JP2611142B2 - 建物外壁の組立構造 - Google Patents
建物外壁の組立構造Info
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- JP2611142B2 JP2611142B2 JP5676694A JP5676694A JP2611142B2 JP 2611142 B2 JP2611142 B2 JP 2611142B2 JP 5676694 A JP5676694 A JP 5676694A JP 5676694 A JP5676694 A JP 5676694A JP 2611142 B2 JP2611142 B2 JP 2611142B2
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- Japan
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- wall
- siding
- assembled
- building
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数枚のサイディング
材から羽目板状の外壁を組み立てるのに適用する建物外
壁の組立構造に関するものである。
材から羽目板状の外壁を組み立てるのに適用する建物外
壁の組立構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、組立建物の外壁を構成するには複
数枚のサイディング材を縦,横の羽目板状に組み立てる
ことが行なわれている。また、そのサイディング材とし
ては金属薄板を表装材として有し、左右の側辺にはコの
字状の受口部と該受口部の底辺から外方に位置する張出
しフランジ部とでなる組手部を設けたものが用いられて
いる。
数枚のサイディング材を縦,横の羽目板状に組み立てる
ことが行なわれている。また、そのサイディング材とし
ては金属薄板を表装材として有し、左右の側辺にはコの
字状の受口部と該受口部の底辺から外方に位置する張出
しフランジ部とでなる組手部を設けたものが用いられて
いる。
【0003】そのサイディング材による外壁は縦,横い
ずれかの羽目板状と定形的に組み立てられるため、組立
建物全体として意匠的に捉えると何ら変り栄えのしない
外観のものになっている。
ずれかの羽目板状と定形的に組み立てられるため、組立
建物全体として意匠的に捉えると何ら変り栄えのしない
外観のものになっている。
【0004】また、雨仕舞の点から鑑みると、サイディ
ング材を縦の羽目板状に組み立てる場合、相隣接する片
側の張出しフランジ部を他側の受口部に単に嵌め込むだ
けでは各組手部の継ぎ目から入り込む雨水が上下に重な
る各張出しフランジ部の端縁より外壁の下地材側に回り
込む虞れかある。このため、コーキング材等を各組手部
の継ぎ目に充填することから継ぎ目を埋め込むことが行
なわれている。
ング材を縦の羽目板状に組み立てる場合、相隣接する片
側の張出しフランジ部を他側の受口部に単に嵌め込むだ
けでは各組手部の継ぎ目から入り込む雨水が上下に重な
る各張出しフランジ部の端縁より外壁の下地材側に回り
込む虞れかある。このため、コーキング材等を各組手部
の継ぎ目に充填することから継ぎ目を埋め込むことが行
なわれている。
【0005】それを横の羽目板状に組み立てる場合に
も、各組手部の継ぎ目から侵入する雨水がサイディング
材の下側に位置する組手部の受口部に沿って左右に流れ
ることにより外壁の側部から下地材側に回り込んでしま
うため、コーキング材等による雨仕舞を確実に施す必要
がある。
も、各組手部の継ぎ目から侵入する雨水がサイディング
材の下側に位置する組手部の受口部に沿って左右に流れ
ることにより外壁の側部から下地材側に回り込んでしま
うため、コーキング材等による雨仕舞を確実に施す必要
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従前とは異
なる形態の羽目板状に組み立て、また、雨仕舞も簡単な
構造で確実に図れると共に、各サイディング材の固定に
要する釘着個所も少なく、全体として堅牢なものに組み
立てできる建物外壁の組立構造を提供することを目的と
する。
なる形態の羽目板状に組み立て、また、雨仕舞も簡単な
構造で確実に図れると共に、各サイディング材の固定に
要する釘着個所も少なく、全体として堅牢なものに組み
立てできる建物外壁の組立構造を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
