になったらメチルアルコール600部とシュウ酸0.6部を
加え数分間煮沸する。反応液を冷却後,濾過し,減圧で
濃縮してメチル化ベンゾグアナミン樹脂(D−4)を製
造した。
参考例2〔変性ポリフェニレンエーテル(A)の製造〕 25℃のクロロホルム中で測定した極限粘度が0.43dl/g
のポリ−2,6−ジメチルフェニレンエーテル5kgに,無水
マレイン酸100gとジクミルパーオキシド20gを添加し,
ヘンシェルミキサーにより混合した後,二軸押出機で30
0〜320℃の温度で溶融混練し,ペレット化した。(M−
PPE(1)と略する。) 参考例3 参考例2において,ジクミルパーオキシドを使用しな
い以外は参考例2と同様に実施した。
(M−PPE(2)と略する。) 参考例4 参考例2において,無水マレイン酸の代りにグリシジ
ルメタクリレートを使用した以外は参考例2と同様に実
施した。(GMA−PPEと略する。) 参考例5 参考例2において,ポリ−2,6−ジメチルフェニレン
エーテル5kgの代りに,ポリ−2,6−ジメチルフェニレン
エーテル5kgおよびエチレン−プロピレン共重合体ゴム
(住友化学(株)製エスプレン E−120)1kgを用いる
以外は参考例2と同様に実施した。(M−PPE(3)と
略する。) 参考例6 参考例3において,無水マレイン酸の代りにクエン酸
を使用した以外は参考例3と同様に実施した。(C−PP
Eと略する。) 参考例7 ポリ−2,6−ジメチルフェニレンエーテル5kgにキシレ
ン20を加え,更に,無水トリメリット酸クロリド500g
を加え,かきまぜながら,キシレンの還流温度で4時間
保った。冷却後,反応液をメタノール40中に注ぎ,ポ
リフェニレンエーテルを沈澱させ,濾別乾燥した。(T
−PPEと略する。) 参考例8〔変性ポリオレフィン(B)の製造〕 ポリプロピレン(住友化学(製):住友ノーブレン
D−501,メルトインデックス0.4g/10分)5kgに,無水マ
レイン酸100g,スチレン200gおよびジクミルパーオキシ
ド20gを加え,よく混合した後,二軸押出機で180〜220
℃の温度で溶融混練し,ペレット化した。(M−PPと略
する。) 参考例9 参考例8において,ポリプロピレン5kgの代りに,直
鎖状低密度ポリエチレン(住友化学(製);スミカセン
L)5kgを使用し,また,無水マレイン酸100gの代りに
グリシジルメタクリレート100gを使用した以外は参考例
8と同様に実施した。(GMA−LLDPEと略する。) 実施例1 M−PPE2kg,M−PP3kgおよび,アミノ樹脂(D−3)1
00gを,ヘンシェルミキサーで混合し,250〜300℃の温度
で,2軸押出機でペレットを得た。該ペレットから射出成
形により平板を得た。
成形品を,四塩化炭素でエッチングし,位相差顕微鏡
で,ポリフェニレンエーテル相の分散粒径を観察した。
その結果,ポリフェニレンエーテル相が約1μ以下に微
分散していることが分った。更に成形品を室温でクロロ
ホルムに30分間浸漬しても,成形品には何ら変化ないこ
とが観察された。
比較例1 実施例1において,アミノ樹脂(D−3)を使用しな
い以外は実施例1と同様に実施した。ポリフェニレンエ
ーテル相とポリプロピレン相との分散状態は不良で,約
10μ以上のポリフェニレンエーテル相のかたまりが観察
された。又,クロロホルムに浸漬した結果は,成形品は
膨潤し,一部の樹脂の溶け出しが観察された。
このように,実施例1と比較例1を対比して明らかな
ように,本発明による樹脂組成物が,耐薬品性に優れた
ものであり,ポリフェニレンエーテルとポリプロピレン
との相溶性が,著しく改善されていることが分る。
実施例2〜13 参考例1の各種のアミノ樹脂,参考例2〜9の変性ポ
リフェニレンエーテルおよび変性ポリオレフィン,およ
び表−1の各種のゴム質重合体(C)を用い,溶融混練
し,射出成形により,成形品を得て,諸物性を測定し
た。結果を表−1に示した。
比較例2 実施例2において,成分(D)を使用しない以外は実
施例2と同様に実施し,樹脂組成物を得た。物性測定の
結果を表−1に示す。
実施例及び比較例において使用した,成分(C)ゴム
質重合体は以下の通りである。
SEBS;水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体(シエル化学(製)クレイトン G−1650) M−SEBS;無水マレイン酸変性SEBS(シエル化学(製)
クレイトン FG1901X) SEP;水添スチレン−イソプレンブロック共重合体(シエ
ル化学(製)クレイトン G−1701) SBS;スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
(シエル化学(製)カリフレックス TR−1101) EPR;エチレン−プロピレン共重合ゴム(住友化学(製)
エスプレン E−120) M−EPR;無水マレイン酸変性EPR GMA−EPDM;グリシジルメタアクリレート変性エチレン−
プロピレン−ジエン共重合体ゴム <発明の効果> 以上述べたように,本発明によれば,ポリフェニレン
エーテルとポリオレフィンとの相溶性に優れ,衝撃強度
を中心とした機械的物性バランスおよび耐溶剤性に優れ
た樹脂組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 23/00 71:12 61:20)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフェニレンエーテル系樹脂(A)5〜
    95wt% および,ポリオレフィン系樹脂(B) 95〜5wt% からなる樹脂100重量部に対して,ゴム質重合体(C)
    を0〜100重量部および,メラミン,グアナミンおよび
    尿素から選ばれた1種以上の化合物とホルムアルデヒド
    との付加反応生成物をアルコール変性したアミノ樹脂
    (D)を0.01〜10重量部配合してなることを特徴とする
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリフェニレンエーテル系樹脂(A)が,
    ポリフェニレンエーテルを,ラジカル開始剤の存在下又
