JP2610587B2 - 浴槽蓋 - Google Patents

浴槽蓋

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JP2610587B2
JP2610587B2 JP28076494A JP28076494A JP2610587B2 JP 2610587 B2 JP2610587 B2 JP 2610587B2 JP 28076494 A JP28076494 A JP 28076494A JP 28076494 A JP28076494 A JP 28076494A JP 2610587 B2 JP2610587 B2 JP 2610587B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽蓋の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の浴槽蓋としては、耐水性合板の表
面に塩化ビニル樹脂,ポリエステル樹脂等からなる被覆
シートを被覆して構成したものや、発泡体からなる断熱
板の両面に硬質プラスチック板からなる被覆シートを被
着して蓋本体を形成し、この蓋本体の外周縁部をエッジ
材にて囲繞して構成したものが提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の浴槽蓋にあっては、浴槽の上部開口を被った際
に、被覆シートが浴槽の激しい熱放散にさらされること
となるので、長時間の使用により被覆シートが熱変形す
るという問題があった。また、被覆シートが熱により劣
化しやすいこと、水分の存在による耐水性合板の変形を
生じやすいこと、或いは発泡体自体が弾性変形しやすい
こと等に起因し、すなわちそのときの部材間の剛性の差
によって、被覆シートが剥離しやすくなり、耐久性に劣
るという問題もあった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、耐熱性の向上化を図ることができ、
かつ、簡単な構成により、元来要求される保温性や軽量
性を有した上でしかも構造強度の高い浴槽蓋の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る浴槽蓋は、離間して対面する少なくと
も一対の平板部と、平板部の面方向に沿って適宜の間隔
で配置され平板部間を連結する複数のリブとより中空成
型板を形成し、この中空成型板の内部に水等が浸入する
のを防止するシールド材にて中空成型板の端面を囲繞
し、中空成型板の最外側の平板部のうち少なくとも一方
の平板部の外面に、金属製被覆シートを被着して蓋本体
を構成し、この蓋本体の外周縁部をエッジ材にて囲繞し
たものである。
【0006】
【作用】本発明の構成においては、浴槽蓋の金属製被覆
シート表面で浴槽の上部開口を被うと、金属製被覆シー
トが浴槽からの激しい熱放散にさらされる。ところが、
浴槽の熱放散程度では金属製被覆シートが変形したり劣
化したりしないので、金属製被覆シートは中空成型板か
ら剥離しにくく、従って耐熱性が向上する。また、この
浴槽蓋は、中空成型板の平板部およびリブと、エッジ材
の内周面とで囲まれて形成される空気室の存在によっ
て、断熱性を有し、このように中空に構成されているこ
とから、軽量である。しかも、中空成型板の内部に水等
が浸入するのを防止するシールド材にて中空成型板の端
面を囲繞しているので、断熱性および軽量性という中空
成型板の特性を維持することができる。また、中空成型
板は、例えば射出成型により得られる簡素な一体構造で
あるため、所要の剛性を有する。更に、この浴槽蓋は、
いずれも剛性の高い、中空成型板と、金属製被覆シート
とで層状に被着された構造であるため、蓋全体としての
構造強度が高くなる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例となる浴槽蓋につき、添付
図面を参照しつつ以下説明する。ここに、図1は本発明
の一実施例に係る浴槽蓋の斜視図、図2は図1に示す浴
槽蓋の一部破断したA−A矢視断面図、図3は同実施例
の浴槽蓋に用いられる中空成型板の斜視図である。
【0008】これらの図において、浴槽蓋Bの蓋本体1
は、金型を用いた射出成型機(いずれも図示省略)によ
り一体成型される中空成型板2と、この中空成型板2の
両面にそれぞれ被着された金属製被覆シート3,3とを
層状に重ねたサンドイッチ構造となっている。
【0009】中空成型板2は、離間して対面する一対の
平板部2a,2aと、これらの平板部2a,2aの面方
向に沿って所定の間隔P1 で配置され平板部2a,2a
間を連結する複数のリブ5,5,5,・,・,・とから
一体に形成されている。すなわち、上下の平板部2a,
2aの内面と、対面するリブ5,5とに囲まれて、一側
面から他側面に貫通する矩形開口の角孔6が横並びに複
数形成されている。中空成型板2の材質としては、例え
ばポリエチレン樹脂,塩化ビニル樹脂,ポリプロピレン
樹脂等といった成型の容易な熱可塑性樹脂を用いること
ができ、中でも、通常使用温度域において硬質の合成樹
脂を用いるのが好ましい。
【0010】中空成型板2の全端面は樹脂フィルムなど
形成されたシールド材7にて囲繞されている。そして、
このシールド材7によって中空成型板2の内部に水等が
浸入するのを防止している。中空成型板2の両面には、
接着剤(図示省略)が塗布されており、この接着剤を介
して、金属製被覆シート3が中空成型板2の上下面にそ
れぞれの面全体に亘って貼り付けられている。金属製被
覆シート3として、本実施例では厚み寸法が0.15m
mのアルミニウム板を採用している。なお、アルミニウ
ム板の厚み寸法は、通常使用によっては極度の変形を生
じない程度の所要強度を考慮した上で、適宜設計変更す
ることができるものである。
【0011】但し、金属製被覆シート3用の高強度材料
としては、上述のアルミニウム板以外に、ステンレス
板,鋼板等の金属板が考えられる。また、これらの材料
を採用した場合でも、金属製被覆シート3の厚み寸法
は、例えば0.1〜1.0mm程度とするのが、蓋全体