建物外壁の組立構造においては、サイディング材の上下
辺を相平行させて左右の側辺と斜めに裁断形成し、その
サイディング材を上下辺で屋根側,土台側の各横桁材に
立付け配置し、各組手部の継ぎ目が屋根側から土台側に
向い斜角に位置する外壁として組み立てることにより構
成されている。
建物外壁の組立構造においては、サイディング材の上下
辺を相平行させて左右の側辺と斜めに裁断形成し、その
サイディング材を上下辺で屋根側,土台側の各横桁材に
立付け配置し、各組手部の継ぎ目が屋根側から土台側に
向い斜角に位置する外壁として組み立てることにより構
成されている。
【0008】本発明の請求項2に係る建物外壁の組立構
造においては、サイディング材の上辺側を屋根側の二本
の相対する横桁材によって形成される間隔内に嵌込み固
定すると共に、下辺側を土台側の横桁材上に組付け載置
し、更に、斜め上部側に位置する組手部の張出しフラン
ジ部を外壁の下地材に釘着固定し、且つ、斜め下部側に
位置する組手部の張出しフランジ部を他側の斜め上部側
に位置する組手部の受口部に嵌め込んで、相隣接する各
サイディング材を各フランジ部相互で係合固定すること
により構成されている。
造においては、サイディング材の上辺側を屋根側の二本
の相対する横桁材によって形成される間隔内に嵌込み固
定すると共に、下辺側を土台側の横桁材上に組付け載置
し、更に、斜め上部側に位置する組手部の張出しフラン
ジ部を外壁の下地材に釘着固定し、且つ、斜め下部側に
位置する組手部の張出しフランジ部を他側の斜め上部側
に位置する組手部の受口部に嵌め込んで、相隣接する各
サイディング材を各フランジ部相互で係合固定すること
により構成されている。
【0009】本発明の請求項3に係る建物外壁の組立構
造においては、金属薄板から折曲形成された横断面略L
字状の水切り板を土台側の横桁材に取付け装備し、各サ
イディング材の下辺側を該水切り板のL字部上に組付け
載置することにより構成されている。
造においては、金属薄板から折曲形成された横断面略L
字状の水切り板を土台側の横桁材に取付け装備し、各サ
イディング材の下辺側を該水切り板のL字部上に組付け
載置することにより構成されている。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に係る建物外壁の組立構造で
は、各組手部の継ぎ目が屋根側から土台側に向い斜角に
位置する外壁として組み立てられているため、従前の
縦,横羽目板状に組み立てるものと様相を違えて妙味の
あるものに組み立てることができる。これに加えて、雨
水が各組手部の継ぎ目から組手部の内部に入っても相隣
接するサイディング材の上部側に位置する受口部の内斜
面に沿って土台側に流れ落ちることから、上下に重なる
張出しフランジ部から外壁材の下地材側に回り込むのを
防げ、コーキング材や複雑な構造を取らなくても雨仕舞
を確実に図ることができる。
は、各組手部の継ぎ目が屋根側から土台側に向い斜角に
位置する外壁として組み立てられているため、従前の
縦,横羽目板状に組み立てるものと様相を違えて妙味の
あるものに組み立てることができる。これに加えて、雨
水が各組手部の継ぎ目から組手部の内部に入っても相隣
接するサイディング材の上部側に位置する受口部の内斜
面に沿って土台側に流れ落ちることから、上下に重なる
張出しフランジ部から外壁材の下地材側に回り込むのを
防げ、コーキング材や複雑な構造を取らなくても雨仕舞
を確実に図ることができる。
【0011】本発明の請求項2に係る建物外壁の組立構
造では、斜め上部側に位置する組手部の張出しフランジ
部のみを外壁の下地材に釘着固定し、斜め下側に位置す
る組手部の張出しフランジ部を他側の斜め上部側に位置
する組手部の受口部に嵌め込んで、相隣接する各サイデ
ィング材をフランジ部相互で係合固定することから、各
サイディング材の上辺側を屋根側の二本の相対する横桁
材によって形成される間隔内に嵌込み固定し、また、該
下辺側を土台側の横桁材上に組付け載置するだけでも外
壁として堅牢なものに組み立てることができる。このた
め、組立建物全体として簡単に組立でき、また、解体時
の取外しも容易に行うことができる。
造では、斜め上部側に位置する組手部の張出しフランジ
部のみを外壁の下地材に釘着固定し、斜め下側に位置す
る組手部の張出しフランジ部を他側の斜め上部側に位置
する組手部の受口部に嵌め込んで、相隣接する各サイデ
ィング材をフランジ部相互で係合固定することから、各
サイディング材の上辺側を屋根側の二本の相対する横桁