    は不存在下で,分子内にカルボン酸基,酸無水物基,酸
    アミド基,イミド基,カルボン酸エステル基,エポキシ
    基,アミノ基又は水酸基を1種以上を有する化合物
    (E)で変性して得られる変性ポリフェニレンエーテル
    であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の化合物(E)が,分子内
    に(a)炭素−炭素二重結合又は炭素−炭素三重結合お
    よび(b)カルボン酸基,酸無水物基,酸アミド基,イ
    ミド基,カルボン酸エステル基,エポキシ基,アミノ基
    又は水酸基の一種以上を同時に有する化合物(F)であ
    る請求項2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の化合物(E)が,一般
    式,(RIO)mR(COORII(CONRIIIRIVによって
    表わされる脂肪族カルボン酸,酸エステルおよび酸アミ
    ド(但しRは2〜20個の炭素原子を有する直鎖状または
    枝分れ鎖状の脂肪族飽和炭化水素基であり,RIは水素原
    子並びに炭素原子数1〜10,のアルキル基,アリール
    基,アシル基およびカルボニルジオキシ基から成る群よ
    り選ばれた基であり,RIIの各々は水素原子並びに炭素原
    子数1〜20のアルキル基およびアリール基から成る群よ
    り独立に選ばれた基であり,RIIIおよびRIVの各々は水素
    原子並びに炭素原子数1〜10のアルキル基およびアリー
    ル基から成る群より独立に選ばれた基であり,m,n,およ
    び,sは0以上の整数であり,m+n+s≧2である。) およびこれらの誘導体から選ばれた化合物(G)である
    請求項2記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の化合物(E)が,分子内
    に(a)酸ハロゲン化物基および(b)カルボン酸基,
    酸無水物基,カルボン酸エステル基,および酸アミド基
    から選ばれた官能基の一種以上を,同時に有する化合物
    (H)である請求項2記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】請求項2に記載の化合物(E)が,分子内
    にオキシラン環を有する化合物および/又は,二価フェ
    ノールとエピクロロヒドリンとの縮合高分子化合物
    (J)である請求項2記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】ポリフェニレンエーテル系樹脂(A)が,
    ポリフェニレンエーテルを,ラジカル開始剤の存在下又
    は不存在下で,分子内に(a)酸素原子を介して炭素原
    子に結合した少なくとも1個のケイ素原子,(b)炭素
    −炭素二重結合もしくは炭素−炭素三重結合,および
    (c)アミノ基,メルカプト基,カルボン酸基,酸無水
    物基,酸アミド基,カルボン酸エステル基,イミド基お
    よび水酸基から選ばれた官能基の一種以上を同時に有す
    る化合物(K)により,変性された変性ポリフェニレン
    エーテルであることを特徴とする請求項1記載の樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】ポリフェニレンエーテル系樹脂(A)が,
    ポリフェニレンエーテルを,ラジカル開始剤の存在下又
    は不存在下で,請求項3に記載の化合物(F)およびビ
    ニル/又はビニリデン化合物等(L)で変性して得られ
    る変性ポリフェニレンエーテルであることを特徴とする
    請求項1記載の樹脂組成物。
  9. 【請求項9】ポリオレフィン系樹脂(B)が,ポリオレ
    フィンを,ラジカル開始剤の存在下又は不存在下で,請
    求項3に記載の化合物(F)で変性して得られる変性ポ
    リオレフィンであることを特徴とする請求項1記載の樹
    脂組成物。
  10. 【請求項10】ポリオレフィン系樹脂(B)が,ポリオ
    レフィンを,ラジカル開始剤の存在下又は不存在下で,
    請求項3に記載の化合物(F)および請求項8に記載の
    化合物等(L)で変性して得られる変性ポリオレフィン
    であることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
  11. 【請求項11】アミノ樹脂(D)が,式(I),(II)
    または(III)で表わされるアミノ樹脂である請求項1
    記載の樹脂組成物。 (式中,R1,R2,R3,R4,R5,R6は水素原子,アルキル基,ア
    リール基又は(I′)式で表わされる置換基であり,少
    なくとも1つは(I′)式で表わされる置換基であ
    る。) CH2−OR7 ……(I′) (式中R7は水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基又は
    シクロアルキル基) (式中,R12はアミノ基以外の水素原子,アルキル基,ア
    ルコキシ基又はアリール基。R8R9,R10,R11は水素原子,
    アルキル基,アリール基又は前記(I′)で表わされる
    置換基で,少なくとも1つは(I′)式で表わされる置
    換基である。) (式中,R13,R14,R15,R16は水素原子,アルキル基,アリ
    ール基又は前記(I′)式で表わされる置換基で,少な
    くとも1つは(I′)式で表わされる置換基である。)
  12. 【請求項12】請求項1乃至10に記載の樹脂組成物に対
    し,さらに芳香族ビニル重合体,芳香族ビニル化合物と
    他の単量体との共重合体又はゴム変性芳香族ビニル重合
    体(M)を配合してなることを特徴とする請求項1乃至
    10記載の樹脂組成物。
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