の軽量化および所要強度の確保を図る上で好ましい。
【0012】蓋本体1は、浴槽の上部開口を被える所定
寸法・形状に縁取り切断された後、その外周縁部が平面
視矩形枠状のエッジ材4にて囲繞される。このエッジ材
4は、ポリ塩化ビニル等よりなる軟質のプラスチック成
型品であって、内向きに突出した挟持鍔4aを上下に有
する側断面コ字状に形成されている。このエッジ材4の
挟持鍔4aにて、蓋本体1の外周縁部が挟持される。こ
れにより、浴槽蓋B全体が構成されるのである。このと
き、角孔6の両側の開口部がいずれもエッジ材4内側面
で封止されて、多数の空気室が中空成型板2内に形成さ
れることになる。
【0013】そして、本発明に係る浴槽蓋Bの製造工程
は、主として、中空成型板2の両面に金属製被覆シート
3を被着する工程と、蓋本体1の外周縁部にエッジ材4
を囲繞する工程と、金属製被覆シート3の表面に塗装や
転写印刷により色付けや柄付けを行う色付け・柄付け工
程とから構成されている。尚、色付け等の工程におい
て、例えば塗装は汎用の塗装機器を用いて行われ、転写
印刷は金属材料に印刷するための特殊転写印刷法が採用
されている。
【0014】このようにして製造された浴槽蓋Bを用い
て、熱放散の激しい浴槽の上部開口を被うことにより
(因みに、通常使用時における浴槽蓋Bの温度は75〜
90℃程度まで達する)、浴槽蓋Bに内蔵された中空成
型板2の空気室によって断熱して熱放散を抑えることが
できる。また、浴槽からの熱は耐熱性のある金属製被覆
シート3で先ず受けとめられるが、金属製被覆シート3
が熱により極度に変形したり劣化したりすることはない
ので、金属製被覆シート3と中空成型板2との間の被着
状態が悪化しない。従って、浴槽蓋Bの耐熱性や耐久性
を高めることができる。
【0015】以上述べた浴槽蓋Bにおいて、中空成型板
2は、平板部2a間を、例えば平面視ハニカム状のリブ
(図示省略)で連結したような構造のものと比べると、
極めて簡素な構造であり、製造が容易で、安価に供給で
きる。
【0016】また、この中空成型板2は、例えば、発泡
ポリスチレン,ポリウレタン,発泡ポリエチレン,アク
リル系等といった多孔質のプラスチック発泡体で構成し
たものと比べて、比較的剛性が高いので、平板部2aの
表面にかかる荷重に対しても変形しにくい。そのため、
平板部2aから金属製被覆シート3が剥離することを抑
制できる。
【0017】尚、中空成型板としては、上記実施例に限
らず、例えば図4に示した中空成型板2Aのように、中
空成型板2よりも広い間隔P2 (>P1 )で、少ない数
のリブ5を形成したものであってもよい。このように、
所要強度を考慮した上で、かつリブ5の数を少なくした
構造を採用した場合には、中空成型板2Aが比較的軽量
になるとともに、角孔6aの占有容積も大きくなるた
め、空気室の容量増大により中空成型板2Aの断熱性
(保温性)が向上する。
【0018】更に、空気室を形成する孔の開口形状は、
上記実施例の角孔6,6aのような矩形状に限るもので
はなく、リブの断面形状を変えて、例えば円形状,長円
形状その他の開口形状を適用できるのはいうまでもな
い。
【0019】また、上記実施例では、中空成型板2の両
面に金属製被覆シート3をそれぞれ被着させるようにし
たが、例えば、浴槽の上部開口を被う側となる、中空成
型板2の一方の平板部2aの表面にのみ、金属製被覆シ
ート3を被着したものであっても、通常使用に耐える断
熱性および所要強度を有するものとなる。その場合、他
方の平板部2aの表面には、上述の塗装や転写印刷によ
り色付けや柄付けを施しておけば、商品の美観を損なう
こともない。そして、中空成型板の平板部は、上記のよ
うな2枚に限らず、3枚以上の平板部を離間して対面さ
せた構成であってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明の浴槽蓋によると、金属製被覆シ
ートが浴槽からの激しい熱放散にさらされるが、浴槽の
熱拡散程度で金属製被覆シートは変形しないので、耐熱
性および耐久性を向上させることができる。また、層状
に重ねられた複合板構造としたことにより、平面上に外
力が作用した場合の耐荷重性を向上させて、曲げやたわ
み等に対する抗力を大きくするなど、構造強度を向上さ
せることができる。特に、中空成型板の代わりに発泡体
からなる断熱板を用いた場合と比べて、各部材の剛性が
大きい上、部材間の剛性の差も極めて小さくなるため、
構造強度を顕著に向上化し得るのである。しかも、中空
成型板は、所要の断熱性及び軽量性、並びに顕著な耐荷
重性を、簡単な構成により呈することができるので、か
かる中空成型板を備えた浴槽蓋は安価に製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る浴槽蓋の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す浴槽蓋の一部破断したA−A矢視断
面図である。
【図3】同実施例の浴槽蓋に用いられる中空成型板の斜
視図である。
【図4】別の実施例に係る中空成型板の部分断面図であ
る。
【符号の説明】
B 浴槽蓋 1 蓋本体 2,2A 中空成型板 2a 平板部 3 金属製被覆シート 4 エッジ材 5 リブ 7 シールド材 P1 ,P2 間隔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間して対面する少なくとも一対の平板
    部と、平板部の面方向に沿って適宜の間隔で配置され平
    板部間を連結する複数のリブとより中空成型板を形成
    し、この中空成型板の内部に水等が浸入するのを防止す
    るシールド材にて中空成型板の端面を囲繞し、中空成型
    板の最外側の平板部のうち少なくとも一方の平板部の外
    面に、金属製被覆シートを被着して蓋本体を構成し、こ
    の蓋本体の外周縁部をエッジ材にて囲繞したことを特徴
    とする浴槽蓋。
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