材によって形成される間隔内に嵌込み固定し、また、該
下辺側を土台側の横桁材上に組付け載置するだけでも外
壁として堅牢なものに組み立てることができる。このた
め、組立建物全体として簡単に組立でき、また、解体時
の取外しも容易に行うことができる。
【0012】本発明の請求項3に係る建物外壁の組立構
造では、各サイディング材の上部側に位置する受口部の
内斜面に沿って土台側に流れ落ちる雨水を水切り板で土
台側から外に排出することができるため、該雨水を土台
側からも内側に回り込ませないよう確実に雨仕舞するこ
とができる。
造では、各サイディング材の上部側に位置する受口部の
内斜面に沿って土台側に流れ落ちる雨水を水切り板で土
台側から外に排出することができるため、該雨水を土台
側からも内側に回り込ませないよう確実に雨仕舞するこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して説明すれば、この
建物外壁の組立構造は図1で示すような組立建物の外壁
を構成するのに適用することができる。その外壁は複数
枚のサイディング材1,1…を用い、各組手部10,1
0…の継ぎ目が屋根側2から土台側3に向い斜角に位置
する羽目板状に組み立てられている。
建物外壁の組立構造は図1で示すような組立建物の外壁
を構成するのに適用することができる。その外壁は複数
枚のサイディング材1,1…を用い、各組手部10,1
0…の継ぎ目が屋根側2から土台側3に向い斜角に位置
する羽目板状に組み立てられている。
【0014】各サイディング材1,1…は、図2で示す
ようにアルミやステンレス等の金属薄板を表装材1aと
し、発泡ウレタン等の基材1bを一体成形すると共に、
アルミ等の断熱フィルム1cを基材1bの裏面に張設固
定することにより形成されている。その左右の側辺に
は、組手部10,10が設けられている。その組手部1
0,10は表装材1aの両端側をコの字状に折り曲げた
受口部10a,10bと、この各受口部10a,10b
の底辺を外方に延長位置することにより表装材1aの両
端辺で形成した張出しフランジ部10c,10dとで形
成されている。
ようにアルミやステンレス等の金属薄板を表装材1aと
し、発泡ウレタン等の基材1bを一体成形すると共に、
アルミ等の断熱フィルム1cを基材1bの裏面に張設固
定することにより形成されている。その左右の側辺に
は、組手部10,10が設けられている。その組手部1
0,10は表装材1aの両端側をコの字状に折り曲げた
受口部10a,10bと、この各受口部10a,10b
の底辺を外方に延長位置することにより表装材1aの両
端辺で形成した張出しフランジ部10c,10dとで形
成されている。
【0015】その各サイディング材1,1…は、図3で
示すように上下辺11,12を相平行させ、左右の側辺
13,14に対して斜めに裁断することから長尺な略菱
形形状に形成されている。具体的には、各サイディング
材1,1…は縦方向長さを2250mm程度,横幅を4
3mm程度,板厚を15mm程度に形成でき、各側辺1
3,14の垂直線に対する角度を8〜9°程度付けて斜
めに形成することができる。また、組手部10,10は
受口部10a,10bの各間隔を2〜3mm程度,斜め
上部側に位置する受口部10aの奥行きを15mm程
度,斜め下部側に位置する受口部10bの奥行きを5m
m程度,各差込みフランジ部の張出し幅を17〜18m
m程度で形成すればよい。
示すように上下辺11,12を相平行させ、左右の側辺
13,14に対して斜めに裁断することから長尺な略菱
形形状に形成されている。具体的には、各サイディング
材1,1…は縦方向長さを2250mm程度,横幅を4
3mm程度,板厚を15mm程度に形成でき、各側辺1
3,14の垂直線に対する角度を8〜9°程度付けて斜
めに形成することができる。また、組手部10,10は
受口部10a,10bの各間隔を2〜3mm程度,斜め
上部側に位置する受口部10aの奥行きを15mm程
度,斜め下部側に位置する受口部10bの奥行きを5m
m程度,各差込みフランジ部の張出し幅を17〜18m
m程度で形成すればよい。
【0016】この組手部10,10では受口部10a,
10bの奥行き寸法を異にすることにより上下辺11,
12を斜めに裁断するときの目安とし、また、後述する
如く斜め下部側に位置する組手部10の張出しフランジ
部10dを斜め上部側に位置する組手部10の受口部1
0aに嵌め込むことにより組手部10,10の継ぎ目が
2〜3mm程度の隙き間を呈するよう寸法設定されてい
る。
10bの奥行き寸法を異にすることにより上下辺11,
12を斜めに裁断するときの目安とし、また、後述する
如く斜め下部側に位置する組手部10の張出しフランジ
部10dを斜め上部側に位置する組手部10の受口部1
0aに嵌め込むことにより組手部10,10の継ぎ目が
2〜3mm程度の隙き間を呈するよう寸法設定されてい
る。
【0017】このサイディング材1,1…を外壁として
組み立てる建物の骨組は、図4で示すように屋根側2並
びに基台側3が四辺形に枠組みされた軽量ミゾ形鋼2
0,30を基礎の横桁材として構成されている。また、
屋根側2の各ミゾ形鋼2bは開放側を内向きに位置し、
基台側3のミゾ形鋼は開放側を外向きに位置することに
より夫々四辺形に枠組みされている。
組み立てる建物の骨組は、図4で示すように屋根側2並
びに基台側3が四辺形に枠組みされた軽量ミゾ形鋼2
0,30を基礎の横桁材として構成されている。また、
屋根側2の各ミゾ形鋼2bは開放側を内向きに位置し、
基台側3のミゾ形鋼は開放側を外向きに位置することに
より夫々四辺形に枠組みされている。
【0018】その各ミゾ形鋼20,30の間には主柱4
0を各コーナー部に位置させて立付け固定し、断面積の
相対的に小さなコの字状のチャンネル材を間柱41とし
て必要個所に立付け装備することにより外壁の下地材を
構成する各柱類が組み立てられている。この主柱40,
間柱41を含む柱類は、金属バー(図示せず)をコーナ
ー部に斜め十字状に掛渡し固定することにより枠組を補
強することができる。
0を各コーナー部に位置させて立付け固定し、断面積の
相対的に小さなコの字状のチャンネル材を間柱41とし
て必要個所に立付け装備することにより外壁の下地材を
構成する各柱類が組み立てられている。この主柱40,
間柱41を含む柱類は、金属バー(図示せず)をコーナ
ー部に斜め十字状に掛渡し固定することにより枠組を補
強することができる。
【0019】上下の各ミゾ形鋼20,30には端部側を
長手方向のミゾ形鋼部に溶接固定し、天井根太21或い
は床根太31となる支持桟がC形鋼,角パイプ,L字ア
ングル等の各鋼材を組み合せることにより所定の間隔を
隔てて掛渡し装備されている。また、屋根側には上枠と
なる木質角材の横桁材22が溝形鋼20の内側と間隔W
を隔てて相対し且つ天井根太21の下部側に位置するこ
とにより、主柱40の横方向に掛渡し固定されている。
これと同様に、土台側にはミゾ形鋼20の上側に載置さ
せて側,端根太となる木質角材の横桁材32が取り付け
られている。その上枠,根太となる各横桁材22,32
の縦方向に掛渡し位置させて、外壁の下地材となる胴縁
や窓枠等42が各柱類40,41の横方向に掛渡し装備
されている。
長手方向のミゾ形鋼部に溶接固定し、天井根太21或い
は床根太31となる支持桟がC形鋼,角パイプ,L字ア
ングル等の各鋼材を組み合せることにより所定の間隔を
隔てて掛渡し装備されている。また、屋根側には上枠と
なる木質角材の横桁材22が溝形鋼20の内側と間隔W
を隔てて相対し且つ天井根太21の下部側に位置するこ
とにより、主柱40の横方向に掛渡し固定されている。
これと同様に、土台側にはミゾ形鋼20の上側に載置さ
せて側,端根太となる木質角材の横桁材32が取り付け
られている。その上枠,根太となる各横桁材22,32
の縦方向に掛渡し位置させて、外壁の下地材となる胴縁
や窓枠等42が各柱類40,41の横方向に掛渡し装備
されている。
【0020】その建物の骨組に対し、各サイディング材
1,1…は図5で示すように上辺側11をミゾ形鋼20
と上枠となる横桁材22によって形成される間隔W内に
嵌め込み、下辺側12を根太となる横桁材32にあてが
い位置させてミゾ形鋼30の上側に組付け載置すること
により各ミゾ形鋼20,30の間に立付け装備する。
1,1…は図5で示すように上辺側11をミゾ形鋼20
と上枠となる横桁材22によって形成される間隔W内に
嵌め込み、下辺側12を根太となる横桁材32にあてが
い位置させてミゾ形鋼30の上側に組付け載置すること
により各ミゾ形鋼20,30の間に立付け装備する。
【0021】サイディング材1,1の相隣接する相互
は、図6で示すように片側の上部側に位置する組手部1
0の張出しフランジ部10cを外壁の下地材4を構成す
る胴縁42に数個所で釘着固定し、下部側に位置する組
手部10の張出しフランジ部10dを他側の上部側に位
置する組手部10の受口部10aに嵌め込むことにより
フランジ部10c,10dを上下に重ね合せてフランジ
部相互で係合固定するようにする。
は、図6で示すように片側の上部側に位置する組手部1
0の張出しフランジ部10cを外壁の下地材4を構成す
る胴縁42に数個所で釘着固定し、下部側に位置する組
手部10の張出しフランジ部10dを他側の上部側に位
置する組手部10の受口部10aに嵌め込むことにより
フランジ部10c,10dを上下に重ね合せてフランジ
部相互で係合固定するようにする。
【0022】上述した組付構造に基づいて、各サイディ
ング材1,1…は複数枚を立付け固定することにより外
壁として組み立てられ、また、各組手部10,10…の
継ぎ目が屋根側2から土台側3に向い斜角に位置するよ
う組み立てられている。その構造から、その外壁として
は斜め羽目板状の様相に組み立てられているため、縦,
横の羽目板状のものとは形態を異にする妙味のあるもの
に組み立てることができる。
ング材1,1…は複数枚を立付け固定することにより外
壁として組み立てられ、また、各組手部10,10…の
継ぎ目が屋根側2から土台側3に向い斜角に位置するよ
う組み立てられている。その構造から、その外壁として
は斜め羽目板状の様相に組み立てられているため、縦,
横の羽目板状のものとは形態を異にする妙味のあるもの
に組み立てることができる。
【0023】この外壁においては雨水が組手部10,1
0…の継ぎ目から内部に入ることがあっても、下部側の
斜めに位置する受口部10aのミゾ内面に沿って土台側
3に流れ落ちる。従って、各組手部10,10…のフラ
ンジ部10c,10dを単に上下に重ね合せただけで
も、雨水が外壁の下地材側に回り込むのを防げ、また、
該受口部10aから横溢することがあっても上部側の斜
めに位置する受口部10bでも収容できることにより雨
仕舞を確実に行うことができる。
0…の継ぎ目から内部に入ることがあっても、下部側の
斜めに位置する受口部10aのミゾ内面に沿って土台側
3に流れ落ちる。従って、各組手部10,10…のフラ
ンジ部10c,10dを単に上下に重ね合せただけで
も、雨水が外壁の下地材側に回り込むのを防げ、また、
該受口部10aから横溢することがあっても上部側の斜
めに位置する受口部10bでも収容できることにより雨
仕舞を確実に行うことができる。
【0024】土台側3では、図5で示す如く金属薄板か
ら折曲成形された横断面略L字状の水切り板33をミゾ
形鋼30の上面と横桁材32の側面との間に組み付け、
横桁材32の側面に釘着固定することにより装備する。
この水切り板33には各サイディング材1,1…の下辺
側12をL字部に組付け載置し、受口部10aのミゾ内
面に沿って流れ落ちる雨水をミゾ形鋼30の前面側から
外方に排出するようにできる。なお、水切り板33は下
端縁をミゾ形鋼30の前面から垂直方向下方に更に折り
曲げて雨水を排出するよう形成するとよい。
ら折曲成形された横断面略L字状の水切り板33をミゾ
形鋼30の上面と横桁材32の側面との間に組み付け、
横桁材32の側面に釘着固定することにより装備する。
この水切り板33には各サイディング材1,1…の下辺
側12をL字部に組付け載置し、受口部10aのミゾ内
面に沿って流れ落ちる雨水をミゾ形鋼30の前面側から
外方に排出するようにできる。なお、水切り板33は下
端縁をミゾ形鋼30の前面から垂直方向下方に更に折り
曲げて雨水を排出するよう形成するとよい。
【0025】この組立建物の屋根は、図5で示す如く横
断面多連山形に折曲成形した金属板材23を屋根材と
し、その金属板材23の各端部をミゾ形鋼20の開放部
から内側に嵌込み配置することにより屋根材として茸く
ことができる。この屋根からは、水抜き穴(図示せず)
を外壁の前面側に位置させてミゾ形鋼20の底辺左右端
寄りに設けることにより雨水を外に滴下排出するように
できる。
断面多連山形に折曲成形した金属板材23を屋根材と
し、その金属板材23の各端部をミゾ形鋼20の開放部
から内側に嵌込み配置することにより屋根材として茸く
ことができる。この屋根からは、水抜き穴(図示せず)
を外壁の前面側に位置させてミゾ形鋼20の底辺左右端
寄りに設けることにより雨水を外に滴下排出するように
できる。
【0026】その組立建物は図5で示すようにカラー合
板を天井板24として貼り、コンパネ材を床材34とし
て貼り、更にはカラー合板を内壁板43として貼ること
により内装するようにできる。その建物の前後には、図
1で示すように窓5を、出入口にはドアー6を夫々開閉
自在に取り付けて組立建物を全体的に構成することがで
きる。
板を天井板24として貼り、コンパネ材を床材34とし
て貼り、更にはカラー合板を内壁板43として貼ること
により内装するようにできる。その建物の前後には、図
1で示すように窓5を、出入口にはドアー6を夫々開閉
自在に取り付けて組立建物を全体的に構成することがで
きる。
【0027】窓並びにドアーの取付個所においては、上
述した土台側3に対する組付構造を各枠部の上下辺に適
用することにより当該個所に位置するサイディング材の
上または下辺側を組付け固定し、側端辺を各枠部の左右
辺に嵌め込むことにより組付け固定すればよい。外壁の
コーナー部には、図1で示すようにL字状の端部カバー
44を被着固定することによりサイディング材1,1…
の端末仕上げを行うようにできる。また、土台側3には
空気抜き穴35を設けることにより換気を行うようにで
きる。
述した土台側3に対する組付構造を各枠部の上下辺に適
用することにより当該個所に位置するサイディング材の
上または下辺側を組付け固定し、側端辺を各枠部の左右
辺に嵌め込むことにより組付け固定すればよい。外壁の
コーナー部には、図1で示すようにL字状の端部カバー
44を被着固定することによりサイディング材1,1…
の端末仕上げを行うようにできる。また、土台側3には
空気抜き穴35を設けることにより換気を行うようにで
きる。
【0028】その組立建物は、前後の長手方向を360
0,4500,5600mm程度,左右の幅方向を22
00〜2400mm程度,高さ2530mm程度と各種
の大きさに構成することができる。また、使用目的に応
じては工事現場の事務所や一般の物置き等の各種用途に
広く適用することができる。
0,4500,5600mm程度,左右の幅方向を22
00〜2400mm程度,高さ2530mm程度と各種
の大きさに構成することができる。また、使用目的に応
じては工事現場の事務所や一般の物置き等の各種用途に
広く適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1に係る建
物外壁の組立構造に依れば、各組手部の継ぎ目が屋根側
から土台側に向い斜角に位置することにより各サイディ
ング材が斜め羽目板状の様相を呈することから、従前の
縦,横羽目板状のものと異なって外観上妙味のあるもの
に組み立てることができる。
物外壁の組立構造に依れば、各組手部の継ぎ目が屋根側
から土台側に向い斜角に位置することにより各サイディ
ング材が斜め羽目板状の様相を呈することから、従前の
縦,横羽目板状のものと異なって外観上妙味のあるもの
に組み立てることができる。
【0030】本発明の請求項2に係る建物外壁の組立構
造に依れば、各サイディング材は片側のフランジ部を釘
着固定し、各フランジ部を受口部で互いに重ね合せるこ
とにより係合固定できるから簡単に組み付け或いは取外
すことができる。また、上辺側を屋根側の横桁材に設け
た間隔内に嵌込み固定し、下辺側を土台側の横桁材上に
組付け載置するだけで全体として堅牢なものに組み立て
できる。
造に依れば、各サイディング材は片側のフランジ部を釘
着固定し、各フランジ部を受口部で互いに重ね合せるこ
とにより係合固定できるから簡単に組み付け或いは取外
すことができる。また、上辺側を屋根側の横桁材に設け
た間隔内に嵌込み固定し、下辺側を土台側の横桁材上に
組付け載置するだけで全体として堅牢なものに組み立て
できる。
【0031】本発明の請求項3に係る建物外壁の組立構
造に依れば、雨水は組手部の斜めに位置する受口部で土
台側に流れ落せて張出しフランジ部で双壁の下地材側に
回り込むのを防げ、しかも水切り板を土台側に備えるこ
とにより土台側から確実に排出できるから、コーキング
材や複雑な構造に構成しなくても雨仕舞を行うことがで
きる。
造に依れば、雨水は組手部の斜めに位置する受口部で土
台側に流れ落せて張出しフランジ部で双壁の下地材側に
回り込むのを防げ、しかも水切り板を土台側に備えるこ
とにより土台側から確実に排出できるから、コーキング
材や複雑な構造に構成しなくても雨仕舞を行うことがで
きる。
【図1】本発明に係る建物外壁の組立構造を組立建物の
正面側から示す外観説明図である。
正面側から示す外観説明図である。
【図2】同組立構造に適用するサイディング材を中間省
略横断面で示す説明図である。
略横断面で示す説明図である。
【図3】図2のサイディング材を中間省略正面で示す説
明図である。
明図である。
【図4】図1の組立建物を構成する骨枠を部分的に示す
説明図である。
説明図である。
【図5】本発明に係る建物外壁の組立構造を中間省略
し、屋根側,土台側で示す説明図である。
し、屋根側,土台側で示す説明図である。
【図6】同建物外壁の組立構造を組手部個所で部分的に
示す説明図である。
示す説明図である。
1,1 サイディング材 1a サイディング材の表装材 10,10 組手部 10a,10b 組手部の受口部 10c,10d 組手部の張出しフランジ部 11 サイディング材の上辺側 12 サイディング材の下辺側 13,14 サイディング材の左右側辺 2 屋根側 20,22 屋根側の横桁材 3 土台側 30,32 土台側の横桁材 33 水切り板 4 外壁の下地材 W 屋根側横桁材の間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 605 E04B 2/56 605M 611 611B 631 631B 631L 632 632D 644 644F
Claims (3)
- 【請求項1】 金属薄板を表装材として有し、コの字状
の受口部と該受口部の底辺から外方に位置する張出しフ
ランジ部とを左右の側辺に組手部として有する平板状の
サイディング材を外壁材とし、このサイディグ材の複数
枚から羽目板状の外壁を組み立てる建物外壁の組立構造
において、 上記サイディング材の上下辺を相平行させて左右の側辺
と斜めに裁断形成し、そのサイディング材を上下辺で屋
根側,土台側の各横桁材に立付け配置し、各組手部の継
ぎ目が屋根側から土台側に向い斜角に位置する外壁とし
て組み立てたことを特徴とする建物外壁の組立構造。 - 【請求項2】 各サイディング材の上辺側を屋根側の二
本の相対する横桁材によって形成される間隔内に嵌込み
固定すると共に、下辺側を土台側の横桁材上に組付け載
置し、更に、斜め上部側に位置する組手部の張出しフラ
ンジ部を外壁の下地材に釘着固定し、且つ、斜め下部側
に位置する組手部の張出しフランジ部を他側の斜め上部
側に位置する組手部の受口部に嵌め込んで、相隣接する
各サイディング材を各フランジ部相互で係合固定したこ
とを特徴とする請求項1記載の建物外壁の組立構造。 - 【請求項3】 金属薄板から折曲形成された横断面略L
字状の水切り板を土台側の横桁材に取付け装備し、各サ
イディング材の下辺側を該水切り板のL字部上に組付け
載置したことを特徴とする請求項1または2記載の建物
外壁の組立構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5676694A JP2611142B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 建物外壁の組立構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5676694A JP2611142B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 建物外壁の組立構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238656A JPH07238656A (ja) | 1995-09-12 |
JP2611142B2 true JP2611142B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=13036621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5676694A Expired - Lifetime JP2611142B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 建物外壁の組立構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2611142B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7296162B1 (ja) * | 2022-07-08 | 2023-06-22 | 鹿内 浩樹 | 壁加飾用ユニットパネル、それを利用した壁加飾装置およびその施工方法 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP5676694A patent/JP2611142B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07238656A (ja) | 1995-09-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961008 |